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安室奈美恵、引退。

これで見納め!安室奈美恵引退スペシャル!!〜最後の1年と最後の1日に独占密着〜

去年引退宣言を発表したとおり、安室奈美恵が9月16日にショウビズ界から引退した。
●9月18日に日テレが2時間半の引退記念番組「これで見納め!安室奈美恵引退スペシャル!!〜最後の1年と最後の1日に独占密着〜」を放送。これはHuluなどで配信されないので、久しぶりにキチンとHDRで録画して見た。キャリアの後半は極力メディア露出を避けてきた彼女とあって、この最後の1年間をミッチリ取材してきた密着ブリは確かに知られざる安室奈美恵の肉声をちゃんと記録していて、予想以上の見応えがあった。
●メディア露出を絞っていたのはセールス上の戦略ではなく、彼女が極端にシャイな性格であったコトが率直に見てとれる。最後の活動を記録してもらうために今回は積極的に取材場面を作っている様子だったが、やはり苦手なのかじっくり言葉を選びながら、それでも誠実にインタビューに答えようとする様子は、予想以上に彼女が不器用なタイプなのかも?と感じさせるくらいだった。もっと言えば、どこか悲観的で後ろ向きで、クヨクヨする体質で、でも自分の仕事にはとても誠実で真面目で、原則を曲げるコトができないほど頑固な女性。アルカイックな表情と神秘的なイメージの裏側には、予想以上に強い人間臭さがあって、とてもユニークな弱さと強さが並存しているコトがわかった。そして華やかな外見とは裏腹なほどに成熟した女性のしなやかさが可憐で。今年41歳とは思えない容姿だが、年相応の落ち着きが素敵だと思った。

安室奈美恵deardiaryfighter

安室奈美恵「DEAR DIARY/FIGHTER」2016年
●結果的にフィジカルのシングルとしては最後から二枚目となったこの音源を聴く。2016年はNHKのリオ五輪テーマソングになった「HERO」もリリースされたが、ボクの手元にはコッチしかない。これは映画「デスノート LIGHT UP THE NEW WORLD」の主題歌/挿入歌になった楽曲。菅田将暉、東出昌大、池松壮亮など、この時期から台頭していく若手俳優が大勢活躍するこの映画をボクは実に気に入ってる。元AKB48の川栄李奈もややモブっぽいけど出演してて、まさしくニュージェネレーションを感じさせる配役と内容だった。
●そんな映画の主題歌〜エンドテーマになったこの「DEAR DIARY」はゴスな気配の中にしっかりと温もりを感じさせるバラード。一方、挿入歌「FIGHTER」鋼鉄のビートで最新形の EDM が疾駆する楽曲。楽曲の緩急のメリハリがハッキリした展開ブリが EDM の中でもイマドキな感じ。さすが安室奈美恵常に最先端のモードへのアプローチを欠かさない。その一方で、ユーロビートのカバーからキャリアを起こした彼女が、本格的なアーバン/ブラックミュージックへアプローチし続けた果てに最終局面で到達した地点が、グルリ回ってアメリカ黒人ですら一目おくヨーロッパ系統の音楽 EDM だったと解釈すると、大きな円環がここに描かれたと思えて実に感慨深い。

●彼女は10月には FACEBOOK をはじめとしたソーシャルメディアさえも閉鎖して、この世から痕跡を消してしまうという。20歳の時に妊娠・結婚を発表して1年間の産休を取った彼女の息子も来年で成人するはずだ。子育てにも一区切りをつけるタイミングで、彼女はこれから何をしようとしてるんだろう?故郷・沖縄で静かな余生を送る?東京の片隅でヒッソリ暮らす?世界中を旅して過ごす?

翁長雄志沖縄県知事がガンでその任期中に亡くなった際に、安室奈美恵が追悼のコメントを発表したことは、意外なことだった。このタイミングで政治的にナイーブなイシューに接近するのか。「沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」基地問題に深く関わった翁長知事とあって、やはり一部で「安室は反日」とかいう心無い風評がネットに垣間見れたそうだし、ボクもそんなリアクションが発生しかねないコトを心配してしまった。損得で言えば、キャリア総仕上げの時期、スルーしてしまっても良い場面のはずなのだ。
●しかし、彼女のコメントから彼女が何らかの政治的立場を支持表明していると読み取るのは無理があると思うし、彼女の本意がそんな部分にあるワケではないと考えている。ただ、彼女は故郷・沖縄との関係にはまっすぐでありたいのだと感じた。彼女が県民栄誉賞を受けたのは今年5月のこと。そのセレモニーで彼女は感極まって涙さえ見せている。若くして上京して故郷を離れ、そのまま家族をトラブルで亡くし、そのまま東京で生活してきた彼女にしてみれば、沖縄が過去暮らしただけの場所でしかなくなったとしても不思議ではない。でもそうではないのだ。特番でも語られたように、沖縄こそが彼女を今ある姿に育てたルーツだった。それが自然な感情として、県知事への哀悼の気持ちに繋がったまでなのだ。沖縄には特別な風土があるが、故郷を思う気持ちに特別な事情はないと思う。

今月末では HULU で最後のライブの様子が配信されるはずだ。沖縄のホールで様々なアーティストが出演したコンサート。ゲスト出演した平井堅が、安室奈美恵が繰り出した一流のダンスホールレゲエ「WANT ME, WANT ME」をカバーしてた様子がちょっとだけ特番で放送されたのだが、これが大胆すぎるアレンジでビックリ安室本人ですら驚いていて「歌番組を見てるみたい(笑)」とコメントしてた。コレを是非フルで聴きたい!まだまだ楽しみは終わらないね。



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●スポーツのことについては、からっきし知識がないボク。
今週は、プロ野球に関わる仕事が多くて。ちょっと大変だった。

プロ野球は、なぜこれほど人を熱狂させるのか。
●具体的に言えば、なぜこれほど一般人をいっぱしの批評家にしてしまい、
その日のゲームの結果、チームの采配、ベンチ陣の人事、球団の経営方針、などなどまでを熱く語らせるのか。
●門外漢として、打ち合わせに入ってそれを強く思い知った。
●もうソコは仕事の領域から離れてるじゃん。なのに口角泡飛ばす勢いの激論である。
●もうSNSまで覗き出すと、文字通りの罵詈雑言である。twitter のTLみて気分が悪くなった。

●今週の流れは、我々が応援すべき巨人軍は、ヤクルトと三連戦して2敗1分、横浜DeNAと2戦して2敗。
●マジかよ!1位広島は別枠として、2位ヤクルトを追撃して2位浮上するんじゃなかったのかよ。
なのに最下位のDeNAに2タコも負けてどうするんよ。
●結果、3位から最下位までは1.5ゲーム差しかなくなって、クライマックス進出もままならない。下手すりゃ最下位だってある!今年の荒天で試合日程も荒れて、ドームを持たない球団は試合残数が多く、巨人が試合を終わらせても他人様の動向で油断ができない状況にもなるかも。

●門外漢のボクには、9月14日のDeNA戦はホント苦痛だった。
何も起こらないんだもん。巨人はヒットが4本しかなかった。1得点ゲットした7回以外は全部三者凡退。これでは退屈すぎる!オマケに失点も無残、内野手のエラーと、押し出しフォアボールで2点献上。ちゃんとした攻撃を浴びてやられたのは1点だけ。退屈すぎる!会社で試合見てて寝そうになった。
●ただ、野球を知ってる人はもっとストレス溜めてるみたいだった。一昨年からずっとこんな感じなのだから。
●高橋由伸監督のせいなのか。コーチ陣のせいなのか。そこそこ立派な選手もいるのになぜ機能しないのか。巨人から敵チームに移籍していった選手がイキイキと新天地で活躍しているのはなぜなのか。全ては悪の帝王ナベツネのせいなのか。もうその辺はよくわかりませんが、このイシューは、誰もが語りたがりになるからスゴイ。北海道の震災よりも、米中貿易戦争よりも、自民党総裁選挙よりも、人を能弁にする。


●ある先輩が「プロ野球は、おっさんのAKBみたいなもんだからな」と語ってた。いや、AKB48の100倍は影響力がある。
●ちなみに、今回のプロ野球仕事で初めてご一緒した人は、ハードコアなアイドルファンでもある。アイドルとプロ野球、同根の性質があるようだ。「どんな選手にも、それぞれが抱えているドラマがあるんだよね!」それは「どんなアイドルにも」にも言い換えられるのではないでしょうか?
●ただし、アイドルと一緒で、プロ野球もその選手/メンバーの人生まで言及するってのは、明らかにハイコンテクストすぎるでしょ。アイドルにハマると同様の困難さが立ちはだかっているでしょ。試合結果や個人成績がどうのこうのというデータの塊は、完全に手に負えない。アイドルの楽曲チェックの方がハードルが低いくらいだ。だからプロ野球は徐々に衰退しつつあるのかな。


●さて、目下ダメダメな読売巨人軍。実は今年で幕を閉じる平成時代30年でカウントすると「日本一」の回数はトップでございます。
巨人の日本一は6回!平成元年も日本シリーズで優勝、近年は原辰徳政権で2002年、2009年、2012年で優勝しています。
●しかし近年躍進が著しいソフトバンクが2010年代以降で4回、ダイエー時代を含めると6回と1位タイになっちゃう。
●しかしセリーグ優勝で言えば12回。これはダントツね。00年代以降で7回勝ってます。
●意外なことに、現在ハイパーな活躍をしてる広島カープは1984年まで遡らないと日本一経験がない!
●これって、1985年の阪神タイガーズの日本一(ケンタッキーおじさんが道頓堀に投げ込まれた事件を思い出す)よりも昔のことじゃん。へー。
●そんな解説も教授してもらって、難解な過去経緯やデータもわかりやすくプレゼンされることが大事なのかなーと思ったり。
●1996年のオリックス優勝が阪神大震災直後の神戸をどれだけ励ましたか。2013年の楽天優勝が東日本大震災直後の東北全域をどれだけ励ましたか。だから、今年こそ広島に日本一になってもらって、西日本豪雨の被災者を励ましてもらいたいかな。


プロ野球の風景も一変したなあ。
「プロ野球=巨人大活躍」という昭和40年代「V9」時代はボクも知らないけど、その絶対的優位はいつしか「スターウォーズの帝国軍」のような巨大な悪役にすり替わってて、地方各地に移転誕生した勢力がレジスタンスとして対抗してる感じになっちゃってる。福岡ソフトバンク、北海道日本ハム、仙台楽天…もちろん、広島、中日、阪神の老舗ローカルも立派。横浜DeNAも近年の見事なブランディングで関東にいながら独自の勢力圏を掌握したようだ。
旧体制レガシーメディア・読売新聞と新興IT企業・ソフバン/楽天/DeNAという構造も一興。大昔は松竹/東映みたいな映画産業までいたってのはボクにとっても伝説的故事だけど、スポーツとエンターテインメントはいつの世も近しい存在で、それを提供するにはメディアがソバにいる方がいいんだろうね。


●音楽。野球っぽい音楽なんてあるっけな?

THE TROGGS「BEST OF THE TROGGS」

THE TROGGS「BEST OF THE TROGGS」1966年〜1968年
●1984年の野球映画「メジャーリーグ」に、このバンドの代表曲「WILD THING」が使われてたと思ってLP引っ張り出しました。正確にはこのバンドのカバーとして、ロスのパンクバンド X が演奏したバージョンだったな。「メジャーリーグ2」1994年には日本出身のメジャーリーガーとしてとんねるず石橋貴明が出演して話題になったっけ。野茂英雄さんがメジャーに行くのが1995年だから映画の方が時代を先取りしてたのか。
THE TROGGS 自身は、メジャーリーグも野球にも関係なさそうなイギリスのバンドでした。「WILD THING」濃厚なサイケガレージで、そのボーカルとかギターとかに不穏なザラツキがプロトパンクの気配を漂わせておりますわ。分かりやすくビートが疾走したりはしないけど、サイケガレージのキナ臭さは、ドラムのバタバタした感じ、捻れたようなクセのあるボーカル、どこか投げやりなギタープレイに散見されて、十分に味わい深いですわ。
●その一方で、ベスト盤ゆえのバランス感覚か、メロウなポップスも数々収録されております。メロウ面でのヒット曲「LOVE IS ALL ROUND」は、どっかで別バージョンを聴いたことがあるなーと思ったら、R.E.M. が映画「I SHOT ANDY WARHOL」のサントラでカバーしてた。




一気に季節が秋めいてきた…。
●メランコリーだな。気分が塞ぎ込む。体調も自律神経の具合も悪い。相変わらずのめまいと不眠。
●涼しくなって、ホッとしてるのか?そういう感じでもないな。

2018年「平成最後の」夏は、大変だったと、記憶すべきだろう。
●6月18日に大阪北部で震度6弱の地震が発生。小学校のブロック塀が倒れて通学中の少女が亡くなった。
●そこから間をおかず、7月7日〜9日に「西日本豪雨」が九州・中国・四国地方を襲う。200人以上の人命が失われた。
●そして7月〜8月にかけて日本全国が「酷暑」に。連日の熱中症注意喚起。気温40℃を超える地点も少なくない。
●7月28日には東から西へ台風が逆走する珍事が。関東から九州まで被害をもたらす。
●次は9月4日。台風21号が近畿地方に命中。関西国際空港が高潮で水没。死者9人。
●そして9月6日未明。北海道胆振東部地震発生。最大震度7。死者41人。北海道全域が停電に陥る「ブラックアウト」が発生。インフラ回復はままならない状態。

●2011年の311以来、野放図な電力消費に後ろめたい気分があったはずだけど(クールビズとかね)、今年の夏は手加減なくクーラーを稼働させた。2台同時運転を終日実施。下手すりゃ命に関わる。それほどの熱波だったはず。人間だけじゃない、我が家のペット、ウサギのモナカもぐったり消耗してて、クーラーは止められなかった。
●なのに、北海道の地震で「節電」「計画停電」という久しぶりのキーワードがメディアに登場。もちろん関東在住の我が家に北海道の電力事情は直接関係ないが、非常時には本当に予想を上回る事態が発生することを改めて思い知る。

ボクの母は北海道・函館出身。親戚一同は皆無事とのメッセをLINEで送ってきた。函館でも震度5弱、停電はその日のうちに解消したらしいが、それでも夜の10時だったとな。マンション住まいで給水やエレベータが機能しないのがキツかったとな。
職場のデスク女子マユちゃんは稚内出身。震度2程度とあって実家のご両親は地震の発生すら気づかなかったほど。しかし停電は翌日まで続いたとな。お兄さんは札幌でサラリーマンをしているが、交通機関が全て停止して出勤不能、ガソリンスタンドも1キロ以上の長蛇の列、パソコンで仕事をしようにも停電で電源がない。「仕事が出来ない」とひどくイラついているとマユちゃん。「きっと誰も仕事出来ないから、仕事しなくても大丈夫な気もするんだけど」そうもいかないんだろうな、ボクらサラリーマンは。


音楽。夜。陰鬱な気分にのめり込んで、そしてピアノの煌めきに仄かな光を見出す。

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CHRIS ISAAK「WICKED GAME」1985〜1991年
思った以上に、陰鬱な音楽だった。気分が滅入った夜に一人聴くには十分すぎるほど陰鬱と感じた。名前だけ知ってるシンガーとだけ思って250円で拾い上げたベストアルバム。表題曲である「WICKED GAME」が全米一位のヒットになって、1985年のデビュー以来三枚分のアルバムを編集した内容だ。「WICKED GAME」は聴いたことのある曲だと思ったが、デヴィッド・リンチ監督作品「ワイルド・アット・ハート」に使われたそうだ…学生の頃見たなこの映画。ただ、この曲が実に陰鬱だ。他の収録曲もみんな似た印象で、実に気が滅入る。
ポロリポロリと爪弾かれるギターと、朗々と響く彼の低めの声が、ゆったりと流れる様子が実に暗いCHRIS ISAAK は当時の段階で十分すぎるほど時代遅れのロックンローラーで、グリースで固めたオールバックの髪型に、テカテカと悪趣味に光るジャケットが、落ちぶれた流行歌手の悲哀を象徴しているようなルックスだ。ただ、この個性が受けたのか、映画俳優の仕事やテレビ出演と息の長い活動を続けている。

BRUCE HORNSBY THE RANGE「THE WAY IT IS」

BRUCE HORNSBY & THE RANGE「THE WAY IT IS」1986年
CHRIS ISAAK と同時に購入した80年代アーティストのデビューアルバム。表題曲「THE WAY IT IS」はイントロから流れ出すピアノのフレーズがとても可憐。CHRIS ISAAK のメランコリーから抜け出すには、実にイイ流れだ。押し付けがましい派手さを丁寧に抑制して、でも謙虚なトーンの中にある煌めきがとても美しい。夜に似合う音楽で、そしてその深い闇に少し光を差し込んでくれるような気分がある。
●アルバム一枚を聴き通すと、AORの洗練と同時に、カントリーの気分もたっぷり忍び込んでいることに気づく。90〜00年代のジャムバンド DAVE MATTHEWS BAND と印象がカブる。と思ったら、BRUCE HORNSBY はこの後90年代はジャムバンドの元祖 THE GRATEFUL DEAD のピアニストとして活躍するのね。なるほど、最初からジャムバンド的素養があって、ちゃんとその部分をフックアップされるんだ。JERRY GARCIA の死後 THE GRATEFUL DEAD が活動停止すると、ソロ名義でのアルバムリリースやトリオ編成のジャズ演奏などなど様々な場面で活躍してるとな。










ボクの隣席のNさんは、乳がんを患っていて。
とうとう明日から入院。そして手術する。会社は一週間ほどお休みする。
●2年前にも乳がんを発症していて、今回は逆サイドに発症と、大変だ。
●しかし、大変だと思うのはボクであって、本人はあっけらかん。
「2回目なんで、慣れてます、もう全然余裕です」
●彼女がいない間、事務の仕事をボクが部分的に肩代わりするのだが、
「ホントにすいません、わかんないことあったらメールくださいね」
●いやいや、しませんよ!ゆっくり入院しててください!

「でも、初日なんて何もすることないんです。パジャマ渡されたりするだけ」
「手術は二日目。三日目はもう普通に歩いたり、シャワー浴びたりしていいんです」
「手術の日も、夜には歩いていいんですよ」
手術の日くらい、ジッとしてて下さい、歩かないでいいです!

「入院する前に、まつげのエクステ取らないといけないんです」
●入院前日に銀座のサロンを予約してるNさん。そのまつげはエクステだったんですか。
●でも乳がんにまつげってなんの関係があるのかな?
「手術中は目をテープで固定するから、剥がれないように、って言ってたかな」
●なんで固定するの…?全身麻酔の間、目が半開きになって乾燥したらマズイからかな!へー。

●夏休みの休暇をホテルで過ごすかのように、入院を語るNさんに悲壮感はない、ホントに。
お気に入りの抱き枕をキャリーバッグに詰めて、チェックインするみたいに病院へ行くつもり。
●先週末は、法事で岡山県の田舎に行ってたとな。がん患者ってそんなに活動的でいいの?

「じゃ、よろしくお願いします」と、Nさん、普通に退勤してしまいました。
●ボクも普通に振る舞う。「お疲れ様でしたーエクステちゃんと取って下さいね」
でもね、ホントはとっても心配。やっぱりキチンと病気を治してきてもらいたい。
●そこはハッキリしてるから、このブログで表明しておく。頑張ってー!


●健康は大事だね…。


●日曜日午後のお楽しみラジオ「山下達郎のサンデー・ソングブック」、今週はゲストに竹内まりやさんを迎えて達郎さんと「納涼夫婦放談」。夫婦ならではの、いつもと少し違うトーンにちょっとリラックス。夫婦ってイイね。
●デビュー40周年を迎える竹内まりやさんが語る。「私60歳過ぎてこんなに働くなんて想像してなかったわ、達郎だって65歳過ぎて全国ツアーで50公演も回るなんて思ってなかったでしょ」
●確かに。自嘲気味に前期高齢者とか言ってるけど、若々し過ぎる。達郎さんは現役感ありまくる。まりやさんはほとんどメディアに登場しないけど、今流れてるラジオの声を聴く限り、やっぱり若い。還暦越えとは思えない。
●夫婦で活躍を続けるってコトは、二人が健康ってコトが前提なんだよね。やっぱり健康が一番だな。
●ボクもワイフも、体が弱い。なんとか細く長く、遊んで暮らせるくらいの体力をキープしたいものだよ。


音楽。山下達郎さんが愛する、ドゥーワップ。

「DESERIE - DOO WOP NUGGETS VOL2」

VARIOUS ARTISTS「DESERIE - DOO WOP NUGGETS VOL.2」1953〜1966年
山下達郎さんがコンサートの前にBGMとして流していたご本人厳選のドゥーワップを、コンピとして編んだモノ。権利者不明で許諾は困難かと思われた名曲の数々をワーナーのスタッフさんがド根性で集めたシリーズの一枚目を購入してみた。ハッキリ言ってドゥーワップの世界、ボクは全然知識がない。奥が深過ぎてワケがわからないが、達郎さんがラジオでオススメしてたのでマンマと釣られた次第。しかしスゲえなー、門外漢のボクでも楽しめるほど、耳に心地よい楽曲がタップリだ。
●しかも、ライナーノーツの解説もかなりマニアックで素敵。ソウルミュージックの評論家・鈴木啓志さんの渾身のリサーチがてんこ盛りで圧巻だ。シングル1枚しか活動の痕跡がないグループや、同じ名前のグループがいっぱいいるグループ、今や時代の泡と消えたレーベルの音源などなどを取り扱ってる。こうした過去の美しい音源を丁寧に扱っている先輩たちを見ると、美しい蝶の標本をピンセットで繊細に観察している博物学者を連想する。ネットの世界には、年長の先輩たちがジャズやソウル、昭和歌謡の名盤をこよなく愛する様子が伝わるブログが数々あって、どこまでも無限に続く音楽の世界の幅と奥行きに果てしない気持ちになる。ああ、この世界には素敵な音楽が溢れていて、その素敵な音楽を愛する人々がたくさんいる。なんと感動的なことか。
ドゥーワップは、ストリート発のブラックカルチャーという意味で、ヒップホップと同じ場所にある。楽器がなくとも仲間が集まれば音楽ができる。しかもそのフォーマットはすぐに人種の壁を打ち破って伝播したトコロもドゥーワップとヒップホップは同じだ。ホワイトグループはドゥーワップの世界にはたくさん登場するし、このコンピにも収録されている。そして黒人白人と関係なく素晴らしい音楽は素晴らしい。ピンポイントで女性も登場する…グループに混じっている女性シンガーの声が、男声のファルセットとは異質の艶を放ってコレまた一興。ヒップホップも女性の活躍が目覚ましいことを思えば、ますますボクはこのドゥーワップという世界に地続きの親近感を覚えずにはいられない。実際に、彼らはその後の時代のR&Bシーン、ソウルシーンに直接の影響を及ぼしているし、チカーノファンクのオールディーズ感覚は完全にドゥーワップと直結している。遠いようで近い世界。そして、重ねていうがとにかく耳に気持ちがいい。
●このシリーズコンピは第三弾までリリースされてる。もう即座に続きを買っちゃいたい気持ちでいっぱいだわ!

FRANKIE VALLI THE FOUR SEASONS「THE ANTHOLOGY」

FRANKIE VALLI & THE FOUR SEASONS「THE ANTHOLOGY」1956〜1962年
イタリア系である FRANKIE VALLI が強力なファルセットとドゥーワップのフォーマットで一世風靡したのは興味深い。60年代の段階でドゥーワップは「リバイバル」評価されるモノになってた模様。実際の黒人さんたちの関心はすでにR&B〜ソウルへ向かっていたので、むしろ白人さんの趣味人がロック革命直前の時代にドゥーワップに興味を持ってたみたい。まーそんなに単純化はできませんが。「SHERRY」をはじめとした有名曲もあれば、完全に初耳の甘いドゥーワップがテンコ盛りですわ。2ディスクで50曲!
●その一方でここの音源は、彼のビッグヒット「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」1967年とも雰囲気が違う。このソフトロックの気分すら漂う可憐で洗練されたポップスは彼がソロ名義でも活躍を始める60年代後半のスタイルで、それ以前の時代にあたるこのアルバムの時代はもっとキチンとドゥーワップしてる。名義も様々な名前があって、THE FOUR SEASONS、THE ROMANS、THE TRAVELERS、THE FOUR LOVERS などなど多種多彩。FRANKIE VALLI ではなくて FRANKIE VALLEY と名乗ってた時期もあるみたい。
●60年代以降のロック音楽はブラックミュージックからたくさんの滋養を受け取って大きくなっていったが、先行して50年代から始動していたブルーアイドソウルの先駆けがここで聴けるということなのかな。






●今週は珍しく、色々な人と会食した。週5日のうち3日も約束があった。
●ボクは社交家じゃないし、病気を患って以降、会食すると翌日の体調が必ず凹むので、かなりセーブをしてるのだ。
●なんとか体調を崩さずに、全ての約束を乗り切ったので安心してるトコロだ。

まず、サソリを食った。

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●気のおけない仲間と行ったのは、新宿歌舞伎町の上海料理のお店。ホストクラブが立ち並ぶ区役所通りの近所で、恐ろしくアーシーかつワイルドな雰囲気のお店で、店員さんはみんな上海出身の中国人。高級料理というタイプじゃ全くありませんが、グルメ通には結構有名なお店だという。
●店を選んだ幹事が「普通に美味しい料理がいっぱいあるからソッチを注文しよう」と言ってるのに、ボクを含めた悪ノリチームがゲテモノメニューに興味深々。クモ、ムカデ、セミ、ハチノコ、イナゴ、カエル、ブタの脳みそ、牛のペニスなどなど、エグい料理がいっぱいある。そこで女性陣も食べられる(?)カジュアルな一品、サソリの揚げ物を注文。
ところが、コレがうまい!川エビのような食感でヘンな違和感ゼロ。もっとヤバイ味かと予想したのに拍子抜けするほど。むしろいくらでも食べられる。さすが中華文明、食文化においては間違いない技術と伝統があるよね。まー、幹事は「川エビみたいに美味しいというなら最初からエビを注文しようよー」と嘆いてたけど。


そして、社長と会食。古代中国の格言が出てきた。
●ウチの会社の社長は、ボクのようなペーペーから見ると雲上人みたいな存在。会社本体は従業員数3000人ととりわけ大きいわけではないけど、子会社/関連企業や兄弟会社などなどと形成する巨大コングロマリットの首脳の一人として、そして業界団体のトップとして、日本の経済界にそれなりの存在感を放ってる。
そんな社長は、若手社員とメシを食うのが習慣とあって、秘書部の人たちが色々調整して入社時期を揃えて食事会を催すのだ。その若手社員食事会は、会社の中では有名なのだが、それがボクの世代にも声がかかるとは思ってなかった。だってもうアラフォー/アラフィフだし若手じゃないもん。そしたら、社長は全社員とメシ食いたいとの意向、中堅食事会にモデルチェンジして続行することになったらしい。
●相手が若手だったので、ギャップが激しすぎて会話が成立しないとか、社長の説教大会になるとか、そんなウワサがあったけど、優秀な我が同期たち、立派な中堅の穏当な空気調整で終始和やかなトーンで食事は進む。それなりに緊張したから食べ物の味は全然わからなかったけど。ただ、社長はボクらの話を面白がってくれたようだよ。
●締めの時間になって、社長が自らの座右の銘を紹介してきた。出典は、古代中国、孔子に始まる儒教思想の経典「四書五経」の一つ「大学」の一節だそうな。

 「苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又た日に新たなり」

殷王朝の名君・湯王が、毎朝手を洗う場所に彫りつけたほどの言葉とな。実は、松下幸之助さんの座右の銘であり、そこから拝借してることも社長自身が種明かししてた。
●意味は、「昨日よりも今日、今日よりも明日と、日々よりよくなるように行いを正していかなければならない」ということらしいが、松下幸之助さんはさらに一歩進んで、技術は日進月歩で進化するから、常に技術革新への先取の気持ちを忘れるなと自戒し、かつ社員にも啓蒙していたようだ。ほー。

●正直、インターネット技術の躍進のスピードは本当に早く、業界動静も1〜2年で一変する状況になってる。周辺の視線もどんどん変わっており、お金の動きも流れる先が変わっている。オリンピックが到来する2020年ですら何が起こってるかわからない。その中で進化を続けるにはどうしたらいいのか?最近そんな問題意識を持っていたボクにはナニゲに社長の話はヒットしてしまった。社長ですら、この先の社会がどうなるかわからない、わからないからこそアップデートを目指しているのだ。ちょっと違うのは「アップデートをさせる」って言ってたことかな。社長自身がアップデートするんじゃなくて、業態をアップデートする企画提案をして実行するのは従業員であるボクらの仕事みたいね。「オレがやりたいことをすると失敗しちまうみたいだからな、あっはっは!」

●社長が席を外した後も、店に居座っていい、飲み物も自由に飲んでいい、というので同期数人で語りこんだ。アラフォー/アラフィフになった仲間たちは、根本の部分ではなんら新入社員の時代と変わってないのだが、年を重ねてちょっぴりの迷いが出てきてる気配があった。オレらワタシらこのママでいいのかな?いやオレは職人として今の仕事をずっと続けていたい、もっと腕を磨きたい。ワタシは今新しい仕事をやらないかと声をかけられてる、それに乗ってしまって大丈夫か?もう会社でナニやってるかわからなくなった時期があった、それで異動希望を出して新しい仕事をしている。なるほど、ぼんやりとした不安を抱えてるのはボクだけじゃないってことか。
「大学」の一節、殷の湯王の言葉は初耳だったが、ボクはこの言葉がシックリハマるよ。元来がとても飽きっぽい性分なので、毎日違うことをしていたい、毎日新しい発見をしたいと思ってる。日々新しい音楽を聴いたり、新しいネットサービスをいじったり、若い子としゃべって新しい情報を仕入れたりしてる。それが自分の趣味に合わないものであったとしても。仕事の性質もルーチンが組みづらいので、毎日出勤時間が違う。結果毎日がいつも定型にハマってない。確実に美味しいモノよりも食べたことのない珍しいゲテモノの方が価値がある。

そして、中華文明の奥深さ、ここでも思い知ったね。紀元前6世紀に生きた思想家・孔子の教えが今尚有効であること、その思想を今尚社会の根幹に有効に機能させてることがスゴイ。紀元前の春秋戦国時代の中国と現代中国が果たしてホントに同じモノか?と言われるとよくわからんけど、アリババ集団のような強大なネット企業が台頭してることを考えると、伝統と革新が独特な形で入り混じるダイナミズムはあの広大な国の中には渦巻いているようだね。

史記の風景

宮城谷昌光「史記の風景」
●実は、最近たまたまこの本を読んでたんですよ。社長の口から「お湯の王さまと書いて湯王という人がいてね〜」なんてトークが出てきた時に、この本に登場する人じゃん!と思ったわけですよ。別にボクは最新のネットカルチャーだけを追っかけてるわけじゃないんですよ、むしろメッチャ歴史好き。古代中国を題材に数々の歴史小説を書いている著者が、司馬遷「史記」を元ネタにエッセイを書いてる本だ。この人の他の本も読みたくなったわ。
●現在の元号「平成」「史記」を原典にして選ばれた言葉だということで。伝説時代の「三皇五帝」の最後の君主・帝舜は、民衆出身ながら徳の高さで抜擢された人物で、多くの賢人を集めたその治世は「家の中は穏やかになり、世の中はうまく治った」という。これが史記では「内平かにして外成る」と記され、「平成」の元ネタになったとな。その「平成」も終わりますね。「平成最後の夏」は天災に揺さぶられた感じになっちゃいましたが。
●ちなみに、息子ノマドの高校の文化祭のバザーで買った(50円)。ノマドの高校は変わった趣味の子が多いのか、古本バザーには渋い趣味が出てくる。必ずチェックしに行ってるわ。


●もうー組の会食は、新しい取引先とのご挨拶っぽい場面だったが、先方が猛烈な野球ファン+猛烈なアイドルファン、ということが発覚、話題がすごく偏ってビビった。ボクは野球のコトは1ミリもわからんが、先方が大好きな乃木坂46では弊社チームはボクしかわからないとあって、トーク合わせるのに必死だったわ。衛藤美彩akaみさみさ先輩がハードコアな野球ファンで今はフジの「プロ野球ニュース」の仕事もやってるってのは初めて知った。


●音楽。

Ballyhoo The Best Of Echo The Bunnymen

ECHO & THE BUNNYMEN「BALLYHOO: THE BEST OF ECHO & THE BUNNYMEN」1980〜1987年
我が家は今、大規模な断捨離を行なっている。高校生になったコドモ二人を現在の子供部屋に押し込むのは限界がある、という本人たちの主張で、ボクの書斎を息子に明け渡した。その際に、LPレコードをほぼ全部ダンボールに梱包してしまったんですね。うーむ、LPたちよ君たちを聴くコトはしばらくなくなってしまうなあーとチョッピリ寂しい気分。このバンド、エコバニの80年代のLPたちもダンボールにしまわれていきました。
●そしたら、今週末のディスクユニオンで、デビューから1988年でメインボーカル IAN MCCULLOCH が脱退するまでの全盛期を網羅したベストを激安で入手できまして。しばらくこのCDでこのバンドの音楽を聴こう。まだ持ってないアルバムのシングル曲も収録してて、そこは新鮮だな。
バンド最大のヒット曲である「THE CUTTER」1983年がとにかく大好きなんだけど、それが好きすぎて、他の曲が好きになれないのが困ったところ。ただ、こうしてシングル曲を通して聴いてみると、同時期の U2 のようなエモーションがあったり、THE CURE にも繋がるような大胆なギタープレイとか、後続する THE SMITHS にも繋がるリリカルさもあるよなと、久しぶりの発見にワクワクもする。「THE CUTTER」以降の後期の方が今のボクには落ち着いててハマるかも。初期シングル「RESCUE」の性急で雑な感じもいいけどね。この曲由来で、RESCUE という名のUKバンドが90年代にいたはずだよ、ライブをクワトロで見たもん。
●蛇足だけど、彼らエコバニのマネジメント&プロデュースを担当していたのが BILL DRUMMOND と知ってビックリ。彼は元パンクスと聴いていたけど、裏方で色々なバンドのA&Rをしていたとは。そしてこの後お騒がせなテクノユニット THE KLF を結成して90年代初頭に大活躍する。このあたりの音源全部リアルタイムで聴いてた。
●なお、ダンボールに箱詰めはしても、音源の売却はしません!その代わり大量の古本/古マンガ/古雑誌を売却中です。とりあえず100冊以上のアレコレを処分して6000円分くらいになったかな?これで家族四人で「牛角」にいけるくらいか。目指せ「叙々苑」