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「地球史上最大」台風19号が日本列島を通り過ぎて行きました。
●時間が経つにつれ、その被害の全容がハッキリしてきて、やはりヤバかったなと。
●ボクが住む世田谷区は、神奈川との県境にあたる多摩川が氾濫して南部の川沿いのエリアが被害を受けました。具体的には二子玉川のあたり?大学受験を控えている息子ノマドの模試会場が台風一過直後の二子玉川だったんだけど…模試会場は影響を受けなかったようだ。
下北沢エリアは、世田谷区の中でも一番北側かつ東側の先っぽにあるので、多摩川氾濫の影響は何もなかった。一番街商店街にあるお寿司屋さんの二階の壁が強風によって崩れ落ちた?というのが目立った被害だろうか。twitter に画像が流れてたがボクは肉眼では確認してない。ワイフがお店の前まで行ったら既にブルーシートにくるまっていて被害のほどはよくわからなかったそうな。停電も一部で発生したそうな、駅前のヴィレッジバンガード近辺で。幸いウチは影響を全然受けてないが。
●とはいえ、下北沢は「沢」の字が付いているだけあって、土地の高低差にメリハリがあって低地は浸水のリスクがあると言われている。周囲の住宅街が高台にあって、下北沢駅前から南口商店街にかけて土地が低くなっていくので、駅前はジャブジャブになるかもと思っていた。同じ理由で南側のエリア高級住宅街の代沢地区も浸水のリスクあり。

ヨガ教室の先生の実家が被害に遭われたそうな。埼玉県の都幾川(ときがわ)などが氾濫して実家一階部分が完全に水没。幸いご家族は高台にある親類の家に移っていたので健在だが、思い出深い住まいが完全に台無しになってしまったのは悲しいことだ。

こんな台風や異常気象が、毎年やってくるのかな。地球が荒れているなあ。



一方で、先週末は、またしてもボクの大好きなラジオ番組が放送されてた。
村上春樹さんの「村上RADIO」。今回のテーマは「歌詞を訳してみました」。

村上RADIO 歌詞を訳してみました

●自分で小説を書くだけでなく、積極的に英米文学を翻訳紹介している村上春樹さん。翻訳家としての職能のルーツは、アメリカンポップスへの憧れだったみたい。ローティーンの頃からアメリカのシングル盤を買ってきては英語の歌詞を暗記してたそうな。ボクも高校生の頃は THE BEATLES の歌詞とか辞書を引きながら読んだりしてたもんだ。この時、英詞をもっと真剣に聴いて勉強してたら英語が話せるようになれたかな〜。
村上さんの仕事には「村上ソングス」なる本があって、オススメのポピュラーソングを、訳詞とエッセイで紹介しているらしい。うわーこんな本があるの知らなかったー。村上春樹さんのこと好き!とか言いながら、「村上RADIO」を9回も聴き続けて、ボクはこの人の仕事も作品も全然わかってないなーと思い知らされることばかり。ちなみにこの「村上ソングス」はイラストレーター和田誠さんと共著。和田誠さん、今月7日に亡くなりました。83歳。合掌。

●今回も、番組の公式サイト(https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/)が立派なレジュメをまとめてくれているので、詳細はソチラをご覧になってください。気前がいいことに村上さんの訳詞もしっかりテキスト起こしされてます。一方ボクはボクで、番組を聴きながら個人的に思い及んだこと、思い出した楽曲のことなんかをダラダラ書きます。以下に言及していく音源や楽曲も、番組で紹介されたものじゃないものも混じります。

Bob_Dylan_-_Fallen_Angels.jpg

BOB DYLAN「POLKA DOTS AND MOONBEAMS」
●収録音源:「FALLEN ANGELS」2016年
●さて、一曲目は、FRANK SINATRA & TOMMY DORSEY ORCHESTRA が1940年にヒットさせたモノ。夜のガーデンパーティーで誰かにドスンとぶつかってしまった。振り向けば月の光に照らされた水玉模様、そして上向きの鼻の夢みたいな女の子。あら、なんてロマンティックな出会いでしょう。そんな感じの歌詞内容。
●この曲を村上さんは、FRANK SINATRA バージョンではなく、MEL TORME という男性シンガーのシットリジャズボーカルと、BOB DYLAN のカバーの二曲を繋いで聴かせてくれてる。MEL TORME SINATRA とも共演歴のある人物で、おそらくここでプレイされたのは1955年のモノ。スポッティファイで検索してフルで聴いてみたら、めっちゃセンチメンタル。可愛らしいアクセントが施されてとってもチャーミング。ハリウッド黄金期のラブロマンスミュージカルみたいだ。
●そしてこのまろやかな美声が突然しわがれ声に交代して、BOB DYLAN が登場してくる。こちらは2016年発表の近作。この収録アルバム「FALLEN ANGELS」と前作「SHADOW IN THE NIGHT」2015年は、アメリカの古典名曲をカバーするというコンセプト。後者「SHADOW〜」に至っては全曲 SINATRA 楽曲DYLAN がどんなつもりでこのタイミングに古典のカバーを始めたのかはよくわからないけど、よりアレンジがシンプルで朴訥としてる「FALLEN ANGELS」は真夜中にチルアウトするにはとてもいい感じ。「SHADOW〜」がジャズ編成なのに対して、フォーキーなギターが際立つバンド構成で演奏する「FALLEN〜」の方がリラックスできる。

「THE PET SOUNDS SESSIONS」

THE BEACH BOYS「GOD ONLY KNOWS」
●収録音源:「THE PET SOUNDS SESSIONS」1997年
●お次の音源は、誰もがご存知の有名曲!しかしココで村上さんがプレイするのは1997年発売の4枚組ボックスセットに収録されたアカペラバージョンの「GOD ONLY KNOWS」なのです。うわコレすげえ。なんて甘美なのだろう。あの「GOD ONLY KNOWS WHAT I'D BE WITHOUT YOU」のフレーズが幾重にも折り重なって美しいのです。
●思えば、90年代渋谷系育ちのボクにとってこの曲は、原曲よりも先に FLIPPER'S GUITAR の大胆なサンプルで耳に焼き付いてるんだよね。このバンド最後のアルバム「ヘッド博士の世界塔」1991年の一曲目「DOLPHIN SONG」にて、サイケデリックな陶酔感満点でまんま使われちゃってるのです。
●今回の「村上RADIO」で原曲の歌詞が訳されて、ややペシミスティックな気分を漂わせていながら美しいラブソングになってることが村上さんによって解説された。そこで連想したのは、若気の至りでシニカル過ぎた FLIPPER'S GUITAR の二人のその露悪寸前なパクリの奥には、BRIAN WILSON のちょっとヒネくれた美学への共感があったんだなという今更ながらの納得。もう四半世紀以上の音楽なのに、彼らもボクももう20歳前後の若者ではなく、ただのオッサンになっちゃってるのに、こんなことを考えちゃうなんて、ホント音楽って罪深いな。そもそもで村上春樹さんが THE BEACH BOYS を取り上げたり、BOB DYLAN SINATRA を取り上げるのもきっと同じ心理なのでしょう。

BRIAN WILSON「BRIAN WILSON」

BRIAN WILSON「BRIAN WILSON」1988年
●スポッティファイを以ってしても前述の4枚組ボックスの中身は聴くことができず(オマケに FLIPPER'S GUITAR「ヘッド博士〜」も配信では聴けない、他にもたくさんパクリサンプルいっぱいだからね)、なんだか不完全燃焼なので、個人的な関連音源へ。THE BEACH BOYS の音楽的支柱 BRIAN WILSON の初めてのソロアルバムだ。前述「GOD ONLY KNOWS」を収録した「PET SOUNDS」1966年が傑作すぎて、次の作品に進めなくなってしまった BRIAN はやがて精神を病んでいく…。で長い時間が経ってやっと繰り出すことができた作品がコレ。ボクとしてはワリと最近(去年?)くらいに買いました。
●レトロに甘い60年代作品と違って、ハイファイなシンセサウンドが80年代の気分を濃厚に感じさせるけど、ゴージャスで分厚いコーラスアレンジは健在で、キラキラしたポップネスがまぶしい。アカペラコーラス楽曲もある!アルバム中盤に登場する「ONE FOR THE BOYS」という曲。歌詞はなくて美しいメロディだけ。山下達郎さんの世界を連想しちゃうね。そして最後の「RIO GRANDE」という曲も不思議な曲で興味深い。西部の大河リオ・グランデを一人旅するカウボーイの歌なんだけど、分厚いコーラスを中心に多様に展開する構成は、ほとんど言葉に意味がない擬音がたくさん登場して現実味が全然ない。サイケというより無邪気な子供の夢の世界みたい。そう、アルバム全体が、子供の夢みたいになってるんだ。
●一方、このアルバムがリリースされた1988年はトム・クルーズのヒット映画「カクテル」の公開年で。この映画の主題歌として大ヒットしたのが THE BEACH BOYS「KOKOMO」でございました。MIKE LOVE が中心になって作られた曲で BRIAN WILSON は制作にも演奏にも一切関与してない。これが THE BEACH BOYS にとって60年代以来20年以上ぶりのビルボード1位ヒットになっちゃう。そんなバンド本体の再ブレイクが逆効果に働いて、BRIAN WILSON のソロ作は結果的にはあまり注目を浴びなかったようです。「KOKOMO」とこのアルバムじゃ音楽の気分も全く関係を感じないしね。

The Royal Guardsmen Snoopy Vs The Red Baron Snoopy And His Friends

THE ROYAL GUARDSMEN「SNOOPY VS. THE RED BARON」
●収録音源「SNOOPY VS. THE RED BARON / SNOOPY AND HIS FRIENDS」1966〜1967年
●この曲は面白かったね。スヌーピーが小屋の上で飛行マスクをかぶって遊んでる様子は見たことあるけど(下の絵みたいなヤツご存知ですか?)、第一次大戦ドイツの撃墜王・レッドバロンと戦っているなんて細かい設定があるとは初めて知った。早速スポッティファイでアレコレ探してみた。

Snoopy-The-Red-Baron-Peanuts-Iron-On.jpg

●しかもこのバンド、売れないからって無許可でスヌーピーの歌うたって、後から作者チャールズ・M・シュルツさんの寛容な許諾を受けたそうな。さらに調子に乗って、「THE RETURN OF THE RED BARON」とか「SNOOPY'S CHRISTMAS」とか「SNOOPY FOR PRESIDENT」とか色々な歌を出してて。そんで2006年の音源で「SNOOPY VS. OSAMA」なんて曲まであるのね。スヌーピーはオサマ・ヴィン・ラディンとも戦うのか?それはちょっと野暮なのでは?子供の夢想だから愛嬌があるのであって、リアルな政治と生々しく接着させちゃうと興が醒める。何十年も子供の夢想を抱き続ける BRIAN が偉大に見えるよ。

●今回はいくつか曲をスキップしちゃってもう終盤の曲へ行っちゃいますね。

PLEASE PSB

PET SHOP BOYS「OPPORTUNITY (LET'S MAKE LOTS OF MONEY)」
●収録音源:「PLEASE」1986年
村上さんが PET SHOP BOYS のファーストアルバムから選曲するのは2回目(前回は第一回放送)。前回は「ノルウェイの森」「ダンスダンスダンス」時代にカセットで聴いてたというような紹介だったと思うが、今回は「1Q84」の時にこの楽曲を思い浮かべてたという話で。PET SHOP BOYS、特に初期の彼らはボクにとってさして興味のある対象じゃなかったんだけど「村上RADIO」のせいで気になり始めて、このCDもついこの前買ってしまった次第です。
●90年代育ちのボクなので、自分が小中学生だった80年代のBGMとして受動的に聴こえてた音楽には、実は「かっこ悪い」「古臭い」というイメージがボクにはあるのです。90年代以降に高校生になって主体的に聴いた60年代ロックや70年代ソウルの方が「カッコいい」「新鮮な」音楽でありました。本音で言えば BRIAN WILSON の80年代ソロも「PET SOUNDS」には叶いっこないし、ペット繋がりでも PET SHOP BOYS なんて正直サッパリなのです。
●とにかく、典型的な80年代シンセポップである彼らの音楽はボクにとっては一番古臭い音楽。薄っぺらいシンセやリバーブがこれ見よがしで野暮に聴こえます。しかし、現在46歳と年齢も重ねますとそのダサイ印象がそのまま味として理解できるようになりまして、結果80年代ポップスは40歳を過ぎたあたりからボクのCDレコード探しの超重要ジャンルになってます。聴かずギライで来たので、むしろ今聴くと新鮮。そんで何しろ PET SHOP BOYS もデビュー作とあって瑞々しい印象が際立ってる。ただ素朴に一枚通して聴けば、ハイファイなシンセにダークなメランコリーがつきまとう「WEST END GIRL」が一番耳を惹く。それと前回に村上さんが紹介した「SUBURBIA」とかね。
村上さんのお相手役・坂本美雨さんも、11〜12歳頃にこのへんを聴いてたとポツリコメントしてたな。同世代?と思ったけど彼女は39歳なのでちょっとボクよりかは若い。ただ坂本龍一の娘さんとあっては、ハイブロウな文化環境で育ったんでしょうねー。彼女自身もシンガーさんだし。

「CRAZY FROM THE HEAT」

DAVE LEE ROTH「CALIFORNIA GIRLS」
●収録音源:「CRAZY FROM THE HEAT」1985年
「村上RADIO」はエンディングの締めに「今日の最後の言葉」と称して、アーティストさんの名言みたいなものを紹介します。今回は、VAN HALEN のボーカリスト DAVID LEE ROTH 1981年の発言。

「おれとしてはあまり人を嫌な気持ちにさせたくないんだけど、正直に言わせてもらえば、ジャーニーってほんとカスだよね」

●身もフタもない悪口じゃん!なのに村上さん「こんなこと堂々と口にして人生を送っていられたら楽しそうです」だってさ。
●この時にプレイされてたのは、VAN HALEN から独立する時の初ソロ音源/四曲入りミニアルバム、またしても THE BEACH BOYS 楽曲でありました。このレコードでは他にも BING CROSBY LOVIN' SPOONFUL のカバーをやってる。ハードロックシンガーのイメージが強い DAVE だけど、本質的に彼は根っからのエンターテイナーで、別にハードロックはその手段の一つでしかない、どんな音楽だってゴキゲンに歌ってみせるぜ!な気分が伝わってくる感じ。実際どの曲もとても楽しい。シリアスなハードロッカーではなく、陽気な悪ガキなのですね。だから他のバンドの悪口もツルリと喋っちゃう。
●80年代が苦手なボクにとっては、80年代ハードロックもかなり苦手な存在で、実は全然よくわかってません。でも、この DAVE のソロが楽しかったんで、1988年のアルバム「SKYSCREAPER」は聴いた。シングル曲「JUST LIKE PARADISE」をはじめ、スカッと爽やか、コカコーラのような喉越し!予想以上に楽しみました。この辺の領域も聴いていかないとダメかな。

DAVE LEE ROTH sky

DAVID LEE ROTH「SKYSCREAPER」1988年



●最近はブログ更新の頻度が落ちちゃって。
●何やってるのかというと、サウナに行ってます。サウナ気持ちいい。今週は新宿歌舞伎町のサウナに行ってました。



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●現在、10月12日の未明2時。
今日これから「地球史上最大級」と呼ばれる台風19号が東日本にやってくる。
●どんなことになっちゃうことやら…。


●夕方にワイフがLINEで送ってきた写真。

台風19号直前のスーパー

スーパーが空っぽです。
●むー311〜東日本大震災を思い出すな、この風景。あの時もこうした買い溜め行為はあったもんだ。実際、流通の乱れは台風が過ぎても起こるだろう。
●あの時は「計画停電」という言葉が登場したが、今年の新語として「計画運休」がシッカリ定着したと思う。しかし予告アリとはいえ首都圏全域の公共交通機関がほぼ全て動かないとはマジ迫力満点な事態。午前中には動いている電車に乗ってしまったら、運休の始まる午後以降はもう家に帰れない。電車がダメならバスが〜とか思うと、今回は史上初めて都営バスまでが計画運休になってる。さすがにこれでは外出する気にはなれない。
●ここまで移動手段がマヒする結果、無理筋な営業を取り止めて多くのサービス業さんが臨時休業する模様天災リスクに対して社会全体で対応し、「這ってでも仕事場に出てこい」的な理不尽を緩和させるコンセンサスが生まれつつある感じがする。我が街下北沢では主要スーパーは皆お休みだし、ボクが通ってるヨガ教室もお休み。毎週末通ってるディスクユニオンは関東全域で休業とアプリ経由で発信。あの東京ディズニーリゾートも休業を発表。東京ドームのクライマックスシリーズも屋根付きなのに中止。お客が来れないんだもん、しょうがない。無茶なことをしないで済むならそっちの方がいい。まーラグビーW杯の試合まで中止とはビビったし、外国チームの人もビックリだろう。
●ただし「這ってでも仕事場に出てくる」宿命にある人たちはゼロではないわけで。医療や介護分野やインフラ維持のお仕事は仕事を止めることができない。ウチの会社もそういう業務が結構あって、帰宅できない人のためにホール会議室2つを男女別に分けて解放し、簡単な寝具を用意するという。今のボクは普通に連休で家にいられるが、10年前の仕事なら会社で徹夜してただろうな。

●何はともあれ、無事にやり過ごせることを願います。台風15号の時の千葉県大停電のような重たい被害が再び起こらないように。千葉県の方々、復旧もままならないのにまたしても台風到来とは、本当にお気の毒です。



音楽は、真夜中にふさわしいフォークトロニカ。

OVAL「CALIDOSTOPIA!」

OVAL「CALIDOSTOPIA!」2013年
OVAL は90年代から活動するドイツのエレクトロニカ・ユニットで、いわゆる「グリッジテクノ」と呼ばれるジャンルの先駆者だ。CDが音飛びしてるかのようなブツブツ音ばっかりのグリッジノイズだけで音楽を作ってた実に硬派なアーティスト。ただ、この作品においては、ボーカリストをフィーチャーした歌モノにガッツリ取り組んでいる。これがホヤホヤの新譜だった2013年当時、twitter のタイムラインの中でこの音源が無料ダウンロードができることを知り、公式サイトからマルッとアルバム一枚分をいただいた。なぜ無料DLだったのか未だによくワカラン。が、それ以来からかなり愛聴している作品だ。台風が近づく奇妙な緊張と真夜中の静けさに、この音楽の抽象絵画のような存在感は似合っている。
●いつもはPC機材からひねり出してるノイズだけしか聴こえないのに、なんとギターを演奏している!それだけでボクはビックリだ。普通に鍵盤楽器やドラムも聴こえる。あらら、頑固なノイズアーティストが普通の楽器を演奏するなんて。ただ、当然普通の演奏ではなくて。実はこの人楽器が演奏できないのかも?と思わせるような、無秩序に鳴らしただけの音を全部サンプルして並び替えてるような感じがする音そのものはアコースティックだけど、楽曲構成の手法は完全にエレクトロニカ。激しくエフェクトされてもいるし。それをフォークトロニカと呼んでよいのかな?別の場面でこの言葉を知った時、真っ先にこのアルバムを思い出した。
●ブラジルで収録されたとあって、フォーチャーされた7人のシンガーのほとんどがポルトガル語で歌ってる。このポルトガル語の感触も不思議な浮遊感があって実に甘美だ。ボーカルが描くメロディと、オケであるはずのトラックが全然シンクロしてない、というか最初から確定的なリズムがない。ただ、鳴っている音響でいえば、アコースティック楽器と女性のポルトガル語であるので、1000年先の未来で鳴ってるボサノヴァってこんな感じか?みたいな印象も。一人だけ、HANA KOBAYASHI さんというとっても日本人らしい名前も見えるのよね。一体どんな人なのだろう。
●耳に心地よいとは言い切れないが、どこか無機質な質感がヒンヤリとしてて、人間の作為では手が届かない、鉱物の結晶の美しさのようなものを連想させる。それでいて、女性ボーカルの官能美も実に可憐で。

●ちなみに、この音源を公式サイトでゲットした時は、過去作品まで無料でDLできるようになってまして。「DOK」1998年、「AERO DEKO」1998年、「SZENARIO」1999年、「PRE/COMMERS」2000年、「OVALCOMMERS」2001年と5枚のアルバムもゲットしました。この音源たちは、もう完全なグリッチノイズで、ぶっちゃけ聴き通すのは苦行のようなもの。これは台風の直前に聴くシロモノじゃないな。





クソ忙しい気がする。ああ、上半期締めの経理作業のせいか。

●山のような伝票にハンコを押しまくる時、ボクは自分のシャチハタを口にくわえるクセがある。書類の中にシャチハタが隠れてしまって探すのがめんどくさいので、絶対になくならない場所にキープしてるのだ。
●そしたら、関連会社の社長が「ソレ、新型の電子タバコ?なんかの IT ガジェット?」って質問してきて。IT系新規ビジネスしてる人ってやっぱり視点がユニークなんだろうなー。葉巻のようにシャチハタくわえてるだけで、新しいナニカかもしれないって即座に考えるのだから。

●そんな中、ボクのアタマにはクソも価値のない雑想の数々がよぎっていくだけ。


なんだかスポーツが渋滞気味じゃないか。
ラグビー・ワールドカップ。日本はロシア・アイルランド・サモアに連勝。
ワールドカップ・バレー。語順が違うのには意味があるの?
世界陸上が、中東のドーハでやってるらしい。
●いつの間にか巨人がリーグ優勝してた。そしてクライマックスシリーズ。
サッカー日本代表は、アジア二次予選をやってるっぽい。
●このままテンションを切らさずに、2020年東京オリパラが到来するのか。


それにしても、ラグビーは面白い。
●おぼろげながらルールがなんとなくわかってくると、ただの肉弾激突に見えたプレイが、システマチックに整理された秩序を前提にして、すげー理論的に全選手が同時稼働しているのが見えてきた。耳がつぶれるほど乱暴なのに、緻密な戦略と戦術に全員が理解し奉仕する。すげー。
●その一方で、娘ヒヨコ女子高生が、オールブラックスの試合前パフォーマンス「ハカ」にいたく感銘を受けて、愉快にマネをする。教室でも友達の前で披露する。最後に舌出してドヤ顔決める。花も恥じらうJKとは無縁の生活してます。高校の体育祭でも応援合戦で「ハカ」披露したチームがいたとな。しばらく結婚式の二次会の芸として流行るかも。
●試合会場で、FREDDIE MERCURY が1985年 LIVE AID で披露したコール&レスポンス「エーヨ!」が流れる場面がある。映画「ボヘミアン・ラブソディー」の終盤でも登場したアレだ。で、観客もエーヨ!とリアクションする。「エーヨ!エヨヨヨヨヨヨヨ!エヨ!エヨ!エーーーーーーーヨ!」で、アレをスタジアムで鳴らそうと思いついたヤツえらい。アレ外国じゃポピュラーなのかな?一方であの「エーヨ!」の再生ボタンを押すヤツもえらい。試合の流れが一瞬切れたところの絶妙なタイミングを探るセンス。でも一番えらいのはやっぱり FREDDIE MERCURY 本人。「エーヨ!」の一声で数万人を煽るカリスマ。


サウナ、ハマってます。
●家の近所の下北沢から始まって、京王線の笹塚、職場のある新橋、会社帰りの上野、そして週末には埼玉・草加まで遠征してしまった。たまらーん。


スマホゲーム「ドラクエウォーク」もレベル38まで育てました。
●このゲーム、現実世界で雨が降ると、スマホの世界でも雨が降り始める演出がある。この前、仕事を終えてオフィスを出ようとしたら、ドラクエ世界で雨が降ってた。アレ?これは現実世界でも雨降ってるの?と思って窓から外を見るも、何しろ29階のフロアから下見ても人が豆粒で傘差してるか見えない。窓も濡れてないのでおかしいなと思いつつ、置き傘を持って地上に降りたら土砂降りだった。スマホ世界の出来事を経由して現実世界を知る。コレって本当の意味で MIXED REALITY(複合現実)なのかも。
●ちなみにボクの部署の技術チーム、アラフィフ〜アラフォー男子は全員このゲームやってた。知らなかったけど静かに燃えたぎるブームになってた。技術部長に及んではポケモンとドラクエの二刀流。ダメなアラフォー大集合という趣き。そこで技術陣若手20歳代にも「君らもやってんの?」と聞いたら「いや、俺らはそれほど…」。マジでコレおっさん限定ゲームになってるじゃないか!


ドラクエしながら雨の中を散歩してて。(何しろ歩かないとゲームにならない)
●下北沢マックで休憩しようとしてたら。UBER EATS のケースを搭載した自転車を目撃。マクドナルドのメニューを代理購入して UBER に宅配させるのかな。自転車に乗るスタッフさんは若い女性、自転車のハンドルにスマホを取り付けて地図アプリの設定をしている模様。でも激しい雨。スマホ壊れるんじゃね?UBER のスタッフは基本素人さんだから、雨具の装備も貧弱で、小柄な女性には大変そう。


ああ、珍しいものを見た、流鏑馬!
●下北沢駅前のロータリー予定地を解放したイベントで、なんと流鏑馬をやってたんだよ!流鏑馬だよ!ウマの上に侍装束の男性が弓矢構えて的を狙撃。ボクが見たのは午前中のリハだったんだけど、生きてるウマが、スーパー・オオゼキを背景に走るという違和感は実にシュール。一方で、そのウマに配慮してか、走る場所はアスファルトをひんむいたのか土が露出してた。
●コレは小田原の物産展のアトラクションだったらしい。そのあと、小田原名物なのか、ハマグリ塩ラーメン+アオサたっぷりというシロモノを仮設テントのお店の前で食べたよ。ハマグリ美味しい。新鮮なシーフード食べたいかも。


飲食で流行りモノといえば、タピオカ。
●エレベータで乗り合わせた、おじさんとその部下の会話。部下「タピオカって粒がデカイじゃないですか、アレってそのまま飲み込むの大変ですよね」おじさん「何言ってんだよ、タピオカはノドごしだよ、そのままグイッと飲み込むんだよ、そんなことも知らないのか」……エレベータからその二人が出て行った後、その場にいた全員が爆笑。タピオカはノドごさねえよ!むしろモッチリ食感をしっかり噛んで味わえだよ!イイ歳したおじさんが、堂々と知ったかぶりするって恥ずかしいー。


ラーメン食いながらスマホ動画。
●先輩と行列ができる「二郎インスパイア系」コッテリラーメンのお店に行った。お店の壁際に立ってカウンター席が空くのを待ってる時、目に入ったのは熱心にスマホで動画を見ている男性客2人。普通に食べるのにも難儀する大ボリュームのラーメン、せっかくなんだから食事に集中すればイイのに、注意関心は完全にスマホ。しかも、その内容は ABEMATV のギャンブル系コンテンツ、右の男性がマージャン、左の男性がパチスロ
●しかも、この二人、仲間と思いきや別々の一人客でバラバラに席を立って行った。ギャンブル好きがたまたま隣り合わせだったのか。ギャンブル番組じゃイイスポンサーつかなそうだから、ABEMA はまだ赤字事業のままだろうねえ。


そんで音楽。

JAMES TAYLOR「SWEET BABY JAMES」

JAMES TAYLOR「SWEET BABY JAMES」1970年
イケメンぶりがイケ好かないという意味で、JACKSON BROWNE となぜかイメージがダブるシンガーソングライターのデビュー盤。しかし時が流れて現在71歳、見事なツルッパゲに仕上がったので、ヨシとしよう。ボクの父親と同い年、彼同様ボクの父親もツルッパゲということで、彼のハゲは将来のボクかもしれない。
ふっくらとしたフォーキー気分は、BOB DYLAN のようなビターで難解なスタイルから時代がマイルドに変わった様子と見てとれる。序盤は本当に最低限のアコギ伴奏だけの趣きだったのに、徐々にリッチになるアレンジは、最後の曲「SUITE FOR 20 G」でファンキーなロックにまで到達する。ただ、なんだか物足りない感じが残るのは、妙に内気な感じ、声のレンジも狭いしボソボソしてるせいかな。ただ、ボク自身が疲れてるから夜中はこの程度がちょうどイイ。とてもじゃないけど、名古屋でしこたま買い込んだギャングスタラップやチカーノファンクを取り上げる気になれないのが本音ですー。






ラグビーW杯、我が日本代表、ロシアに続き、アイルランドにまで勝ってしまった。
ほんの数メートル、数センチ前に進むために、またはそれを遮るために、屈強な男たちがガツンガツンと体をぶつけ合う様子はなんだかホントすごいよ。細かいルールわからんけど、素朴に応援したくなる。なぜか「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の終盤のシーンを思い出したよ。巨大隕石の地球落下テロを防ぐために、隕石の軌道を変えようと敵味方の境なくモビルスーツがみんなで隕石に激突していくシーン。イングランドの圧倒的なパワーに押されて0点に完封されそうになってたアメリカチームが、試合終了2分の乱戦で見事一矢報いる1トライを決めた瞬間など、痛快だったねえ。
●今回ユニークだと思ってるのは、ラグビー日本代表チームがインターナショナルなバックボーンを持ってる人々の集合というところだね。出身や国籍が南アやトンガ、韓国、ニュージーランド、オーストラリアなどバラエティ豊かだし、日本に帰化した人もいる(リーチマイケルがその代表でしょう)。ロシア戦で3トライを決めた松島幸太朗くんは、ジンバブエ人と日本人の両親のもと、南アで生まれて東京に育ったという経歴。高卒後は南アに渡ってU20の南ア代表に選出されるところまで行って、敢えての日本代表。マルチカルチュアルなキャリアが大勢集まって、チームワークを作ってる。なんだか素敵だね。


●始めてしまった、「ドラゴンクエストウォーク」

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ナイアンティック「ポケモンGO」で、この手の位置ゲームはもう十分だと思ったし、世間でもそんなに話題になってないと思ってた。ところが、かつて同じプロジェクトに携わってた先輩と二人焼肉してた時に「めちゃめちゃ面白いよーウチの周りのアラフィフはみんなやってるよ」なんてコメントされて。あれ?知らないところでウケてるの?しかもアラフィフ界隈で。まあ今のアラフィフ=ボクの世代が「ドラゴンクエスト」第一世代、初代ファミコンでプレイした人々だからね、懐かしコンテンツなのかも(ガンダムとかウルトラマンと同じね)
●と思いながら、焼肉からの帰宅の電車で早速スマホにインストール。GOOGLE MAP から情報を参照して、マイホームタウン・下北沢が、スライムはじめお馴染みのかわいいモンスターが跋扈する異世界に変貌。新米戦士としてブシュブシュモンスター退治をしながら一週間。いつの間にか、仲間が3人出来てレベル32に到達。第4章というクエストに進出ですわ。焼肉先輩はレベル21だって言ってたから、追い抜いちゃったかも。
●いやいやハマった。懐かしのモンスターたちも、鳥山明デザインのイラストも、アクションや魔法をきっかけにして鳴る効果音も昔のままだからね。童心に帰って楽しむ感じ。気づけばワイフもゲームをスタートして、二人で一緒に家の近所を歩いたりしてる。あ、位置ゲームだから、設定された実在の地点まで移動しないと、そこに出現したダンジョンに挑戦できないし謎解きも進まないのです。ディスクユニオン下北沢店とかが岩山になっちゃったりするんですよ。そこからボクはCDを物色し、ワイフは夕ごはんの買い物に行く、みたいな。
●もちろんここまでのプレイは完全無料。ゲーム内の報酬でゲットしたゴールドなどなどで装備を強化してきた。ただしここから先は、課金してガチャを回して強力なアイテムをゲットしないと先に進めないように調整されてるような気が。いやここで課金したら負けだ、どこまで行けるかもうちょっと頑張ってみよう。

●劇場版映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」(総監督&脚本:山崎貴)は、ネットで炎上するほどの酷評で話題になったが、焼肉先輩曰く「よくできた映画でとっても面白かった」とのこと。ふーん、見てみないと評価できないなあ。でもコッチは、そのうちHuluで配信されるだろうからそれまで待ってることとしよう。


それと、ここにきて「サウナ」にもハマってるんだよなあ。
●なんだかとても奥深い世界のようなので、詳細はまた別の機会に。


●説明ができてないけど、サウナの爽快感〜陶酔感が、この音楽と気分が近いかも。
●スコーンとした軽さと、クラクラとする幻惑感が気持ちいいです。

THE TIME「ICE CREAM CASTLE」

THE TIME「ICE CREAM CASTLE」1984年
●故・PRINCE が関与したシンガーやグループは数々おりますが、御大の存在感が強すぎて大成したケースは少ない気が。「名選手は名監督になれず」とは言いますが、PRINCE 殿下の場合は100%選手のママで監督でいたつもりなど一ミリもなかったのかも。でも、80年代〜90年代初頭を共に行動したこのバンドは、ボチボチに活躍できたのではないでしょうか。1990年の彼らのアルバム「PANDEMONIAN」や殿下自身のアルバム「GRAFFITI BRIDGE」でも存在感ある活躍をしてるし、80年代の殿下のツアーバンドとしても機能してたみたいだし。
●で、シングルヒット「JUNGLE LOVE」などを収録しているこのアルバムを見つけて聴いてみた。そしたら、ビビるほどに殿下の手グセがハッキリ刷り込まれててビックリ。これじゃ完全に PRINCE の音楽じゃないか。アルバムのインナークレジットには書いてないけど、WIKIを読むと詞曲共に PRINCE が関与してない曲がない、というか半分が PRINCE 単独名義じゃないか。下手するとほとんどの楽器演奏も PRINCE がやってるかもしれない。THE TIME のファーストアルバムは実際全部 PRINCE が全ての楽器を演奏してバンドは何もしてないとか。ボーカルだけがバンドリーダーの MORRIS DAY ということになってる。とはいえ、この人の節回しもとっても PRINCE 的で。亡き PRINCE 殿下の隠れた遺作を見つけた気分だよ。
●一曲目「ICE CREAM CASTLE」という、すでに普通じゃない夢想の音楽から出発して、80年代 PRINCE 風の甘美なバラード「CHILL SAUCE」のトロけぶり、その他そこかしこに虹色の色彩美が見えちゃうようなサイケデリックで不思議なグルーヴが仕込まれてて、その浮世離れな気分がタマラナイ。天才が故に後継者もフォロワーもいない PRINCE の美意識は彼の死で完全断絶してると思えば、この不思議さはもう孤高のユニークネス。ああ、世界がカラフルで美しく見える。
●あ、そうそう、このバンドはその後に JANET JACKSON などを手がけて今なお大物プロデューサーとして業界に君臨する JIMMY JAM & TERRY LEWIS が所属してたことでも有名なんだけど、この段階では二人はすでにクビになっております。




●シルバーウィークの名古屋探訪では、CDを50枚も買ってしまって、完全に飽和状態。
●さらに消費増税を見込んで通販サイトでもアレコレ買っちゃって、パンクしてます。
●「村上RADIO」つながりで、村上春樹さん書籍をさらに読んじゃってるし。
●北東アジア情勢がキナ臭いから、朝鮮半島史に続いて中国史やロシア史の本も読んじゃってます。
●芥川賞作品も面白かった。マンガも注目作がいっぱい。テレビドラマにものめり込んだり。
●ということで、ブログに書けない分量で、楽しく過ごしております(ウソ、毎朝引きこもりたいと思ってる)。


ラグビー・ワールドカップが開幕したねー。

ラグビーW杯

いやいや、全てのスポーツがよくわからないボクにとっては、昨日まで一ミリも興味なかったですよ。
●ところが、ウチの職場、いや会社のみなさん、意外とラグビー大好きで。
●同世代の女性は、有給取って息子さんと一緒にスタジアム行っちゃったし(チケット争奪は激戦だったとな)。
●局次長は中継番組始まったら「営業終了だー」と言ってビール缶プシュッと開けて、デスクのテレビを見始めた。局次長も静岡で行われる試合のチケットを取ったそうな。
●〇〇部の〇〇先輩は学生時代にラグビー部だった、〇〇君は大ファンで4年前もその前も海外の大会にわざわざ行ってる、若手の〇〇は大会グッズ6000円分買っちゃってる、などなど意外なトコロで「実はラグビー好きでした」カミングアウトがいっぱい出てきて。
えー、そんな大変な事件なの?この大会は。知らなかったよ。

●そんで、副部長が「NHKBSは確か4K映像の中継なんだよな」と言いながら、ウチの職場の大型モニターでその「4K映像」をチェックし始めた。「おおキレイだね、コレは4Kだけど、NHKは8K機材で撮影してるかもね」なぬなぬ。
●今まで何の価値も感じてなかった大型モニターで、初めてシゲシゲと「4K映像」を見たら…。あれ?コレすげえキレイじゃないか。配信動画をPCで見て十分とか思ってた中で今更の高画質化なんて誰も見向きもしないと思ったのに、あらら、意外なほど感動してるボク。まずはラグビーそのものよりも「4K映像」にシビれた。
●開会式のセレモニーパフォーマンスとして「和」のモチーフを生かしたプロジェクションマッピングの演出が会場を彩っているのだけど、普通の地上波放送とBSの「4K映像」を比較して見ると全然違って見える。プロジェクションマッピングをキレイに撮影するのはなかなか難しい。照明で投影されるCG映像と実際に存在するモノのバランスを調節しないと片方が暗すぎたり明るすぎたりする。しかし「4K映像」は色彩の奥行きが深いので暗闇の中にさらに階層が感じ取れる。結果、全てが鮮やかだ。歌舞伎の連獅子パフォーマンスでは、あのフサフサの髪の毛の一本一本が繊細に描写される。こりゃイケてるなあ。
●試合が始まれば、リーチマイケルの後頭部の細かい髪の毛のムラまで描写する。ああ、この「4K高画質」はスポーツ中継にこそ意味があるのだなと納得。ズバリ臨場感がイイ。ドラマや映画のフィクショナルな空気感は低画質なりの味わいが大事で、全てを晒す高画質は必ずしもメリットにならないが、スポーツのように躍動感あるリアリズムを実感させることに価値があるコンテンツにはピッタリかもしれない。こりゃ、来年のオリンピックはそれなりに高画質テレビが売れるのかも。

●しかし試合の最後まで会社の4Kテレビを見てるわけにも行かない。帰路の地下鉄では民放公式アプリ「TVer」でラグビーのライブ配信を見ることにする。再生時に挿入されるCMが出るのにちょっと時間がかかるのが微妙だが、ユーザー無料モデルなのだから妥当でしょう。画質は荒いがコレも将来5G通信が普及すればもっと滑らかに動画が見られるようになるのだろうな。微妙なプレイにビクッと反応してしまって、電車の中で恥ずかしくなってしまった。

●体重100キロの大男たちが激突してもんどり打ってる様子は異常と言えば異常だが、選手の動きにはルールに制御された洗練さがあって、全然知識がないながらも楽しんでしまった。なにしろ、ロシアを破っての痛快な勝利という結果が気持ちよいのかな。
●でも、一ミリの知識も興味もないスポーツが、高画質テレビとスマホ動画配信でグッと身近になるという経験が、なんだか明るい未来を感じさせたのが一番の快感だったかも。こりゃオリンピックもパラリンピックも楽しくなるぞ。


●ということで、今日はマッチョな迫力を感じさせる音楽で。

RED HOT CHILI PEPPERS「LIVE IN HYDE PARK」

RED HOT CHILI PEPPERS「LIVE IN HYDE PARK」2004年
天下無双レッチリの2枚組ライブ盤。中古屋さんで見る時は見るが、実はすでに廃盤なので気になる方は早めに確保なさっては。ボクは「ヤベ、最近見当たらないぞ」と心配になって5月頃に買いました、池袋のディスクユニオンで。
●一度は脱退したギタリストの JOHN FRUSCIANTE がドラッグ中毒を克服し完全復活した後の、一番アブラがのってる時期ではないか。彼のギターのテンションがモノスゴい。虚飾を排した結果、弦一本一本の鳴りがビリビリと感じられる音響が実にパンキッシュだが、歌心溢れるフレージングの数々があまりに多彩で鮮やか。ふと気づくと彼の演奏ばかりに耳が集中してしまう。もちろん FLEA のベースも大胆なライン取りが刺激的。JOHN FLEA の絶妙なアンサンブルとか神業。たった4人だけで演奏しているように思えない分厚い迫力がタマラン。
●どアタマ一曲目の「CAN'T STOP」のギターリフからガツンと来るんだよな。そのウラで異常に奔放なベースがいたりもして。「AROUND THE WORLD」の強力ファンクでテンションブチアゲ。メリハリ展開が最高な「BY THE WAY」も好きだなあ。初期の傑作「THROW AWAY YOUR TELEVISION」も今日のノリにピッタリ。ラストの「GIVE IT AWAY」も鉄板の仕上がりであります。
●その一方で、どちらかというと高圧テンションで押し通すタイプじゃない楽曲「THE ZEPHYR SONG」が一番のお気に入りだったりもする。吐きつけるようなラップボーカルばかりの時代から、可憐でメロディアスなサビを導入するようになって成熟を見せつけた時期の名曲。酸いも甘いも嚙み分けて、ヤンチャも無茶もやり尽くした男たちが到達した、男泣きの優しさがこの曲にはあるような気がして。このCDを買った直後はこの曲ばっか聴いて、クタクタになった神経を慰撫してたような気がする。



●先週の連休で、名古屋旅行に行ったんだけど。
●やっぱりプッツンと自制心が壊れて、
●ふと気づいたら、50枚もCD買ってた。
●家帰るまで20枚程度だと思ってた。なのに異常にカバンが重いと思ってた。
BANANA RECORDS 大須店のギャングスタラップ〜チカーノラップの在庫が立派すぎて、ストッパーがかからなくなったんだな…。ヤバイわ名古屋。とりあえず、せっかくの収穫、味わって聴こう。

●ただ、姪っ子カナメちゃんが韓流アイドル TWICE のハードコアなファンになってたということを受け、まずは来週リリースされるという彼女たちの新譜も聴いてみたいと思っちゃってる(スポッティファイに出て来るよね?)。大勢の女の子の顔の区別もつかない段階なのだけど、カナメの推しメン・台湾人メンバーのツウィの顔は覚えておきたいなあ。