●先週は、後輩たち大勢に会い、結果ぐったり疲れた。
●事務的な会話ならば、何の苦もなくこなせるのだが、こと情緒的な会話(友人や同僚との会話)となると、スゴくエネルギーが消耗する。情緒的感性のバッテリーが完全にアガってしまい、すぐ充電が必要になる。携帯電話で言うと買換えのタイミングだが、情緒バッテリーはソフトバンクでもドコモショップでも扱いがない。できれば全身新製品に機種変更したいのが本音だが、21世紀の科学ではまだソレは無理っぽい。職場の後輩達と沖縄居酒屋で盛り上がってしまったのは先週金曜だが、今だにボクのバッテリーは赤表示だ。
●心療内科のオバさん先生は、「そりゃ疲れるわよ。ダイジョウブ、それがフツウだから。疲れないようだったらまた別のクスリ出さないといけないトコロよ」でもホントダルいんすよ。どんなに寝ても疲れがとれない、カラダ中にドロ水が入って重くてしょうがない感じっす。まあ、後輩に会うって段階で覚悟してたから、かまわないっちゃーかまわないんだけど。
●最近ボクが携帯で取り集めている植物の写真。
●ワイフが文句をつける。「オジさんの写真趣味と同じじゃない」んまー、変わらないだろうな。でも見てくれよ、お花の中じゃアリンコが大忙しなんだよ。34歳になるまでそんなコトも知らなかったよ。

●くたびれているから聞いてる音楽も、ちょっとメソメソした感じ。
●DEATH CAB FOR CUTIE というワシントン州のUSインディロックバンド。初めて聴いた時は、COLDPLAY 以降のメソメソロック(←ボクの造語だけど、言わんとしてる事はわかるでしょ)なんだろうな〜と思って聴いた。メジャーに移った後の新しいアルバムから順番に聴いていったのでそう思ったんだけど、インディ時代はそこそこガキッとギターロックだったんだなとも思った。でも絶えずメソメソしたメロディを、細い声で切々と歌い上げる感覚は一貫してる。インディな暗い文学少年がメランコリックな気持ちから抜け出せずに深い森を彷徨ってるうちに、メジャーのキレイな草原に到達しちゃって、より一層メソメソし放題。一気に4枚まとめ聴き。
![]() | The Photo Album (2007/01/22) Death Cab for Cutie 商品詳細を見る |
●「THE PHOTO ALBUM」2001年
●インディ時代で三枚目くらいのアルバム。日本盤だと、ボーナストラックになんとあの名曲 BJORK「ALL IS FULL OF LOVE」のカバーが収録されてる!インディギターでこの曲やるとこんな風になるんだあ、と感心。この曲選んじゃう所で一体どれだけメソメソしてるかが予想つくでしょ。
![]() | TRANSATLANTICISM (2003/09/18) デス・キャブ・フォー・キューティー 商品詳細を見る |
●「TRANSATLANTICISM」2003年
●インディ時代最後のアルバム。各所で希にガーンとギターが鳴ります。ボーカルはいつも通り貧弱。このアルバムの曲が沢山のテレビドラマや映画に使われたから、彼らはグッと世間の注目を浴びてメジャーへの切符を手にするらしい。地に足が離れる事はないけれど、確かにスケール感が大きくなった印象。アルバム表題曲は8分弱もあるんだよ。極上のメソメソロックだよ。
![]() | Plans (2005/09/05) Death Cab for Cutie 商品詳細を見る |
●「PLANS」2005年
●メジャー移籍でメソメソ度急上昇。基本的な姿勢はメジャーだろうと全然変わらない。しいていえばシンセが増えてより音がまろやかになったのかな。楽曲はよりキャッチーに。
![]() | Narrow Stairs (2008/05/13) Death Cab For Cutie 商品詳細を見る |
●「NAROW STAIRS」2007年
●声の澄み切った響きが完全に COLDPLAY だと思った。思い切りメソメソ出来るんで、お疲れの時には是非お勧めします。ピアノの音がポロポロ落ちて、ココロの表面に静かな波紋を起こします。
●でね、全然関係ないけど、昨夜の夢のハナシ。
●このバンドを iPod でかけっ放しにして夜寝てたら、THE BEATLES の夢を見た。
●不思議な夢だった。普段は悪夢しか見ないのに、夢らしい夢だった。1963年デビュー間もないマッシュルームカットとお揃いスーツの THE BEATLES がなんとプラネタリウムでライブをするのだ。それはそれはロマンチックで、会場を見上げれば満天の星空と天の川。プラネタリウムの席に座ってライブを見てるんだけど、隣にいるのは学生時代の女友達。もう十何年も会ってないのに。そもそも仲も別に良くなかったような…。彼女は一体今ナニをしてるのか?
●すると GEORGE HARRISON がおもむろにギターをチェロに持ち替えて(絶対ありえない!)、それはそれはサイケデリックな音響を奏で出した。曲は「STRAWBERRYFIELDS FOREVER」から「TOMORROW NEVER KNOWS」のメドレーだ。で、ボーカルとるのがなんと RINGO STARR!え、歌うの RINGOなの? マジ? ギター持ってセンター立ってるぞ! ……がしかし、この貴重なライブの途中でボクは強烈な尿意に襲われてしまう。「そりゃナイぜ、ここで席は立てない!この名曲の途中では!」しかし演奏はインプロビゼーション炸裂のサイケなジャムジャム状態になり全然終わる気配がない。「だめ!もうトイレ行く!」……と思ったら夢だった。そんでフトンを出てトイレに行く。
●そんな夢を見たから、THE BEATLES 前半戦を聴く。
●THE BEATLES のキャリアは、「赤盤」/「青盤」、または「PAST MASTERS VOL.1」/「VOL.2」、アルバムで言えば「RUBBER SOUL」と「REVOLVER」の間、1966年8月で人前でのコンサートを全部ヤメる前と後、つまり前半戦と後半戦でザックリ割れますわね、まるでスイカ割りのスイカのように。でドッチもおいしい。しかし味は全然違う。THE BEATLES 大好きって人は両方聴くだろうけど、どうでもイイ人は片ッポしか聴かないだろう。そんくらい作風が違うから。
●完全後追い世代のボクは、後半戦こそがオモシロい。キャッチーで甘く楽しい所もタップリなのは当然だが、(スイカに例えれば)タネが多過ぎて食べづらい。腐りかけてる場所もあるし、腐りかけてるからこそ完熟味が出てる。あの4人がヤバい煙やクスリを目一杯吸い込んで制作した不健康造形だから、しばしば奇妙なカタチにひるむ。でも高校時代の悪友ナツエスくん(仮名)が、ドラッグカルチャーやサイケカルチャーとの関連や、チャールズマンソンがホワイトアルバム聴いてカルト殺人したとか、「SGT. PEPPERS〜」には「田中さ〜ん田中さ〜ん田中さ〜ん」というフレーズがサブリミナル的に仕込まれているとか、人生には一切役に立たない知識を解説してくれたコトがずっと20年間影響してて、スタジオに籠り切ってロックの錬金術実験に勤しんでたバンドを夢想する方が好きになってしまったのだ(この事は以前の記事で書いたなあ、ヒマ人の方は「ナツエスくん」でブログ内検索して下さい)。
●前半戦の楽曲は、ポップアイドルの THE BEATLES のイメージが先行してて、キャッチーで甘く味わい易い。曲も短くシンプルでシンガロングできる馴染み易さと愛嬌のよさがある。リアルタイムであの時代を体験した人は、コッチの方が印象深いと思う。反対にボクはあんまりマジメにこの時代の曲を聴いた事がなかった。でも夢には前半戦マッシュルームの FAB4が出て来たのだ! そこでCD棚からゴソゴソ引っ張り出して、この時代の彼らの音楽を聴いてみる。
![]() | Past Masters, Vol. 1 (1990/10/25) The Beatles 商品詳細を見る |
●「PAST MASTERS VOL.1」1962-1965年
●アルバム未収録のシングル曲をまとめたシリーズ。「SHE LOVES YOU」「I WANT TO HOLD YOUR HAND」のドイツ語バージョンとか入ってる。メジャーデビュー直前の THE BEATLES はドイツのハンブルグに行ってロック武者修行をメチャメチャやってるからな。アイドルづらしてシャツ脱ぐとタフなロック筋肉で腹筋6つに割れてます的な感じ?
●THE BEATLES 後半にナツエスくんという人物が導入してくれたように、THE BEATLES 前半にボクを導入してくれた人物もいる。「ローリー」ってニックネームの女の子である。ローリー寺西とは関係ない。ローリーは「ロリコン」に由来するあだ名で、彼女は「やっぱ男子は年下の子がイイ!」と公言しまくってたので、こんなあだ名に収まった。高校時代の三年間、違和感なくこの名前でボクは彼女を呼び切ったのだから、本人も気に入ってたんだろう。童顔だから周囲は気付かないが実は結構危ない小悪魔系だった。ホントに年下が良かったんだろうか?彼女も今は主婦になり、たしかダンナさんは同い年だったような…。
●ローリーは素朴に PAUL のタレ目が好きであって、PAULの声ならナンでもよかった。ボクもこのアルバムでは、PAUL のばびーん!っと響くベースの一撃から始まる「I FEEL FINE」が一番好きだ。
![]() | Please Please Me (1990/10/25) The Beatles 商品詳細を見る |
●「PLEASE PLEASE ME」1963年
●FAB4のファーストアルバムですわ。一曲目の「I SAW HER STANDING THERE」からロックンロールが疾走。最初のヒットシングル「LOVE ME DO」も、ジョンの喉も破れんばかりの絶叫「TWIST AND SHOUT」も格納。ボクはこの「TWIST AND SHOUT」が THE ISLEY BROTHERS のカバーだって今回初めて知った。
●ここでも個人的な思い出を。このアルバムを最初に聴いたのはイモウト経由だったと思う。アメリカに留学していたイモウトは、メガネでヤセっぽっちの金髪ドイツ系のオトコのコと友達になってた。その彼がイモウトに勧めたのが「PLEASE PLEASE ME」と、PINK FLOYD「狂気」と NEW ORDER だったらしい。なんちゅーセレクションだろう。THE BEATLES は置いといたとして、「狂気」と NEW ORDER じゃ、マジ陰気なヤツなんだろうなーと思った。今の時代なら髪の毛真っ黒に染めてダークなエモとかにハマってたのかな…?
![]() | With the Beatles (1990/10/25) The Beatles 商品詳細を見る |
●「WITH THE BEATLES」1963年
●この頃の THE BEATLES はマジリリースペースがハンパない。デビューのこの年2枚アルバム作って、翌年も2枚アルバム作って、オマケにそのうち1枚は自分たちの出演アイドル映画のサントラで、撮影と同時並行だっつーんだから、殺人的だよ。でもニンゲン大事なのは勢いよ!CHUCK BERRY 作「ROLL OVER BEETHOVEN」でクラシックの神様をひっくり返して、「ALL MY LOVING」「I WANNA BE YOUR MAN」の自作ロックをかます。あの有名なクレジット「LENNON/McCARTNEY」も登場。「PLEASE MR. POSTMAN」「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」など外部作家経由でモータウン風味もチャレンジ。日本に THE BEATLES 旋風が到来するのはこの辺の頃らしいよ、よくわかんないけど。
![]() | A Hard Day's Night − ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! (1998/03/11) ザ・ビートルズ 商品詳細を見る |
●「A HARD DAY'S NIGHT」1964年
●「ハードな一日だったぜ、犬みたいに働いた、ハードな一日だったぜ、丸太みたいに寝るしかねえ、でもオウチに帰ってキミがいてくれたら、もうそんだけで全部オーライ」……ぶっちゃけ、ボクもこの前まで、毎日「A HARD DAY'S NIGHT」な生活してたんだよな……。病気になって、もうできなくなっちゃったけど。くそ、この痛快なロックンロールでセンチな気持ちにさせられるとは。
●クソみたいにハードな毎日なのに、カバー曲が消えて全曲「LENNON/McCARTNEY」のクレジット。「AND I LOVE HER」から「TELL ME WHY」「CAN'T BUY MY LOVE」までおセンチから痛快ロックまで量産体制が整う。それはまるで次から次へと登場するジオン軍の新型モビルスーツのように。
![]() | Beatles for Sale (1990/10/25) The Beatles 商品詳細を見る |
●「BEATLES FOR SALE」1964年
●再び CHUCK BERRY 作のド直球キラーチューン「ROCK AND ROLL MUSIC」を投下、全世界のダンスフロアをナパーム爆撃で焼き尽くす。とはいいつつ、ジャケの雰囲気どおり、ちょっとシットリめの落ち着いた曲調が爽やか。「MR. MOONLIGHT」「EIGHT DAYS A WEEK」とかね。「I'LL FOLLOW THE SUN」「I'M A LOSER」「EVERY LITTLE THING」も見逃せない曲じゃないか。今まで気付かなかったけど。
![]() | HELP! - 4人はアイドル (1998/03/11) ザ・ビートルズ 商品詳細を見る |
●「HELP !」1965年
●さすがに、あまりの多忙にアップアップになってきましたようです。もう「助けてくれ!」 状態。またアイドル映画のサントラだし、撮影の合間を縫って10日間で録り切ってるぞ。あのニギやかなヒットチューン「HELP !」なんてもはや限界状態を叫ぶウタだもんね。
●「ヘルプ!誰か来てくれ!ヘルプ!誰でもイイから!ヘルプ!分かってんだろ!ヘルプ!
……オレが若かった時、今よりうんと若かった時、
どんな事だって他人の助けなんて絶対要らなかった。
でもそんな日々は過ぎ去って、もうオレは自分で自分に自信が持てない。
意識を変えなきゃダメなんだ、ドアを開けて出て行くぜ
……キミ、マジで助けてくれないか、オレはもう何もできない。
お願いするからオレのそばにいてくれよ、そんで足を地面に下ろすのを手伝ってくれよ。
ホントにホントにお願いだから!ヘルプミー!」
●U2 がかつてこの歌をスローバラードで朗々と歌ったのを観たことがある。ズタボロ男の悲哀の歌なわけよ。そんで、ボクのココロの気分には、このリリックが一番シックリくるんだよ。
●失恋哀歌「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」&「TICKET TO RIDE」、そんでメソメソ名曲「YESTERDAY」を搭載。オーケストレーションを見事に駆使した「YESTERDAY」で THE BEATLES はやっとタダの一過性アイドルの評価を覆す事ができた。
![]() | ラバー・ソウル (1998/03/11) ザ・ビートルズ 商品詳細を見る |
●「RUBBER SOUL」1965年
●どんなにボロボロでも一年2枚のペースは崩さない勤労青年 THE BEATLES。しかしジャケに漂う退廃感が、このバンドが後半期に突入しつつある事を示している。煮詰まり切ったアイドルは、自分たちの溢れ出す才能を既存のコマーシャリズムに嵌め込めなくなっちゃった状況。ドでかいホールに釣り合わない貧弱なサウンドシステムと、キャーキャーわめくだけで音楽もろくに聴かないファンの女の子に決別すべく、翌年このバンドは一切のコンサート活動をやめる。バカげた映画ももう撮らない。別に公言はしないが、悪いクサだって吸っちゃうよ。ロゴはサイケなティアドロップタイポだし、サイケロックの影響は間違いない。でも恐ろしくカッチリとポップソングに仕上げるのは、絶対にブレない彼らの信条みたいね。
●「YESTERDAY」で成功したアレンジ冒険の延長か、「NORWEGIAN WOOD」(←つまりノルウェイの森、村上春樹が拝借したタイトルだね)ではシタールがびびゅおーんって鳴ってるし、「NOWHERE MAN」のダルなメロディ&コーラスとか、イロんな所にサイケの意匠が施されてる。
●サイケじゃないけど、「GIRL」「MICHELLE」「IN MY LIFE」も彼らの新路線であり、やっぱ後世に残っちゃう必然の名曲だと思う。GEORGE 作「IF I NEED SOMEONE」もいいな〜。
●アルバムに収録されてないんだけど、このアルバム同日発売で「DAY TRIPPER / WORK IT OUT」という両A面シングルも発売されてる。「PAST MASTERS VOL.2」に収録されてて、後半期扱い。「DAY TRIPPER」は当然その名の通りキャッチーなトリップソングで、あの何度も何度も反復されるギターリフが脳ミソに刷り込まれる。でもボクが大好きなのは「WORK IT OUT」だ。切ない PAUL の熱唱がたまらない。「WE CAN WORK IT OUT ! - ボクらはきっとウマくやりこなせるコトが出来るよ!」レンアイのピンチにハマり込むカップルを歌うこの歌の、素晴らしく明るい感じがとてもボクを元気づけてくれる。……多分ローリーもこの曲が一番大好きだったはずだ…。
![]() | Past Masters, Vol. 2 (1990/10/25) The Beatles 商品詳細を見る |
●さらに蛇足を。コレは後期の名曲「ACROSS THE UNIVERSE」の話。
●ブログを通じて知り合った女性が、この曲を FIONA APPLE がカバーしたプロモに激感動したと綴っていたので、ボクも観てみた。激良かった。(ちなみに RUFUS WAINWRIGHT のバージョンも結構よかった)。
●「くだけ散った光のイメージが、まるで100万の瞳のように、ボクの前を踊り跳ねる
そしてボクを何度も呼ぶんだ、あの宇宙を超えて…
郵便箱の中でざわめく風のように、ボクの意識はとりとめもなく彷徨い出す
目も見えないまま、つまづき転びながら、道を探すのさ、あの宇宙を超えて…
…ジャイ…グールー…ディーヴァ…オーム…
ナニもボクの世界を変える事は出来ない、ナニもボクの世界を変える事は出来ない
…ジャイ…グールー…ディーヴァ……ジャイ…グールー…ディーヴァ…」
2008.07.01
精神病院でのカウンセリング進行中。
●自律神経失調症とのお付合い(その58)〜「横浜の精神病院でのカウンセリング」編
●電車賃往復1500円くらいかけて、遠い遠い横浜の病院に通っている。週一で。電車を乗り継いで、そっから更にバスに乗り換えるってのがもうブルー。なーんもない住宅街をトコトコ進んで、ホントになんにもない所で降りて、そっから更に5分ほど歩く。
●コレ見て。なんだが分かる?「箱庭療法」で使うグッズたち。

●今日のカウンセリングルームにこの棚と、真っ白な砂を敷き詰めた大きな箱(1メートル四方?)があった。ボク「コレッてあの『箱庭療法』ってに使うヤツですよね」この人形や模型を自由に砂地の箱庭に自由に配置させて、患者の心理状態を読み取ったりする手法だ。ハナシに聴いたことがある。当然現物は初めて見た。カウンセラーさんの隙を狙って撮影しちゃった(だからブレた)。オモシロいんだ〜!ミニカーやディズニーのお人形さん、ウルトラマン、動物フィギュア、鉄道模型で使うような草木に、戦車の小さいプラモまで!写真でも見えるでしょ、ティラノサウルスやジュゴンまでいるんだよ!好きに箱庭作れって言われたらどんな箱庭にしようかな〜。
●さて、昨日まででひとまず3回のカウンセリングが終わった。
●病院が違えば、注目されるポイントも全然違う。今までの病院では主だって仕事の仕方のことについて散々聞かれて来たけど、ここではもっと昔の事から事細かに説明させられる。臨床心理士のチーさん、一番最初に言ったのは「家族構成と、生い立ちについて聞かせてもらえますか?」ボク「ふ〜ん…、別になんかドラマチックな事件はナニもないですよ、フツウっす」手首も切らないし、プチ家出もDVもないよ。
●質問はホントに細かくて、小中学校の思い出、高校や大学での様々な経験や、幼稚園の記憶まで聞き出される。わからないコトは「うーん、さすがに覚えてません」って答えたけど。親子関係や、両親の性格まで細かく聞かれる。会社のこと20%、ソレ以外の個人的なこと80%の比率だよ。チーさん「unimogrooveさんの病気には、小さい頃の家族環境などに原因があるかも知れないって少し考えているんですよ、もちろんお話を始めて間もないですから、まだ全然わかりませんけど」ほう、随分遠回りするもんだ。ボクに喋らせるよりも、ボクの親に聞いてもらいたい。そんなにイビツな子供だったか?イビツだって言われたらしょうがないかも知れないけど、本人的にはマトモなつもりだ。コンプレックスや挫折経験とか、そのテの話は全世界の人間が2,3個くらい常備しているモンだろ。
●そんで来週。今後の方針が示される。
●会社のカウンセラーでもある、この横浜の病院の院長先生の診察があって、そこで前回提出した心理テストの結果発表があり、実際ボクの為に考案された「リワークプログラム」の内容が伝えられるという。この病院に週何回、何時から何時まで滞在して、ナニをするのかが明らかになる。果たして一体ナニが待っているのか、ホントに手芸クラブまでやらされるのか? 小田急線の途中駅、大和の駅前にあるユザワヤを見学しちゃったよ。どんと来い、手芸部!
●病院から帰るとき、ちょっとポッチャリ気味でニコニコ笑ってるオンナノコが病院の門の所に立っていた。クセっ毛の濃い黒髪でパッチリ二重、多分24歳くらいかな。待合室でもウロウロしてたので何度か目と目があった。首からぶら下げているのは、名札と多分病室を表す数字とアルファベットの記号。
●ボクが道端の植物をしゃがみ込んで、覗き込んでいると(最近ホントに植物の細かい所を見るのが好きになっちゃった)、彼女が「おーい」って声をかけて来た。最初は気付かなかったが、3回目の「おーい」で彼女はボクに声をかけているんだとわかった。そん時は、病院の門(つまり彼女が無断で出ては行けない境界ライン)から100メートル離れてしまっていたので、ボクは振り返って手を振って返した。
●バス通りに出たら、20分に一本のバスが目の前を通り過ぎていった。乗り逃してなるものかと全力疾走した。つーか、全力疾走なんて何年ぶりだよ。やっぱ突然ムチャしちゃいけない。帰りの電車はサイアクの気分で吐きそうだ。「絶対見た目上理解してもらえないだろうが、ホントに病人だから席譲ってくれ」とココロの中だけで叫んでた。家帰って4時間寝込んだ。
●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html
●1センチ以下の小さな世界に、目一杯の生命力が潜んでるんだよね。しゃがんでよーく見ないと見つからないんだ。芽吹く直前のつぼみとか、小さな小さな種のなりかけとか。それを見てると退屈しないんだ。

●電車賃往復1500円くらいかけて、遠い遠い横浜の病院に通っている。週一で。電車を乗り継いで、そっから更にバスに乗り換えるってのがもうブルー。なーんもない住宅街をトコトコ進んで、ホントになんにもない所で降りて、そっから更に5分ほど歩く。
●コレ見て。なんだが分かる?「箱庭療法」で使うグッズたち。

●今日のカウンセリングルームにこの棚と、真っ白な砂を敷き詰めた大きな箱(1メートル四方?)があった。ボク「コレッてあの『箱庭療法』ってに使うヤツですよね」この人形や模型を自由に砂地の箱庭に自由に配置させて、患者の心理状態を読み取ったりする手法だ。ハナシに聴いたことがある。当然現物は初めて見た。カウンセラーさんの隙を狙って撮影しちゃった(だからブレた)。オモシロいんだ〜!ミニカーやディズニーのお人形さん、ウルトラマン、動物フィギュア、鉄道模型で使うような草木に、戦車の小さいプラモまで!写真でも見えるでしょ、ティラノサウルスやジュゴンまでいるんだよ!好きに箱庭作れって言われたらどんな箱庭にしようかな〜。
●さて、昨日まででひとまず3回のカウンセリングが終わった。
●病院が違えば、注目されるポイントも全然違う。今までの病院では主だって仕事の仕方のことについて散々聞かれて来たけど、ここではもっと昔の事から事細かに説明させられる。臨床心理士のチーさん、一番最初に言ったのは「家族構成と、生い立ちについて聞かせてもらえますか?」ボク「ふ〜ん…、別になんかドラマチックな事件はナニもないですよ、フツウっす」手首も切らないし、プチ家出もDVもないよ。
●質問はホントに細かくて、小中学校の思い出、高校や大学での様々な経験や、幼稚園の記憶まで聞き出される。わからないコトは「うーん、さすがに覚えてません」って答えたけど。親子関係や、両親の性格まで細かく聞かれる。会社のこと20%、ソレ以外の個人的なこと80%の比率だよ。チーさん「unimogrooveさんの病気には、小さい頃の家族環境などに原因があるかも知れないって少し考えているんですよ、もちろんお話を始めて間もないですから、まだ全然わかりませんけど」ほう、随分遠回りするもんだ。ボクに喋らせるよりも、ボクの親に聞いてもらいたい。そんなにイビツな子供だったか?イビツだって言われたらしょうがないかも知れないけど、本人的にはマトモなつもりだ。コンプレックスや挫折経験とか、そのテの話は全世界の人間が2,3個くらい常備しているモンだろ。
●そんで来週。今後の方針が示される。
●会社のカウンセラーでもある、この横浜の病院の院長先生の診察があって、そこで前回提出した心理テストの結果発表があり、実際ボクの為に考案された「リワークプログラム」の内容が伝えられるという。この病院に週何回、何時から何時まで滞在して、ナニをするのかが明らかになる。果たして一体ナニが待っているのか、ホントに手芸クラブまでやらされるのか? 小田急線の途中駅、大和の駅前にあるユザワヤを見学しちゃったよ。どんと来い、手芸部!
●病院から帰るとき、ちょっとポッチャリ気味でニコニコ笑ってるオンナノコが病院の門の所に立っていた。クセっ毛の濃い黒髪でパッチリ二重、多分24歳くらいかな。待合室でもウロウロしてたので何度か目と目があった。首からぶら下げているのは、名札と多分病室を表す数字とアルファベットの記号。
●ボクが道端の植物をしゃがみ込んで、覗き込んでいると(最近ホントに植物の細かい所を見るのが好きになっちゃった)、彼女が「おーい」って声をかけて来た。最初は気付かなかったが、3回目の「おーい」で彼女はボクに声をかけているんだとわかった。そん時は、病院の門(つまり彼女が無断で出ては行けない境界ライン)から100メートル離れてしまっていたので、ボクは振り返って手を振って返した。
●バス通りに出たら、20分に一本のバスが目の前を通り過ぎていった。乗り逃してなるものかと全力疾走した。つーか、全力疾走なんて何年ぶりだよ。やっぱ突然ムチャしちゃいけない。帰りの電車はサイアクの気分で吐きそうだ。「絶対見た目上理解してもらえないだろうが、ホントに病人だから席譲ってくれ」とココロの中だけで叫んでた。家帰って4時間寝込んだ。
●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html
●1センチ以下の小さな世界に、目一杯の生命力が潜んでるんだよね。しゃがんでよーく見ないと見つからないんだ。芽吹く直前のつぼみとか、小さな小さな種のなりかけとか。それを見てると退屈しないんだ。

2008.06.29
ガンダムバカ親子。そして日本のヒップホップをパラパラ聴く。
●今日も雨の中、昔の仲間がボクの所を訪ねてきてくれた。ボクの動ける昼間の時間を選んで。新しい環境にも馴染んでイキイキしてるように見えた。本人はそうは言わないけど。カオがヨクなってたのは色々ウマく行ってる証拠でしょ。
●ガンダム少年ノマド。
●DVDでコツコツ観てきた「機動戦士ガンダムZZ」が全部終了して、我が家ではひとまずハマーン・カーンのネオジオン戦争は終わったのでありました。ハマーン・カーンとグレミー・トトのネオジオン内部分裂でアクシズ&コア3(サイド3の拠点コロニー)が衝突するメチャクチャな事態に至って、ブライトさんすら置いてきちゃったガキ共だけのネェルアーガマは、少年らしいシンプルでノビノビとした戦術と徹底的なニュータイプセンスで、片っ端から敵をやっつけ実に爽快な終わり方をするのでありました。
●最後の決戦の後、ノコノコ遅れて現れた連邦軍艦隊にジュドーはキレる。「大勢の人が死んだんだぞ!」ソレを受け止めてブライトさん「気が済むのなら、オレの顔を殴れ!」思いっきりブン殴られる。「ガンダム」という物語は、ファーストから「Z」「ZZ」「逆シャア」へと一貫して出演するブライトさんの大人への成熟のドラマにもとれる。一介の堅物青年将校だった彼が一年戦争の英雄となり、そして連邦政府への腐敗に憤り行動を起こす。ニュータイプの少年達の逞しさを目の前にし、彼らに恥じぬよう汚れた現実との摩擦に立ち向かう。ボク自身の年齢がブライトさんに近づいたからそう感じるのかな。
●キャラ・スーンのゲーマルクとか、プルツーのクインマンサとか、強化されすぎたマシュマー・セロのザクIII改とか、それを倒した量産型キュベレイとか、立派なポテンシャルを持ったモビルスーツの名機が活躍し切らずママに終わっちまうのが実に惜しい気もするのは、きっと大人になれないダメ30代のボヤキです。ホントにチラっとしか出てこなかった…。
●そんで今日からは、一番最初の「機動戦士ガンダム」、いわゆるファーストガンダムを観始めました。
●ノマド、正座で画面に食い入ってます。さすが「ファーストガンダム」、お子様向けの「ZZ」とはリアリティの重みが違う。人が怯え叫びそして理不尽に死ぬ。第一話だけでもう口あんぐり。マニュアル一冊の知識で連邦軍の最高機密モビルスーツに乗り込むアムロ。そしてそのガンダムの驚異的なバワー。ザクマシンガンをモノともしない重装甲と、素手でザクの顔面をむしり取る強力。ノマド一言「すごすぎます!」(←なぜ敬語?)コレは今後一話一話ノマドに観せるのが楽しみだ。ヤツの反応がオモシロ過ぎるから。明日観る第二話は早速、通常のザクの3倍のスピードで飛来する、あの「赤い彗星」がガンダムに襲いかかる。「次週!ガンダム破壊命令!キミは生きのびる事ができるか…」
●ちなみにヒヨコ、フラウ・ボウの家族が連邦軍の誤爆で全員死んだ瞬間、もう涙ぐんでました。「フラウ!キミは強い娘だ、港まで上がるんだ。ボクも後からすぐ行く。……そうだ、走るんだ、フラウ(涙)」
●今日は、日本語のヒップホップ。最近聴いたヤツ。
●アメリカのシーンと日本のシーンが直結してビリビリと振幅した瞬間が、少し昔にありました。
●DE LA SOUL の3枚目「BUHLOONE MINDSTATE」1993年。NATIVE TONGUE 旋風最高の瞬間を掬いとったこのアルバムで、高木完とスチャダラパーがフィーチャーされた。しかもそのまんま日本語のラップで。その瞬間「ああ、日本のシーンとアメリカがダイレクトに動いている」と感動したものだ。
●で、00年代の今。TERIYAKI BOYS がいる。
●TERIYAKI BOYZ「ZOCK ON !」2008年
●m-flo の VERBAL、RIP SLYME の RYO-Z & ILMARI、そして WISE。この4MCに BATHING APE の NIGO が加わったスーパーグループ。で、NIGO のセレブコネフル稼働で、今回は表題曲の制作が THE NEPTUNES、FEAT.に PHARRELL & BUSTA RHYMES。完全にアメリカの最先端シーンとリンクしまくってる。ご存知の通り PHARRELL のソロアルバムのジャケは NIGO だし、ここら辺のマブダチぶりはホンモノ。異常にカッチカチな硬質パーカッションとブヨブヨシンセベースに、BUSTA と日本を代表する4本マイクがスパスパ最高の切れ味でリレーする。カップリングも KANYE WEST のリミックス。シビレマした。
●RIP SLYME「FUNFAIR」2007年
●RYO-Z & ILMARI のホームベースである RIP SLYME の去年のアルバムゲットしました。600円まで値下がるの待ってた。いや評価は低く見積もってないよ。日本のヒップホップでまさしく最高のフェイバリットだもん。ケツメイシなら380円くらいじゃないと買わないよ。
●今回はイツモはワリと脇役の低音部門 SU さんのラップが目立つんだけど、ボクが大好きなのはとにかくトリッキーなフロウをヤンチャ声でわめく PES くんのラップとトラックメイキング。マジ PES くんのソロ希望!それにしても今回は時流を汲んでかエレクトロなアプローチが強いなあ。マクドナルドのタイアップソング「SPEED KING」もCMで使われてる所の前まではノレる。つーか、CMの15秒分ソックリ編集でオトした方がカッコいい。MONGOL800 とのコラボは悪くはないが普通だった。RIP らしさ100%はその次の曲「熱帯夜」だったな。フロアキラー「StroboX」、ラストを飾る「流れの中で」の爽やかなマッタリ感に、「ああ RIP やっぱ好き」と納得。
●マボロシ「ワルダクミ」2004年
●PES くんはギター主体でトラック作りのキッカケを見つけるっぽいけど、このマボロシってユニットはユニークで、1MC & 1ギタリストって編成なんだよ。RHYMESTER のMCの MUMMY-D(ココでは本名・坂間大介名義でやってる)と、イカしたファンクバンド SUPER BUTTER DOG(ハナレグミ/永積タカシが所属)のギタリスト竹内朋康の2人組。ヘヴィロックアプローチになりがちなギターのフィーチャーが、ファンクかつソウルフルにまとまってて王道のヒップホップになってるバランス感覚がたまんない。
●KREVA の高速チューン「ファンキーグラマラス」の続編「PART 2」をやってたのが興味のキッカケ。KREVA ってラップはスゴいんだけど、トラックが薄くてあんま好きじゃない、でもこの曲は DR.K の異名に違わぬスキルフルなラップをカマしてて大好きだった。まー聴いてみれば印象は大分違ったけど、MUMMY-D のラップは味があってイイね。RHYMESTER も活動休止だし、SUPER BUTTER DOG も解散しちゃうそうだから、ちとソッチが残念。

●RHYMESCIENTIST「ESSENTIALLY」2002年
●この大阪のユニットは完全バンド仕様のヒップホップユニット。大阪でヒップホップバンドといえば、韻シストって連中がいるけど、その近辺人脈みたい(韻シストのメンバーが数名参加してるし)。生ギターでファンクロック駆動するのがマボロシだったけど、コイツらはどっちかってとジャズファンク駆動で回転するヒップホップ。ユサユサ横方向に揺さぶる。
●2BACKKA「BLOOMING SOUND」2005年
●大阪系バンドの次は、名古屋系の2MC+1DJ。名古屋の塾長 SEAMO の出るイベントとかで2回くらいパフォーマンス観た。もはや日本のメジャーヒップホップのメインストリームとも言える勢力になってる名古屋系。SEAMO、HOME MADE 家族、nobodyknows+、コレに続く二軍部隊が彼らかな。今はメジャー契約を持ってるってハナシだけど、これはまだインディ時代の盤。でもヒップホップの不良性とかワルフザケ体質が薄めな、どこか気真面目な感覚が今の名古屋の感覚を連想させる。「春よ」ではヒリヒリくるようなシリアスなリリックと朗々と歌い上げるフックのコーラス、ピアノ主体のキレイなトラック。これがメジャー感?それともセルアウトととる?
●BENNIE K「SYNCHRONICITY」2004年
●なんで中途半端に古い BENNIE K なの?って感じだけど、いや、ただ、100円だったから…。BENNIE Kは SEAMO がまだシーモネーターと名乗ってた超下品MCだった頃からコラボしてて、このアルバム収録の「天狗 VS. 弁慶」ってのが最高のコラボなんですよ。弁慶ってのは BENNIE K の名の由来でしょ(ベンケー→ベニーケー)。天狗ってのは、この頃のシーモネーターは股間に天狗のお面をつけて、後は全裸ってカッコでパフォーマンスしてたから。今の SEAMO からは想像つかんね。スケベ親父としてセクハラ丸出しで言い寄るシーモをウマくかわす BENNIE K の二人のヤリトリがラップとして最高。何年か前に観た BENNIE K の渋谷のライブでもシーモがゲストに出てくれてこの曲やってくれた。
●前も書いたけど、BENNIE K のMC CICOちゃんのハスッパな声のラップはボク的には完全な萌え対象で、ちょっとキツメだけど突っ込むとトロッと来そうな、ヒップホップ版ツンデレを妄想するのね。だから、ここでも希望しときます、CICOちゃんソロを。ヒットシングル「オアシス」は今聴いても気持ちいいな。
●加藤ミリヤ「LALALA / FUTURECHECKA」2007年
●無数といるR&B女子の中でもなかなかイイ位置に居座ったミリヤちゃん。まだ若いのに(デビュー時は女子高生だよ)華奢なカラダで目一杯に気を張ってキャリアを突き詰めていく感じが、実は痛々しくも見えてて、その意味で彼女の歌はリアルに響くんだよな。
●今回わざわざピックしたのは(50円だったってのはおいといて)制作陣に若旦那(湘南乃風)&MINMI 夫妻(赤ちゃん出産おめでとう!)が入っているから。サビはグッとクルし、若旦那のラップも直球の青臭さ満点ながら、結果としてはよくあるミッドバラード。でも男女3MCを招いたカップリングが密度の濃いファンクだったのでヨシ!ここで活躍してる COMA-CHI って女性MCは、DJ MITSU THE BEATS の JAZZY SPORT関係者で、RIP のアルバムにも客演してた。気になる。
●YA-KYIM「ELEC*TRICK」2005年
●個人的に今クール最注目だったテレ朝深夜ドラマ「キミ犯人じゃないよね」(主演:貫地谷しほり/要潤)の主題歌を担当してたのがこの3人組の女の子。実際の主題歌は「SUPER☆LOOPER」という曲なんだけど、これは古くて彼女たちの3枚目のシングル。偶然180円で見つけた。彼女達の音楽は厳密なヒップホップじゃなくて、遺伝子の半分くらいがダンスホールレゲエで出来てるスタイル。ラップもするが3人でハモるコーラスにも躊躇しないし、トラックの重心も四ツ打ちに固執しない。あとよく踊る。「SUPER☆LOOPER」も早く180円で出てこないかな〜。

●AI「WATCH OUT ! feat. AFRA + TUCKER」2004年
●日本最強のヒップホップウーマン AI が繰り出した最高のファンクシングル。実は既に持ってるんだけど、これまた50円でDVD付きヴァージョンのシングルを見つけた。即買い。ご存知世界に誇る日本のヒューマンビートボクサーAFRA とマッドなエレクトーンプレイヤー TUCKER の3人だけで、実にファットなファンクを鳴らす。ホントいつ聴いてもカッコいい。
●そんでDVD。この「WATCH OUT !」のプロモが収録されてる。ディスコ風ネオンをバックに AI、AFRA、TUCKER の三人が奇抜な衣装で大げさにヒョコヒョコ踊って歌って跳ね回ってるんだけど、そこに突如 K DUB SHINE のアニキが踏み込んできて、撮影を無理矢理ストップさせる。「ちっとコレおかしいだろう。こんなモンやり過ぎだろ〜」TUCKER のアフロをデコパチで弾いて、AI のモータウン風ウィッグをムシリ取る。K DUB の暴挙にドン引きの現場。K DUB「リアルにやんなくちゃだめでしょ」
●パッと場面は変わって、だだっ広いスタジオに、無造作に散らばった機材群とジュラケース。TUCKER の使い込んだエレクトーンとサンプラーがガッシリとセットアップされてて、ライブレコーディングのスタンバイは完全オッケー。もう小細工なし、ガチンコのスタジオライブがスタート!エレクトーンを囲む3つのファンク魂が一気に炎上する。一発撮りのスリルと興奮が絶頂に達したエンディングに TUCKER は自分の楽器にのしかかって倒す寸前。慌てて押さえる三人はエレクトーンにしがみ付きながら爆笑。AIちゃん「マジヤバ過ぎる(笑)」K DUBの兄貴も満足げ。コレ必ず観て。YOU TUBE 上がってるかな?
●K DUB SHINE「正真正銘」2004年
●AIちゃんのPV撮影に乱入ダメ出ししたのは、東京のアンダーグラウンドを長きにわたって支配し続けるボス、K DUB SHINE。ZEEBRA、DJ OASIS と組んでたキングギドラは、1995年日本のシーンがハード&ドープに折り返す分岐点に活躍した。主義思想が違えばディスもビーフも躊躇しない武闘派で、後述の BUDDHA BRAND のリーダー DEV LARGE(日本人なら日本語でラップしろ!的批判。K DUB はラップにほとんどエイゴを使わないが。実は8年留学経験のあるペラペラさん)とビーフ合戦を繰り広げたり、KICK THE CAN CREW や RIP SLYME をセルアウトと見なして口撃したりしてた。DRAGON ASH の降谷建志はコレでノイローゼ&再起不能寸前までいったとか。2002年に再結成した時も内容が過激過ぎるとシングル回収騒ぎを起こし周辺は常に穏やかじゃない…。現在では ZEEBRA とも結局価値観において決裂してるみたい。……ZEEBRAは ZEEBRA で目下 YOU TUBE で騒ぎを起こしたりと実に賑やかですが。
●そんな彼が自分のルーツであるアメリカのヒップホップの憧れを直球でラップしたのがこの曲。80年代から90年代までのヒップホップ偉人の名(RUN DMC、WHODINI、UTFO、PE、BDP、BEASTIES、RAKIM……、たくさんたくさん。ココに出てくる固有名詞を全部理解したらヒップホップ史100点トれる。)を列挙し、自分がいかにこの文化に魅せられたかを、そんで日本で自分がいかにシーンに貢献したかを語ってる。ソロではシリアスな社会問題や国歌観にズバズバ言及する社会派の側面も。映画「狂気の桜」では音楽監督を担い、主演・窪塚洋介とはマブダチに。後輩筋となった窪塚はニュース見て「先輩コレってオカしいじゃないですか!」って直電かけてくる関係、と昔テレビのインタビューで言ってた。「彼ね、スゲエマジメ。すぐ電話かかってくるもん」
●BUDDHA BRAND「ブッダの休日」1997年
●今日唯一の90年代クラシック。1996年にデビュー、ハードでドープなN.Y.直輸入のヒップホップを日本に導入した彼ら。ソレまで日本のシーンを包んでいたスチャダラパー中心のピースフルな「おもろラップ」の雰囲気を、キングギドラなどと共に吹き飛ばした強面の4人組。そのハードなオーラを身にまとい業界を転覆させたクセして、3枚目のこのシングルはストイックなループモノでありながら激メロウなグルーヴ。しかもT-1からインストで入るというこの革新的戦術。90年代のこの段階でメロウグルーヴいきなりインストってヒップホップ偏差値高過ぎでしょ!ナニからナニまで時代の先端を進んでいたこのスーパーグループ、あまりに先鋭的だったがために、ユニット自体が短命に終わったのが残念。実質1996〜2000年しかグループとして機能してなかった。でも今じゃやっぱ50円。
●ガンダム少年ノマド。
![]() | 機動戦士ガンダム ZZ 12 (2002/05/25) 矢尾一樹岡本麻弥 商品詳細を見る |
●DVDでコツコツ観てきた「機動戦士ガンダムZZ」が全部終了して、我が家ではひとまずハマーン・カーンのネオジオン戦争は終わったのでありました。ハマーン・カーンとグレミー・トトのネオジオン内部分裂でアクシズ&コア3(サイド3の拠点コロニー)が衝突するメチャクチャな事態に至って、ブライトさんすら置いてきちゃったガキ共だけのネェルアーガマは、少年らしいシンプルでノビノビとした戦術と徹底的なニュータイプセンスで、片っ端から敵をやっつけ実に爽快な終わり方をするのでありました。
●最後の決戦の後、ノコノコ遅れて現れた連邦軍艦隊にジュドーはキレる。「大勢の人が死んだんだぞ!」ソレを受け止めてブライトさん「気が済むのなら、オレの顔を殴れ!」思いっきりブン殴られる。「ガンダム」という物語は、ファーストから「Z」「ZZ」「逆シャア」へと一貫して出演するブライトさんの大人への成熟のドラマにもとれる。一介の堅物青年将校だった彼が一年戦争の英雄となり、そして連邦政府への腐敗に憤り行動を起こす。ニュータイプの少年達の逞しさを目の前にし、彼らに恥じぬよう汚れた現実との摩擦に立ち向かう。ボク自身の年齢がブライトさんに近づいたからそう感じるのかな。
●キャラ・スーンのゲーマルクとか、プルツーのクインマンサとか、強化されすぎたマシュマー・セロのザクIII改とか、それを倒した量産型キュベレイとか、立派なポテンシャルを持ったモビルスーツの名機が活躍し切らずママに終わっちまうのが実に惜しい気もするのは、きっと大人になれないダメ30代のボヤキです。ホントにチラっとしか出てこなかった…。
![]() | 機動戦士ガンダム 1 (2007/06/22) 古谷 徹.鈴置洋孝.井上 瑤.池田秀一 商品詳細を見る |
●そんで今日からは、一番最初の「機動戦士ガンダム」、いわゆるファーストガンダムを観始めました。
●ノマド、正座で画面に食い入ってます。さすが「ファーストガンダム」、お子様向けの「ZZ」とはリアリティの重みが違う。人が怯え叫びそして理不尽に死ぬ。第一話だけでもう口あんぐり。マニュアル一冊の知識で連邦軍の最高機密モビルスーツに乗り込むアムロ。そしてそのガンダムの驚異的なバワー。ザクマシンガンをモノともしない重装甲と、素手でザクの顔面をむしり取る強力。ノマド一言「すごすぎます!」(←なぜ敬語?)コレは今後一話一話ノマドに観せるのが楽しみだ。ヤツの反応がオモシロ過ぎるから。明日観る第二話は早速、通常のザクの3倍のスピードで飛来する、あの「赤い彗星」がガンダムに襲いかかる。「次週!ガンダム破壊命令!キミは生きのびる事ができるか…」
●ちなみにヒヨコ、フラウ・ボウの家族が連邦軍の誤爆で全員死んだ瞬間、もう涙ぐんでました。「フラウ!キミは強い娘だ、港まで上がるんだ。ボクも後からすぐ行く。……そうだ、走るんだ、フラウ(涙)」
●今日は、日本語のヒップホップ。最近聴いたヤツ。
●アメリカのシーンと日本のシーンが直結してビリビリと振幅した瞬間が、少し昔にありました。
![]() | Buhloone Mindstate (2000/08/23) デ・ラ・ソウル 商品詳細を見る |
●DE LA SOUL の3枚目「BUHLOONE MINDSTATE」1993年。NATIVE TONGUE 旋風最高の瞬間を掬いとったこのアルバムで、高木完とスチャダラパーがフィーチャーされた。しかもそのまんま日本語のラップで。その瞬間「ああ、日本のシーンとアメリカがダイレクトに動いている」と感動したものだ。
●で、00年代の今。TERIYAKI BOYS がいる。
![]() | ZOCK ON! feat.Pharrell and Busta Rhymes (2008/03/19) TERIYAKI BOYZPharrell 商品詳細を見る |
●TERIYAKI BOYZ「ZOCK ON !」2008年
●m-flo の VERBAL、RIP SLYME の RYO-Z & ILMARI、そして WISE。この4MCに BATHING APE の NIGO が加わったスーパーグループ。で、NIGO のセレブコネフル稼働で、今回は表題曲の制作が THE NEPTUNES、FEAT.に PHARRELL & BUSTA RHYMES。完全にアメリカの最先端シーンとリンクしまくってる。ご存知の通り PHARRELL のソロアルバムのジャケは NIGO だし、ここら辺のマブダチぶりはホンモノ。異常にカッチカチな硬質パーカッションとブヨブヨシンセベースに、BUSTA と日本を代表する4本マイクがスパスパ最高の切れ味でリレーする。カップリングも KANYE WEST のリミックス。シビレマした。
![]() | FUNFAIR (2007/11/28) RIP SLYMEMONGOL800 商品詳細を見る |
●RIP SLYME「FUNFAIR」2007年
●RYO-Z & ILMARI のホームベースである RIP SLYME の去年のアルバムゲットしました。600円まで値下がるの待ってた。いや評価は低く見積もってないよ。日本のヒップホップでまさしく最高のフェイバリットだもん。ケツメイシなら380円くらいじゃないと買わないよ。
●今回はイツモはワリと脇役の低音部門 SU さんのラップが目立つんだけど、ボクが大好きなのはとにかくトリッキーなフロウをヤンチャ声でわめく PES くんのラップとトラックメイキング。マジ PES くんのソロ希望!それにしても今回は時流を汲んでかエレクトロなアプローチが強いなあ。マクドナルドのタイアップソング「SPEED KING」もCMで使われてる所の前まではノレる。つーか、CMの15秒分ソックリ編集でオトした方がカッコいい。MONGOL800 とのコラボは悪くはないが普通だった。RIP らしさ100%はその次の曲「熱帯夜」だったな。フロアキラー「StroboX」、ラストを飾る「流れの中で」の爽やかなマッタリ感に、「ああ RIP やっぱ好き」と納得。
![]() | ワルダクミ (2004/12/08) マボロシKOHEI JAPAN マボロシ featuring Full Of Harmony 商品詳細を見る |
●マボロシ「ワルダクミ」2004年
●PES くんはギター主体でトラック作りのキッカケを見つけるっぽいけど、このマボロシってユニットはユニークで、1MC & 1ギタリストって編成なんだよ。RHYMESTER のMCの MUMMY-D(ココでは本名・坂間大介名義でやってる)と、イカしたファンクバンド SUPER BUTTER DOG(ハナレグミ/永積タカシが所属)のギタリスト竹内朋康の2人組。ヘヴィロックアプローチになりがちなギターのフィーチャーが、ファンクかつソウルフルにまとまってて王道のヒップホップになってるバランス感覚がたまんない。
●KREVA の高速チューン「ファンキーグラマラス」の続編「PART 2」をやってたのが興味のキッカケ。KREVA ってラップはスゴいんだけど、トラックが薄くてあんま好きじゃない、でもこの曲は DR.K の異名に違わぬスキルフルなラップをカマしてて大好きだった。まー聴いてみれば印象は大分違ったけど、MUMMY-D のラップは味があってイイね。RHYMESTER も活動休止だし、SUPER BUTTER DOG も解散しちゃうそうだから、ちとソッチが残念。

●RHYMESCIENTIST「ESSENTIALLY」2002年
●この大阪のユニットは完全バンド仕様のヒップホップユニット。大阪でヒップホップバンドといえば、韻シストって連中がいるけど、その近辺人脈みたい(韻シストのメンバーが数名参加してるし)。生ギターでファンクロック駆動するのがマボロシだったけど、コイツらはどっちかってとジャズファンク駆動で回転するヒップホップ。ユサユサ横方向に揺さぶる。
![]() | blooming sound (2005/04/08) 2BACKKATSUYOSHI 商品詳細を見る |
●2BACKKA「BLOOMING SOUND」2005年
●大阪系バンドの次は、名古屋系の2MC+1DJ。名古屋の塾長 SEAMO の出るイベントとかで2回くらいパフォーマンス観た。もはや日本のメジャーヒップホップのメインストリームとも言える勢力になってる名古屋系。SEAMO、HOME MADE 家族、nobodyknows+、コレに続く二軍部隊が彼らかな。今はメジャー契約を持ってるってハナシだけど、これはまだインディ時代の盤。でもヒップホップの不良性とかワルフザケ体質が薄めな、どこか気真面目な感覚が今の名古屋の感覚を連想させる。「春よ」ではヒリヒリくるようなシリアスなリリックと朗々と歌い上げるフックのコーラス、ピアノ主体のキレイなトラック。これがメジャー感?それともセルアウトととる?
![]() | Synchronicity (2004/11/04) BENNIE Kシーモネーター 商品詳細を見る |
●BENNIE K「SYNCHRONICITY」2004年
●なんで中途半端に古い BENNIE K なの?って感じだけど、いや、ただ、100円だったから…。BENNIE Kは SEAMO がまだシーモネーターと名乗ってた超下品MCだった頃からコラボしてて、このアルバム収録の「天狗 VS. 弁慶」ってのが最高のコラボなんですよ。弁慶ってのは BENNIE K の名の由来でしょ(ベンケー→ベニーケー)。天狗ってのは、この頃のシーモネーターは股間に天狗のお面をつけて、後は全裸ってカッコでパフォーマンスしてたから。今の SEAMO からは想像つかんね。スケベ親父としてセクハラ丸出しで言い寄るシーモをウマくかわす BENNIE K の二人のヤリトリがラップとして最高。何年か前に観た BENNIE K の渋谷のライブでもシーモがゲストに出てくれてこの曲やってくれた。
●前も書いたけど、BENNIE K のMC CICOちゃんのハスッパな声のラップはボク的には完全な萌え対象で、ちょっとキツメだけど突っ込むとトロッと来そうな、ヒップホップ版ツンデレを妄想するのね。だから、ここでも希望しときます、CICOちゃんソロを。ヒットシングル「オアシス」は今聴いても気持ちいいな。
![]() | LALALA feat.若旦那(湘南乃風)/FUTURECHECKA feat.SIMON,COMA-CHI&TARO SOUL (2007/10/17) 加藤ミリヤ若旦那 商品詳細を見る |
●加藤ミリヤ「LALALA / FUTURECHECKA」2007年
●無数といるR&B女子の中でもなかなかイイ位置に居座ったミリヤちゃん。まだ若いのに(デビュー時は女子高生だよ)華奢なカラダで目一杯に気を張ってキャリアを突き詰めていく感じが、実は痛々しくも見えてて、その意味で彼女の歌はリアルに響くんだよな。
●今回わざわざピックしたのは(50円だったってのはおいといて)制作陣に若旦那(湘南乃風)&MINMI 夫妻(赤ちゃん出産おめでとう!)が入っているから。サビはグッとクルし、若旦那のラップも直球の青臭さ満点ながら、結果としてはよくあるミッドバラード。でも男女3MCを招いたカップリングが密度の濃いファンクだったのでヨシ!ここで活躍してる COMA-CHI って女性MCは、DJ MITSU THE BEATS の JAZZY SPORT関係者で、RIP のアルバムにも客演してた。気になる。
![]() | Elec-Trick (2005/12/07) YA-KYIM 商品詳細を見る |
●YA-KYIM「ELEC*TRICK」2005年
●個人的に今クール最注目だったテレ朝深夜ドラマ「キミ犯人じゃないよね」(主演:貫地谷しほり/要潤)の主題歌を担当してたのがこの3人組の女の子。実際の主題歌は「SUPER☆LOOPER」という曲なんだけど、これは古くて彼女たちの3枚目のシングル。偶然180円で見つけた。彼女達の音楽は厳密なヒップホップじゃなくて、遺伝子の半分くらいがダンスホールレゲエで出来てるスタイル。ラップもするが3人でハモるコーラスにも躊躇しないし、トラックの重心も四ツ打ちに固執しない。あとよく踊る。「SUPER☆LOOPER」も早く180円で出てこないかな〜。

●AI「WATCH OUT ! feat. AFRA + TUCKER」2004年
●日本最強のヒップホップウーマン AI が繰り出した最高のファンクシングル。実は既に持ってるんだけど、これまた50円でDVD付きヴァージョンのシングルを見つけた。即買い。ご存知世界に誇る日本のヒューマンビートボクサーAFRA とマッドなエレクトーンプレイヤー TUCKER の3人だけで、実にファットなファンクを鳴らす。ホントいつ聴いてもカッコいい。
●そんでDVD。この「WATCH OUT !」のプロモが収録されてる。ディスコ風ネオンをバックに AI、AFRA、TUCKER の三人が奇抜な衣装で大げさにヒョコヒョコ踊って歌って跳ね回ってるんだけど、そこに突如 K DUB SHINE のアニキが踏み込んできて、撮影を無理矢理ストップさせる。「ちっとコレおかしいだろう。こんなモンやり過ぎだろ〜」TUCKER のアフロをデコパチで弾いて、AI のモータウン風ウィッグをムシリ取る。K DUB の暴挙にドン引きの現場。K DUB「リアルにやんなくちゃだめでしょ」
●パッと場面は変わって、だだっ広いスタジオに、無造作に散らばった機材群とジュラケース。TUCKER の使い込んだエレクトーンとサンプラーがガッシリとセットアップされてて、ライブレコーディングのスタンバイは完全オッケー。もう小細工なし、ガチンコのスタジオライブがスタート!エレクトーンを囲む3つのファンク魂が一気に炎上する。一発撮りのスリルと興奮が絶頂に達したエンディングに TUCKER は自分の楽器にのしかかって倒す寸前。慌てて押さえる三人はエレクトーンにしがみ付きながら爆笑。AIちゃん「マジヤバ過ぎる(笑)」K DUBの兄貴も満足げ。コレ必ず観て。YOU TUBE 上がってるかな?
![]() | 正真正銘 (CCCD) (2004/04/28) K DUB SHINE 商品詳細を見る |
●K DUB SHINE「正真正銘」2004年
●AIちゃんのPV撮影に乱入ダメ出ししたのは、東京のアンダーグラウンドを長きにわたって支配し続けるボス、K DUB SHINE。ZEEBRA、DJ OASIS と組んでたキングギドラは、1995年日本のシーンがハード&ドープに折り返す分岐点に活躍した。主義思想が違えばディスもビーフも躊躇しない武闘派で、後述の BUDDHA BRAND のリーダー DEV LARGE(日本人なら日本語でラップしろ!的批判。K DUB はラップにほとんどエイゴを使わないが。実は8年留学経験のあるペラペラさん)とビーフ合戦を繰り広げたり、KICK THE CAN CREW や RIP SLYME をセルアウトと見なして口撃したりしてた。DRAGON ASH の降谷建志はコレでノイローゼ&再起不能寸前までいったとか。2002年に再結成した時も内容が過激過ぎるとシングル回収騒ぎを起こし周辺は常に穏やかじゃない…。現在では ZEEBRA とも結局価値観において決裂してるみたい。……ZEEBRAは ZEEBRA で目下 YOU TUBE で騒ぎを起こしたりと実に賑やかですが。
●そんな彼が自分のルーツであるアメリカのヒップホップの憧れを直球でラップしたのがこの曲。80年代から90年代までのヒップホップ偉人の名(RUN DMC、WHODINI、UTFO、PE、BDP、BEASTIES、RAKIM……、たくさんたくさん。ココに出てくる固有名詞を全部理解したらヒップホップ史100点トれる。)を列挙し、自分がいかにこの文化に魅せられたかを、そんで日本で自分がいかにシーンに貢献したかを語ってる。ソロではシリアスな社会問題や国歌観にズバズバ言及する社会派の側面も。映画「狂気の桜」では音楽監督を担い、主演・窪塚洋介とはマブダチに。後輩筋となった窪塚はニュース見て「先輩コレってオカしいじゃないですか!」って直電かけてくる関係、と昔テレビのインタビューで言ってた。「彼ね、スゲエマジメ。すぐ電話かかってくるもん」
![]() | ブッダの休日 (1997/04/23) BUDDHA BRAND 商品詳細を見る |
●BUDDHA BRAND「ブッダの休日」1997年
●今日唯一の90年代クラシック。1996年にデビュー、ハードでドープなN.Y.直輸入のヒップホップを日本に導入した彼ら。ソレまで日本のシーンを包んでいたスチャダラパー中心のピースフルな「おもろラップ」の雰囲気を、キングギドラなどと共に吹き飛ばした強面の4人組。そのハードなオーラを身にまとい業界を転覆させたクセして、3枚目のこのシングルはストイックなループモノでありながら激メロウなグルーヴ。しかもT-1からインストで入るというこの革新的戦術。90年代のこの段階でメロウグルーヴいきなりインストってヒップホップ偏差値高過ぎでしょ!ナニからナニまで時代の先端を進んでいたこのスーパーグループ、あまりに先鋭的だったがために、ユニット自体が短命に終わったのが残念。実質1996〜2000年しかグループとして機能してなかった。でも今じゃやっぱ50円。
2008.06.28
後輩たちの巣立ち。そんでボクは KANYE WEST 関係者を聴いてる。
●昨日は汐留に行った。異動する後輩に最後の挨拶をするために。

●東銀座への鍼灸治療のついでだったんだけど、7月人事異動で他の部署に移ってしまう後輩に一言餞別を伝えるために、会社のソバまで寄ってみたんだ。結局週末の飲み会に行くことになって、若手スタッフと久しぶりにメシを食う事になっちゃったんだが…。あ、でも9時には切り上げたよ。2次会なんて行ったらまたカラダ壊しちゃうからね。…つーか、今日はそんな無茶苦茶をした翌日だからカラダぶっ壊れてて当然と思ってたんだけど、まあ、思ったより動くわ。多少はボクのカラダ回復してんのかな。
●ボクのチームにいた部下後輩達は、ホントにイイ奴らばかりで、全員がカワイクてしょうがない。ワザと若手中心に組織したチームは、実力経験こそ追いつかないが、やる気と根性、そして手慣れたベテランには思いつかない新しいアイディアで見事結果を出してきた。そんな連中の一人一人が弟妹のようにボクはカワイく思えてしょうがない。まあ一方的な感情かも知れないが(連中はボクのこと鬼上司と思ってるからね)、職場を一年も離れながらもそんな気持ちを今も引きずっている。
●今回異動するオンナノコは、特に可愛がり、特にシゴキ切った後輩だ。てかシゴキ90%くらいだね。徹底的に無理難題を押し付けた。レギュラーの仕事だけでもキツいのに、特別なプロジェクトにもガンガン引っ張り込んで仕事させた。2日連続で怒鳴りつけたら2週間くらいボクのソバからコソコソ逃げてやがった。
●でもね、ソイツの潜在能力の高さはハンパなモンじゃないとボクは思ってる。年次は8年も離れているが、最終的な実力では絶対ボクを上回る。だからこそ徹底的にシゴイて、限界までレベルアップさせてやろうと思ってた。……そんで、ボクは今病気になり、もう彼女に与えてやるスキルや技術はなくなった。もうボクの元にいる意味はないし、もっと高い次元の仕事へ移るのは最高だろうと思う。
●「オマエがクリエイターとして色々なアイディアを持ってるのは間違いない。でもオマエがもっと素晴らしいのは、仕事で関係する全スタッフの名前を覚えて、末端のアシスタントくんでも名前を呼んでコミュニケーションしてたことだ。オマエが周りに対してそういう付き合い方をしている限り、コレからどんなに難しい仕事をしよう時にも、絶対オマエを助けてくれる人が現れる。エラい人だけを向いて仕事してるヤツらがイッパイいる。そして実際エラい幹部はそういう所でしか人を見ない。エリート社員のヤツらは周囲の底辺なんて見ちゃいない。でも、ピンチを切り抜ける時、日々オマエのような人との接し方をしているヤツがみんなに助けてもらえるんだ。だから何も心配することはない」ぼくが言いたかったのはそれだけ。あとは全部自分でヤリ切れる。高い所へ飛んでいけ。

●それと、今日は新宿に行った。タワーレコードのフリーペーパー「BOUNCE」をゲットしに。
●コレ、毎月の日課。ボクは音楽誌は「BOUNCE」しか読まない。これで十分だし、ロックやブラックミュージックに細分化されてる雑誌を読むと視野が狭くなる。コレクター系小型版型雑誌もホコリっぽい過去遺産に引きずられて現在の状況をアップデートし切れてない。ジェイポップからエスニックまでオールジャンルを扱う雑誌は「BOUNCE」以外に見当たらない。しかもタダだし。ちなみに日本で一番部数ハケてる音楽誌だよ。
●ただし今月号は、特別な感情で読む。ボクの元部下がココの編集部に転職しての初めての号だからだ。なにやら悪戦苦闘の日々のようだが、手応え満点のようだ。ふふふ。ちゃんと記名記事書いてる。コッチも頑張れ。

。
●やっぱ、ヒップホップ。今日は、KANYE WEST 関係者の皆様。

●KANYE のレーベル GETTING OUT OUR DREAM。略して G.O.O.D.。
●この G.O.O.D.に次世代を担うヒップホップの才能がゴロゴロしている。今日はソコを中心にチェック。このレーベルには90年代初頭を賑わせたニュースクール、NATIVE TONGUE 一派の「文系ノリ」ヒップホップの雰囲気を感じるのよね。肩をいからせて自分のチンピラぶりを自慢するスタイルではなく、そして音楽的にも深みを持たせるタイプ。 G.O.O.D.所属と言ったら第一には JOHN LEGEND。これ間違いないでしょ。決してレンジの広い喉を持ってるワケじゃないけど、ピースフルで背伸びしない気さくさが漂う好青年。そんで COMMON。カレも終始コンシャスネスなメッセージを投げてきた男。オーガニックソウルの時代には、ヒップホップのオーガニックな側面を掘り下げ、様々な音楽実験も仕掛けた。いいヤツばっかだよ。
●で、最近一番気になるのがコイツ。
![]() | Don't Quit Your Day Job (2007/03/27) Consequence 商品詳細を見る |
●CONSEQUENCE「DON'T QUIT YOUR DAY JOB !」2007年
●ほんで、コイツも G.O.O.D.所属 KANYE 直系の弟子筋なんでございます。KAYNE 完全監修、KANYE 好きの人ならハートがとろけるヒップホップ工芸。KANYE 必殺ワザ45RPM回転サンプルも炸裂、ラップのスタイルも KANYE 風だし、「仕事ヤメんなよ!」的なメッセージもコンシャスネスでイイ感じ。マンガチックなジャケも含めてね。イマイチ地味な印象になっちゃったのは時代の流れがハヤ過ぎるためか?うーむ、ココまで高水準なヒップホップ絵巻物を作ってるのに周囲の評価がイマイチ追いついてないのがメチャ惜しい。
●実はコイツ Q-TIP (ex. A TRIBE CALLED QUEST) の従兄弟らしい。だから客演仕事は A TRIBE CALLED QUEST のアルバムなんかで顔出ししてた。ホントのチャンスを掴んだのは、KANYE WEST「THE COLLEGE DROPOUT」に客演してから。こっから KANYE 人脈をたどって COMMON、TALIB KWELI、BEYONCE などに客演。そんで満を持して G.O.O.D. からのアルバムデビューだったわけ。こっちには KANYE も JOHN LEGEND も 有名ラジオ局のパレスチナ系パーソナリティ DJ KHALED などが参加。この三人に囲まれて収録した「GRAMMY FAMILY」はマジカッコイイ(つーか KANYE 楽曲そのもの)!2枚目を今年に準備中らしいのでマークしとこ。とにかく絶対名前知っといて損しないヤツだから!
●でね、もっとスゴいヤツがいる。
![]() | The Cool (2007/12/18) Lupe Fiasco 商品詳細を見る |
●LUPE FIASCO「LUPE FIASCO'S THE COOL」2007年
●この男は G.O.O.D.所属ではないが、デビューアルバムを KANYE WEST や THE NEPTUNES に手伝ってもらってリリースした。KANYE のアルバム「LATE REGISTRATION」への客演もあるし、音楽への向き合い方もラップのスタイルも KANYE に近い。しかし、この2枚目のアルバムで完全に自分の世界を確立してしまった。ハッキリ言ってコイツはホンモノ。50年経っても記憶されるアルバムかも。
●いわゆるメガネ系ナードラッパー(ゲーム大好き、アニメ大好き、特にルパンとガンダムが好き)で、それだけで強烈に親近感湧いちゃうのに、圧倒的に美しいトラックメイキング(どうやら自分のレーベル1st & 15th の配下 SOUNDTRAKKってヤツらがスゴいらしい)と、高速かつ正確で、一方時にはメロディアスにラップするオタク声に萌え上がってしまう。そしてラップのフックとフィーチャーコーラスが最高にキャッチー。このアルバムの出現は、KANYE WEST の一枚目二枚目を聴いた時の感動に匹敵する。3曲目4曲目の馴染み易いフックに感心してると、5曲目のグッとクルコーラスにもうハートは完全に持っていかれる。この曲をはじめ各所で活躍する MATTHEW SANTOS や GEMSTONES 他数人の客演シンガーは基本1st & 15th の一員。既に全部自分のクルーで自活できるんか?!6曲目「PARIS, TOKYO」はパリから東京、ニューオリンズからシカゴまで、飄々と流れてくハナウタメロの気持ちイイ佳曲。A TRIBE CALLED QUEST の傑作三枚目を思い出す質感。切々と「ヒップホップがオレを守ってくれた」と語る9曲目「HIP HOP SAVED MY LIFE」はこれまたグッとくるよ。12曲目のハードなビートも見事にキャッチーにまとめる。スゲエ。
●客演でビッグゲストは7曲目に登場する御犬様 SNOOP DOGG だけだが、これまたソウルフルなコーラスで完全にココロ持ってかれて一瞬この大物ゲストの存在を忘れる。こんなヤツに声かけたか!と感じたのは U.N.K.L.E.とのコラボ。U.N.K.L.E. の演奏するダークでロックなトラックを鮮やかに乗りこなす。
●正直、発売の瞬間から購入&聴いていたCDですが、冷静になれるまでココまで時間がかかった。そんくらいコレスゴいです。まさに新世代。KANYE「LATE REGISTRATION」級の作品として末代まで語り継がれる逸品ですわ。
●コレは KANYE さんが1曲制作、2曲客演してるので。
![]() | Blue Collar (2006/07/11) Rhymefest 商品詳細を見る |
●RHYMEFEST「BLUE COLLAR」2006年
●KANYE WEST の大名曲「JESUS WALKS」(ゴスペルクワイアを背負って人間の業を叫ぶカニエ…)を共作してるオトコなんです。グラミー賞受賞の時は一緒に登壇してる。「ラップ=暴力」と決めつける保守派政治家と議論するなど社会派の側面も強いシカゴ出身のオトコ(COMMON、LUPE FIASCO と同郷)。KANYE らのバックアップも含めてコレでメジャーデビュー。
●今回は、ブルーカラー労働者の悲喜こもごもを雇用主のオッサンとゴタゴタモメながら「働いてもイイことねえよ、切ねエなあ」的なボヤキを半ば笑い飛ばしつつラップしていく感じで、肩肘張らない日常世界を楽しくコミカルに描いてる雰囲気。KANYE 参加曲は2曲だけど、イントロに Q-TIP (ex. A TRIBE CALLED QUEST) が登場、二曲目は JUST BLAZE 制作。メインのトラックメイカーは JERMAINE DUPRI の一派 SO SO DEF クルーの NO-ID。COOL & DRE もトラック提供。EXEC PROD には、SALAAM REMI とともに AMY WINEHOUSE をブレイクさせた白人DJ MARK RONSON の名前が。ほう、全員かなりの業師ばっかりだよ。
●最後に故 OL DIRTY BASTARD とフニャフニャのヘタウマ歌唱をほんわか聴かせて終わる所もとてもチャーミング。
●コイツは名前が似てるけど全然関係ない。
![]() | Glory (2006/09/26) Manafest 商品詳細を見る |
●MANAFEST「GLORY」2006年
●RHYMEFEST と MANAFEST。紛らわしいでしょ。ぶっちゃけちょっと混同してたし、同じような音楽やってんだろ、と思って買ったら全然違った。ガクッ。ジャケをご覧の通り、白人ラッパー、カナダ出身で元スケートボーダー。メンタリティは、ヒップホップというより、LINKIN PARK 的なヘヴィロックを一人でやってるって感じ。ゴリゴリのギターリフの渦の中で絶叫!うーん、コレはちとボクの趣味じゃない…。
2008.06.26
賢い犬は時代の匂いを正確に嗅ぎ分ける。犬将軍 SNOOP DOGG。
●本日、会社で大ショックなことが…。給料に間違い発覚。
●月末になると会社は几帳面に給与明細を自宅まで郵送してくれる。普通なら会社で手渡しだけどね、何ぶん会社行ってねえし。そんで今月の給料をチェックする。まーウチの会社はボクのような休職者にも多少は給料を払ってくれる親切なトコロなんだけど、今月はなぜかバクッと額が下がってた。ん?なんで?今月と先月とナニが違うの…?
●よーく見ると「裁量労働手当」って費目が突然消滅してる。ボクは本来「裁量労働制度」で働いていたヤツなので、自分の裁量権で自分の労働時間を決めることができる。1時間しか働かなくても20時間働いても同じ。当然1時間で仕事が終わるはずがナイし、勤務時間はボロボロに長かったので、「裁量労働手当」は実質上の残業代だ。数十時間分の残業代を定額で手当てするから後はうまく働け、って仕組み。ボクの部署はほとんどが「裁量労働制度」で働いているし、ずーっと「裁量労働手当」をもらってた。基本給みたいなもんと思ってた。
●これが消滅するってどういう事?不思議だ…。なので、今日はたまたま会社のカウンセリング日、ついでに労務部に行ってハナシを聞きにいった。そしたらわざわざ労務部長と労務部次長が出てきた。いやあそんなエラい人に説明してもらうほどでもないのに…。
●部長「いやあ、実はホントに申し訳ないんだけどね、実は我々が間違えてしまったんです」はああ?「裁量手当って、裁量労働で働いてもらう手当でしょ。傷病欠勤しているキミは、今裁量労働はしてないわけ。だからホントはもらえないの。なのに、間違って今まで払っちゃってたんだよ。いわゆる『過払い』」へ?そんなコトってあるの?給料の額を間違えるなんて。「それでね、コッチの間違いで申し訳ないんだけど、コレ、返してもらわないといけないの」ええええ〜!!そんな〜!!給料返すの!!!
●部長「コチラも間違えを察知したのは先月末だったかな。だから今月から金額に反映された訳だけど、どうやってこの事をキミに連絡したらいいもんかと迷っててね〜。ショック受けちゃうと病気に障るかも知れないし」いやいや、別にコレで寝込んだりはしないっすけど!で、でも、ショックはショックです……。あの、合計でナンボくらいでしたっけ、数ヶ月くらいもらっちゃったですよね……チリツモで結構な額にイッちまうような……。あと、すぐ返さないといけないんスカ…?
●部長「あくまでコッチの間違いだから、ゆっくりで結構だよ!今後相談しましょ。こういう時があったら、月1万づつ返してボーナスでバッと返すとか、色々やり方あるから」あの、復職した後でいいですよね…、さすがに今はキッツイすから。ゆっくりゆっくり返させて下さい……まさか利子つかないですよね!「つかないつかない!儲ける訳じゃないんだから」
●あの、今日はボクが問い合わせしたからコトが発覚したってコトじゃないっすよね、言わなかったら気付かなかったとか…。「いや、コッチで間違い発見して修正したんだよ、キミに連絡が取れなかっただけ」なんか今ボクスゴくセコい事言ってるよな…。でも、一度もらった給料返すのってやっぱヤダよー!ショックー!スゴくショックー!
●でも給料をちょっとでももらってるだけで恩の字だし、しんどい時期に給料前借りしたと思えば得とも取れる…。なんか複雑な感じ!だけど会社って意外といい加減に出来てんだなあ。
●そんな下世話なハナシは、キレイに忘れて…。
●さて、東の王者 NAS のキャリアについて先日語ったわけですが、今度はコイツです。

●西の犬将軍 SNOOP DOGG。DR.DRE の開発した G-FUNK に血肉を与えたラッパー。彼は天才というより、ワン&オンリーの強烈な個性が武器。
●ココで個人的な思い出。1994年初めての渡米。
●ボクが初めてアメリカに行ったのは20歳、1994年のコトだった。海外の一人旅は初めて。この年の2月、ロサンゼルス〜サンフランシスコ〜シアトルへと移動した。あ、サンディエゴにもちょっと行ったかも。ほとんど空っぽのスーツケースを持って入国、チカラの限りCDとレコード買ってカバンをパンパンにするつもりだった。結局80枚以上は買った。死ぬほど重かった。
●当時はシアトルグランジの時代で、シアトルは外せない街だった。ソコでの経験も最高だったが、そのハナシはまた別の機会に。最初の街ロサンゼルスで最初っからボクは興奮しまくった。クルマがないと移動が難しいロスは、サンタモニカやメルローズに目標を絞って古着屋やレコ屋をチェックしまくった。メルローズは今でも出張の度に立ち寄って古着を買ってく。ああ、MOCA(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART)にも行ったっけ。
●でも夜一人で出歩く根性はなかったから、必然的に部屋でテレビ見てる時間が多くなる訳だけど、ココでアメリカのCATVの豊富さにビックリすんですよ。日本じゃまだケーブルテレビなんて全然普及してなかった。なのにアメリカのホテルでは100チャンネルくらい繋がってる訳よ!で、MTVとかVH1とか、ブラック系だとBETとかが24時間ナイスな音楽を垂れ流しまくってる!もうずーっと見まくった。デリで買った軽食を抱えてベッドの上でずーっとテレビ見て、気になる曲をノートにメモって、次の日レコ屋に探しにいく!
●そんな時、テレビの画面を独占してたヤツ、ヘヴィロテされまくってたヤツが、この SNOOP DOGGY DOGG だった。完全に目と耳に刷り込まれた。彼の立ち振る舞い、ファッション、そしてあの脱力した余裕シャクシャクのラップが。そんでヤツはこういうのだ。「バウワウワウ、ユビヨゥユビイェエィ!ビィアァッチ!」
●SNOOP DOGGY DOGG「DOGGY STYLE」1993年
●ボクが訪米してた時のヘヴィロテ曲はこのアルバム収録の「GIN AND JUICE」「WHO AM I (WHAT'S MY NAME) ?」だった。今では G-FUNK の激古典曲だわな。まずビビったのは、コイツが殺人の嫌疑にかけられてたってコトだ。結局は正当防衛とされたが、ギャングのメンバーを撃ち殺してるんだよね。しかもこのアルバムリリースの3か月前の事よ。日本なら大スキャンダルで速攻発売中止じゃん。なのに、アメリカでは大ヒットしてスター気取りでヘヴィロテ。殺人犯がテレビで堂々とラップしてるよ。しかも、あの人を喰ったような飄々とした鼻ウタ風ラップで。で、歌の中身も殺人だのギャングスタライフだのが目白押し。「コレがアメリカか、コレがロサンゼルスか」20歳のボクには衝撃だったな。そしてこのヒップホップカルチャーってのにノメり込んでいくんだわな。
●SNOOP はロスを二分するギャング組織、THE CLIPS(青組)とTHE BLOODS(赤組)の内、青組 CLIPS のロングビーチ支部に関わっていたホントのギャングスタだった。カラーギャングという言葉があるが、主だったギャングはチームカラーを持っている。CLIPS のルーツを今も重んじる SNOOP は今でも青い衣装、青いジャケットに拘っている。ある意味ホンモノなのよ。いや確実にホンモノなのよ。
●ロスのヒップホップ黎明期を支え、伝説のギャングスタラップを鳴らした N.W.A.のメンバー DR.DREが SUGE KNIGHT と共に立ち上げた DEATH LAW RECORDS。その最初のリリース DR.DRE「THE CHRONIC」に客演し評価を高めた SNOOP は一気にこのレーベルの看板スターになる。東海岸のヒップホップがストイックな方向に流れる中、懐かしいディスコファンクのマナーを正統に引き継いたキャッチーなトラック、そしてラップで描かれるセンセーショナルなギャングスタライフ、人呼んで「G-FUNK」は世間に巨大なインパクトを与えた。
●でもとにかく一番スゴいのは、そんな日常を当然のように余裕の鼻唄混じり感覚で軽くラップする彼の個性だった。ガナッタリしない。叫んだりしない。淡々と憎らしいほどに余裕をカマしてくるんだよ。バックには気持ちの良い四ツ打ちファンクと、ピーヒャララ〜とユラユラ揺れるキーボード。ソレがとにかくクールだった。ロスで一番最初に買ったCDだった。
●勢いに乗った DEATH LOW チームは映画まで撮っちゃった。サントラ「MURDER WAS THE CASE」もかなりの傑作なので要チェック。
●DEATH LAW のお家騒動。師匠 DR.DRE 脱退。
●SNOOP DOGGY DOGG「THA DOGGFATHER」1996年
●好調にスタートしたはずだった SNOOP のキャリアだが、トタンに暗雲が立ちこめてきた。DEATH LAW のリーダーであり、音楽的頭脳であった DR.DRE が脱退しちゃうんだから。原因はマネジメントを仕切ってた SUGE KNIGHT との不仲。巨体を活かしてボディーガードから業界入りした SUGE KNIGHT は完全な武闘派で、DR.DRE が DEATH LAW を設立する時も、元の所属先だった RUTHLESS RECORDS のオーナーで N.W.A. のリーダーだった EAZY-E を金属バットで脅迫して契約解除を強要した。そんなヤツがだんだん幅を利かせてきた。
●決定的だったのは、DEATH LAW が 2PAC を獲得した頃だった。西海岸ギャングスタのカリスマになった彼のおかげで DEATH LAW は大変潤うが、2PAC と SUGE はイケイケ過ぎて周りから浮き始めていた。2PAC は厳密にはギャングスタであったことはない。しかし挑発的なポーズが過激過ぎて、ヤバ過ぎる状況になっていった。PUFF DADDY と THE NOTORIOUS B.I.G. らが率いる BAD BOY RECORDS との東西抗争である。結果、1996年9月。2PAC はラスヴェガスで射殺された。
●SNOOP の師匠筋、DR.DRE は SUGE との経営方針の違い、カネの取り分を巡ってのトラブルで、1995年には早々 DEATH LAW を脱退。1996年に自分のレーベル AFTERMATH を立ち上げる。
●師匠は消えた、レーベル周辺はキナ臭い空気だ、そんな状況で SNOOP のセカンドは制作された。リリースは 2PAC の死後2か月後だ。残された仲間たち、DJ POOH、SOOPAFLY、DAT NIGGA DAZ (A.K.A. DAZ DILLINGER) などがトラックを制作。NATE DOGG、WARREN G、KURUPT(DAZ + KURUPT = THA DOGG POUND)らが客演。元 THE GAP BAND のボーカリスト CHARLIE WILSON もその喉を披露してる。ぶっちゃけ出来は DRE 制作の G-FUNK には全く及ばない地味な内容だけど、ココで SNOOP を支えた仲間たちは今でも厚い親交で結ばれている。あ、ちなみに 2PAC は全く関わってなくて、仲は冷えきってた感じだったのかな。
●電撃移籍!なんと NO LIMIT に入っちゃった!
●SNOOP DOGG「DA GAME IS TO BE SOLD, NOT TO BE TOLD」1998年
●さすがに DEATH LAW はヤバいと考えた SNOOP はビックリ移籍を果たす。なんと西海岸を離れ、ディープサウスの最深部ニューオリンズの新興レーベル、NO LIMIT RECORDS に移ったのだ。元々は西海岸ベイエリアでレコード屋をやってた MASTER P という男が、親父の地縁があるニューオリンズに移って一旗揚げたレーベル。軌道に乗り出したのは1996年頃で、1997年 SNOOP 移籍は NO LIMIT にも最高の出来事だったに違いない。
●以前もこのブログで綴りましたが、NO LIMIT と、その同時期に名を挙げた CASH MONEY は、ギラギラの成金趣味を露骨に打ち出す BLING BLING スタイルを新風俗として知らしめ、シンセの打ち込み主体で構成するバウンスビート(当時はチキチキビートとか言われて蔑まれ気味)を開発。遠目に見ればチープな音で荒稼ぎする一発屋の雰囲気プンプンだったのでした。そこにトップスター SNOOP DOGG が行くんだから、どんだけ MASTER P は契約金をはずんだんだろうなーなんて考えるのであります。確かに品質は別にしてレーベルに勢いはあった。時流をキチンと読む確かな慧眼が SNOOP には備わっている。いや犬だけに、時代を嗅ぎ取る嗅覚が優れてる。あ、コレを機に SNOOP は名前から DOGGY を取って「SNOOP DOGG」を名乗ります。
●ジャケ見てもらえば分かりますが、NO LIMIT の流儀通り、ギラギラのブリンブリンにされてしまってます。制作体制も全部 NO LIMIT にお任せ、レーベル付きトラック職人チーム BEATS BY THE POUND が全てのトラックを手がけ、客演も NO LIMIT 軍団勢揃い。社長 MASTER P は得意の決め文句「んああああ〜」(←文句って程でもないね、ヤツはすぐ呻くのよ、んあああああ〜って)を連発。社長の弟、C-MURDER、SILKK THE SHOCKER、猛犬 MYSTICAL、女性ラッパー MIA Xらが参加。NO LIMIT 側としてはフル出力だわな。過去人脈では、元 THE GAP BAND のCHARLIE WILSON だけが登場。このレーベルにマトモに歌える人いないからな。
●確かに、今までのイメージを一新するノリでユニークなんだけど、SNOOP のスタイルとバウンスビートは正直うまく噛み合ない。細かいチキチキでビートをタテに切り刻むバウンスに、SNOOP のヨコノリラップはあんまり似合わない…。「GIN & JUICE II」「STILL A G THANG」とか過去ヒットの続編めいた曲まで入れてるけど、イケてねえええエ、申し訳ないけどイケてねえエエ。
●SNOOP DOGG「NO LIMIT TOP DOGG」1999年
●勢いで移籍したけど、あまりの勝手の違いに少しヒイたのか、SNOOP は「悪いけど、オレ自分で仲間集めてアルバム作るわ、社長はクレジットだけでイイっしょ?」とP社長に進言したのか? 前作と全然違う布陣が敷かれてる。ジャケもギラギラしてないでしょ。このヘンのメリハリ、SNOOP 一流の処世だよね。やっぱ NO LIMIT はヨゴレだからね、オレはオレ流で。賢い犬だぜ。
●ハッキリ言って西海岸人脈大幅稼働。まず DRE師匠が3曲提供。西海岸のファンクマスター DJ QUIK が3曲。ベイエリア・オークランドから ANT BANKS が1曲。舎弟の MEECH WELLS が6曲。RAPHAEL SAADIQ まで参上して一曲コラボしていった(これメロウな佳曲!)。可哀想に NO LIMIT 付きの BEATS BY THE POUND は2曲しか作らせてもらえなかった。
●結果ややダークな G-FUNK に仕上がったよ。DREのオッサンにとっては自分のアルバム「2001」の時期で、そこで実践された新型 G-FUNK が鈍色に光りながら妖しく蠢く。「B**** PLEASE」はその典型かつ傑作。DRE の舎弟と見られる JELLY ROLL ってヤツもいい仕事。EARTH, WIND & FIRE を改造してG武装仕様で真っ黒だぜ。DJ QUIK のヌめるファンクも忘れちゃいけねえ。
●客演陣も古い友達や西海岸ヤロウを中心に。WARREN G、NATE DOGG、SUGA FREE、XZIBIT など。NO LIMIT 衆もそれなりに出てるけど、社長の顔出しはなし。「んああああ〜」もなし。
●THA EASTSIDAZ「SNOOP DOGG PRESENTS THA EASTSIDAZ」2000年
●ウエストコーストを代表するギャングスタラッパー SNOOP DOGG の別働隊がなぜ「イーストサイダズ」と名乗るのか無知なボクにはよく分からんのだけど、昔から地元ロングビーチでつるんでいた不良仲間(つまりギャングです)と結成したのがこのユニット。かなり昔から5人ほどの地元仲間でつるんでたクルーだったのだけど、DEATH LAW との契約問題やカネの取り分でモメたりして、最終的にメンバーはSNOOP に加えて、TRAY DEEE と GOLDIE LOC ってヤツになった。GOLDIE LOC は「NO LIMIT TOP DOGG」でも客演。コイツら何ぶんホントにギャングなので、TRAY DEEE はセカンド作った後殺人罪で12年の刑期を食らいました。困った人たちだ…。
●コレも極上の G-FUNK だわ〜。最初っから P-FUNK 使い、GEORGE CLINTON のイイ湯加減なコーラスでカラダも火照る。トラック制作にはまた地元友達&舎弟を招集、MEECH WELLS、JELLY ROLL、BATTLECAT、SOOPAFLY、L.T.HATTON が馳せ参じる。オーソドックスなファンクを味わいたいならコッチの方が気持ちイイかも。
●客演陣も地元系。西海岸で忘れられない客演シンガー NATE DOGG は旧知の親友だし、その NATE 犬の従兄弟 BUTCH CASSIDY はシンガーとしてこのアルバムで活躍しまくってる。DRE系の新型 G-FUNK よりも、男汁コーラスが淡く渋く響くこのファンクは気持ちイイ。……その分ココでは SNOOP はチョイヒキ気味。仲間を前に出して活躍の場を譲っている。
●SNOOP DOGG「THA LAST MEAL」2000年
●タイトルがもうそのツモリ満点なんだけど、NO LIMITでの最後の作品です。やっぱ勝手が違うわ、なんかシックリ来ないわ、コイツらイマイチ細かいトコロまでは気が利かねえんだよなあ。そんな SNOOP のボヤキが聴こえてくる。ジャケもヤケクソな感じするじゃん?ラストミールって死刑囚の最後の食事でしょ、そこにウンコカレーって…。ホントにヤケクソだわ。
●でも、ジャケとは裏腹に内容は濃いよ。ウンコカレーの100万倍こくまろ仕上げ。まず DRE のオッサンが完全本気モード。オッサン「2001」で G-FUNK を別次元に進化させた上に、1999年白い悪魔 EMINEM を発見&フックアップ。N.W.A.〜「THE CHLONIC」以来キャリア第二のピークを迎えノリノリ。で今回関与曲が19曲中11曲。プロデュースしてない曲でも最低限ミックスには関わる。舎弟(JELLY ROLL、MEECH WELLS、BATTLECAT など)のやるコトには責任を持つ。
●そんで TIMBALAND と SCOTT STORCH を抜擢。SCOTT STORCH は THE ROOTS のピアニストだったヤツだが、実は DRE「2001」の裏方参謀として重要な働きをしている。オッサンの信頼を勝ち得た。そして今や売れっ子プロデューサーだ。TIMBALAND はチキチキのフューチャーファンクを2曲(内一曲は、SNOOP の初期ヒット曲の続編「SNOOP DOGG (WHAT'S MY NAME RT.2) ?」)SCOTT は3曲提供。
●ココの客演で暴れているのは KOKANE という男。EAZY-E のレーベル RUTHLESS に所属したギャングスタラップチーム ABOVE THE LAW(コイツらも実にカッコイイ!要チェック!)の周辺で活躍してたラッパーで、2000年に SNOOP の所に流れてきた。THA EASTSIDAZ でも客演し実力を認めさせ、この盤では8曲、約半分でその声を聴かせている。時にトリッキーにネジレたラップ、時にスムースに決めるラップ、緩急の押し引きが鮮やかな業師。客演に招かれる数がハンパない理由がココにある。ヤツの参加曲は全部アナドレナイ。ネジレるボーカルが御大 GEORGE CLINTON を連想させるのよ。そんでファンクを「G色」ならぬ「P色」に染めるのよ。しかもコーラスとらせてもウマいし。うー、KOKANE、もっと聴いてみたい。
●TIMBALAND もう一つの提供曲「SET IT OFF」はミニ同窓会。N.W.A.のメンバーだった ICE CUBE と MC REN が集結。ココでミキサーコンソールの前に DR.DRE がいたら N.W.A. 再結成伝説だったけど、N.Y.録音で彼はいませんでした…。惜しい。あ、ドサクサまぎれに THA EASTSIDAZ の連中を突っ込んでる曲もあるよ。.N.Y.のクルー RUFF RYDERS の女性ラッパー EVE もカッコいい仕事してます。徐々にインターコースタルになってきたな。
●最後から二曲目の「BACK UP OFF ME」って曲だけが、NO LIMIT 風のバウンスビートの勢いが感じられる。ま、トラックはファンクなんだけど、客演の MR.MAGIC と 社長 MASTER P が無理矢理バウンスにしたっていうか。最後の意地だね。
●NO LIMIT 時代後期には、完全に自分の人脈でアルバムを構成してた SNOOP。自分のレーベル DOGGYSTYLE を立ち上げ、自分のスタジオ DOGGHOUSE も立ち上げ、着々と身辺の体制を固めてきた。もうロングビーチの SNOOP でもないし、ウエストコーストの SNOOP でもない。G-FUNK の SNOOP でもない。次の段階に進む時期がやって来た。次回は、よりメジャーな場所でもっと大きなゲームを展開する
●月末になると会社は几帳面に給与明細を自宅まで郵送してくれる。普通なら会社で手渡しだけどね、何ぶん会社行ってねえし。そんで今月の給料をチェックする。まーウチの会社はボクのような休職者にも多少は給料を払ってくれる親切なトコロなんだけど、今月はなぜかバクッと額が下がってた。ん?なんで?今月と先月とナニが違うの…?
●よーく見ると「裁量労働手当」って費目が突然消滅してる。ボクは本来「裁量労働制度」で働いていたヤツなので、自分の裁量権で自分の労働時間を決めることができる。1時間しか働かなくても20時間働いても同じ。当然1時間で仕事が終わるはずがナイし、勤務時間はボロボロに長かったので、「裁量労働手当」は実質上の残業代だ。数十時間分の残業代を定額で手当てするから後はうまく働け、って仕組み。ボクの部署はほとんどが「裁量労働制度」で働いているし、ずーっと「裁量労働手当」をもらってた。基本給みたいなもんと思ってた。
●これが消滅するってどういう事?不思議だ…。なので、今日はたまたま会社のカウンセリング日、ついでに労務部に行ってハナシを聞きにいった。そしたらわざわざ労務部長と労務部次長が出てきた。いやあそんなエラい人に説明してもらうほどでもないのに…。
●部長「いやあ、実はホントに申し訳ないんだけどね、実は我々が間違えてしまったんです」はああ?「裁量手当って、裁量労働で働いてもらう手当でしょ。傷病欠勤しているキミは、今裁量労働はしてないわけ。だからホントはもらえないの。なのに、間違って今まで払っちゃってたんだよ。いわゆる『過払い』」へ?そんなコトってあるの?給料の額を間違えるなんて。「それでね、コッチの間違いで申し訳ないんだけど、コレ、返してもらわないといけないの」ええええ〜!!そんな〜!!給料返すの!!!
●部長「コチラも間違えを察知したのは先月末だったかな。だから今月から金額に反映された訳だけど、どうやってこの事をキミに連絡したらいいもんかと迷っててね〜。ショック受けちゃうと病気に障るかも知れないし」いやいや、別にコレで寝込んだりはしないっすけど!で、でも、ショックはショックです……。あの、合計でナンボくらいでしたっけ、数ヶ月くらいもらっちゃったですよね……チリツモで結構な額にイッちまうような……。あと、すぐ返さないといけないんスカ…?
●部長「あくまでコッチの間違いだから、ゆっくりで結構だよ!今後相談しましょ。こういう時があったら、月1万づつ返してボーナスでバッと返すとか、色々やり方あるから」あの、復職した後でいいですよね…、さすがに今はキッツイすから。ゆっくりゆっくり返させて下さい……まさか利子つかないですよね!「つかないつかない!儲ける訳じゃないんだから」
●あの、今日はボクが問い合わせしたからコトが発覚したってコトじゃないっすよね、言わなかったら気付かなかったとか…。「いや、コッチで間違い発見して修正したんだよ、キミに連絡が取れなかっただけ」なんか今ボクスゴくセコい事言ってるよな…。でも、一度もらった給料返すのってやっぱヤダよー!ショックー!スゴくショックー!
●でも給料をちょっとでももらってるだけで恩の字だし、しんどい時期に給料前借りしたと思えば得とも取れる…。なんか複雑な感じ!だけど会社って意外といい加減に出来てんだなあ。
●そんな下世話なハナシは、キレイに忘れて…。
●さて、東の王者 NAS のキャリアについて先日語ったわけですが、今度はコイツです。

●西の犬将軍 SNOOP DOGG。DR.DRE の開発した G-FUNK に血肉を与えたラッパー。彼は天才というより、ワン&オンリーの強烈な個性が武器。
●ココで個人的な思い出。1994年初めての渡米。
●ボクが初めてアメリカに行ったのは20歳、1994年のコトだった。海外の一人旅は初めて。この年の2月、ロサンゼルス〜サンフランシスコ〜シアトルへと移動した。あ、サンディエゴにもちょっと行ったかも。ほとんど空っぽのスーツケースを持って入国、チカラの限りCDとレコード買ってカバンをパンパンにするつもりだった。結局80枚以上は買った。死ぬほど重かった。
●当時はシアトルグランジの時代で、シアトルは外せない街だった。ソコでの経験も最高だったが、そのハナシはまた別の機会に。最初の街ロサンゼルスで最初っからボクは興奮しまくった。クルマがないと移動が難しいロスは、サンタモニカやメルローズに目標を絞って古着屋やレコ屋をチェックしまくった。メルローズは今でも出張の度に立ち寄って古着を買ってく。ああ、MOCA(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART)にも行ったっけ。
●でも夜一人で出歩く根性はなかったから、必然的に部屋でテレビ見てる時間が多くなる訳だけど、ココでアメリカのCATVの豊富さにビックリすんですよ。日本じゃまだケーブルテレビなんて全然普及してなかった。なのにアメリカのホテルでは100チャンネルくらい繋がってる訳よ!で、MTVとかVH1とか、ブラック系だとBETとかが24時間ナイスな音楽を垂れ流しまくってる!もうずーっと見まくった。デリで買った軽食を抱えてベッドの上でずーっとテレビ見て、気になる曲をノートにメモって、次の日レコ屋に探しにいく!
●そんな時、テレビの画面を独占してたヤツ、ヘヴィロテされまくってたヤツが、この SNOOP DOGGY DOGG だった。完全に目と耳に刷り込まれた。彼の立ち振る舞い、ファッション、そしてあの脱力した余裕シャクシャクのラップが。そんでヤツはこういうのだ。「バウワウワウ、ユビヨゥユビイェエィ!ビィアァッチ!」
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●SNOOP DOGGY DOGG「DOGGY STYLE」1993年
●ボクが訪米してた時のヘヴィロテ曲はこのアルバム収録の「GIN AND JUICE」「WHO AM I (WHAT'S MY NAME) ?」だった。今では G-FUNK の激古典曲だわな。まずビビったのは、コイツが殺人の嫌疑にかけられてたってコトだ。結局は正当防衛とされたが、ギャングのメンバーを撃ち殺してるんだよね。しかもこのアルバムリリースの3か月前の事よ。日本なら大スキャンダルで速攻発売中止じゃん。なのに、アメリカでは大ヒットしてスター気取りでヘヴィロテ。殺人犯がテレビで堂々とラップしてるよ。しかも、あの人を喰ったような飄々とした鼻ウタ風ラップで。で、歌の中身も殺人だのギャングスタライフだのが目白押し。「コレがアメリカか、コレがロサンゼルスか」20歳のボクには衝撃だったな。そしてこのヒップホップカルチャーってのにノメり込んでいくんだわな。
●SNOOP はロスを二分するギャング組織、THE CLIPS(青組)とTHE BLOODS(赤組)の内、青組 CLIPS のロングビーチ支部に関わっていたホントのギャングスタだった。カラーギャングという言葉があるが、主だったギャングはチームカラーを持っている。CLIPS のルーツを今も重んじる SNOOP は今でも青い衣装、青いジャケットに拘っている。ある意味ホンモノなのよ。いや確実にホンモノなのよ。
●ロスのヒップホップ黎明期を支え、伝説のギャングスタラップを鳴らした N.W.A.のメンバー DR.DREが SUGE KNIGHT と共に立ち上げた DEATH LAW RECORDS。その最初のリリース DR.DRE「THE CHRONIC」に客演し評価を高めた SNOOP は一気にこのレーベルの看板スターになる。東海岸のヒップホップがストイックな方向に流れる中、懐かしいディスコファンクのマナーを正統に引き継いたキャッチーなトラック、そしてラップで描かれるセンセーショナルなギャングスタライフ、人呼んで「G-FUNK」は世間に巨大なインパクトを与えた。
●でもとにかく一番スゴいのは、そんな日常を当然のように余裕の鼻唄混じり感覚で軽くラップする彼の個性だった。ガナッタリしない。叫んだりしない。淡々と憎らしいほどに余裕をカマしてくるんだよ。バックには気持ちの良い四ツ打ちファンクと、ピーヒャララ〜とユラユラ揺れるキーボード。ソレがとにかくクールだった。ロスで一番最初に買ったCDだった。
●勢いに乗った DEATH LOW チームは映画まで撮っちゃった。サントラ「MURDER WAS THE CASE」もかなりの傑作なので要チェック。
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●DEATH LAW のお家騒動。師匠 DR.DRE 脱退。
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●SNOOP DOGGY DOGG「THA DOGGFATHER」1996年
●好調にスタートしたはずだった SNOOP のキャリアだが、トタンに暗雲が立ちこめてきた。DEATH LAW のリーダーであり、音楽的頭脳であった DR.DRE が脱退しちゃうんだから。原因はマネジメントを仕切ってた SUGE KNIGHT との不仲。巨体を活かしてボディーガードから業界入りした SUGE KNIGHT は完全な武闘派で、DR.DRE が DEATH LAW を設立する時も、元の所属先だった RUTHLESS RECORDS のオーナーで N.W.A. のリーダーだった EAZY-E を金属バットで脅迫して契約解除を強要した。そんなヤツがだんだん幅を利かせてきた。
●決定的だったのは、DEATH LAW が 2PAC を獲得した頃だった。西海岸ギャングスタのカリスマになった彼のおかげで DEATH LAW は大変潤うが、2PAC と SUGE はイケイケ過ぎて周りから浮き始めていた。2PAC は厳密にはギャングスタであったことはない。しかし挑発的なポーズが過激過ぎて、ヤバ過ぎる状況になっていった。PUFF DADDY と THE NOTORIOUS B.I.G. らが率いる BAD BOY RECORDS との東西抗争である。結果、1996年9月。2PAC はラスヴェガスで射殺された。
●SNOOP の師匠筋、DR.DRE は SUGE との経営方針の違い、カネの取り分を巡ってのトラブルで、1995年には早々 DEATH LAW を脱退。1996年に自分のレーベル AFTERMATH を立ち上げる。
●師匠は消えた、レーベル周辺はキナ臭い空気だ、そんな状況で SNOOP のセカンドは制作された。リリースは 2PAC の死後2か月後だ。残された仲間たち、DJ POOH、SOOPAFLY、DAT NIGGA DAZ (A.K.A. DAZ DILLINGER) などがトラックを制作。NATE DOGG、WARREN G、KURUPT(DAZ + KURUPT = THA DOGG POUND)らが客演。元 THE GAP BAND のボーカリスト CHARLIE WILSON もその喉を披露してる。ぶっちゃけ出来は DRE 制作の G-FUNK には全く及ばない地味な内容だけど、ココで SNOOP を支えた仲間たちは今でも厚い親交で結ばれている。あ、ちなみに 2PAC は全く関わってなくて、仲は冷えきってた感じだったのかな。
●電撃移籍!なんと NO LIMIT に入っちゃった!
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●SNOOP DOGG「DA GAME IS TO BE SOLD, NOT TO BE TOLD」1998年
●さすがに DEATH LAW はヤバいと考えた SNOOP はビックリ移籍を果たす。なんと西海岸を離れ、ディープサウスの最深部ニューオリンズの新興レーベル、NO LIMIT RECORDS に移ったのだ。元々は西海岸ベイエリアでレコード屋をやってた MASTER P という男が、親父の地縁があるニューオリンズに移って一旗揚げたレーベル。軌道に乗り出したのは1996年頃で、1997年 SNOOP 移籍は NO LIMIT にも最高の出来事だったに違いない。
●以前もこのブログで綴りましたが、NO LIMIT と、その同時期に名を挙げた CASH MONEY は、ギラギラの成金趣味を露骨に打ち出す BLING BLING スタイルを新風俗として知らしめ、シンセの打ち込み主体で構成するバウンスビート(当時はチキチキビートとか言われて蔑まれ気味)を開発。遠目に見ればチープな音で荒稼ぎする一発屋の雰囲気プンプンだったのでした。そこにトップスター SNOOP DOGG が行くんだから、どんだけ MASTER P は契約金をはずんだんだろうなーなんて考えるのであります。確かに品質は別にしてレーベルに勢いはあった。時流をキチンと読む確かな慧眼が SNOOP には備わっている。いや犬だけに、時代を嗅ぎ取る嗅覚が優れてる。あ、コレを機に SNOOP は名前から DOGGY を取って「SNOOP DOGG」を名乗ります。
●ジャケ見てもらえば分かりますが、NO LIMIT の流儀通り、ギラギラのブリンブリンにされてしまってます。制作体制も全部 NO LIMIT にお任せ、レーベル付きトラック職人チーム BEATS BY THE POUND が全てのトラックを手がけ、客演も NO LIMIT 軍団勢揃い。社長 MASTER P は得意の決め文句「んああああ〜」(←文句って程でもないね、ヤツはすぐ呻くのよ、んあああああ〜って)を連発。社長の弟、C-MURDER、SILKK THE SHOCKER、猛犬 MYSTICAL、女性ラッパー MIA Xらが参加。NO LIMIT 側としてはフル出力だわな。過去人脈では、元 THE GAP BAND のCHARLIE WILSON だけが登場。このレーベルにマトモに歌える人いないからな。
●確かに、今までのイメージを一新するノリでユニークなんだけど、SNOOP のスタイルとバウンスビートは正直うまく噛み合ない。細かいチキチキでビートをタテに切り刻むバウンスに、SNOOP のヨコノリラップはあんまり似合わない…。「GIN & JUICE II」「STILL A G THANG」とか過去ヒットの続編めいた曲まで入れてるけど、イケてねえええエ、申し訳ないけどイケてねえエエ。
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●SNOOP DOGG「NO LIMIT TOP DOGG」1999年
●勢いで移籍したけど、あまりの勝手の違いに少しヒイたのか、SNOOP は「悪いけど、オレ自分で仲間集めてアルバム作るわ、社長はクレジットだけでイイっしょ?」とP社長に進言したのか? 前作と全然違う布陣が敷かれてる。ジャケもギラギラしてないでしょ。このヘンのメリハリ、SNOOP 一流の処世だよね。やっぱ NO LIMIT はヨゴレだからね、オレはオレ流で。賢い犬だぜ。
●ハッキリ言って西海岸人脈大幅稼働。まず DRE師匠が3曲提供。西海岸のファンクマスター DJ QUIK が3曲。ベイエリア・オークランドから ANT BANKS が1曲。舎弟の MEECH WELLS が6曲。RAPHAEL SAADIQ まで参上して一曲コラボしていった(これメロウな佳曲!)。可哀想に NO LIMIT 付きの BEATS BY THE POUND は2曲しか作らせてもらえなかった。
●結果ややダークな G-FUNK に仕上がったよ。DREのオッサンにとっては自分のアルバム「2001」の時期で、そこで実践された新型 G-FUNK が鈍色に光りながら妖しく蠢く。「B**** PLEASE」はその典型かつ傑作。DRE の舎弟と見られる JELLY ROLL ってヤツもいい仕事。EARTH, WIND & FIRE を改造してG武装仕様で真っ黒だぜ。DJ QUIK のヌめるファンクも忘れちゃいけねえ。
●客演陣も古い友達や西海岸ヤロウを中心に。WARREN G、NATE DOGG、SUGA FREE、XZIBIT など。NO LIMIT 衆もそれなりに出てるけど、社長の顔出しはなし。「んああああ〜」もなし。
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●THA EASTSIDAZ「SNOOP DOGG PRESENTS THA EASTSIDAZ」2000年
●ウエストコーストを代表するギャングスタラッパー SNOOP DOGG の別働隊がなぜ「イーストサイダズ」と名乗るのか無知なボクにはよく分からんのだけど、昔から地元ロングビーチでつるんでいた不良仲間(つまりギャングです)と結成したのがこのユニット。かなり昔から5人ほどの地元仲間でつるんでたクルーだったのだけど、DEATH LAW との契約問題やカネの取り分でモメたりして、最終的にメンバーはSNOOP に加えて、TRAY DEEE と GOLDIE LOC ってヤツになった。GOLDIE LOC は「NO LIMIT TOP DOGG」でも客演。コイツら何ぶんホントにギャングなので、TRAY DEEE はセカンド作った後殺人罪で12年の刑期を食らいました。困った人たちだ…。
●コレも極上の G-FUNK だわ〜。最初っから P-FUNK 使い、GEORGE CLINTON のイイ湯加減なコーラスでカラダも火照る。トラック制作にはまた地元友達&舎弟を招集、MEECH WELLS、JELLY ROLL、BATTLECAT、SOOPAFLY、L.T.HATTON が馳せ参じる。オーソドックスなファンクを味わいたいならコッチの方が気持ちイイかも。
●客演陣も地元系。西海岸で忘れられない客演シンガー NATE DOGG は旧知の親友だし、その NATE 犬の従兄弟 BUTCH CASSIDY はシンガーとしてこのアルバムで活躍しまくってる。DRE系の新型 G-FUNK よりも、男汁コーラスが淡く渋く響くこのファンクは気持ちイイ。……その分ココでは SNOOP はチョイヒキ気味。仲間を前に出して活躍の場を譲っている。
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●SNOOP DOGG「THA LAST MEAL」2000年
●タイトルがもうそのツモリ満点なんだけど、NO LIMITでの最後の作品です。やっぱ勝手が違うわ、なんかシックリ来ないわ、コイツらイマイチ細かいトコロまでは気が利かねえんだよなあ。そんな SNOOP のボヤキが聴こえてくる。ジャケもヤケクソな感じするじゃん?ラストミールって死刑囚の最後の食事でしょ、そこにウンコカレーって…。ホントにヤケクソだわ。
●でも、ジャケとは裏腹に内容は濃いよ。ウンコカレーの100万倍こくまろ仕上げ。まず DRE のオッサンが完全本気モード。オッサン「2001」で G-FUNK を別次元に進化させた上に、1999年白い悪魔 EMINEM を発見&フックアップ。N.W.A.〜「THE CHLONIC」以来キャリア第二のピークを迎えノリノリ。で今回関与曲が19曲中11曲。プロデュースしてない曲でも最低限ミックスには関わる。舎弟(JELLY ROLL、MEECH WELLS、BATTLECAT など)のやるコトには責任を持つ。
●そんで TIMBALAND と SCOTT STORCH を抜擢。SCOTT STORCH は THE ROOTS のピアニストだったヤツだが、実は DRE「2001」の裏方参謀として重要な働きをしている。オッサンの信頼を勝ち得た。そして今や売れっ子プロデューサーだ。TIMBALAND はチキチキのフューチャーファンクを2曲(内一曲は、SNOOP の初期ヒット曲の続編「SNOOP DOGG (WHAT'S MY NAME RT.2) ?」)SCOTT は3曲提供。
●ココの客演で暴れているのは KOKANE という男。EAZY-E のレーベル RUTHLESS に所属したギャングスタラップチーム ABOVE THE LAW(コイツらも実にカッコイイ!要チェック!)の周辺で活躍してたラッパーで、2000年に SNOOP の所に流れてきた。THA EASTSIDAZ でも客演し実力を認めさせ、この盤では8曲、約半分でその声を聴かせている。時にトリッキーにネジレたラップ、時にスムースに決めるラップ、緩急の押し引きが鮮やかな業師。客演に招かれる数がハンパない理由がココにある。ヤツの参加曲は全部アナドレナイ。ネジレるボーカルが御大 GEORGE CLINTON を連想させるのよ。そんでファンクを「G色」ならぬ「P色」に染めるのよ。しかもコーラスとらせてもウマいし。うー、KOKANE、もっと聴いてみたい。
●TIMBALAND もう一つの提供曲「SET IT OFF」はミニ同窓会。N.W.A.のメンバーだった ICE CUBE と MC REN が集結。ココでミキサーコンソールの前に DR.DRE がいたら N.W.A. 再結成伝説だったけど、N.Y.録音で彼はいませんでした…。惜しい。あ、ドサクサまぎれに THA EASTSIDAZ の連中を突っ込んでる曲もあるよ。.N.Y.のクルー RUFF RYDERS の女性ラッパー EVE もカッコいい仕事してます。徐々にインターコースタルになってきたな。
●最後から二曲目の「BACK UP OFF ME」って曲だけが、NO LIMIT 風のバウンスビートの勢いが感じられる。ま、トラックはファンクなんだけど、客演の MR.MAGIC と 社長 MASTER P が無理矢理バウンスにしたっていうか。最後の意地だね。
●NO LIMIT 時代後期には、完全に自分の人脈でアルバムを構成してた SNOOP。自分のレーベル DOGGYSTYLE を立ち上げ、自分のスタジオ DOGGHOUSE も立ち上げ、着々と身辺の体制を固めてきた。もうロングビーチの SNOOP でもないし、ウエストコーストの SNOOP でもない。G-FUNK の SNOOP でもない。次の段階に進む時期がやって来た。次回は、よりメジャーな場所でもっと大きなゲームを展開する




































