●今日は、汐留・日本テレビで、ウクレレ界のトップスター JAKE SHIMABUKURO とその実弟 BRUCE SHIMABUKURO のジョイントライブが行われた。
●兄弟とはいえ微妙にスタイルを違える二人が、同じステージに立つのは FUJI ROCK のような特別な場所だけであって、それが無料で観られるのは大変貴重な機会だ。病院に行く用事のついでにボクは汐留の会場に行ってみた。

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●朝番組「ズームイン」の主催イベントで、MCは羽鳥慎一アナと西尾由佳理アナ。二人の軽妙なトークでシマブクロ兄弟が紹介され、ステージはとても和やかなモノになった。
●ハワイ風アフターサーフ感覚タップリの BRUCE ソロボーカル曲を、兄 JAKE が繊細なウクレレで味付け。と思えば、JAKE & BRUCE の合作「A NEW DAY」「ズーム」お天気テーマへの録り下ろし楽曲)をオリジナルアレンジで軽快にプレイ。そして2本ウクレレをスパニッシュギターのように激しくかき鳴らす「TOKADA」へ突入。情熱的なハイテンポ曲を、絶妙な呼吸感でメロディパートとサイドパートを交換し合ってパフォーマンス。見事な兄弟のコンビネーションを見せつめた。アンコール曲では映画「フラガール」の同名主題歌をしっとりと。体力が削ぎ落とされた今のカラダに1時間のスタンディングは辛かったが、不思議な元気を得る事ができた。

●しかし、あともう1つ、ボクがこのイベントに足を運んだ理由がある。それをボクの病気の特徴と関連づけて説明します。


自律神経失調症とのお付合い(その10)~「感情/精神への影響」編
●ボクが絶えず自室の傍に携えている本「専門医が治す!自律神経失調症」にはこのようなコトが書いてある。

専門医が治す!自律神経失調症―ストレスに強い心身をつくる、効果的な療法&日常のケア (「専門医が治す!」シリーズ) 専門医が治す!自律神経失調症―ストレスに強い心身をつくる、効果的な療法&日常のケア (「専門医が治す!」シリーズ)
久保木 富房 (2001/08)
高橋書店

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「精神に現れる症状」
「ふさぎ込む、落ち込む、イライラする、不安を感じる、気分がよく変わる、意欲が低下する、寂しさ・悲しさ、孤独を感じる、短気になる、集中力が低下する、記憶力が低下する、情緒不安定になる、人と会いたくない、細かい事が気になる」

自律神経失調症を患うボクにも、当然こうした症状がある。これが一番苦しい。上記に引用したキーワードを使って、病気が及ぼす感情への影響を説明しよう。

「ふさぎ込む、落ち込む、不安を感じる」「集中力が低下する、意欲が低下する」これが極端な状況になると、もう仕事にならない。身体的な疲労感/倦怠感との連鎖攻撃で身動きもできなくなる。日中というのに突然の眠気、めまい、ふるえ。心と体が思うように動かない事に、不安と焦りが起こり、それがたちまち雪ダルマのように膨れ上がる。激しい自己嫌悪に押しつぶされそうになる。自己嫌悪が暴走すると「イライラする、情緒不安定になる」が起こる。ダメになる。
●休職して、仕事をこなすプレッシャーから一旦身を引いた状態の中、ボクには今や何の義務もない。ただひたすらノンビリ過ごせばイイ。しかし、そんな生活の中でも、ホントにささいなキッカケで、この「ふさぎ込む、落ち込む、不安を感じる」の深淵にいきなり落っこちることがある。本当に唐突に落ちる。ダメになる。
●そんな状態のボクを他人の目からみると、ロボットのようになっているらしい。口数が減り、ナニを言っても返事がうつろで言葉が通じていないかのよう。「ダメだ…」「今日はダメだ…」しか言わない。で、ひたすらぶっ倒れている。ベッドなり床なりでずっと倒れている。 ダメになる。

●実は、ここ数日間この「ふさぎ込む、落ち込む、不安を感じる」に埋没しそうになっていた。その底なし沼から首だけ出してもがいているような気分だった。

●キッカケはホントにホントにささいなことなのだ。先週会社の診療所にカウンセリングに行った時の事だ。普通に待合室で呼び出しを待つボク。
●ここに何人かの知り合いが来た。きっと軽い風邪かなんかで内科に来たのだろう、彼らにとっては普通のことだ。ボクとは社内であいさつする程度の中途半端な間柄。コチラの事情や休職状況なんて当然知りもしないはず。だからボクも普通にあいさつしておけばイイだけだ。
●しかし、それが「出来ない」。なぜ出来ないのか自分では説明できないのだが、冒頭の引用で言えば「情緒不安定になる、人と会いたくない、寂しさ・悲しさ、孤独を感じる」という感情でアタマの中がいっぱいになったのだ。キャップを目深にかぶり目線を落とし、待合室を過ぎ行く多くの人をひたすら無視し続けた。
●自宅に帰ってきてから、普通にあいさつも交わせなかった事実が、苦い味になってアタマの中に染み渡る。「まともな社交もこなせぬ不適格品」に成り下がった自分を激しく嫌悪する。引用にある「細かい事が気になる」である。これが数日アタマのなかで反芻される。苦しい。そして精神安定剤の量を増やしてしまう。


●さてココで、最初の JAKE & BRUCE SHIMABUKURO のイベントにお話が戻る。ボクの会社は汐留にあるので、このライブを観に行けば、必ず先輩後輩同僚たちに顔を合わせる事になる。「先週の診療所での失敗をココで取り戻す」それがこのイベントに行く本当の意義だ。先週の失敗をここで帳消しに出来なければ、ボクは病気が引き起こす「ふさぎ込む、落ち込む、不安を感じる」の泥沼に沈んでしまうだろう。
●同僚たちに会うかどうかは、実に迷った。家を出る一時間前から気分が悪くなり、安定剤を追加した。汐留に向かう電車の中でも躊躇の思いが止まらなかった。診療所での動揺と失敗が事前に予想できなかったように、このイベントでも予想のつかない反応をボクの感情は起こすかも知れない。

●しかし、そんな心配は杞憂だった。同じセクションの大勢の同僚、上司、後輩が何事もなかったかのように普通にボクに接してくれた。ボクも普通に会話をすることが出来た。まだ長時間の会話が出来るほどの能力は備わっていないが、ボクは朗らかに笑う事が出来たし、イベントの音楽に感動することが出来た。
「汐留イベントへ行く~同僚に会い朗らかに接する」という手続きを、キチンとこなせなければ、病気の症状である「人と会いたくない、細かい事が気になる、孤独を感じる、不安を感じる、ふさぎ込む、落ち込む」で、ボクは会社にも汐留にも近づけなくなってしまってただろう。ボクは今日なんとかひとつの問題を乗り越える事が出来た。

自律神経失調症患者の抱える感情の問題は、こんなにミクロでチッポケなのです。こんな小さな事で、前に進めなくなったり、恐怖や不安におびえたりするのです。そしてミクロでチッポケなことで回復したりもするのです。自律神経失調症は、本人すら気付かない所で突然こうした症状を引き起こし、ココロの中で奇天烈な反応を起こし、人を揺り動かし振り回すのです。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


●今日のBGMは、とびきり明るいヤツで!

サイボーグ俺達(初回生産限定盤)(DVD付) サイボーグ俺達(初回生産限定盤)(DVD付)
HALCALI (2007/07/18)
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HALCALI「サイボーグ俺達」2007年
●世の中を完全にナメきった超脱力ラップで登場した彼女たちもすでに19歳。かといって特別知恵がついてきているかどうかは微妙。進化と言えばフロウにメロディがついてきたこと? 以前から継続して面倒見てもらってる大先輩 RIP SLYME 制作による超チャーミングチューン「TWINKLE STAR」「荒野の七人」をサンプル!)も上出来だが、FANTASTIC PLASTIC MACHINE 制作(コッチは THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」をサンプル!)の「IT'S PARTY TIME」や、一聴すれば瞬時にソレと分かるファミコン風8ビットサウンド RAMRIDER 制作の「サイボーグ俺達」も最高。無意味に陽気になれる。あくまで無意味だけど、その能天気さが救いになる。

READY TO GO!(初回限定生産盤)(DVD付) READY TO GO!(初回限定生産盤)(DVD付)
melody. (2007/07/04)
トイズファクトリー

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MELODY.「READY TO GO !」2007年
●ハワイ育ちの美人さんシンガーによる、キラキラしたR&B風味の高性能ダンスポップス。クールビューティなルックスが、ボーカルをより涼しく爽やかに聴こえさせる。ライブも観た事あるけど至近距離で観たらスンゴく美人さんだった。

I’ll Remember You(初回限定盤)(DVD付) I’ll Remember You(初回限定盤)(DVD付)
AI (2007/07/18)
ユニバーサル・シグマ

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AI「I'LL REMEMBER YOU / BRAND NEW DAY」2007年
●今年最初のシングルはミッドテンポのバラード。現行シーンで日本最強のパワフルなノドを持つ彼女は、またこの曲で名曲「STORY」のような勇気づけソングを書いてみせた。でもやっぱり両A面の2曲目の方が好きになってしまう。彼女の直球ルーツである完璧なヒップホップソウルで、ゴスペルクワイアを従えたようなコーラスワークの間を、伸び伸びと泳ぐ彼女の自由さ加減がスケールのでかさを感じさせる。

Bitch In Zion Bitch In Zion
ELLIE (1997/01/16)
DAIKI

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ELLIE「BITCH IN ZION」1996年
●90年代渋谷系を盛り上げた個性派レーベル CRUE-L RECORDS の看板バンドだった LOVE TAMBOURINES(EP「MIDNIGHT PARADE」はカッコいいファンクだった!) の女声シンガー・ELLIE さんのソロアルバム。演奏能力にやや問題があったバンドを解消して、オンナ一匹裸一貫で勝負しますの1枚。レゲエとジャズファンクの影響下の中、精一杯の黒っぽさとセクシーさを演出する。でもトップレスのセクシージャケに惹かれる諸兄もいるでしょうが、内ジャケ含めて全部は見せません!



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●昨日ノマドとセブンイレブンポケモンスタンプラリー巡りをしたことに、当然ながらヒヨコも反応。「ヒヨコはバレエの練習だったから昨日はノマドだけだったの」と言いつつも結局ヒヨコともスタンプラリーへ行く事に。
●ノマドも一緒にママチャリに乗せて、代沢三叉路ほか2軒のセブンを巡回。「ヒヨコ、残りは後日な…(息絶え絶え)。」お店で「ガリガリ君」買って、おウチに帰ってみんなで食べた。

「本日、土用の丑の日」
●ワイフ「元気がでるから食べなさい!」ということで我が家も夕食にウナギが登場。一応コドモたちに、今日はウナギを食べる日なのだと説明する。ボク「ウシの日だけど、ウシは食べないでウナギを食べるんだ。わかった?」ノマド「なんできょうはウシなの?」ボク「一日一日その日の動物が決まってる」ヒヨコ「じゃ、リスのひはいつ?」ボク「あ……リスはいない…。あの、ナニ年ってヤツに出てくる12種類の動物だけだよ」ノマド「じゃあ、トラのひはナニたべるの?」…ナニか食べるものがあるのだろうか?パパもわからない。
●そこで WIKIPEDIA にて調べてみる。以下引用。
●「江戸時代、商売がうまく行かない鰻屋が平賀源内の所に相談に行った。源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着した。」
●おいおい、完全なマーケィングじゃねえか!そんな根拠かよ!バレンタインデーとチョコ屋の関係と一緒だよ!

●今日のBGMはヒップホップ/R&B系で。

The Mind of Mannie Fresh The Mind of Mannie Fresh
Mannie Fresh (2004/12/21)
Cash Money

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MANNIE FRESH「THE MIND OF ..MANNIE FRESH」2004年
●97~01年頃のシーンを完全支配したバウンスビートの開発者の一人で、サウスヒップホップを一気に全国区へ盛り上げたサウンドプロデューサー。一世風靡をしたレーベル CASH MONEY を拠点に、B.G.、JUVENILE、LIL' WAYNE、T.I. など数々の南部発のトップアクトを育て、自らも BIRDMAN (A.K.A. BABY) と組んだユニット BIG TYMERS や様々な客演で活躍した男。
●その彼がソロ名義で放ったアルバムは現在コレだけ。チープなシンセ音とチキチキとしたハイハットが独特の粘り気を醸し出すのが彼のバウンスビートだが、ここでは、わかりやすいシンセリフでより多様で音楽的な仕上がりになってる。ボク個人は最初苦手だったバウンス系だが、今ではその独特なグルーヴのおいしさに気付いて、しばらく彼の制作クレジットをよく探してたものだ。でもココでは自分のバウンスビートからさらに進化しようとする彼の姿が見える。
●今では弟子筋に当たるはずの LIL' WAYNE(←レーベルを乗っ取って社長就任) に追い出され、しばらくフリーだった彼だったが、JAY-Z 率いる DEF JAM と契約すると最近報じられた。

Hell Hath No Fury Hell Hath No Fury
Clipse (2006/11/28)
Re-Up Gang/Zomba

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CLIPSE「HELL HATH NO FURY」2007年
●やはり90年代末から大活躍し、今なおシーンの最前線で存在感を放つプロデューサーチーム THE NEPTUNES が、デビュー当時から面倒を見、自らのレーベル STAR TREK の大事なアーティストとして扱っているラップデュオ。当然、この最新作も全てのトラックを THE NEPTUNES が制作担当。超多忙な彼らがアルバム全部を制作するのは実は稀で、この CLIPSE への並々ならぬ入れ込みようが見て取れる。
●音は、典型的な THE NEPTUNES 流の仕上がり。超硬質なスネアドラムと骨格むき出しの無駄の一切許さないシンプルなビート。研ぎすまされた無機質感にこれまた硬質なシンセが淡い色彩を乗せる。もともと超地味なラップを淡々とするタイプの CLIPSE 二人組だから、ノレない人にはノレません。今作はイケたけど、前作はボクもノレませんでした。

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THA DPG (DAZ & KURUPT)「DPG LIVE - THE WESTSIDE RADIO CONCERT」2003年
●この人達、名前が沢山あるので分かりづらい。一番知れた名としては THA DOGG POUNDDPG は、DOGG POUND GANGSTAZ の略称。DPGC という時もある。二人組の片割れ DAZ DAZ DILLINGER の別名も。
●彼らは DR. DRE、SNOOP DOGG 直系の弟子筋で、西海岸 G-FUNK の正統後継者。…になるはずが、レーベル移籍問題で仲違いし分裂しちゃった。02年から05年は絶縁状態。それを大先輩 SNOOP に取りなしてもらって再結成したという。
●この音源はリリースこそ03年だけど、まだ二人の仲が良かった頃の01年のラジオ向けライブ。基本的に超ノリノリ。ヒップホップ東西抗争を煽った曲「NEW YORK, NEW YORK」などを披露。KURUPT の実弟 ROSCOE もゲスト出演。彼もその後 G-FUNK 界でヒット曲を飛ばす存在になります。

Loc-ed After Dark Loc-ed After Dark
Tone-Loc (2001/02/20)
Universal

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TONE LOC「LOC-ED AFTER DARK」1987~1989年
●この人も西海岸ラッパーだが、時代的にはミドルスクール期の作風で G-FUNK 勃興以前の存在。淡々としたラップは正直退屈。その後ラッパーとしては泣かず飛ばずで映画俳優に転身。ソッチの方ではボチボチ仕事を切らさず頑張ってるみたい。楽曲制作の約半分に THE DUST BROTHERS が関与。ヒップホップレーベル DELICIOUS VINYL の第一弾アーティストだったというトリビアも。

BLUNTED ON REALITY BLUNTED ON REALITY
フージーズ (1996/07/01)
ソニーミュージックエンタテインメント

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FUGEES (TRANZLATOR CREW)「BLUNTER ON REALITY」1994年
●彼らにとっての出世作は「THE SCORE」(1996年) だけど、本当のデビュー作はコチラ。「THE SCORE」と全然印象違う! 男性二人のまくしたてるような高速かつ攻撃的なラップが、ミドル~ニュースクール風のハイテンポトラックに乗っかって非常に騒がしい。LAURYN HILL の存在はちょっと薄めだけど、彼女も戦闘的なラップを弾き出してる。なんか意外。

Epiphany Epiphany
T-Pain (2007/06/05)
Zomba

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T-PAIN「EPIPHANY」2007年
R. KELLY のシングル曲に客演して一気に業界の関心を集めた新進気鋭のR&Bシンガー。彼の最大の特徴はボーカルエフェクト。ボーカルエフェクトというとヴォコーダーとかトークボックスを連想するが彼の方法は新しい。エンジニアがボーカルを修正する「AUTO TUNES」というアプリケーションを使って、ワザとイントネーションや音程を崩したりヒネッたりして加工を施す。ハウスの世界では「フィルターハウス」の名前でこの手法がちょっと前に流行ったけど、彼はウタゴコロを損なわないサジ加減でこのテクを駆使し、R&Bの唄い手としての誠実さ繊細さを見せている。

Dru World Order Dru World Order
Dru Hill (2002/11/26)
Def Jam

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DRU HILL「DRU WIRLD ORDER」2002年
NEW EDITION、BOYZ II MEN JODECI に繋がる男子ボーカルグループの後継者であり、ひょっとしたら最終進化形にあたる存在。品行方正な BOYZ II MEN よりも悪ガキっぽかった JODECI のイメージを濃厚に受け継ぎ、かなりコワモテ感たっぷり。3枚目のアルバムでメンバー増員5人組へと改組。
●ボク個人としては、メンバーの一員 SISQO のソロヒット「THONG SONG」(1999年)とソロアルバム「UNLEASH THE DRAGON」から逆に入っていったカタチだった。SISQO のソロでも言えるが、彼らのパフォーマンスはホントにダイナミックで、その不真面目な出で立ちからは予想できないほどの本格派。メンバー自身でプロデュースできるし、全員がセンターをとれる実力を持つ。ただ最近新作がでてなさそうなのが心配。

The Return The Return
Ruben Studdard (2006/10/17)
J/19 Recordings/S

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RUBEN STUDDARD「THE RETURN」2006年
●アメリカの大ヒットテレビ番組「AMERICAN IDOL」でオーディション発掘されたR&Bシンガーのオリジナルアルバム。このテレビシリーズを巣立ちしてちゃんと活躍してるのは第一回優勝者の KELLY CLARKSON と彼くらい?他にもいるの?
●通称「ヴェルヴェット・テディベア」。クマさんみたいな風貌とシルキーな声。イカしたニックネーム。アルバムの内容もお行儀がよくてキレイな唄ばかり。





セブンイレブンポケモン・スタンプラリーが展開されている。
●ノマドの親友ユウタくんがこのスタンプラリーの景品(ポケモン全種類登場ポスター)を自慢げに見せるもんだから、ノマドもうらやましくなっちゃった。そこで今日は、父子二人、ママチャリに乗ってセブンイレブンを巡ることにした。
●が、よく聞くとセブンイレブン8軒まわらないとスタンプは全部集まらないという。8軒!そんなに近所にセブンイレブンあったっけ?グーグルマップで調べると、下北エリアから三宿~三軒茶屋まで行かないと足りないということが判明。これは大変な冒険になるぞ、ノマド!

●途中、参議院議員選挙の投票所に寄る。いつもの投票所はノマドが来年から通う事になる小学校だ。ノマドは「ここノマドがいくがっこうだよね!」とゴキゲンになる。校舎の入口にある小さな池の金魚を見るのが大好き。「おたまじゃくしがいなくなっちゃったよパパ」確かに前回の選挙の時は超いっぱいいたのにな。「全部カエルになってどっか行っちゃったのかな?」

セブンイレブン探しはかなり大変だった。しかもスタンプが重複すると(つまり同じポケモンスタンプだと)無効だいうのだ。「パパ、このポケモン、さっきゲットしたからダメだよ」えーッ!そんなのアリかよ!
●しかもグーグルマップも当てにならない。「ノマド、ここのセブン、どうやらミニストップに変わっちゃったらしいよ」フランチャイズってそんな浮気な関係なんだ。くそ!
●三宿~三軒茶屋~太子堂~代沢とグルリと巡って下北沢南口のセブンでやっとコンプリート。ゲットしたポケモンポスターを、下北のカフェでジュースを飲みながら親子で鑑賞。パパ正直グッタリ。家で一時間ばかり身動きできませんでした。

月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)「バラライカ」

●月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)「バラライカ」2006年
●途中、ヒヨコに「ほしい!」といわれていたアニメ「きらりん☆レボリューション」の主題歌シングル「バラライカ」BY 月島きらり STARRING 久住小春(モーニング娘。)を下北 DORAMA 北口店で発見、90円で購入。
●がしかし、これは2クールも前の主題歌らしくて「ぜんぜんちがう!」とヒヨコダメ出し。「ちがうよ、ひよこのいってるのは『はなわぷー』っていうウタなんだよ!」『はなわぷー』って一体何だよ…?全然分からん。

●ヒヨコの大好きなもう1つのアニメが「YES!プリキュア5」である。魔法使いの少女たちが悪に立ち向かう「プリキュア」シリーズの最新作で、今まで2人組だったプリキュアを5人組織にしたのが斬新。で、ボクもよく観てるんだけど、今日新しい発見があった。
●原画クレジットの名前が全部不思議な外国の名前。ポール・アンニュヌエボさんとかレジー・マナバットさんとか。アニメの原画制作を韓国中国に外注するのは今や常識だと思うけど、この人達はいったいドコの国の人?ドコに発注してんの?でも確実に言える事は、アクション表現が今までのシリーズからスゴく向上してることだ。

「YES!プリキュア5」; http://www.toei-anim.co.jp/tv/yes_precure5/

●一方ノマドが大好きな「獣拳戦隊ゲキレンジャー」には、どうもノれない。コチラも戦隊モノとして常識だった5人メンバーを3人構成に減員してて意欲的な挑戦はしてるんだけど。ボクがノれない理由はただ1つ。カワイい女の子のキャスティング。
「デカレンジャー」デカイエロー(A.K.A. ジャスミン):木下あゆ美はクールビューティーでグラビアでも活躍、最近は昼ドラにも出てる。「マジレンジャー」マジブルー(A.K.A. 小津うらら):甲斐麻美もフレッシュでよかった。「ボウケンジャー」では敵キャラ・風のシズカ:山崎真実は、「ヤンマガ」で毎週極小ビキニを披露してた。今回はそういう娘いないなあ。テレビ朝日には是非お父さん視聴率にもちょっと配慮して欲しいと思います。

「獣拳戦隊ゲキレンジャー」: http://www.tv-asahi.co.jp/geki/


●コドモのDVD生活

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「家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ」
●30代の日本人なら誰もが通過した「世界名作劇場」の傑作の1つ。81年に本放送されてたこのアニメがこの夏 NHK-BS で再放送されてたのだ。しかし、そのクライマックスであるラス前&最終回の録画にワイフがまんまと失敗したので、わざわざDVDで最後だけレンタルしてきたのだ。
●オーストラリアへの移民船が、南太平洋で難破。10歳?の少女フローネを含むロビンソン一家は無人島へ漂着する。その文明から離れたサバイバル生活と、孤島からの脱出劇。ホントは命懸けなのに、微妙に危機感不足なノンキぶりが、子供向けで楽しい。リアルすぎるとコドモ引くもんね。無事オーストラリアに到着した一行はメルボルンに移住。フローネは、学校行くのにクツを履くのを忘れる逞しい女の子になりましたとさ。


「& RECORDS」: http://www.andrecords.jp/

●癒し系の & RECORDS
& RECORDS というレーベルは、実に信頼できる! ポストロックを通過した、慎ましやかで優しい宅録系音楽ばかりをセレクトしてくる一貫した美学。そんな海外のマニアックな小規模アーティストを日本に紹介し、こまめにセッセとリリースしてくれる非常に良心的な人々です。そんな & RECORDS 発の音源に、うつな気分でいっぱいのボクは癒されています。

DNTEL「DUMB LUCK」

DNTEL「DUMB LUCK」2007年。
●エレクロトニカに色添えてもらった静かなアコギとボソボソとささやくような落ち着いた歌声。JIMMY TAMBORELLO という L.A. の人のソロユニットなんだけど、一曲目以外は全てゲストボーカリストに唄ってもらったというカタチ。男女問わず歌い継がれる全部の曲が皆優しい。アメリカでは SUB POP からリリース。あの NIRVANA を生んだシアトルグランジのレーベルだ。意外すぎる。

JAMES FIGURINE「MISTAKE MISTAKE MISTAKE MISTAKE」

JAMES FIGURINE「MISTAKE MISTAKE MISTAKE MISTAKE」2006年。
●これも前述 JIMMY TAMBORELLO さんが一人でやってるユニット。同一人物とはいえ音楽の印象は全く違います。コチラではテクノポップを演る。わざと狙った80年代風の安っぽくてスキマの多いピコピコソングを、チャーミングに、でもウルサくならずに楽しげに鳴らす。へんな人。

ARTHUR  YU「IN CAMERA」

ARTHUR & YU「IN CAMERA」2007年
●60年代のアシッドフォークか、静寂の THE VELVET UNDERGROUND か、90年代の GALAXY 500 か。一聴して感じた印象。深いエコー底の底からフッと響いて来る優しいメロディ。繊細なギターと優しく響いて来るフルートのような音。まろやかな女声と気持ちよく入り交じる。これが今一番の安眠音楽。前述 DNTEL のゲストボーカルへも参加しているお友達とのこと。やはり彼らも SUB POP からリリースしていくらしい。SUB POP も変わったねえ。

THE ONE AM RADIO「THIS TOO WILL PASS」

THE ONE AM RADIO「THIS TOO WILL PASS」2007年
●これも夜に心地よい繊細なフォークシンガーだ。ユニットの名前が素敵じゃないですか。「午前1時のラジオ」…。眠れない夜の神経をそっと優しくなでてくれるアコースティックギター。そして徐々にせり上がって来る優雅で壮大なオーケストレーション。寡黙なささやきボーカルが慎ましやかで自然に心の中に染み入ってくる。

LYMBYC SYSTEM「LOVE YOUR ABUSER」

LYMBYC SYSTEM「LOVE YOUR ABUSER」2007年
●シカゴ音響派の直接の影響下にあるようなポストロック。時にダイナミックなギターが響き、ラップトップの電子音が響く。ボーカルレスでありながら、雄大な景色を感じさせる音楽。薄暗がりに少し冷たい風が吹いているような荒野。

4 BONJOURS PARTIES「PIGMENTS DRIFT DOWN TO THE BROOK」

4 BONJOUR'S PARTIES「PIGMENTS DRIFT DOWN TO THE BROOK」2007年
●コレだけ日本人のバンド。7人組だというから大所帯。フルートからヴィブラフォン、クラリネット、チェロ、そしてエレクトロニカ。多彩な楽器に彩られた、温もりある音楽世界。そのカラフルさが BEATLES の一番実験的だった頃の印象を想起させる。あとはプログレ?チェンバーロック?上品な音の厚みとふくよかな深み。暗い暗い森の中に魔法のチカラで吸い寄せられていくような気持ち。MUSH というアメリカのレーベルからこの作品でデビューする。その船出に幸あれ。


コンディションは最低。会社の診療所を往復しただけで体力的に限界いっぱいいっぱいで、その事実がそのまま感情的なダメージにもなってる。病気は全然よくなってない。大きく落胆した。
●昨日は週一回の心療内科診察。会社の診療所での出来事を相談した。先生「休養に入ってまだ3週間前後でしょう。まだ寝たきり状態であっても不思議じゃないくらいなんですよ。」ふう。ホントに道のりは長い。

自律神経失調症とのお付合い(その9)~「心理テスト」編
●昨日の心療内科では、普通の診察とは別に、性格傾向を把握するための心理検査をした。一体どんな事をやるのか、事前に知らされないので不思議な感じ。いつもの診察室に通されたが、いつもの先生とは違う。臨床心理士と名乗る若い女性だ。

●最初の検査は、「ロールシャッハ・テスト」である。名前は聞いた事あるけど、これを自分がするとはね……。左右対称のインクのシミみたいな絵を何枚も見せられて、これが「何に見えますか」と質問されるのだ。
●見ると、臨床心理士の女性はストップウォッチまで持ってる。反応速度も大事?なんかオモシロいこと言った方がいいのかな?どんだけ言えばイイんだろう?女性「どうぞ思うままに、好きなようにお答えください」
「えーと……、コウモリですかね?」女性「他には何に見えます?」他?1枚の絵でたくさん言うんだ…? ボク「ああんと…、イヌの顔ですか…?」女性「それでは次です。コチラの絵は何に見えますか?」あー…難しいなあ、何じゃこりゃ?ボク「えーとえーと、あ、人が二人向かい合ってるように見えますねえ」…これを10枚ばかりも繰り返すのだ。1枚に1~2分程度。けっこうアタマを使ったが、サクッと終わったな。
●すると女性「さて、それでは今までお答えいただいたモノに対して、もうちょっと細かく説明をして頂きます」ええっ?お終いじゃないの?女性「もう一度絵を見て頂いて、ドコの部分がどうしてそう見えたのか教えてください」はああ。
●女性「先ほどこれが『大きな巨人』に見えるとおっしゃいましたよね。どの部分が?」ボク「えーっとですね、ココが足の部分で、ココが手の部分、でココがアタマかなと。」女性「逆さにすると動物の毛皮に見えるとおっしゃってましたね。なぜでしょう」ボク「いや、お金持ちの家の床とかにペタっと敷いてあるクマの毛皮みたいかなと…」女性「どのヘンが毛皮かと?」どのヘンって…?ボク「あの、ここの模様の濃淡がなんかフサフサしてる毛皮っぽいかなと…」ホントに微に細に根掘り葉掘り聞いて来る。さっきは反射的にパラパラ答えただけだったから、説明しろと言われるとかなり難しい!
●2回目のチェックは1枚5~6分かける。アタマも疲れる。目も疲れる。臨床心理士の女性もスゴいスピードでボクのとりとめもない答えをメモしてる。大変じゃないのかな? 女性「これで全部終了です。お疲れさまです」ボク「そちらこそお疲れさまです。メモいっぱいとられてて…」女性「いえいえ、何かご質問は?」ボク「あの…、普通の人はどうやってるんです?ボクはマトモに答えてます?なんか的外れでした?」女性「全然問題ないですよ。むしろ十分サンプルをいただきました」はああ。これで1時間30分かかる。

●女性「せっかくですから、もう1つテストをやってみましょう」あれもう一個!今度は与えられた用紙に鉛筆で絵を描けという。女性「絵はお好きですか」ボク「別に嫌いじゃありませんが、ヘタクソですよ」
●お題は4つ。「家を描いてください」「木を描いてください」「男の人を描いてください」「女の人を描いてください」……家ねえ…。サラサラサラサラ。ボク「しかしヘッタクソですねえ。これでいいんですか?」女性「全然問題ありません」…でもなんかさみしいなあ。ボク「あのー庭とかも描いた方がイイんすかね?」
●そしてこれにまた説明を求められる。女性「この家はモデルがあるんですかね?」ボク「はあ、まあ近所の立派な家がうらやましいなあと、思ったくらいです」女性「この木は?」ボク「木は…木です…。」他に言いようがない。ボク「コドモがディズニーのリスのビデオ観てるんで、リスの巣穴だけ描いときました。」女性「この男性にモデルは?」ボク「強いて言えばボク自身ですかね」ボク自身とはいいながらボクが常用してるメガネは描かなかった。描けば野比のび太になってしまうからだ。

●たっぷり2時間かけて心理検査は終わった。しかし最後に宿題まで出された。「SCT」というテストで、見開き4ページに文章を書くというモノだ。
●文章の冒頭だけ決まっている。その言葉につながるように、後に自由に思った事を出来るだけ早く記入するというものだ。そのお題にあたる文頭のキーワードが「子供の頃、私は」とか「私の失敗」とか「私がひそかに」とか、これまた微妙な言葉ばかりだ。ボク「あのコレ、リアルを書きゃいけないんですか。それともフィクションでもいいんですか?」女性はニッコリと「どちらでも結構です」
●家に帰って早速やってみた。設問はなんと60問もあった。空欄はダメ。量が多くて大変だ。ウケ狙うとかの作為にまでアタマが回らない。正直今のテンションは非常にネガティブなので、文章も辛気くさいモンばかりになった。

●結果が出るまでには2~3週間かかるという。スゴく時間かけるなあ!テスト需要が多くて供給が追いつかないのか、ホントにボク一人分の分析にそんな時間がかかるのか。で、一番分からないのが「これで一体ナニが分かるのか」っつーコトだ。ソコ最初に聞いとけよ!ってツッコミもあるでしょうが、説明聞いてもよく分からなかったんだよな…。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html

 
●父がそんな辛気くさい事をしている時に、コドモとワイフは逗子海岸の花火大会に。 今年の逗子の花火大会は例年に比べ玉数倍増の大盤振る舞いだったらしく、最後はスゴい煙がモクモクだったそうな。コドモ二人は大層エキサイトしたようだ。ヒヨコ絶叫「うみがもえちゃう!」

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●上はノマド画の「はなびたいかい」DEEP PURPLE 風の名曲になぞらえれば、まさしく「SMOKE ON THE WATER, FIRE INTHE SKY. SMOKE ON THE WATER.」だ!


●読書。ホントは塩野七生さんの「ローマ人の物語」シリーズの続きが気になってしょうがないのだが、28巻以降続きの文庫本が出ないので読めない!(ハードカバー版は高いでしょ)ですので、他の本でヨーロッパ史の勉強を。

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高階秀爾「ルネッサンス夜話 - 近代の黎明に生きた人びと」
●ローマ帝国が滅びてから1000年後のイタリアのお話。美術史/美術評論の専門家である著者が、美術から一旦離れて、ルネサンス期の社会背景を説明してる本。
●ルネサンス美術のパトロンであった名門メディチ家は一体どんだけ財産を持っていたのか、そもそも利子をとる事を戒律で禁じたキリスト教社会で、どんなカラクリで銀行業を成り立たせたのか(←海外為替をうまく操作。今のデイトレードと似てる)とか。傭兵部隊同士の代理戦争(←都市国家と傭兵団の契約延長交渉話。プロ野球やサッカー選手みたい)とか。キリスト教しか産業がない教皇庁ローマの男女比は6:4(←でも人口5万人に娼婦の数は6800人もいた)とか。
●平凡なフィレンツェ市民の日記が語る淡々とした生活ぶりを読んでいると、彼らは非常にサッパリとした合理主義者で、妙な迷信/因習/伝統にとらわれずに、ヌケヌケと自分の儲けを稼ぎ出すために、日々セッセと勤勉に働いている。サヴォナローラのような狂信的指導者が登場しても、みんな野次馬気分で説法を聞き流している様子が見える。ローマ帝国の話を読んでいても感じることだが、ルネサンスの人達も、現代人と同じ思考感覚を持ってたんだなと感じ入るのだ。

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中嶋浩郎「図説 メディチ家 - 古都フィレンツェと栄光の[王朝]」
●さて、ここまでルネサンスの話を読んだら、その花形であるメディチ家ってどんな連中だか知りたくなってきた。
●彼らは生まれついての貴族でも王族でもない。イタリアの一都市フィレンツェの商家のはずだった。なのに15世紀からはこの街の君主のように君臨し、一族から教皇を輩出し、フランス王家と婚姻関係を結び、最後には周囲のトスカーナ地方を治める大公に成り上がった。
●もちろんその間、気前のいいパトロンとして様々な美術発注をしてルネサンス芸術を盛り上げた。家名が伸びていく時期の方が、どでかい発注が多い。大邸宅だけでなく市内に教会/修道院を丸々2つを建て、ヨーロッパ最初の図書館まで作ってる。むしろ政治的絶頂期は渋チンだった。絵画彫刻を発注したのに未払いもあったとか。大富豪とはいえ政治にはカネがかかるというコトなのだろうか。
●12世紀には諸勢力がひしめき合う群雄割拠状態だったイタリアで、フィレンツェとヴェネツィアはすでに大きな政治勢力だった。でもこの二つの国は君主のいない共和国なんだよね。こんな古い時代で共和国なんて不思議だ。メディチ家はその共和制の中で成り上がり、強い権力を握ってもしばらくはその共和制をキチンと尊重していた。それがルネサンスの躍動感の秘密なのかもしれない。

アーサー王伝説 アーサー王伝説
アンヌ ベルトゥロ、松村 剛 他 (1997/10)
創元社

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アンヌ・ベルトゥロ著/松村剛監修「アーサー王伝説」
●お話はイタリアからイギリスへ。ここでもローマ帝国が絡んで来る。ローマの属州であったイギリス(ブリタニア)に、帝国崩壊後に異民族(サクソン人)が押し寄せた5世紀。勇敢に戦ったブリトン人の司令官がいたという。そんな伝承が寄り集まってできた物語が「アーサー王伝説」だ。ホントに実在したのか、誰かモデルがいるのか、あんまりわからない。実はずいぶんとイイカゲンな存在なのだ。
アーサー王が注目されたのは、彼が活躍した5世紀ではない。数百年後の12世紀のことだ。当時の王朝が自らの権威を正統化するために、この伝承を引っ張り出して物語化し、自分たちのルーツと喧伝したのだ。「アーサー王伝説」はプロパガンダの道具だったのだ。
●しかし「アーサー王伝説」がオモシロいのはその後だ。時が経つにつれ自然と自己増殖していくのだ。様々な書き手が自由に手を加え、様々な解釈を施し、別の伝説(キリストの聖杯伝説)と結びつけ、騎士道哲学を盛り込り、たくさんの外伝が書かれた。もうどれが正式版なのか問うのも意味がない。
●無名の書き手たちが長い時間をリレーのように書きつなぎ、勝手にアップグレードされてきた物語。多くの書き手作り手が1つのモノを組み上げ編み上げていく感覚は、ネット時代の「ウィキペディア」や OS のユニックス、2ちゃん小説の「電車男」と同じじゃないか。
アーサー王のお墓は、今やロックフェスの聖地となっているグラストンベリーにあるとされている。瀕死の重傷を負った王を、妖精が運んだ伝説の地アヴァロンがここだという言い伝えは12世紀からあったらしい。マンガ「BECK」に登場するイギリス最大のロックフェスが「アヴァロン・ロックフェスティヴァル」という名前になっているのは、この故事に由来しているのでしょう。

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糸井重里他「ゲドを読む。TALES FROM EARTHSEA」
「ゲド戦記」DVD発売のためのフリーペーパー。でも中身は充実。糸井重里プロデュースで、執筆者は中沢新一ユング派の心理学者河合隼雄(先日亡くなりました)、本編訳者の清水真砂子と気合入れまくってる。装丁は佐藤可士和だし。
●映画本編も公開時に観た。でもその読みは随分浅かったのかなと、これを読んで反省した。古くは「アーサー王」から現代の「ドラゴンクエスト」までに繋がる典型的な『剣と魔法の物語』の1つに過ぎないと思ってた。「指輪物語」「ナルニア国物語」、そして昨今のマンガ/RPGも含めて、いわゆる『剣と魔法の物語』にはなんとなくのお約束があって、そのルールの枠内で遊んでいる印象がする。その安っぽいゲーム感覚が鼻についた。でもこの認識は間違っていたかもしれない。
「ゲド戦記」の第一巻は1968年のアメリカで発表された。ロックを初めとしたユースカルチャーの盛り上がり、人種差別を糾弾する公民権運動、ベトナム戦争の苦境と、当時のアメリカ社会は既成概念の大きな揺らぎに動揺していた。西欧中心世界の限界が見えてきた時代だった。特に作者ル=グウィンは、文化人類学者の父親と、インディアンについての名著を記した作家の母親に育てられた女性。西欧文明の中にあって、西欧文明の限界そしてその外の世界に非常に意識的な人だったわけだ。
●その典型的な例を中沢新一氏が挙げていた。実はゲドは褐色の肌を持つ有色人種なのだ。そしてその親友で優秀な魔法使いのカラスノエンドウは黒人。このマルチカルチャルな視点が原作でどう表現されているのか、『剣と魔法の物語』のお約束からどう逸脱していくのか、興味が出てきた。この長い休みにゆっくりと読書すべき本が出てきて、少し楽しみができました。

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●フリーペーパー「熱風」
スタジオジブリが毎月出しているフリーペーパーです。「ジブリ」というイタリア語を日本語に訳すと「熱風」。ボクは本屋さんで見かければ必ずピックアップしていくのですが、中身は非常におカタい文芸誌。児童文学のコトとか真剣な文章がギッシリで、なかなかちゃんと読むまでには至りません。
●しかし、無限にヒマのある今のボクですから、部屋の掃除をしてて出てきたこの雑誌もパラパラ読んでます。5月号の特集は「トルストイと民話」(画像は最新刊の7月号)。普通読まないでしょ、仕事でクソ忙しい時にゃ。でも今は静かにトルストイの生涯にゆったり思いを馳せる事が出来ます。夢想家で理想主義者すぎたトルストイは、奥さんと猛烈に仲が悪かったそうな。普通の常識人だった奥方は、この変人にブレーキをかけるのが自分の役目と思っていたのでしょう。
スタジオジブリは、毎年の大作映画だけじゃなく、その周辺で細かい様々な事を仕掛けています。商業主義とどう折り合いをつけているかは分かりませんが、作り手として誠実なクリエイティブは本当に尊敬できるものです。いつかドップリ仕事を一緒にさせてもらえたらなと夢見ています。

「熱風」定期購読: http://www.7andy.jp/esb/docs/sp/ghibli/dtl_neppu.html



2007.07.26 ふう。

●今日は会社の診療所でカウンセリング。
●会社が遠い! なんで今まで通勤できたのか信じられないほど、会社を遠く感じた。自分の家から汐留まで行く体力すら、今のボクにはないのか。クタクタで帰宅後一時間バッタリ倒れて動けずにいた。…ショック。「アナタが自分の足場作りにがんばってるコト自体は悪くないけど、アナタの足場はまだ泥沼で、そうスグには踏み固まらないと思うの。あくまで無理しないように」顔見知りの看護婦さんにそう言われました。まだ並みの人間にはほど遠いようだ…。



●息子ノマド(幼稚園年長さん)、本日「お泊まり保育」秋川渓谷へ旅立ちました。新品のリュックサックでパリッと決めて、でもバリバリ緊張して電車に乗って行きました。昨日の夜は緊張からかちょっぴり夜泣きしてやんの。寝言で「とらないで~(泣)」とか言ってたし。

●最近は新しい睡眠薬のおかげで、実によく眠れる。以前は4時5時にどうしても目が覚めてしまってたのに、7時8時まで普通に安眠できるようになった。カラダの痛みも随分治まってきた。肩の冷えと腰の張り以外は気にならなくなってきた。

そこで今日は渋谷まで行ってみた。
●さすがに渋谷駅の喧噪はシンドイので、1つ手前の神泉駅で下車。円山町一帯はコッチの駅の方が近いしとても静かでボクはよく使う。夜はクラブとラブホの街だが、昼間は静かな佇まいの住宅地で、美容師さんの学校なんかもある。そこから目指したのは映画館「Q-AX CINEMA」。ココで松本人志監督の「大日本人」を観る。会社を休む前にタダ券を1枚貰ったのを思い出したのだ。

「Q-AX CINEMA」:http://www.q-ax.com/

「大日本人」:http://www.dainipponjin.com/

●映画「大日本人」
●話題の松本人志監督作品。カンヌでも国内でも賛否両論だと言いますが、結果ボクは笑ってしまいました。楽しかった。映画館で「くふふッ」と声出して笑うってあまりない経験。でもこの映画はあくまで「あはは」ではなくで、確かに「くふふ」な笑いだった。かなりオフビートです。以下ネタばれ含みますのでご注意。

●突如現れる怪物「獣」を、高圧電流で巨大化して退治する男・大日本人。映画は、彼に密着するドキュメンタリーという体裁で進んでいく。姿を見せないインタビュアーの視点でカメラが大日本人(本名:大佐藤)の私生活を覗き込む。
●時々トンマな怪物が現れて中途半端に格闘してみせるが、あとは超平凡な大日本人の生活。本来なら華々しいはずの巨大ヒーローはもはや時代遅れのようで、インタビュアーの質問も随分と無礼なトーン。淡々と続く退屈な取材。
●無礼な取材が仔細なデティールに潜り込めば潜り込むほどに、トホホな人生が明らかになっていく大日本人。しょぼい食生活、妻子と別居、収入に不満、親類の介護、仕事のグチ、原付で出勤、名古屋に愛人、酔うとデカイ態度。どうしようもなく小市民。大日本人だけど小日本人。ナサけなーい小日本人。
●その落差と違和感を絶妙なリアリズムとユルーいスキマ感で描いてる。すっごくオフビートだけど、一見無駄に見えるデティールの積み重ね全部が大日本人のリアルライフを描く膨大な記号の集積になってる。そんなリズムに一度カチッとかみ合えば、ダレがナニをやってても可笑しくなってくる。

松本人志さんはホンペンの初監督、とは言われているけど、以前Vシネマ的な中編を監督として撮っている。「頭頭」(「とうず」と読みます。)という作品だ。それを観たのはもう10年くらい前の事だったが、それも超オフビートでテンションが超ユルかった。60分以上ひたすらひたすらボケ倒して最後にピシャリ!みたいな。今見られるのかな?

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今日のBGMは、ジャズ、ジャズファンク、ジャズロック。
●ジャズってホント自由な解釈の幅があって、ロックよりも多様で複雑だと思うわ。「ロックってナニ?」よりも「ジャズってナニ?」って問題の方が100倍難しいと思う。

JOHN COLTRANE「COLTRANE」

JOHN COLTRANE「COLTRANE」1962年
●今年の1月にカラダを壊して3週間休んだ時に、ATLANTIC 時代のコルトレーンをほぼ丸ごと全部聴いたので、今度はその後の IMPULSE! 時代のコルトレーンに挑戦しようかなと。ATLANTIC で名演を共に編み上げた盟友 MCCOY TYNER(ピアノ)も ELVIN JONES(ドラム)も参加してるアルバムだし間違いない、と下北沢「FLASH DISC RANCH」で衝動買い(でも670円だけど)。これに JIMMY GARRISON(ベース)を加えたカルテットで、この作品以降重要な録音を遺していくのです。JOHN COLTRANE の演奏を聴く事は、今のボクには一種の精神修養。絶え間なく続くなだらかな高揚感。どこまでも続く広い広い美しい高原が見えて来る。そして虚空から響くテナーサックスの風に身を任せて、ヒラヒラと宙を吹き流されていく。

ESTHER PHILIPS W: BECK「WHAT A DIFFRENCE A DAY MAKES」2

ESTHER PHILIPS W/ BECK「WHAT A DIFF'RENCE A DAY MAKES」1975年
ESTHER PHILIPS はレコード屋さんの中だとなぜかジャズ売り場に分類されてるのですが、ボクにとっては完全にソウルシンガーですわ。ガツンとしびれるジャズファンクに芯が強く、でもしなやかな彼女の声がどこまでも伸びていく。熱く溶けたガラスがとろりとカタチを変えて美しい造形を作るようだ。クレジットの「W/BECK」というのはギタリストの JOE BECK さんのこと。この人のソロプレイもギュッとフィーチャーされてるので、バックトラックは完全なジャズフュージョンだけど、彼女の声がどうしようもなくファンクでソウルで熱いのです。レーベルは KUDU。不勉強で申し訳ないがこのレーベル気になるぞ。ちなみにコレも670円。

AL JARREAU「THIS TIME」

AL JARREAU「THIS TIME」1980年
●この人もジャズボーカルに分類されてるけど、完全にR&Bシンガーです。80年代のブラックコンテンポラリー界できちんとメジャーに評価されてます。やっぱ声が素敵。少し高めの、ちょっとハナにかかった声に個性を感じる。ホントはしっとりジックリ唄う声が聴きたかったけど、このアルバムは軽快なフュージョン/AORサウンドに仕上がってて、ちょっと物足りないかな。しつこいようだけど670円。

WEATHER REPORT「PROCESSION」

WEATHER REPORT「PROCESSION」1983年
●先日も紹介した WEATHER REPORT ですが、コチラは例のベーシスト JACO PASTORIUS が脱退した直後にリリースされたアルバム。陽気でキャッチーな人懐っこい気分は後退気味で、JACO の喪失感の大きさは否めません。でも、中心メンバー JOE ZAWINUL の持ち味であるスケールの大きなシンセプレイや WAYNE SHORTER の華麗なサックスが美しい。やっぱ音楽偏差値上がっちゃったけどね。注目は、ボーカルに MANHATTAN TRANSFER が参加したウタモノ「WHERE THE MOON GOES」。どこかアフリカンな風景を想起させるメロディが印象的。あと、新規加入したドラマー OMAR HAKIM が結構大活躍。ドラムはむしろ以前より強化されてますわ。400円です。

THE NEW TONY WILLIAMS LIFE TIME「MILLION DOLLAR LEGS」2

THE NEW TONY WILLIAMS LIFE TIME「MILLION DOLLAR LEGS」1976年
TONY WILLIAMS は 17歳の若さで MILES DAVIS のバンドに抜擢された天才ドラマーであり、MILES DAVIS という巨峰から連なるジャズ山脈の大きな峰の1つであります。ボクの自発的ジャズ経験は MILES DAVIS から出発しているので、彼に育てられた様々な顔ぶれ(WEATHER REPORT HERBIE HANCOCK JOHN COLTRANE も)は、ボクのジャズ買いの大きな指針になるのです。そんで、このレコードは彼がマイルスバンドから独立して作ったバンド。「LIFE TIME」という名前なんですけど、アタマに「NEW」がついていると、たった今気付きました! ナニこの「NEW」って? 調べたらちょっとメンバーチェンジした後の2枚目のアルバムとのことです。内容はジャズロック!一曲目アタマからガツンとカマされます。粘り気のあるドラムがうねり出すグルーヴを土台に、暑苦しいギターと味のあるシンセが混じり合っていきます。ボーカル曲もあるし取っ付きやすい。LIFE TIME 最初のアルバム「EMERGENCY」(1969年)は、もっと難解なグルーヴで渦巻く濁流だったから、この軽さはやや意外なほど。これは1300円だったな。

THE TONY WILLIAMS LIFE TIME「EMERGENCY」



JAMES BLOOD ULMER「FREE LANCING」2

JAMES BLOOD ULMER「FREE LANCING」1981年
●ミドルネームが連想させる通り、メチャクチャ血の騒ぐ音楽をやる人でボクは大好きです。いつも通りの強烈なファンクロックを展開。もはやジャズロックですらありません。ロックファンに是非推薦したい高ボルテージなテンションですが、ややそのロックを必要以上に凌駕してしまう気迫が「ナニがナンだか分からねえ」との印象を抱かせることも。そもそもはフリージャズの開祖 ORNETTE COLEMAN の弟子筋でもある彼だから、展開予想がつかない痙攣的高速ノイズ発射で神経を逆撫でるギタープレイは、フリー育ちと思えば当然か。でも足腰しっかりした粘りのファンクグルーヴは一級品です。確か神戸で800円で買ったのかな。

●やっぱ渋谷は疲れた。稼働たった4時間でもうクタクタだ。これじゃまだ使い物にならないなあ。



自律神経失調症とのお付き合い(その8)~「冷房」編
●この国は冷房が効き過ぎだ。ドコ行っても寒すぎる。バスの中も病院の中もコンビニもレストランも、冷房効かせ過ぎだわ。コッチは病気で温度の感じ方がぶっ壊れているので、とにかく寒い。
●当然我が家の中は今年クーラー全面禁止(ドライすら禁止!)だし、扇風機もボクに風を当てないでもらっている。夏は暑いのが当たり前だ! 家中では、この前まではドテラを着て過ごしていたのだけど、ワイフが不気味がるので新方法を考案した。スウェットのトレーナーを、大昔のテレビプロデューサーみたいに肩に羽織って袖を前で結ぶのだ。寝るときもそのまま。コレ肩を冷やさずに済むいい方法だ。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


ヒヨコにDVD「マリー・アントワネット」を観せてみる。

DVD「マリー・アントワネット」

●午前中ヒヨコと2人でお留守番。なんかビデオが観たいというので「フランスの王女様のお話があるぞ。大人用のビデオだけどな」と提案してみた。
●集中力のないコだから絶対途中で飽きるだろうなあと思ってたが、意外な事に最後まで2時間観きったぞ。将来の進路希望は「ぷりんせす」というだけあって興味津々。オペラ観劇のシーンで王妃が観衆に拍手をあおるシーンには、ヒヨコも一緒になって拍手してた。「パパ、ひよこ”かめんぶとうかい”にいきたい!」あれは昔のお話でもう今はやってないよ。「じゃあおうちでひよこがやる!」ヒヨコのお姫様趣味は本物になりつつある。
●ちなみにヒヨコ、ずっと便秘でもう三日お通じありません。こんなトコでもすっかり女子であります。

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●DVD「RUDOLF NUREYEV'S THE SLEEPING BEAUTY」
チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」である。ノマドヒヨコは近日バレエの発表会でこの演目を踊るのだ。優れた名演を観た事がなければ、ちゃんとした踊りも踊れまいと、ワイフが渋谷のバレエショップで買ってきた。ボク自身はこの手の分野はトンと知識がないが、実はウチのワイフ、バレエ観劇が趣味で結構詳しいのである。ヒヨコのお姫様趣味は実は遺伝なのだ。
●ワイフの解説なしではボクも全然内容がわからないが、よく話を聞くと明快なストーリーで難しくないし、「マリー・アントワネット」で近世ヨーロッパ装束に目が慣れたのか単純にキレイと思える。
●ノマドもヒヨコも、あらすじは既に練習で知ってるから「あ!ゆうきのようせいだ!」とか「まじょがでてきた!」とかちゃんと楽しんで反応できてる。オマエらスゴいね。パパ一人まるで追いつかねえわ。しかもノマド、とあるフレーズを聴いて「あ、これチェブラーシカのビデオでもこのおんがくかかってたよ!」確かに似たフレーズを使ってた(完全に一緒じゃないけど)。ボーイスカウトの少年たちが出てくるシーンだ。よく覚えてるなあ。

チェブラーシカ [DVD]DVD「チェブラーシカ」


天気がいいのでCDラジカセを庭に出して読書をして過ごす。
●今日はひたすらマンガ生活。

コミックヨシモト 2007年 8:7号 [雑誌]

「コミックヨシモト」(隔週火曜日発売)
●最近、この新しい雑誌を読んでいる。吉本興業はスゴいね、映画やらマンガやら色んな事やってしまうね。でもあんまオモシロい連載まだないけど。桂三枝原作の「桂三枝の上方落語へいらっしゃ~い」(画:高井研一郎)とか、芸人苦労立身モノで地味ながらイイ話だなとか思ってます。「ハローバイバイ関暁夫の都市伝説」も調子に乗ってマンガ化されてます。倉科遼/ナカタニD.「んなアホな!!」は若手コンビの成り上がり物語だけど、森田まさのり「べしゃり暮らし」「ヤンジャン」連載)とどっちがオモシロいかはまだ分からない。板尾創路の1ページ写真コラム「板尾創路の粋」はイイ。「このページでは毎回、板尾創路の『粋』な姿をお届けして参ります。」場所は将棋道場。国籍不明アジア人と真剣将棋を指す板尾、自信に満ちた不敵な表情。粋だわ。

宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」2

宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」第2巻
●独身30歳彼女ナシのサラリーマン大吉と、生立ちも母親も謎のままの6歳少女りんの、奇妙な疑似親子生活。小学校の入学準備なんぞに四苦八苦しながらも、とうとうりんの母親の存在を突き止める。しかしコレがヘンテコな人なんだ……コドモ生むってどういう事なのか? コドモを生んだからといってオートマチックに人は「親」になるわけじゃない。

宇仁田ゆみ「よにんぐらし」第3巻

宇仁田ゆみ「よにんぐらし」第3巻
●コチラは夫婦&ゆりちゃん4歳+コタロー2歳の一家四人暮らし。実に平和な家族の風景。家族構成我が家に似てるから「あるある!」的な目線で読める。作者宇仁田さんは最初チャーミングな恋愛モノが中心の作家だったのに、共著で描いた「祝!できちゃった結婚」からヤングファミリーに完全移行しちゃったね。ご本人も人生のそういう段階にヴァージョンアップしているのだろうか?多分完全同世代だし。でもこの人の描く女性は、等身大の飾らなさが気取ってなくて、みんな気持ちがイイ性格でとても好きだ。

武富健治「鈴木先生」第3巻

武富健治「鈴木先生」第3巻
●最近夢中なのが、各所で話題の「鈴木先生」だ。中学生なんぞ中途半端に小賢しいがサルも同然だ。その感情の無責任な揺れ動きを、感度敏感に察知しその対処に思い悩む生マジメ鈴木先生は、絶対そのうち病気になるぜ。3巻では鈴木先生の密かなマドンナ小川さん(←生徒ですよ)を中心に、学年中が恋愛スキャンダルで揺さぶられる。公私混同ひっくるめて超テンぱる鈴木先生、アブラ汗かき過ぎ!

武富健治「掃除当番 - 武富健治作品集」

武富健治「掃除当番 - 武富健治作品集」
「鈴木先生」以前の初期作品集。絵のタッチがよりリアルで劇画調ですらあるけど、青少年のミクロな心情の動きを、繊細に物語として縒り上げる技術と根性は「鈴木先生」と同じ。あとがきの文章も、作者の超生真面目な人柄を表してる。この作風を周囲に認められるまで随分苦労なさったようで。ブレイクおめでとうございます。

槇村さとる「REAL CLOTHES」第1_

槇村さとる「REAL CLOTHES」第1~2巻
●物語の舞台はデパートの婦人服売り場。店舗売上げの50%を叩き出す激戦場。高級ブランドとエリート意識とキャリアウーマンとしてのプライドが激しく火花を散らすバトルフィールド。そこにおフトン売り場から突然転属してきた主人公・絹恵27歳。洋服のことなんててんで分からない。ただひたすら翻弄される日々。しかしそこで出会うプロの誇りと仕事の充実感。このマンガ、どっかのテレビ局がドラマ化するんじゃないかな~。そんな予感。

いくえみ綾「カズン」第3巻

いくえみ綾「カズン」第3巻
●ファッション誌「ZIPPER」の連載マンガ完結。小太り体型のフリーター女子、あだ名は「ぼん」。そんな彼女が恋愛に目覚めダイエットに成功。それが二巻までのお話。しかし失恋や自信喪失で見事リバウンド。自分そのものがなんだか分からなくなっていく。負のスパイラルに落ち込むこの瞬間、今のボクにはリアルにわかります。でも最後には手を差し伸べてくれる誰かがやって来る。しかもすぐソバから。

二ノ宮知子「のだめカンタービレ」第18巻

二ノ宮知子「のだめカンタービレ」第18巻
●千秋とのだめは微妙にすれ違いっぱなし気味。この巻では、のだめの同級生、中国人女性ピアニスト 孫RUI のバックグラウンドがフィーチャーされてる。早熟の天才ピアニストはプロ活動させられていた少女時代から脱却するためにステージママの元を離れ、パリ留学を選んできたのだった。それぞれのキャリアを模索しながらパリを彷徨う青春の群像。

ハロルド作石「BECK」第30巻

ハロルド作石「BECK」第30巻
●イギリス最大のロックフェス(グラストンベリーのつもり?)で無謀な挑戦を強いられる BECK の面々。無名の彼らが会期最大動員を果たせるのか? あまりに都合のいい展開でコユキが現場に追いつくのはご愛嬌。さあギグが始まる。ロックの奇跡が始まる。

松本大洋「竹光侍」2

松本大洋/永福一成「竹光侍」第2巻
●主人公・宗一郎、辻斬りの嫌疑をかけられる。それにしても謎の多いこの人物。並みならぬ剣術の使い手でありながらそれを敢えて封印。一体ドコから来てナニをしようとしているのか。松本大洋作品に底通する、常識を超越した孤高の人がココにもいる。飄々たる風体の下にはどんな秘密を隠しているのか?

柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」第3巻

柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」第3巻
●掛け将棋・真剣師の世界にダイブした主人公「ハチワンダイバー」。デリバリーメイドでありながら最強の女性真剣師にいざなわれて、珍妙かつ強力な将棋指しの元へ引き回されていく。ハイボルテージの勝負は第3巻にして早速長期戦で、単行本一冊で1.5勝負しかやってない。さっそく福本伸行「カイジ」級の展開の遅さを見せてます。

柴田ヨクサル「谷仮面]

柴田ヨクサル「谷仮面・完全版」第1~6巻
●前述柴田氏の出世作となった作品。これは職場のOちゃん(29歳女子)から勧められて読んだもの。「unimoさんコレ絶対面白いです、ワタシちょっと胸キュンしちゃいましたもん」主人公は表情の全くない鉄仮面をなぜか常にかぶっている高校生・谷。でもその鉄仮面に誰もツッコまない。シュール。その谷仮面が学校で珍騒動を起こすギャグマンガ。「コレのどこに、胸キュンしようがあるんじゃい!?」
●しかしこの谷仮面の異常な怪力にヤンキー軍団が目をつけて、いつしか物語は格闘アクションマンガへ。そして谷が思いを寄せる美少女・島さんとの関係も徐々にヒートアップ。結局最後はボクも胸キュンしました。壮絶な格闘シーンのアイディアは、後の怪作「エアマスター」に濃厚に引き継がれていきます。

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石川雅之「もやしもん」第4~5巻
●細菌が肉眼で見えてしまう特殊能力を持つ少年と、そんな彼のヘンテコな先輩(男女ともに)が織りなす農大キャンパスライフ。理屈っぽい細菌ウンチクがイイのか、オタクっぽい女子キャラがカワイいのか(みんなツンデレ系です)、なんと無謀にもアニメ化決定。ボキャブラリーが微妙に理系っぽいのが鼻につく、とかいいながら全部買ってるボク。あと、このマンガの単行本、本を閉じて下から見てみてください。カワイいイタズラが仕掛けてあります。本屋さんでもチェックできるからお試しあれ。

地下沢中也「預言者ピッピ」第1巻

地下沢中也「預言者ピッピ」第1巻
●このマンガは、遅筆脱稿連載中断お構いなしで有名な掟破りのマンガ家・江口寿史がなんと編集長を担った伝説の雑誌「COMIC CUE」に連載されてた「知られざる大作」である。なにしろ編集長が江口さんだから、雑誌の刊行ペースがメチャクチャで、確か未完のまま休刊になっちゃったはず…? でも中断が残念でずっと気になってたので単行本化は大歓迎!
●地震予知のために開発された人工知能ロボット「ピッピ」は様々なデータを取り込んで天災を未然に計算予測する。しかし友達のように付き合ってきた少年タミオの事故死で彼に異変が。ピッピは自らの電脳世界にタミオをヴァーチャルに復活させ、ありとあらゆる情報を集積し人類文明の未来を予言しうるチカラを持ち始めた。それは人間にとって希望なのか絶望なのか?…うう続きが気になる!
「COMIC CUE」はスゴい雑誌でしたよ。奇稿作家は、望月峯太郎、和田ラジヲ、魚南キリコ、田中圭一、松本大洋、南Q太、やまだないと、よしもとよしとも、寺田克也、黒田硫黄、古屋兎丸、おおひなたごう、水野純子、小田扉、西島大介、井上三太、横山裕一……。枚挙に暇がないっすよ。初刊が10年以上前だから、今でこそ最前線を担うビッグネームでも、当時は無名の人も多かったはずなのに。江口寿史の人脈&発掘力はスゴい。
地下沢中也「パパと踊ろう」みたいなギャグマンガしか描かない人だった。そこを江口はシリアス長編に初めて挑戦させたのだからスゴいなと思うのです。

森下裕美「大阪ハムレット」第2巻

森下裕美「大阪ハムレット」第2巻
●この作家も「少年アシベ」『ゴマちゃん』でアザラシの赤ちゃんの可愛さを日本全土に普及させたマンガ)みたいなカワイいギャグマンガ描いてた人だが、ここでは少しホロリとさせる人情物語を描いてる。大阪弁で描かれるちょっとした悲哀とちょっとした逞しさ。人間生きてりゃ2、3のワケアリは上等で、そのワケアリが人の心を強くするんだろう。

               
最近はよく眠れる。
●先週の心療内科でもらってきた新しいクスリがメチャ効いている。「サイレース」という不眠症治療薬(中期作用型)と、「メイラックス」という精神安定剤/催眠鎮静剤を新規に投入してから、グッスリ眠れるようになった。以前飲んでいた睡眠導入剤「マイスリー」は持続時間が短いので、寝入りはよくても夜中にどうしても目を覚ましてしまう。今は眠りも深いし悪夢も見なくなった。そのかわり効き過ぎて昼寝も深くなってしまったけど。
●一日3回飲んでいる精神安定剤「デパス」の離脱症状(つまり禁断症状)も、なぜかしばらく治まっている。前はガクガクアゴや手が震えてたのに。
●こうしたクスリをたくさん飲んで、なんとかカラダのバランスを維持している。よくなったと思っても、それはクスリのチカラでボクの健康が回復したんじゃないんだよな。ま、気長に行きますか。

自律神経失調症とのお付合い(その7)~「ストレッチ」編
●久しぶりの「自律神経失調症とのお付合い」シリーズ。自律神経失調症って周囲も患者自身もなかなか理解しにくい病気だから、この病気で悩んでいる誰かのだめに、今後も自分の経験をわかりやすく書いていくつもりです。

自律神経失調症は、神経/全身の緊張/弛緩がコントロールできなくなる病気です。だから、全身の筋肉で不自然な緊張が続くわけです。主だった症状に「首が痛い/回らない」「肩コリ/肩が張る」「背中/腰が痛い」「手足がだるい」「頭痛/偏頭痛」ということが挙げられます。ボクの場合は全部当てはまってます。加えて、「アゴ/舌の筋肉」までがピキピキする時があります。頭痛に関しては、神経の緊張で血管の収縮が起こり、アタマへの血行不良が起こるからなのかも知れません。これが身動きできないほどのハンパないヒドさなわけです。
● で、これをなんとか解決するために、毎朝ストレッチをすることにしています。しかも一時間くらいかけて。ソレ以前にまず朝風呂一時間。そして「ズームイン」見ながら、ひたすらカラダを動かします。床にはバスタオルを敷いてその上で体操するのですが、最終的には汗でぐしょぐしょになります。

●そもそもは運動が大嫌いなボクですので、たいした事はしません。屈伸の運動、伸脚の運動。アキレス腱を伸ばす運動。腰をまわす運動、腕をまわす運動。ラジオ体操みたいなモノでしょ。でもたかがこんな運動で筋肉がビキビキに痛むのです。「あいたたたたた」とか言いながら足を伸ばします。腕をまわすとゴキッと音がする部分があります。首が左右で曲がる角度が違います。とにかく、普通にカラダがちゃんと動くか点検しておくのです。
●さらに腹筋30回、腕立て伏せ30回。腰/背中や肩の筋肉に負担がかかっているということは、周囲の筋肉が弱って機能していないからでしょう。ボクは間違いなく超運動不足ですから。だから背筋のために腹筋を鍛え、肩筋のために胸筋を鍛えます。ま完全な我流なんで、効果があるかは微妙ですが。でも心身ともに確かなリフレッシュにはなります。ストレッチがこれだけ気持ちイイなら、そのままヨガでもはじめてやるか、つー気にもなるほどです。
●ちなみにボクが飲んでる安定剤系はほぼ全部、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩作用も持っています。クスリと運動、両面でカラダを治していくのです。
●いずれスポーツクラブには行きたいと思っていますが(見学もしたし)、ストレッチだけで息も絶え絶えになるのに、さらに運動なんてできんのか!という気分です。とにかくこの病気に無理は禁物。「行きたくなったら行く、やりたくなったらやる」が大事。「行かないといけない、やらないといけない」だと病気は悪化します。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html
 

ストレッチの後、深く深く昼寝をしてしまい、起きたら夕方。そこから散歩。
●下北沢の街の中をフラフラと散歩する、それだけでこの街は楽しい。お店も楽しいし、街を歩く人達も楽しい。気取らないけどコダワりのファッションでみんな歩いてる。ボクはコンビニでいつも読んでる「ヤンマガ」「スピリッツ」を買い、ヴィレッジヴァンガード岩明均の新作を買い、ドラッグストアでワイフに頼まれた替えのシャンプーと歯ブラシを買う。

●無駄遣いするから行くまい、と思ってたが結局行ってしまったレコード屋。今日はシモキタでも最古参の中古レコード屋さん「FLASH DISC RANCH」によってしまった。味の出まくってるアナログ専門店で、良いモノは良い価格で、普通のモノはとっても安い価格で買える素晴らしく良心的なお店だ。これぞ定番、ロックの教科書的に押さえとけってヤツが500円~800円くらいで出てくる。だから金がない若い頃はとてもお世話になった。それでいて「くーっコレはイイね!」っていう盤もちゃんとここは扱っていて、今でも十分勉強させられている。
●異様なオーラを放つロックオヤジなご主人がこれまたカッコイイ。白髪のロングヘアを後ろに束ねている。この人は音楽関係の著書もあるそうで、その道の有名人らしい。なのに、いつもお客に気さくに声をかけてくれる。今日もレジで「そのTシャツカッコいいね!」とボクのシャツをほめてくれた。

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●1968年メキシコシティー五輪でアメリカの黒人メダリストが、表彰台の上で人種差別抗議のポーズ(ブラックパンサー風に拳を挙げる)をとった写真をモチーフにしたシャツだった。「この人達、このあとヒドくバッシングされたんだよね」「選手村から追い出されたらしいッス」そんな話をしてくれる人だ。このシャツ自身も下北沢で500円で売ってたんだけどね。結局ジャズ系3枚2000円の買い物をしました。

「FLASH DISC RANCH」には公式ホームページがないようなので、アクセスを書いときます。
●下北沢駅南口から東向きに商店街を進む。パチンコ屋&ファーストキッチンのある十字路を右折。コンビニサンクスの向い、古本屋 DORAMA の2階。TEL: 03-3414-0421

DVD生活。

DVD「マリー・アントワネット」

「マリー・アントワネット」
●監督:ソフィア・コッポラ、主演:キルスティン・ダンスト「ベルばら」大好きなワイフが大好きそうな映画だったので、劇場公開時に行こうと約束してたのに結局行けずじまいだったから、DVDすぐに買ってしまった。
ヴェルサイユ宮殿の豪華絢爛享楽退廃の日々にただ圧倒。美しい舞台美術と衣装がキラキラまぶしい。スタイリッシュなテンポの編集と、キルスティンの瑞々しい演技もイイ。14歳で結婚、18歳で王妃になるマリー・アントワネット。天真爛漫で無邪気な王妃の奔放な青春をただそのままに切り取ってみせる。奔放が故に彼女の人生が悲劇的結末に終わる事を、最初から分かっているから、その美しさがすべて儚く切なく見える。
●サウンドトラックの選曲がオモシロかった。バロック時代の絶対王朝絵巻なのに、BGMはなんと80年代パンク~ニューウェーブ。GANG OF FOUR、BOW WOW WOW、ADAM & THE ANTS などなど。テクノ系では APHEX TWIN SQUAREPUSHER まで使ってる。意外だけど、これがこの映画をうまく現代の若者たちに結びつけている。王妃は今のコと同じようにオシャレとパーティと甘いお菓子とオトコノコが大好きだったのだ。
●ストーリーに関わる重要人物は、全員マンガ「ベルサイユのばら」に出てくるとワイフ。ワイフに人物相関解説してもらったよ。

さて今日のBGM。ジャズを2枚。

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DAVE BRUBECK「HEY BRUBECK, TAKE FIVE」1959~62年
DAVE BRUBECK「RIGHT NOW !」1967年?
●4分の5拍子のジャズとして超有名曲「TAKE FIVE」で知られる白人ピアニストの編集盤を2枚。「TAKE FIVE」は確かに誰でも知ってる曲ですが、この人にはこうした変拍子を駆使した複雑で不思議な曲がいっぱいあるのです。4分の7拍子とか、8分の9拍子とか、4分の11拍子とか。3拍子のワルツと2拍子を混在させるとか。これらの曲は「タイムシリーズ」といって彼の音楽の大きな個性になってます。現代音楽経由で世界の民族音楽を研究するうちに、こうした変拍子の魅力に気付いていったと言います。「トルコ風ブルーロンド」とか「トウキョウ・トラフィック」といった曲名に、未知のエスニック世界への思いが込められています。といいつつも音楽そのものは、小難しいコトはナニもなく、優雅でエレガント、知的でクールという印象。黒人のダンスミュージックだったジャズに白人インテリファンがつくようになった1つのキッカケになりました。このLPも神戸にて800円で採取。

さらに音源ご紹介。安眠エレクトロニカ。

FENNESZ + SAKAMOTO「CENDRE」

FENNESZ + SAKAMOTO「CENDRE」2007年
●あの坂本龍一と、オーストリア・ウィーンのラップトップミュージシャン CHRISTIAN FENNESZ のコラボレーションアルバム。FENNESZ が織りなす美しい音のさざ波の上に、教授がポロリポロリとピアノ音を滴り落とす。それがまた新たな波紋を呼び、音の表面をより豊かに波立たせる。静かに静かに、最低限最小限の音で、細かな細かなさざ波を響かせる。あまりに細かいので、ガチガチにこわばったボクのカラダの中にもスウッと染み入って来る。CHRISTIAN FENNESZ というアーティストは今回初めて知った。もっと彼の作品を聴いてみたいと思った。




今日はノマドヒヨコがジジババのおうちへお泊まりに行って不在。
●夕食は、夫婦水入らずで下北沢のお気に入りのとんかつ屋さんへ行った。茶沢通り沿いの目立つお寿司屋さんの地下一階。「かつ良」という店だ。
●決して広くないのにウェイターさんが2~3人常駐。しかも非常に礼儀正しく細かいサービスに目が行き届く人達だ。いつも落ち着いてて居心地がイイ。価格はちょっと高めだけど(ヒレかつと車海老盛り合わせフライ定食:2570円)、ボリュームは満点だしお弁当も作ってくれるみたいだ。つけあわせのおしんこも食べ放題(しかもおいしい)。キャベツ/ごはんもおかわり自由。最近一人で夕飯を食うときはいつもココと決めている。
「かつ良」 http://r.gnavi.co.jp/g971000/

数年前、実はこのお店で有名人に遭遇した。
中山美穂である! 初めは「隣のテーブルの女性、スゴく美人さんだなあ、中山美穂にそっくりだ」とか思ってボンヤリ眺めてた。そして目と目があって気付いた、中山美穂本人じゃん! しかも男性と二人でゴハン食べてるーってコトは、相手は…やっぱ辻仁成じゃん! ビックリ!
●まだノマドが2歳程度の頃だった。伝わり歩きを始めた頃のノマドは、ボクらの座敷席でカワイくヨチヨチ歩いてる。すると中山美穂さん、ノマドの方をチラチラ見てる! ノマドガンバレ、もっとカワイく愛くるしいパフォーマンスを!彼女の関心をもっと惹き付けるんだ!(←何が狙いなのか?アホか)
中山美穂さん&辻仁成氏は、食事を終え店を立っていった。ワイフに「ねえねえ、今ミポリンいたよそこに!気がつかなかった?」「それがどうかしたの?」おいおいテンション低いな、そこもっとビビるところじゃない?
●そしたら、突然辻仁成氏が店の中に戻ってきて、ボクに声をかけてきた!「あの、お店の外に赤ちゃん用の毛布が落ちてました。あなた方のじゃないですか?」あ、はい、そうです、すいません、ありがとうございます。わざわざ拾っていただいて…。さんイイ人…。

今日のBGM。昭和グループサウンズを中心に。
●神戸出張で買ってきたGSモノのレコードに針を落とす。

ザ・スパイダーズ「ゴールデン・コレクション」

ザ・スパイダーズ「ゴールデン・コレクション」1965~70年
堺正章、井上順、ムッシュかまやつなど現在の芸能界を現役でサヴァイヴするタレントを多く輩出したバンド。リーダー兼ドラムスの田邊昭知は大手芸能プロダクション「田辺エージェンシー」社長だし。イギリスの60年代ロックをいち早く察知しGSブームの先駆けとしてシーンを牽引。他のバンドが外部作家に詞曲を依存していたのに対し、バンドにソングライター(浜口庫之助、かまやつひろし)がいたのも強かった。初期のビートロック「フリフリ」はサイケガレージとして十分有効。「エレクトリックおばあちゃん」というヘンな曲もビート感がたまらない。

ザ・タイガーズ「世界はボクらを待っている」

ザ・タイガーズ「世界はボクらを待っている」1968年
タイガーズの面々を主役にした映画「世界はボクらを待っている」のサウンドトラックというコトになってる。内ジャケにどんな映画かが簡単に要約されている。「ザ・タイガーズのサイケデリック・サウンドが響き渡る東京の夜空を、流れ星のような宇宙船が飛んでいる。…が、強烈なエレキ・ビートの音波に飛行能力を奪われ日劇前に不時着してしまう…。」宇宙船に乗っていたのはアンドロメダの王女シルビイ。彼女を巡ってタイガーズの面々がすったもんだの大騒ぎ。こんな映画が作られてしまうほどのアイドルぶりだったんだから、当時のGS旋風は凄まじいものだったのだろう。今や日本映画の名優岸部一徳もココ出身ですからね。音楽は、一応コンセプトアルバムっぽい体裁だけど、まるっきり歌謡曲でロックなコダワリは見当たらないっす。ビートロックとして機能的なのはあの「シーサイドバウンド」だけかな。途中、映画の劇中セリフが入ってズッコケます。

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ザ・ジャガーズ「ベストコレクション」1967~70年
●タイガーの次はジャガー。この時代、バンド名が安易だよね。こちらのバンドにはまだロックなコダワリがちょっと感じる。8ビートのリズムが勇ましいし、時々ビリビリ鳴ってるファズギターとかもイイ。「キサナドゥーの伝説」での妙なラテン/トロピカル/西部劇風味のゴッタ煮感もある意味意欲的な実験でヨシ。でも当時の社会状況下では、ロックと歌謡曲の間の摩擦や葛藤は熾烈なものだったのでしょう。後期は歌謡曲化して、メンバーチェンジを繰り返し、自然消滅したといいます。

ザ・テンプターズ「ファーストアルバム」

ザ・テンプターズ「ファーストアルバム」1968年
●今じゃダークなイメージがついてしまったショーケンこと萩原健一の声が、若々しく危うげな魅力を放ってる。こりゃシビレるわ。オリジナルは半分以下ながら佳曲ぞろい、代表曲「神様お願い」はカッコいいし、オリジナルで英詞に挑戦した「いつも君の名を」ではインド風シタールアレンジでサイケ味。他は洋楽カバー。時に歌詞を日本語化。ストーンズ「LADY JANE」まで上手にカバーしてる。「BOOM BOOM」では黒いブルースハープとショーケンのセッションが熱い。今日のGSモノで一番ロック度が高いです。

オックス「ファーストアルバム」

オックス「ファーストアルバム」1968年
●ステージの上で下で失神者が続出したことでセンセーショナルな話題を集めたバンド。甘口なルックスとボーカル、どこかメルヘンな曲調は女子の人気を集めるにふさわしかろう。派手なストリングスアレンジも耳を惹く。やはりストーンズをカバー。「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER(夜をぶっとばせ)」を日本語化。カッコいい!

井上堯之バンド「太陽にほえろ!/傷だらけの天使 オリジナルサウンドトラック主題曲集」

井上堯之バンド「太陽にほえろ!/傷だらけの天使 オリジナルサウンドトラック主題曲集」1975年
井上堯之は元ザ・スパイダーズのギタリスト。キーボードに大野克夫(ex.ザ・スパイダーズ)、ベースに岸部一徳(ex.ザ・タイガーズ)を従えるなど、ポストGS時代のスーパーバンドだった。これに萩原健一沢田研二のツインボーカルが合体した PYG というバンドもあった(でも短命でした)。多くの劇伴音楽を担当、ホームドラマ「寺内貫太郎一家」小林亜星主演)や怪作映画「太陽を盗んだ男」沢田研二主演、長谷川和彦監督)も手がけているそうな。「太陽にほえろ!」のテーマは日本一有名なジャズフューション。スリリングなオルガンプレイが熱い!クラブのデカい音量で聴けばかなりのモンでしょ!

VARIOUS ARTISTS「傷だらけの天使 REMIX」

VARIOUS ARTISTS「傷だらけの天使 REMIX」2003年
●最後だけCDで。萩原健一の代表作といわれるドラマ「傷だらけの天使」だが、ボク個人はリアルタイム体験がない番組なので残念ながらよくわからない。原曲は軽妙なサックスが楽しいジャズフュージョンだけど、これを須永辰夫SUNAGA T EXPERIENCE)や沖野修也COSMIC VILLAGE)、コモエスタ八重樫JAZZTRONIK など90~00年代を活躍するクラブジャズのクリエイターが、スマートにグラマラスにディープに料理します。

さらに今日のBGM。80年代ものを中心に。

THE MISSION U.K.「CHILDREN」

THE MISSION U.K.「CHILDREN」1988年
●昨今流行のゴシックロックの元祖にあたるバンド。のわりにはなんか全然再評価されてないような…。元は THE SISTERS OF MERCY(ゴシックロックの元祖中の元祖)ってバンドだったんだけど、ケンカ別れして分裂してできたのがこの THE MISSION U.K. というわけ。…「ゴシック」って正直ピンとこない美学だよね…。教会の建築様式で出て来る「ゴシック様式」と最近の「ゴスロリファッション」がどんな風に結びついてるモンなんだろ? キリスト教経由の暗黒趣味から始まって、十字架とか悪魔崇拝とかドラキュラ風棺桶とか流血とか白塗りとか包帯とか眼帯とか……やっぱよくわからん。音的にはパンクを経由したロック。80年代風の深いエコー。最近も活動再開したらしいッス。ちなみにこれ下北にて315円で見つけました。

WANG CHUNG「POINTS ON THE CURVE」

WANG CHUNG「POINTS ON THE CURVE」1983年
●なんか謎の中国人風の名前だけど、イギリスの2人組テクノポップバンドで、ちょっとニューロマンティック入ってる感じ。シンセ主体のダンスビートが同時代の CULTURE CLUB DURAN DURAN を連想させます。このアルバムは彼らの出世作で、80年代いっぱい活躍を続けます。ちなみにこれも下北にて315円で採取。

LIO「DES FLEURS POUR UN CAMELEON」

LIO「DES FLEURS POUR UN CAMELEON」1991年
●1980年にデビューしたフランスの女性アイドルさん。時代の最先端テクノポップで味付けされてプロデュースされてきたから、その筋のファンもいるはず。このアルバムはデビューから11年もたった頃に出されてるけど、まだこの時で27歳、オンナ盛りです。音楽にも最先端へのアプローチを欠かしておらず、ボサノヴァの定番「イパネマの娘」をグラウンドビートでアレンジカバーしてます。これはさらに安くて100円でした。

BRYAN ADAMS「CUTS LIKE A KNIFE」

BRYAN ADAMS「CUTS LIKE A KNIFE」1983年
●カナダ出身のロックンローラー BRYAN ADAMS の出世作。アメリカ臭い大味なロックは今も昔も全然変わってないんですね。少しハスキーな高い声も全然変わってない。…うーん80年代のヒット曲って総じてボクにはちとツライかも。

●睡眠薬の量を2倍に増やし、さらに安定剤をもう一個追加することで、随分安眠できるようになってきた。どうしても深夜に数回目を覚ますのだけはまだ治らない。より深い眠りが疲労回復のためには必要だ。

ノマドヒヨコは、汽車ポッポの旅。
●今週から夏休みに突入したノマドとヒヨコ。ワイフのお父さんお母さんに、群馬県にある「碓氷峠鉄道文化むら」というトコロに連れて行ってもらった。大宮から新幹線、そして高崎から横川(釜メシで有名)まで本物の蒸気機関車に乗って行くというツアーだという。今年は今日明日だけの運行で、路線の所々でハードコアな鉄道ファンの方々が写真を撮りまくってました。
●車両の先頭は蒸気機関車の王様 D-51 で大迫力であったハズだが、最後尾のディーゼル機関車(赤いヤツ)にノマドはシビレたらしく、そっちばっか見たがったらしい。ヒネクレ者め。
●ノマド、帰宅直後さっそくドローイング作品を制作。まずは蒸気機関車。「じゃききかんしゃ」になってますけど。横から見た図に対して上に前方から見た図も描き足してます(よーく見ると D51 と書いてある)。

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●そんでディーゼル機関車。「Dぜるきかんしゃ」とアルファベットを使って気取ってます。ホントにこんなカタチだったのかな?

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●いいなあ。ホントはボクも行きたかったが、まだそこまでの遠出は体力的に無理だ。一日中家で留守番でした。
「碓氷峠鉄道文化むら」 http://www.usuitouge.com/bunkamura/top.htm

読書生活。
●クソみたいに時間がある今のボクは、本だマンガだも読む時間がタップリあります。
●ノマドと図鑑で「生命の進化」を辿って行ったら、人類の登場のページで農耕文化の獲得とか色々書いてあって、自分の中でもこの辺の先史時代に興味が出てきた。つーことでまずこの三冊。

高室弓生「縄文物語 わきのなとあぐね」
高室弓生「ニタイとキナナ」

高室弓生「縄文物語 わきのなとあぐね」
高室弓生「ニタイとキナナ」
●縄文時代の暮らしをマンガで想像力豊かに生き生きと表現した力作。「わきのな」「あぐね」は東北地方のとある集落に暮らす少女。自然と折り合いをつけて生きる中で女性として成長する物語。「ニタイとキナナ」はその100年後の話。若い夫婦として生活する二人の物語。どこまでが考古学的な裏付けがあってどこまでが作者の創作なのかはわかりませんが、信仰、男女の分業、漁労や狩猟の技術などなど、縄文社会が単純な原始生活じゃなかった豊かな文化であったことを細かくデティールまで紹介してくれる。
●作者の高室弓生さん自身が、遺跡の発掘作業に従事した事があったり、縄文文化の食生活を実地経験してみたりと、随分な縄文フリークぶりで頼もしい。

今村啓爾「縄文の豊かさと限界」

今村啓爾「縄文の豊かさと限界」
●そんでマジメな本で縄文文化のことが知りたくなった。こうやって勉強してみると、へー知らない事ばかりだった。
●縄文時代は氷河期の終わりから一万年の長きにわたって続いた時代だ。北海道はサハリン経由で大陸につながった半島の一部だったというし、土器制作の技術も東北アジア(現ロシア・ハバロフスク~アムール川流域)から伝来してきたという。当時の最先端文明の西アジア地域に比べても3000~1000年先行して土器開発に成功しているのだ。立派なもんだ!
●そこから時間をかけて南九州まで文化が浸透するのだが、物資の流通力も立派。新潟県だけで採取されるヒスイが関東、北海道、南九州まで運ばれているし、矢尻の材料に使われた黒曜石は北海道からロシアまで運ばれた形跡があるという。ダイナミックな交易があったわけだ。
●さらに、ニワトコという植物をブドウとかと一緒に絞ってお酒を作っていたとわかっている。漆もこの時代には活用され土器を強化するのに使っていたらしい。縄文人は農耕技術を知らなかったが、集落のまわりにクリの木を植えて採取することまではやっていた。青森県のある遺跡では、集落のまわりの林を一度焼き払って、クリの木に全部植え変えたらしい。実に逞しい。

こうした文字文化以前の生きた見本が、我が家の目の前にいる。息子ノマドだ。
●下の図はノマドが作り出した架空の戦隊ヒーロー「とりれんじゃー」の世界観を表現したものだ。それぞれの絵がピクトグラムや原始的な象形文字のように様々な意味を持っている。なんだか文字をもたない古代人が遺した壁画を連想させるのだ。

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●最下段の記号は、宇宙の成り立ちを示しているという。ノマドによると、宇宙空間のガスが集まって(最下段右側)惑星(輪を持つ土星・木星)や月・太陽ができたという。世界創造伝説である。最下段左端の記号は「とりれんじゃー」の紋章だそうだ。あの紋章が、我が家には至る所に描かれ貼付けてある。
●下から二段目は4頭の恐竜を描いている。右から翼竜プテラノドン、ヨロイ恐竜アンキロサウルス、三本ツノのトリケラトプス、そしてティラノザウルスである。この4頭の恐竜は「とりれんじゃー」のパワーの根拠を象徴する存在らしい。
●中央、下から3段目は「とりれんじゃー」になるための忍者修行の様子を描いているらしい。回転する手裏剣とそれを投げる手を描いたつもりらしい。黒い覆面の男の顔も描かれている。
●下から4段目。ココは難易度が高い。左から、「木」「日(火)」「風(気)」「雷」「雨(水)」「大地」を象徴する記号らしい。「とりれんじゃー」は自然のパワーを自分のものにする。このパワーの源を会得しなくてはならない。なんだかアリストテレスの4大元素を連想させる発想だ。
●一番上は、ノマド自身にもよくわからない。「えいごを、かいたんだ!」適当である。
●母体の中で受精卵が胎児に成長する時,生命の進化過程を全て通過していくといわれている。コドモは誕生した後も、人間文明の進化過程をひとつひとつ通過していくのだろう。この作品は一年近く前の制作で、ノマドは絵文字で自分の意志を記録する方法を自分なりに努力していた。古代人でも現代のコドモでも、人間は自発的にナニかを表現して、自分の内面世界を育てて行くのだろう。
●現在のノマドはすでに文字時代に進化突入していて、ひらがなを駆使して色々なメモを作るのが楽しいようだ。それはそれで不器用で珍妙で趣があってボクを楽しませてくれる。

●さて、今日のBGM。
●イギリスの再発コンピ系レーベル SOUL JAZZ RECORDS 関係からリリースされた比較的同時代なアーティストのCDをまとめて紹介。

SANDOZ「SANDOZ IN DUB CHAPTER 2 - LIVE IN THE EARTH」

SANDOZ「SANDOZ IN DUB CHAPTER 2 - LIVE IN THE EARTH」2006年
●これはパリパリのダブですわ。このユニットを手がける RICHARD H. KIRK という人はポストパンクからインダストリアルビートへの先駆けとなったバンド CABARET VOLTAIRE の中心人物。90年代から SANDOZ の名前でエレクトリック技術を駆使した完璧なダブを作ってる。催眠的にゆったりとしたリズムの向こうに宇宙が見えまっせ。

SAND「BEAUTIFUL ARE EVIL」

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SAND「BEAUTIFUL ARE EVIL」2001年
SAND「THE DALSTON SHROUD」2006年
●こちらもポストパンク育ちがハッキリとわかるギターノイズ攻撃と、しなやかなダブセンスが光るバンド。底意地の悪い凶悪インダストリアル風味は、THE POP GROUP MARK STEWART を連想させますわ。1st「BEAUTIFUL ARE EVIL」のジャケは9.11テロ以降のアフガン攻撃ですっかりメジャーになったイスラムの女性装束ブルカ。2nd「STILL BORN ALIVE」(2003年)ではジャケでメンバー全員ガスマスクかぶってます。

SCOTT 4「ELEKTRO AKOUSTIC UND VOLKSMECHANIK」

SCOTT 4「RECORDED IN STATES LP」

SCOTT 4「ELEKTRO AKOUSTIC UND VOLKSMECHANIK」1998年
SCOTT 4「RECORDED IN STATES LP」1998年
SOUL JAZZ のサブレーベル SATELLITE からリリースされた3人組。じゃあなんでスコット”4”なんだよ!”3”じゃん! アルバムタイトルもドイツ語風だしテクノがかった音響派風かなと思ってたのに、中身は酔いどれたポストパンクで、どっちかっていうとロウファイだよ。ルードな休日を自堕落に過ごすには最適の、人間のやる気を削ぐ音楽。

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LUCHA LIBRE「LO IQ HI POWER」1999年
SATELLITE から日本人アーティストが出てました。奇妙なジャズロックバンドっす。トロンボーンとサックスが、しなやかかつエキセントリックなグルーヴの中を鮮やかに泳ぎます。タイトルは " LO IQ " って言うけど変拍子とか入ってて音楽偏差値高めですよ。

HEAVY Q CONNECTION「HEAVY Q COLLECTION」

HEAVY Q CONNECTION「HEAVY Q COLLECTION」1999年
●前述のバンド名が LUCHA LIBRE で、コッチのジャケにそのルチャリブレのモチーフが使われている。関係あるのかなと思ったら、LUCHA LIBRE のベーシスト(やはり日本人)のソロユニットだそうで。全部の楽器を一人で演ってる。よりひねくれたジャズロックをやってます。この時代の日本はこういうアプローチが流行ってたのかも知れない。この頃は「HI-SPEED」「ULTRALIVING」ってバンドがプログレッシブなジャズロックを展開してたのを思い出した。

CHRIS BOWDEN「TIME CAPSULE」

CHRIS BOWDEN「TIME CAPSULE」1996年
●イギリスの白人サックスプレイヤー。タブラや弦楽器などの生音、そしてサンプルとループで構築した音楽世界に、サックスで絵を描くように優雅に立ち振る舞う様子は文句なく美しい。4 HERO のアルバム「2 PAGES」(名作!)に客演して彼らを生音楽にグッと近づけた功績でも知られている。00年代以降は NINJA TUNE で新作をリリースしているらしい。深夜聴くと有効なクラブジャズです。

ジェイポップ研究。

中孝介「ユライ花」

中孝介「ユライ花」2007年
●オリコン初登場7位!ずっと注目してきましたが、やっと正当な評価を受けたのかな、と思います。奄美大島独特のコブシとヒラヒラと揺れ動く裏声が、一流の癒し系ポップスになりました。大人の視聴に足る独特さと落ち着きがあります。なんかソウルミュージックの香りもしてる? このまま先輩・元ちとせのような存在になってもらえばと思います。

JACKSON VIBE「浪漫PEOPLE」

JACKSON VIBE「浪漫PEOPLE」2007年
●笹塚で50円。半ばヤケクソな元気の良さとファンキーな勇ましさ。カップリングが小沢健二「ラブリー」の勇ましいカバーでよかった。

チャットモンチー「女子たちに明日はない」

チャットモンチー「女子たちに明日はない」2007年
●これも笹塚で150円。期待しないで聴いたら、声が瑞々しくて「こんなにカワイいバンドだったっけ?」と見直しちゃいました。前なんかのシングルで失望してたっきりだったんだけど、よくなってる!今度のアルバムは買っちゃおうかな?

ゆらゆら帝国「美しい」

ゆらゆら帝国「美しい」2007年
●このバンドももっと早くから聴いとけばよかった。名前はずいぶん前から聞いてたのに。キラキラまばゆい高揚感が淡々と切れ目なく持続していく。

THE COLLECTORS「ぼくを苦悩させるさまざまな怪物たち」

THE COLLECTORS「ぼくを苦悩させるさまざまな怪物たち」1989年
●結成20年以上の歴史を持ち、今なお最前線で現役をはる東京モッズシーンの顔役バンド。これは初期3枚目のアルバム。このバンドは、キチンとした美意識でピッと引き締まっているようで、いつも明るく軽やかでとてもキャッチーな音楽をならす。ここでもそのポップ魂は健在。ちなみに下北 DORAMA で790円。
●ボクのリアルタイム経験(中学生でした)では、このアルバム収録の「ぼくはプリズナー345号」が朝のFM横浜でしょっちゅうかかってて気になってました。そのラジオ番組は CRJ という大学生の組織が選曲もパーソナリティも担ってた不思議な番組で、「大学生ってのはいろんなことができんだな」とバカ中学生であるボクは思っていたのでした。その後大学生になった時、ヒョンなコトで自分がこの CRJ に参加してしまうことになるなんて……。


健康のために、毎日極力外出、散歩をしよう。
●そう決めて、今日は三軒茶屋を歩いた。池尻大橋にある心療内科の診察に行くのに最近はバスを使っているのだが、この時使ってる北沢タウンホール~三軒茶屋のバス路線(茶沢通り)では、バスの窓からなにやら楽しそうなお店がたくさん見える。だから「代沢十字路」というバス停で一旦下りて、そこから三軒茶屋まで歩いてみた。

「代沢十字路」の交差点には、「マッドマン」という熱帯魚屋さんがある。ポリネシア系なコワいお面の看板が異様に目立つ。これって諸星大二郎の名作「マッドメン」から店名とってるんだろな。ここから次の「太子堂」バス停まで、気になる古着屋やジーンズショップが数軒ある。

諸星大二郎「マッドメン」諸星大二郎「マッドメン」

「太子堂」バス停の目の前には、古本屋「サムタイム」が。美術書メインの店でLPも少々ある。ここでアフリカ美術の本を買う。
●ここから「三軒茶屋銀座」「三軒茶屋」までは賑やかな商店街。ここにも少々の古着屋とアメリカントイのお店、雑貨店がある。そんな散策ができるなんて優雅なもんだ。

●病院から戻ると、下北沢の商店街の中にある「真龍寺」というお寺で縁日をやっていた。ここのお寺には、毎年節分に行われる「下北天狗まつり」で登場する大きさ2メートルの「巨大天狗面」が奉納されてる。近所の子供たちがたくさん集まっていた。普段は天狗面がコワいノマドとヒヨコもやってきて、ヨーヨー釣りとかスーパーボールすくいに夢中になっていた。

昨日は昨日で笹塚まで散歩に行った。
●笹塚の商店街で買物。ヒヨコ用に100円ショップで「あいうえおパズル」を買ったのだ。ウレタン製のあいうえお表で、ノマドがひらがなを覚えるのに役立ったアイテムだ。これをお風呂に浮かべて遊ぶわけだ。

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●コドモは目だけでは文字を覚えない。手と指でいじくる事で形状を認識する。点や棒がルールに沿って組み合わされた時、初めて文字という記号が成立することを理解する。触って比べてみることで、「へ」と「く」が向きの違いで区別されてることとか、「け」と「は」と「ほ」の左側のパーツは同じものだとか、「さ」と「ち」は左右対称だとかを知っていく。
●ノマドはとんとんとひらがなカタカナを覚えていったが、ヒヨコが全然うまくいかない。ぶっちゃけ本人の関心も興味もない。ある意味ノマドのペースで知的オモチャを与えていたから、ヒヨコはちょっと難しくて追いつけなかったのかもしれない。そこを反省して敢えて一度捨てた同じアイテムを与えてみようと思う。

●ノマドには本屋さんで「うらしまたろう」の絵本を購入。
●先日宇宙の図鑑を読み聞かせていて、アインシュタイン相対性理論の話題になった。図鑑には「光速の宇宙船が57年かけてアンドロメダ銀河まで往復すると地球では470万年経っている」なんて書いてある。光速で運動するものは時間がゆっくり進むという話だ。難しい!こんなモン5歳児にどう説明できようか。
「あーノマド、こりゃつまりだな、浦島太郎の話と一緒だ」と言おうとしたが、ノマド浦島太郎を知らない。やっぱり説明できん!なので「うらしまたろう」を読んでからアインシュタインに再挑戦することにする。
●しかしノマド、アインシュタインのアッカンベーしてる例の写真は気に入ったらしく、翌日「ノマドおとなになったら、てんさいカガクシャになる!」とかいってた。

●さらに笹塚駅南側「観音商店街」を歩き、そこにある TSUTAYA DORAMA の激安CDワゴンを漁った。1枚50~150円で気になるCDを買う。
●下北沢に戻ったら、スポーツクラブを見学。医者にも軽い運動を勧められているからね。先生「プールなんてイイですね。全身を同時に動かす協調運動は神経にイイですよ」
●下北沢の商店街はセールの真っ盛り。ホント物欲をそそる街だねシモキタは。散歩しているだけでお金を使いたくなっちゃう。結局キャップを買ってしまった。長く伸びたボサボサ髪の毛をギュっと押し込むためのキャップ。ヘンプ素材を使ったレゲエ風。
●このキャップを発見したのは北口のスーパー・ピーコックの裏側にある、ジャンクショップ集合体「東洋百貨店」。ここは20軒以上ものヘンな店がひしめき合う楽しいトコロだ。スケーター系、和柄系、レディース古着、バカTシャツから、ビンテージ雑貨などがワサワサしてる。ここはボクしょっちゅうチェックしてます。
「東洋百貨店」http://www.k-toyo.jp/

●ボクは神戸や札幌など、旅行先のお店を細かく紹介してきたけど、地元下北沢のお店を全然説明してこなかったですね。カフェだのレコ屋だのとってもいいトコロがいっぱいあるのに。今後地元もキチンと紹介していきます。


今日のBGM。まずはハワイものから。

JAKE SHIMABUKURO「MY LIFE」

JAKE SHIMABUKURO「MY LIFE」2007年
●ウクレレの JIMI HENDRIX と誉れ高いハワイの日系人プレイヤーのベストアルバム。ウクレレの限界を超える技巧派として知られてた彼の今の関心は、シンプルでアコースティックな表現。このベストも慎ましやかで優しい曲が中心で、癒し音楽として高機能。映画「フラガール」のテーマから BEATLES のカバー、CMソングだった「RAINBOW」まで収録。最近のジェイクはトレードマークのメガネをかけてないのだが、実は LASIK しちゃったとのこと。メガネ人のアイデンティティをそんなに簡単に捨てるなよ!と言いたい。

BRUCE SHIMABUKURO「BITS  PIECES」

BRUCE SHIMABUKURO「BITS & PIECES」2007年
●そのジェイクには実は弟がいる。その名はブルース。超クリソツで見分けがつかないほど似てる。弟も名うてのウクレレプレイヤーで地元ハワイではウクレレ教室を開いておりインディーでCDをリリースしているという。そんなブルースの日本デビュー盤がこちら。ここでは弟なんとボーカルを披露。ウクレレやハワイアンの様式にとらわれないゆったりしたギターミュージックを演っている。そこはかとなく漂うレイドバック感がハワイらしさなのかな。最後二曲が兄ジェイクとの共演。ラス前「TOKADA」は、ウクレレ2本だけの激しいガチンコバトル。ラスト曲は日本テレビの朝番組「ズームイン」のお天気テーマソング。サワヤカ~。

●続いて PAUL WELLER ものを2枚。

THE JAM「IN THE CITY」

THE JAM「IN THE CITY」1977年
PAUL WELLER の初期キャリアを代表する3ピースロックバンド THE JAM のファーストアルバム。時代が時代ですから、もろパンクです。これのドコがモッズリバイバルなのか、ネオモッズなのか、正直ボクには分からないッス。強いて言えば、ドクドクと躍動するビート感なのか。シンプルなビートロックとしては十分高性能。THE CLASH SEX PISTOLS、BUZZCOCKS に負けない瑞々しさがある。

THE STYLE COUNCIL「CONFESSIONS OF A POP GROUP」

THE STYLE COUNCIL「CONFESSIONS OF A POP GROUP」1988年
PAUL WELLER のキャリア中期といえばこの THE STYLE COUNCIL(略してスタカン)。これはその最後のアルバムです。黒人音楽趣味をモッズの性質とすれば、ブラックミュージック的なモノをハッキリと追求しようとしたという意味でスタカンは十分モッズだったと思う。このアルバムはA面でビート感の強いモノ、B面でしっとりとしたナンバーを並べた構成。しかし時代は88年、レアグルーヴやアシッドジャズのムーブメントが胎動してた頃。別の現場でよりモッズ的な動きが始まろうとしてた中では、スタカンの音楽はあくまでポップスで、尖った音楽には聞こえなかったと思う。だから「あるポップグループの懺悔」というタイトルが意味深に響く。この直後スタカンを解消した PAUL WELLER はその後のソロ活動で90年代ブリットポップの精神的支柱に祭り上げられていく。


昨日はぜんそく方面でいつも通っている呼吸器科のクリニックへ行った。
●霧状の薬剤を吸入して、気管支拡張剤を一時間点滴。抗生物質とアレルギー性鼻炎の薬、鎮痛剤とリン酸コデインという咳止めのクスリ(コレ結構強すぎるから飲み過ぎはよくないっス)。ふーっ。またクスリ増えたな。先生「このクスリ、ちょっと眠気を誘うから気をつけてくださいね」「眠気を誘う系はもう既にタップリ飲んでますから、もう今さら大丈夫っス」

その後、下北沢でメガネ屋さんに寄る。
●メガネを新調するためです。ボクをずっと悩ませている頭痛や肩や首のコリ、眼精疲労は、メガネに原因の一部があるのではないかと思ったのですわ。
●ボクはここ10年の間、1~2年以内に新しいメガネに買い替える習慣がある。別にオシャレが理由ではない。あまりにヘビーユースでメガネの寿命が短いのだ。左目0.05、右目0,05以下、しかも若干乱視アリというボクの視力ではメガネ矯正は常に欠かせない。外したメガネが見えなくて探せないなんてこともある。そんな状況で24時間徹夜勤務、デスクで仮眠、その間メガネかけっぱなしとかしてると、ホントにぶっ壊れるのだ。「突然レンズが外れて飛んで行く&そのまま自分で踏み割る」なんてことも実際にあったのだ。
●また、微妙な歪みも困ったものだ。ぐにゃりと曲げてしまったフレームも修理を度重ねると「コレもう折れる寸前ですよ。修正できる範囲のところまでしか直せません」とか言われる。そんな歪みをそのままに使ってると、絶対疲れ目がヒドくなる。今のメガネは去年2月から稼働してるが、もう合わなくなってきているのかも知れない。

●で行ったのが「f×g下北めがね工房」というお店。前から気になってたんだよね。ちょくちょく冷やかしでメガネを見てたけど、デザイナー系や職人系セルフレームを扱ってて好感度が高かった。店舗の雰囲気もオシャレだし、在庫がちょっと個性的で、普通のメガネがないってトコも好き。
●フレームはワリと即決、5分で決めた。JAPONISM ってブランドのセルフレーム、色は黒と見せかけて実は暗めのマーブル模様。正直ブランドはこだわらない。問題は耐久性とかけ心地。「セル系って気分なんですけど、一番丈夫なのどれですか?」このヤリトリで十分。店員のお姉さんが、板パネ式テンプルという独自の仕組みを持つこのフレームを丁寧に説明してくれた、その姿勢がよかった。
●一方でレンズ選びは時間をかけた。「眼精疲労が気になるんです」そんな相談にキチンと対応してくれた。30分くらいかけて何種類もレンズをためし、最終的に今のメガネより矯正視力を下げたカタチにした。「今までのメガネは両目1.5までいってましたが、ちょっとキツいと思うので下げてみましょう」丁寧な店員さんだ。
「f×g下北めがね工房」http://www.fxg.co.jp/kitazawa/

●台風一過、雨の日が多かった中で久しぶりにした今日の外出。家族以外の人間としゃべったのが5日ぶり。やっぱちょっとでも外出しよう。気分がよくなる。

さて、今日はジャズをいっぱい聴いた日であった。

ザ・スティンガー ザ・スティンガー
ジョニー・ハモンド・スミス (1998/10/07)
ビクターエンタテインメント

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JOHNNY "HAMMOND" SMITH「THE STINGER」1965年
●ジャズの名門 PRESTIGE から出てる再発シリーズ「SOUL JAZZ COLLECTION」ってヤツから買ってみました。ハモンドオルガン奏者 JOHNNY SMITH の代表作。アメコミ調のジャケがカッコいいでしょ。オルガン奏者には JIMMY SMITH ってスゴい人がいるから(BEASTIE BOYS がサンプルしたりしてる)紛らわしいけど、この人もオモシロかったです。テンポ早めの曲はクラブで聴いたらカッコいいなと思ったし、オリエンタル趣味とかラテン風味が楽しい。オルガンって音に温もりがあって、角の丸さが人懐っこくて好きだな。

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JACK MCDUFF「HOT BARBEQUE」1965年
●これも上記CDと同じ PRESTIGE「SOUL JAZZ」シリーズ。ジャズの再発CDって新譜でも1000円で買えるのがいっぱいあるからうれしいよね。何を買ったらいいのか分からんのが問題だけど。これもオルガンプレイヤーのリーダー作。タイトルが「ホットバーベキュー」でジャケが肉丸かじり(しかもギャートルズ級)と、アホっぽくてイイ。「バーベキュー」ってのは「セクシーなオンナの子」という意味らしくって「バーベキュー」がタイトルにつく曲っていっぱいあるという。このCDは1枚通してジューシーな濃厚テイストでR&B度高し。実際R&Bのスタンダードをカバーしたりも。バンドの名前は「THE HEATING SYSTEM」(これまたカッコいい名前だ!)といって、GEORGE BENSON も参加してる。

ライヴ ライヴ
ジョージ・デューク・バンド ビリー・コブハム (2007/06/27)
ワーナーミュージック・ジャパン

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THE BILLY COBHAM - GEORGE DUKE BAND「"LIVE" ON TOUR IN EUROPE」 1976年
BILLY COBHAM はスゲエ!この名前は絶対覚えてください!手数の多さは世界一の超絶ドラマーで、ジャズロック~ファンク~プログレファンまで絶対に満足させるハイテンションな音楽を演る人です。ボク一時期この人の演奏結構集めてました。初リーダー作の「SPECTRUM」(1973年)とか死にそうになりましたし、MILES DAVIS の高弟の一人で、やはり超絶バカテクギタリストの JOHN "MAHAVISHNU" MCLAUGHLIN のバンドで演ってる BILLY も凄まじい。このアルバムは今も現役のキーボード奏者 GEORGE DUKE と一年限りで組んだバンドのライブ盤。2人でやりたい放題演ってます。一流のファンクチューンから始まって GEORGE のソロ弾き語り(というか雄叫び)や BILLY のドラムソロ曲、歌入りファンクロック、プログレ的展開の曲など多彩。現行のジャムバンドシーンに大きく影響を与えているギターの JOHN SCOFIELD も参加しててかなりカッコいい。

ウェザー・リポート’81(紙ジャケット仕様) ウェザー・リポート’81(紙ジャケット仕様)
ウェザー・リポート (2007/05/23)
ソニーミュージックエンタテインメント

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WEATHER REPORT「WEATHER REPORT」1982年
WEATHER REPORT もなんだかんだで結構集めたなあ。やっぱ大事なのは JACO PASTORIUS でしょ!「ジャズベースの考え方を転覆させた天才ベーシストでありながら、その華々しいキャリアとは裏腹に酒とドラッグに溺れ奇行に走り、飲屋でつまらないイザコザを起こして35歳で死ぬ」という物語に惹かれちゃいます。ソロアルバムもカッコいいし、ライブコンピもたくさん聴いた。同じ WEATHER REPORT でもジャコパスが在籍してない時代はあんま買ってないし。このバンドの本来の中核人物 JOE ZAWINUL WAYNE SHORTER(やはり2人も MILES DAVIS の高弟)は音楽偏差値高すぎの人達。でもそこにしなやかな躍動感とキャッチーさをジャコがもたらしている。このアルバムはそのジャコパス在籍最後の時期のモノ。まるっきり同じ名前のアルバムが1971年にもあるけど混同しないように。そっちはバンドのデビュー作でジャコパスなし。これはこれでザヴィヌルのスペーシーなシンセ世界がオモシロいんだけど。

カルテット カルテット
ブラッド・メルドー パット・メセニー (2007/03/28)
ワーナーミュージック・ジャパン

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METHENY MEHLDAU「QUARTET」2007年
●ぐっと時代が下って今年の新譜です。70年代から最前線で活躍してきたベテランギタリスト PAT METHENY と、90年代からキャリアを起こした若手ピアニスト BRAD MEHLDAU のコラボアルバム。16歳の年の差コンビでありながら、二人の呼吸と一体感は絶妙に素晴らしい。さざ波立つ美しいハイハットと優雅なグルーヴに乗って、代わる代わるソロを取り合うギターとピアノ。激しい個性の激突バトルではなく、そよ風がクルクルと向きを変えるような爽やかさ。静謐なる高揚感が切れ目無く続く。これは癒される。お互いへの深く優しい敬意が沁み渡って来る。MEHLDAU が2歳の時に、PATパークリー音楽大学で講師をしてた。これだけキャリアに差があるのに、この調和はスゴい。どれだけ PAT がこの若いピアニストに惚れ込んでいることか。レーベルはまたしても NONESUCH。以前紹介した KENNY GARRET といい WILCO といい、今のボクにとって NONESUCH は外れなし。

ロスト・イン・トランスレーション ロスト・イン・トランスレーション
ベイ・シュー (2007/01/24)
ユニバーサルクラシック

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BEI XU「LOST IN TRANSLATION」2007年
●ここでの主役はN.Y.で活躍する中国人アーティスト。見りゃわかるけどとっても美人さんです。今までのCDからグッと趣を変えてジャズボーカル。大雑把にいえば NORAH JONES みたいな音楽です。ノラ好きなら十分楽しめます。ただノラとの違いを示すとすれば、ノラはバンドアンサンブルの中に自分の声を沈めてスモーキーに響かせるシンガーだけど、彼女ベイ・シューさんの声は、控えめながら凛とした強い芯をうっすら感じさせるタイプ。バンドの音には溶け込まない。

Beauty & Crime Beauty & Crime
Suzanne Vega (2007/07/17)
EMI

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SUZANNE VEGA「BEAUTY & GRIME」2007年
●これはジャズじゃないし、本人もジャズなんてつもりは一ミリもないと思うけど、BLUE NOTE からのリリースになったんで入れてみました。BLUE NOTE、最近新しい動きが活発です。サブレーベル NARADA を立ち上げたりとか。昔懐かしい80年代のスザンヌ・ベガが帰ってきたようなアコースティック音楽ですわ。90年代にトチ狂ってインダストリアルな打ち込みビートに挑戦した時(アルバム「99.9°F」)は、どないしんたんだと心配になりました。ヘン過ぎてちょっと好きでしたけど。あの時は変態プロデューサーコンビ、MITCHELL FROOM & TCHAD BLAKE に毒されたんでしょう。と思ってたら今作もミキサーは TCHAD BLAKE なのでした。

風邪をひいたようだ。
●このところ中途半端に涼しいから、ちょっと風邪をひいてしまったようだ。咳が出る。ボクの場合ちょっとした風邪がすぐにぜんそくの息苦しさへ直結する。苦しい。漢方の葛根湯とぜんそくの吸入薬を追加して飲む。どんだけクスリ漬けなんだボクのカラダは。相変わらず全身の筋肉がビキビキに緊張してカラダ中が痛い。簡単な動作でツってしまう。

●去年ヒヨコの担任で先日寿退職したユキ先生が、赤ちゃんを無事出産。幼稚園に報告に来たらしい。赤ちゃんの名前は「リュウ」くん。
●そしたらノマド「ねえパパ、なんでノマドの名前を「ドラゴン」にしてくれなかったの!」リュウ=ドラゴンって誰かに教えてもらったな。「こんどからノマドのなまえはドラゴンね!」お前、「がるるーだ/とりれんじゃー」っていう別人格もあるじゃないかよ。いくつ名前を作るつもりだよ。
●ヒヨコも一緒になって「ヒヨコはちょうちょのなまえがよかったー!」ちょうちょって……アゲハチョウとか?「そう!ヒヨコ、アゲハちゃんがいい!アゲハちゃん、カワイい!」

●娘の名前「ヒヨコ」の由来は単純に ”ひよこ” をもじったのではなく、実はボクが好きなアーティスト BJORK にちなんでつけられているのだ。BJORK → ビョーク → びょーこ → びよこ → ひよこBJORK から出発して濁点とったら、予想外のインパクトが出てきたぞ!って感じだった。
●で、それを初めて本人に説明する。「実はね、ビョークという名前のお姉さんがいてね、とても歌が上手でステキな人なんだよ。ヒヨコって名前はそのビョークさんの名前をマネしたんだ。」早速、BJORK がパフォーマンスしているDVDを見せてみる。「MTV UNPLUGGED LIVE」。ヒヨコ、カラダを揺らしながらしげしげと見てました。

MTVアンプラグド&ライブ MTVアンプラグド&ライブ
ビョーク (2002/06/21)
ユニバーサル インターナショナル

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でも BJORK の新作は甘くなかった。

Volta Volta
Bjork (2007/05/08)
Polydor

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BJORK「VOLTA」2007年
●ここんトコロの BJORK は、ちょっとアバンギャルドすぎて内向き傾向が強過ぎた。人間の声だけで全てのサウンドを構成した「MEDULLA」はまだ良いとしても、今の恋人である現代美術作家 MATTHEW BARNEY の映像作品に提供したサントラ「THE MUSIC FROM DRAWING RESTRAINT 9」はツラかった。やっとポップアルバムに還ってきてくれたか、とか思ってたのだ
●しかし今回も一筋縄では行かない。正直なんかコワい!「ワタシは今怒ってるわよ!」音と声とか渾然一体になって大きな奔流になって襲いかかってくる。当世一流のエレクトロトラックに、金管楽器の不安なアンサンブル、呪術的に響くバスドラム、中国の琵琶、アフリカの親指ピアノまで、この世で聴いた事のないようなアンバランスな音像が、聴く者を未知の次元に引きずり上げる。そして唯一無二のあの声が心を八つ裂きにしにやって来る。コレは健康な時じゃないと聴けない。彼女の激しい生命力にコチラが飲み込まれてしまう。

せっかくだから、今日はそのまま UK 系のCDを紹介しましょう。

Hats off to the Buskers Hats off to the Buskers
The View (2007/01/22)
1965

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THE VIEW「HATS OFF TO THE BUSKERS」2007年
●バンドの平均年齢18歳という早熟ぶり。「THE LIBERTINES を聴いてパンクに夢中になった」とか言われると、世代の差が果てしなくデカいことを思い知らされる。でもそんな様式とは関係ないキャッチーなメロディが煌めく瞬間がある。レーベルは 1965 RECORDSTHE STROKESTHE LIBERTINES を発掘した JAMES ENDEACOTT 氏が立ち上げた新レーベルだそうな。

Forever on Forever on
Draytones (2007/03/26)
1965

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THE DRAYTONES「FOREVER ON」2007年
●これも 1965 RECORDS の新鋭バンドですって。全員20歳前後の若き3ピースバンド。これはそんな彼らの日本編集盤ミニアルバム。なんだか随分と多芸な音楽をやってる。一曲目でノリノリのサイケガレージを演ってみせたら、お次は時代がかったミュージックホール調のスタイルを演ってみせたり、トラッドなスタイルを器用にやりこなしたり。フルアルバムは来年までお預けだとか。イギリスのバンドブームは熱いね。

Twilight of the Innocents Twilight of the Innocents
Ash (2007/07/02)
Wea

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ASH「TWILIGHT OF THE INNOCENTS」2007年
●彼らもティーンネイジャーの頃にデビューした、かつての「恐るべき子供たち」だった。最初のアルバムの時は17歳だったはず。北アイルランド出身だけど、当時のアメリカンロック~グランジに強く影響されてて、UKからUSオルタナティブへの回答みたいな音楽を鳴らしてた。なんか生意気な印象で、当時はあんま聴かなかった(シングル1枚くらい?)そんな彼らももう30歳代突入。ラウドなギターサウンド健在のパワーポップだけど、年齢に応じた深みを作るためにどうしたらいいか模索しているみたい。

レッツ・ボトル・ボヘミア レッツ・ボトル・ボヘミア
ザ・スリルズ (2004/09/15)
EMIミュージック・ジャパン

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THE THRILLS「LET'S BOTTLE BOHEMIA」2004年
●これもアイルランドのロックバンドだ。ダブリン出身の5人組。同郷の U2 みたいな湿っぽいロックなのか、それともアイリッシュトラッドを取り入れたバンドなのか。そんな予想で買ったら、とってもサワヤカサウンドでビックリした。ストリングスやピアノのアレンジが音楽をふくよかにしてて聴きやすい。声もなんか甘口だし。下北沢で590円で売られてました。

自宅休養一週間経過。
●体調はよくなってない。ある程度安定はしているが、あくまでクスリをタップリ飲んだ効果を前提にした安定だ。クスリを抜くとどうしようもなくダメになる。今日も日中はグッタリと寝て過ごしている。じっくりじっくり焦らずに。

自律神経失調症とのお付合い(その6)~「精神安定剤」編
●今日は現在ボクが毎日飲んでいるクスリの話をしましょう。精神安定剤、抗うつ剤、睡眠薬、筋弛緩剤、鎮痛剤、そして気管支ぜんそくのクスリを4種類。気管支ぜんそくはココ6年来の持病である。しかし成人になってから発症するぜんそくは、自律神経失調症の現れだという説もある。だとすれば、ずいぶん前からボクは壊れてた事になるんだな。

●精神安定剤が初めて登場した時は、正直最初は思い切り戸惑った。2月のことだ。最初に処方してくれたのは、ぜんそくでお世話になってた呼吸器科の先生だ。自分が自律神経失調症らしいと知ったのもその時だった。一番最初はホントビックリしたし、かなりヘコんだ。
「unimoさん、あなたはぜんそくだけじゃなくって、自律神経失調症なんだと思うの。」ボクはそれまで自分の体調不良をぜんそくの悪化だと思ってた。発作がヒドくて声もでなくなってたし。でもそれだけじゃないというのだ。「今日は安定剤をお出ししましょう。」先生の言葉にドキリとした。
●安定剤って……精神安定剤ってコトだよな……とうとうソコまで来たか……。話にはよく聞くけど、これがホンモノか。生まれて初めて見た。まさかこんなモノにお世話になろうとは。そこまでボクは壊れているんだ。ああ、もうボクはカタワモノってわけだ…。そりゃ最初はヘコみましたよ。

●家に帰って夕食後、早速この新しいクスリを飲んでみる。クスリの名前は「デパス」自律神経失調症治療には超定番らしい。効き目はすぐに現れた。スゴい!氷のように凍てついたアタマの中の何かがグラグラと溶け始めるような感覚だ。うわ…キモチいい…。ドラッグ経験のキモチよさってこういう事か? こんなに気持ちイイなら早くこのクスリを飲めば良かった…。初めてこのクスリを試したこの日は久しぶりの快眠となった。

●でも依存症とか気になるじゃないスか。最初は何だかオッカナビックリでちょっとづつ飲んでみたり、少し抜いてみたり…。医者の先生にも正直な気持ちを相談した。「あの…やっぱりちょっとコワいというか大丈夫かなって思うんですけど」「…unimoさん、安心してください。このクスリはそんなに強いものじゃないし、世の中にはこのクスリを飲みながらちゃんと働いている人もいます。今はクスリをキチンと飲んでおきましょう。むしろ状況に合わせて少し量を増やしてもいいです」

●それからは安心して飲むようになった。一日3回2錠づつ。症状の強い時にはもう一錠追加もしている。もっとヒドい時(パニック発作)は別の精神安定剤を追加で飲む。初めて飲んだ時に感じた気持ちよさは一回きり。でももうこれがなくてはダメだ。飲まなければ、病気の苦しい症状が肉体/精神両面から容赦なく襲ってくる。これって世に言う「薬物依存」ってヤツ?(最近だと華原朋美とか?)でも病気を治す過程として必要ならばしょうがないでしょう。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


ヒヨコアートの続編。
●ヒヨコ、昨日の「わんちゃん」作品に味をしめて連作発表であります。「ピンクのわんちゃん」折り紙の切り貼りで出来てます。

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●わんちゃんの顔部分の折り紙は、誰かに教えてもらったのかと思ってたが「ひよこがじぶんでやったんだよ!」とのこと。へえ。オメメがハートになってるじゃん。ヴィヴィッドな胴体部分の色使いもイイが、注目は首からぶら下がっているペンダント。ヒモで繋がっててココだけブラブラしている。メモ用紙に赤マジックでハートを作る。「パパ、これもパソコンにのせて!」はいはい。

●ボクは画家の奈良美智さんの作品が以前から好きなのだが、最近奈良さんの描く少女にウチのヒヨコがそっくりになってきて笑えてくる。

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●個人的にウチのヒヨコを知ってる人なら100%納得してもらえると思う。デコッパチで、ハナが超低くて、シモブクレな輪郭。特にこの↑作品とか超ソックリ。

「THE LITTLE STAR DWELLER - ちいさな星通信」奈良美智

「THE LITTLE STAR DWELLER - ちいさな星通信」奈良美智

「SLASH WITH A KNIFE」奈良美智

「SLASH WITH A KNIFE」奈良美智
奈良美智さんの本をヒヨコ本人に見せる。「ヒヨコ、この女の子、パパヒヨコにそっくりだと思うよ。カワイいね」本人まんざらじゃない様子でちょっと得意げ。ヒヨコにはカワイいモノとかキレイなモノをいっぱい見せてやろう。


今日のBGM。シンガーソングライター系からロックものまで。

RAY LAMONTAGNE「TILL THE SUN TURNS BLACK」

RAY LAMONTAGNE「TILL THE SUN TURNS BLACK」2006年
●落ち着いたギターとともに、ひっそりとささやくように唄うその声は、疲れたカラダには優しく沁みる。ジャケ通り、暗い暗い印象の曲を訥々と唄う。救いのないこの世を冷めた目で見つめてるような音楽だ。デビューは31歳と遅咲きだったシンガーの2枚目。現在33歳はボクと同い年か。少年時代は全員父親の違う兄弟とともに母親と放浪生活を送り、高卒で靴工場に就職。苦労人だ。

ALEKSANDER WITH「COMING HOME」

ALEKSANDER WITH「COMING HOME」2007年
●コチラは早熟な天才ピアノマン。20歳のノルウェー人シンガーだ。多彩な曲調で退屈させないポップアルバム。シリアスなダイナミックさが曲に漂ってて人を元気にさせる。2歳の頃からラジオでピアノ弾いてたって?スゴいね。

MAROON 5「IT WONT BE SOON BEFORE LONG」

MAROON 5「IT WON'T BE SOON BEFORE LONG」2007年
「IS THIS LOVE ?」「SUNDAY MORNING」と特大ヒットだったシングル曲先行で聴いてしまった前作アルバムは、残念ながらその2曲しかアタマに残らなかった。今度はそんな偏見とは無縁で聴けたので、やっとバンドの実力が見えてきたかな。ソウルフルでありながら、馴染みやすいメロディがキャッチー。ちなみに「MAROON」とは、ジャマイカなどの奴隷黒人で、反乱脱走を果たし山中で自治を勝ち取ったコミューンの人々を差す言葉。

EDITORS「AN END HAS A START」

EDITORS「AN END HAS A START」2007年
●前のアルバムからずいぶん印象が変わったような…? なんか地味なバンドだったのに、COLDPLAY のような荘厳さとスケールの大きさを備えたような気がします。UKのバンドでは2枚目のアルバムでがっかりするケースが多いが、二枚目で「へえ」と思ったのは久しぶりかも。

MODEST MOUSE「WE WERE DEAD BEFORE THE SHIP SANK」

MODEST MOUSE「WE WERE DEAD BEFORE THE SHIP SANK」2007年
●アメリカのバンドなんだけど、エモとも違うしパンクからも遠い。流行と関係ないギターロックてことか。しかもビックリしたことに、今作から元 THE SMITHS のギタリスト JOHNNY MARR が加入したという! JOHNNY MARR 、自分のバンド THE HEALERS の方はどうしたんだ?

WILCO「SKY BLUE SKY」
WILCO「SKY BLUE SKY」2007年
●音の粒立ちがキレイ。音色の一つ一つがキラキラしてる。90年代のオルタナ時代から独自のフォークロックをマイペースに奏でてきたバンド(オルタナティブカントリーとか言われてたっけ)。地味な印象だったんだけど、久しぶりに聴いた新作は、その頑な美学が細部にまで行き渡って、とても豊かなグラデーションを描いている。ゆったりとリラックスして聴ける素晴らしいCDだな。レーベルは NONESUCH。長い時間をかけて独自の美学を磨き上げたアーティストを束ねているこのレーベルの審美眼は信用できます。

会社を休むようになって、ずーっとコドモを見ている。
●ホントに感心してるのだが、コイツら終始ナニかをセッセと作っている。ガムテープやセロテープ、折り紙やコピー用紙やペットボトルやラップの芯とか使って、何やら楽しそうにモノ作りしている。別に教えた訳でもなく「作ってみな」とかオトナが言うワケでもないのに。そんで作ったものに「カワイイー!」とか勝手に感動している。コッチが「ほえー」というモノも時々出来てくる。

●今日はノマドとヒヨコのコラボ作品が出来た。題して「わんちゃんとひよこ」

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●ノマドが描いた「わんちゃん」は毛むくじゃらでカワイいらしい。それをヒヨコが折り紙数枚をつなぎ足して、周囲の状況を制作。「わんちゃん」のくびから伸びたロープを持っている人物は「ひよこ」自身。折り紙のヴィヴィッドな原色使いが鮮烈で、人物(自画像)の部分は自分の好きな色ピンクを使ってる。サイズはB4版を超える大型作品。ヒヨコやるじゃないの。

●もう1つ、ヒヨコの注目作品。これも今日の制作物

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「きいろいわんちゃん」。黄色の折り紙数枚を組み合わせて「わんちゃん」の顔、胴体、4本の足を制作。それにヒモをつけてぶら下げて遊ぶ。全部自分で考えて作ってる。お前進化してんなあ。

さて今日のBGM。60年代関係を聴いてます。

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VARIOUS ARTISTS「THE BEST OF 60S MOD」1960~1968年
SMALL FACES、THE KINKS から モッズクイーン P.P. ARNOLD まで。そしてそのモッズシーンに大きく影響をもたらした THE SKATALITES らのロックステディまで網羅。なのにタワーのレジカウンター脇に500円で売られてました。モッズの音楽の魅力って、憧れの対象であるR&B黒人音楽と、白人である自分達の表現の間にある距離感の微妙さだと思う。R&Bをやりたくてやりきれないコンプレックスからにじむ真のオリジナリティがカッコいい。だからこの時代はカッコいい。SANCTUARY というイギリスのレーベルからでてます。

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VARIOUS ARTISTS「THE BRITISH 60S HITS COLLECTION」1963~1969年
●60年代の大英帝国はモッズやリバプールサウンドばっかだけではなく、それなりのアイドルポップスも流行歌として健在のよう。HELEN SHAPIRO とかのティーンガールズシンガーとか収録してます。勉強不足で後のアーティストはよくわからん。これは神戸で280円で売ってたCDだ。

THE VENTURES「GO WITH THE VENTURES」

THE VENTURES「GO WITH THE VENTURES」1960~2007年
●こっからはアメリカのバンド。デンデケデケデケ!みんな知ってるべンチャーズのベストです。超有名なギターフレーズが次から次へと出てきて楽しいっす。ベンチャーズっていうと夏ってイメージだけど、実は色んな所にエキゾ趣味が散らばってて丁寧に気分を作ってる、それがハワイだったり南国だったり、太平洋を渡りきって日本の歌謡曲だったりしててオモシロい。

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THE LEMON PIPERS「GREEN TAMBOURINE」1967年
●バンド本人達は死ぬほどサイケデリックロックがやりたかったのに、レーベルはベタベタのポップスをさせたがってた。そんな思惑の葛藤が、ちょうどイイ塩梅のサイケポップスを作り出しました。表題曲「GREEN TAMBOURINE」は全米でナンバー1ヒットになっちゃった。もちろんこの曲はボク大好きです。基本的にはキャッチーなフォークロックなのに、どこかヒネクレてて、ユニークな楽器の奇妙なアンサンブルとポワーンとしたエコーが楽しい。下北沢 DISC UNION で350円だった。

THE 13TH FLOOR ELEVATORS「EASTER EVERYWHERE」

THE 13TH FLOOR ELEVATORS「EASTER EVERYWHERE」1967年。
●これも下北沢で260円で発見した。ナイス買い物!コチラは60年代サイケガレージど真ん中のカルトバンドだ。ファーストアルバムの「THE PSYCHEDELIC SOUNDS OF THE 13TH FLOOR ELEVATORS」は伝説の1枚になってます。コッチはセカンド。アシッド食い過ぎの非合法ビート衝動で突き進むロック魂。パンクという名前が生まれる前にパンクを体現したダメ人間の爆発の痕跡。

日本のヒップホップも聴いてます。

TWIGY「七日間」

TWIGY「七日間」1999年
●下北沢で100円で売ってたマキシシングル。元 MICROPHONE PAGER として日本のハードコアヒップホップの先駆をなした男。甲高い声で速射砲のように繰り出すラップが持ち味。同じ速射砲ラップの達人 RINO (a.k.a. RINO LATINA II) の客演曲「希少情報」も気になった。

エイジアエンジニア「GROOVIN GROUP」

エイジアエンジニア「GROOVIN' GROUP」2004年
●最近よく聴く名前だなと思って聴いてみた4人組ユニットのデビュー盤。MC4人のマイクリレーから、メロディのあるサビに展開して全員でユニゾンする。キャッチー。

KREVA「元・新人クレバ」

KREVA「元・新人クレバ」2006年
クレバの2ndソロ「愛・自分博」が大ヒットしたので、1stソロの「新人クレバ」を緊急再発だそうで。だから「元」がついてる。内容はたいして変わってないのかな? KREVA は頑張ってる!KICK THE CAN CREW の元メンバーの中ではダントツで高いセールスを上げてるって言うし。ボクもラッパーとしてはスキル高いなあと思う。けどトラックがシンプルすぎてちょっと飽きがくるんだよね。トラックは別の人に作ってもらった方がイイんじゃないのかな…。

KREVA feat. 草野マサムネ「くればいいのに」

KREVA feat. 草野マサムネ「くればいいのに」2007年
●こりゃ異色のコラボっすね。クレバスピッツがナニをするのかと興味津々。切なくサビを歌い上げるマサムネ氏、ギターなしでも機能する歌声だと証明(ちょっと違和感あるけど)。

ケツメイシ「また君に会える」

ケツメイシ「また君に会える」2007年
●ヒヨコが大好き蛯原友里ちゃんのCMソング。水着ジャケがまぶしすぎる。今年のボクには海なんぞ無縁だろうからな。キャッチーで爽やかなサビのメロディがケツメイシの命。それに今回はウキウキするようなラテンパーカッションと晴れ晴れするようなストリングスアレンジ。キラーチューン。


●今日は比較的体調がよく、新しく処方された少し強めの睡眠薬もよく効いて、気持ちよく眠れた。深夜に度々目が覚めるのだけはどうしても治らないけど。天気も悪いので家の中でノンビリ。昨日病院から借りてきた病気についてのパンフレットを読んで過ごす。

自律神経失調症とのお付合い(その5)~「食生活関係」編
●自宅休養の今では、規則正しく食事をとっているボク。ワイフの作る手料理を、コドモたちといっしょに食べる。それはそれでとても健康的だ。きっとそのうち太るだろう。
●ただ一方で、病気らしい現象もそのままになっている。実はここ1~2ヶ月、ボクは空腹感を感じた事がない。というよりハラが減っているか満腹なのか自分でもわからないという感覚か。食欲がないわけではない。出されたモノはちゃんと食べられる。でもなんか味気ない。これも自律神経失調症の1つの現れらしい。神経がイカレてるということは、こんな影響まででるのである。
●その一方で、ノドが異常に乾く。一日に必ず2リットル以上の水分を摂っている。これは会社に通っていた頃から自分でも気になってた。500mlのペットボトル5本分は毎日飲んでいた。今ではコストダウンのためにワイフが麦茶を作ってくれている。これも自律神経失調症が原因だという。唾液の量をコントロールできなくなっているのだ。結果、口の中がただれたりするらしい。確かに口内炎っぽいモノは良くできる。
●その他、便秘や下痢などの症状も出るらしい。確かに言われてみれば、便秘っぽいかな。でもその程度の認識なので、ボクの場合あまり問題にはなってない。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


コドモたちは、午前中近所の小学校で「阿波踊り」の練習。
●下北沢では8月に阿波踊りのお祭りがあるのだ。ノマドヒヨコは年齢制限を超えて今年から参加。「ヤットサー!ヤットヤット!」というかけ声を、ヒヨコは「ヤットさーん!」と勘違い。「ヒヨコ、ヤットさんって誰なの?」「おどりおしえてくれるオジさんのこと」そりゃ大幅に違うだろう。

午後は午後で、バレエの練習。
●コッチも来月初めての発表会がある。意外と忙しいノマドヒヨコの夏。こちらでは妖精さんとして縦一列に並んで踊るヒヨコ、身長が一番小さいから最前列で一番目立つと喜んでたのに、実力不足で前から3番目に降格。本人わりとショック…。でも今日の練習で先生の話を聞いて頑張ったら、2番目に昇格してもらえた。
●実はノマドもバレエやってます。そもそも男の子は激レアな存在なので、超初心者ながら結構目立つポジションにあてがわれたらしい。映画「リトルダンサー」な感じでしょ。本人結構楽しんでる。

さて今日のBGM。女性R&Bを聴いてます。

BEYONCE「B DAY - DELUXE EDITION」

BEYONCE「B' DAY - DELUXE EDITION」2006~07年
●現行シーンで最強の存在感を放つR&Bディーバ、BEYONCE の2ND アルバムに、5曲の新曲とDVDプロモ12曲を盛り込んだデラックス盤をゲットしました。やっぱビヨンセはスゴいわ。ハリと伸びのある声で最新の高性能トラックを逞しく乗りこなすパワーと類い稀なる美貌は、さながら戦の女神ヴァルキリーというところでしょうか。気のせいか、プロモの隅っこに映画「DREAMGIRLS」で共演したジェニファー・ハドソンが混じっているような…。あの映画やっとビデオ屋さんに出てきたからそのうち見ないと。

KELLY ROLAND「MS. KELLY」

KELLY ROLAND「MS. KELLY」2007年
BEYONCEデスチャ時代の同僚、ケリーちゃんの2枚目のソロです。前のソロはデスチャ解散以前だったから、実質これが初のソロ勝負といっていいでしょう。ボクは肉感的でフェロモンが強力すぎるフロント担当のビヨンセよりも、控えめで少しおっとりしてるスレンダー美人ケリーちゃんの方が断然好みですわ。「デスチャ合コン」がもしあろうものなら、ボクはケリーちゃん狙いに動きます(←妄想)。今回は結構セクシーで少しエッチな曲にもトライしてますが、後半のしっとりとした展開の方がボクは好きかな。
●実は仕事の関係で、ビヨンセケリー、別々の場面で二人ともにボクはあった事があるんです。英語もできないボクですからアイサツ程度の話ですけど。タレントとしてのオーラがビヒャーッと出まくってるかと思いきや、実は二人ともとても謙虚な印象で普段の声とかとても小さくてビックリ。イイ人でした。

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JOSEPHINE SINCERE「WILDFLOWER」2006年
●義弟 KEN5 くんからまたイイCDを貰った。フィラデルフィア発の女性シンガーのデビュー盤だ。フィリーの良心的なシーンを仕切る DJ JAZZY JEFF がフックアップした娘でまだ多分20歳くらい? フィリーの伝統を汲むオーガニックソウルのイイ空気を封じ込めた生バンド演奏が豪華でシック。そこをミドルレンジで少しスモーキーな彼女の声がうまく調和してる。生ギターが沁みる曲「JANE」 LAURYN HILL の名曲「ZION」を連想させるし、60年代のR&Bクラシックカバー「OOH CHILD」も優雅。レーベルも無名でなかなか自分じゃ買えないな。KEN5 くんありがとう。掘出し物ですわ。

TIFFANY VILLARREAL「TIFFANY VILLARREAL」

TIFFANY VILLARREAL「TIFFANY VILLARREAL」2004年
●これも義弟 KEN5 くんからもらったCDだ。なんか聞いたことある名前のシンガーだな…はてどこで聞いたっけ…と思ったら WU-TANG CLAN の中核メンバー RAEKWON のシングル「THE HOOD」に客演シンガーとしてクレジットされてたコだった。メキシカン&プエルトリカンの血をひくカリフォルニア娘という。昨今のラティーナのパワーはスゴいね。RAEKWON が客演仕返してあげた曲「REWIND THE TIME」がオリエンタル風味でよかった。

RIHANNA「GOOD DIRL GONE BAD」

RIHANNA「GOOD DIRL GONE BAD」2007年
●カリブの小島バルバドスから JAY-Z にフックアップされてデビューしたのが2年前。無垢な少女でしたがあっという間に「BAD」なオンナになってしまいました。都会はコワいわ。以前は感じられたレゲエやソカ風味はなくなって、ハウスっぽいアプローチが増えてる。TIMBALAND も三曲トラックを提供。全体的にハイテンポなんだよね。

さてお次はジェイポップ研究。

MR.CHILDREN「B-SIDE」

MR.CHILDREN「B-SIDE」1992~2006年
●文字通りミスチルのシングルB面集。大昔のREMIXモノにはちょっと恥ずかしいアレンジもあったりするけど、さすがミスチル、後半はカップリングといえどメチャハイクオリティ。注目はライナーノーツにあるメンバー自身の回想座談会。当時の葛藤とか産みの苦しみをフランクに振り返る。
●アルバム「深海」をレコーディングした時の事。LENNY KRAVITZ もお気に入りという N.Y.のウォーターフロント・レコーディングスタジオで制作を実施。しかしその驚異的なアナログシステムに、動揺したというメンバーの告白。「その凄さに圧倒されて頑張ったんだけど、そのうちどんどんヤラれて……精神的にもね(笑)」ボクがミスチルというバンドに、アイドルバンド以上の価値を感じたのは「深海」の凝りに凝った70年代アナログサウンドが最初でした。その音にはそんな葛藤があったんだ…。

山崎まさよし「BLUE PERIOD」

山崎まさよし「BLUE PERIOD」1995~2005年
山崎まさよしキャリア10年を総括する2枚組ベスト。申し分ない代表曲がたっぷりだけど「あれ?山崎まさよしってもっとイイ曲他にもなかったっけ?」とか思っちゃった。それだけ優れたソングライターなのでしょう。

秦基博「鱗」

秦基博「鱗(うろこ)」2007年
●その山崎氏の事務所の後輩にあたるニューカマーが彼秦基博(はた・もとひろ)。これは3枚目のシングル。今年ブレイクするはずとボクが確信してる新しい才能です。少しハスキーな声が、伸びのいいメロディに切なく響きます。

口ロロ「GOLDEN KING」

口ロロ「GOLDEN KING」2007年
●四角を三つ書いて「くちろろ」と読むそうです。こんないいバンドをボクは今察知しました。わー楽しいキラキラのポップソングだ。要素の多い言葉を楽しいメロディに乗せてみせる。今後注目します。

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HALFBY「SLIP ON」2007年
●こっちもポップでチャーミングでキラキラのニューカマーだ。インディーで京都を拠点にダンスミュージックを制作してたアーティストで、ボク個人としては一昨年の京都旅行で発見して以来注目してました。去年からトイズファクトリーからシングルをリリースしている。

MALCO「男だ☆光るぜ」

MALCO「男だ☆光るぜ」2006年
板尾創路がホームレスのキッタないメイクで満面の笑み。そういうバンドですよ。勝ち目も薄いしお金もないダメ人間のためのロック。高望みはしないがあわよくば、って感じのダメさ加減がとても親近感タップリで居心地がいい。ノウテンキが社会に不足している時代には、こういう音楽が必要だと思う。

藤岡藤巻「藤岡藤巻 I 」

藤岡藤巻「藤岡藤巻 I 」2006年
MALCOがダメ青年のロックであれば、コッチはダメ中年のロックである。年齢54歳、現役サラリーマン2人が結成したおマヌケフォークデュオ。トホホなオヤジの心象風景をローテンションで訥々と歌う。やる気レスな脱力ぶりで人を喰ったスタンスが、老い先短いが故の破れかぶれパンクともとれる。

グループ魂に柴咲コウが「お・ま・え ローテンションガール」

グループ魂に柴咲コウが「お・ま・え ローテンションガール」2007年
●観客動員100万人突破と意外なほどの大ヒットを成したスラップスティック映画「舞妓haaaan!!!」の主題歌。映画も音楽も不必要にハイテンションで最高です。ナーンも内容ないけど笑えます。柴咲コウちゃんは確かにローテンションでしょうね。

Golden Circle feat.寺岡呼人:松任谷由実:ゆず「MUSIC」

GOLDEN CIRCLE feat. 寺岡呼人/松任谷由実/ゆず「ミュージック」
●今や敏腕プロデューサーとして活躍する寺岡呼人氏を、元 JUN SKY WALKER(S) だって認知してる人ってもはやマイノリティ? ホコ天パンクスも、ユーミンとコラボする時代、いい意味で成熟してます。楽曲もユーミンらしい素敵なポップス。

稲垣潤一「REVIVAL II」

稲垣潤一「REVIVAL II」2004年
稲垣氏が過去の名曲をカバーするという企画盤。とにかくボクがシビれたのは一曲目の「微熱少年」はっぴいえんどのギタリスト鈴木茂氏のソロ「BAND WAGON」(1975年)に収録されてる名曲!もちろんリリックは松本隆氏。この曲好きなんだよな。「微熱少年」という同名小説も松本隆さんは書いてる。自分で監督して映画にもしたはずだ。昔読んだけど、音楽にドキドキする青春小説だった気がする。

中森明菜「艶華 - ENKA -」

中森明菜「艶華 - ENKA -」2007年
中森明菜さんが演歌をカバー。ジャケの過激なジャポネスクは、かつての名曲「DESIRE」を連想しました。バックトラックが異様に豪華で美しいと思ったら、プロデュース/アレンジを全部千住明さんが手がけているという。

氣志團「SIX SENSES」

氣志團「SIX SENSES」2007年
氣志團ってシングル単位で聴いててアルバムってあまり聴いた事なかった。というかシングル曲のあまり入ってない(「THE アイシテル」の一曲だけ)なかで、いわゆる「氣志團」節とは違う、凄く多様なスタイルの曲調がいっぱい入っててビックリした。DJ OZMA も含めこの人達なんかスゴく多芸だなという印象。

DOWN TOWN BOOGIE WOOGIE BAND「VINTAGE BEST」

DOWN TOWN BOOGIE WOOGIE BAND「VINTAGE BEST」1973~1979年
氣志團から見ると東京湾の対岸、ヨコハマヨコスカに20年先行して活躍したヤンキーロックの大先輩ベスト。宇崎竜童のチンピラなボーカルがササクレだっててイイですわ。宇崎氏の終生のパートナー阿木燿子さんのリリックは、スゴく映像的で情景が鮮やかに浮かび上がる。歌謡曲の情念とブルースの怨念が渦巻いてます。

そしてなぜかムキになってナガブチを聴く。自分でもなぜか分からんけど。

長渕剛「SINGLES VOL.1」

長渕剛「SINGLES VOL.1」1978~82年
●デビューしてから5年目までを網羅したシングル集。ボクのリアルタイムなナガブチ体験は、テレビドラマ(「親子ゲーム」とか!)に出るようになった長渕さん以降だから、でも基本は未知の時代でしたわ。やせっぽっちで飄々としてた気さくなニイちゃんだった長渕さんを久しぶりに思い出した。冷たい都会ではかき消されてしまうようなちっぽけな悲恋、別れ、物語に光を当てて、切なげに歌い語る等身大の若者がいる。

長渕剛「YAMATO」

長渕剛「YAMATO」1984~2005年
●映画「男たちの YAMATO」でタッグを組んだ角川春樹氏とのコラボによるセレクションベスト。アニキの長いキャリアの中で、デカいテーマを扱った大曲がビッシリ。日本とか社会とか国家とか歴史とか時代といった巨大なモノと対峙対決するために、肉体を限界まで鍛え上げて心身ともに完全武装。12分超の長尺「CAPTAIN OF THE SHIP」のテンションはスゴいな。どんどんメッセージが根源的になっていく。「生きて生きて生きて生きて生きまくれ!…お前が決めろお前が決めろお前が決めろ!」

長渕剛「COME ON STAND UP!」

長渕剛「COME ON STAND UP!」2007年
●アニキ一流のアジテーションソング満載の最新作。観客をアゲまくるノリノリ楽曲も熱いけど、「鹿児島中央STATION」「鶴になった父ちゃん」のようなアニキ自身のルーツ、物語を感じる曲がいいな。映画のワンシーンのような情景が浮かび上がるんだ。


自律神経失調症とのお付合い(その4)~「心療内科」編
●実は5月から都内のそのテのクリニックに通っております。いわゆる「精神科/神経科/心療内科」というトコロです。今日がその診察日でありました。今では普通に楽しく通っておりますが、一番最初にココへ行くハメになった時は、正直「ああ、ボクはココまでブッ壊れたか」と少々ブルーになりました。マトモな人間とマトモじゃない人間の境界線を越えたかなと。今日は、初めてこのクリニックに行った時のボクの感じた衝撃のコトを書きましょう。

●完全予約制とのことなので、事前に電話でアポをとった。「もしもし○○クリニックです~」すいません、初診なんですけど予約お願いできますか?なるべく早めがイイんですが…「少々お待ちください…(保留音)…大変お待たせしました、ご希望の日時ですが○○でいかがですか?ホントにお手数かけてすみません…」…うーん、とっても電話対応が丁寧な病院だ。どんな接客でもここまで丁寧だった事はないぞ。それが第一印象だった。

●しかし、病院に到着してその丁寧対応の理由も一発で理解できた。看護師さんはみな親切で丁寧。で患者は…全員難物ばかり。ああこりゃ取扱い丁寧でいかなきゃ、という人達がロビーに大勢いるのです。お客全員が「こわれもの」指定だからね。
●入り口の側には、団子のように膝を抱えて硬く縮こまった思春期の少年?が母親にやさしくなでられながら震えている。ボクがソファに座った瞬間に目が合った女性は、汚らわしいモノを見たというような表情に顔をしかめ、慌てて席を移動した。スヌーピーのヌイグルミを抱えた20歳代の女性が宙の一点をにらんで微動だにしない。診察室から呼び出された初老の女性は、立ち上がった瞬間にめまいを起こしたのかバッタリ床に倒れてしまった。異常な緊張感が漲る空間だココは。
「ボウレイが下りてきているわ!ボウレイが!」突然でかい声で叫び出す大柄な女性。「ボウレイが下りてきて寒いのよ、なんとかして!」ボウレイって……。「あゴメンナサイ、レイボウの間違い。「冷房」が下りてくるから止めて欲しいのよ。ボウレイ止めてね!」最後まで言い間違ってるし…。
●ロビーはソファが入り組んだカタチに並べられている。これは患者同士があまり接触しないようにするための工夫だな。ヘビースモーカー用の電話ボックスのような喫煙室まで用意されている。これが心療内科か。スゲエ。想像以上にスゲエ。とうとうボクはここまでやってきたわけだ、さすがになんか笑えてくるぞ!

●そんな際立ったキャラの人々がいっぱいいたのは初回のみで、その後の通院では静かな静かな人達ばかり。周囲にとっては多分ボクもヘンな人に見えてるでしょう。頭ボサボサでヒゲも剃ってませんから。今となって感じるのは、ナニがマトモでナニがマトモじゃないか、そんな線引きなんて意味がないってコト。それぞれの人がそれぞれ千差万別独自の事情を抱えてて、病院に行く行かない関係なく、誰もが歪みや偏りを抱えて生きてるということです。

●診察の内容は、具体的にドコがどのように調子悪いか説明して、それに対しておクスリを出してもらう、という流れで基本は普通の病院とは変わりません。ただし厄介なのは、このテの病気は「ココの歯が痛いんです」とか「昨日から咳が止まんなくって」とかいうようにハッキリした症状が説明できないコトだ。「とにかく激しく調子が悪いんだけど、どっからどこまでが気のせいで、どっから病気なのかわからない」初めて病院行くヤツは、だいたい激しく混乱して説明すらできない。実はそういう状況全体が病気ということなんだろうけど。
●心療内科に来るぐらいだから、正直ボク自身も超テンパってるので、話も支離滅裂でナニ言ってんだか自分でもよくわからん。「あのー、なんかアタマの中がギュイーンと高速回転しすぎて、そのスピードに自分がついて行けなくなって、ナンもできなくなるっていうか…、そうなると字も書けないし、ハシも持てないし…」ね、ワケ分かんないでしょ。そんな話をお医者さんは丁寧に聞いてくれるわけです。

●二回目の診察の時は、コチラの細かい事情を先生にキチンと理解してもらうために、ボクはココ1~2年の生活ぶりとカラダの異常の進行ぶりをレポート用紙23ページ分にまとめて持って行った。とにかく気になる事は全部書き出した。だってナニが病気に関係あるのかわかんないんだもの。日記ブログの習慣がメチャ役立った。「すんません、こんなの書いてくるヤツ他にいないっスよね、アホみたいに長いし。」先生「いえいえ是非読ませてください。ありがとうございます」
●後日三回目の診察で、先生そのレポートの感想をヒトコト。「…unimogrooveさん、こんな生活してたんじゃ病気になるべくしてなった、という印象ですね。普通じゃないですよ。今だってなんで会社に行けるのか不思議なくらいです」もうボクには普通が何だかわからんのです。そしてとうとう今週会社もギブアップしたわけなのです。

●心療内科に通うようになって一番よかったコトは、病気に対して正確な知識を得るようになったこと。なんだかわからない奇妙な現象が、病気という理由で説明されることで、不必要な心配事がなくなって問題がクリアになったこと。「ああこりゃ病気なんだから仕方がねえ」と思えるだけで気が楽になる。「なんで朝動けないんだ、なんでこんなにカラダが重いんだ、なんで思うように仕事ができないんだ」と悶々と苦しんでた時期から脱皮できた気がします。今日も病気に関する本を貸してもらってきた。日々勉強なのである。

●しかし、とにかく今は治療のまっただ中。病気を克服できたわけではありません。先生「unimogrooveさんは自律神経失調症で、今はまだうつ病というわけではありません。でも、このままでは確実にうつになります。」…うつ病はヤバい。高島忠夫になってしまう。うつ病は治療に何年もかかるし、ヘタすりゃホントに仕事を失うぞ。よりヒドくなる前に今休んで治しておかないと大変なことになる。ボクが本格的に長期休養を考えたのは、この先生の言葉がキッカケでした。



●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


長期休養に入って、コドモたちと過ごす時間が増えたのはイイ事だ。
●最近は、ノマドだけじゃなくてヒヨコも図鑑の読み聞かせをボクにねだってくるようになった。
●先日、夕食にアサリの味噌汁が出てきた。これにヒヨコが感動! ヒヨコはアサリの中身じゃなく貝ガラに興味があるのだ。「あーこのカイ、もようがカワイい! これはまっしろで、こっちはしましまだ!」結局家族全員分のアサリ汁の貝ガラを洗ってもらって、大切にハコにしまってる。多分「リトルマーメイド」の人魚姫アリエルのムネについてる貝ガラを連想してるに違いない。一番きれいな模様の貝ガラを見つめて「おっぱい…」とかつぶやいてたからね。
●そしたらヒヨコ「パパ、なんでカイにはいろんなもようがあるの? ズカンでしらべたい!」あら珍しい。ヒヨコが図鑑に興味を持つなんて。そこで図鑑「水の生き物」の貝類のページを開く。巻貝から二枚貝、様々な貝が並ぶ。「このカイ、いろがキレイね、あーこのピンクのカイかわいいー!」ヒヨコ、お気に入りの貝の写真にほおずりまでする!
●そんな図鑑の読み方があろうとは。ノマドの時にはなかったケースだ。知識と情報の集合としてではなく、図鑑をキレイカワイイの感性で読んでる。貝の名前には全く興味がない。きらびやかな色彩と造形が彼女の関心なのだ。だからヒヨコ、ウミウシのページでも「キレイなイロのナメクジちゃん」とゴキゲン。
●ちなみにヒヨコは、ホタテ貝のことを「ぽたて」と呼ぶ。「ポテト」と混同してる。でもカワイい呼び方なのでワザと訂正しないでおく。

自律神経失調症とのお付合い(その3)~「カウンセリング」編
●ウチの会社の診療所には、カウンセリングルームというのがあるんです。ボク自身今回の病気で初めて知ったんだけど。今日はそこでカウンセリングを受けました。実はもう3回目。ココの先生とは5ヶ月ぶりくらいです。

心理カウンセリングってよく聞く言葉でしょうけど、実際にナニをするか体験した人はそんなに多くないでしょう(お世話にならずに済めばそれにこした事ないですし)。患者の立場からヒトコトで言えば、ま、はっきりいって単純に臨床心理士の先生と話をするだけです。
●人生相談とは違うので「アンタ、○○しなきゃダメよ!」とか細木数子さんみたいな御託宣をいただける訳じゃない。なんかもっとボンヤリとしたトーク。「最近はどうですか?」とか聞かれるんだけど、コッチは『どうスか?っていわれてもナニを言えばいいのやら』とか思うわけです。

●今回は、とにかく長期休養に入るまでの顛末を説明し、休んでみての感想を話してみる。飲んでるクスリを全13種類を紹介し、相変わらず体調も悪いが基本はノンビリしてます、みたいな話。先生からは「仕事休んでいることへの罪悪感、自責の念に捕われている限りは、休養しても意味がないし、病気もよくならないですよ!」とのこと。ワーカホリックのボクが仕事について後ろ髪引かれてないか、心配してるようだ。
●しかし、仕事への心配はボク個人の頭からスッパリ抜けました。もちろん仕事が増えて迷惑をかけている人達が大勢いて、職場の方々には大変申し訳ないのだが、仕事の仕上がりはボロボロのボクがいるより高水準になるはず。今のボクの能力はホントに低水準でチームにとっていない方がマシだと、ハッキリ自分でわかってる。「後輩たちがボク以上のイイ仕事をしてくれるはずですから心配してません。復帰の時に自分の立場があるかとか、そういうのはそんトキ考えます。」先生「そうですね、先の事は今後考えましょう。病気の時に重要な決断をしてはいけません。辞めるとか別れるとか、病気の時の判断は必ず悪い方に流れます。」

●このようにカウンセリングは、ただ無駄話をするように見えて、自分の状況を自分で整理させるのが目的らしい。さらにトークの内容だけに意味があるわけじゃないようだ。ボクの姿勢や視線のポジション、声のトーンを、臨床心理士は丁寧に観察する。初回カウンセリングのボクは、うつむいて先生と全く視線を合わせなかったという。今日のボクは比較的背筋が伸びてて顔を前に向けていたらしい。これで回復の尺度を測ってる…。あ断っておきますけど、これはあくまで患者としてのボクの主観なので、心理学的にはもっとプロフェッショナルな理論や思想があるんでしょうね。とにかく、こんな感じで30分の時間が流れるのです。

あともう1つ大事な事。カウンセリングは保険適応外!
●実は、心理カウンセリングは医療行為ではないんです。だから保険がきかない。ぶっちゃけお金がかさむんですわ!普通の心理相談に行くと、初回 90分 12000円、その後 50分 8000円 くらいかかります。高いでしょ~。ちょっとしたキャバクラ気分でしょ~。オジさん先生相手のトークなのにね~。クスリの処方とかが伴わないと、現行制度では医療行為と見なされないんですって。ボクはだから会社の福利厚生サービスとして診療所を利用してるんですわ。従ってほとんどお金かからない。でもこれは普通の患者さんにはかなりの負担です。
●これで先生と気が合わないとか、トークの中身に納得がいかないとかすると、一気に行く気なくなりますわ。そこが弱点。同じお金払うなら占い師のトコロ行きますって人いても不思議じゃない。このメンタルヘルスの世界、怪しいトコロいっぱいありますからね。弱ったココロでフラフラしないように気をつけないと。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


休養生活に入って、コドモと一緒にいる時間がとても増えた。
●ノマドにはいつもの図鑑の読み聞かせをしている。最近読んだページは「類人猿から人類への進化」。猿人からネアンデルタール人とかクロマニヨン人とかって話だ。「猿人の時代にはみんなスッポンポンで暮らしてたけど、進化した人間は動物の毛皮で服を作るようになったんだ」
●そんな話をしていたら、突然ヒヨコがカットイン!「ヒヨコ、ドウブツのフクならキリンさんのもようがイイ!」原始人の服からなぜかインスパイアされたヒヨコ、そのクリエイティブのおもむくままに描き上げたのが、下記の作品である。

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●ヒヨコ作品「キリンとおそろいのふく」
●半袖で、黄色いフリフリスカートとのこと。もひとつヒヨコ作品「キリンさん」もアップしときます。なんかバナナみたいだな。

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エレクトロニカもののサントラ。

PLAID/ASIAN KUNG-FU GENERATION「鉄コン筋クリート オリジナル・サウンドトラック」

PLAID/ASIAN KUNG-FU GENERATION「鉄コン筋クリート オリジナル・サウンドトラック」2006年
松本大洋原作のアニメ「鉄コン筋クリート」のサントラは、UKエレクトロニカの重鎮 PLAID が手がけてます。80年代末~90年代初頭に活躍したテクノユニット BLACK DOG PRODUCTION が改組したチームで、よりフリーで不定形な音響世界を描いております。アメーバのようにカタチがハッキリしないが、なぜか澄みきった存在感を放つ音像。痛んだ神経には、実はこうした音楽が優しいのかも。アジカンの書き下ろし主題歌「或る街の群青」も沁みる。いつにも増してドラマチックな盛り上がりを見せるロック。

THE DUST BROTHERS「FIGHT CLUB - ORIGINAL MOTION PICTURE SCORE」
THE DUST BROTHERS「FIGHT CLUB - ORIGINAL MOTION PICTURE SCORE」1999年
●鬼才 DAVID FINCHER 監督、BRAD PITT/EDWARD NORTON 主演の重要作「FIGHT CLUB」のサントラは、US 音楽シーンの仕掛人 THE DUST BROTHERS が手がけてます。BEASTIE BOYS のセカンド「PAUL'S BOUTIQUE」で最高のブレイクビーツを組み上げ、BECK の出世作「ODELAY」で極上のサウンドコラージュを編み上げたプロデューサーチームと言えばその実力のスゴさが伝わるでしょう。ここでは、お得意のサンプリングを敢えて封印しつつ、でもあくまでヒップホップをベースにした、イルでチルでアブストラクトな音像空間を構成してます。映画も最高に楽しかったね!


今日はこのままエレクトロニカ、ダンスミュージック中心にいきますか。


RJD2「THE THIRD HAND」
RJD2「THE THIRD HAND」2007年
●あれっ?この人、アブストラクト・ヒップホップの人じゃなかったっけ?音響派を通過したドープなトラックをストイックに練り込んでたような人だったのに…。今回は、歌っちゃってます、普通に。リズムトラックに独特の粘りを残しつつ、ポストロック風のメロディを歌っちゃってる。転身だわ。でも悪くはないですよ。むしろ以前よりも浄化されたような美しさがある。似た系統のアーティスト PREFUSE 73SAVATH + SAVALAS 他たくさんの変名ユニットで、アブストラクト・ヒップホップからよりフリーなエレクトロニカまで様々なアプローチの音楽を作ってる姿勢と似てるな。

ADD N TO X「ON THE WIRES OF OUR NERVES」

ADD N TO X「ON THE WIRES OF OUR NERVES」1998年
●いやあ悪趣味なジャケがイイ味出してますね。手術台に横たわる女性の内臓にアナログシンセを突っ込んでます。音楽もこのイメージのまま。マッドサイエンティストな姿勢で、アナログシンセがなし得る最高にエグイ表現の限界に挑んでます。ブヨブヨブヨブヨ。音響派全盛時代のイロモノ的存在?

BELL「NUMBER」

BELL「NUMBER」2000年
●こちらもテクノ表現への変態的なフェテシズムが匂う、妙なアーティストさん。わざと粗末で古くさい音作りで、大昔のテクノポップをなぞって見せてるみたい。ピコピコピコピコ。安いハイハットがチキチキチキチキ。でもベースとキックだけはバッチリパンチが効いてるんだな。別のアルバムでもミニマル過ぎる構成に吐き気すら感じたことがある。

HU VIBRATIONAL「UNIVERSAL MOTHER」
HU VIBRATIONAL「UNIVERSAL MOTHER」2006年
●こちらはテクノのアプローチで、アフリカ/アジアを連想させるトライバルビートを展開させてる。高速で疾走するパーカッションが多重に織りなすポリリズム音楽。ああとっても癒される。タイトルは「ユニバーサル・マザー」…。さっき読んだノマドの図鑑には、人類の始祖はアフリカに生まれたと書いてあったな。

REKID「MADE IN MENORCA」

REKID「MADE IN MENORCA」2006年
●きらびやかな極彩色テクノ世界ですな。きらめくような音響のタペストリーがまぶしいッス。そこに圧倒的な秩序をもたらしているのが2拍目と4泊目の強烈なキック。そこにボクはファンクを嗅ぎ取るのです。変名ユニット RADIO SLAVE の方が今は有名なのかな?

CARL CRAIG + LAURENT GARNIER「THE KING OF TECHNO」
CARL CRAIG + LAURENT GARNIER「THE KING OF TECHNO」2006年
●UKの個性的なレーベル BBE のコンピ「THE KING OF…」シリーズで一番感動した作品。デトロイトテクノの重鎮 CARL CRAIG と、パリのベテランDJ LAURENT GARNIER が、敢えてお互い相手の音楽的ルーツを探るようなコンパイルで選曲を競い合うコンセプト。
LAURENT GARNIER が編んだデトロイト選曲は、JEFF MILLS などデトロイトテクノの代表選手から、やはりデトロイトが生んだ P-FUNK 軍団、そしてデトロイト出身のパンクス THE STOOGES までを網羅。CARL CRAIG が編んだヨーロッパ選曲には、80年代のニューウェーヴが満載。イギリスの THE ART OF NOISE、ドイツの NITZER EBB YELLO、フランスの LIAISONS DANGEREUSES、そして日本の Y.M.O. まで。テクノのルーツを巡る2つの時間旅行をゆっくり堪能。

FAITHLESS「TO ALL NEW ARRIVALS」

FAITHLESS「TO ALL NEW ARRIVALS」2006年
●日本じゃちとマイナーな印象だけど、今イギリスで最高セールスを上げるダンスアクトだといいます。すでに10年のキャリア。どこか陰鬱で幻想的なサウンドだけど、ポエトリーリーディングのように響いてくるリリックの内容は、実は政治的に辛辣で聴く者にヒリリとした緊張を強いる。

THE PRODIGY「ALWAYS OUTNUMBERED, NEVER OUTGUNNED」

THE PRODIGY「ALWAYS OUTNUMBERED, NEVER OUTGUNNED」2004年
●キャリアならコッチも長いぞ、91年デビューですから。ビッグビートで一時代を席巻してしまって、盛りを過ぎた感もあるプロディジーの今ん所最後のアルバム。相変わらずロッキンしてます。でもさすがに大ヒット作「THE FAT OF THE LAND」は越せないなあ。

TRUE STEPPERS「TRUE STEPPING」

TRUE STEPPERS「TRUE STEPPING」2000年
●これは先日義弟の KEN5 くんからもらったCDだ。基本は2ステップで、軽快なブレイクビーツが痛快。これに SO SOLID CREW の白人ラッパー NEUTRINO の高速ラップがからんだりしてよりカッコいい!00年の作品だけど、現行の "GRIME" シーンの萌芽がすでにはっきり見えています。掘出し物!

息子ノマドがぜんそく発作を起こして幼稚園を休んでいる。
●息子はゴホゴホ咳が止まらない。パパはブルブル震えてる。体調最悪。病弱な父子二人で、NHK教育の番組を見たりして過ごしている。ノマドの大好きな「ピタゴラスイッチ」も二人で見た。こういう番組作って暮らすのは楽しそうだな。

自律神経失調症とのお付合い(その2)~「体温調節」編
●今日は朝7時まで眠れた。2、3回は途中で目を覚ますがそれはいつものコトなのでしょうがない。ただし問題は朝風呂だった。
●湯船に浸かっているのに、寒くてしょうがない。悪寒が止まらない。アゴがガチガチ震える。一時間近く浸かっているのに寒くてしょうがなくなる。ホントにおかしな話である。汗ダクだというのに寒気が止まらないのである。自分でもワケが分からない。
●風呂から上がって汗まみれだというのに、「寒い寒い!」と言ってドテラを着込んでフトンをかぶってそのまま寝込む。動悸が激しくなり手が震える。そんなダンナにワイフもドン引きである。このブログを書いている現在も、ドテラの上にタオルを襟巻きのように首にまいている。暑いんだか寒いんだか全然わからない。これも自律神経失調症の主だった症状の1つだという。

さてココでまた自律神経のお勉強。
自律神経は、体温調節の役割も全自動で担っている。でこれが上手く機能しないと、正しい体温コントロールが行われなくなるという。突然暑くなって大量の汗をかいたり、寒気を感じたりすることがあるらしい。ボクの場合はとにかく悪寒を感じることが多い。肩や首の冷えも気になる。
●この病気にかかると、ホントに説明に苦労するようなヘンテコなことばかり起こる。今でこそキチンと通院し医者に説明されて安心できているが、自分が自律神経失調症だとわからなかった(加えてそれがどんな病気かわからなかった)時期は、不安で不安でしょうがなかった。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


ナニもできないので、静かにCDを聴いて過ごす。
●今日は癒しのボサノヴァ。

MARISA MONTE「INFINITO PARTICULAR」

MARISA MONTE「INFINITO PARTICULAR」2006年
●80年代から活動するブラジルの歌姫。厳密な様式としてはボサノヴァじゃないのかもしれないけど、まろやかなエコーに響くしっとりした声と、ポルトガル語の美しいメロディが、とても心地いい。フワフワとしたバックトラックも、ササクレだったボクの神経を優しくなでてくれているようだ。

小野リサ「SOUL  BOSSA」

小野リサ「SOUL & BOSSA」2007年。
●近年の小野リサさんは、様々なジャンルの音楽をボサノバという様式を通して表現するというコンセプトで連作アルバムを数々作ってます。2005年はラテン~キューバ。2006年はアメリカン・トラディショナル~カントリー。そして今年はソウル!MARVIN GAYE、STEVIE WONDER、OTIS REDDING、RAY CHARLES の名曲をボサノヴァアレンジで歌っています。優雅なギターが美しい。

中村善郎「地球儀の青い海」

中村善郎「地球儀の青い海」2007年。
●もう1枚、日本人ボッサを。 ボサノヴァをベースにプロデューサー/アレンジャーとして活動している人でソロアルバムも10枚以上作ってるそうです。そんな彼の初の日本語アルバム。声が渋い。詞が切ない。カラダが疲れココロが弱ってる今には沁み過ぎる。プロデューサーは須藤晃氏。あの尾崎豊を発掘した人だ。


ついでにジェイポップ研究。歌姫中心に。

mink「SHALOM」

mink「SHALOM」2007年
エイベックスの仕掛ける新しい歌姫として、去年から結構活発な動きをしていて、ボクとしては注目してましたが、まとまってちゃんと聴くのは初めて。ハスキーがかった声を大きなスケールで響かせる実力派。反町隆史主演の映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」の主題歌を担うなど数々のタイアップもこなしてます。ボクは京成スカイライナーのCMソングが印象深いけど。

鈴木亜美「CONNETTA」

鈴木亜美「CONNETTA」2007年
鈴木亜美がアルバム全曲をそれぞれ著名アーティストとコラボレートしていくというコンセプト。亜美ちゃんと今回組んだのは、カジヒデキ、キリンジ、つじあやの、大塚愛などなど。意外なタッグに興味津々で聴いたが、一番普通にコラボできたのは、浜崎あゆみとかを手がけるプロデューサーチーム HΛL との曲だけで、後はちょっとチグハグな印象でした。ただし BUFFALO DAUGHTER とのコラボ曲「O.K. FUNKY GOD」だけは最高に良かった!ていうか、鈴木亜美関係なし。素朴に BUFFALO DAUGHTER の新曲として楽しんじゃった。しなやかなダブサウンドに淡々とからむユニゾンコーラス。ミキシングにはダブ仕事ではテッパンの ZAK 氏のクレジットが。

CRYSTAL KAY「ALL YOURS」

CRYSTAL KAY「ALL YOURS」2007年
●完璧なR&B路線から徐々にジェイポップに接近しつつある彼女の音楽、ボクは歓迎します。下手すると英詞の方が比率が高かったリリックがほぼ全部日本語になってる。コスモポリタンなイメージを損なわずに親近感のある音楽を歌える段階に入りました。

FOXXI MISQ「GLOSS」

FOXXI MISQ「GLOSS」2006年
●コチラはパリパリにイキがった最新R&B路線の女子3人組。もともとは日本テレビ系深夜のオーディション番組「歌スタ」でデビューをモギ取った女の子たち。ゴールドのセクシーな衣装と尖ったサウンドで完全武装。ZEEBRA をフィーチャーした曲はカッコいいと思いました。

UTADA「EXODUS」

UTADA「EXODUS」2004年
宇多田ヒカル世界デビュー盤いまさらチェックです。315円だったもんだから。宇多田ヒカルはとっても好きなシンガーなんだけど、当時はなんか買う気しなかったんだよなあ。TIMBALAND と組んだ曲がなんかイケてなかったんだよなあ。その印象は結局今聴いても変わりませんでした。他の曲は、少し陰鬱なサイバー風味と微妙なオリエンタル趣味が散らばってて、少し楽しかったです。
宇多田ヒカル名義の最新曲「KISS & CRY」では歌詞に「今日は日清カップヌードル…」なんて入れ込んだりしてる。だけどコレが露骨なタイアップというより、「そんぐらいのアソビ入れてもワタシのウタはブレないわよ」なんて余裕の現れのようで。

JILL-DECOY ASSOCIATION「ジルデコ」

JILL-DECOY ASSOCIATION「ジルデコ」2007年
●女性シンガー CHIHIRO さんと二人の男性プロデューサーチーム。オシャレ気取りのわりにはなんか垢抜けないジャケで、なんか安っぽい音楽なのかなーとか思って聴いてみた。そしたら意外としっかりした音楽。分厚いホーンに生バンドアレンジで、昔の大沢伸一アレンジ(WYOLICAとかbird)とか、ORANGE PEKOE とかを連想してしまったのでした。

bird「birds nest」

bird「bird's nest」1999~2005年
●前述の辣腕プロデューサー大沢伸一MONDO GROSSO)の門下生としてデビューしてから、セルフプロデュースに移行していった時期を網羅した彼女のベスト。やっぱ大沢伸一さんの音楽は大好きだな。色褪せてません。スリリングでキレのあるストリングスがいいのですよ。大沢門下卒業後の曲は、多様なジャンルに挑戦してて引き出しをいっぱい増やしているみたい。好きなシンガーなので今後も聴いて行きます。あっ今月新曲も出たんだっけ。

mihimaru GT「THE BEST OF mihimaru GT」

mihimaru GT「THE BEST OF mihimaru GT」2003~2007年
ミヒマル、人気者ですねえ。今の若い子みんな大好き。最初はヒップホップを意識してクラシックを大ネタ使いとかしてたのに、今年のドラえもん映画の主題歌「かけがえのない詩」で完全なジェイポップに振り切りましたね。ええ、もちろんドラえもんちゃんとボクも観に行きましたよ。だからボクもミヒマル好きになりました。

アンジェラ・アキ「たしかに」

アンジェラ・アキ「たしかに」2007年
●彼女は去年から今年にかけての一番のブライテストホープでしょう。やや低迷気味のジェイポップの中で、コンスタントに佳作を出してます。このシングルでもダイナミックなピアノとともに目一杯明るいメッセージをノビノビと歌います。「たしかに たしかに たしかに愛はある」

絢香「JEWELRY DAY」
絢香「JEWELRY DAY」2007年
●彼女も今一番熱いシンガーの一人。今回のシングルはアコギをバックにしっとりと歌うバラード。過去の恋を暖かく振り返る。いつもミムラ姉さんみたいに頭のてっぺんで髪をまとめてた絢香ちゃん、このジャケでは珍しく前髪下ろしてます。

松下奈緒「MOONSHINE ~月あかり~」

松下奈緒「MOONSHINE ~月あかり~」2007年
●女優・松下奈緒さんが歌手デビュー。才色兼備といいますか、女優として超美人さんなのにクラシックのアルバムとか出してるんですよね。そんな彼女がシンガーに挑戦したのがこのシングル。アニメ映画「ピアノの森」主題歌だそうで。


自律神経失調症とのお付合い(その1)~「睡眠」編
●先週金曜日の心療内科診察で2ヶ月の休職を決意したボク。その上で先生に聞いた。「で、休んでいる間、ボクはどうしたらイイんですか? 何時に起きて何時に寝ればイイんですか?」先生はキッパリと「好きな時に起きて好きな時に寝てください!」はあ。「あと、出来れば太陽の光を浴びてください!」はあ…なるほど。

ということで好きな時間に起きてみたら、朝の4時だった…。
●眠れない。睡眠が長く持続しない。夜中に何回も起きる。しかもどんなに寝ても疲れがとれない。むしろクタクタになる。これは自律神経失調症の主だった症状の1つだ。
●カラダ全身がバキバキにこわばっていて、メチャクチャだるい。猛烈にカラダが重くてウンザリするが、眠れもしないので、起き上がって朝風呂に入る。
●朝風呂といっても、たっぷり一時間ほどかけて湯船に浸かる。防水ラジカセでCDをかけ、マンガ週刊誌をゆっくり読む。汗をダクダクかくのでペットボトルでたっぷり給水。全身をしっかり温める。特に肩と首まわり。この手続きがないと、強烈な倦怠感と全身のこわばりで動けないのだ。
●風呂から上がったら、入念なストレッチ。とにかくカラダ中の筋肉が痛い。肩をまわせばパキパキ音がなるし、屈伸/伸脚の運動で足が吊りそうになる。ラジオ体操程度の動きで息が切れるほどだ。
●朝になると昨晩のクスリも切れてきて、アゴの痙攣がガクガク始まるので、朝食を待たずに精神安定剤/抗うつ剤/筋弛緩剤/鎮痛剤/気管支ぜんそく用のクスリと、フルコースの錠剤をザラリと飲み込む。
●普段ならここで無理矢理でも会社へ出勤していくのだが、今日からはお休み。体操で少しリラックスできたのか、もう一度眠ることができた…。

さてココで自律神経失調症とはなんなのか?というお勉強を。
自律神経とは、生命維持のためのカラダの細かい働きを司る神経ネットワークで、意思とは関係なく全自動で機能してくれているモノだ。心臓の動きを自分の意志で止めたりできないように、オートパイロットでカラダの様々な機能を調整してくれている。
自律神経失調症は、この自律神経が故障した状態になることだ。特にポイントになるのが、交感神経/副交感神経という2系統の回路。それぞれ人間のテンションを ONモード、OFFモードへと切り替える機能を持つ。これが壊れると、ON/OFF のスイッチングがうまくいかなくなるのだ。
●ボクはこの12年間24時間操業でバカみたいに仕事をしてきたので、このスイッチが壊れてしまった。OFF になるべき時間で OFF になれず、マニュアル操縦で眠ろうとしても、オートパイロット機能の働きで眠れなくなってしまった。よしんば眠れたしても、筋肉は ON 状態オールスタンバイのままなので朝にはクタクタになってしまっている。
●自分自身の意志でマニュアルギアチェンジしようにも、自律神経のオート機能は制御できないので、朝のクタクタ状態からリカバリーするのに大変な手間がかかるというわけだ。先述した朝の段取りは、エンジンアイドリングのための毎日の儀式で、時には出勤までに4時間くらいかけていた。

●会社に行く義務から解放された人には、症状が目に見えてなくなる場合があるようだが、ボクに関してはあまり変わりがない。午前中いっぱい激しい肩・首のコリと頭痛でグッタリしていた。「寝たい時に寝なさい」という医師の言葉を思い出して、堂々と昼寝をした。ON/OFF のリズムはとにかくブッ壊れているのだから、まずはそれを規則正しい生活習慣に無理にはめ込めようとはせず、リラックスできる環境を確保して疲労を取り除くのが最初のステップのようだ。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html
 

午後は、コドモの幼稚園の保護者面談。
●たまたまそんな予定がありまして。当初はワイフだけで行くつもりだったが、ボクもついて行きました。医者によると「太陽の光を浴びてください」というわけだし。正直今のボクには社会的な会話はかなり負担なのだが、ワイフが一緒なら、先生の話を聞いているだけで大丈夫だろう。外出も徒歩圏内なら苦痛にはならない。
「なんで平日の真っ昼間に父親が登場?」という先生の疑問の視線も、初期は気になったが3年目の今では気にならない。先生たちの間でも、ボクの商売がヘンテコだという話は浸透しているようで、突然ボクが現れても不思議がらなくなってる。

息子ノマド(5歳/うめ組)の幼稚園生活
●ノマドは幼稚園でも、自分が考え出した妄想戦隊「とりれんじゃー」ゴッコに夢中らしい。盟友ユウタくんと今年から編入してきたタツヒコくんを引き連れて終始タタカイゴッコ。以前はカズヤくん派閥(マジョリティ)とノマド派閥(マイノリティ)の間でタタカイゴッコが繰り広げられていたらしいが、最近はタタカわなくなったという。先生「カズヤくんたちはもうタタカイゴッコから卒業したというか…」えっじゃあナニしてるんです?「例えばリレーとか…」リレー!ノマドはしねえなあリレーは…。徐々にルールのしっかりした遊び(こおりオニとか)に移行するのがこの年代の特徴だという。うーん幼いなあノマドは。

娘ヒヨコ(4歳/すみれ組)の幼稚園生活
●ヒヨコは意外な事に工作が得意らしい。ウチではノマドのオリジナル武器制作があまりに独創的なので目立ってなかったが、確かに終始折り紙でお花とかリボンとかいろんなモノを作っている。コイツら自分たちのオモチャを全部自分で作るので非常に経済的。そのD.I.Y.精神はパパ頼もしいと思ってるよ。しかも先生「ヒヨコちゃんがみんなに教えてるんですよ」えっヒヨコが?マジすか?そんな能力があるだなんて。
●一方、自分の好きな事には夢中になるが、興味ない事には全然耳を貸さないという点も発覚。こうなると全く先生の話を聞かない。隣の子の髪型とかが気になって場をわきまえず雑談を始める。目先の欲望に忠実かつ速やかに流される。お弁当の時間に一人フライングして食べ始め、周囲から総ツッコミを受けたという。「ヒヨコちゃん、まだ『いただきます』してないよ!」
●さらに怒られても直ちに全て忘れる。先日ウチではボディーソープ一本分を風呂場の床一面にブチまいてスケートゴッコを展開、怒られて大泣きした。なのに翌日には洗面所のハンドソープで泡の山をてんこ盛りで制作する。先生「それでも最近は『しまった、やっちゃった』という顔をするようになったんですよ。以前は『ナニがいけないの?』という顔して、まわりのお友達に指摘してもらってましたから。」とほほ…すみません。「よく『わたしレディになるのよ』と言ってますね。ヒヨコちゃんはオモシロいですね」いやーレディはほど遠いッスわ。

休養生活、癒しのBGM。
●70年代~80年代のフュージョンをたっぷり。

YELLOWJACKETS「YELLOWJACKETS」

YELLOWJACKETS「YELLOWJACKETS」1981年
●癒しには爽やかなアメリカ西海岸の音楽かなあと思って、ウエストコーストサウンド~フュージョンミュージックのド真ん中を攻めてみました。コチラは当時のLA屈指のスタジオミュージシャンが結集して出来たバンド。この時代の西海岸には、実力派のスタジオミュージシャンが、自分たちの思うがママの音楽を演ってみせたくてウズウズしてたのでしょう。そんな息吹が感じられるファーストアルバム。イエロージャケットとは英語でスズメバチの意。滑らかながらキレのあるエレピ使いがハチの鋭さを感じさせます。ギターが完全ロック風なのはボクにはチトつらいかな。

ROBBEN FORD「THE INSIDE STORY」

ROBBEN FORD「THE INSIDE STORY」1979年
●イケメンロックギタリストのソロ作。実はバンドのメンツが前述の YELLOWJACKETS とほぼ完全にダブってます。というかこの作品がキッカケになって YELLOWJACKETS が結成されたというわけ。ここでの主役ロベン自身も準メンバーとして YELLOWJACKETS に参加合流します。ここではロベンのブルース趣味が目立ったギターロックが展開。

LARRY CARLTON「LARRY CARLTON」

LARRY CARLTON「LARRY CARLTON」1978年

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LARRY CARLTON「STRIKES TWICE」1980年

LARRY CARLTON「SLEEPWALK」

LARRY CARLTON「SLEEPWALK」1982年
●やはり西海岸を拠点に活動してたフュージョンギタリスト。THE JAZZ CRUSADERS 改め THE CRUSADERS というグループに所属していたのだけど、もっと自分の音楽を突き詰めたいと独立、上記の作品でフュージョンギターの規範となるような時代を代表するスターに成り上がりました。爽やかで明るい痛快ギターロック風を聴きたければ1枚目2枚目だけど、ボクは日中の火照りを冷ました夜の湿り気を感じさせる3枚目が好きです。後に TOTO を結成する JEFF PORCARO とかも参加してます。

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LEE RITENOUR「THE CAPTAIN'S JOURNEY」1978年

LEE RITENOUR「RIT」

LEE RITENOUR「RIT」1981年
●去年、日本のシンガー杏里「オリビアを聴きながら」)と突然結婚、スポーツ紙にまで載っちゃったことで、近年意外な脚光を浴びてるギタリスト兼プロデューサー。出しゃばるギターじゃなく、全体のアレンジで落ち着きのあるフュージョンを聴かせる姿勢に好感。ボーカルにその後ソロで活躍する BILL CHAMPLIN をフィーチャー、その他 DAVID FOSTER、PATRICE RUSHEN、PATTI AUSTIN など芽を出す直前の実力派を配置するなど、人選も素晴らしい。

GEORGE BENSON「BREEZIN」

GEORGE BENSON「BREEZIN'」1976年

GEORGE BENSON「IN FLIGHT」

GEORGE BENSON「IN FLIGHT」1977年

GEORGE BENSON「WEEKEND IN L.A.」

GEORGE BENSON「WEEKEND IN L.A.」1978年

GEORGE BENSON「GIVE ME THE NIGHT」

GEORGE BENSON「GIVE ME THE NIGHT」1980年
●ココからは黒人アーティスト。GEORGE BENSON はフュージョンギタリストというより、ディスコファンク~R&Bアーティストだと思って聴いてます。確かにギターもセクシーで素晴らしい。テクニカルなロックギターに全く興味がないボクには、ベンソンのしっとりとしたギターこそが癒しですわ。でもソレ以前にR&Bの基礎がキチンと出来てる強さがありますわ。ベンソン自身が歌っちゃっても聴けちゃうし。3枚目はライブ盤ですが、ここで名曲「THE GREATEST LOVE OF ALL」を見事に歌唱してます。コレ WHITNEY HOUSTON のヴァージョンで有名になる曲。もちろんノリノリのディスコファンクも各所で聴かせてくれます。ちなみに1枚目2枚目のプロデューサーは、TOMMY LIPUMA という人。YELLOWJACKETS も手がけたこの時期の重要人物らしい。そんで4枚目のプロデューサーは、かの QUINCY JONES

CORNEL DUPREE「TEASIN」

CORNEL DUPREE「TEASIN'」1974年
●彼もR&Bの現場で叩き上げられてきたギタープレイヤー。ソウルの名門 ATLANTIC の数々のセッションをこなしてきた百戦錬磨の強者。これが初リーダー作になるが、この後フュージョンバンド STUFF に参加しよりデカい舞台で活躍して行く。このアルバムはインストながら完全なR&Bで、今日紹介するどの作品よりもネチッこくなってます。

今日から二ヶ月の長期休養に入ります。
●とうとうギブアップです。ドクターストップがかかりました。病院から出してもらった診断書は「自律神経失調症」。このまま放っておけば「うつ病」になると言われました。今日会社の診療所で、産業医の先生や看護師さん、上司と相談し、一旦仕事から完全に離れることにしました。まずは二ヶ月の長期休養。職場の人達には大変な迷惑をかけることになります。本当にすみません。

●自分がこの「自律神経失調症」というやっかいな病気にかかっていることは、2月頃に知った。その頃から医者からは「仕事を休みなさい」と再三言われていた。それでもなんとか職場に通い、仕事にこだわった。「今が一番大事な時だ!ライバル社を打倒するまであともう一歩!今戦線を離れるわけには行かないんだ!」と自分に言い聞かせていた。「若いスタッフたちがみんな頑張っているんだ、ボクがへこたれるわけには行かない!」
●しかし、ただ気合だけでは立ちゆかないのも事実だった。どうしようもない体調不良は全くよくならないのだから。だから仕事の仕方/考え方も随分変えたつもりだ。シフトも減らして、抱えてたたくさんの業務も後輩に振り分けて託した。残業時間をグッと減らして、夜の付き合いもほとんど辞めた。そして処方される精神安定剤や睡眠導入剤、抗うつ剤など様々なクスリをガブガブ飲んだ。鍼灸治療にもせっせと通った。結果4月から6月にかけて、度々の神戸出張などいくつかの大事なイベントも一応無難にこなせた。だから、このままなんとかうまいバランスをとって仕事を続けて行けると思っていたのだった…。

●でもここに来て、もうニッチもサッチもいかないほどに症状が重くなってしまった。実際にもう業務ができない。電話の応対すらマトモにできない。仕事の水準が下がっている。このままではボクがチームの足を引っ張ってしまう。アゴがガクガク震えているのを周囲から隠すのにも疲れた。もうダメだ。医者が奨めるように会社を休もう。しっかり休んでキチンとカラダを治そう。今カラダをメンテナンスしなければ、もっとヒドくなって二度と仕事ができなくなってしまうだろう。
●ボクは今の仕事が好きだ。今後何年もこの仕事に携わっていたいと思っている。だからこそ今休んで、この病気を根治し、何年も仕事が続けられる健康を取り戻すのだ。そう決意した。

●診療所で一時間上司と引継ぎの話をして家に帰ってきただけで、もうカラダがクタクタでその後ベッドから起き上がれなくなった。深い午睡から目を覚ますとワイフがコドモたちを連れて幼稚園から帰宅したところであった。
●ワイフには会社でした話を報告しつつ、これだけド派手に休めば人事異動されるかもしれないし収入も減るだろうと言った。ワイフは笑いながら「ワタシもコドモもまだ夏休みじゃないのに、もう夏休みが来たみたいでワクワクするね。」ボクはこの女性と結婚して本当に良かったと思った。


この病気の話は、会社の上司が丁寧な配慮をしてくれて、周囲には詳細を明らかにしないでいてくれています。だから、個人的にボクを知るブログ読者の方々も、ココだけのヒミツにしてくださいね。

●それにしてもこの「自律神経失調症」という病気は、微妙に理解しがたい奇妙なシロモノであります。がゆえにそのヘンテコぶりに、自分でも笑ってしまうようなコトも度々ありました。まーこの病気をネタとして笑えるだけの余裕はまだあるってことです。今後このブログでそんな話も紹介したいと思います。


●この「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html 

今日は七夕。

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●ノマドヒヨコの七夕飾りができました。折り紙で作った短冊にはノマドのお願い事が。「ほんもののひーろーにしてくらさい」「にんじゃになれますように のまど」自分でサインペンを使って書きました。味のあるおり姫の画もノマドの作品です。
●ヒヨコのお願い事はママの代筆で。「ほんもののしんでれらになれますように ひよこ」
「パパもおねがいごとかくんだよ!」とヒヨコに短冊を渡された。……願い事か。思えばボクはそういうのあんまり書いた事がないなあ。ナニをお願いすればいいのかな…。「のまどがげんきでおりこうなこどもになりますように」「ひよこがりっぱなレディになりますように」これがパパのお願い事です。

今週は、本当に体調がボロボロで出勤しても何の仕事もできない有様だった。
●激しい虚脱と倦怠感。こめかみと目のまわりが重い。頭痛が起こる寸前のボーッとした感じがずっと続く。集中力が鈍り、電話の受け答えすらままならない。全身の筋肉が緊張してバキバキにコってしまっている。首、肩、背中、腰が痛い。アゴと手の震えが止まらない。寒暖の感覚がおかしくなっていて、暑いはずなのに悪寒がとまらない、自分が眠いのか眠くないのかもわからないし、自分が空腹なのか満腹なのかもわからない。いつものクスリを飲んでもよくならない。ここまでヒドいのは1月の発病の頃以来だ。

●火曜日に鍼灸治療をしてもらい、アゴの震えは少しおさまった。ただし水曜日も全く仕事ができず2時には早退。木曜日はあまりの具合の悪さに、会社の診療所で3時間仮眠させてもらった。金曜日はもう会社を休ませてもらうコトにした。

●金曜日には常々通っている病院二軒をハシゴしてまわった。どちらの医者も、悲観的な見解だ。とにかく今の仕事から離れて長期休養が必要だという。もうココが正念場かもしれない…。


●今週ノマドヒヨコは、公文式教室デビュー。「こくご」と「さんすう」にチャレンジすることになりました。なにげに面白がっているようだから安心だ。数字の書き取り練習や、簡単な文章の音読を一生懸命やってる。「ちいさな ひこうきが とぶ!」ちゃぶ台で二人して宿題に取り組む姿は微笑ましい。

札幌出張、後編。
●レコード屋で音源をむしった後は古着屋巡り。前夜のススキノツアーで、お店のお姉さんから古着屋地帯の場所を聞き取りしていたので、スムーズに店探しができた。中古レコード屋「FRESH AIR」からは完全に逆サイド、「狸小路1丁目」南2西2エリア周辺に古着屋が点在しているというのだ。
「狸小路1丁目」にあったのが「WE GO」。これは下北沢にもある古着ショップ。店内でおしゃれスナップ撮影会が行われており、札幌のオシャレさんたちが行列を作ってた。でも在庫はなんとなくイメージできるのであえてスルー。狸小路のアーケードを離れて細かく街中をチェック。

●こぎれいなお店はポロポロあるが、気になったのは2軒。「FABLIC DELIGHT SELL AND BUY」。ここではカモ柄のロングスリーブシャツを1900円で購入。そして「OM SELL & BUY」。ここでは紫のTシャツ。2500円。フォークロア調のデザインが気に入りました。どこも接客が親切でいいカンジ。ちょうど夏のセールで安くなってたし。今度から札幌でまわるところが増えて楽しくなりました。
・FABRIC DELIGHT SELL AND BUY http://www.fabricgogo.com/delight/
・OM SELL & BUY http://gusoku5592.exblog.jp/

●札幌駅前の紀伊国屋書店で、アイヌ関係の本も購入。この手の専門書って東京じゃあまり見つからないんだよね。アマゾンでもなかった本があった。沖縄の本屋でも琉球史の珍しい本を見つけたので、地方の本屋さんも必ずチェックするのがボクの習慣です。

●コドモ達のお土産には、マリモを購入。マリモはかわいいね。ヒヨコが感動して絵を描いてくれました。

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2007.07.02 札幌出張。
昨日は後輩の結婚式。
●新郎のお父さんが酔っぱらいまくって、新婦友人の女の子達の手を握りながら「みんなカワイいね~」と盛り上がっていたのが印象的でありました。なにはともあれ、おめでとうございます。

週末は、金~土で札幌出張に行ってきました。
●長い長い全国担当者会議&楽しいススキノ懇親会は金曜日に終わって、土曜日は1日まるまるフリー。ボクは一人で札幌シティを探索するのでした。結局は、いつも通りのレコード屋と古着屋巡りですけど。

●まず重要だったのが、中古レコード店「FRESH AIR」。このお店は前回の札幌ツアーではちょいとワイフに遠慮しちゃったコトも含めキチンとチェックできなかったので、今回のソロ活動では是非しっかりチェックしたかった。
●繁華街「狸小路」の一番ハジッコ「狸小路7丁目」、ピカピカのアーケード街であるはずの「狸小路」でなぜかここだけ超オンボロになってるブロックにあるお店が「FRESH AIR」。外から見るとキタないなあ、と思っちゃうが中身は丁寧な分類で分かりやすく整理されてる。ほぼ80%がアナログで、60~70年代のロック全般、SSWモノが強い。ボク的に引っかかったのが「FUNKY ROCK」というカテゴリーで分類されてるコーナー。普通の店じゃあんまし見ないジャンル分類。しかもそんな中途半端なカテゴリーがボクのツボであるわけで。ここで70年代モノ7枚のLPを購入。知ってるアーティストは半分で、あとはラベルのリコメンコメントに従って買ってみた。「SOFT ROCK」のコーナーにもイイものがありそうだったがそれは次回のお楽しみ。
「FRESH AIR」は公式ホームページがないようなので、詳細情報入れときます。
 ・札幌市中央区南2条西7丁目 TEL : 011-261-4272

●そのまま「狸小路」を歩いてその丁度真ん中あたり、「ドンキホーテ」の地下一階にCD/DVDショップがあった。「A★MUSE STORE」。レンタルビデオチェーン GEO の系列で普通の店なのだが、大概こういう店には激安コーナーがある。そんな嗅覚と勘のままに奥へ入ってみたらやっぱりありました、180円コーナー。
●当然クズばかりだけですが、1枚イイものを発見しました。「BIRD - ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK」(1988年)。ビバップの巨人 CHARLIE PARKER の短い人生を描いた映画のサントラだ。クリント・イーストウッドが監督で、フォレスト・ウィテカー CHARLIE "BIRD” PARKER を演じている。

「BIRD - ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK」

●監督は映画化にあたってサントラは本人の演奏以外ではありえないと考えたが、 "BIRD” 自身はステレオ録音が普及する以前に麻薬でボロボロになって死んでしまっているので、そのままの音源では映画使用に堪えない。さて監督はこの問題をどう解決したか。最新技術を駆使して過去音源から "BIRD” の演奏パートだけを抜き出し、現代のバンドサウンドで再構成したのだ。
●大学時代にちょっとだけ JAZZ研 に所属したことのあるボクは、先輩からこのCDをジャズ入門に最適と薦めてもらった事がある。でカセットテープにダビングしてよく聴いた。確かにそのままの CHARLIE PARKER を聴くより、輪郭がハッキリしていてずっと聴きやすい。代表曲がキチッとはいってて分かりやすい。確かにおススメです。もちろん映画もおススメです。

●そんで古着屋めぐりへ続くわけですが、その報告はまた後日に。