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2007.09.29
2か月ぶりに会社に行きました。でも診療所だけ。復帰は遠い。
●自律神経失調症とのお付合い(その19)〜「復職プログラムって何?」
●今週は、約2か月ぶりに会社の診療所を訪ねた。今までは、会社の同僚と会うなどはもってのほか、会社の建物に近づくことすら禁じられていた。しかし9月に入って回復傾向になったのを受け、やっと会社の診療所へ行くことが許されたのであった。
●それでも会社とはいえ行くのは診療所のみ。デスクや職場フロアに行くのはダメ。とにかく、カウンセラーと看護師の人に会って状況を説明する。「病院の主治医には、会社に近づいてイイって判断が出ました…。食事は規則正しく食べてます…。睡眠は前に比べたらずっとよく眠れるようになりました、前は3時間以上眠れませんでしたから…。クスリはコレコレとアレアレを飲んでいます、種類も量も前回のカウンセリングからは結構増えてますね…。歩くのがシンドイので、外出は慎重にしています、でも、前は駅前商店街で遭難しそうになりましたが、今は比較的歩けるようになってきました…。特に今日は調子がイイです…。」
●カウンセラー「うん!いいんじゃないですか。そのまま焦らずに過ごして下さい。」……?それだけかよ!?他に何かないの?やっと会社まで来たのに。
●これで終わって拍子抜け?それじゃ困るので、たまらず質問をするボク。あの…、それでコレからボクはどうして行けば復帰ってことになるんですか?
●カウンセラー「まずは、主治医から「復帰していいですよ」という診断書が出てからです。診断書が出たら「復職プログラム」というものを考えて行きます。」
●ほう、復職プログラムとは?!カウンセラー「心療内科、精神科の医者は病気のことは分かってても、ウチの会社の特殊性、業務の特殊性について理解をしているとはいえません。普通のサラリーマンの感覚で「大丈夫」だとしても、ウチの会社の仕事内容じゃムリだって状況は大いにあるでしょう。」ふむふむ。
●カウンセラー「ですので、会社に復帰するとしてどんなペースで仕事に戻るのかを丁寧に考えます。いきなり8時間勤務は無理だから、まずは午前中だけの制限勤務から始めるとか。人によっては、電車に乗る練習から始めます。会社に来てそのまま帰る、それだけを2週間くらいしてもらいます。」へー!
●カウンセラー「普通の8時間勤務に戻るまでは3か月くらいかかるでしょう。もちろん残業はムリです。現場の最前線に、本当の意味で完全復帰するには、まあ2年くらいはかかるかなあ」うーん、これからの道のりは長いなあ…。
●カウンセラー「とにかく、まずは主治医の診断書です。そこから始まります。それまでは十分休むこと。」わかりました。
●診療所の待合室には、お久しぶりの顔が。
●系列会社のプロデューサーAさん。去年くらいから一緒に仕事していたのだけれども、この人もボクと同じような事情で休職中。ボクよりも早く4月から休んでるのに、まだ復帰できないんだ…。
●Aさん「おお、お久しぶりです、どうですか体調は?」ボク「いやいや、というか、Aさん、なんかすっごく日焼けしてませんか?」南国長期バカンスなのかってくらいに真っ黒になってる。スーツに身を固めたマジメな管理職だったのに、今ではアロハが最高によく似合う。
●Aさん「実はね、「ハタケ」を始めましてね。近所に畑を借りまして色々作ってるんですよ。今はね、ハクサイとダイコンです!」いやー元気そうだなあ。仕事してた頃よりも生き生きしてみえる。でも、こんなに元気そうなのに、復帰はできないのか…。人間のココロは難しく出来てるんだな。
●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html
●今週はさらに7〜8年前に一緒に仕事してた後輩の女の子に会った。
●初めて会ったのは彼女が新卒だった22歳の頃。そんな彼女も30歳、大人になりました。すでにボクらの業界からはアシ抜けして、現在は大学院修士課程の学生さんだ。数年ぶりの再会で、午後の原宿にてお茶を飲みながら近況を語らった。
●本来は「同僚にも友人にも会うな」と言われている立場。家族と医者としか全くしゃべってない。だから「普通」の会話にチョー飢えてました。もう目一杯しゃべりまくった。気分がスカっとしました。7〜8年前の自分のコトをイロイロ思い出せたし、有意義だった。本当にありがとう。
●22歳だった頃の彼女は、職場に馴染みもせず、周囲の気配りも顧みず、スパンと一年ほどでウチの現場を辞めていった。でも大人になった彼女は、スパンスパンと状況を簡単に変えられるほど周囲の状況がシンプルではなくなり、一方で、状況を変えるにあたっての慎重さをわきまえる思慮と分別を備え、グッと落ち着いていた。ま、本質的には進化してないトコロも一杯ありましたけど。ともかく、修士論文と就職活動とその他モロモロの重要案件、ココ半年の勝負ドキ、がんばって下さい。
●今週のBGM。流行りのエレクトロ系。
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●VARIOUS ARTISTS「KITSUNE FUR」2003〜05年
●今雑誌などで一番ハイブロウとされてるクリエイター集団「KITSUNE」。グラフィックデザインチームであり、音楽レーベルであり、DJ/パーティオーガナイザーであり、ファッションブランドでもある組織で、構成員は日本〜フランス〜イギリスを拠点を分散して活動してる。DAFT PUNK や AIR といったフレンチシーンのアーティストとも日々 iChat してるほどのマブダチだそうです。
●一昔前で言うと、テクノアクト UNDERWORLD(「BORN SLIPPY」!)&グラフィックチーム TOMATO(テレビ朝日のロゴCG…直方体がゆらゆらするヤツ) の一派を連想するけど、それよりもダイナミックでトランスコンチネンタルな感じ?
●そんな彼らが03年から毎年リリースしてた初期3枚のコンピを編集した日本盤がコレ。調布で500円で購入。今一番のオシャレアイテムじゃないですか。ふふふん、得した気分。オシャレレコ屋で新譜買えば3000円近くするんだろうから。
●05年までの音源でありながら、DIGITALISM、BLACK STROBE、SIMIAN MOBILE DISCO などを収録。全部今大注目のアーティストばっかじゃん。耳早いわ。MONDO GROSSO(大沢伸一)とフレンチハウスのマッシュアップとかにも取り組んでる。
●イメージとしては、狙いのシンセ・フェティシズム。シンセサイザーのいかにもシンセっぽい部分を、剥き出しにしたブッキラボウなスネア&ハイハット主体のリズム組み。打ち込み感強調し過ぎのジャスト感グルーヴ。ブリブリ腹に響くシンセベースがもうちょっと欲しいけど、その代わりに得た、軽やかな疾走感が今の時代感なのか。
●オシャレ人間ではないボクは、あまりにハイブロウなオシャレ物件に対して、一歩引いてしまうタイプ。クソ価格の駄盤好きに、オシャレアイテムは価格が高くてね。でもこの「KITSUNE」、一気に親近感でてきた。
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●BLACK STROBE「BURN YOUR OWN CHURCH」2007年
●その「KITSUNE」コンピに収録されていたフレンチ・エレクトロのフルアルバム。キャッチフレーズは「パリ発・新世紀ゴス・ビート!!」またまたゴスがでてきた…。たしかにロック濃度はグッと上がって、ギターまでがガーッと鳴ってきます。陰気なボーカルに立ちこめる不穏な空気と野蛮なダンス衝動。ポケモンのパカパカ演出で全国のチビッコがてんかん発作起こした時くらいの、激しいストロボ照明の明滅でフロアが焼き尽くされる光景が見えますわ。御大 DAFT PUNK の活躍に始まり、JUSTICE、DIGITALISM とフレンチシーンはどんどん活況になってるのかな。
2007.09.26
お地蔵さまとソフトロックの日。
●我が家のコドモたち、公文式の宿題、見事習慣づきました。
●8月から始めた公文式の宿題ドリル、簡単なプリント5枚裏表を算数&国語の2教科分、毎日やる。最初はヤダヤダいうかな〜と思ってたら、ワリとスムーズに習慣がついてきた。特にヒヨコなんて朝一番に起きてきて、一人で公文やってることもある。

●こちら息子ノマド5歳、ゲキレンジャーパジャマ、バトルモード全開で宿題に取り組んでおります。50までの数字の書き取りみたいなことしてます。

●そんで娘ヒヨコ4歳、エンピツ操作能力が向上して、ぬりえが上手になりました。「あいうえお」は一通り理解できるようになったけど、まだ字は書けません。
●そんなコドモ達、先日公文の音読宿題で「かさじぞう」のお話を読みました。「あ!ノマドのウチのちかくにも、おジゾウさま、あるよ!」確かに近所の道端に、丁寧にお奉りされているお地蔵さまがおりました。大人なら見落とすようなポイント。さすがコドモは見えてるトコロが違う。ヤツらは、お地蔵さまの何たるかも知らずに、そのままこの由来不明の物体を認知するのか…。

●しかもノマドが気になってたのは、お地蔵さま本体ではなかった。「そのヨコに、ウデが6つあるカミサマがいるんだよ!」何?コイツ何のこと言ってんの?

●……確かにいた。ウデ6本。えーと、阿修羅観音さまとか言うのかな、ボクにも分かりません。
●しかし、日本の宗教文化のカッコよさを理解させるべく、マイ本棚から「日本美術全集 第6巻 密教の美術」をコイツらにすかさず見せつけてやりました。スンマセン、ボクも知識ないからワケ分かんないけど、国宝級の仏像や曼荼羅絵画には、強烈なインパクトあるからココでブチカマしておかないと。「いいかノマド、どの仏サマもパワーがみなぎってて背中から火が出ているんだ。スゴいだろ!ゲキレンジャーよりもスゴいパワーだぞ(正確には「後光が差す」とか言うトコなんすか?よく知りません)」

「日本美術全集 全25巻」

●ちなみに、マイフェイバリット仏像は、コチラ京都・観心寺の如意輪観音坐像です。なんかモチモチっとしたクビ周りのたるみ加減が、妙にセクシー。そして片膝を立てて重心を傾け、手をほおに当てるアンニュイな感じ、6本の腕に持つのは数珠と花と桃(多分)。男女の境目があやふやな中性美が最高です。国宝です。
●CDの値付けがメチャクチャなブックオフが基本的に大嫌いな僕ですが、大判の古典美術図版に関しては、ブックオフ、最高にクソみたいな値段でたたき売ってくれているので頻繁に使っています。日本の古美術図版が200円とかで売ってます。これはアリです。部屋の中でかさばるのでワイフがいやがりますが。
●最近、音楽の話題全然書いてないので、いくつか報告します。
●今日はソフトロックです。癒しが必要なのです。切望しているのです。
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●HARPERS BIZARRE「4」1969年
●60年代カリフォルニアのバンド。一曲目が「SOFT SOUNDIN' MUSIC」ですから。それはそれはソフトロックですわ。メンバー5人のコーラスワークが絶品。オリジナル曲よりもカバーが多いが他人の曲でも仕上げはバッチリ。EDDIE FLOYD「KNOCK ON WOOD」から OTIS REDDING「HARD TO HANDLE」ときて、 BEATLES「BLACKBIRD」、そして JOAN BAEZ で有名な「LEAVING ON A JET PLANE」。大好きな曲が甘く優しくまろやかに料理されてます。うーん堪能。でもバンドはこれを最後に解散。69年前後に起こるロック/ソウルの地殻大変動の中、この甘さは生ヌルく見えたのでしょうか。ちなみにお値段780円でした。

●THE ASSOCIATION「FROM THE ORIGINAL MASTER TAPES」1966〜1981年
●やはり60年代カリフォルニアのソフトロック代表選手。これもコーラスワークがたまらんわ。HARPERS に比べるとコッチにはロックとしての気骨が、多少感じられるかな。ときどき入ってくるフルートが綺麗。ベストじゃなくてオリジナルが聴きたくなった。72年にメンバーがドラッグで死ぬなどして翌73年には活動休止。その後の再結成曲も収録している。これも780円だったな。
![]() | サンバ’68 (2006/04/05) マルコス・ヴァーリ、アナマリア・ヴァーリ 他 商品詳細を見る |
●MARCOS VALLE「SAMBA '68」1968年
●てか、ボサノヴァの古典です。レーベルは VERVE。奥さんであるアナマリアとの夫婦デュエットコーラスが優しい。ダメダメなカラダにすこーしずつ元気を吹き込んでくれる楽しさがある。数々のアーティストにカバーされた有名曲満載。「BATUCADA」は bird がカバーしたばっかだよね。「SO NICE (SUMMER SAMBA)」も誰もが絶対聞いたことある曲だし。紙ジャケが1200円で売ってた。
![]() | Tower of Love (2005/12/05) Jim Noir 商品詳細を見る |
●JIM NOIR「TOWER OF LOVE」2006年
●これだけ、最近モノです。マンチェスター出身の23歳、新進気鋭シンガーソングライターっす。しかしその甘くて粒立ちのイイ音選びと、多重録音のコーラスワークが、完全に60’Sサイケデリック。甘美でキラキラのポップです。癒されるわ。680円でした。
2007.09.25
コドモ達とともに、ジブリに癒される日々。
●体調が悪いです…。
●今日も午後三時まで全く動けなかった。風呂にも入らず、クスリだけ飲んで、ただひたすらフトンに潜って身悶えていた。
●「うーむ、ナニもできん…」と唸ってると、ワイフがピシャリと「ナニもしないでいいの。病気なんだから。だから休んでるんでしょ!具合悪い日だってあるわよ。」まさしくその通り。ボクにしなくちゃいけないことなどない。ただ、社会復帰を焦ってしまっているだけなのだ。
●今週末は、大切な友人の結婚式がある。これは絶対に出席したい。ここまでにはなんとか普通の時間にコンディションが整うようにしたい!
●結婚式を控えているということで、先週体調の落ち着いた午後に散髪に行った。
●10年行きつけの表参道の美容院は、今の体力では遠すぎてムリ!ということで、ノマドやヒヨコがお世話になってる下北沢の美容院に行った。「ノマド君のお父さんですね?よろしくお願いします」親子でお世話になります。
●おそらく6ヶ月ほど手を入れていないボクのアタマは、超ダラシないロン毛になっており、ヒゲもそらずに歩けば不審者寸前。実際、お巡りさんに「カバンの中を見せろ」と職務質問されたことも。カバンには精神安定剤がワンサと入っていて猛烈にバツが悪かった。幼稚園のお迎えなんてトンデモない!普通のお母さん達からの疑惑の視線が刺さるようにキビシい。あの視線を思い出すだけでパニック発作が起きそうになる。
●口を通り過ぎてアゴまで達した前髪は、ノマドの好きな「ゲゲゲの鬼太郎」コスプレがそのまま出来るくらいになっていた。ラーメンを食べる時に、髪の毛が口の中に入ってくる。オダギリジョーや木村拓哉は、どのようなオペレーションでラーメンを食べているのだろうか。
●「どのようにしましょうか?」と言われても、ボクは髪型としては注文しない。「おそらく次回髪切るのは3〜4か月後なので、そこまでほっといてもナントカなるカタチで。あと、整髪料も全くつけないので、そういうのナシでまとまるようにして下さい。あとはオマカセです。」
●翌日首筋の筋肉に強烈な痛みを感じ、行きつけの鍼灸院へ行くハメに。
●女性美容師さんとアレコレ会話したせいだ。長時間しゃべると喉の周りの筋肉がコリコリになってしまうのだ。でもたかが2時間程度なのになあ。
●全身まんべんなく鍼の山にされたあげく、新ワザも炸裂した。首筋に四本の鍼を刺し立てて、そのまま首をグイッと横に倒すというモノだ。コレ痛いっす。だって首の筋肉を動かす中で、鍼も肉の中で動いていくのが感じられるんですもん。
●その上で強烈なモミモミマッサージ。痛てえ…。ホント痛てえ。鍼灸師の先生は女性だが、今まで受けてきたマッサージの中で一番強烈だ。握力が物凄いのか、的確に痛いポジションを狙ってくるのか。多分その両方だ。「普通ならこれでナントカなるんだけどねえ、これはシツコイわ…。」さらに鍼12本くらい首筋に立てられて電流を流し込まれた。ここの治療直後はもう声も出ないほどの虚脱感で息も絶え絶えになる。
●最近我が家ではジブリが流行ってます。
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●「紅の豚」
●先日ワイフがバザーにて100円で購入してきたモノが、ノマドに大ヒット。水上から離着陸する飛行機「飛行艇」はノマドには新鮮なマシンに映ったようだ。何回も繰り返し見て、何回も同じトコロで大爆笑する。
●この映画にはヒロインが二人登場する。飛行機工場の孫娘で勝ち気な17歳のエンジニアのフィオ。そしてホテル・アドリアーノの女主人で飛行艇乗りたちのマドンナ、ジーナさん。ノマド、どっちの女の人が好き?「ノマドは、フィオが好き〜!」若いね〜。「パパも昔はそうだったが、今はジーナさんの方がいいな。」そこにワイフが「オバさんじゃないの。」イヤイヤもう17歳なんて暑苦しくて相手に出来ません。
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●「魔女の宅急便」
●これはヒヨコが喜ぶだろうと思って中古DVDを買ってきた。「魔女は13歳になったら一人修行の旅に出る。」その掟に従って満月の夜に旅立つ主人公キキ。突然の出発に戸惑うキキの父の表情に、共感を感じてしまうボク。ヒヨコもあと9年でどっか行っちゃうのかな〜。
●舞台は、美しい海とその海沿いに広がるにぎやかな街。晴れた空をホウキで飛行するキキをカモメが出迎える。彼女の中で目一杯膨らむ、未知の世界へ踏み込むドキドキと希望が画面いっぱいに瑞々しく描かれている。ジブリ作品の中でも格別に大好きなシーンだ。なんか涙が出てくる。
●ヒヨコがキチンと食いついてリピート視聴してくれた。「パパ、ホウキつくった!」割り箸を数本継ぎ足して、折り紙でフサフサをつけている。そして我が家の短い廊下で飛行訓練。ボタボタ、ボタボタ。でかい足音を立てて何回も往復してる。そしてママに報告。「とばなかった…。」
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●「ホーホケキョ となりの山田くん」
●常勝軍団ジブリの歴史の中において、唯一の大空振り不発弾となったこの作品。全然興味なかったんだけど、このたびついでにレンタルしてみた。
●この作品には一つ思い出がある。ボクはこの映画の制作発表記者会見に取材で出席していた。壇上はジブリ幹部から出資者の偉い人が勢揃い。「最新のCG技術を駆使した映像にご期待ください」との前フリで数分のトレーラーが流された。…で、あの例のノドカな「山田くん」の世界観。質疑応答の最初の質問が「あの…、今の映像のドコらへんがCGだったんですかね?」ボクは会場の隅っこで爆笑。「水彩画のような彩色をCGで表現したのが、今回の目玉なんですが…」と苦しい説明。
●でも、偏見なく観てみたら結構面白かった。とりとめのない平凡な家庭の生活と風景なのだけど、今やその平凡な家庭を自分で構えたボクには、ジンワリ共感できるモノがあった。末娘ののちゃんが迷子になったクダリを観ながら「ノマドはすぐ迷子になるけど、パパたちもこんなに心配するんだぞ」とか言ったりして。
●原作者いしいひさいちのタッチを発展させ、あえてシンプルで素朴な輪郭線を狙った手法も味がある。自慢のCGによる淡い色彩もよかった。矢野顕子の主題歌「ひとりぼっちはやめた」も大好きだ。
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●「おもひでぽろぽろ」
●今回の休職で、色々な人から度々励ましのメールやコメントを頂いているが、ある日この「おもひでぽろぽろ」の絵ハガキを送ってきてくれた人がいた。美しい紅花畑の風景に「私はワタシと旅に出る」と書き添えて。この映画のキャッチフレーズだ。
●主人公・たえ子は東京で働く27歳のOL。子供の頃から都会で育った彼女にとって田舎暮らしは憧れ。一週間の休暇を使って、山形の親戚を訪ね農作業を手伝う。この旅の中で彼女は自分の小学校時代を思い返し、自分の生き方を見つめ直す。
●この映画を見てて、少なからずショックを受けた。ボクは自分の少年時代を思い出すことが出来ないコトに気づいた。全てなんかボンヤリしていて、キチンとした像を結ばないというか…。実家に帰ったり昔の友達に会ったりすると「そんなコトあったっけ?」というコトが一杯出てくる。全然覚えていない。
●ボクは基本的に過去を振り返るのが嫌いだ。「今現在が最高と思えるよう、前を向いて努力しよう、居心地のイイ過去を懐古するのはカッコ悪い」と考えている。でもこれは建前で本音は「失敗や挫折、苦い思い出を消し去りたい、より遠くに逃げたい」と思ってた。過去を振り返るのが怖くて強迫観念のように「何かしなくちゃ」と常に焦っている。この発想が病気の一因になっているコトも、先日の心理テストの結果でも明らかになった。
●楽しかった思い出も、美しい記憶もあったはず。でもそれも全部封印してしまったようだ。思い出がないっていうのは結構悲しいなあ。思い出を掘り起こす作業を少しずつ始めてみようか。ナニが出てくるか分からないけど。ワイフとはお互いが15歳の頃に出会った仲だ。手伝ってもらいながら、昔を見つめ直そう。
2007.09.23
自律神経失調症とのお付合い、いまだ道半ば。
●自律神経失調症とのお付合い(その18)〜「いったんまとめ編」
●最近は「自律神経失調症」の検索でこのブログを訪れる人が増えてきたので、今までの関連記事をリンクでまとめようと思います。同じ病気で苦しむ方々、あくまで極私的な経験談ではありますが、ご参考にしていただければ幸いです。
●まずは近況。
●今週はホントにカラダがツライ。症状が逆行して7月アタマの状態に戻ってしまったようだ。回復基調と思っていたのに、逆戻りとはホントに凹む。
●とにかく朝がツライ…。何時に眠っても朝5時に起きてしまう。カラダの強烈なコワバリと筋肉痛で目が覚める。全身が軋み上げるような辛さだ。目が覚めてもカラダが動くとは限らない。体中の筋肉が砂袋に詰め替えられたように手足が重い。トイレに立つのも苦しい。結局、フトンの中でひたすら身もだえている。
●しかし2時間ほど身もだえた上で、無理矢理でも朝のルーチンをこなすために立ち上がる。朝のクスリ、朝風呂、ストレッチだ。これをしなければ結局カラダは動かない。ほんのちょっとでも楽になるために、チカラを振り絞って動き始める。
●スキマスキマで休憩を入れて、自律訓練法を試みる。先週まではリラックスに大変有効だったこの手段も、今週はうまく作用しない。前提である精神統一ができない。よしんば訓練法モードに入ったとしても、影響が腕程度でとどまり全身に行き渡らない。まあ仕方がない。自律訓練法は自律神経の調整が目的であって、目の前の筋肉のコワバリを解消する手段にはならない。アゴがガクガク震えて止まらない。湯たんぽで肩/首筋を温めると少し気休めになる。
●自律神経失調症は、朝から昼、夜にかけて症状が弱まっていく傾向があるという。朝のルーチンをこなし食事をとって一休みしたら、もう午後三時すぎ。ここらへんでやっと人間らしく動けるようになる。先週は十二時頃には動けるようになっていたのに。凹む。朝のツラさを思うと、夜眠るのも憂鬱になる。社会復帰は遠い。
●今週の診療で、先日採血した血液検査の結果が出た。
●CK(CPK) の値が高い。筋肉細胞が壊れる時にでる酵素の量であり、筋肉の炎症の度合いを示す数字だ。標準値57〜197に対して277。やはりボクのカラダに不自然な負担がかかっていることが分かる。さらに高いのが、肝臓系の状態を示す γ-GTP、尿酸、総コレステロール、中性脂肪。中性脂肪にいたっては正常な上限値の4倍。なんで〜?! 毎食規則正しくワイフの手料理だけを食べてるのに。間食も3日に一度のガリガリ君程度なのに…。「先生ナンでですか? 落ち込みますわ…。とってもヘルシーな生活してるつもりなんですよ…。」……結局、今週からさらに抗うつ剤の量を増やすことにした。筋弛緩剤も再び飲むことにした。
●自律神経失調症との付き合いはまだまだ長く続く模様。ここで一旦、ブログに書き連ねてきた文章をリンクでまとめておきます。ホントは音楽趣味のブログ、病気の話がメインという訳じゃありませんが、ご参考にしてください。
※7月9日「会社、2ヶ月休みます。自律神経失調症なのです。」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-86.html
※7月10日「自律神経失調症とのお付合い(その1)〜「睡眠」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-88.html
※7月11日「自律神経失調症とのお付合い(その2)〜「体温調節」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-89.html
※7月12日「自律神経失調症とのお付合い(その3)〜「カウンセリング」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-93.html
※7月14日「自律神経失調症とのお付合い(その4)〜「心療内科」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-94.html
※7月14日「自律神経失調症とのお付合い(その5)〜「食生活関係」編 」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-95.html
※7月16日「自律神経失調症とのお付合い(その6)〜「精神安定剤」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-97.html
※7月23日「自律神経失調症とのお付合い(その7)〜「ストレッチ」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-109.html
※7月24日「自律神経失調症とのお付合い(その8)〜「冷房」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-110.html
※7月28日「自律神経失調症とのお付合い(その9)〜「心理テスト」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-130.html
※7月31日「自律神経失調症とのお付合い(その10)〜「感情/精神への影響」編 」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-142.html
※8月9日「自律神経失調症とのお付合い(その11)〜「同僚/友達に会っちゃダメ」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-175.html
※8月19日「自律神経失調症とのお付合い(その12)〜「またまた新しいクスリ登場」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-188.html
※8月26日「自立神経失調症とのお付合い(その13)〜「クスリを飲み忘れると大変」編 」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-199.html
※8月27日「自立神経失調症とのお付合い(その14)〜「休職延長」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-200.html
※8月31日「自立神経失調症とのお付合い(その15)〜「自律訓練法の講習」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-203.html
※9月14日「自律神経失調症とのお付合い(その16)〜「自律訓練法が効いている!」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-212.html
※9月15日「自律神経失調症とのお付合い(その17)〜「心理テストの結果発表」 編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-213.html
●ふう。ホントこの先どうなっちゃうんだろう…。
P.S. 今後このページに「自律神経失調症」のリンクを束ねる役割を持たせようと思います。
新規の記事も、ここにリンクを張っていきます。
※9月29日「自律神経失調症とのお付合い(その19)〜「復職プログラムって何?」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-226.html
※10月8日「自律神経失調症とのお付合い(その20)〜「パニック発作」編 」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-229.html
※10月11日「自律神経失調症とのお付合い(その21)〜「カラダがダルすぎる」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-231.html
※10月11日「自律神経失調症とのお付合い(その22)〜「季節の変わり目がキツい」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-232.html
※10月15日「自律神経失調症とのお付合い(その23)〜「今度は尿酸値が…」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-235.html
※10月19日「自律神経失調症とのお付合い(その24)〜「さらに休職延長です…」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-237.html
※11月1日「自律神経失調症とのお付合い(その25)〜「痛い!ので鍼灸治療」編 」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-249.html
※11月6日「自律神経失調症とのお付合い(その26)〜「厳しい発作で余裕なし」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-253.html
※11月7日「自律神経失調症とのお付合い(その27)〜「吐き気/下痢」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-254.html
※11月16日「自律神経失調症とのお付合い(その28)〜「極端な行動をセーブする感覚」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-262.html
※11月22日「自律神経失調症とのお付合い(その29)〜「職場復帰へ手応え」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-269.html
※12月7日「自律神経失調症とのお付合い(その30)〜「順調に推移、でも油断は禁物」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20071207.html
※12月12日「自律神経失調症とのお付合い(その31)〜「発狂寸前の健康診断」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20071212.html
※12月20日「自律神経失調症とのお付合い(その32)〜「愛車を手放す」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20071220.html
※12月23日「自律神経失調症とのお付合い(その33)〜「躁状態が止まらない」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20071223.html
※1月5日「自律神経失調症とのお付合い(その34)〜「念願の診断書」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080105.html
※1月12日「自律神経失調症とのお付合い(その35)〜「会社に戻るのちょっと保留」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080112.html
※1月25日「自律神経失調症とのお付合い(その36)〜「制限つき復職のスケジュール確定」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-340.html
※2月1日「自律神経失調症とのお付合い(その37)〜「復帰予定3日前にダメ出し」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080201.html
※2月4日「自律神経失調症とのお付合い(その38)〜「でさ、そもそも鍼灸って?」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080204.html
※2月6日「自律神経失調症とのお付合い(その39)〜「ホワイトカラー・エクゼンプション」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080206.html
※2月7日「自律神経失調症とのお付合い(その40)〜「病気発症から休職までの記録」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080207.html
※2月10日「自律神経失調症とのお付合い(その41)〜「サラ洗いとフロ磨き」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080210.html
※2月25日「自律神経失調症とのお付合い(その42)〜「リハビリ出社スタート」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080225.html
※2月29日「自律神経失調症とのお付合い(その43)〜「先生が代わってしまうよ」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080229.html
※3月6日「自律神経失調症とのお付合い(その44)〜「会社はシンドい」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-386.html
※3月15日「自律神経失調症とのお付合い(その45)〜「傷病欠勤だとさ」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080315.html
※3月26日「自律神経失調症とのお付合い(その46)〜「後任のセンセイは美人」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-403.html
※4月2日「自律神経失調症とのお付合い(その47)〜「会社滞在時間を伸ばす」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080402.html
※4月18日「自律神経失調症とのお付合い(その48)〜「通常業務内なら就労可能」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080418.html
※5月8日「自律神経失調症とのお付合い(その49)〜「GW旅行で失敗!撃沈」編
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080508.html
※5月9日「自律神経失調症とのお付合い(その50)〜「『整膚』というモノを見つける」編
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080509.html
※5月14日「自律神経失調症とのお付合い(その51)〜「センセイ、チェンジで!」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-435.html
※5月19日「自律神経失調症とのお付合い(その52)〜「リバビリ出社、微妙に再出発」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-439.html
※5月21日「自律神経失調症とのお付合い(その53)〜「心療内科、隔週通院に」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-441.html
※5月31日「自律神経失調症とのお付合い(その54)〜「ぜんそく治療費タダになる!」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080531.html
※6月4日「自律神経失調症とのお付合い(その55)〜「突然ですが減薬作戦」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080604.html
※6月15日自律神経失調症とのお付合い(その56)〜「減薬パニック&その他もろもろ」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080615.html
※6月17日自律神経失調症とのお付合い(その57)〜「リワークプログラム始めの一歩」編」
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080617.html
2007.09.19
体調崩し気味。軽くパニック発作。
●昨日から軽いパニック発作が起こってる。
●肩関節がずっと痛くて、今朝も激しい腰痛で目が覚めた。悪寒も激しい。ドテラを着て過ごす。筋弛緩剤や精神安定剤も増やしてる。ちょっと病気が回復したと思ったら、すぐこのザマだ。いやむしろ回復したからこそ、「体力をつけなければ」とかいろんなコトを考えてしまったのが、プレッシャーになったような気がする。「焦りは禁物」だってワカッテルだろ!
●パニック発作〜パニック障害についても、自律神経失調症患者として語るべきコトがありますが、今はその余裕がありません…。また別の機会に。
2007.09.18
ゲゲゲ〜ヨーロッパ史〜「紅の豚」の一日。
●息子ノマド、「ゲゲゲの鬼太郎」に夢中です。

●「きたろうとなかまたち」
●一応解説しますと、中央におりますが主人公鬼太郎です。黄色と黒のシマシマちゃんちゃんこ、ソレをあわせる真ん中の赤いヒモまで描いています。分かりづらいですが、ちゃんと片目が髪の毛で隠されてます。遠隔操作可能の武器となる「リモコンゲタ」も、赤い鼻緒まで含めて描き込まれています。
●画面右側は、皆さんお分かりですね、ヌリカベと一反もめんです。コドモとしては超描き易いキャラですな。そこまでマーケティングして主要キャラに組み込まれてるなら、番組製作陣はかなりの知略家です。
●画面左側には、女の子がいます。ねこ娘です。現行アニメの中でのねこ娘は、とてもカワいく設定されており、ボーイッシュで勝ち気だけど、クールな鬼太郎が気になるローティーンの少女になってます。先日の放送ではタンキニ風の水着姿を披露、ノマドはちょっぴりニヤニヤしながら見てるのでありました。
●でもノマド、予告編でチラリと出てくる妖怪がコワ過ぎると、「こんどのゲゲゲはみない!」と半ベソでママに抱きつくヘタレでもあります。「きたろうがステーキにされてたべられちゃうよー」
●さて、ボクはヨーロッパの歴史の本を、いまだコツコツ読んでいます。

●大津留厚「ハプスブルク帝国」
●中世東ヨーロッパ世界の成立について先日本を読んだので、その後この地域で大きな権勢を持つことになるハプスブルク家のコトを勉強しようと思いました。今までは中世史ばかり読んでたのですが、今度は近代史ですわ。
●国民国家としてヨーロッパ各国が成熟していく中で、ハプスブルク家は東欧に大きな版図を持つオーストリア=ハンガリー二重帝国を構えます。現在のオーストリア/ハンガリー/チェコ/スロバキア/クロアチア/スロベニア/ボスニア?ヘルツェゴビナ、そしてルーマニア/ポーランド/ウクライナ/イタリアの一部まで支配してます。つまりはスゲエ広い。
●さらに言えることは、この地域は激しく国境線が変わっていること。20世紀の間で、どんだけ変わったか。二つの世界大戦に冷戦後の変革、ユーゴ解体からコソボ紛争。入り組んだ民族問題がゴチャゴチャして不安定極まりない。現在も荒れているこの地域を、なんとか一つの国家に結集させていたハプスブルク帝国は、実はかなりのグッジョブをこなしていたのではと思えてくる。
●この本は、フランスが民族意識の統一に成功する一方で、多民族モザイク共存国家を模索したこの帝国の努力をなぞる内容。広大な国土をパッカリ2つに分けて、二つの政府に君臨するという政体(だから二重帝国って言うのか)で、帝国議会の議席を各民族に人口比率に応じて均等に割り当てたり、地域に応じて官僚機構の使用言語を変えたり、様々な工夫をしていた。ま、結局ムリが生じて崩壊するんだけど。
●様々な民族や宗教が平和に共存する社会のカタチこそ、21世紀の現代社会に要求されてるコトでしょう。グローバリズムという名前の新しい帝国主義と、すぐにテロへと先鋭化する民族ナショナリズムを克服する手段はないでしょうか。
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●立石博高ほか「スペインの歴史」
●東ヨーロッパを俯瞰した後は、一気に西側へワープ。スペインを勉強します。ラテンで陽気なイメージを抱いて入ると、意外なほどにダークな出来事が多くて戸惑う。ここでも宗教が絡んで、色々なコトが起こる。古代から現代まで一気読み。
●古代ローマ帝国においては優等生な属州だったスペイン。属州なのに何人もの優秀な皇帝を輩出。帝国が滅ぶとゲルマン人の一派がやってきて西ゴート王国を作る。蛮族というイメージとは裏腹にキチンとローマ化されてて法律とかもキチンと作っちゃう。8世紀には北アフリカ経由でイスラム勢力が侵入、半島全域が支配される。しかしイスラム政権は信仰の自由を認め、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒と、様々な文化が共存する社会が出来た。
●しかし、キリスト教勢力によるレコンキスタ(国土回復運動)でスペインが統一されると、異教徒は弾圧の対象になり最終的にはキリスト教徒以外は財産没収の上追放。宗教改革の中でも頑迷に旧教会を支持し異端審問をしまくる。
●同時期にコロンブスが新大陸を発見、スペイン軍はたちまち彼の地の文明(アステカ/インカ)を滅亡、金銀財宝を略奪する。先住民の人口は持ち込まれた伝染病で10分の1まで減り、アフリカ人を拉致連行する奴隷貿易が始まる。ポルトガルをも併合したこの時期の繁栄を「日の沈まぬ王国」と喧伝する。ダークな歴史だよ。ダークすぎるよ。悪趣味だわ。
●市民革命、産業革命で近代化する列強諸国に圧迫されて、いつしか二流国に転落してからはひたすら迷走。20世紀には第二次大戦よりも一足早く内戦に突入。自国民同士が血を血で洗う死闘を続け、結局権力を掌握したのはフランコ軍事独裁政権。「カトリック的スペイン」を国家アイデンティティに掲げ(日本の皇国思想みたいなモン?)、他文化を容認しない閉鎖的な社会を作る…。フランコが死ぬ1975年までこの調子でした、スペインは。はあ、ため息がでる。
●フランコ死後、見事民主化を果たして今では立派にEUの一員を担うこの国は、カトリック世界観に偏った歴史観を大きく改めて、多様で自由な視点から多くの読替えが進んでいる。この本自体がそうした成果を取り込んで書かれている。
●歴史はその時々の時代の要請によって自在に読み替えられ、政治的に利用される。みんなが好き勝手に自分の立場に都合がイイ事実を拾い集めて「物語」を作る。日本を取り巻く東アジアの近現代史だってそういうモンだ。大事なことは、その「物語」に呑まれずに、ナナメ読みする余裕だ。歴史はナナメに読んで初めて面白くなる。
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●レジーヌ?ペリヌー「テンプル騎士団の謎」
●中世において、西欧文明とイスラム世界の接点は、スペイン方面の征服/再征服だけじゃない。「十字軍」運動という事件がありました。イエスキリスト生誕の聖地を異教徒から奪回せんと、大軍をセッセと送り込むのだ。これも大分ヘンテコな珍事に見えるポイントがある。大暴走して味方であるはずの東ローマ帝国の都コンスタンチノープルを征服しちゃったり。コレは面白い掘りドコロ素材だ。この本の主役「テンプル騎士団」も「十字軍」に絡んで理不尽な悲劇に巻き込まれた人々だ。
●中東パレスチナの十字軍国家を防衛し、巡礼に来る人々を守った騎士集団。その中の一つが「テンプル騎士団」だ。修道院の生活を謙虚に過ごしながら、神の敵に対しては武器を持つ。鉄の結束と規律を持つこの騎士団は、その武名が世に知れるや、西欧各国の諸候がこぞって自分の土地を寄進するようになった。中東の最前線に拠点を置きつつ、全ヨーロッパに支部を持つ一大組織に成長するのだ。
●しかし、十字軍国家はイスラム勢力によって次々と落城。結局は全撤退を強いられる。その後の騎士団の行く末は、それはそれは悲惨なもの。
●諸候から寄進されたヨーロッパ本土の土地経営は、修道士らしい勤勉さで立派に開発され、結果巨額の収益を上げるようになっていた。これを妬んだのが当時のフランス王権。難癖イチャモンをムリにつけられ、騎士団は異端として非合法化&財産没収。構成員は片っ端から逮捕&異端審問(もれなく拷問付き)、無茶な自白で火あぶりの刑。根絶されてしまった。ヒドいもんだ。
●悲劇のヒーローとして度々注目される「テンプル騎士団」は欧州では映画やドラマの題材によくなる(日本で言う「白虎隊」みたいなモン?)らしいが、勝手に後継者を自称する怪しいオカルト集団もいるという。
●ワイフが近所の幼稚園で行われたバザーにて、100円で「紅の豚」を買ってきた。
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●うまく眠れない夜に、一人「豚」を見る。劇場でもビデオでもテレビでも見てるが、何度見ても気持ちのイイ作品だ。脇役の一人一人が生き生きしてて楽しい。でも改めてよく見ると、この映画の時代背景は決して明るくない。歴史本ばっかり読んでて小賢しい知恵がついたおかげかな。
●1920年代のアドリア海が舞台という設定。二つの世界大戦の間。第一次大戦は初めて飛行機が戦争に使用された戦争だ。つまり主人公たちが駆る飛行艇は当時の最新鋭兵器なのだ。
●当時のイタリアはムッソリーニ率いるファシスト党が一党独裁を確立、街ではトレードカラーの青と黒の旗を振って軍事パレードをしている。きっとナチスドイツも活動を始めている時期だ。主人公ポルコ?ロッソは一言「陸(おか)は騒がしいな」。かつての戦友にもサラリと言ってのける。「オレはファシストのためには飛ばねえ。自分の稼ぎで飛ぶ。」
●ミラノの工場に愛機の修理を発注する時、カバン一杯の札束を山積みにするポルコ。不景気をぼやく工場のオヤジ。山積みの札束はマンガ的誇張表現じゃない。この頃のイタリアは超インフレで紙幣価値が暴落。札束を積木代わりに遊ぶ子供の写真を見たことがある。
●宮崎駿作品は、細かい時代設定などどうでもいいほどの説得力がある。「もののけ姫」が日本史においてドコの時代の出来事なのか考えてみる意味がある?「トトロ」が戦前の設定か戦後の設定か知ってます?<「千と千尋」が一応現代の話だって気に留めて誰が見てるかな?
●「紅の豚」も理屈抜きで痛快な作品だ。だが、破滅に向かう時代に超然として振る舞う生き方が、今日のポルコをよりクールに見せた。世間や周囲をキョロキョロして生きる暮らしはセセコマしいだろう。だから糸井重里が考えたキャッチコピーは、「カッコイイとは、こういうことさ」。
2007.09.17
限界までマンガを読み続ける連休。
●娘ヒヨコ、脳ミソの中身が自然とこぼれ出てしまうようで、今日もヘンテコなアドリブソングを口ずさんでる。「ナンコツ、こんにゃく、ナンコツ、こんにゃく〜!」完全に意味不明。「ふんふんふん、フンコロガシ〜!」女子としてはNGなウタですよ。しかもヒヨコ、フンコロガシになるつもりが、ウンチ玉のポーズをとってしまい、兄ノマドにキックされる。フンコロガシは後ろ足でウンチ玉を蹴り転がすからね。
●そんなヒヨコの今朝の夢。「ヒヨコ、プリンのせかいのゆめをみたの。トランポリンがゼリーでできていたんだよ!」オマエはいつも楽しそうだなあ。
●最近は、めいっぱいマンガ読んでおります。
●なにしろマンガ喫茶行くことが増えましたので。昨今マンガ喫茶は、空間快適度こそハイクオリティになってますが、そのためにマンガ在庫がナイガシロになってる店が増えている(怒!)。「アレ?こんな定番もないのかよ!」とか。マンガヘッドとしてのボクは、そんな店は堕落者だとして避けてます。やっぱマンガ喫茶はマンガで勝負しましょうよ。
●あと、この前「当店は今月から会員制になりました。身分を証明するものを提示して、この用紙に住所を記入してください」などという店に出くわした。……コレって今話題の「ネットカフェ難民」をハジく方便じゃないか? つまりは住所ないと利用できないんでしょ? ネットカフェ難民はある意味店にとって大口顧客じゃないの?? 納得いかないなあ。
●さらに興味深い発見が一つ。「貸本屋」さんです。

●お店の名前は「会員制読書倶楽部 ゆたか書房」。毎週通院している病院の近所、池尻大橋の商店街の隅っこにありました。速攻会員になりました。
●「貸本屋」は文字通りマンガや書籍をレンタルビデオがごとく貸す商売で、終戦復興期に栄え、戦後マンガ家第一世代に活躍の舞台を与えた重要なメディア産業。水木しげるの「墓場の鬼太郎」(その後「ゲゲゲの鬼太郎」に改称)は貸本時代の作品ですからね。全盛期は東京だけで3000軒もあったとか。そんな昭和の遺物が健在していたのです。衝撃。
●キップのいい元気なおばあさん(70歳くらい?)がいうには「もうここで50年この商売やってるからね」スゲエ、半世紀。「最近は、本やマンガが増えすぎて家に置ききれないから、借りて読む方がイイという人がいるのよ」確かに、我が家もマンガ所蔵量は限界を超えてる。
●「年寄り二人でやってるからね、若い人には新しい本を教えてもらいたいもんだよ」と謙遜なさるが、在庫のラインナップは結構なセンスでアップデートされてて、最新鋭のマンガが並んでおります。むしろ手塚治虫のような古典系はゼロ。「よく言われるんだけど、古いのはウチは扱わないよ。もうそういうのはとうの昔にしまっちまったよ」現在進行形の最前線にコダワる姿勢が素晴らしい。
●そんな発見もあった今週の注目作。
●はじめの二冊はワイフのおすすめ作品です。
![]() | 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (2007/04/26) 吉田 秋生 商品詳細を見る |
●吉田秋生「海街diary1 蝉時雨のやむ頃」
●「バナナフィッシュ」「吉祥天女」など数々の名作で知られる女流マンガの大家が、鎌倉の美しい町並みを背景に4人姉妹の悲喜こもごもを描く。
●看護師のしっかり者長女、オトコにだらしない信金OLの次女、マイペースなフリーター三女。そんな彼女たちが、父の死をキッカケに異母妹の四女に出会う。利発な中学生である彼女を温かく迎える姉妹。新たな家族が始める暮らし。四者四様の瑞々しい生活が描かれる。なんだか気持ちがスッキリする作品。
![]() | 後宮 1 (1) (2006/05/12) 海野 つなみ 商品詳細を見る |
●海野つなみ「後宮」1〜4巻
●舞台は13世紀、鎌倉時代の京都。政治の実権は武家政権に握られていても、朝廷周辺では古式ゆかしい宮廷社会が営まれていた…。原典は後深草院二条という女性が自分の生涯を思い綴った日記文学「とはずがたり」。鎌倉時代の古典文学を現代にマンガとしてリメイクしようとはスゴい挑戦だ!
●時代は八代執権時宗、2回の元寇を迎えた頃。主人公二条が、14歳で後深草上皇の後宮に召される。一夫多妻の社会、彼女の立場は第6夫人。しかしワケあって上皇は彼女に特別な思い入れを持っていた…。
●娘ヒヨコが「おひなさまのおはなしなの?」と楽しそうに興味を示すようなかわいいタッチの画なのに、内容はハンパな昼ドラよりドロドロスリリング。後宮内の女の戦い、夫後深草院に忍んでの浮気不倫。前の天皇の嫁にコナかけるとは大胆不敵なオトコたち。為す術無く様々なオトコたちの感情に翻弄される若き姫。
●作中は原典から沢山の和歌が引用される。忍ぶ恋心を手紙の和歌に託す感覚は、現代の携帯メール感覚につながる。交わす文の駆け引きで、男女がオトしオトされ。夜中突然部屋に忍び込んで来て、散々悪いコトした後に、男は必ずフォローの手紙を送ってくる。やっぱマメなメールが大事なのね。
●ココからはボクの趣味。
![]() | シグルイ 9 (9) (チャンピオンREDコミックス) (2007/08/21) 南條 範夫 商品詳細を見る |
●山口貴由「シグルイ」9巻
●コレは江戸時代モノ。原典は南條範夫「駿河城御前試合」。因縁の剣士二人の死闘をハイボルテージ&大量出血&臓物ぶちまけ&残酷描写満載で描く。まさしく「死狂い」。主人公藤木源之助、左腕切断される!兄弟子権左衛門が暴走&殺戮!「ヴァカボンド」よりもズーッと面白いんだけどね。でもコドモには見せられません。人が死にすぎる。臓物がはじけ飛びすぎる。
![]() | あずみ (40) (2006/12/26) 小山 ゆう 商品詳細を見る |
●小山ゆう「あずみ」28〜40巻
●上戸彩主演の映画化も記憶に新しい、超長期連載となった刺客少女の戦い。初期徳川幕府のフィクサー天海僧正の直属隠密部隊に編入されたあずみは、各地でわき起こる幕府転覆の動きを察知し、超人的な戦闘能力で敵を倒す。美しい容姿につりあわない瞬殺技術はますます研ぎすまされていくが、殺人を生業とする自分に苦悩する。最新巻は42巻まで出てるけど、1日2日のマンガ喫茶じゃ読みきれない!
![]() | 新世紀エヴァンゲリオン (11) (2007/06/18) 貞本 義行、GAINAX 他 商品詳細を見る |
●貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」1〜11巻
●テレビ放送時は、トッ散らかっててワケ分からん所もいっぱいだった原作も、10年かけて丁寧にマンガにすると、とても分かり易くスッキリとしたお話になる。人を煙に巻くような思わせぶりの言葉の羅列は陰を潜めて、登場人物それぞれの苦悩/葛藤をキチンと整理してる。アニメ制作は大テンパリ状態で、シリーズ中盤には「作画スケジュールから言って、エヴァの戦闘シーンはあと2回しか描けませーん」とかいってたらしい。今あの伝説の最終回見直すと、カットは速いが動いている画はちょっとしかない。よっぽどギリギリだったのでしょう。
![]() | ぼくらの 7 (7) (IKKI COMICS) (2007/07/30) 鬼頭 莫宏 商品詳細を見る |
●鬼頭莫宏「ぼくらの」1〜7巻
●全長500メートルの巨大ロボットに15人の少年少女が乗り込み、地球の存亡をかけてナゾの敵と戦う。舞台装置は「エヴァ」風だけど、チト違う。質の違う価値に注目。
●夏の臨海学校で居合わせた少年少女15人は、浜の洞窟で出会った謎の男と、訳も分からず、悪夢のようなゲームに参加する契約を結んでしまう。…謎の巨大ロボットジアースに乗り込んで、襲来する巨大怪物と戦う。勝負に負ければ地球は木っ端みじん。そして、戦いに臨む操縦者は、勝負に関わりなく戦闘終了とともに死ぬ。
●15人それぞれの事情があり家族があり夢があり守りたいモノがある。勝っても負けても自分にとっては結末は同じ、この戦いをどう捉え、どう死ぬのか。その生き様死に様をクールに描く。そして徐々に明らかになっていくゲームの真の意味。過酷な運命に彼らは立ち向かえるのか?
![]() | イキガミ 4―魂揺さぶる究極極限ドラマ (4) (ヤングサンデーコミックス) (2007/09/05) 間瀬 元朗 商品詳細を見る |
●間瀬元朗「イキガミ」4巻
●「区役所戸籍課の者です。あなたの死亡予告書をお届けに参りました。今から24時間以内にあなたは死亡します。」通称「逝紙(イキガミ)」。1000人に1人の確率で埋め込まれるカプセルがある日破裂する。残された24時間で、人には何が出来るのか。今回の対象者は、若く理想に燃える中学教師。上司同僚生徒との理不尽な摩擦の中で、最期に彼は何を遺す? どっかの局が深夜ドラマ化するような気がする。
![]() | ドロヘドロ 10 (10) (BIC COMICS IKKI) (2007/07/30) 林田 球 商品詳細を見る |
●林田球「ドロへドロ」9〜10巻
●魔法使いの社会と、彼らに虐げられる人間社会。そして魔法使いの中でも上級魔法使いと、魔法が使えない者たちの階級格差がある。荒んだサイバーパンク&グロテスクな風景の中に奇妙に構築された不気味な魔法社会。
●主人公は、アタマをトカゲに変化されられ記憶まで奪われた男カイマン。魔法社会に深く忍び込み自分にかけられた魔法の謎を解こうとする。徐々に核心に近づくカイマンの、衝撃的な過去が朧げながらに見えてきた……。
![]() | シュガシュガルーン 8 特装版 (8) (プレミアムKC) (2007/09) 安野 モヨコ 商品詳細を見る |
●安野モヨコ「シュガシュガルーン」8巻
●甘く愉快な魔女ッ子系学園ファンタジーものだったはずのこの作品、いつしか闇の眷属オグルと魔法王国の激しい抗争に展開してしまった。自分がオグルの魔王の娘と知った主人公ショコラは最後の決戦を父に挑む。堂々完結!
●殺伐とした「働きマン」よりも、少女趣味モリモリで元気娘が大活躍するファンタジーの方が、カラリと陽気で楽しかった。安野さんには、もう一回「ハッピーマニア」のようにノー天気に笑わせてほしいんだけど。
![]() | NANA 18 (18) (りぼんマスコットコミックス クッキー) (2007/09/14) 矢沢 あい 商品詳細を見る |
●矢沢あい「NANA」18巻
●どこの本屋でもコンビニでも大量平積みだよ。ちょっとやり過ぎじゃないですか。たくさん売れるんだなあ。
●ところでお話はというと、とうとう破滅の序章に差しかかる? これから絶頂というタイミングでナナのバンドブラストは活動休止。その訳は読んで知ってください。今まで思わせぶりな独白だけだった破滅後の様子が、カットバック風にストーリーに組み込まれてきた。さあさあどんだけムゴい出来事が待ち受けているんだい?
![]() | キャンディーの色は赤。 (Feelコミックス) (2007/07/25) 魚喃 キリコ 商品詳細を見る |
●魚喃キリコの単行本発売って一体何年ぶり? 3〜4年くらい? 待ち望んだよ。彼女の存在感は圧倒的だからシーンから遠ざかっても不在感はなかった。ヴィレッジヴァンガードは過去作をずーっと平積みっぱなしだったし。描かれる風景がボクの生きてる場所に似てるんです。下北沢、中野、高円寺…。年齢もほぼ同世代のはず。
●恋愛にまつわる男女のココロの移ろいを独白的に描くのが彼女のスタイル。もとからシンプルで白黒のコントラストが特徴だった画風はさらに純化されて、背景なしの白い空間を大きくとることで、メッセージをより鋭く研ぎすました。結果その恋愛電圧は感電すれば大ヤケドの高テンション、恋愛に淡白なボクから見れば恐ろしいほどの高カロリーな恋愛エネルギーが痛々しいほどで、ページをめくる指が切れそうだ。表紙もそういうデザインでしょ。作家ご本人も凄まじい恋愛ジャンキーなんでしょうね。

●岡野玲子「イナンナ」
●「陰陽師」の岡野玲子が、週刊「モーニング」で新連載開始。これまた不思議な神秘世界。ベリーダンスを踊る異教の神。まだその全貌は見えず。「これは『陰陽師』の後継作です」とのコメントに期待も膨らむが、「陰陽師」の結末があまりな抽象表現に肥大化して、マンガ的クライマックスとしては霧散してしまったという印象を抱いているボクには、ちょっとこの大風呂敷が不安。さあどうなる?
●今気づいたけど、ボクのマンガ趣味は男性向けと女性向け、きれいに半分半分なんだな。ここらへんが心理テストが言う「女性的アプローチを好む」というヤツなのか。
2007.09.16
ノマドヒヨコのバリ島ツアー報告。
●インドネシア・バリ島ツアー報告(ボク自身は不参加)。
●9月第一週はワイフのお義父さん還暦祝いという主旨で、インドネシアのバリ島へワイフとコドモはジジババ共々バカンスへ出かけた。病気を抱えての参加はムリということで、ボクは不参加。自分の実家に引き取られた。コドモたちは大変楽しんだようで、その様子を彼らからの伝聞で報告します。
●バリ島4泊6日の南国ツアー。インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱える国だけど、このバリ島だけが古来からヒンズー教を崇める特殊な文化スポットになってる。今回はしかも INTER-CONTINENTAL のロフトスイートに宿泊。素晴らしいじゃないですか。以前ボクが行ったバリ旅行は、水にアタって腹がピーピー、とても楽しむ余裕がなかった。

●上の作品は、ヒヨコ作。バリの海。
●ボクの両親(ヒヨコのもう一組のジジババ)への絵手紙です。ビーチは大人の背丈を超える波で、コドモが海に入るには危ないレベル。ビキニのヒヨコがそんな大波を砂浜から眺めております。水性クレヨンをウマく滲ませた色彩にアジを感じます。以下の文章はパパがヒヨコの言葉を口述筆記しました。
●「ばりとうにいってきました。うみのなみがたかかったです。けちゃだんすおもしろかった。けちゃけちゃ おどりがたのしかった。ほてる2かいだった。うえのべっどがひろくて おひめさまみたいだった。ぷーるいっぱいおよいだ。ひよこ」
●「ガルーダ」と「がるるーだ」。
●ノマドの創作戦隊「とりれんじゃー」のリーダーであり、ノマドのアルターエゴでもある「とりれっど」は、普段地球人として世を忍ぶ際には「がるるーだ」という名を名乗っている。コレが偶然にも、ヒンズー教の「神の鳥・ガルーダ」と名前が似ているのだ。

(ガルーダ/タイ王室の紋章)
●ガルーダはヒンズー教圏ではポピュラーな存在らしく、最高神ヴィシュヌの乗り物として彼の神を背負っている画がよく見られる。これに由来してインドネシアの航空会社は「ガルーダ・インドネシア航空」という。インドネシアを舞台にした深田祐介の経済小説にも「神鷲(ガルーダ)商人」という作品がある。
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●これを、ノマドに入れ知恵しておいた。「ノマド、インドネシアには『がるるーだ』にそっくりの名前の神様がいる。しかも鳥の神様だ。とりれんじゃーと同じだろ。ケチャダンスというスゴい踊りにガルーダが登場するはずだから、よーく見て来い!」

●ノマドヒヨコ、ケチャダンスに興奮!
●オプショナルツアーで案内されたのは、ウルワトゥ寺院という野生のおサルがいっぱい住んでいるお寺。ここに数十人のダンサーが集まってダンスを披露する。円陣を組んだ男たちが「ケチャケチャケチャ」と連呼するイメージが強いが、古代インドの長編叙事詩「ラーマーナヤ」を原典とした音楽劇である。円陣の中央に神話の主人公たちが入れ替わり立ち代わり舞い踊るのである。
●ヴィシュヌ神の化身ラーマ王子が、ヒロインのシータ王女他様々な神様と協力して、魔神ラーヴァナを倒すのが大まかなストーリー。芝居の冒頭からノマド注目のガルーダが登場する!

●…が、ガルーダはあっという間にラーヴァナに殺されてしまったとか。「ガルーダ、よわかった……。」ノマドがっかり。

●しかし、その後出てきた、猿の将軍ハノマンが大活躍。火あぶりにされようとするも…。


●…見事脱出!ノマド「しろいサルがつよかったよ!ホンモノのひをけっとばしたんだよ!」
●ヒヨコはコワい場面になるとママにしがみついて顔を覆い、そうじゃない場面ではひたすらケチャのグルーヴに身を任せ、ダンスしまくっていた。周囲の外国人観光客に大ウケ。ヒヨコ、ワイキキビーチのフライベントでも適当に踊ってみせて周囲の注目を集めてたっけ。
●ワイフは妹クミちゃんとともにボロブドゥール寺院へオプション観光。

●ボロブドゥール寺院は、バリの隣、首都ジャカルタを擁するジャワ島にある世界遺産。8世紀頃に作られた大きな仏教遺跡である。大きさは120m四方。そのピラミッドのような伽藍そのものが曼荼羅(マンダラ)を象徴しており、壁面にはお釈迦様の生涯がレリーフとして彫り込まれているという。ワイフ曰く「お釈迦サマが生まれる前から始まって、いつまでたってもコドモの頃から進まないから途中で見るの止めた。」

●てっぺんにある沢山のドームには、それぞれ1基に1体つづ仏像が入っている。小窓から手を突っ込んで仏サマにタッチ出来たら願い事が叶うという。一基だけわざとらしくドームが剥がされてる仏サマがいる。

●でも観光客の皆さんに、必要以上にナレナレしくされ過ぎてて可哀想だった。

●ボクとしては当然おミヤゲにCDをリクエストしておいた。
●しかしワイフのセンスではやはり無理だった。店員さんの言われるがママに買ってきたらしいが納得がいかない。当地の民俗芸能ガムラン音楽を買ってくれって言ったのに…。

●SEE NEW PROJECT「BALI - RELAXATION LOUNGE PART 2」
●地元バリのミュージシャンによる、ガムラン風ラウンジミュージック。確かにバリちっくな感じはする。が、本当にラウンジ過ぎて、ガルーダ航空の非常口案内VTRのBGMみたいな安っぽさが惜しい。真っ当なガムランを聴きたかったのですよ。

●SEE NEW PROJECT/OKID「BALI ETHNIC TRIBAL-HOUSE-TRANCE」
●タイトルだけ見た瞬間はゴアトランス風かしら!とチョッピリ期待した。でもやっぱりヌルい!クーッ!トライバルかもしれないが、ハウスでもトランスでもなく、時代錯誤なピコピコテクノだった…。それにしてもバリのポップスはみんな同じヒトが作ってるのか?

●BUNGA C.LESTARI「CINTA PERTAMA」2006年
●インドネシアで人気のポップスシンガーらしい。ワイフ曰く「インドネシアの宇多田ヒカル」とな。英詞曲も歌ってるが、実に普通で、聴き心地はなめらかだが、特徴もない。安いジェイポップにも韓流映画のBGMにも聴こえる。ジャケは目を閉じてますが、内ジャケでは大きな瞳が印象的な南方美人さんです。

●コンピ「NO.1 HITS VOLUME 6」2007年
●ま、ありがちなヒット曲コンピです。前述の「インドネシアの宇多田」BUNGAちゃんも収録されてました。うーん、感じるコトはナニもない…。かつてインドネシアには「ダンドゥット」という独自のポピュラー音楽(歌謡曲)があると久保田真琴さんの本とかで読んだ事があるが、それらしいモノはもうなくなっちゃったのかな?

●DEWI DEWI「RECYCLE +」2007年
●トロピカル&エキゾチックなジャケとは裏腹に、中身はビターなダンスポップでした。ジャケはモノクロイラストですが、内ジャケの写真では紫のウィッグや深紅に染めた髪、ニューハーフ寸前のヤバいメイク。狙いなのか無自覚なのか、トラックも時にブッキラボウで粗末な作りが見えて、それがかえってブーティな野趣としていいカンジに聴こえます。3人は全員 DEWI 姓を名乗ってるから姉妹ユニットなのかな?(またはラモーンズみたいなわざわざ名字揃える作戦?)。本邦芸能界の毒舌家で元インドネシア大統領夫人のデヴィさんも、英語で綴れば DEWI になるはず。インドネシアじゃたくさんいる名前なのかな。
2007.09.15
自律神経失調症、心理テストの診断結果をレクチャーされる。
●自律神経失調症とのお付き合い(その17)〜「心理テストの結果発表」
●7月末に受けた心理テスト(ロールシャッハテストなど)の診断結果がまとまって、その内容を文書にまとめてもらった上で、臨床心理士の先生の面談を受けた。
●このテストの内容自体も、興味深い体験だったので、その日のブログ記事もご参照ください。
※自律神経失調症とのお付き合い(その9)〜「心理テスト」編: http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-130.html
●心理テストは3種類ほど。へんな模様を見せられて「何に見えますか」と聞かれたり、絵を描かされたり、60問にも及ぶ文章作成プリントをやったりというモノだった。担当してくれた臨床心理士の先生は、ぼくのとりとめのなーいリアクションを、機関銃のように詳細にメモをとる。ボクはその驚異的なスピードに感心した覚えがある。
●ある日の診察で「徐々にテストの結果がまとまってます」と主治医の先生に言われた時、カルテの中身をチラリとみて驚いた。分析結果は、エクセル文書の表で棒グラフにまとまっており、数式なのか記号なのか、見たこともないような文字数字の羅列が2ページのA4用紙を埋めていた。先生「スゴいでしょう、unimogrooveさんの反応を全部数値化しちゃうんです」へーえ。
●そして、さらにA4用紙5〜6枚の量で、テスト時の会話のヤリトリを克明に注釈づけて文章でまとめている。絵を描いてくれと言われた時に


























