自律神経失調症とのお付合い(その34)〜「念願だった診断書」編
●結論からズバリ言うと「条件付きで復職可」との診断が、やっと出た。

●正直、年末年始は体調が悪かった。目覚めると腰・背中・肩に激痛が走る。先々月の症状が復活した。理由はいくつかある。毎週通ってた鍼灸治療は一週お休み、それなりに家族の行事も多くて疲れる事が多かった。一番ヤバかったのは「年賀状」だった。
●この7〜8年、仕事にかまけて年賀状を書いてこなかったボクだが、今年はボクの休職でご心配こ迷惑をかけた人たちが大勢いるというコトで、あえて書く事にした。ワイフと楽しいデザインを考えてプリントするまでは雑作もない事だったが、宛名と一言コメントを書く段階でおかしくなった。年賀状を書いた翌日から我慢が出来ないほど肩が痛み出した。ここで普段ならカイロを貼るのが定石だが、お正月休みで買えない。苦しかった…。結局、予定していた人の半分しか年賀状を書く事ができなかった…。体調が悪い方向に揺り戻されてる…。

そんで、昨日、年明け一発目の心療内科。
●ボク「敗因は、年賀状でした…。」朝のズームインを見てたら、明日早朝の集配に間に合えば元旦に届きます、って言ってたから、せっせと書いちゃったんですよね…。先生「どれだけ書いてたんですか?」全部で50枚くらいですかね…。「夢中で書いてたらいつの間にか6時間くらい経ってたんですよ。」先生「6時間!?6時間休みもせずに年賀状書いてたんですか?ずーっと集中して?」はあ。「夜9時から書き始めて、気付いたら3時になってて…」先生「それは異常ですね」えっ?
●先生「普通は1〜2時間で一休みするものですよ、お茶飲むとかして」ボク「お茶はワイフが入れてくれましたけど…」先生「とにかくスゴい集中力ですね。普通の人にはマネ出来ないですよ。普段からそういう仕事ぶりだったんですか?」そうですね…当たり前のようにやってましたね。「日中、色んな打合せを5〜6個こなして、夕方から夜はそこで出た案件をどう処理するか考えて、メール打って、会議資料や企画レジュメを作ってましたね。で、朝は4時から出勤して早朝業務。でまた日中は昨晩作っておいた書類を使って、さらに打合せを進めます。案件は同時並行で沢山あったから、スピード勝負でしたね。それをフツウにやってました」先生「基本的な能力が高い、特にズバ抜けた集中力がある、ということは間違いないでしょうけど、カラダにかかる負担は大変なモノですよ。それじゃおかしくなっちゃいます」はああああ。完全にフツウと思ってました。これって異常なのか…。半年も仕事休んで、やっと自分が根本的に異常だってコトを知るなんて。とほほ。

●ボク「あと、最近、躁状態になっちゃうんですよね。7時間しゃべりっぱなしとか。セーブするコツも掴みつつありますが…」先生「うーん、なるほど。じゃあ抗うつ剤、減らしましょう!」ボクの気分障害はうつ状態をほぼ抜け出しつつある。むしろ抗うつ作用が効きすぎてしまう場面がある、とのこと。結果一日3錠を、2錠にする。初めてクスリを減らす事が出来た。とにかくボクの体調は回復しつつあるのだ。そして…。

今後の復職スケジュールについて、ハナシが進んだ。
●先生「今月から会社の診療所と復職プログラムの相談を始めましょう」!!!「いきなり現場は絶対無理ですよ。でもソチラの会社は復職プログラムがしっかりしているようですから、会社のカウンセラーさんとしっかり話し合って下さいね」ボク「会社に行けるんですね」先生「そうです」



●診断書 病名:自律神経失調症 頭書の病状は回復傾向にあり、短時間の制限つき労働であれば可能である。 右の通り診断いたします。



診察後のロビーで、ボケーッとしてしまった。
●復職のキッカケになるこの診断書。ボクはコレをゲットするためにこれまで頑張ってきたつもりだった。この診断書がゲット出来れば、その喜びで病院から駅まで800メートルダッシュが出来るぐらいだろうと思ってた。
●だが、実際にその診断書を手にしてみると、不安の方が大きいコトに気付いた。復職プログラムがどんなモノになることやら。本当に元の職場に戻れる事やら。よしんば戻っても、今のボクに何の仕事ができるのだろうか。異動されるとしても一体ドコへ? この病気を巡る冒険は、ようやく第一部が終わり、第二部が始まるトコロだ。映画のパート2は大概オモシロくない。「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ハリー・ポッター」も第二作は駄作だ。そのオモシロくない渋い戦いが、今から始まるのか…。
●診断書、この紙ペラ一枚を書いてもらうと、支払いはなぜか5000円近くアップする。ボクは7000円強のお金を支払って、痛む肩をなでながら憂鬱な夕方の空へ歩き出した。


復職できると決まったら、やろうと決めていた事があった。

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「藍瑠」(あいる)
●世田谷区太子堂3-22-10 tel:03-3795-1184
●ボクがいつも通院に使う下北沢〜三軒茶屋のバス路線では、その窓から沢山の個性的なお店が見える。このお店は代沢交差点と太子堂バス停の間で発見した。「KATO」という京都を拠点としたジーンズブランドのアイテムのみを扱うというストイックなお店で、京都弁のアクセントが残るご主人がいつもニコニコしてるので、強く印象に残ったのだ。
●唯一の扱いアイテムである「KATO」とは、加藤博さんというデザイナーが手がける、アメリカ/ヨーロッパでも評価を得ているブランドらしい。実に職人気質な作り込みと人間味ある曲線、積年変化の色落ちが楽しみな濃いインディゴ、チラリと見ただけで一発で気に入った。その時思ったのだ。「晴れて会社に行けるとなったら、ここでカッコいいジーンズを一本買って、それをパリッと穿いて復帰してやる!」
●ボクはジーンズが好きだが、この8年間ボクはリーバイスしか穿いてない。結婚前はアメ横で買った BISON の黒いブーツカットがお気に入りだったが、その後太って穿けなくなった。コレは大きな記念になるだろう。

●通院のついでに、この店に足を運んだのは3回ほど。ただ見るだけで、試着する訳でもない。へんなお客だと思われただろう。でも、今日は、バシッと買い物をしよう。決して安くないアイテムだし、ご主人としっかり相談していいモノを選ぼう。ブーツカットやルーズなストレートなども穿き比べてしっかりチェックした上で、立体裁断のカーブがキレイなワンウォッシュのジーンズに決めた。ご主人のススメで裾上げの縫い糸にはゴールドを使った。
●ちょくちょく訪れていたボクを、ご主人はなんとなく覚えていたようで「お客さん、度々いらっしゃってますよね」と声をかけてくれた。ええ、ただの冷やかしだけでしたけど。実はココの前をバスに乗って病院に通ってたんです、病気が治ったら、ココのジーンズを穿いて復帰するってココロに決めてたんです、と話すと「それはウレシいお話です」と言ってくれた。
●新しいジーンズを抱えて夕闇に包まれた街を歩くと、重い気持ちが少し楽になった。何が待ってるか全然わからないが、ともかくこのジーンズをパリッと穿いて、ボクは新しい一歩を踏み出すのだ。
 「KATO」HPhttp://kato-aaa.jp/


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html