自律神経失調症とのお付合い(その35)〜「会社に戻るのちょっと保留」編
●年明け一回目の会社診療所に行く。これからどうしていくのか、相談するカウンセリングだ。でもそのお話をする前に、前日の鍼灸治療のコトから。

「全然柔らかくならないわ。こりゃダメね。しょうがない、スゴく痛いのやるわね」今週二回目の鍼灸治療。先生は翌日ボクが大事なカウンセリングがある事を知っている。だから、せめて明日一日だけでもシャキッとしてられるよう、念入りに施術してくれているのだ。
●この日の施術は最初っから猛烈に痛いシゴキっぷり。肩甲骨の周囲をゴリゴリともみ込み、様々な方向に走る筋肉の束をかき分けて、バキバキになってる細い筋を探し出しイジメまくる。激痛に耐えて一時間目にこのコメント!これ以上痛いってどんなのよ?!
「はい。じゃあベッドに座って」はい。すると両肩にドスドスそれぞれ6本鍼が刺さる。それだけでグッとくる。「じゃあね、これから肩を回します。はい肩を上に〜、前に回すように、そして後ろにそらして〜」ぐはっ!! 痛い!鍼が筋肉の中で動いてる!「あと3回まわすわよ〜、我慢!」ぐあ〜!
●続いて腰に3本。これまた刺すだけでズンとくる強打。「はい、前屈!」えっ前にかがむの? ガガガッ、痛ってー!鍼の刺さった筋肉がぎゅーっと伸ばされて、ギリギリする痛みが走る。「今度は後ろに反って〜」うわコッチの方が2倍痛え!筋肉が縮まり鍼をギュッと挟む。「これも3回よ、はーい、痛いでしょ!」
「これでもまだまだ序の口よ」えーっ!「いやいや一般の人にはこんなのしないわよ、でも私、アスリートの人もやるじゃない。トップアスリートはスゴいわよ。今日は特別!」この先生、メジャーリーガーから総合格闘家、バレリーナ、レーサー、ミュージシャンまで面倒みてるから、やっぱスゴいわ。
「でもね、絶対焦っちゃだめよ。まだ無理。絶対無理!会社に行くって言ったって、この状態じゃ会社なんて週一が限界よ」うーん。確かにカラダのコンディションは年末から明らかに悪くなってるんだよな…。気分も悪いし、正直不安だ。


そんで、昨日、会社のカウンセラーに会う。
●先日、心療内科からもらった診断書を渡す。「診断書 病名:自律神経失調症 頭書の病状は回復傾向にあり、短時間の制限つき労働であれば可能である。 右の通り診断いたします。」
●心療内科の主治医は「00月から復職可」といった時期を明らかにしたカタチではなく、状況にあわせてフレキシブルに復職時期が検討出来るニュアンスを盛り込んでもらった。「制限つき労働」というフレーズも、多様な勤務形態を解釈次第でフレキシブルに運用できる。こうした内容にしてもらったのは、会社のカウンセラーの入れ知恵があった。
●カッチリ決め込んだ診断書だと、人事部や現場の杓子定規な圧力で完治せずままに完全復職しなくちゃいけなくなる。会社診療所とカウンセラーの立場からは、解釈に「ファジーなゆらぎ」を残した診断書の方が、徐々に現場に戻す復職プログラムを組立てやすいという。

診断書は復職を認めてるんだけど…。
●ボクの方から正直に進言した。復職はちょっと保留してほしいと。「診断書は頂いたんですが、年末から体調を崩してしまって、今とっても具合が悪いです。昨日も鍼灸院に行って、たった今も全身に15本の小さな鍼を刺しっぱなしにしてます…。今は不安です…。」感情表現や社会的交渉能力は回復してきてるので、抗うつ剤は減らす事になった。ただしどうしてもカラダが痛い。気分もそれに引きづられて落ち込んでいる。復職はもう少しコンディションが回復するまで待ってもらえないか。カウンセラーはさっぱりと答えてくれた。「うん、そうしましょう。再来週の次回カウンセリングまで様子みましょう。確かに回復はしてる。でも焦る事は全然必要ないから」

会社に帰って、ボクはどうなるのか?
●不安の原因には、この先ボクに何が待ってるのか、それがイメージ出来ないコトがある。正直言って、ビビってるのだ。「あの〜、ボクを待ち構えている運命っつーのは、一体どんなモンなんでしょう? 復職プログラムって話は前にも聞きましたけど、具体的にはピンとこなくて…」
●ボクの会社の、ボクのケースとして考えられるのは、まずはとにかく会社にくるだけってトコロから始めるという。午前でも午後でもいいからまず会社に来て、2時間ほど診療所の隅っこにあるパソコンで事務作業だけする。元の現場には戻らない。これを数週間続ける。現場に戻らずとも会社の中にいるだけでボクのような病人は様々な刺激に動揺するはずだという。人事異動や業績の動向を知る事、清算や諸手続きなどなどをこなす事だけで十分な負担になる。
徐々に、会社にいる時間を延ばす。8時間いられるようになるまでこれまた数週間かかるだろう。現場から隔離されてやるコトもないだろうから、途中で図書館行くとかして中抜けもあり。それを日誌として報告するという。ボク「あの…、映画ってのもアリなんすか?」カウンセラー「いいですよ」へええ。
●で、8時間いられるとなってから現場の人間と相談して勤務の仕方を考える。元の職場に戻るには数ヶ月かかるとイメージしておくべきのようだ。戻っても定期的なカウンセリングは引き続き行う。完全にアシ抜けできるのは3〜4年くらいかかるらしい。ボクの場合は5年ぐらいかけて激務を続けてカラダを壊していったので、治すにもそのくらいの時間は必要というわけだ。全快するのはボクが40歳くらいになってからってコト? 道のりは長いなあ。

オマケに、直属の上司であるN山さんに会えた。
●N山さん、インフルエンザにかかっちゃったらしく、たまたま診療所にいらっしゃったわけです。「ひさしぶり〜!あ、でも近づいちゃダメよ、伝染っちゃうから」なんかとってもウレシかったっす。


そのまま心療内科へハシゴする。
●カウンセラーとの会話を報告すると、先生は感心してた。「さすが大企業さんですね。そこまでキチンとケアしてくれる会社はなかなか珍しいですよ」やっぱ、そうですよね、ボクもそう思うわ。でもカラダがスゴく痛くて、復帰はいったん保留しました。
●しかし先生はこうも言う。「でもね、unimogrooveさん、これからもカラダの不調は一杯起こりますよ。社会復帰ですもの、簡単にはいきません。だから、一つ一つ学習して下さい」ココまでやったらマズい。ココまでやったらヒドいコトになる。それを一つ一つ知る事で、体調を崩すキッカケを避けられるようにならなければならない。病気の人はソレが分からない。分からないコトそのものが病気なのだから。
●ボクは年賀状6時間連続で書き続けて体調を著しく崩した。そもそも、この年賀状6時間を異常だと思ってなかった。確かにハマり込むと視野狭窄に陥るほどの集中力はボクの生来の気質だし、6時間程度の事務作業なぞ昔のボクには雑作もないコトだった。でもそれが積もり積もって病気になったのだから、もう認識を改めなくてはならない。壊れた機能は、もう元に戻らない。新しい自分のキャパシティを見定めないといけないのだ。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


あと!会社でウレシいものを見つけた!
ボクの部署が2007年年間平均で他社比シェアトップ獲得をしたという張り紙!! F社9.2%、T社8.8%、N社10.3%に対して、我が社は11.1%!うあ、スゲエ!! ヤッタゼ!ああ、頑張ってよかった!頑張った甲斐があったんだ。そりゃ7月以降は実際には関わってないけど、ボクはピンチといわれてた去年一昨年の状況を打破するために毎日命がけで頑張ってきたんだ。最高にウレシい。そしてボクがいなくてもウチの部署が有効に機能していることがウレシい!たまたま会ったN山さんも言ってくれた。「unimoチルドレンがスゴく活躍してくれてるわよ」よかったよかった。
●エレベーターホールに貼ってあるその張り紙。ボクは2本エレベータを見送って、やっとその場から誰もいなくなった瞬間に、スパッと剥がしてカバンの中にいれちゃった。そんで、家に帰ってワイフに自慢したのであった。スゴいだろ!