下北沢演劇祭開催中。
●ヒマ人であるボクは、自宅からテクテク下北沢駅前まで歩いては、劇場の前にチョビッと並び、キャンセル待ちのチケットを狙って芝居を見てます。先週今週も面白い舞台に出会ってウレシかった!基本的にボクは演劇素人、予備情報ゼロの体当たりで挑んでますが、全然ハズレがありません。これが下北沢の演劇文化の水準の高さってヤツ?

毛皮族

毛皮族「遺骨のトットさん、ドブに落ちる」
●もうコレは最高に笑いました!「毛皮族の社会派ピンキーバイオレンス」と副題が付いているんですけど、ドコが社会派か1ミリも分かりませんでした。しかし!ピンキーでバイオレンスである事は、上演後たった10分で骨の髄まで思い知らされました!慌ただしく働く殺気だったOLの集団が、ナニを思ったか突然オフィスを破壊し始め、そしてギラギラのゲイディスコでガンガンダンスし、あげく突然全員服を脱いじまうんですもん!スポーンと制服を脱ぎ捨て10人のOLさんがトップレスダーンス!微妙なトコロにはおホシ様シール!マジビビりました、あれーそういう劇団なの!そしてヘリコプターの激突テロでオフィスは崩壊し、そこから物語は始まるのです。
●総務部OLの主人公トットさん(当然タマネギ頭)と経理部部長の不倫カンケイが発覚、それをキッカケに総務部&経理部OLの派閥抗争が激化し武力闘争に発展。社内に弾けるマシンガン!一方、主婦ふれあいの会では、会長選挙を巡って醜い陰謀戦が進行中。10億円の現ナマを巡って詐欺師まで乱入!スキあらばオッパイが出てきて、下ネタが弾丸のように飛び交う。
基本的に作・演出・出演陣は基本的にみんな女性。劇団主宰で演出/女優を兼ねる江本純子さんの、パワフルで下世話で下ネタも辞さないストーリーテリングは、本来はお目にかかれない女子の醜悪さスケベさ卑猥さ凶暴さを武器のように振り回して、観るものをビビらせる。いやそれはボクが男子であるからで、劇場の半分以上を占める女子観衆には勇気を与えてるのかも? 最後には宝塚男役のトップのようなオーラすら感じました。この人オモシロい! 芝居に出て来るイカレタ女子群は全くありえなそうでいながら、でも一皮剥けば女のアタマん中なんてこんなモンだ、カマトトぶってんじゃねえ!江本さんが暴露してるって構図なのかな。最後はあの狭い駅前劇場で、どしゃ降りの雨までふらせてビックリ。いや痛快ですわ。
江本純子さん自身がバリバリのオーラを放つ女優さん(レズビアンでいうと完全にタチ)なんですが、他もクセのある人ばっか。トットさんを演じた羽鳥名美子さん。広島ヤクザ風OL高野ゆらこさん。対する関西ヤクザ(宮家出身)風OLは、超大天然的フシギ女優武田裕子さん、この人のマッドぶりは度肝抜かれました。他の若い女優さんたちもフツウにカワイいのに、あっけらかんとトップレス。スゴかったわ。毛皮族、今後注目します。


シンデレラ

パパ・タマフマラ「新パパ・タマフマラのシンデレラ」
●フライヤーに書いてあった文章「海外からは数多くの上演依頼が舞い込んで来る。海外、国内の比率は100:1。」というポイントが気になった。何で海外?どんな芝居してるの?そしてフライヤー裏面の写真。摩訶不思議。この奇妙さに魅かれてスズナリに足を運んだ。

パパシンデレラ

スズナリは仕事で2回ほど来ただけで、休職で沸き起こった演劇マイブームの中では初挑戦のハコ。席についてみたら、舞台が異常に広かった。あれこんなに広かったっけ?美術も最低限、限界まで空間を広く設定した演出。始まってみて息をのんだ。確かに海外で評価される訳だ。
●物語の骨子は「シンデレラ」。ストーリーはウチのコドモだって知ってる。それを前提にして、セリフは極小、あとは全部俳優の舞踏に語らせる。ギリギリまで広く確保した空間に、大勢の役者が縦横無尽に舞い踊る。バレエのようでもあり、パントマイムのようでもあり、動物の形態模写のようであり、カンフーアクションのようでもある。ありとあらゆる身体文法を取り込んで、躍動する舞台。確かに言語を超越してます。ちなみに演出家さんの名は、小池博史さんという人。
●でもただの「シンデレラ」にはならない。「新しいシンデレラを作ろう!」とスローガンのように叫んだ後に、白い布にくるまれ担がれてきた少女。最高に勿体ぶったシンデレラの登場。パッと布を取り払いそこに現れたのは、なーんとも微妙にカワイくないチンクシャの女の子。うわ感情移入しづれえ!脱臼! そこかしこに意地悪なイタヅラを仕掛けて観客をグラグラ揺さぶって来る。
●なにがなんだか分からないうちに、ガラスの靴は継母&意地悪姉さん全員の足にフィットし、でもなぜかシンデレラはサイボーグのようにマッチョに進化しちゃって、オノレのチカラで王子をつかみ取る。既存「シンデレラ」からの逸脱がド派手なのに言語で説明されないから、コッチは困惑しまくる。でも役者全員は終始ノンストップでガンガンに踊りまくってる。頭が混乱して来る。もう満腹。だからスゴく疲れた。


そんで今日は、幼稚園のコドモ発表会。
●ノマドヒヨコ兄妹は、それぞれのクラス/学年で、お芝居と合奏/合唱を披露した。ヒヨコはイッチョマエに緊張しているのか「オナカがイタイの」とか言ってた。単純に前日の夜、肉食い過ぎたのではないか?ノマドも明らかに情緒不安定で最近ワイフにすぐキレる。口答えする。両者、結構テンパってます。

ヒヨコの演目は「かみなりパン」。
●カミナリ様が、カミナリで作るおいしいパンを誤って地上に落としてしまった。それを森の動物たちが美味しく頂き、それぞれお礼を持って来る。パンと動物たちのお礼を手にしたカミナリ様も上機嫌、という話。ポピュラーな紙芝居らしい。

ヒヨコのモルモットちゃん

●ヒヨコは念願のモルモットちゃん役をジャンケン勝負で見事勝ち取ったらしく、非常にエキサイトしているのであった。写真右。チビ身長とか丸顔のイメージとしてもモルモットはナイスキャスティングだろう。でもセリフは一個。巨大な「かみなりパン」を発見し、「あっ!パンだ!」というだけ。でもモルモットちゃんは元気よく飛び跳ね、クルクル回って歌に合わせてダンスを踊るのであった。


ノマドの演目は「ききみみずきん」。
●それをかぶれば動物の言葉を理解する事が出来る「ききみみずきん」を手に入れた兄妹が、様々な動物と触れ合って人助けをする話。ノマドは、主人公の兄妹にずきんを授けるキツネさんの役。芝居の冒頭、キツネさんは人間の仕掛けた罠にハマってる。そこを救われてお礼にずきんを渡す。ノマドの演技のポイントは、本人曰く罠にハマって悶絶するサマだったようだ。

ノマドキツネ

●コレが悶絶中のノマド。一番左奥。彼なりのリアリズム。

●これでノマドは幼稚園での主だった行事を全て終了。後は卒園式のみ。好きな女の子もできたし、ケンカしあえるトモダチも出来た。楽しい幼稚園生活だったな。
今日は仲良しタッちゃんにオデコパンチを食らわした。先生にジックリお話しされた。タッちゃんは発表会の後オバアちゃんとドコかにお出かけする予定だったらしいのだが、ノマドが「ドコ行くの?」と質問しても答えなかったと言う。タッちゃんはマジでドコに行くのか知らなかっただけなのだが、自分の質問をシカトされたと勘違いしたノマドは、ムカッときてそのまま頭突きを食らわした。バカ。そんでタッちゃんがケロッと回復してニコニコしてるというのに、いつまでも引きずってメソメソ泣いてるノマド。どっちがヤラレタのか逆に見えるくらいだ。ま、「ゴメンナサイ」も言えた事だし、ケンカするほど仲がいい、つーことでパパは細かい事は何も言わんよ。