久しぶりの鍼灸治療で東銀座に。そんで土屋アンナ。
●明らかに身体的な痛み(頭痛、肩、背中方面)は和らいできているが、デイケアに通うようになってから、足の筋肉がツラくなってきた。足の筋肉の緊張で目が覚めるって感覚、想像できます? 足がバキバキに張ってて、血流が不自然になってるのかストレッチをしないと眠れないという感覚。アキレス腱を伸ばすだけで激痛。伸脚屈伸だけでもツラい。
●そんでとうとう我慢ならず久しぶりの鍼灸治療と相成った。「すんません、今日の今日で入れます?」完全紹介&予約制のこの鍼灸院では、みっちり予約取っとかないと本来飛び込みは無理。でも「うーん、12時に来られます?」おっ!ラッキー!今すぐ出れば間に合うじゃん。行きます行きます。

●ほぼ12時ちょうどに到着すると、ボクの前の患者さんが身支度してる所だった。センセイ「もう少しでスタンバイできるから、今のお客さんが出たらその部屋入ってね」了解。でロビーで待ってたら、部屋から出てきたのは、あの土屋アンナちゃんだった。おおお!イキナリ有名人でビビる!しかも背高ッ!そんでスッピン!金髪を無造作にヒッツメて、黒いロック系Tシャツに、ホットパンツ&生足。 カジュアル過ぎて、本来なら結構ヤバいヤンママ風なのに、その長身でシャキッとした存在感を放ってる。スッピンだからマユゲ半透明だったけど、マツゲは長かったなあ。「センセイ、じゃあ、またねー」とテレビ画面で見る通りのフランクさでエレベータに乗って出て行った。
●ボク「土屋アンナさん、生で見ちゃいましたね…」常連さんとは聞いてたけど、実際に目撃するとビックリする。で、さっきまでアンナさんが寝てたベッドに自分が寝てるってのもかなり妙な気分だ。センセイ「アンナちゃん、今日ライブなんだって。ナニナニ?この部屋アンナちゃんの匂いがする?」うーん、鼻が利かないからそう言うのはわかんない。「スッピンのアンナさんが銀座歩いてたらミンナビビるだろうな…」ストンと真っ直ぐの生足にサンダルをツッカケてノーメイクで歩く土屋アンナ。スッピンだけどソレがナニ?なんて感じで肩で風切ってくんだろな。
●ちなみに今週の「アンアン」の表紙は彼女。表紙の彼女は、上半身ヌードで、猛禽類のようにカキンと尖ったオーラを放ちコンビニの棚からコッチを挑発している。レースの手袋で胸を隠して。


●案の定、ボクのカラダはドコをどう取ってもボロボロのボキボキのようで、何回も何回もセンセイから「無理しちゃダメよ」と諭された。昨日の心療内科でも「無理は禁物」と何回も言われた。月曜日のカウンセリングでも「無理せずゆっくり行きましょう」と言われた。………うーむ。ボクは一体この生活の中でなんか「無理」してるだろうか?一年も仕事休んでんのに「無理するな」って未だに言われてるってどういう事?ボクの生活のドコが「無理」してる場面なのか指摘してくれ。自分じゃもう心当たりがないんだよ。
●テレビもほとんど見ない、映画も芝居もしばらく観てない、CDもほとんど買わなくなった。マンガと本を読む程度。用事がなければ外出もしないし、出た所で駅前のカフェなどで読書するまでだ。食生活もワイフのゴハンだけを規則正しく食べてる。過激な運動も避けてるし、昼寝もたっぷりしてる。あと、ナニをしたらボクは「無理してない」ことになるんだろうか?カウンセリングでその謎は解き明かされるんだろうか?「スローライフ」ってことなのか?「スローライフ」ってナンだよょょょょょょょょぅぅぅぅぅ!


ノマドヒヨコ、逗子の花火大会。
●昨日はワイフがコドモたちを連れて逗子まで花火大会に行った。「無理しない」ボクは不参加。逗子はワイフが昔住んでた土地で、ココの花火大会には愛着があるそうだ。シーサイドで楽しむノマドヒヨコ。

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●そんで、ノマドがデジカメで必死に撮った花火の写真をご覧下さい。アブストラクトで、ワリと気持ちイイよ。

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●ヒヨコ、花火大会での名言「ヒヨコ、メがはがれちゃうよ!だってギラギラすぎるんだもん」

花火ぱっかーん

●といって、お手製花火を作成しました。以上。

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電車の中で、他人が読んでる本を覗き込むのが好き。
●この前、席に座ってたら向かいに立った40代後半とおぼしきメガネのオッサンが、「ニューミュージックマガジン」(現「ミュージックマガジン」)を読んでた。おおおー、「ミュージックマガジン」に「ニュー」が付いてたのってスゴい昔の話だよ?と思ったら、1974年の号。34年前。渋いの読んでるねえ。オッサン、GRAHAM CENTRAL STATION の記事を熟読してたよ。ネクタイ締めても、いつもココロにファンクネス。



自律神経失調症とのお付合い(その63)~「デイケア/ツエさん(仮名)の生き様」編
●本日月曜日のレギュラーメニューは「係の活動」というモノだ。新参者のボクは何の係にも関わってないし、どんな係があるかも知らない。よって午前中は、ソファに寝そべり横山光輝「三国志」を黙々と読んでた。中途半端なコトに5巻&6巻が紛失してて悶絶しそうになったが、顔の区別のつかない武将がセッセと殺し合う様子を淡々と描くだけのこのマンガ、どっから読もうとあんまり関係ないコトを悟った。この序盤に主人公・劉備玄徳が活躍する気配は全然ないし。ぬるーい。

●午後は「茶話会」という催しがある。コレも月イチのイレギュラーメニューだが、「係の活動」の延長として「茶話会係」さんが企画するゲーム大会を差すらしい。A&Bチームに分かれてタテに並び、伝言ゲームをしたり、クイズゲームをした。一ヶ月かけて「茶話会係」さんはみんなをエンターテインするゲームを考えて、問題を用意したりクジ引きを用意したりする。
●段取りを説明する司会っぷりにも必死さが滲み出る。係のリーダーは、ボクのデイケア初日に「ストライクガンダム」のマスターグレードのプラモを嬉々として制作してたガンダムさん(仮名)だ。大型メタボボデイから汗が吹き出ている。
●そんで、「酒がダイスキなスタッフのワーマさんは最近駅前の居酒屋で荒れまくっている」という伝言が回ってきたり(「ちょっと!事実じゃないですよ!」ワーマさん必死に否定)、「さて問題です、富士山の高さは何メートル?」というクイズに応えたりした。最後はビンゴ大会でシメ。賞品はアップルソーダ、イチゴポッキー、こんにゃくゼリー、野菜スナックなどなど。ボクは見事4番目でビンゴして、みかんゼリーを獲得した。メンバーの長老ツエさん(仮名)は「5個もリーチがかかってるのに当たんないとはどうしたコトか!」と憤慨してたが、最終的にはレモンソーダをゲットして美味しそうに飲んでた。


長老ツエさんの壮絶な半生。
●足が悪いのか杖をついて歩くオジさん、ツエさん(仮名)。朝のラジオ体操も出来ないほどのカラダの不自由さにも関わらす、毎日休まずデイケアに参加し、うまく回らない舌をゆっくり使って陽気に話す人。マージャンが好きでいつも同じメンツと卓を囲んでいる。………そんなツエさんが、とある紙媒体の取材を受けた時のインタビュー記事が壁に掲示してあるのに気付いた。それを読んで少々ショックを受けたので、それを記します。

ツエさんの発病は40歳代前半、まさに働き盛りの頃。会社の労働組合の事務局長を務めていたツエさんは、バブル崩壊の煽りを受け、激しい労使闘争に身も心もすり減らし、徐々に心身を病んでいった。その結果、不眠に始まり、病的な発言、奇行が目立つようになる。すると、妻や親戚、友人に疎まれ会ってもらえなくなったという。そこで一旦東北の実家に戻り数ヶ月療養。しかし妻からは「戻って来なくてイイから姉さんの所へ行って」と連絡が。しかし姉の家でも姉の夫から「あっちへ行け!お前がいると家の中が暗くなる。出て行け!」と罵られる有様。

ツエさんは福祉事務所を経て通院を始める。その当時は、うつ症状の苦しみに家の中を転げ回っていたそうな。自分の思いを訴えようにも、頭が混乱し考えがまとまらず言葉にならない。カラダが緊張で硬直し、意思の伝わらないもどかしさ、苦しさ、悲しさでイッパイだった。
そしてとうとう精神病院に入院。エアコンもない一畳間、フトンだけの部屋。4重の扉に閉ざされ感じたことは「動物的だ」。その頃は「死にたい」と本気で考えていたから閉鎖病棟に移されたという。

●一年弱の入院生活を終えて、今ツエさんはお兄さん名義で借りたアパートで一人暮らしをしている。しかし追い打ちをかけるように今度はヘルニアを悪くしてしまう。一昨年に手術。毎月総合病院に通いながらも、痺れ・痛みは回復せず。今年頭に二度目の手術を決行するもやはり効果なし。経済的問題からもはやこれ以上の踏み込んだ治療は不可能…。今日気付いたが、彼のシャツの下に背中全面を覆うほど大きなコルセットが透けていた。

ツエさんは、杖をつき足を引きずりながら毎日デイケアに通ってくる。唯一の趣味はカラオケ。歌詞をメモにとって覚えるまで練習するという。そして記事の中でデイケアにおいて心掛けていることを3つ挙げている。
 1、「新人が来たら必ず声をかけて、新しい友達をつくる」
 2、「約束を守る」
 3、「人を気遣う、思いやりの心を持つ」
 この記事を読む人に伝えたいコト:「皆さん命を大切に」「無理をしない」

●ボクは第一印象でツエさんの年齢は70歳オーバーと信じ込んでいた。しかしバブル崩壊時に40歳代になったばかりということは、まだ60歳に達してないかもしれないということじゃないか。ホンの十数年前と今とではメンタルヘルス問題の社会的認知は雲泥の差で、ツエさんはモロにその偏見に晒され家族や友人からも見捨てられた。バブルイケイケ時代の「24時間戦えますか?」モードから、バブル崩壊の天変地異に突き落とされ、心身に二度と治らない傷を負ったツエさん…。ボクら若い病人は、ツエさんのように世間の誤解と偏見を生き抜き、メンタルヘルスの世界の道を拓いた人のおかげで、周囲の理解と新しい医療を受けることができる。大先輩に大感謝。
●そんなツエさんから今朝ボクは声をかけられた。朝デイケア室に入ったら必ず出席者名簿に名前を書くのがルールなのだが、それに名前を記入するボクに「ほう、キミの名前はイイ名前だな」。デイケア四日目にしてツエさんから声をかけてもらった。徐々にこのデイケアという社会に馴染んでいくボク。


一方、臨床心理士のチーさんとの久しぶりのカウンセリングもあった。
「どうですかデイケアは?」まー、皆さんイイ人たちばかりだし、ユニークな人も多くて楽しいですよ。ただカラオケだけはやっぱダメでした。気分悪くなってスミッコで居眠りしてしまいました。「ほう……あのユルーイ空気でもキツかったですか?」とんでもない!あれはユルいなんてモンじゃないですよ!

●誰も人のウタを聞いてないし、リアクションもしないし、歌ってる人も誰に向けて歌ってるか全然分からない。関心がない人は後ろのソファで昼寝してるし、メンバーさんそれぞれのモチベーションがどっち向いてるか全然理解できないです。ボクはそういう秩序の読めない空気ってのが一番居心地が悪いんです!「なるほど、あのカラオケをユルいと感じずに、その場の秩序が読めないというストレスと感じる訳ですね」冷静に考えると、カラオケの歌い手は自分の順番を少々緊張して待っているからこそ、ノーリアクションで静かにしてるのかも知れません。一方で普段は全く人と会話できない人がみんなの前で堂々とウタが歌える。ソレがとても不思議です。でも半数近くは完全に無視&昼寝。ボクはどういう立場でこの場に関わればイイのか混乱してしまいます。
「unimogrooveさん、いつもイチイチそんなコトを常に考えて行動しているんですか?」………そ、そう言われればそうです。自分でも今気付いたけど。仕事でも既存のチームの中に入る時には、チームの構成とルール、役割分担を把握して自分の役割/立ち位置を探します。でもコレは得意なコトではありません。基本的にストレスです。今日の「茶話会」だって、ゲームのルールが見えないくらいなら、自分でルールを作って自分で仕切った方がストレスがありません。
●基本的にデイケアの内容はメンバーさんスタッフさん共に完璧にルーチン化されてて、当たり前のように物事が自動的に進行していきます。でもボクには全く知識がないし事前説明もないからそのルーチンをその場その場で把握していくので結構な負担になってます。翌日クタクタになるのはそのストレスからだと思います。ただし、ゲームとか掃除とか食事の準備とか、ベクトルがハッキリしてるモノは大まかな予測で動けるじゃないですか。しかしあのカラオケだけは異常でした。タダでさえ苦手なのに、今まで経験してきたカラオケとスタイルが違い過ぎます。その場で具合悪くなるほどに。

「………そんなコトを普段から細かく観察なさって考えているんですね…。ただこのデイケアでは、もっと違うアプローチに挑戦してみて下さい。空気を敢えて読まない。秩序なんて考えない。それでまた違った感じ方が出来るかもしれませんから」………なるほど、こうやってボクの思考様式を一度分解していくのが治療の一環なんだな。でも自分でも気付かないほど深く染み付いた思考様式のクセは、こういうカウンセリングがないと、存在すら認知できないよ。臨床心理士はさすがプロ、まずは一つボクのクセを引き出して客観化した。今後もそんなコミュニケーションが続くのだろう。
●ボク「でもカラオケの練習に今週一発行けば、なんとか気合いで歌えますよ」……チーさん「あのー、そういうのをヤメましょう、ってハナシのツモリなんですけど…」あ…全然わかってないボクですいません。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html



ボクは目下ブラジル音楽大陸を探索中。この前ボサノヴァDVD見たからね。

フリー・ソウル~フライト・トゥ・ブラジルフリー・ソウル~フライト・トゥ・ブラジル
(2003/08/29)
オムニバスオス・ジヴァネイオス

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●VARIOUS ARTISTS「FREE SOUL FLIGHT TO BRAZIL」
●おーい、また橋本徹かよ。日本のブラジルものは彼に支配されているのだろうか?陰謀?このCDは、行きつけのカフェのお姉さんから貸してもらった物件(ちょうどボクが「FREE SOUL」嫌いを克服した頃)で、iPod に入れてチョビチョビ聴いてたもんだ。
●というどうでもイイ邪推はおいといて、楽しくこのCDを聴くのであります。でもでもこのCDにコンパイルされているのは、古典ボサノヴァだけじゃなくて、サンバや70~80年代のMPBMUSICA POPULAR BRASILEIRA。ブラジルポピュラー音楽。ボサノヴァ以降の音楽をブラジルではそう総称する)までを網羅する内容なので、今だにボサノヴァの正体は掴めない…。

●ポイントはDVD「ディズ・イズ・ボサノヴァ」にも出演していた女性シンガー JOYCE か。彼女はボサノヴァ第三世代?とも言うべき存在で、デビューは68年、キャリアのブレイクは70年代末~80年代初頭とかなりの後発組。フォーキーなスタイルをベースに繊細なグルーヴとスキャットが美しい。80年代ともなるとボサノヴァはフージョンやソウルミュージック、シティジャズに接近してバイブリット進化してしまっている。グルーヴィーで楽しいが元の原型がわからない。
●本来はボサノヴァ第二世代 MARCOS VALLI も、世界ブレイク作「SAMBA 68」でアメリカに軸足を動かし欧米のロックやソウルに接近、70年代前半にはボサノヴァとは一時期離別する。その後90年代に入るとクラブシーンからの再評価を受け、更にダンスミュージックへ接近する。優秀なボサノヴァプレイヤーは優れたクリエーター、ジャンルに拘ることなく新しい音楽へどんどんトライしていく。
リオ、サンパウロなど海岸に沿った都会から、内陸に踏み込んだミナス州には独自の音楽文化があるが、60年代末から活動しているこの土地の代表選手 MILTON NASCIMENTO は以前からダイスキなシンガーだ。風に乗ってドコまでも響いていくような透き通った声に、欧米のトップジャズプレイヤーが集って支援する。でも彼の音楽はソウルミュージックで、全然ボサノヴァじゃないんだよね。
●アメリカで評価された DJAVAN もブラジルの真髄を異邦の地で失わなかった魂のシンガーでダイスキだけど、ボサノヴァとは関係ない音楽をやる。MILTON NASCIMENTO DJAVANアフロブラジルを体現してるんだよね。収録曲も81年モノだ。
TANIA MARIA はブラジルよりも海外のジャズシーンで活躍した女傑らしい。サンバとファンクのリズムを結合した力強いバンドに彼女の声が絡む。71年のデビュー作から収録曲がピックアップされてるが、彼女を認めたのはブラジルではなくヨーロッパ・パリ。
OS TRES MORAIS は男女コーラスにホーンアレンジが鮮やかなジャズボッサ。CONJUNTO 3D というバンドはサンバで駆動する男女ツインボーカルのソフトロック。OS DEVANEIOS もサンバ駆動バンドで熱い男性ボーカルがコーラスを構成する。
PAULINHO DE VIOLA はアコギ&ささやき声でコレこそ「ディズ・イズ・ボサノヴァ」かと思いきや、後から入ってくるドラムリズムは典型的サンバ。60年代のサンバ革新者というのが彼の位置づけらしい。TONIHHO HORTA も繊細なギタープレイとホッコリする声で癒し系男性シンガーだが、その音楽は見事なサンバ。ドン、ドンと腹を打つバスドラに、ウホッホホホホなリズム感覚がいつの間にか部屋の中を熱帯雨林にする。
LENY ANDRADEボサノヴァ以前の世代に属する50年代の女性シンガーで、ボサノヴァ第一世代の憧れ的存在だったよう。ここではファンクベースにうねるジャズファンクでスゴくソウルフルな喉を披露してる。

ブラジル大陸おそるべし。純然たるボサノヴァが出てこない。
ブラジル音楽という大きなカテゴリーの中には、凄まじい量のレイヤーが折重なっていて、ショーロサンバなどボサノヴァ以前の音楽、ジャズやフュージョン、ファンクといった外来音楽の影響、黒人移民の血の中に流れるグルーヴや隔世遺伝したアフリカンテイストなどがいわゆる「ブラジル音楽」を構成している。ボサノヴァ運動は、ブラジル史の中で大きなハイライトだったかも知れないが、結局は多くのレイヤーの中に埋没している。ボサノヴァにコダワルと、ブラジル音楽の真の多様性を見過ごしてしまう。つーか、ボサノヴァ不在でもブラジル音楽はスゴい。



●ちなみに、このCDを貸してくれたカフェのお姉さんは、イタリアのスクーター・ランブレッタで通勤するほどのモッズ魂の持ち主で、彼氏さんもモッズバンドやるような人らしい。だから、お礼にCDを何か貸してあげようにも、中途半端なモッズものじゃ多分ダメだ。悩んだあげく選んだのがこのCD。


青春舞曲~モダーン・モンスーン・グルーヴィン!!~青春舞曲~モダーン・モンスーン・グルーヴィン!!~
(2007/09/19)
旺福

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旺福(WON FU)「青春舞曲」2007年
●これね、なんと台湾のモッズバンド。台湾にもモッズはいるのよ!ツィギーカエラちゃんみたいにカワイいオンナノコが60年代風なキッチュでポップなコスチュームで、モロ渋谷系(フリッパーズ~ブリッジ~コレクターズ)な甘いメロディを歌うわけよ(ゴメン、厳密には男女ツインボーカル)。そんでその中国語がスゴくカワイい。オンナノコの中国語はカワイい!オンナノコの韓国語もカワイいけどね。日本語バージョンも数曲あって見事なジャパニーズを披露してます。
●でも、さすが気合い入ったモッズのお姉さん、CDを一目見て「あ、ワンフーだ」え、知ってんの?「ええ、ライブを何回か観たことあります」ふああ、苦労して選んだのに歯が立たなかった…。「でもでも音源は持ってないからウレシいです」フォローありがとうございます…でも、そんなにしょっちゅう日本来てるの?このバンド。「わりと…コレクターズのライブとかで」すげえ。負けました。

将棋を覚えたノマドに、今度はオセロを教える。(ヒヨコ撮影でピンぼけ)

オセロ

●最初は当てずっぽうに白黒並べていたノマドだが、「パパの編み出した必殺ワザを教えてやろう」と一時間ほどオセロの仕組みを解説したら早速モノにしてくれた。偶然か狙いかボクから早速一勝をモギ取ったのである。この奥義があれば、ママやババだったら勝てるかも知れないぞ。
オセロは単純だから、ヒヨコにもちょっと教えてあげた。そしたら、ノマドの親友ユウタくんに間違って勝ってしまった。年下の幼稚園児に負けてしまった小学生ユウタくん…。ユウタくんのこうしたノンビリ屋さんなトコロはチャーミングで、ヒヨコは最近ユウタくんが大好きである。


一方ヒヨコは、今日から一泊の「お泊まり保育」である。
●昨日のヒヨコは、ボクとノマドのオセロの邪魔をしたり、へんなことでフニャフニャ泣いたりとなにげにナーバスになってる。使い捨てキティちゃんお弁当箱を捨ててくるコトに納得がいかなくて(使い捨てとはいっても6~7回はもう使ってるのよ)、ぐずりながらも最終的には「カワイそうだからメつぶってすててくる」と同意した。しょうがないから記念写真まで撮ってやった。

キティ弁当

●ワイフが駅までお見送りに行ったが、ワイフがビビったのは、子供が不安に泣いてるんじゃなくて、お母さん達が感極まって泣いているのだそうだ。ノマドの時はそんなお母さんいなかったのに。あ、ノンビリ屋ユウタくんと、ユウタくんママは涙の別れをしてたっけ。今年もデジカメ素材編集してDVDに焼いて上げるから、ヒヨコたっぷり楽しんでおいで。ヒヨコ「ねぞうがワルいのミンナにバレちゃうかな?」全員寝相悪いから安心しろ。オモラシだけは気をつけろ。緊張するとヒヨコはすぐオモラシするからな。あとは宿舎の人、先生たちにご挨拶。朝起きたらオハヨウゴザイマスだぞ。レディとして振る舞え。わかった?



自律神経失調症とのお付合い(その62)~「デイケア/調理実習」編
●おととい金曜日の精神科デイケアの内容は調理実習であった。メニューは冷やし中華、ワンタンスープ、ナスのカルパッチョ風、パフェ。3つのグループに分かれて、主菜チーム、副菜チーム、デザートチームごとに行動するのである。なにげにこの月一度のイベントは人気で、参加者は40人ちかく、いつもよりも2倍ちかい人が集まる。様々なニューキャラがまたまた登場でボクのアタマは混乱。そんな最中、朝のミーティングでメニューを説明するスタッフコソさんに、ニッカポッカさん「『かるぱっちょ』ってナンだよ?なあ『かるぱっちょ』ってナンなんだよ?」としきりにツッコンでいた。

●明らかにパフェが一番簡単そうで、しかも担当スタッフはカワイ子ちゃんワーマさんとキタもんなので「そこで決まりでイイじゃん」と思ったが、みんなのアイドルワーマさんにムサい男衆が既に10人群がっていた(オタルさんとかラルク青年とかタッキュウさんとか)。よって、ボクは敢えて主菜の冷やし中華チームに加わった。包丁などもう何年も握ってないが、やるならど真ん中こそがオモシロいだろうとボクは思う。

●担当スタッフはグランマキミさん、メンバーは小日向文世似のコヒさん、ボクの会社の先輩ケーオーさん、スキンヘッドの大型メタボおじさん(この人が味付けのイニシャティブを握っていた。料理関係の経験者?仮名はシェフさんにしよう)、女性では、手芸好きのケイトさん、卓球では常にスマッシュ狙いのスマッシュさん、それと20代後半と見えるメガネの元気のイイお姉さんがやってきた。ボクは初対面だがハキハキとした外向的な人で病気の影など感じさせない人。朗らかな笑顔で女性陣のリーダーを買って出ていたその人は醸し出すイメージからバタコさんと名付けよう。


「それでは皆さん、居残って準備をする方と、買い出しに行く方と2つに分かれてくだサーイ!」おお、買い出しから始めんだ!バタコさんに聞く。ここら辺で買物できる所なんてあるんですか?ボクは近所の街道沿いにサイゼリアが一件あるコトしか知らない。「5分くらいのトコロにダイエーがあるんですよ。まあ皆さんゆっくり歩くから10分以上はかかるでしょうけど」買物一つとってもキチンと遂行するチカラを養うのが、デイケアの目的だ。予算は大まかに概算されてて、それに沿って人数分の材料を予算内に購入するコトを指示される。麺36人分、卵4パック、キュウリ20本、もやし6袋、カイワレ6パック、酢、醤油、砂糖、中華スープの素、和カラシ1本…。つーか、スープも一から作るんすか?スタッフキミさん「敢えて、既製品のスープは使わずに、一から作ってみましょうね」わー、ボクは冷やし中華の麺についてるスープ以外イメージできないよ。本格的だ…。

ダイエーがある、とは言っても実際はそのお向かいにあるクラシックな(または昭和30年代風)八百屋さんでほとんどの買物が済んだ。トタンのカベ、トタンの天井、間違いなく大地震の際には完膚なきまでに倒壊するであろうほど、店舗そのものまでギリギリの設備投資に絞って大手ダイエーと価格競争を繰り広げるこの八百屋さん。そのオールドスクールな趣に「ああ、こんな買物(つまり非スーパー&非コンビニ)は過去もう記憶にないゼ」と思い浸るのであった。うーん、ボクの既存の常識世界はなんと狭いことであろう。一方で買物リストを握ったバタコさんは電卓で予算に破綻はないか細かくチェックしてセッセと会計していた…。バタコさん頼もしいぜ。学級委員チックですらある。


●手芸好きのケイトさんは50歳代と思しき女性だが、立派な私物エコバックを稼働させて野菜をイッパイ積んでた。ボクの普段持ちのバッグも実はエコバック仕様なので、36人分の麺はボクのバッグに入れた。2人でバッグトークをして、その延長でケイトさんはボクに聞いてくる。「アナタ、独身?結婚はまだ?」いやこう見えて2人の子持ちですわ。「……ふーん。(←なんか妙に残念そう?)そういえばさ、ココの院長ってダンディよね~。ワタシこの前も院長先生がいる部屋を覗いちゃった♥」ほほう。
ケイトさんの語り口は、年齢に釣り合わない乙女チックトークで、ウブな女子高生と話してる錯覚に陥った。ケイトさんは10年以上前の自分の写真をプリントした自分専用マグを使ってる(ご丁寧に写真の隅には1995年と日付が入ってる)。40歳代であろうはずだが、どこかあどけない表情で、若い頃はもっと美人だったろう。まるで数十年時計の針が止まってしまってるかのような、少女のココロを持ったまま年齢を重ねてるような感覚の人だ。


●さて、実際に調理作業だが、包丁仕事は卓球大好きスマッシュさん始め女性陣にまかせて、ムサい男子共は、もやしのヒゲ取りを命じられた。……ボクの狭い常識世界では「もやしのヒゲ取り」という経験はこの一生で一度もなく、恥ずかしいことに、あのもやしの中で一体ドコのパーツが「ヒゲ」なのかもワカランかった。ま、男性陣全員がそんなノリだったが。小日向文世似のコヒさん、独特の飄々トークで「全く終わる気配を感じないんだよね…」まさにもやし無間地獄。


●メタボ巨漢のスキンヘッド、シェフさん料理を職業としていたのか鍋を前にスープを一人で担当、調味料を駆使して器用に味を整えていた。ボク的にはアタマ全体から吹き出る汗の玉とカオ側面に食い込むメガネばかりが気になったが。しかし頑張るシェフさんを尻目に大勢の人間がスープを試飲しては「味が薄い」「酢が強い」「砂糖が足らない」など好き勝手なコトを言っていく。なんか気の毒。
「みんなの話を聞いててもキリないから、よきトコロでまとめちゃいましょ、アレコレやってると味がブレちゃいますよ」とボクがコッソリ耳打ちしたら「そうだよねー」とシェフさんイイ顔で頷いて、市販の麺付属スープをこっそり4袋くらいブチ込んでた。手作りに拘るからメンドクサイんだよ。最初っから既製品のスープで十分おいしイって。
●しかし、全体の調理家庭が終盤に差し掛かった段階で、スープはグラグラ煮えくり返った状態。コレ早く冷やさないと、「冷やし中華」の「冷やし」の部分が成立しない。タダのつけ麺じゃん。でもココで氷がないことが判明。熱いスープ鍋を水道水を張った大きな鍋につけて冷やすしかない。冷水を必死で入れ替えるも全然ホットなままのスープに、ボク「すんません、麺ゆでも盛りつけもほどんど済んでるトコロ恐縮ですが、スープが灼熱です!」全員スープの冷え待ち。でも水道水より冷えることはありえない。
●10分後、「なんか常温にはなったっぽいです」ということで、ボクは必死にオタマでスープを麺にかけるのだが、これまた焦り過ぎて、あと6皿残してスープが枯渇。ショーック!スンマセン、配分ペースシクジリました。しょうがないので他のお皿からちょっとづつスープ移植。結局市販スープの素まで使って成立させた。


さて、食事は完成。みんなが食卓につく。丁寧に声を揃えて「いただきます」を言う。
●結構ボリューム満点で、女性には量が多いくらいだ。なんだかんだで美味しく食べましたよ。そんでスタッフコソさんに聞く。「コレじゃ午後は随分時間が余りますけど、ナニすんですか?」「反省会ですよ」反省会!

3グループにテーブルを分けてのパリッとした反省会が始まった。
●一名ずつよかった点と失敗点を自己申告。他の班のメニューも含め辛辣なご意見も。「やっぱり冷やし中華のスープは薄かったね~もっと濃くてよかった」「ワタシは酢が苦手だから、ちょっと酸っぱ過ぎた」スープ担当のメタボ巨漢シェフさんがますます気の毒。ボク「あの、氷がなかったんで、スープを冷やすのに手こずりました。結局常温程度だったスープがキチンと冷えてて、もっと「冷やし」中華であったなら、あのスープの感じ方も随分変わったはずですよ」フォローしときました。シェフさんの自己批判には料理用語が一杯出てきて、結果的には失敗の原因は明白らしいが少なくともボクには全く理解できなかった。ただ言えることは、何でもマジメに取り組んで自分の責任を必要以上に重く感じてしまうのは、ボクら病人には有りがちな性格的弱点だ。
●一方スマッシュさんはアッケラカンと「あのナスのかるぱっちょ?アレも味が薄かったわね~。醤油でもかければ美味しくなったのに」醤油をかけた時点で、それはナスのおひたしであり、カルパッチョでなくなるような気がする、と言いそうになったが止めといた。今日の参加者40名弱でカルパッチョがなんであるか理解している人間は多分15%以下で、ボクにだって厳密な定義付けなんて説明できない。

●しかし、本来ソロ活動や小単位での活動が多いデイケアの中で、全員が同じコトに取り組む共同作業は希だし、結構意味のあるコトだ。自分のやるべき事を積極的に探し、的確に責任を果たす。他の人と協調しリズムを合わせて活動する。なるほど、社会参加ってこういう活動で訓練されるんね。


●次回来月の調理実習のメニューも発表された。サラダうどん、ワカメスープ、チャンプルー、水ようかん。サラダうどん……麺カブリじゃないか…。ニッカポッカさんは朝と同じく野次を飛ばす。「チャンプルー?ゴーヤはダメだぞ、ゴーヤは!ゴーヤなんて食えないよ!」スタッフさんすかさず、ゴーヤはヤメますね、とコメント。


●ちなみに、炎天下の買い出し往復30分ばかりの徒歩で、ボクの足は完全にパンパンになり、昨日今日は一歩だって歩きたくないほどクタクタだ。ボクの体力では、まだ中二日は空けなければデイケア登板は無理。コレを最終的に週5回に持っていくんだろ。果てしねえええエ。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html



加えて金曜日の夜には渋谷で学生時代のトモダチに会った。
夜の繁華街でメシなど、ボクの病気においてメチャリスキーなことである。翌日絶対寝込む。一週間くらい引きずる。そんくらい危険。でも敢えて出陣した。学生時代の後輩ケーコンくん(仮名)が熊本へ転勤することになり、慎ましやかな送別会をするのであった。
●あとのメンツは大学4年間をひたすらツルみ続けた悪友カズと、ヤツの新婚の奥さん(美人)。最初にカズに連絡をもらった時、「ケーコンくんのマンション久我山だし、渋谷じゃなくて、ボクんちの近所のシモキタザワで会うってどう?」とやんわりメールで提案したが秒殺で却下「オレんちは学芸大前だから」。まーその辺のデリカシーのなさも含めて、この悪友とボクは15年以上も面白がって付き合ってるので「しゃーねーな、カズは」でスルーする。


●9時30分、渋谷にて全員合流。中華料理屋に入ってメニューを見た時大学時代の思い出が一個甦った。「おいカズ、結婚したら野菜食えるようになったの?」カズは逆ベジタリアンで野菜が1ミリも食えないダメ人間であった。学食の付け合わせサラダは全部ボクがもらってた。「あーあ。火の通ったモンはイケルよ」「ホントかよ、じゃ青菜炒め頼んじゃうよ。アンタが野菜食うトコロ目の前で見してもらうわ」………「やっぱ手つけてねーじゃん!」「あ、それはねちょっと苦手分野だね」相変わらずダメ人間だね!奥さんもよく分かってて、お皿の取り分けの時に上手く野菜を避けてあげてる。こんなんでもコイツは有名女性誌のデスクを務めてる立派な仕事人だから笑っちゃうよ。

ケーコンくんは、東京のテレビ局で働く敏腕ディレクターで、ゴールデンタイムの番組の総合演出を務めている男だ。体育会系ノリの礼儀正しい男で馬力も強い。なのに今回は自分から熊本転勤を名乗り出たという。なんで? このままのキャリアを進めばもっとスゴい仕事を担うタマなのに?
ケーコンくん「実は、ウチの奥さんがカラダ壊しましてね、養生の為に彼女の実家のソバで働けるようにしようと思ったんです」え……そんな事情があったんだ。「東京よりコドモ育てる環境もイイだろうし、一度赴任してたこともある土地ですから勝手もわかるし。会社も速く対応してくれて。希望出してスグに転勤が決まりました」いい会社だね。……つーか、キミのそのオトコマエな決断にボクは恐れ入るよ。軽い決断じゃないでしょ、今までのキャリアを投げ打つって。「5年は東京に戻るつもりはありませんよ」潔し!自分の中の優先順位を明確に捉えて、的確に行動に反映する。中途半端に躊躇すれば結局得られる結果も中途半端。その点彼の潔さは立派だ。彼の新しい門出を祝い、野郎三人で握手をして別れた。
●人生イロイロ、抱える事情もイロイロ。でもホントに優秀なヤツは判断のスピードが早く、テンポよく状況に合わせて立場を変化させる。「ピンチはチャンス」とは言うが、チャンスをモノにするヤツが持っているのは、ピンチをピンチと正確に把握する勇気(ピンチから目をそらして深みにハマる人は多い)と、それに対して行動に踏み込む勇気(迷いと不安の中で身動きが取れなくなる人は多い)。優秀なヤツは立ち止まらないのだ。カッコイイってそういうことだと思う。



今日は「ボサノヴァ」のコトを考えます。
「ボサノヴァ」ってみんな好きでしょ、多分。「誰があんなモン聴くか!」って人は国民全人口の中でそんな多くないと思う。「オシャレ~」「癒し~」「カフェで流れてたら最高よね~」そんな印象?
●でもね、ボクはその国民的マイノリティであろう「誰がボサノヴァなんか聴くか!」という人間だったのです。バカだねー相変わらす。音楽ならなんでも聴くスタンスのボクが、なぜ「ボサノヴァ」だけ避けてきたか。そこにはコレマタヘンテコリンな思い込みがあった訳で。

ボクが深くのめり込んでた偏見。ボサノヴァは、その成り立ちが「ヌルい」。
●ボクがメインに好んでいるロック、パンク、ヒップホップ、R&B、レゲエ、ダンスミュージック、ジャズなどなどには、全てその音楽の形成に「摩擦」がある。ジャズ、ブルースに端を発するブラックミュージックは、全て人種的偏見による誤解無理解を粘り強い信念とクリエイティヴィで乗り越え現在の芸術的価値を勝ち得た。ブラックミュージックが白人化したロック~パンクも、同じように保守勢力から激しい圧力を受けながら、表現の深みを熟成させた。一見享楽的にも見えるダンスミュージックにも、ブラックミュージックへの無理解に加えゲイカルチャーへの大きな偏見を克服した歴史がある。巨大産業となった今の音楽業界からは見えづらい「文化闘争」の側面を、現在のポップミュージックの多くはその内側に秘めているし、それがボクにとっては途切れることのナイ音楽への興味の大きな原動力になっている。ボクにとって音楽は、その音、その作品だけではなく、その音が生まれた社会環境、アーティストにまつわる物語もひっくるめてのモノなのだ。

が、ボサノヴァには、「文化闘争」として血を流すような摩擦を戦った歴史がない。
よって「ヌルい」。そもそもボサノヴァは、60年代の経済成長で生まれたブラジルの中産階級が、アメリカのジャズを基礎に作り上げたブルジョワ的オシャレ音楽。現代のゲットーネイション・ブラジルにおいては、すでに誰も聞く人のいない古びた音楽だ。今のブラジルのキッズは、ヒップホップ、ファンク、エレクトロ、ミクスチャーロックを聴いており、お祭りで盛り上がるために地域のサンバチーム(エスコーラっていうんだっけ?)に入ってる。そりゃボサノヴァの名曲はブラジル人なら誰でも知ってるだろう。でもそれって日本人の多くが「別れても好きな人」をカラオケでデュエットできるようなモンで、生きた音楽とは違うだろう。演歌のような懐メロ扱いだよ。ボクには現代のゲットーミュージックの方が100倍魅力的に見える。
●そんな音楽ボサノヴァを地球の裏側日本で、後生大事にウットリ聴くっつーのは、日本の演歌に夢中になった黒人青年ジェロくんみたいなもんで、微妙な違和感があるんじゃないの?とボクは思う。いや、「海雪」ジェロくんは立派よ。 彼、多分マジで紅白行くわ。小野リサさんが本国ブラジルで評価されちゃうような逆転現象が起こってるのは、小野リサさんの確かな実力とは別にして、ジェロくんみたいな存在のヘンテコさがあると思うのだ。
●でも、敢えて今日は聴いてみる。音楽は日々挑戦。偏見を捨てて自分の耳を未知の領域へ放り出すべし。


ボサノヴァの時代。1957~63年、キラめく海と山と空の街、リオ。

ディス・イズ・ボサノヴァディス・イズ・ボサノヴァ
(2008/03/28)
アントニオカルロスジョビンカルロスリラ

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●DVD「ディス・イズ・ボサノヴァ」
●美しいリオデジャネイロの街を背景に、ボサノヴァ創成期50年代末~60年代初頭の気分を、今も現役を張る巨匠ミュージシャンの証言と当時の貴重な写真や映像で綴る。原題は「COISA MAIS LINDA: HISTORIAS E CASOS DA BOSSA NOVA」。日本語にすれば「もっとも美しいもの~ボサノヴァの歴史を振り返る~」「COISA MAIS LINDA」は有名なボサノヴァのスタンダード曲の名前らしい。
●この50年前の歴史をナビゲートしてくれるのは、CARLOS LYRAROBERTO MENESCAL というオジイさんプレイヤー。当時高校生であった彼らは、ボサノヴァ運動の萌芽を目の前に目撃し、そして強力に推進した重要な生き証人だ。今だ現役である彼らは、70歳代直前くらいであろうはずなのに実に若々しい。「チョイ悪オヤジ」という言葉が一時期流行ったが、ブラジル人の粋っぷり、艶っぷりにはかなわない。歌い笑い語る。人生を楽しむ陽気さが、ぱーっと画面から伝わってくる。

●1940年代~60年代前半は、ブラジルにとって幸福な時代だったらしい。高度経済成長があり、豊かな人々が生まれ、芸術、文学、建築などで様々な成果があった。リオは今と違ってもっと安全な街だったみたいだし。でも60年代後半になると軍事政権が成立し、その気分は一転してしまうのだが。
●アメリカでは最初のロックンロールが響き始めてた頃、リオの中産階級家庭に育ったティーンネイジャー達は、高校や大学に通いながら外国の音楽に夢中になってた。クラブや仲間のウチに集っては FRANK SINATRA GLENN MILLER などのポピュラージャズを78回転SP盤で聴き、朝までギターを爪弾いて遊んだという。ブラジルにも既存のナイトクラブシーンがあったが、その成果を取り込みつつも、若者たちはもっと新しいナニかを求めていた。
●高校生にしてギター教室を開いていた CARLOS LYRA & ROBERTO MENESCAL(生徒の中には MARCOS VALI も!) のような最先端のセンスを持つ若者は、たちまちリオの街で有機的に結びつき、友達が友達を呼んでサロンまたはコミュニティのような小さいサークルを作り上げた。ボサノヴァのミューズとして名高い NARA LEAO(長いまつげとエキゾチックな黒い髪!チャーミング!) の家に大勢の気取り屋が集まり、無自覚に音楽の腕を競い合ってた。

●ボサノヴァのオリジネイターとして有名な ANTONIO CARLOS JOBIN(劇中では TOM JOBINと呼ばれているのでこれ以降は TOM JOBIN)は、そんなサークルの一員だった。クラシック音楽の正統教育を受け、ショパンなどに影響されていた彼は、若者の新志向(ニュースタイル=ボサ・ノーヴァ)を一つの様式にまとめ上げた男だ。彼はその早熟な技術によって、複雑なリズムと美しい主旋律をギター一本で同時に弾き出し、ジャズのエッセンスにサンバのリズム感覚を織り込む独特の奏法を編み出した。「ボサノヴァ」の誕生だ。こうしたギター奏法を「バチータ」と呼ぶらしいが、彼の仲間たちは、TOM にならって独自のバチータ、独自のコード進行を開発しては仲間に自慢したり、または自分だけのモノとして隠したりした。

JOAO GILBERTO は更にそのボサノヴァ表現を革新、ギターとボーカルが渾然一体となって編み出す繊細なグルーヴを編み出し、アメリカのジャズへ逆影響を与えるに至る。妻の ASTRUD GILBERT の映像も登場。NARA LEAO はいつしか社会派シンガーへと変貌し、60年代後半~70年代に活躍する次世代「トロピカリズモ」のアーティストにもチャンスを与えた。
NARAブラジルで初めてギターを演奏しながら歌を歌った女性アーティストでもあるという。ボサノヴァといえばスツールに腰掛けてのギター演奏がお決まり(テレビ収録の際「ソファじゃ弾きにくいんだけど」と注文を付けたら、たまたまスツールがでてきたのが慣例化しちゃった)だけど、女性がスツールに腰掛けるのは下品という当時の常識を打ち破ったのが彼女だ。新時代の女性シンガーとして後進へ表現の自由を切り開いたパワフルさが、彼女の奥ゆかしい声の裏側にあるコトを知る。


●映画の中にふんだんに盛り込まれた、新旧世代入り交じってのボサノヴァ演奏シーンは絶品で、特に CARLOS LYRA のお嬢さん KAY LYRA の親子デュエットが素晴らしい。ブラジル女性はなんてセクシーなんだろう……(←音楽の善し悪しじゃねーじゃん)。記録映像に映る ASTRUDNARA も、立派なオバさんになってしまった JOYCE でさえも、ハッとするような美しさがある。日本女性のような慎ましさとは正反対の、黙ってても強い意志と存在感がヒリヒリ伝わってくる、ムリめのオンナノコのオーラ。こんな国に生まれたら、ギター片手にトロトロのラブソングくらい余裕で歌える器量がナイとオンナノコは一人も口説けない。さすがブラジル、これぞブラジル。


そして、ロケのシチュエーションがいちいち美しい。
●イパネパ海岸を見渡す岬の風景や海岸ギリギリまでせり出す岩山を超えるヘリ空撮はもちろん、インタビューの場所がことごとく美しい。語り部 LYRA & MENESCAL は今も残る当時の現場、自分たちが出会った高校、ギター教室を開いてたアパート、通ってたナイトクラブに、初ライブをしたホールや大学の円形ステージを訪れる。海岸に面したマンションの窓を指差して「あそこが、NARA LEAO の住んでた部屋だよ。オレらのサロンだ」と語る。
●ちょっと待てよ、1950年代末といったら、今日本で流行りの昭和30年代と重なるじゃないか。東京であの時代を再現するには最新CGが必要だってのに、リオにはその時代の建物が、今だ古びもせず美しいミッドセンチュリー建築としてキレイに保存されているのだ。ソコに驚きを感じた。直接関係ないけど、ブラジルの有名な建築家オスカー・ニーマイヤーの名前が一瞬アタマをよぎる。

●一方で、ボサノヴァのボソボソささやくようなウイスパー唱法の成り立ちもココで知る。当時盛んに作られた集合住宅(日本も団地がイッパイ出来た時代だよね)に当時の若者は暮らしてたが、カベの厚さが全然なくて、夜演奏の練習をしようものなら近所から苦情の連発だったそうな。だから、極力小さい声でボソボソ練習をし、ボサノヴァそのものがボソボソ歌うモンになってしまったという。NARA LEAO などは、観客が騒々しければ騒々しいほど小さな声で歌い、観衆の注目をコントロールしたらしい。


●ブラジルの人にとって、またはリオの人にとって、ボサノヴァが軍政以前の古き良き黄金時代を思い起こさせる音楽だということが理解できた。しかも演奏形態はシンプルでありながら高度に複雑なグルーヴを内包する音楽であることも理解した。TOM JOBINTHE BEATLES に次いで世界で2番目に多く演奏されている作曲家だ。晩年の TOM 本人は「ビートルズは四人じゃないか、それじゃズルいよ」と冗談を言ったという。つまりボサノヴァはすでに世界のスタンダードになってる。ドコの人間がいつの時代にボサノヴァをプレイしようと関係ない。ボクの偏見は完全に剥がれ落ちた。


●ただし「文化闘争としての摩擦」が音楽を強くするという点においては、まだボクにはボサノヴァは華奢に見える。それはブラジルが軍事政権に移行した際に抗議運動を起こした「トロピカリズモ」運動のコトが念頭にあってのハナシなんだけど。
●ボサノヴァ世代から一巡りした60年代末の若者は、リオではなく地方都市から独自の音楽を引っさげ登場し世間に挑戦した。ボサノヴァには男女の差別はなかったがほとんどが裕福な白人だけの世界。新世代は地方に住むアフリカ系の人々もひっくるめてやって来た。当時最新のサイケデリックロックの影響を吸い込んで、ボサノヴァにはありえないアンプリファイされたサウンドをブチ鳴らし、自らを「トロピカリスタ」と称した。しかし、保守勢力やメディアは彼ら新感覚のブラジル音楽を否定し、彼らによるボサノヴァの新たな革新を許さなかった。重要なトロピカリスタ、CAETANO VELOSOGILBERT GIL は軍当局に逮捕され亡命を余儀なくされた。ボクは、ブラジル音楽にトロピカリズモから入っていったタイプの人間、だからボサノヴァは、トロピカリズモに対する反動勢力というイメージが強いのだ。

●しかし、これからは「ボサノバ vs. トロピカリズモ」というボクが頑迷に抱いていた図式を放棄し、連続したムーブメントとしてこの時代の音楽を聴いてみたい。


そんでボサノバ実践、第一弾。


ジョビニアーナ~愛と微笑みと花ジョビニアーナ~愛と微笑みと花
(2007/10/10)
オムニバスキュビズモ・グラフィコ

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VARIOUS ARTISTS「ジョビニアーナ ~愛と微笑みと花」2007年
●ボサノヴァのオリジネイター、ANTONIO CARLOS JOBIN 生誕80周年を記念して編まれたコンピ。日本人アーティスト14組が、ボサノヴァの大定番ナンバーをカバー。シモキタザワの守護神・曾我部恵一のギター一本勝負「イパネパの娘」、日本のアシッドジャズディーヴァ・マンデイ満ちる(彼女の英語カバーが一番よかった)、斬新なテコテコサウンドでアレンジした CUBISMO GRAFFICO、元 CYMBALS 土岐麻子、新進ジャズシンガーAKIKO、bird、キリンジも参加してた。新しドコロでは多和田えみとかがイイ感じ。コンピ監修は、橋本徹さん。SUBURBIA SUITE、FREE SOUL、CAFE APRE-MIDIで活躍の超有名コンパイラーだ。意外なことに、彼にとって日本人アーティストのコンピを編むのはコレが初めてらしい。


でも…古典ボサノヴァを聴いてないから、あんまりぴんとこない。
●ホンマモンの古典ボサノヴァを知らないから、カバーって言っても比較のしようがないなーと思い、ごそごそレコード棚をあさる。で、一枚出てきた。

Getz Au Go GoGetz Au Go Go
(2007/09/18)
The New Stan Getz QuartetAstrud Gilberto

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STAN GETZ & ASTRUD GILBERTO「GETS AU GO GO」
STAN GETZ は王道のジャズサックス奏者。しかし、JOBIN と双璧をなすボサノヴァの巨人 JOAO GILBERTO とジャズボッサの名盤を作るなど、ジャズサイドとしては最高のボサノヴァ理解者。そして JOAO の奥さん ASTRUD とライブしちゃってるのがこの盤なのだから、間違いなかろう。やっぱ、バンドはジャズなのだが、ここではとにかく ASTRUD の甘いポルトガル語歌唱に酔いしれるしかない。世界で一番音楽的な言語と呼ばれるポルトガル語、ネイティヴのカワイ子ちゃんが、甘くささやくトコロをバンドがクッと大人の味で締める呼吸。ああ、本物の方がたまらんなあ。長年抱いていた、ボサノヴァへの偏見が少し剥がれた瞬間。オトナになったね、ボク。と自分に言い聞かせる。


Esquire (エスクァイア) 日本版 2007年 09月号 [雑誌]Esquire (エスクァイア) 日本版 2007年 09月号 [雑誌]
(2007/07/24)
不明

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●雑誌「エスクァイア」2007年9月号
●ここまで来ると、ANTONIO CARLOS JOBIN 本人の声が聴きたくなる。しかし残念ながら本人の音源は持ってないのよ。でも今はCD購入を自ら禁じている(病気が治って現場復帰するまでCDは買わないと誓ったのだ、ちなみに一度挫折して今二回目)ので、新譜は買えない。さて困ったな~と思ってたら、毎週通っている鍼灸院のロビーでこの雑誌を発見した。第一特集はロサンゼルスの最新建築トレンド。だけど、第二特集は ANTONIO CARLOS JOBIN その人で、 おまけCDまで付いてる。おお!「すいません…、これ去年の雑誌っすけど、もしよかったらボクにくれません?」受付のお姉さんに相談してもらっちゃった。イエーイ。ここでも監修者は橋本徹氏、彼がプロデュースに関わったCAITOというアーティストと、ANTONIO CARLOS JOBIN & ELIS REGINA のライブ音源がおまけCDに入っていた。
ELIS REGINA!このシンガーは好き。60年代~70年代のブラジルのシンガーだけど、ボクの中では和田アキ子とイメージがダブる。ボサノヴァの枠を逸脱するソウルフルな歌声とカンシャク持ちでトリッキーな性格。ただし早死にしちゃったのがアッコさんと違うトコロ。彼女が CAETANO VELOSO 作曲の「OLYMPIA OLYMPIA」を歌ったのがスッゲーファンキーでたまんない。
●一方で、生まれて初めて聴くJOBIN の声は、まろやかで落ち着きがあり、上品なユーモアと暖かい人柄がにじみ出てくるものだった。ELIS も彼の低音に合わせて朗々と歌う。伴奏はギター一本。うーん、いける。ちょっとボサノヴァマジで研究するか。あと、トロピカリズモもね。



昨日ノマドに将棋で負けたエイトくん。その夜泣きながらお父さんと特訓したらしい。
「1年生の子に負けてどうするの?」とハッパをかけられて感極まって泣いちゃったそうな。イヤイヤたまたまマグレでノマドが勝ったようなもんだから。そんなコト言ったらエイトくん将棋キライになっちゃいそうで不安。今日はエイトハヤトがウチに来て、ノマドと将棋対決をしたそうだ。3回してノマド1勝2敗とな。リベンジ成功でエイトくんのメンツは保たれた。



自律神経失調症とのお付合い(その61)~「デイケア/創作活動&カラオケ」編
………カラオケ。ブルーだ…。ダイキライなんだよな…音痴だし。今日の「精神科デイケア」は、ミンナでカラオケをする日なのだ。そもそも、デイケアとカラオケってどんなカンケイがあるんだろう?ヤダなー億劫だなー。ましてやほぼ初対面の人の前でのパフォーマンスでしょ。うんざり。というコトで朝からボクはユウウツだった。横浜の精神病院の「精神科デイケア」2回目に行くべく電車に乗ったボクは、iPodで自分が歌うべき曲をアレコレ迷いながら探してた。くそー連休中に一回練習しに行けばよかった…。

●幸い電車の座席に座れたボクは、iPodをいじくりながらモンモンとカラオケのイメトレをしてた……というつもりだったのだが、いつの間にか爆睡。そしてマンマと乗換駅を降り過ごした。ヤベ!今の駅だったよ!と気付いた瞬間には、電車は無情に加速していくトコロだった。うおー次の駅で降りないと……てかコレ急行じゃん!6つ先の駅までノンストップで連れて行かれる!ノー!
●9時に送迎バスが駅前から病院に出発する予定、でボクが大きな遠回りをして病院の最寄り駅に着いたのは9時2分。ホームから待ち合わせ場所までダッシュ!今まさに動き出し始めたマイクロバスにガンガン手を振って、ギリギリ乗り込ませてもらった。ふう…。
●今日のバスはお客さんがイッパイ、オジさんオバさんが「ずいぶん走ったみたいだね、オニイさん」と声をかけてくれる。またまたニューキャラが大勢登場だ。今日はどんな一日になることやら。


●午前中の光でマブしい「精神科デイケア室」には、先日のメンバーさんも。顔を見知った人には軽く挨拶。ニッカポッカさん、タッキュウさん、ソファさん、ツエさん…。注目のモヒカンさんの衣装は、今日はなんと「勧行大相撲」と書き殴った浮世絵力士シャツ!前回の「市川団十郎」歌舞伎シャツに続いてド肝を抜くコーディネイト!「き、今日もオシャレですね…」(←まだ気さくにはしゃべれないボク)、モヒカンさん、ニヤリと笑って謙遜するように手を振る。でも、ボクは気付いた。シャツの袖についたタグに「DIESEL」の文字が!えーコレ DIESEL なの?!ホント?! 完全に浅草の外人向けお土産ショップで買ったモンだと思ってたよ!


朝のミーティングが淡々粛々と前回通り行われる。
●70歳代後半?と最高齢に見えるツエさん(杖をついてるオジイさん、背中も腰も曲がっちゃってるようでシャツの下には大きなコルセットが透けてる)はメンバーさんの長老的存在のよう。「三連休は、長くて飽きてしまった。やはりココにくるのが楽しいね」と挨拶する。「精神科デイケア」が社会との大事な接点という人たちがココにはイッパイいるのだ。ボクは、復職のワンステップとして腰掛け感覚で参加している自分が一瞬ハズカシくなった。
●…が、最後にココでイキナリ司会の人からカラオケについて確認のオハナシが。「今日の午後のカラオケ、歌う人は手を挙げて下さい」ええっ!朝イチしょっぱなからもう歌う人確定させるの?しかも、半分しか手を挙げてる人はいない。タッキュウさん「おお、歌わないの?」ニッカポッカさん「オレは今日はよしとくわ」微妙ー。半分は不参加、場の雰囲気も読めないのにエントリーなんてできないゼ。
●スタッフさんによると、カラオケは歌う人を速攻で確定させ、クジ引きで司会進行&曲番号入力係まで決めて、昼休みのウチに順番と曲目を確定させておくというのだ。それでスムーズに進行をさせるという。……だめだ、今日は黙って様子を見よう、アウェイ過ぎて身の置きようが見えない。


午前中は「創作活動」の時間。
●みんながそれぞれ様々な創作活動に勤しむこの時間。絵を描く人、裁縫をする女性、ツエさんはチラシを細い筒にして吹き矢を作ってる。スタッフさん「ナニをしてもイイんですけど、陶芸はいかがですか?2人1組で器を作るんです」一人でやるより誰かと共同作業した方が楽しい。やります!陶芸やります!
●ボクの隣には、ニッカポッカ&タッキュウさんペア、逆サイドにはソファさんとニューキャラの50歳代男性のペア。粘土をコネながら「うーん、なんか日本人のココロだねえ」と飄々としゃべるこの男性の様子は、コミカルキャラを演じてる小日向文世そっくりである。「日本人というか縄文人って感じです」と返しつつ、この人の仮名はコヒさんにしようと決めた。
●ボクの相方は女性スタッフのワーマさん。少しローライズなジーンスにカジュアルなTシャツ、素っ気なく髪の毛をポニーテールにまとめてるけどナチュラルメイクは爽やかに決めてるカワイい人だ。申し訳ないが、ボクはドコに行っても誰に会っても、カワイい女性を目ん玉のどっかでサーチしてしまう。陶芸は得意分野というワーマさんに粘土のこね方から細かく教授され(荒練り→菊練りという過程があるのです)、ろくろやカタチを整えるヘラ、針金の使い方を教わる。……そういえば、ボクの母親はこのテの手芸は色々やってたなあ……。希に実家でゴハンを食べると食器のほとんどが手作り品だったりする。完成品しか見た事なかったが、こんなメンドクサイ工程をセッセとやっとったのか。ヒマだったんだな…。
●あと、驚いたコトがもう一度。コレって何週間かかけて完成させるんでしょうけど、ドッカに焼きに出すんですか?「いいえ、この建物の6階に『行動療法室』というトコロがあって、そこに窯があるんです。ソコで焼きます」えー!病院の中に窯があるんですか?「ええ、カラオケセットもその部屋にあるんですよ」いつかその「行動療法室」ってトコロに行ってみるぞ。この病院の中にはオモシロそうなモノがイッパイありそうだ。


昼食は、かき揚げソバ。
かき揚げ1個、ナルト1枚、ネギ1つまみ、厳密に決まってる。「あら、ナルトが一枚足りないわ。ま、イイわよ私ナルトなしで」と女性メンバーさんがそう言うと、ベテランスタッフのキミさん(仮名。全スタッフを統括するデイケアのグランマである)が「いえ!それはダメです。皆さん!ナルトが一枚ありません!間違って2枚入っているモノはありませんか?」とよく通る声で大号令。全員がナルト一枚を捜索、見事発見した。ココにはノンビリユルい部分もタップリあるが、ピチッとケジメをつける部分もタップリある。ナルト一枚でも妥協しない。様々な意味で生活や人生がユルーく伸び切っちゃったボクら患者に、ピチッとした常識的立ち振る舞いを思い出させ復活させるのが、デイケアの大事な意味なのだ。


昼休みの後、とうとうカラオケが始まる。
●座席やソファが、手際よく移動される。よくワカランけど、カラオケフォーメーションの椅子配置が決まってるっぽい。すると例の「行動療法室」からカラオケマシンが到着。立派な通信カラオケ DAM じゃないか。オマケに壁一面に白垂れ幕を下げ、100インチプロジェクターを設置、大画面カラオケがセッティングされた。ほえー。本格的だな。スタッフさんが鈴やタンバリンを配ってる。「どうぞ、盛り上がって下さいね」ワーマさんがボクに鈴を渡す。ホワイトボードには、歌う人の順番と曲番号が書かれてる。司会進行の女性が声をかける。「00さん、それではどうぞ!」

●で、一曲目が、60歳代後半タンクトップ男性の「小樽のひと」。ぬお~、オールドスクールな演歌だぜ!ノリづらい~。でも頑張って鈴を鳴らすが、冷静に周囲を見ると鳴りモン鳴らしてるのスタッフさんとボクだけじゃん。みんな無表情でダラリとチカラを抜き、大型モニターを眺めてるだけ。歌わない派のメンバーさんはハジッコのソファで昼寝してる。ニッカポッカさんは…あ、ベランダの喫煙所でタバコ吸ってる!
「小樽のひと」だけで、すっかりエネルギーを吸い取られた。このオジさんは今後オタルさんと呼ぼう。タッキュウさんが後で教えてくれたが、この寡黙な演歌シンガーは、デイケアメンバーの卓球チャンピオンで、若い頃は神奈川県大会2位までいったそうだ。年齢のワリには筋肉質な肩腕をタンクトップで晒すのはそんな自信の現れか?

●ネクストバッターは、20歳代前半の大柄な青年だ。190センチ、90キロはあろうかという巨体を申し訳なさそうに猫背に折り曲げてたのが印象的。なのにカラオケマイクを握るとイキナリ背筋を伸ばして、ラルクアンシエルを力一杯のハードシャウトで歌い切った。ビビった。人前に出るのも苦手な人たちが、カラオケとなるとこれほどまで堂々とそして伸び伸びと自己表現ができるようになる。ナゼだろう? デイケアにカラオケを組み込むのは確かに意味があることだと、このラルク青年を見て納得した。

●貫禄オバちゃん(60歳代オーバー)のマージャンさん大塚愛「CHERISH」に挑戦したり、タッキュウさん田原俊彦「哀愁でいと」を甘く歌ったりと、見せ場はいくつか会ったが、個人的に一番盛り上がったのはモヒカンさんだった。なにしろ顔は内田裕也そっくりだからね、シェゲナベイベェー!くらい来ても不思議じゃない。そんな貫禄のオーラを漂わせながらマイクを握ると流れてきたのは「サザエさん」の主題歌。ズコッ!「ハダシでかけてく愉快なサザーエさん!」マジで歌ってる。愉快なのはアナタです…。しかもミクロなトリビア発見。この超有名曲、筒美京平の作曲だった…。

●皆さんにとっては馴れッコのノリなのかも知れないけど、ボクは先の読めない展開に段々くたびれてしまって、寒気と吐き気、アゴの痙攣が始まった。しかもシンガーの順番は淡々と二巡目に突入。無関心な人々は堂々と昼寝し、そうでない人も完全ノーリアクション。鈴鳴らすのももう限界。ラルク青年は二曲目もラルクで、モヒカンさん「人生楽ありゃ苦ーもあるさー」をシンガソング。このペースで三巡目まで行くのか…、もう限界。
ボクはちょっとでも暖かい場所を探して日光の差す窓際に移動し、意識を失うように寝てしまった。……「unimogrooveさん、カラオケ終わりましたよ」はっ、完全にオチてた、すいません、なんか具合悪くなっちゃって…。イケメンスタッフコソさん「具合悪くなったらすぐスタッフに言って下さい。そのために私たちがついてるんですから」そうか、そうだよな、ここ病院なんだもんな…。我慢するの今後は止めよう…。カラオケは対策を考えなくては…。皆さんの技術レベルは掴んだから、歌唱力に関するプレッシャーはなくなったけどね。どんなに下手でもツッコマれないし、どんなに上手くても拍手は起きない。でも、はああ、とにかく疲れた。


●次回は2日空けて金曜日の出撃。調理実習をやるらしい。ハズカシいけど全然料理できないし包丁だってマトモに扱えないよ、ボク。試練はまだまだ続くのであった。

●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html

祝日の午後。いつものようにカフェで読書でもしようとマンションを出たら…。


えいとくんのえ

●マンションの向かいの家に住む、エイトくん&ハヤトくん(もちろんノマドの友達)がガレージの地面にチョークで落書きをしていた。普段はデッカいRV車があるガレージ、今日お父さんはお出かけかそのデカイクルマはなく、2人の兄弟が思うままにグラフィティをボムするに絶好なスペースとなっていた。
●弟のハヤトくんはノマドと同い年でクラスメート、アニキのエイトくんは2年生だが面倒見がイイ男の子だ。ボク自身も彼らにとってかなりの顔見知りになってる存在、気さくに声をかけてみた。「おーい、一体ナニしてんの?」エイト&ハヤト「あ、ノマドくんのパパだ!」「チョークでエをかいてるんだよ!」コレはナニ?「カービィにでてくるメタナイトだよ!」メ、メタ…? オジさんDSしないから「星のカービィ」は全然わかんないよ。「メタナイトはカービィのテキ!」そんでその隣にピンクのカービィも描き出した。

ハヤトくん「カッカ~(彼らは自分のお母さんのコトをママと呼ばずカッカと呼ぶ)、ノマドくんのパパがきたよ~」いやいや、別にイイよ、みんなの描いてる絵が見たかっただけだから。しかし即座に二階のベランダからカッカが登場。「あらーどうしたんです?お出掛け帰り?」いや、今カフェに行こうと出てきたら、二人がオモシロそうなコトしてるから、つい声かけちゃって…。
カッカ「あ、そうだ、ノマドくんパパ、将棋出来る?今エイトが夢中なのよ」将棋ならノマドも大好きでよくやってますよ。「ちょうど良かった、もしよかったらエイトの相手してやってくれない?アタシじゃ全然ワカンナいのよ」確かにウチのワイフもノマドにはもう歯が立たないッスね。「こういうのはやっぱりオトコの人よ、ね、上がって上がって」……イキナリお向かいに上がり込んで将棋勝負となってしまった。

エイトくんは、ニンテンドーDSで将棋を覚えたらしい。同じノリでマージャンまで出来るという。そっかー、DSってスゴいね。でもゲームし過ぎるとオジさんみたいに目が悪くなっちゃうよ。オジさんは子供の頃スゴく目が良かったのに(両目2.0)ゲームし過ぎてメガネになっちゃったんだよ。メガネ取ったら、どっちがエイトくんかハヤトくんか、分かんない位だよ(現在 0.1以下&0.3、ガチャ目気味)。
DSと家族以外に将棋するのは初めてらしいが、全然怖じ気つくコトなく堂々と仕掛けるエイトくん。防御線をじっくり構築するボクのペースとは正反対の、電光石火攻撃に一瞬ひるむ。おお、エイトくん手が早いね。特に桂馬の飛ばし方が器用だ。そんじゃオジさんもお城作りは途中で止めて攻撃するよ…。「オジさんのカクをトジコメた!もうコレはしんじゃったね!」そうかな?エイトくん、オジさんの角行を取るヒマは与えないよ、ここから連続王手を8回続けてバシッ!「コレって、まけちゃった?」そう、アタマ金で逃げ道なし。「さいきんトウさんとゼンゼンやってないから、よわくなっちゃったんだ!」悔しそうなエイトくんにフォロー。「イヤイヤ、オジさんオモシロかったよ。桂馬の連打攻撃にはオジさんビックリした。角飛車の突入もエイトくんの方が早かったじゃん」

「エイトくん、一回ノマドとやってみな?ノマドも将棋大好きなんだ。今電話してみるから」そしたら偶然にもちょうどエイト&ハヤト家の前を、ワイフとノマドヒヨコが外出から戻って歩いてたトコロだった。ノマド、ちょっとお邪魔して、エイトくんと対決してみろよ!
エイトくんもノマドも子供同士の対戦は初めて。1年生のノマドに対してエイトくんは一年上の2年生。さて、ノマド、どう戦う?
●序盤から桂馬を最戦線に送り込むエイトくんのスタイルに、ボクは一瞬ひるんだが、ノマドは鮮やかにその桂馬を角行で打ち抜いて敵領域に突入、防御の処理をミスったエイトくんのスキを見逃さずに「はい、王とった!」え!もう決着?!おおお速い!2分もかかってないぜ。エイトくんもボクもあまりの早業に爆笑してしまった。

エイトくん今はちょっと油断したんだよな、もう一回最初からしよう。今度は慎重にコトを進めるエイトくん。しかし勝負が長くなると、このコドモたちの性格の違いがジワジワハッキリしてきて、もうオモシロくてしょうがない。「ほうほう、エイトくんそう来たか、ん、ノマドはそれで返すのね」楽しく観戦。
DS相手に将棋を差してるエイトくんは速いテンポで駒を動かす。そして相手がジックリ考えるのを待たない。「早くしてよーまだ考えてるのーコレ動かせばイイじゃーん」エイトくんは言葉を並べてノマドを急かす。最初は作戦上の心理的プレッシャーかと思ったが、エイトくんは相手がジックリ考えている時間がホントに待てないようなのだ。そりゃそうだ、DSは長考なんてしないからね。
●この盤外戦はノマドには負担になるはず(エイトくんは年長者だし)。でもヤツは一言もしゃべらない。あまりに寡黙でホントこいつ考えてるのか?とボクすらが思うほどだったが、盤上から目をそらさずパチリパチリと確実に手を進める。その時思った………ノマドにも、ボク自身を病気ならしめたほどの異常な集中力が遺伝してしまっているらしい………今のコイツにはノイズが全然聴こえないんだ………ああコイツも将来ヘンなコトで苦労するんだろうな…。
●形勢が不利になってきた瞬間で、エイトくんの集中力は断ち切れてしまって、DSの他のゲームをしながらの将棋になってしまった。そうなってしまったらもうダメ、ノマドはエイトくんの飛車角を絞め殺して、王将を見事封殺した。かなり悔しそうなエイトくん。「イヤイヤ、二人ともよく頑張ったね、オジさん見ててスゴくオモシロかったよ」そうは言いつつも年上の子に2連勝を果たした我が子に「でかしたでかした!」とうれしくなってしまうボクなのであった。

●ここでボクはお暇するんだけど、ノマドヒヨコには禁じている DS WII があるエイト&ハヤトハウスは、ノマドの好奇心を猛烈にかき立てる空間らしく、DSを器用に操作するエイトくんを憧れの目線で見つめるのであった。そんなノマドを見て、将棋には負けたけどオレはDSはウマいんだぜと、プライドをキープするエイトくん。コドモ社会はこんな風にうまく機能している。



●さて唐突ですが、コレ一応音楽ブログのつもりなんで、今日はじっくり語ります。なんか音楽のハナシするの久しぶりな感じだけどね。


●お題は、ウエッサイの犬将軍 SNOOP DOGGスヌーピィー、ディーオー、ダブルジーッ!
●先日は彼のキャリア前半を網羅してみたんだけど、後半戦が難しい。2002年以降の犬将軍の音楽にひるんでます。

●うーん。スゴく好きで散々聴いて来たのに、文字にしようとしたらスゲエ情報量の多い音楽で、どこを掬いとってイイかワケ分からん。G-FUNK とかウェッサイとかのカテゴリーに収まってる方が、わかったつもりになれるんだけど、そんなレベルを超えてる犬将軍のこの時代の音楽は、見事な多面体で見る角度で全然違うカタチに映る。……だから、聴き込むのにスゲエ時間かかりました。


犬将軍 SNOOP DOGG のキャリア前半についてはコチラの記事でオサライしてね。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080626.html


ともかく、犬将軍 SNOOP DOGG のキャリア後半戦を今日は取り上げまーす。
●既にレーベルのチカラを借りずとも自ら築き上げた人脈で納得のいくプロダクションが得られるようになった SNOOP 犬。そのボス犬がまた動いた!よりでかいステージへ!今日はそんなオハナシ。
●前回は DEATH LAW でのデビュー、そして NO LIMIT への電撃移籍とそこでのオノレ道の歩きっぷりに触れました。で、NO LIMIT 離脱。その行き先はメジャーとの契約…。

で、なぜかノリノリです。
snoop 踊る

このクネクネしたダンスは……? …なんでこんなにゴキゲンなの? これはコレから取り上げる盤の内ジャケ写真。リアルタイムでこれみた瞬間、ちょっと笑いました。クールで物腰は柔らかだけど、冷酷なギャングスタだったんだよ、この人の今までのパブリックイメージ。なのに、この楽しげに腰を揺するボス犬の陽気なカオといったら…(笑)。ボス犬、別次元突入。

●この犬将軍の変貌のキーマンは、間違いなくあの連中、THE NEPTUNES ですよ。

Paid Tha Cost to Be Da BossPaid Tha Cost to Be Da Boss
(2002/11/26)
Snoop Dogg

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SNOOP DOGG「PAID THE COST TO BE DA BO$$」2002年
●コレまでになく渋く決めた犬ヅラどアップ。苦みばしった顔のシワにボスの風格満点。タイトルも「ボスであるために払う代償」。音もどんだけ渋くなんだよ?と思ったら…、例の内ジャケだよ。気分がスゴく変わったし、音楽もスゴく変わった。
●自分のレーベル DOGGYSTYLE と メジャー PRIORITY/CAPITOL との契約でリリースされることになったこのアルバムで、ボス犬はヴァージニア出身の2人組新進トラックメイカーに出会った。一人は日本の BAPE とか集めるようなオタクのヒョロイ小僧で、もう一人はチャイニーズだ。そいつらの名前は THE NEPTUNES。しかし、コイツらとの共同作業はたったの二曲だったのにも関わらず、ボス犬はこの若造たちの作り出す奇妙な質感のビートに、ビビビッと感電した(に違いない)。コレ以降のボスは貪婪に新しいビート、新しいトラックに挑戦していくことになる。

THE NEPTUNES の制作曲でヒットシングルになった「BEAUTIFUL」。コレにはボクもビビった。裏方としてはその実力を認められてたTHE NEPTUNESが、フィーチャリングパフォーマーとして表舞台に登場して来たのだから。厳密には N*E*R*D の活動もあるんだけど、とにかくココでビビったのは、THE NEPTUNES の片割れ PHARRELL WILLIAMSボス犬に寄り添うように、キショク悪い寸前のウラ声ファルセットでか細く鳴く有様だった。「なー、THE NEPTUNES って歌うとこんな声なの?!」衝撃。もちろんトラックは例の乾燥した金属質ビート、しかしセクシーさを失わないラテン的リズム配置でスゴくダンサブル。こりゃボス犬も踊るわ。
●もう一曲の「FROM THA CHUUUCH TO DA PALACE」は、異常にパーカッシブなハンドクラッピン&ファンク打撃と気が狂うほど執拗に繰り返されるシンセリフで、ボスも遭遇したことのナイ鋼鉄ビートをお見舞いする。もうこの THE NEPTUNES製楽曲でアルバムの印象は決定づけられて他の曲が冷静に聴けない…。

●同時期からメキメキ頭角を現してきたトラックメイカーJUST BLAZE も負けていられない。彼のアニキ筋 JAY-Zボス犬一派 NATE DOGG、SOOPAFLY も客演、フルートの生吹きと女性コーラスが賑やかな、重心の軽いダンスチューン。
●N.Y.を代表するループの求道者 DJ PREMIER も二曲参加。「THE ONE AND ONLY」はマジでワンループで押し通しつつ、過去の名曲の断片を神業スクラッチで擦り込む。もう一曲は「BATMAN & ROBIN」ホントにバットマンのテーマをサンプルして、ムサいファンクにしてる。
TALIB KWELI とのデュオ BLACK STAR で知られたラッパー兼トラックメイカー HI-TEK も二曲提供。男汁ファンクをサンプルした「I MISS THAT BITCH」が実にいい仕事。もう一曲もメロウな女性フィーチャー曲でよし!
●往年のコーラスグループ THE DRAMATICS を全員連れてきて客演させてる「BALLIN'」も見事なメロウ曲、「PAPER'D UP」はこの頃流行ってた魅惑のオリエンタル(中近東)タッチフレーズを搭載したヨコ乗り佳曲。
●舎弟制作/客演のブットいファンクチューンも忘れずに。KOKANE (A.K.A. MR.KANE) がやはりイイ味フロウ。GOLDIE LOC、WARREN G、CHALIE WILSON、JELLY ROLL、BATTLECAT、L.T.HUTTON、MEECH WELLS などイツモのメンツもいるよ。



THE NEPTUNES との仕事にシビレた犬将軍、STAR TRAK と契約。

R&G (Rhythm & Gangsta): The MasterpieceR&G (Rhythm & Gangsta): The Masterpiece
(2004/11/16)
Snoop Dogg

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「R&G RHYTHM & GANGSTA : THE MASTERPIECE」2004年
●よっぱど THE NEPTUNES に惚れ込んだのか、DOGGYSTYLETHE NEPTUNES のレーベル STAR TRAK と契約、ココを経由して GEFFIN とも契約する。このアルバムでは THE NEPTUNES は5曲制作。コレが一個一個またスゴい。

ネプ曲その1、「DROP IT LIKE IT'S HOT」には卒倒しそうになるほどの衝撃を受けた。トラックは基本硬質なバスドラのみ。そこへハイハットの代わりに「ポコっ。ポコっ。」と誰かが舌を鳴らしてるだけ。なんちゅートラックじゃー!ここに SNOOP の粘着質フロウと PHARRELL の変態的コーラスが加わると驚異的なほどにキャッチー(というか単純すぎて耳から離れない)な楽曲に仕上がるのだ。スゲエ。マジすげえ。 
●この曲の前後を固めるのが強力ファンクナンバー。特に次に始まるドコドコの超重低音連打&ファンクベース大行進の曲はなんと P-FUNK本隊から BOOTSY COLLINS を召喚。軽さと重さを余裕で捌く犬の聡明さが黒光り。そしてインタールードを挟んで THE BEE GEES までが参集。コッチはR&Bスヌープ。

ネプ曲その2、「LET'S GET BLOWN」は、甘い風の香るスマートかつスムースなメロウファンク。またしても PHARRELL の、そして KEYSHIA COLE のコーラスが涼しいわ。
●と思ったら続けて出現するのはアトランタからやって来た LIL JON 開発の完全クランクミュージック、ヤツの絶叫系ラップが不穏なトラックを火焔地獄に変える。ビッチの中のビッチ、TRINA も参加。
●そして間を置かずネプ曲その3がスタート。「PREFECT」は前のアルバム収録の「BEAUTIFUL」の続編と呼ばれる曲。「BEAUTIFUL」風のネプ型ラテン的ビートに、SNOOP 一派ではお馴染みの CHARLIE WILSON おじさんの喉が朗々と響く。あれだけ過激に聴こえた「BEAUTIFUL」の手法がもはや普通にポップに聴こえてしまうのは、ヒップホップの進化が早すぎるのか、THE NEPTUNES のスキルが成熟しているからか。

●再びインタールードを挟んで、続くのが「FRESH PAIR OF PANTIES ON」な~んかエッチな雰囲気のR&B(だってホヤホヤのパンティ2枚のウタだよ)、その次も、OHIO PLAYERS をサンプルしたR&Bなナンバーが続く。フィーチャーボーカリストの歌唱を身にまとうボス犬 SNOOP はドンドンR&Bに接近する。だってアルバムタイトルが「R&G(RHYTHM & GANGSTA)」だもん。
●で、今度は「R&G」G側面が見えてくる。東の新興G、50 CENT との共演「OH,NO」だ。トラックメイカーは G-UNIT 一派を支える RON BLOWZ西のボスG、東のGに胸を貸す。

ネプ曲その4、「SIGN」はなんと JUSTIN TIMBERLAKE を召喚。ネプのアイディアにボス犬が乗ったとか。ネプ型硬質高速ディスコファンクを軽快にライドする SNOOP犬と JUSTIN、そして CHARLIE オジさん。セクシーなシンセがダンスフロアをキラキラにする。
●一曲空けてネプ曲その5が出現。「PASS IT PASS IT」ネプの変態面が吹き出たタイプの曲。相変わらず固いリズムに、シンセベースが奇妙なねじれ方で呻く、PHARRELL もウラ声で呻く。でもどんなトラックでも動じないスムースなボスのラップ。
●そして水が滴るほどのか甘口メロウ「GIRL LIKE YOU」(舎弟 L.T. HUTTON 制作&コーラス)で NELLY が登場。どんなトラックでもブレないボスのラップだが、どんな客演を招いても個性負けしないのもボスのラップだ。あの独特のフロウは誰ともカブらないからだ。セクシーな NELLY のラップとトロケるフロウを競う。
●トドメの最後曲では「NO THANG ON ME」では、とうとうボス犬、自分で歌っちゃってる。PHARRELL のようなウラ声ファルセットが甘い。ツアーバンド THE SPOOPADELICS を背負って、見事なR&B歌唱を聴かせます。制作には HI-TEK。このアルバム内容濃いよ~。濃過ぎるよ~。



原点回帰。やっぱオレはギャングスタだぜ。

Tha Blue Carpet TreatmentTha Blue Carpet Treatment
(2006/11/21)
Snoop Dogg

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SNOOP DOGG「THA BLUE CARPET TREATMENT」2006年
●ここからクレジットから STAR TRAK のマークが取れて、GEFFIN との直契約になりました。THE NEPTUNES との共同作業は2曲。ちょっと飽きたんかな、ネプに。
●なにやらハナシによるとボス犬、自分の息子に「パパの音楽より、CASSIDYSWIZZ BEATZ 筋の若手ラッパー。過失致死で服役とか交通事故で大ケガなどおイタが目立つチンピラくん)のCDのほうがカッコいい」と言われちゃったらしい。え~!オレこそが元祖の「G」なんよ!それがなんでポッと出のチンピラに負けないといけないのよ!とボス犬いたく傷ついた、かどうかはボクの妄想だけどワリとリアルだと思う。
そこでボス犬は自らのルーツに回帰。かつて所属したギャング THE CLIPS のカラー・に身を包み、敢えてストリート仕様で固めると決心した模様。R&B志向、ポップス志向を極力排し、かといって過去の G-FUNK に逆行することなく、最新型のハードコアサウンドを狙撃する。ポップスター SNOOP DOGG は今地元ロングビーチに帰ってきた、今まで皆を楽しませるタメにイロんなコトをやって来た、でも今回は違う、地元に戻って素のオレに戻る。ホンモノのオレに。重低音ファンクがボス犬の闘気として放射される。

●イントロからクリップスカラーのを礼賛。「ブルーの帽子、ブルーの靴下、ブルーのシューズ、クールだぜ! ブルーのクルマ、ブルーの家、ブルーのプール、ブルーの芝生、ブルーのクーペ、ブルーのバスケフープ……オレは今フッドにいる、マジだぜ、そんでどんな時だって全身ブルーにキメル!(ゲームの頂点に君臨し続け、チョー特別な教訓をゲットするためだ!)このブツは神に誓ってドープだぜ…」そこから始まる一曲目は、独特のレイドバック感を維持しながら、客演コーラスにもキャッチーなフックにも逃げずに本気の直球ラップだけで勝負する。犬将軍の本気(マジ)がココにある。

THE NEPTUNES 制作の3曲目「VATO」は、CYPRESS HILL の粘着質フロウMC の B-REAL とガチンコ勝負。ネプ製トラックの軽さとは裏腹に、凶暴なギャングスタライフとチカーノ&ブラックの人種間抗争をラップ。チカーノ系の B-REAL とストリートの暴力を語り合い、転じて抗争の無意味さを説く。
ネプは今回あともう一曲だけの参加。そのもう一つの片割れ「10 LIL' CLIPS」重低音シンセベースが唸り続けるドープなファンクで、生粋のギャング、THE CLIPS 魂を見せつける。

●そんで5曲目「CANDY (DRIPPIN' LIKE WATER)」ではベイエリアの最新サウンド、ハイフィーに挑戦。ハイフィー大統領 E-40 とハイフィーメイカー RICK ROCK を招いて、シンプルだがボンボン弾むパーティチューンを炸裂。
●そのまま突入するのが TIMBALAND 製のフィーチャーファンク「GET A LIGHT」、相手に立つは BOB の遺児 DAMIAN MARLEY の塩辛いレゲエの呻き。
●そして西の暴れん坊 THE GAME を召喚。仲間であったはずの東の本隊 G-UNIT とモメまくってるトコロ。そこでココはお互いロス育ち、THE GAMEコンプトン代表、SNOOPロングビーチ代表として、SNOOP 自身の制作トラックに乗りハードなコラボをこなす。曲名は「GANGBANGIN' 101」!コレが熱い!バンギンしまくってる。マジ聴き所が多過ぎて困る。
●アフリカ移民のシンガー AKON がソングライティングとコーラスを兼ねる「I WANNA FUCK YOU」はミもフタもないタイトルのため、CLEAN VER. として「I WANNA LOVE YOU」なる別テイクも流通。アフリカ人特有の、カン高いのにブルージーな塩辛さを持つ AKON のコーラスに浸れ。
●間を置かず、次の曲「PSST !」で見事なファルセットを聴かせるのが JAMIE FOXX。元々はお笑いの人だったんでしょ?それが今やハリウッドの名優で、見事なシンガーだよ。
客演シンガーがどんどんスゴくなるよ~!「IMAGINE」では D'ANGELO が登板。まずは DR.DRE のオッサンが最初のヴァースを握って露払い。ソコに湿り気ほとばしる D'ANGELO のコーラスがビシャッと弾ける。ピアノループが切ない漆黒のR&B。
●そんでとうとう STEVIE WONDER 御大が降臨。DJ POOH のトリッキーなトラックに、あの声が聴こえてくる…。つーかどんなトラックだろうと STEVIE 世界に染め上がってしまうのが天才の天才たる所以、伝説の伝説たる所以。このリヴィングレジェンドに最高級の敬意を払いながら絶妙なフロウを差し込む SNOOP
●本気モードのボス犬、クールに敵の喉笛を噛み切る勢いの仕上がりに戦慄。しかしストリート仕様とは言いつつゲストは死ぬほどゴージャス。いやー参ったわ。しかし、この次の作品で、SNOOP はさらに自分の世界を爆発的に拡大するんですわ…。



「完全オレ世界」へ没入するボス犬の驚異的に豊富な音楽的アイディア。

Ego Trippin'Ego Trippin'
(2008/03/11)
Snoop Dogg

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SNOOP DOGG「EGO TRIPPIN」2008年
「EGO TRIPPIN」…、辞書で引けば「自己中心的行為」。もう「素のオレ」とかそういう次元じゃありません、ボス犬「完全オレ世界」に旅立ってしまいました。内容がヤリタイ放題過ぎて鼻血が出るゼ。イントロ明けの DJ QUIK 制作ファンクで、既に「うおーキター!」なのに、その次で卒倒寸前に。

●イキナリのトークボックス風(今的には T-PAIN 風?)フィルター使いのド派手なコーラスに度肝を抜かれた。このハートをワシ掴むキラキラR&Bテイストはなんじゃい?とクレジットをソッコー確認したら、なんと制作が TEDDY RILEY!!!どわー!ココで80年代最末期 NEW JACK SWING の発明家を起用か!スゴいウルトラC采配、そして大成功!なんと TEDDY RILEY 今回6曲も関わってる。スゲエなあ、これぞボス犬の超鋭敏な嗅覚、時代読みのセンス。
●中盤を支える TEDDY RILEY 制作曲「COOL」は、なんと80年代 PRINCE の弟子ファンクバンド THE TIME を完全カバーして、PRINCE 節キラキラ高速ファンクを展開。あともう一歩で完全 NEW JACK SWING になっちまう。
「LET IT OUT」では、なんと Y.M.O.最初期のインターナショナルヒット「FIRECRACKER」をグッとテンポダウン再演してネタ使い。70年代末の日本製テクノポップに漂うオリエンタル風味を拡大して妖しいR&Bに仕上げる。
「THOSE GURLZ」は、TEDDY QUIK の合作。KANYE45回転エフェクトコーラスがハンドクラッピンでアクセントをつけたR&Bチューンに映える。
●そしてアルバムの最後を飾るのが、盟友 CHARLIE WILSON(80年代ファンクバンド THE S.O.S. BANDのボーカル)をフィーチャーしたグラマラスなR&B。キラキラのピアノとスペーシーなサウンドエフェクトで、SNOOP の「完全オレ世界」の旅は幕を閉じるのである。

でもね、スゴいのは別に TEDDY RILEY だけじゃないのよ。
●で、さらにぶっ飛びなのがアトランタの新進トラックメイカー SHAWTY REDD 制作の「SEXUAL ERUPTION」。華麗なイントロから、やはりフィルター使いの超キャッチーなメロディラインを朗々と歌い上げるこの曲、この爽やかな声、誰が歌ってんだ?と思ったら、なんと SNOOP 本人じゃねえか!!!スゲエ!このセクシーに歌い流していく感覚、最高。この曲はラップはホントにわずか、完全に SNOOP の青ささえ感じる瑞々しいボーカルに打ち震えるしかない。
「WASTE OF TIME」 RAPHAEL SAADIQ(ex. TONY! TONI! TONE!)を招いたセクシーなR&B。味のある甘いコーラスとオーガニックグルーヴがまろやか。
●今回の THE NEPTUNES は一曲だけ。相変わらずの硬質ビートを細かくラテン風に配置してボスの足下を整える。PHARRELL のコーラスは今回地声気味。
●これは一発聴いてビビった仕掛け。HOUSE OF PAIN(92年「JUMP AROUND」が大ヒット)のフロントマン EVERLAST を召喚してカントリーギターを弾かせる。確かに HOUSE OF PAIN はヒップホップだけどアイルランド系、解散した後の EVERLAST は完全ロック化。ソイツを招いて JOHNNY CASH 風のカントリーギターを弾いてくれっつーんだから、スゲえアイディアだよね。そんなギターバンドを背負ってトーキングブルース風のラップを聴かせる。さすがの鮮やかな仕上がり。
●ラス前「WHY DID YOU LEAVE ME」もノスタルジックな気分にさせるサンプル使いが切ない佳曲。最近気になるアトランタ系プロデューサー POLOW DA DON の仕事だな。ネタは MIKE OLDFIELD だって。プログレロックじゃないか!女子コーラスもイイ味。
●その他、RICK ROCK、MASTAH F.A.B. なども ハイフィーパワーで盛り上げる。マジでこのアルバムはヤリタイ放題で、ラッパー SNOOP の存在すら忘れるほど多様な才能に彩られた万華鏡世界となってる。ホント SNOOP のラップがなくても曲が機能しちゃうほどキャッチーなんだもん。今回の「完全オレ世界」は、「本音でオレが聴きたい音楽世界」という意味だったのかも知れない。あ、あとスゲエ蛇足。ジャケに映ってるクルマ、日産ブルーバードだって。SNOOP旧車会的な趣味もあります。
●この「EGO TRIPPIN」が今んトコの最新作なんだけど、もう一つ、SNOOP には忘れられない別ユニットがある。そいつを最後にご紹介。



この世で一番大事なのは、マジのダチだぜ。それだけは忘れちゃいけねえ。

The Hard WayThe Hard Way
(2004/08/17)
213

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213「THE HARD WAY」2004年
●ジャケでもうヤバい感じが濃厚です。ブラックスーツに黒いアタッシェケース、全員グラサン。はい、一目でカタギじゃないって判明。はいはい、オジさん達ワルいお仕事で忙しいから、そこらでイチビッてるチンピラ諸君は目障りなので全員消えなさい、じゃないと怖くて痛い目に会っちゃうよ…。
●このユニットは、SNOOP がロングビーチで過ごした少年時代からツルんできたマブダチ3人で結成されたモノ。メンバーは SNOOP DOGG、客演シンガーとして引っ張りだこの美声の持ち主であり、SNOOP の従兄弟でもある NATE DOGG、そして、DR. DRE の弟でありながら、兄に頼らず独自のやり方でオリジナルの G-FUNK を鳴らしてきたラッパー兼トラックメイカー WARREN G「213」はロングビーチの市外局番みたいね。ヨコハマの連中がよく言う「045」みたいなヤツ。つーかコッチが元祖。

SNOOPDREアニィの元でスターダムに登る前からこのユニットは結成されてた(1990年)。SNOOPDREアニィにフックアップされたのも、弟 WARREN のコネで 213 をデビューさせてくれないかと相談しにいったのがキッカケだったのだから。しかし運命は非情、DREアニィは SNOOPだけを釣り上げて、WARREN は無視した。しかし不屈の精神で WARREN G DEF JAM と契約、NATE DOGG を客演シンガーとして誘って1994年にメジャーデビューする。
NATE DOGG はその喉を買われて DREアニィにも目をかけられ、西海岸系ヒップホップの客演コーラスをどんどんこなし、1998年にソロデビュー。
●三者三様にキャリアを築き上げた2004年、かつて共に夢見たあの懐かしいグループを復活させようと、誰が言い出したかはワカランが、結成14年目にしてとうとうフルアルバムを完成させた。それがコレ。

●聴く前は、AORにも際限なく接近する極上のメロウサウンドを身上とする WARREN G のプロダクションをたっぷり堪能できるのかなーと楽しみにしてたのに、クレジットをザッと見る限り彼が直接関わったトラックはない。どうやらパフォーマーに徹するつもりだ。んーちょっぴり残念。
●しかし一貫して NATE DOGG の爽やかなボーカルが機能して爽やかに聴ける印象。内容はドス黒い「G」なオハナシなんでしょうけど、そりゃ英語のわかんないボクには関係ないから。ファンクの粘り気も、ちょっとアッサリテイストで洗練されてるかな?トラックメイカーは知らないヤツが多くてよくワカラン。SNOOP のアルバムでちょっと見た名前もあるけど。気になるのは HI-TEKDJ POOH くらいか。
●イヤイヤ、KANYE WEST がおった。メロウで奥ゆかしいR&B。NATE の声がセクシーに響く。それとワリと意外な顔合わせで MISSY ELLIOTTコレはアネゴと犬将軍の初コラボ? MONICA の曲をサンプルしたチャーミングなループ。


ボクなりのヒップホップ列伝。
西の犬将軍、東の孤高の詩人、南の成金趣味、などなどしばらく永い時間をかけてヒップホップのコトを綴ってきました。ヒップホップの大枠を網羅的にカバーできたらなと思ってたけど、そんなマトマリのイイ感じには行かなかった……。意図的に触れてない部分もあるし。NATIVE TONGUE 一派はソックリ無視してるんです。キライで無視してるんじゃなくて、好き過ぎて冷静になれない。でも、ちょっとヒップホップに片寄り過ぎたから、今後は別のテーマに進んでみようかなと思います。今までの主だったヒップホップ関連の記事は下記の通り。

 ※「EAZY-E、男は死して名を遺す。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080321.html
 ※「Gの花道は修羅の道。DR.DRE。G-FUNKの開発者。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080322.html
 ※「賢い犬は時代の匂いを正確に嗅ぎ分ける。犬将軍 SNOOP DOGG。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080626.html
 ※「5人の義兄弟、BONE THUGS - N - HARMONY」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080318.html
 ※「『G』だけでないよ『C』もあるでよ~。CHICANO RAP の世界。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080330.html
 ※「DJ SHADOW と HYPHY。21世紀ベイエリアのストリートミュージック。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080312.html
 ※「HYPHY 大統領、E-40。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080314.html
 ※ 「1996年は、ヒップホップにとってビミョーな時期だった。『微妙スクール』。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080603.html
 ※「JAY-Z の『若社長は気楽な稼業と来たもんだ』」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080511.html
 ※「NAS は難しい。まずは、その長いキャリアの前半戦。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080622.html
 ※「NAS のキャリア、後半戦。ヒップホップ・イズ・デッド?」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080625.html
 ※「少林魂。チャウ・シンチーと WU-TANG CLAN。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080512.html
 ※「そんでボクは KANYE WEST 関係者を聴いてる。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080628.html
 ※「なぜか今マイアミベースに盛り上がる。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080601.html
 ※「音楽都市アトランタ。事始めにTLCからチェック。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080609.html
 ※「MISSY ELLIOTT と TIMBALAND の時代。フューチャーファンク!」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080610.html
 ※「BLING BLING(ブリンブリン)なジャケ鑑賞会。まぶしい!」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080612.html
 ※「N*E*R*D がスゲエ!」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080621.html
 ※「日本のヒップホップをパラパラ聴く。」
  http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080629.html

「崖の上のポニョ」公開記念。

P1ポニョくりそつ

●ウチのポニョ、水鉄砲ポニョゲットでご満悦。つーか似てて笑える。


今日は、昔の職場の後輩が下北沢にボクを訪ねてくれた。
●音楽誌の駆け出しエディターとして奮闘中の彼女fuyu(仮名)は、幅広い音楽知識を得る為に、音楽オタクの先輩を巡り音楽史個人レッスンを受けている。先日はやはり昔の同僚ザキを訪ねロック史について熱く語り合ったらしい。だから今日はボクが、ブラックミュージックの歴史を生意気にも講義しちゃうという訳。お気に入りのカフェに彼女を案内し、ノンストップモードで音楽トークを語り続けた。
●普段、誰にも需要のナイ無駄知識であるこのテのハナシ(このブログでも書いてるけど需要の全く見えない話題)を「色々聞かせて下さい!」と元後輩ちゃんが来てくれると言うのだから、ボクとしては最高にうれしい。病人のボクを訪ねてくれることと、誰も望まないオタクトークを存分に語れる二重の喜びだ。でも8時間も一気に語り切ったのは、少々やり過ぎたかも…。帰宅後ワイフに怒られた。喉もイタい…。

●異業種への転職ということもあり、特殊で狭い人間関係に煮詰まっているようでもあるが、ボクから見ると、彼女は十分ポイントを稼いでいる。極端に気難しいというコマッタちゃん上司に直談判で勝負を挑んだりする度胸は、負けてない証拠。フツウの連中がやれないコトを、ガチンコ勝負でモノにしている。彼女は「苦しい苦しい」と言うが、ボクに言わせれば、カベを粉砕する一歩手前までキテル感触。むしろ、ウップン晴らしで徹夜暴飲してる方が心配だわ。ボクみたいに病気になったら大変よ。あまり思い詰めないで、ウマくやりこなして欲しいと願うのです。

●そんな再会劇に、ボクの気分は今現在スカーッと晴れ渡っているのであるが、今週のウイークデイは、正直かなりアップアップだった…。病気の治療について色々進展があり過ぎたのだ。



自律神経失調症とのお付合い(その60)~「リワークプログラム本格稼働」編

●今週はとにかくなんだか内容が濃過ぎてシッチャカメッチャカだった…。
●一体ナニから書いたらイイのかも分からない…。とにかく昨日の「精神科デイケア」のハナシから書くか…。ちょっと今日は長いですよ。


◇午前8時50分。横浜某所、小さな駅の前でぼけーっと座り込むボク。
●いつもの精神病院に行く訳だけど、今日は今までのカウンセリングと違う。チョー朝早い。普通の社会人として相応しい朝のラッシュを味わい、通勤体験をすることで社会復帰の一歩とする訓練。おかげで朝6時起き(といってもどうせ熟睡できないので自動的に目が覚めるのだが…)、7時40分セットアップという、今までの休職生活ではほぼ一番朝早いペースで家を出発し、この駅前に来ている。
●そんでボクは、その横浜の精神病院で行われているという「精神科デイケア」ってのに参加する為に、この駅前にウンコ座りしている。今まで駅から病院まで、20分に一本間隔のバスに乗ってチンタラ通っていたのだが、「精神科デイケア」の参加者には9時集合で病院が出す無料送迎バスが利用できるということが判明したのだ。
●しかし、何の偶然か、その待ち合わせ場所にはたくさんのマイクロバスが並び、イキナリ面食らうことになった。初老のオジさん達がイッパイ乗っているバスに声をかけたら「00観光組合のバスだから」。杖をついたお婆さんが乗ったバスでは「ウチはソッチの病院には行かないんだよ」。………うーん。ボクはちょっと緊張しているのだよ。「精神科デイケア」ってのがなんなのかほとんどピンとキてないのに、一緒にバスに乗る人(つまりボクと同じような病気の人)の気配も掴めず、イキナリ待ちぼうけを食っている。ジリジリさせやがる。
●……5分ほど遅刻してマイクロバスが現れた。ボクの不安な感情とは裏腹に、思い切り陽気なスタッフの人が降りてきて「おはようございまーす」と声をかけた。バスによってくる人3人。…てか3人しかいないのか…。「あの、初めての unimogroove ですけど…」「聞いてますよ、よろしくお願いします!」はあ。「さて、皆さん乗りましたか?シートベルトを締めて下さい!」


◇ここでカットバック!今週月曜日のオリエンテーション。
「精神科デイケア」とは何か? このコトについてボク担当の臨床心理士チーさん(仮名)&デイケアスタッフの皆さんから説明をみっちり受けた。
チーさん「unimogroove さんが取り組む『リワークプログラム』とこの『精神科デイケア』は決してイコールではありません。私は unimogroove さんのためにいくつかの手法をイロイロ織り交ぜて、経過の段階に応じて様々な提案をしていきます。まずは最初の一歩として『精神科デイケア』を利用していただくのです。言わば『リワークプログラム』の中に『精神科デイケア』という要素があり、他にも色々な要素を順次提供していくって訳です」はあ。「リワークプログラム」「精神科デイケア」も今のボクにはその全容が全然イメージつかないままですわ。ま、別に構わないけど。引き返す、ヤメるなんて選択肢はないのだから。
●デイケアスタッフ「デイケアの狙いは、精神疾患のある人が、ついつい引きこもってしまうのを防いだり、規則正しい生活を身につけたり、仲間を見つけたり、退院したばかりで社会に出るのに二の足を踏んでいる人に自信を持たせることです」毎日週5回、話し合いやスポーツ、食事作りや音楽などのグループ活動を行い、社会性を養い、少しずつ自信を取り戻すのが目的だ。

●で、実際にナニをやるのかなと思い、今月の予定カレンダーを見せてもらった。月曜日:「係の仕事」…?あの、係って? 「メンバーの皆さんには、何らかの係の担当になってもらいます。例えば新聞係とか」新聞係!?一体どんな新聞なんだろう?
火曜日:「創作活動/カラオケ」カラオケ!カラオケは…ぶっちゃけ苦手です…。ここでカラオケをすることになろうとは…。創作活動とは、手芸とか陶芸とか絵を描くとかそんなことをするらしい。
水曜日:「卓球/軽スポーツ」軽スポーツって…?「簡単な体操ですよ。椅子に座って手を回したり」ふーん。NHKでよくやってるやつか?
木曜日:「音楽」みんなで合唱するらしい…。音楽療法士という人がやってくるという。
金曜日:「自主活動」自主活動って…?「みんなそれぞれが好きなことするんですよ」好きなことって例えば?……その他、「学習会」「グループミーティング」「散歩」「茶話会」「料理」など不定期に様々なメニューが入ってくる。料理もボク全然出来ないんだよな~。

●臨床心理士のチーさん、ゆっくり丁寧に話す。「あの unimogroove さんも十分自分の病気で苦しんでらっしゃると思いますが、この病院に関わる患者さんには一生ココから出られない方などホントに幅広い病状の人がいます…こう言うとホントに失礼ですけど、unimogroove さんは比較的症状の軽いグループに入るわけで…」いえいえ、そんな回りくどい言い方をせずともダイジョウブです。つまりボクは患者さん全体の中では全然のライト級で、「精神科デイケア」のメンバーさんにはもっとヘヴィ級の人もイッパイいるということですよね。「そ、そうです。だから、なんか不思議な感じもするでしょうし、物足りなかったり退屈だったりするかも知れませんけど、とにかくゆっくり、リラックスして参加して下さい」
●……はい!と元気に返事はしたものの、DVD「クワイエットルームへようこそ」を見たばっかり(7月11日の記事へのリンク)で、閉鎖病棟のヘンテコリンさを見せつけられて少々ビビってるのも正直な気持ちだ。くそーあの映画、健康な時に見たら最高に笑える物件だったのに、中途半端に身近な世界になっちまって微妙にボクをビビらせている。まー、あくまで入院する訳じゃないんだから、と自分に言い聞かせる。


◇昨日の9時30分に戻る!「精神科デイケア室」。
●いつも診察やカウンセリング、会計をしていたフロアの一階下、地下一階に「精神科デイケア室」がある。つーか、そんな秘密基地めいたモンが階下にあろうとは気付かなかった。ボクはスタッフさんや他の患者さんと共に階段を下り、その「精神科デイケア室」に入る。
●地下一階ながら、吹き抜けの外光を取り込んだ、パッと明るい部屋だった。しかも意外と広い。学校の教室の2倍はあるだろう。入って左側の窓際サイドには20人くらいの人数が座れる会議スペース。部屋のアチコチにソファがあって、他にも気になる物件がイロイロある…。ただし、そんな部屋の様子に気を配る余裕はない。すでに10人ほどの患者さんが部屋のアチコチでくつろいでいた。なんつーか、皆さん迫力満点なんですけど。

●なるべく愛想良く皆さんに挨拶する。「今日からお世話になります。新入りで分かんないコトばかりですがよろしくお願いします…」とはいいつつも、強烈なキャラ立ちしてるオジさんたちには一瞬ヒルむ。
●なかでも短く髪を刈り込みつつナゼか頭の中央にモヒカンを残している70歳くらいのオジさんのオーラにはビビった。シャツは「市川団十郎」と描いてあるド派手な歌舞伎デザイン。ワークパンツ風のルーズなジーンズの沢山のポッケにはカワイいキャラの刺繍がしてある。
「あの、そのシャツ、カッコいいですね」モヒカンさん、ニマーッと笑って「おう、コレも見てくれ!」首から下げた数珠ネックレスの内側に、もう一本ネックレスが出てきた。シルバーの蛇がとぐろを巻いてダイヤを守っているデザイン。「両手も揃えているんだな」右手の薬指と左手の小指にもシルバーの蛇。右の蛇はダイヤの瞳を持ち、左の蛇は大きく口を開きダイヤを齧っている。「うわあ、スゴいですね…」ちょっとホントにカッコいいと思っちゃった。耳にも大きなシルバーのピアスをつけてるこのモヒカンさん(仮名)、強いて言うならば内田裕也さんって感じ?満足げにニマーッと再び笑う。
●ソファに深く腰掛けてる長身の40代男性は、茶髪を逆立ててモゴモゴしゃべる。「荷物はあのロッカーに入れるんだ…カギ付いてる所はドコも使っていいからな」雰囲気から見て土木系の職人さんでニッカポッカがよく合うタイプ。仮にニッカポッカさんと呼ぼう。つーか、オーラはスゴいけど、みんなイイ人っぽいな。

とかやってると、朝のミーティングが始まる。
●クジ引き箱が回され、そのクジでミーティングの司会進行を決めるのだ(もちスタッフさんのフォロー前提で)。50代ほどの女性が司会になり、朝の挨拶が始まる。「おはようございます、朝のミーティングを始めます、それでは皆さん、一人ずつご挨拶をどうぞ」一人ずつ挨拶するんだ!「おはようございます、今日もよろしくお願いします」メンバーさんみんなはその文句だけを繰り返す。
●で、ボクの番だ。「今日初めてデイケアに参加します unimogroove です。右も左も分かりませんがなにとぞよろしくお願いします」全員一周したら「係の人から連絡事項はありますか?」…係、早速登場…「スタッフさんからは?」スタッフさんも大勢いる。主だった人で5人くらいいるだろうか、50歳代の女性から、20歳代前半のオニイさんオネエさんまで。「今日は、一日自主活動の日です。皆さん、お好きなことをやってお過ごし下さい」そして続いて全員でラジオ体操……。


◇カットバック!再びデイケアスタッフさんのオリエンテーションへ。
●スタッフには、医師、看護師の他に、臨床心理士、作業療法士、精神保健福祉士といった人たちがいるという。すいません、後半は生まれて初めて聞く言葉です…。「作業療法士というのは、身体の機能に障害がある人にリハビリを提供する立場の人です。精神保健福祉士というのは…」ああ、なんか難しくて途中からナニ言ってるかよく分からんかった。ボクの目の前でデイケアの説明をしているその人こそがその精神保健福祉士さんらしいが、ボクは2時間に及ぶノンストップの説明で既に頭痛を起こしていた。「あの……さっきから頭が痛くって……、一発クスリ飲んでイイですか?」チーさん「うん… unimogroove さんにとって頭痛を起こすナニかが起こったんでしょうね」なんすかその意味ありげな物言いは? 熱中症になるほど暑い中2時間かけて病院に来て、2時間ノンストップで全然イメージのつかない世界のハナシをされれば誰だってクラクラするよ。
●実際、このスタッフさんたちは、50歳代の女性から、20歳代の男性まで5人程度の人々が甲斐甲斐しくボクらの世話を焼いてくれる。患者さんの誰もが退屈しないように、しきりと声をかけてくれるし、ボクに対しては他の患者さんとの橋渡しもしてくれる。だから、思ったよりストレスはない。


◇「自主活動」スタート!室内をチェック。
●自主活動は文字通りフリーなので、ここで初めてなんとなく周りをジックリ見てみる。
●若いイケメン男性スタッフ、コソさん(仮名)が細かく解説してくれる。「冷蔵庫の中には作り置きの麦茶が入っています。戸棚から『デイケア』と書いてあるマグカップを出して飲んで下さい」もう長くデイケアしている人は自分のマイカップを持って来てるという。使った食器は隅にある流し2カ所で、洗剤で洗って元の場所に置くのだ。はいはい。「奥の倉庫には卓球台があります。毎週水曜日は卓球のトーナメントがありますから、参加して下さいね」トーナメント…。
「この本棚も自由に活用して下さい」おっ!横山光輝「三国志」が全巻揃ってる。ここを出るまでには全巻読破しよう。ちなみに独身の頃池袋の近所に住んでた時、この横山光輝さんの邸宅がすぐ側にあった…もう故人だけど。「ラジカセは体操や音楽の時に使います。休み時間にはラジオをかけます」CDも小脇に何枚かあった。気になったのは GORILLAZ の日本編集盤 B-SIDE 集。見た事ないヤツ。慣れたら貸してくれってお願いしよう。「タバコは吸いますか?」吸う人はベランダの外。携帯もメールも外で。ふーん、了解です。「この棚には、オセロや将棋やトランプといった色々なゲームがあります。コレも自由に使えます」
●そこにはマージャンもあって、早速卓を囲んでジャラジャラプレイが始まっていた。メンツはさっきのモヒカンさん、ニッカポッカさん、そして杖をついている70歳代のオジイさん、ツエさん(仮名)、も1人かなりヤリ込んでいると見えるオバさん、マージャンさん(仮名)。卓の後ろには「祝・役満!四暗刻 0月0日00さん」「祝・役満!国士無双 0月0日00さん」と張り紙がしてある。ゴルフのホールインワン賞のようだ…。いつかあのマージャン仲間に混じってみたいが、ボク死ぬほど弱いんだよね。

●大きなガンプラの箱を抱えてきて、テーブルの上で組立ててる人もいた。あれは「SEED」ストライクガンダムでは…? いづれあのガンダムさん(仮名)ともガンダムトークをしてみよう。さっき朝のミーティングで司会をしてた女性は毛糸で編み物を始めた。だから仮名はケイトさんにしよう。

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●スタッフ、コソさんの誘いで、患者さんに混じって「JENGA」に生まれて初めて挑戦した。「JENGA」って知ってる?イメージ画像貼っときます。口が塞がらないオジさん、アングリさん(仮名)と、一番若い女性、シズカさん(仮名)とスタッフ、コソさんと対戦した。二人の患者さんはどんな病気だか分からないが、全然しゃべらない…。物凄く静かな人たちだ。


◇カットバック!「デイケア生活のルール」
●プライバシーに関わる個人情報について病院は教えないし、患者さん同士でも情報の交換はしてはいけない。人にはそれぞれ事情があってココに来てるわけだし、他人の事情まで抱え込めるほどの余裕は今のボクにない。結局、つかず離れずが正しい態度なのだ。だから誰がどんな病気なのか詮索もしないしされもしない。
迷惑行為にもペナルティが課せられる。発言や行動が他のメンバーさんに悪影響を及ぼしていると判断された場合、程度に応じて1週間から1ヶ月以上のデイケア禁止が課せられる。ボク「あの…このテのトラブルの頻度って…」「いやほとんどないです。皆さん大人ですから」
●デイケア参加にも、一応いくつかの段取りがある。まずは「見学参加」5回。ボクの今の立場だ。この5回で、今後もデイケアに参加するかボクが判断する。そしたら「試験参加」一ヶ月。ボクのデイケア担当者が決まってチェックする。スタッフ側からの評価期間だ。もしボクがコマッタちゃんならば、スタッフの受け入れ判定会議でお断りされてしまう。


◇そんで、昼食。
完全に給食だ…。毎日の献立はカレンダーとして掲示されており、病院内の給食センター(?とは呼ばないだろな)から台車で運ばれてくる。皆さん手慣れたもんだ。全員が水道で自分の手を石鹸で洗い、配膳テーブルをスプレーで消毒。ボク「あの、何かお手伝いすることは…?」スタッフさん「手を洗ったら、食器の数を数えて下さい。今日は全部で18人分」は、はい、お皿も茶椀も全部18枚あります。「では小鉢に盛りつけをお願いします。今日は、がんもどき1個、ニンジンの煮っころがし3個、サヤインゲン2枚です」細か!よし頑張るぞ、セッセッセ。
●いつの間にか全員の作業で全ての料理の配膳が終わり、ミーティングテーブルにキレイに並べられている。そして患者スタッフ全員揃って「いただきます」ゴハン、みそ汁、タラのあんかけ、もやし炒め、小鉢。うーん、味も給食みたいだ。なんか懐かしい。大の大人にはちょっと物足りない量じゃナイの?と思ってたら、案の定主だった男性陣は瞬間的に平らげた。早っ!

●そんで、食べ終わった食器は自分で流しに持っていき、自分で丁寧に洗剤で洗い、元の台車の上に返すのだ。その段取りに少し戸惑ってると、朝から同じソファにジッと座り続けてた人がピョンと跳ね起きて、「流しは2つあるから、配膳台のトコロで並ぶ!」「皿は、ふきんでふいて、カゴの中!コップは戸棚の中!」唐突でビックリしたが、この人なりに新入りのボクを気遣ってくれたのだろう。「ご丁寧にありがとうございます。スイマセン」その人はボクと目を合わさずまたソファに戻っていった。仮名はソファさんにしよう。ホントにオモシロい人がイッパイだ。

午後は、スタッフのコソさんと将棋を差した。
●最近はノマド以外の人間と差したことがナイから、普通の大人とやってみたかったのだ。「コソさん、将棋付き合って下さい」……したら2連敗。ボクって猛烈に弱いんだ…。脇で勝負を眺めてた40代のオジさんが「今度はオレとやりましょう」。……ですぐ負けた。弱い…。その夜はノマドに報告したよ。「パパ、病院で大人の人と将棋やったけど、3回やって3回負けたよ。トホホ」

このオジさんが「次は卓球しましょうよ」と提案してくれた。
●卓球なんて、大学時代以来だわ…。で、これまた最悪にヘタクソ。ちなみにメンバーさんもスタッフさんも毎週やってるからウマい。40代のオジさん、仮名タッキュウさんは、器用に左右へ打ち分け、モノの見事にボクは左右に振り回される。コソさん「unimogroove さん、なんか打ち方がとてもユニークですね」ボクは傍目から見ると多分超ヘンテコなフォームで打っているのだろう。あっと言う間に汗だくだ。
●そこへ初老の女性が入ってきて、コソさんも加わりダブルスをしようという話になった。ふう、女性が入れば少し楽になるかな?と思ったら大間違い。このオバさん、完全スマッシュ狙い。手加減なしでボクに打ち込んでくる。「今のスマッシュは返される訳に行かないわよ」スゴくヤリ込んでるじゃん。仮名はスマッシュさんに決定。
●マジ汗だくになり(来週は替えのシャツ持ってくるぞ)、オマケにタッキュウさんのフォーム講座まで丁寧に教授されたあたりで、今日のデイケアはオシマイ。午後3時だ。朝同様、司会の人が帰りのミーティングを行い、一人一言のコメントを全員が言う。「今日はお疲れ様でした。次回もお願い致します」みんなそのお決まりセリフ。ボク「早速卓球で汗だくになりました。とても楽しかったです。今後もよろしくお願いします…」
●ちなみに、翌日の朝、腰が痛くて目が覚めた。あの卓球、腰に悪いような気がする。


◇カットバック!「リワークプログラム」の全容解説。
●先週月曜日のカウンセリングは、「デイケア」の説明だけではなかった。心理テストの結果発表、3回のカウンセリングを経ての「心理アセスメント」&「復職計画のご提案」などなどコッテリとした重い話題が多かった。

「復職計画のご提案」これが、第一段階から第四段階まである。

第一段階:生活リズムを身につける段階(毎日規則正しい生活を守り、決まった時間に支度を終え家の外に出かける習慣を身につける)
●コレは、自宅での過ごし方だ。毎日決まった時間に起き(自然と目が覚める)、決まった時間にゴハンを食べる。これはもうボク出来てますよ。家の外にも出てカフェで読書したりしてますし。臨床心理士チーさん「いや、コレは午前中外に出てもらいたいんですよ。通勤をイメージしてね」はああ、確かにカフェは午後からだなあ。チーさん「それで、一週間24時間の自分の生活を記録して下さい。何時にナニをして、何時間睡眠を取って、そして熟睡度も記入して下さい。100点満点で」はああ。
●そこで、先週一週間は、娘ヒヨコの幼稚園の送り迎えをボクが担当してみた。チーさんが「9時に外に出るのが望ましい」というので、それならヒヨコの時間と同じじゃん、という発想だ。歩くのをかったるく思ってるヒヨコはワイフと幼稚園に行く時はグズグズするらしいが、ボクはワイフのようにせかしたりしないので、なにげに楽しんでくれてるらしい。「ヒヨコ、あそこでクロアゲハがお花の蜜を吸ってるよ」「パパ、自動車の下にニャンコがいるよ!」チンタラチンタラ歩きながら(&ボクは植物の写真を撮りながら)行くのでワリと遅刻寸前である。
●そんでボクはその足で下北沢のファーストフードの店に入り、アイスティーを飲みながら読書するわけだ。ボクの好きなカフェは営業スタートが遅いからね、9時台じゃドコも開いてない。

そんな一週間の記録をチーさんに見せた。チーさん「仮眠を沢山とってらっしゃいますね」ええ、外出を終えたらまず一眠りって感じです。「私の予想だと、まだ疲労が多く残ってるようですね。病気からの回復の最中はカラダが睡眠を大量に欲するものです」でもでも、ボク、この一年ズーッとこんな感じですよ。「うーん、よっぽど疲れてらっしゃるってコトですよ。だって10年以上もズッと睡眠を削ってきたんでしょ」はああ、その通りです。果てしないなあ。


第二段階:集団生活に慣れる段階「精神科デイケア」のプログラムに参加する。週2日からスタートし、最終的には週5日まで増やす)
●ヒヨコは夏休みに入り、ボクは「精神科デイケア」に参加した。つまり昨日をもってボクは第二段階に入った訳だ。
●実は、先週のカウンセリングでバッタリ会社の先輩に出くわした。普段は口を聞くほどの仲じゃないけど、こんな横浜の精神病院のロビーで出くわせば、お互いビックリするしリアクションもする。
●その先輩ケーオーさん(仮名)は一ヶ月前からこの「精神科デイケア」に参加しているという。へー!ケーオーさん「実は去年4月からボクは休職しててね~」「えっ、ボクも去年7月から休職してるんです」「ああ、そう!」そもそも会社の診療所で紹介された病院だ、同じ会社の人間が送り込まれても不思議じゃない。「この分じゃ、他にも誰か来るのかな~?」え、まだ他にもヤバい人いるんだ…。どんだけ病んでるんだウチの会社は。…ちなみにケーオーさんはボクのデイケア初日にはいなかった。


第三段階:リハビリ出社の段階(会社の診療所から始めて、次第に職場に顔を出し、職場に滞在しり時間を延ばしていく)
●ハッキリ言って遠い未来のハナシなんで全くイメージできない。ただし会社診療所への通勤訓練は2月末~4月イッパイまで、2ヶ月以上ちゃんとこなせていたのだから(GWで症状が悪化した)、戻るとなれば職場にテンポよく戻れるのじゃないかなと思う。…でもそれが元いた職場かどうかはわからない。


第四段階:フォローアップの段階(時短勤務や残業制限を適応。会社診療所に定期的に通い、病院にも隔週で心理面接を行い、ドロップアウトしないようにする)
●ここまで着たら、かなり真人間だな。もうこんな状態は今じゃ想像がつかない。だから考えない。

●一個、お断りが。自律神経失調症の悪化があれば即座に休養し第一段階まで戻る可能性があるとのこと。今回も絶対どっかでつまづくだろう。今までも必ずどっかでつまづいてきたからな。つまづいても無駄に落ち込まないことが大事だ。


「SST」&「分析的心理療法」。
「精神科デイケア」と同時並行でこの二つのプログラムも進行させるという。
「SST」「ソーシャル・スキル・トレーニング」の略。デイケアよりも少人数で、より軽度の病気の人が参加する。文字通り、社会の中でウマく生きていく技術を鍛えるのが目的らしいが、これまた今んとこ内容はナゾだ。
「分析的心理療法」は、ボクの内面の問題についてより深く見つめ直すコトで病気の原因を深く理解する治療法の一種らしい。専門のセラピストがついて一対一でやるという。うーんこれまた内容はよくワカラン。「コレやりますか?どうでしょう」チーさんが聞く。ボク即答。「やりますよ。オモシロそうじゃナイですか」「ガクッ…こ、好奇心ですか…」あ、なんかボクリアクション間違えたみたい。イヤイヤ、あのーとにかく病気の本質をボク自身が理解しておかないと、また同じこと繰り返してまた病気になるってコトですよね、コレはその本質を知るプログラムって訳でしょ。「…まあ、そういうことです。ではコレも正式にプログラムに組み込みますね」……つーか、食わばサラまで、全部味わい尽くしてやる。こんな経験フツウの人間には出来ない貴重なネタだからな。


◇さて、この「復職計画」は、「心理アセスメント所見」つーモンが前提になってる。
●臨床心理士のチーさんと、3回のカウンセリングを行い、心理テストの結果も踏まえて、ボクの病状を今一度確認した結果、レポートとして復職する為の段取りを大まかに説明された。それが「心理アセスメント所見」。A4版一枚の文章。コレを抜粋。

「ひとつのことについて没頭、熱中すると止まらず、疲れを忘れ休みも知らずに進めてしまうという傾向は、少年期の頃よりすでにあった。患者はこの特徴を生かして今まで様々な成果を上げてきており、高い評価を受けてきた。そのなかで『周りから期待をかけられている、自分がなんとかしなければならない』と感じやすい傾向が発達してきたと思われる」

「しかし、質量共に過大なプレッシャーが重くのしかかり、疲労も強くなり、患者の心身を蝕んでいった。自覚症状として、めまい、肩凝り、頭痛、不眠、気管支ぜんそくの発作、失声(声が出なくなること)、虚脱感、倦怠感、疲労感、痙攣、悲哀感、おっくう感、口渇、筋肉の痛みがある」

「診断名は『自律神経失調症』とされている。しかし、自覚症状の中に抑うつ症状が含まれていることは見逃せない。発症後それにも関わらず仕事を継続できたのは、躁的防衛が働いて軽躁状態になっていた可能性がある」

「躁的防衛」とは初めて聞く言葉だ。うつになりかけてく反面、なにくそ!とカラダ&ココロが無理矢理軽い躁状態へテンションを上げて根性でコンディションを保つ、っていう意味だと説明された、と思う(ちゃんと理解できたか自信なし)。
●病気を診断されたのは2007年2月、でも休職したのは2007年7月。半年近く病気を周囲から隠し通していたのは事実。ボクが作るスタッフシフト表がしょっちゅう間違ってて迷惑かけてたんだよなー。実はもうあん時は限界超えてたからねー。キーボードは打てるけど、手が震えて字は書けなかったからなー。会議中もアゴがガクガク震えるのを手で隠すので必死だった。ボロボロでも体裁はなんとか整えてた、真人間として振る舞えたのは、うつ状態を無理に躁状態に持ち上げていた防衛本能だったんだ。

「患者がひとつのことに没頭する傾向を作ってきたのは、素因と環境の相互作用で考えられよう。もともと認知発達上ひとつのことに興味関心を集中させる傾向が強かったと思われるし、少年期、運動が苦手で内気だった頃傷ついた自尊心を維持する為の方法だったとも思われる。適応の回復のためにはこの傾向を自覚し、意識的に修正していく必要がある」

ボクの病気は、少年時代、幼稚園や小学生の頃まで遡ってその源流があるらしい。そんな大げさなハナシだったのか? この辺で今後、ボクは自分の過去のトラウマに手を突っ込まれるって訳だな。実家の親と電話で話したら「育て方、間違ったかしら?」だって。「まーそーらしいね。少なくとも疑われてるね」とちょっと脅かしといた。さてさてココから何事が起こるか?ちなみに、こちらの病院ではない心療内科の主治医センセイは「気をつけなさいね、いっぺんにイロんなコトを思い出すと、とってもシンドイわよ。言わばパンドラの匣よ」と言ってた。


◇そんで、「心理テスト」の結果発表。
●初回のカウンセリングでは、宿題として6種類もの心理テストが渡され、みっちりボクの脳ミソの中をチェックされました。
●心理テストの内容については先日詳しく書きました。その記事はコチラ:
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20080617.html


○その結果がB5版のレポート用紙にまとまって渡されます。仰々しくも「心理検査結果報告書」と書いてある。まずは総合所見。部分抜粋。

「自他に対して厳しく、判断力、行動力があり、リーダーシップを発揮して職場などでは信頼されるタイプであると思われます。しかし人に任せることが出来ず、全てを自分でやらなければ気が済まなかったり、うまくいかないことがあると全ての責任を自分に課す傾向があったりするため、疲労しやすいと考えられます」

「一方で、興味関心が向いたことについては人の意見を聞かず邁進し、感情のままに行動することがあるようで、もしかしたら周囲の人は時についていくことが難しいと感じることがあるかもしれません。気分の上がり下がりも激しいようで、感情や無意識的な衝動と、理性的に物事を進めていく部分との折り合いが難しいのかもしれません。」

●ふーん…。個人的にボクを知る人は、コレを見てどう思うだろう?チョー当たってるよ!とか言って爆笑するだろうか? 「周囲の人は時についていくことが難しいと感じる云々…」とか、後輩とかから見たら「マジその通りだよ!ホントアイツにゃついてけねーよ!」とか指差して笑うかも。

●少なくともワイフは、この世で一番ボクの感情に振り回されてる人間だから、すっごくココロ当たりあるだろうな。「興味関心が向いたことには邁進し…」とか間違いないもん。趣味の音楽ではCD突然4万円分買ってくるとか、好きな漫画家は全巻全作品コンプリートしないと気が済まないとか、へんな植物の写真を撮りまくって家に帰ってこないとか、「今日から肉は食わない。ウエスト減らすまで野菜と魚だけ」と突然言い出して一年以上えせベジタリアンであり続けたりとか。昔もH.I.S.のカウンターで「すいません、明日トルコまで一枚」ってノリで旅行してたし、その辺の趣味ワールドに関して他人に変な干渉はさせなかったしなあ…。仕事も「コレは名案!」と思い込んだらヤリ込まずにいられなかったし。

仕事を人に任せるのは確かに下手だった…。全部細かくチェックしないと気が済まないタイプだったからなあ。クドクドクドクドうるさいチーフだったと思う。そんで失敗するとチョー凹む。「全ての責任を自分に課す傾向」ってそういうことかな。数字の成績とかスゲエムキになってたからなあ。あと、仕事を抱え込む。絶対コナせないって量を無理矢理抱えてた。だってどれもオモシロくて人に譲るのが惜しかったんだもん。


次は6種類のテストごとの結果。まずは「TEG II」というヤツ。
●この検査は「自我状態」つまり心の動きのパターンを5つに分け、それらの強弱で特徴を捉えるもの。5つのパターンとは…
 1、CP:批判的な親(高い理想・向上心・使命感・責任感・完全主義・誠実)
 2、NP:養育的な親(共感性・同情・思いやり・他者に対する理解)
 3、A: 大人   (合理性・論理性・客観性・計画性・冷静な行動・現実主義)
 4、FC:自由な子供(明朗性・活動性・積極性、好奇心・楽しい感情・ユーモア)
 5、AC:順応した子供(順応性・協調性・依存性・受動的・我慢)

●ほんで、ボクの成績は… (※0が最低、20が最高)
 1、CP:批判的な親  → 20
 2、NP:養育的な親  → 16
 3、A: 大人     → 18
 4、FC:自由な子供  → 18
 5、AC:順応した子供 → 

●コレを分析した女性心理療法士さんによると「CPがマックスで、ACが全くないんです。コレはちょっと極端ですね」…完璧主義で、人に全く頼らない…。ほえ~、そんなに極端なんですか…。「でもACはゼロなのに、FCはかなり高い。CPが高いということは責任感を重んじるってことですけど、一方で自由な子供にありがちな感覚的な自己中心さも高いんですよね」本来は矛盾する要素なんすか?「いや矛盾とは言えませんが、unimogrooveさんの中で、この異なる性質がどう共存しているかが疑問ですね…。相乗効果になるのか、葛藤になるのか…」
●でも、ぶっちゃけボクかなりヤリタイ放題なタイプですよ。自分のヤリタイことを我慢しません。仕事でもプライベートでも。そのためにどんな苦難があっても、手段を選ばす遂行しますよ。周囲と摩擦はあっても自分の中に葛藤は感じませんけど…。
●レポートの文末にはビシッと「上手に人を頼ることができるようになることが課題だと思われます」はい。わかりました。本当にそう思います。もっと後輩に頼って仕事を任せれば良かった。抱え込み過ぎてオーバーワークしちゃったんだし。その上、ACがゼロじゃあねえ…。


次、「PFスタディ」。マンガの吹き出しに登場人物が応えると思われる言葉を書くテスト。欲求不満を感じる場面でどのような反応をするかをチェック。

「欲求不満の原因を自分の責任に帰しやすく、後悔と罪の意識を抱いて自責的になる傾向が強いようです。また相手に依存することなく、自分の努力によって問題を解決しようとする傾向があります。不満や失望を表現したり、直接的な敵意を示すことが難しいようです。概してストレスを溜め込みやすい人と思われます」

●確かに、あんまり人に対して敵意を剥き出しにするってのはないと思う…。自分が悪いと思い込むかは微妙だけど、自分で解決するためにはどうしたらイイかはよく考える。ああそうだ、上司に怒られると真に受けて凹む。仲間には「あんなの聞き流しちまえばいいんだよ」ってよく言われてた。


「YG」。72項目の質問で性格を類型化するテスト。

「周囲に対して協調的で、対人関係は良好であると思われますが、他人に気を使い過ぎてしまうことも。その一方で時には感情的になり、他人の意見を聞かずに正しいと思うことは人にかまわず実行/主張する面もありそうです」

「こうした相容れない特徴が共存している為か、情緒不安定になることがありそうです。心配性で些細なコトが気になったりイライラするなど神経質な面もあると思われます」

●そんなにボクは人のハナシを聞かないかな? 上司の言うことはヨク聞きますよ、長いモノには巻かれろってね。心配性と些細なコトが気になるのはご名答。もう超ミクロな失敗とかスゴく長く引っ張る。誰も気付かなかったミスでも自分の中で引っ張るくらい。あと点数グラフでは大方明るいムキに片寄ってたんだけど、一つだけ「悲観的/虚無的」という要素が高かった。これにも心当たりがある。


「SDS」。抑うつの度合いを知るテスト。

「粗点:41点 正常~神経症」

●何点満点のウチで41点なんだ?聞くの忘れた。意味が分からない。


「SCT」。書きかけの文章に思いつくことを書いて文を完成させる検査。

「気分の上がり下がりが激しく、気分のいい時は過活動になることがあるかもしれません。興味関心が向いたものには一心不乱に邁進する傾向があるようで、その他のことは目に入らなくなってしまう所がありそうです。そうした部分を見直さなくては社会復帰は難しいと感じているようです」

●このポイントに関しては、今日も失敗した。元後輩ちゃん相手に8時間トーク。まさしく時を忘れて過活動。臨床心理士のチーさん(仮名)は「unimogrooveさんが社会で評価されてきたのは、まさしくこのずば抜けた集中力とそれによって得られた高い能力なんですからね」と必死にフォローを入れてくれた。

「仕事に強いヤリガイを感じていたようで、その仕事に戻れるか不安に感じています。また能力が低下してしまったと感じ、自信をうしなっているかもしれません。また、『世間の常識と自分の常識はズレている』と感じていて、そのような部分を上手に支えているのが妻という存在のようです。妻が『心の支え』になっているようです」

いちいちご名答だよ。ワイフがいなけりゃ、とっくにボクは自殺してたよ。ホントにお見事だね。ワイフにこのテスト結果を説明したら、結構喜んでたみたい。夜中にコッソリココの部分だけ読み返してたみたいだから。聞きたいなら何回でも言うよ。「妻がココロの支えです」。


「バウム」。全くの白紙に「実のなる木」の絵を描いて下さいというテスト。
●ボクは、「この木なんの木気になる木」的な幹が太く枝葉が大きく広がった大樹の絵を描いて、ソコにボクのコドモ、ノマドヒヨコがその木を見上げてる様子を描いてみた。そんでノマドヒヨコに対応するように、小鳥2羽、チョウチョ2匹、トンボ2匹、犬2匹も描き込んでみた。背景は広い草原。もちろんリンゴみたいな実をたっぷりぶら下げた。クリスマスツリーのオーナメントのように。
●こんな落書きが、細かくチェックされるんです。

「風景の中に木を描く人は、空想に浸りやすく豊かな感情を持ち直感的に思考すると言われています。周囲と調和し、適応的な生活を送る事が出来る素質があります」

「樹冠が大きく、幹がやや短い木です。理性や精神力を過大に評価したり、大望を抱きやすいことが伺われます。幹に節穴がありますが、休職あるいは最近の傷つき体験、不安があったりすることを示唆しています」

●確かに節穴描いた…。チップとディールの巣穴くらいのつもりだったんだけど…。

「樹冠の中の手のような枝は、強い達成要求を伺わせ、外界からの影響を受け入れ、環境の多方面に興味を抱くことを示しています。感情のままに行動する傾向がある一方で、感情を抑制して理性的に考えようとしますが、それはときに高過ぎる要求水準を自身に課すものとなりやすいかもしれません」

●なんでたかが木の絵からココまで読めるのか? ふう。でも心理テストって結局現況の観察だけで、「じゃあこうしろ、ああしろ」って話にはならないんです。こんだけ好き勝手言われて「じゃあ、どーすりゃイイんだよ」的な気分にもなるけど、それは別のハナシ。
●…でも客観的にはよくワカランよ、自分のことなんて…。当たってるトコもあるけど、ピンとこないトコもあるし…。リーダーシップとか、そんな器用じゃないよ、ボク。

●心理テストを受けるのは実はコレが二回目。一回目のことについては下記の記事で。ご参考に。
 ※去年7月28日「心理テスト 編」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-130.html
 ※去年9月15日「心理テストの結果発表 編」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-213.html



◇まだまだあるぜ。ややこしいことが。でもチョーおトク情報。「自立支援医療費制度」。
○前述の精神保健福祉士さんの専門領域らしい。彼が説明する所によると、とにかく役所とウマくやるとお金の負担が減るという。
●この制度を利用すると、窓口負担3割のトコロを1割にしてくれるという!3割負担だとデイケア一日で2300円くらいかかるという。コレを週5日だと毎週一万越え、月に5万くらいになっちまう。コレが1割負担となれば、一回770円!しかも、年収に応じて一ヶ月の医療費の上限が設定され、ボクの場合2万以上は免除される!うおーうれしい!だってこの病院、往復の交通費だけでスゴい値段だよ、最高じゃないか!そんな制度があるならもっと早く教えてくれよ!精神保健福祉士さん「ココは横浜市ですから、お住まいの東京都だとちょっと仕組みが違うかもしれません。区役所に問い合わせて下さい」


そんで、先週火曜日、梅が丘の「北沢保健福祉センター」へ出撃した。

保健福祉センター

●ここは先月、気管支ぜんそくの医療費助成(つまり全部タダにしてくれる)の申請に来た場所だ。制度は8月にスタートするが、書類は順調に届いたし、コッチもうれしいコストダウンになる。受付は、やはり気管支ぜんそくの手続きをしてくれた女性だった。なんとボクのこと覚えててくれた。「ぜんそくは大丈夫ですか?」はいー落ち着いてますー。
●受付の女性「あの、自立支援医療費制度の申請ですよね」はいはい。「いっぺんに申請する人も多いんですが、こういう制度もあるんです。『精神障害者保健福祉手帖制度』。はああ!「精神障害者」!うああ、ボクはもうココの一歩手前まで来てんのかよ。「あくまでコレは申請主義で、出さないといけない義務はないですし、自立支援だけの方も一杯いますよ。でも申請には手間がかかりますから分けてやるのも面倒ですから…」は~。いやいやボクはまだ「精神障害者」とは違うんじゃないかなーと思うんで、今回は片っぽでイイっす…。すげえな、人生イロイロ、なろうと思えば「精神障害者」にもなれるのかよ。オモシロいねえ。

●翌水曜日に、心療内科の主治医に診断書を専門用紙に書いてもらい(コレだけで一万円!ホント金かかるぜ!)、北沢タウンホールの区出張所で「住民税課税証明書」をゲット(300円)、コレを木曜日にまたまた保健福祉センターに持っていく。助成対象に出来るのは本来一カ所の病院&薬局だけなのだが、「理由書」とかいう紙にアレコレ書いて、心療内科と横浜の精神病院の両方を登録した。…月曜に制度の存在を知り、火水木で申請を済ませ、金曜日にデイケア参戦&一割負担。ハッキリ言ってハイペース過ぎる。アタマの中で初めて聞く医療用語と役所用語がマッハで駆け巡り、それに追いかけられるようにコトが進行する。本当に疲れた~。


そんで連休明けの火曜日、二回目のデイケアに挑戦する。
今度はカラオケだ。超苦手だが、唯一のレパートリー奥田民生のCDをもう一回聴き直しとこう。ニッカポッカさんが昼休みのラジオでかかってた「羞恥心」の新曲を聴いて「オレ、羞恥心チェックしてるぜ、羞恥心、イケテルねえ」と自慢げに語ってた。ニッカポッカさんの「羞恥心」を聴くと思うと、このカラオケ大会はかなり壮絶なモノになりそうな気がする。モヒカンさんはナニを歌うのか?一言もしゃべらないアングリさんやシズカさん、ソファから微動だにしなかったソファさんもナニを歌うのか?ボクの新たな冒険が始まったのだ。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


スンゴく疲れている。
今週アタマに、横浜の精神病院で今後の治療/復職訓練についてアレコレたくさん説明を受けた。先週の情報だけでもかなり大きくて把握しきれないと思ったほどだが、今回はホントに抱えきれない情報量を提供されたので、抱えきれぬままにカラダが参ってしまった…。説明受けている途中で頭痛が起きて、その場で水をもらって安定剤をもらったほどだった。

●それからというもの、眠気が常に襲ってくるが熟睡はできない。よしんば熟睡できても、その後目覚めたら身動きができないほどめまいがする。カラダが重くて夕方までフトンで寝ていたいくらいだ。音楽もウマく聴けないし、本もマンガも読む気になれない。キツいなあ。

●タダでさえ暑い日が続いて気分も悪いが、冷房がかかっている場所はもっと苦手だ。ビデオ屋やカフェ、病院でも冷房をかけている所では、長袖の上着を着る。寒くてしょうがない。


おまけに例の花の写真。とうとう怒られた。
●イツモのように植木をシゲシゲと眺めてカシャカシャ携帯で写真を撮ってたら、背後から住民のオニイさんが。「すいません、ココはオレんちなんですけど、何か用ですか?」わっ、なんか怖い顔してる。ボク「いえ、すいません、あの、植物の写真を撮るのが好きなモノで…。ちょっとこのお花の写真を撮ってました…」そりゃ怪しいよな。ボク「…ココのおウチお花沢山ありますよね…」確かにブランターを沢山並べているおウチだったわけで。オニイさんやっと表情を緩めて「ああ、そうですか、よく探偵のような人が来るものですから。すいません」ボク「いえいえ、こちらこそ紛らわしいコトしまして、スイマセン」表情ではニコニコ振る舞ったけど、内心「やっぱ不審者っぽいんだ~」とショック。


そんなギリギリ勝負の写真シリーズ。今はコレしかやる気になれない。


01P10のまどアサガオ

02P10ストリートにグラで

03P10ベリー

04P10しばりつけ

05P10二色の葉と赤

06P10おちたびわ

07P10鉢植え

08P10百合つぼみ

10P10白と滴り

09P100パイナップル?

15P10白百合も枯れる

13P10珈琲缶

12P10水色4空抜け

11P10黄色アップで

14P10あじさいより

29P10機雷が仕掛けてある

16P10バラバr腹

17P10白いカタマリGS

19P10白枯れる枝葉

21P10気球

27P10シダのうら

20P10重いピンク

24P10枯れハジメの白花

22P10サイケシャッター

31P10グレー


在庫放出っす。
●もう不審者扱いは困るし、炎天下を歩くと熱中症になるから、しばらくこのシリーズはお休み。
●あと……。実はこの写真には「キレイ」とか「美しい」とかのご意見も頂いているんですけど……。そん時自分で一瞬戸惑っちゃったんですね…。ボク自身は、果たしてこの写真を「キレイ」とか「美しい」とか思って撮っているのかって? うーむ。考え込んじゃった。不謹慎なようですけど、ボクは本音のトコロ全然「美しい」とか思ってなくて。
●むしろ「奇妙」(または「ブキミ」)なモノを見たい撮りたい、しかもそれが毎日歩いているご近所の中にあるモノで、しかも携帯電話のカメラなんぞでそれが撮れちゃうんだぞ的な、わざわざ高級カメラを持ってハイキングに行かなくても、十分ヘンテコな世界が簡単に採取できるんだよ~って実験してみせるような感覚だったというか。
「サイケ」的感覚も、特殊なクスリや音楽体験をしなくては感得できない訳でもない、という実証にも挑戦できたらなあ~と思ってた程度で。なんかもっとお手軽で、気楽に考えるつーか。……いや全部後付けかな。この程度の写真撮るのに理屈なんて考えないでしょ。

●ただ色彩と造形に対する感覚のリハビリにはなったかなー。撮影するのと同じくらいレイアウトするのがオモシロいんすよ。かなり時間かけるし。モニター一杯に写真並べて、フォトショップで合体させていく。写真単品じゃ全然価値のないモノが、他の写真との関係で一気に引き立つ感覚がイイ。必ず二枚一組で組まれてるのと大量にまとめて出すのは、単品じゃ全然オモシロくないという事情から。まーとにかく病気のおかげで、感受性のアンテナが全部壊れてるからね。ヘンテコな色カタチに対する観察眼が回復するとイイな。


北京オリンピックまであと一月を切ったのに、ボクの中国史の勉強は進んでない。

秦漢 雄偉なる文明 図説中国文明史 4秦漢 雄偉なる文明 図説中国文明史 4
(2005/09)
劉 〓@57EF@稲畑 耕一郎

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「図説中国文明史4 秦漢 雄偉なる文明」
●100万年前の超古代から、やっと秦の始皇帝&漢帝国の時代まで来たよ。今までずっと紀元前。やっと西暦。全10巻のこのシリーズは、五輪会期内では読破不能です。
●このシリーズは、豊富な図説とグラフィック、貴重な発掘品&美術品が豪華なのと、中国人の研究家の人が著者であることがオモシロい。特に、日本人のフィルターを通さず中国人の自国観がハッキリ反映されてるトコロが「へー中国の人はこんな風に考えてるのか~」とメチャメチャ感心させられるのよね。

●で、中国人の中では常識過ぎてスルーしているのか。それとも共産主義的唯物史観の影響から個人の英雄伝説はブルジョワ的上部構造として無視すべきと思っているのか。始皇帝個人の人となりとか、漢王朝への交替戦争の顛末劇、前漢から後漢への政変などは全部すっ飛ばしてほとんど触れてないって路線がシビレルね。このアンチロマンチシズム、潔し!歴史オタクって武将の名前とかチョー詳しい人いるけど(三国志の時代とか)、大きな歴史にとってそんなことは些細なコトなのでしょう。歴史の主役は、土地を拓き産業を興し通商のため旅をした無名の民。無数の人々の努力がジワジワとこの大文明の基礎を築いたと、この本の著者は言いたいらしい。社会構造とか産業とか経済とか法律とかの話ばっかり描いてる。

●秦の中国統一戦争、他の諸候国を滅ぼしていく中で、主だった戦とソコで斬首した人間の数がドライに一覧表になってて笑える。前317年「修魚の戦い」8万2000人斬首。前294年「伊闕の戦い」24万人斬首。前260年「長平の戦い」40万人斬首。ド派手だよ!ナチスドイツもビックリだよ!統一秦帝国の初期の総人口が2000万人なのに、一回の戦いでコレだけ殺すってハンパじゃないよね。
そんな秦の始皇帝の陵墓がこれまたド派手。兵馬俑とかいう実物大の兵隊人形が7000体以上発掘されてるのは有名だよね。でもそれ以外に地下宮殿なるものを作ってて、水銀の流れる川をこしらえていたっつーからハゲしいですわ。そんでその水銀の量が100トン。イカす!

●漢帝国の辺境経営は読み応えがあったわ。「中国」文化圏の原型が形成されたのがこの時代だからね。今でこそ発展地域の中国東南部(上海~香港方面)は、「百越」なる蛮族扱い。陸続きと見えて湿地や山川で交通が遮断されてて、中央文明と接触がなかったという。やっとこの時代に文明化。
●一方で北の辺境(内モンゴル自治区)では攻撃的な遊牧民族・匈奴との熾烈な戦闘が果てしなく続く。匈奴との戦争を通じて戦術が変化していく過程を死ぬほど細かく描写してくれる。西域方面(新彊ウイグル自治区)への進出は、匈奴と共に戦ってくれる同盟国探しの旅が最初の動機だったっぽい。結局そんな根性のある国は見つからなかったが、これでシルクロードが開通しちゃって遠くはローマ帝国までと交流が生まれてしまったという。

●中国の主だった輸出品は極上のシルクだったわけだが、織機技術も当時の世界の最高水準、そんでこの時代で「紙」の発明に成功。牛を使った鉄製農具はヨーロッパに比べて1000年先行してたという。優れた漆器や磁器の技術も世界でも最高水準だったらしい。もう、言葉の節々に自国への誇りが見え隠れするのが、中国人ならではの感性なんだなあと感じ入る。でも確かにスゴいのよ。もう中国雜技団めいた曲芸師が登場し、漢方医学が芽生え、全身麻酔の外科手術まで挑戦してるんだもん。

さあ、目の前にいる21世紀の超大国は、確かに地力がスゴい。そんで数千年かけて培われた思考様式がある。民族宗教「道教」が様式化したのもこの時代だし。仏教伝来も、儒家の重用もこの時代から。さあ、早く次の巻を買わないと。続きが気になるぜ。



ちょっと新しい工夫をこらしてみました。いつもの携帯電話で撮影シリーズ。

P10ザひまわり


P10チビ双子


P100チクチク


P100オレンジのそり


P10ほおずきとパチンコ


P10ネット花


P10クロネコ


P10咲きかけ


P10歌舞伎座


P10きいろとチクチク


P10ぱさらん


P10備長炭


P10パン屋前


P100とおがらし


P100枯れ地蔵


P10ヒヨコあじさい



何回かやってて同じ接写手法に飽きてきたので、新手法も試みてみたのでした。
●今までは自然の草花ばっかり対象にしてきたけど、枯れ木(まるで地蔵のような貫禄)や造花(チープだよ~)、備長炭や建物の一部や娘ヒヨコの工作までをもシャッフルして入れ込みました。接写サイズじゃなくてフツウの引き画サイズにもチャレンジ。単純に漠然と撮るだけじゃナンも写んねえなあー、とか思いながらアレコレ試行錯誤。人工物にピクリとするモノを見つけるのは今んトコ難しい。
●一方で、この東京で一番観察が容易な動物が一番被写体としてオモロいんじゃないかとも思い始めました。つまり、ホモサピエンスです。服のデザインやテキスタイル&コーディネートとか、手首のアクセサリーからサンダル&スニーカーまで、メチャダイナミックでオモシロいです。でも勝手に撮ったらたちまち不審者/痴漢にされるので、撮影はしてません。安心して下さい。
今日のランチはカレー。
●ヒヨコ、アンパンマンカレーを食べながら言う。「インドのカレーってスゴくカライんでしょ、ヒヨコ、インドにおとまりするのヤダー!おひるごはんだけでもヤダー!おクチからヒがでちゃう!」ヒヨコは基本的に非常にカシマシいタイプの女子だ。メシ食っててもトークは止まらない。
●じゃあ、ヒヨコはドコの国に行きたいんだよ?「オーストラリア!オーストラリアにいって、カンガルーのポケットにポニュ!」…って、ポケットに入るのかよ!「いちおうさー、1かいはためしてさー、あかちゃんいたトキは…どうしよっか?」キックされるよ!チカラの限り。

昨日はノマドの小学校で「読み聞かせ」。
ノマドの小学校では週一回一時間目の授業の前に、保護者が教室を訪ねてクラスのみんなに絵本を読み聞かせるという習慣がある。先生が会議で外してる時間、絵本でクラス25人の子供をエンターテインしなくてはならないのだ。そんで、早速我が家の出番がやって来た。人前に出るのが死ぬほど苦手なワイフの代わりに登板することになったのは、ニート生活を送るボクである。朝早起きして、絵本を持って教室へ向かった。
●父親が出てくるのは初めてとあって、子供たちはボクが珍しいらしい。先生に聞けば「お父さんがやったのは、確か00ちゃんのお兄ちゃんの頃以来ですかね?」2年振りくらいのオジさん出現かよ。何人かの男の子が、ボクを見つけて取り囲みカンチョー攻撃をしてくる。「イテテ!ヤメてヤメて!」ボクも反撃して二人位の子を逆さに持ち上げて「参ったかー!」。スキンシップで場のテンションを上げる。


11ぴきのねことあほうどり

●ボクが用意したのは、馬場のぼる「11ぴきのねことあほうどり」という本である。ボク自身が子供の頃、親から与えられた本で、11ぴきのねこたちが作るコロッケがウマそうでとても大好きな作品だった。今でもボクの好物はコロッケで、ワイフはボク好みの手作りコロッケを作ってくれる。
●しかし「さて、今日はこの本でーす!」と言った瞬間、「そのお話知ってる~!」とのリアクション。おお、さすがボクの時代からあるクラシック作品、定番化してたのか。「うわーみんなこのオハナシ知ってるんだ。でも半分くらいの子はマダ知らないみたいだから、読んでみようね」みんなアホウドリってなんでアホウドリっていうか知ってる?「アホだから?」そう!時々ね、飛ぶの失敗して海に落ちちゃうのよ。でもね、大人になると1メートルくらい、みんなが腕を広げるくらいにまで大きくなるトリだよ…なんてウンチクを入れつつ、この中でコロッケ好きな人手を挙げて~!などとコール&レスポンスを仕掛け、クライマックスは全員でセリフを読むなど緩急つけて展開した。おおなんかイケルじゃん、ボク。
●しかしもう一冊用意した「かいじゅうたちのいるところ」はこれまた超定番クラシックで、「そのホンしってる!だってガッコウにあるもん!」とのリアクション。しかも図書室じゃなくて教室の学級文庫にあるという。親切な子が「ほら、ココにおんなじのあるよ!」と現物まで持って来てくれる。だー失敗!この本のクライマックスにある「かいじゅうおどり」をみんなでやるってのが狙いだったのに。さあ、みんなフリースタイルで怪獣みたいに踊ってみよう!ってね。しかしカブリがあるだなんて想定してなかった。持ち時間5分ショートしちゃったよ。

かいじゅうたちのいるところ

●そこに補佐係に来てくれてたお母さんから助け舟が。予備で絵本を持って来ているので選手交替してくれるというのだ。ふー助かった。先生は会議が長引いているのか、なかなか帰ってこないので、空き時間は再びカンチョーの標的になった。ホント遠慮なくキックやパンチをかましてくるのな~。ノマドはそう見るとオトナシい方だわ。毎日コレだと身が持たない。次回チャンスがあれば、もっとエキセントリックな仕掛けをジックリ練って挑戦しよう。ちなみにノマドの評価は……パパの読み聞かせ、どうだった?「うーんとね、100てん!」

P10のまどかばん

(ノマドの図工作品「おしゃれカバン」)



自律神経失調症とのお付合い(その59)~「クワイエットルームにようこそ」編
●精神病院を舞台にした映画を見る。DVD「クワイエットルームにようこそ」原作/脚本/監督:松尾スズキ、出演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、大竹しのぶ、りょう。つか組で鍛えられた内田有紀の女優チカラ見せつけられた。

DVD「クワイエットルームにようこそ」

「クワイエットルーム」とは、精神病院の中の、閉鎖病棟の中の、さらに奥にある、患者をベッドに拘束する部屋のコト。フリーライターとして毎日をバタバタ暮らす主人公・内田有紀、締め切りギリギリの原稿を打とうとPCに向かってたら………目が覚めたらクワイエットルームのベットに縛り付けられてました…。締め切りからの現実逃避のつもりで大量に睡眠薬を缶チューハイでグビグビ飲んだ(眠剤&安定剤とアルコールはホントにヤバいヨン)のが、自殺未遂ととられて精神病院に押し込められちゃった。
●窓すら開かない閉鎖された空間に暮らす、奇妙な人々との不思議な交流。正気のようで狂気、狂気のようで正気。松尾スズキ流のオマヌケスラップスティックなのに、最後はココロえぐられる結末。誰が正常か誰が異常かどうかなんて、紙一重。

つーか、誰もが自分は正常だと思い込んでいるのですよ。それは自律神経失調症を患うボクも含めて。もしかしたら、このブログを読んでるアナタだって、単純に自分は正常だと思い込んでるだけかもしれない。でも、病院にやって来るヤツはそれなりの必然を抱えてて、その事実を一皮一皮剥きながら正体を確かめなくちゃならない。クスリ飲んでるヤツは、なんでクスリ飲んでるのか知らないといけない。不安にボンヤリしてるヤツはその原因を知らなくてはいけない。極端なハナシ、クスリをどんなに飲んでも病気は治らない。気休めとコレ以上の悪化防止程度の効果。ホントの治療はその「自分の異常箇所を知る行為」自身だと思う。

精神病院での「リワークプログラム」は「精神科デイケア」
●来週から徐々に始まるであろう、横浜の精神病院での「リワークプログラム」は、「精神科デイケア」というプログラムに乗っかるカッコで始まるらしい。内容はまだよくわからないが、統合失調症(昔の名前は精神分裂病)の患者さんたちと、一日中カラオケしたりピンポンしたり料理教室したりするという。メンバーは20名弱、全員が40~50代でボクは最若年になるだろう、そして病気の程度もボクは皆さんに比べて遥かにライトだろう。と、告げられた。
●病気的にヘヴィなオジさんオバさんに混じって一体ボクはどうなるのか?そもそもなんでそんなヘヴィな人々の中にボクは混じるのか?なんと昼飯まで皆と一緒らしい。……しかし、ヘヴィもライトも関係ない、多かれ少なかれドッカが病んでるんだから、そんでその病みの底を見つけるまで、社会復帰はできないんだから、ボクはもうトコトンまで付き合うわ。


今日は呼吸器科に通院。
●心療内科の先生が旗振りしてくれて、色々な先生がクスリを減らす向きで動いてくれている。ぜんそくのクスリは症状が安定したことも含めて、一気に5種類から、2種類に減った。新開発のクスリがタイミングよく登場したのも幸いした。月一万円かかってた呼吸器科系の診察費&クスリ代が半分になった。来月になれば、東京都の助成でコレが全部タダになる。よかったよかった。

●病院帰りに渋谷駅の近所を歩いてたら、オジさんが突然地面にぶっ倒れていた。ソバに立ってた男性に「どうしたんですか」と聞いたら、ちょっとした地面の起伏につまづいて倒れたまま動かないというのだ。ぶっ倒れてるオジさんの耳元に「足が痛くて立てないんですか?それとも気持ち悪くなっちゃったんですか?」と叫んだ。「あ~あ、ダイジョウブ、たいしたコトじゃないから…休めば平気になる…」顔色も含めて明らかにヤバい雰囲気だ、意識低迷状態ってヤツだ。「今駅員を呼んでるんだ」最初の男性がボクに言う。しかし駅は結構遠いぞ。「いや、すぐそこにバス停の事務所があるはずです、そっち行ってみます」ガードレール跨いで事務所に駆け込んだら、事務員さん達はさっと対応してくれた。ダッシュで現場に戻って事務員さん速攻で救急に連絡。「ああ…そんな大げさな…やめてくれ…」とぶっ倒れオジさん。「いやいや、とにかく救急の人に見てもらって、それで病院に行くも行かないも決めましょ!まずは楽な姿勢で!」おお、バス停の皆さん危機管理の手際がイイ。訓練されてるね。

ぶっちゃけ、一昔のボクは、このテの出来事など平気で無視するタイプだった。昔は終電近くの駅のホームで酔っぱらいが若い女性にレイプまがいのコトをしてたのも見て見ぬフリをした位だ。最初は派手にイチャツてるヘンなカップルだぜと勘違いしてた。病気になってからホントに世の中の見え方が変わった。お婆ちゃんや赤ちゃんダッコした女性が席譲ってもらえるかスゴく気になるようになったし、ちっちゃい子が駐車場の出入り口でヨタヨタ歩いていると、ハラハラする。自分が弱いので、弱い立場の人の動きが気になってしまうのだ。小さいもの、道端の植物が気になるのもきっと同じ意識なのだろう。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


●それでは、またボクのミクロでサイケな小空間にお付き合い下さい。

P10キイロJPG


P10おしろい


P10きいろのらん


P100マッさ^じ


P100したたるあさがお


P100白いクサ


P100黒い球


P10へんな実


P100黒犬


娘ヒヨコを幼稚園に送る係。
●横浜の精神病院のカウンセラーから進言された様々なプランの中に、毎日規則正しく、午前中から!外出するというのがあった。「通勤の時間をイメージして、朝キチンと身支度し、9時くらいに近所の喫茶店へ行くなんてのがイイんですけどね」カウンセラーのチーさん(仮名)はそういう。9時!午前中!早いなあ~。いやいやダメダメ、これが出来なきゃホントにニートになっちまう。しかし、下北沢のカフェでそんな朝っぱらから営業してるトコなんぞないのである。さて、どうするか…。
で、結局落ち着いたのが、娘ヒヨコを幼稚園に送り出す係。朝8時50分出発、往復30分(ヒヨコのペースに合わせると5分の道もかなり長くなる)の道程をゆっくり歩く。顔見知りのママ友達や幼稚園の先生に挨拶する。ピースフル。道端に咲く花や草木をヒヨコとチェックして歩くと楽しい。「パパ、今日はイキモノのひだね、いろんなはなをみて、ネコにもあったし、ちょうちょもいた!」ワザと脇道に入って、見慣れない植物を見つけては携帯のカメラで撮影した。

P1オレンジ


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●60年代末のアシッドカルチャーを、「フラワームーブメント」と呼んだのは、確かに理があると思った。接写レンズを通して観る植物って、スゴくサイケな造形をしてるから。その「フラワームーブメント」が一番加熱した1967~1968年を「サマー・オブ・ラブ」と呼ぶのも納得。「夏」こそ一番植物がサイケに変態する時期だからだ。「愛の夏」。植物は子孫を来年に遺す為、自らの生殖器(つまり花のことね)をフルカラーに彩って世界に見せつける。そこに昆虫が集まり、花粉が散り、素晴らしい香りがまき散らされる。実はとても淫猥な季節。ボクの感覚では、道端の小さな世界にセクシャルなパワーを見出したいんだな~。

ガーデニングオジさんの不意打ち。
●そんな事考えながら、携帯を握って道端にしゃがみこみ、ちっちゃな花を必死に見つめてたら、突然背後から声をかけられた。「花がお好きなのかな?」通りすがりのオジさんがニコニコしながら、ボクの顔を見てる。こりゃ結構な不意打ちだ。ボクのアタマの中は、この花はサイケであるか?セクシャルであるか?という超個人的な問答でイッパイだったのに、一気にリタイア世代のガーデニング趣味という俗世まで引っぱり戻された。……果たしてボクは花が好きなのか? そんな本質的な問題へまで迷い込んで、思わず対応にシドロモドロに。「いやー携帯のカメラの性能を試してたんですよ~。ほら、小さいものでもピントがちゃんと合うんです」オジさん「ほう、立派なモンだ、ふーん」…納得してるのか?オジさん? なんか急速にバツが悪くなって、思わずスタスタ逃げ出してしまった。
●……しかし、ボクが撮ってる植物達はほとんどが、あのオジさんのように玄関先でガーデニングを楽しんでる人々によって育てられてる訳で、それを撮影しているのを、不審者が空き巣の準備しているのと勘違いされたら大変なことになる。気をつけよう。




本屋でディスクガイドを立ち読み。
ヴィレッジヴァンガードに行くと、色々な名盤ディスクガイドがドッサリ売っている。ボクは色々なジャンルを広く浅く聴く男だから、この手の本にかなりお世話になりながらも、そのまま受け売りするのも悔しいと思う。ヒネクレモノだね。だから知識としてアタマに詰め込んでおくモノと、実際に聴くモノ買うモノとでは結構差がある。あと、定番名盤は高いから、つまり激安ワゴンに現れないから、聴かないままになってる。ウチの在庫は、まー確実にクズばっかだね。アナログは盤質最低、CDはレンタル落ちでケースペキペキ。
●でもその「ロックの教科書」という一部の世界にはばかる価値観(フツウの人には縁のない世界だけど、象牙の塔のような権威を持つヒエラルキー)が、気になるのは否めない。「オマエ、音楽好きとか言って、何も知らねえな」と言われるのは、これまた悔しいからだ。
●だから、何冊かのディスクガイドを立ち読みして、自分の在庫にあるヤツないヤツをチェックすることにした。(←本当ヒマだよね)


この50枚から始めるロック入門

「この50枚から始めるロック入門」
●まずこの本からチャレンジ。内容は忘れたが、50枚中43枚持ってた。保有率86%。んー、マジ入門編だった。でも、今の若いヤツには聴く必要のないヤツもあるような気がするよ。

レコード・コレクターズ増刊 ロック・アルバム・ベスト100

「レコードコレクターズ増刊 ロックアルバムベスト100」
●この本は、評論家の投票でのベスト100、読者投票のベスト100、60年代、70年代、80年代、それぞれのベスト100がランキングされてる。
●まず評論家ベスト100、74枚保有。読者投票ベスト100、72枚保有。60年代ベスト100、54枚保有。70年代ベスト100、54枚保有。80年代ベスト100、62枚保有。年代別は細かい物件がチョコチョコでてくるから保有率が下がるなあ。
●でもさー。「レコードコレクターズ」のこの本の姿勢って、90年代、00年代無視ってことだよね。1989年で時計が止まってる。なんかその古臭い価値観が鼻についた。今のキッズに有効な歴史観を提示できてない。「温故知新」は大事だし、ボクも古い時代の音楽は大好きだけど、この本を入り口にして、今の若者を豊かなロック遺産に導くのは無理だ。今の時代を見てない人が、今の時代の音楽だけを聴いている人にモノを伝えられるはずがない。

rockin’on BEST DISC500 1963-2007

「rockin’on BEST DISC500 1963-2007」
キタ!ロック44年分!評価の定まらない00年代まで踏み込んで、やはりロック界の一権威である「ロッキンオン」が、なんと500枚も選んで来たぞ。そして「ロック」という縦糸を軸にヒップホップもレゲエもソウルもダンスミュージックも組み込んで来た。ロックとはなんと都合のイイ価値観だろう。他所のカルチャーの収穫も自分の手柄にしてしまうのだから。そんな貪欲さで44歳を迎えたオッサン候補生「ロック」は、ナニを選んだのか?ココは敢えて、500枚名前を列挙してみます。
●ちなみに、アーティスト名の前にある記号が、ボクの持ってるヤツ、持ってないヤツを表している。「●」が持ってるヤツ。「○」がコレは持ってないけど、同じアーティストの別のヤツを持ってる場合。「◇」が全然持ってないヤツ。コレも年代別に行きます。



1963~1969年 79枚選出

●BOB DYLAN / THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN /1963
●THE BEATLES / PLEASE PLEASE ME / 1963
○ JAMES BROWN / LIVE AT THE APOLLO /1963
○ THE BEACH BOYS / SURFIN' U.S.A / 1963
●THE KINKS / THE KINKS / 1964
○ THE YARDBIRDS / FIVE LIVE YARDBIRDS / 1964
○ THE SUPREMES / WHERE DID OUR LOVE GO / 1964
●THE BEATLES / A HARD DAY'S NIGHT / 1964
●THE WHO / MY GENERATION / 1964
○ THE LOVIN' SPOONFUL / DO YOU BELIEVE IN MAGIC ? / 1964
○ THE TEMPTATIONS / SING SMOKY / 1965
○ THEM / THE ANGRY YOUNG THEM / 1965
●OTIS REDDING / OTIS BLUE / 1965
●THE BEACH BOYS / PET SOUNDS / 1966
◇ THE PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND / EAST WEST / 1966
●THE MOTHERS OF INVENTION / FREAK OUT ! / 1966
○ BOB DYLAN / BLONDE ON BLONDE / 1966
●IKE & TINA TURNER / RIVER DEEP. MOUNTAIN HIGH / 1966
○ THE ROLLING STONES / AFTERMATH / 1966
○ JOHN MAYALL / JOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS ERIC CLAPTON / 1966
●THE BEATLES / REVOLVER / 1966
○ THE ANIMALS / ANIMALISM / 1966
●13TH FLOOR ELEVATORS / EASTER EVERYWHERE / 1967
●THE DOORS / THE DOORS / 1967
●THE BEATLES / SGT. PEPPERS LONELY HEART CLUB BAND / 1967
●THE DOORS / STRANGE DAYS / 1967
●THE VELVET UNDERGROUND & NICO / THE VELVET UNDERGROUND & NICO / 1967
●TRAFFIC / MR. FANTASY / 1967
●BUFFALO SPRINGFIELD / BUFFALO SPRINGTIELD AGAIN / 1967
●THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE / ARE YOU EXPERIENCED ? / 1967
●LOVE / FOREVER CHENGES / 1967
●JEFFERSON AIRPLAIN / SURREALISTIC PILLOW / 1967
●CREAM / DISRAELI GEARS / 1967
●PINK FLOYD / TE PIPER AT THE GATE OF DAWN / 1967
◇ PROCOL HARUM / PROCOL HARUM / 1967
◇ MOBY GRAPE / MOBY GRAPE 1967
●THE MAMAS AND THE PAPAS / IF YOU CAN BELIEVE YOUR EYES AND EARS / 1967
◇ DONOVAN / A GIFT FROM A FLOWER TO A GARDEN / 1967
◇ SCOTT WALKER / SCOTT / 1967
●THE ROLLING STONES / BEGGERS BANQUET / 1968
●LED ZEPPELIN / LED ZEPPELIN / 1968
●THE BEATLES / THE BEATLES / 1968
●BIG BROTHERS & THE HOLDING COMPANY / CHEAP THRILLS / 1968
●VAN MORRISON / ASTRAL WEEK / 1968
○ THE SMALL FACES / OGDEN' NUT GONE FLAKE / 1968
○ THE KINKS / THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY / 1968
○ THE ZOMBIES / ODESSEY AND ORACLE / 1968
○ THE BAND / MUSIC FROM BIG PINK / 1968
●JEFF BECK / TRUTH / 1968
●ARETHA FRANKLIN / LADY SOUL / 1968
●CREAM / WHEELS ON FIRE / 1968
●DUSTY SPRINGFIELD / DUSTY IN MEMPHIS / 1968
●THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE / ELECTRIC LADYLAND / 1968
○ BEE GEES / HORIZONTAL / 1968
●THE SOFT MACHINE / THE SOFT MACHINE / 1968
◇ SILVER APPLES / SILVER APPLES / 1968
◇ JOHNNY CASH / AT FOLSOM PRISON / 1968
●MC5 / KICK OUT THE JAMS / 1969
●KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING / 1969
●THE STOOGES / THE STOOGES / 1969
○ CHICAGO / CHICAGO TRANSIT AUTHORITY / 1969
●CAPTAIN BEEFHEART & THE MAGIC BAND / TROUT MASK REPLICA / 1969
●THE BEATLES / ABBY ROAD / 1969
●LED ZEPPELIN / LED ZEPPELIN II / 1969
●THE ROLLING STONES / LET IT BLEED / 1969
●CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL / GREEN RIVER / 1969
●THE GRATEFUL DEAD / LIVE DEAD / 1969
○ MIKE BOOLFIELD & AL KOOPER / LIVE ADVENTURES OF MIKE BOOLFIELD & AL KOOPER / 1969
○ THE ALLMAN BROTHERS BAND / THE ALLMAN BROTHERS BAND / 1969
○ CANNED HEAT / HALLELUJAH / 1969
●BLIND FAITH / BLIND FAITH / 1969
●SLY & THE FAMILY STONE / STAND ! / 1969
●BLOOD, SWEAT & TEARS / BLOOD, SWEAT & TEARS / 1969
◇ THE FLYING BURRITO BROTHERS / THE GILDED PALACE OF SIN / 1969
◇ FAIRPORT CONVENTION / WHAT WE DID ON OUR HOLIDAY / 1969


1970~1979年 140枚選出

●NEIL YOUNG / AFTER THE GOLD RUSH / 1970
●JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND / 1970
●DEREK & THE DOMINOS / LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS / 1970
●SIMON AND GARFUNKEL / BRIDGE OVER TROUBLED WATER / 1970
○ PINK FLOYD / ATOM HEART MOTHER / 1970
○ EMERSON, LAKE & PALMER / EMERSON, LAKE & PALMER / 1970
◇ FREE / TIRE AND WATER / 1970
◇ BLACK SABBATH / PARANOID / 1970
○ GRAND FUNK RAILROAD / GRAND FUNK / 1970
●CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG / DEJA VU / 1970
○ JAMES TAYLOR / SWEET BABY JAMES / 1970
●THE WHO / LIVE AT LEEDS / 1970
●SANTANA / ABRAXAS / 1970
●ROD STEWART / GASOLIN ALLEY / 1970
○ JAMES BROWN / SEX MACHINE / 1970
●GEORGE HARRISON / ALL THINGS MUST PASS / 1970
○ THE SOFT MACHINE / THE SOFT MACHINE 3 / 1970
●THE ROLLING STONES / STICKY FINGERS / 1971
●SLY & THE FAMILY STONE / THERE'S A RIOT GOIN' ON / 1971
●LED ZEPPELIN / IV / 1971
●T.REX / ELECTRIC WARRIOR / 1971
●JANIS JOPLIN / PEARL / 1971
◇ ALICE COOPER / KILLER / 1971
●MARVIN GAYE / WHAT'S GOING ON / 1971
●JOHN LENNON / IMAGINE /1971
●THE WHO / WHO'S NEXT / 1971
●CAROL KING / TAPESTRY / 1971
◇ JONI MITCHELL / BLUE / 1971
●EMERSON, LAKE & PALMER / TARKUS / 1971
◇ BLACK SABBATH / MASTER OF REALITY / 1971
◇ URIAH HEEP / LOOK AT YOURSELF / 1971
●DEEP PURPLE / MACHINEHEAD / 1972
●THE ROLLING STONES / EXILE ON MAIN STREET / 1972
●LOU REED / TRANSFORMER / 1972
●DAVID BOWIE / THE RISE & FALL OF ZIGGY STARDUST & THE SPIDERS FROM MARS / 1972
●NEIL YOUNG / HARVEST / 1972
●CURTIS MAYFIELD / SUPERFLY / 1972
●STEVIE WONDER / TALKING BOOK / 1972
○ T.REX / THE SLIDER / 1972
●JIMMY CLIFF / THE HARDER THEY COME / 1972
●GRAM PERSONS / G.P. / 1972
○ TODD RUNDGREN / SOMETHING/ANYTHING ? / 1972
●YES / CLOSE TO THE EDGE / 1972
○ DR. JOHN / GUMBO / 1972
●MOTT THE HOOPLE / ALL THE YOUNG DUDES / 1972
○ J. GEILS BAND / 'LIVE' FULL HOUSE / 1972
◇  LITTLE FEAT / DIXIE CHICKEN / 1972
●PINK FLOYD / THE DARK SIDE OF THE MOON / 1972
●PAUL McCARTNEY & THE WINGS / BAND ON THE RUN / 1973
●STEVIE WONDER / INNERVISIONS / 1973
●ELTON JOHN / GOODBYE YELLOW BRICK ROAD / 1973
○ ZZ TOP / TRES HOMBRES / 1973
●MARVIN GAYE / LET'S GET IT ON / 1973
◇ JETHRO TULL / A PASSION PLAY / 1973
○ FACES / OOH LA LA / 1973
●IGGY POP & THE STOOGES / RAW POWER / 1973
●KING CRIMSON / LARK'S TONGUES IN ASPIC / 1973
○ NEW YORK DOLLS / NEW YORK DOLLS / 1973
○ EMERSON, LAKE & PALMER / BRIAN SALAD SURGERY / 1973
○ ROXY MUSIC / FOR YOUR PLEASURE / 1973
●BOB MARLEY & THE WAILERS / CATCH A FIRE / 1973
○ LYNYRD SKYNYRD / PRONOUNCED LEH-NERD SKIN-NERD / 1973
●LOU REED / BERLIN / 1973
●THE DOOBIE BRITHERS / THE CAPTAIN & ME / 1974
●ERIC CLAPTON / 461 OCEAN BOULEVARD / 1974
○ GENESIS / THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY / 1974
●KRAFTWERK / AUTOBAHN / 1974
○ BRIAN ENO / TAKING TIGER MOUNTAIN / 1974
○ RY COODER / PARADISE AND LUNCH / 1974
●KING CRIMSON / RED / 1974
◇ BAD COMPANY / BAD COMPANY / 1974
●SPARKS / KIMONO MY HOUSE / 1974
●PATTI SMITH / HORSES / 1975
●BOB MARLEY & THE WAILERS / LIVE ! / 1975
●EAGLES / ONE OF THESE NIGHTS / 1975
●JEFF BECK / BLOW BY BLOW / 1975
○ ELTON JOHN / CAPTAIN FANTASTIC AND THE BROWN DIRT COWBOY / 1975
○ EARTH, WIND & FIRE / THAT'S THE WAY OF THE WORLD / 1975
●LED ZEPPELIN / PHYSICAL GRAFFITI / 1975
●BRUCE SPRINGSTEEN / BORN TO RUN / 1975
○ QUEEN / A NIGHT AT THE OPERA / 1975
○ BOB DYLAN / BLOOD ON THE TRACKS / 1975
○ AEROSMITH / ROCKS / 1976
●EAGLES / HOTEL CALIFORNIA / 1976
○ LED ZEPPELIN / PRESENCE / 1976
○ RAMONES / RAMONES / 1976
●STEVIE WONDER / SONGS IN THE KEY OF LIFE / 1976
◇  BOSTON / BOSTON / 1976
○ RAINBOW / RISING / 1976
◇ THIN LIZZY / JAILBREAK / 1976
○ JACKSON BROWNE / THE PRETENDER / 1976
○ 10CC / HOW DARE YOU ! / 1976
●KISS / DESTROYER / 1976
●PARLIAMENT / MOTHERSHIP CONNECTION / 1976
●THE CLASH / 1977
●SEX PISTOLS / NEVER MIND THE BOLLOCKS / 1977
●TELEVISION / MARQUEE MOON / 1977
●ELVIS COSTELLO / MY AIM IS TRUE / 1977
●DAVID BOWIE / HEROES / 1977
●FLEETWOOD MAC / RUMOURS / 1977
●BILLY JOEL / THE STRANGER / 1977
●STEELY DAN / AJA / 1977
◇ WIRE / PINK FLAG / 1977
○ JOHNNY THUNDERS & THE HEARTBREAKERS / L.A.M.F. / 1977
○ RAMONES / ROCKET TO RUSSIA / 1977
●SUICIDE / SUICIDE / 1977
○ JONATHAN RICHMAN & THE MODERN LOVERS / JONATHAN RICHMAN & THE MODERN LOVERS / 1977
●DIRE STRAITS / DIRE STRAITS / 1977
●ABBA / ARRIVAL / 1977
○ IGGY POP / THE IDIOT / 1977
○ VAN HALEN / VAN HALEN / 1978
●THE JAM / ALL MOD CONS / 1978
●THE STRANGLERS / BLACK AND WHITE / 1978
●DEVO / Q: ARE WE NOT MEN ? A:WE ARE DEVO ! /1978
●KATE BUSH / THE KICK INSIDE
●KRAFTWERK / THE MAN MACHINE / 1978
◇ BUZZCOCKS / ANOTHER MUSIC IN A DIFFERENT KITCHEN / 1978
●PATTI SMITH GROUP / EASTER / 1978
○ BRIAN ENO / AMBIENT 1 : MUSIC FOR AIRPORTS / 1978
○ THE CARS / THE CARS / 1978
●THE BAND / THE LAST WALTZ / 1978
○ BLONDIE / PARALLEL LINES / 1978
◇ THE ONLY ONES / THE ONLY ONES / 1978
●FUNKADELIC / ONE NATION UNDER A GROOVE / 1978
●THE POLICE / REGGATTA DE BLANC / 1979
●THE CLASH / LONDON CALLING / 1979
●THE SPECIALS / THE SPECIALS / 1979
●THE SLITS / CUT / 1979
○ MICHAEL JACKSON / OFF THE WALL / 1979
○ PINK FLOYD / THE WALL
●GARY NUMAN / REPLICAS / 1979
●STIFF LITTLE FINGERS / INFLAMMABEL MATERIAL / 1979
○ CHEAP TRICK / DREAM POLICE / 1979
●MADNESS / NOE STEP BEYOND / 1979
○ THE B-52'S / THE B-52'S / 1979
●AC/DC / HIGHWAY TO HELL / 1979
◇ THE UNDERTONES / THE UNDERTONES / 1979
●TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS / DAWN THE TORPEDOES / 1979
○ THE DAMNED / MACHINE GUN ETIQUETTE / 1979
●SUGARHILL GANG / SUGARHILL GANG / 1979


1980~1989年 95枚選出

●TALKING HEADS / REMAIN IN LIGHT / 1980
●JOY DIVISION / CLOSER / 1980
●AC/DC / BACK IN BLACK / 1980
●GANG OF FOUR / ENTERTAINMENT ! / 1980
◇ MOTORHEAD / ACE OF SPADES / 1980
○ PETER GABRIEL / PETER GABRIEL 3 / 1980
◇ OZZY OSBOURNE / BLIZZARD OF OZZ / 1980
◇ BAUHAUS / IN THE FLAT FIELD / 1980
●UB40 / SIGNING OFF / 1980
◇ JUDAS PRIEST / BRITISH STEEL / 1980
●THE POP GROUP / FOR HOW MUCH LONGER DO WE TOLERATE MASS MURDER ? / 1980
●DEAD KENNEDYS / FRESH FRUIT FOR ROTTING VEGETABLES / 1980
●THE CLASH / SANDINISTA ! / 1980
◇ DEXY'S MIDNIGHT RUNNERS / SEARCHING FOR THE YOUNG SOUL REBELS / 1980
○ ADAM & THE ANTS / KING OF THE WILD FRONTIER / 1980
●BRUCE SPRINGSTEEN / THE RIVER / 1980
○ SIOUXSIE & THE BANSHEES / KALEIDOSCOPE / 1980
●THE BUGGLES / THE AGE OF PLACTIC / 1980
●JOHN LENNON / DOUBLE FANTASY / 1980
●PUBLIC IMAGE LTD. / FLOWERS OF ROMANCE / 1981
●JAPAN / TIN DRUM / 1981
○ RUSH / MOVING PICTURES / 1981
◇ SOFT CELL / NON STOP EROTIC CABARET / 1981
●BLACK FLAG / DAMAGED / 1981
●DARYL HALL & JOHN OATES / PRIVATE EYES / 1981
●ROXY MUSIC / AVALON / 1982
●MICHAEL JACKSON / THRILLER / 1982
●PAUL MCCARTNEY / TUG OF WAR / 1982
◇ IRON MAIDEN / THE NUMBER OF THE BEAST / 1982
●DURAN DURAN / RIO / 1982
○ JOE JACKSON / NIGHT AND DAY / 1982
●ORANGE JUICE / YOU CAN'T HIDE YOUR LOVE FOREVER / 1982
●GRANDMASTER FLASH & THE FURIOUS FIVE / THE MESSAGE / 1982
●U2 / WAR / 1983
○ NEW ORDER / POWER CORRUPTION & LIES / 1983
●EURYTHMICS / SWEET DREAMS / 1983
●R.E.M / MURMUR / 1983
●CULTURE CLUB / COLOUR BY NUMBERS / 1983
●AZTEC CAMERA / HIGH LAND,HARD RAIN / 1983
●THE POLICE / SYNCHRONICITY / 1983
●DAVID BOWIE / LET'S DANCE / 1983
●ECHO & THE BUNNYMEN / 1983 PORCUPINE / 1983
●HUEY LEWIS & THE NEWS / SPORTS / 1984
●THE SMITHS / THE SMITHS / 1984
●PRINCE / PURPLE RAIN / 1984
●MADONNA / LIKE A VIRGIN / 1984
●WHAM ! / MAKE IT BIG / 1984
●BRUCE SPRINGSTEEN / BORN IN THE U.S.A. / 1984
●THE PRETENDERS / LEARNING TO CRAWL / 1984
◇ THE REPLACEMENTS / LET IT BE / 1984
●THE JESUS & MARY CHAIN / PSYCHOCANDY / 1985
●THE STYLE COUNCIL / OUR FAVOURITE SHOP / 1985
●SCRITTI POLITTI / CUPID & PSYCHE 85 / 1985
●PREFAB SPROUT / STEVE MCQUEEN / 1985
○ HUSKER DU / NEW DAY RISING / 1985
○ THE CURE / THE HEAD ON THE DOOR / 1985
●TOM WAITS / RAIN DOG / 1985
●TEARS FOR FEARS / SONGS FROM THE BIG CHAIR / 1985
●PHIL COLLINS / NO JACKET REQUIRED / 1985
●U2 / THE JOSHUA TREE / 1986
●BEASTIE BOYS / LICENSED TO ILL / 1986
●RUN DMC / RAISING HELL / 1986
●CYNDI LAUPER / TRUE COLOURS / 1986
●THE SMITHS / THE QUEEN IS DEAD / 1986
○ PAUL SIMON / GRACELAND / 1986
◇ METALLICA / MASTER OF PUPPETS / 1986
●THE THE / INFECTED / 1986
●XTC / SKYLARKING / 1986
●PRINCE / SIGN O' THE TIMES / 1987
●GUNS N' ROSES / APPETITE FOR DESTRUCTION / 1987
●BIG BLACK / SONGS ABOUT FUCKING / 1987
●STING / NOTHING LIKE THE SUN / 1987
●GEORGE MICHAEL / FAITH / 1987
●SUZANNE VEGA / SOLITUDE STANDING / 1987
●PUBLIC ENEMY / IT TAKS A NATION OF MILLION TO HOLD US BACK / 1988
●SONIC YOUTH / DAYDREAM NATION / 1988
●FISHBONE / TRUTH AND SOUL / 1988
●THE POSIES / IF I SHOULD FALL FROM GRACE WITH GOD / 1988
○ MORRISSEY / VIVA HATE / 1988
●TRACY CHAPMAN / TRACY CHAPMAN / 1988
●FAIRGROUND ATTRACTION / THE FIRST OF A MILLION KISSES / 1988
●EVERYTHING BUT THE GIRL / IDLEWILD / 1988
●KEITH RICHARDS / TALK IS CHEAP / 1988
●BAD RELIGION / SUFFER / 1988
●PIXIES / SURFER ROSA / 1988
●THE STONE ROSES / THE STONE ROSES / 1989
●AEROSMITH / PUMP / 1989
●DE LA SOUL / 3 FEET HIGH AND RISING / 1989
●MADONNA / LIKE A PRAYER / 1989
●LOU REED / NEW YORK / 1989
●JANET JACKSON / RHYTHM NATION 1814 / 1989
○ N.W.A / STRAIGHT OUTTA COMPTON / 1989
○ PAUL MCCARTNEY / FLOWERS IN THE DIRT / 1989
●GALAXIE 500 / ON FIRE / 1989
●MINISTRY / THE MIND IS A TERRIBLE THING TO TASTE / 1989


1990~1999年 127枚選出

●SONIC YOUTH / GOO / 1990
●JANE'S ADDICTION / RITUAL DE LO HABITUAL / 1990
●THE LA'S / THE LA'S / 1990
●DEPECHE MODE / VIOLATOR / 1990
○ PET SHOP BOYS / BEHAVIOR / 1990
●RIDE / NOWHERE / 1990
●HAPPY MONDAYS / PILLS'N'THRILLS AND BELLYACHES / 1990
○ DANIEL JOHNSTON / 1990 / 1990
●FUGAZI / REPEATER / 1990
○ ALICE IN CHAINS / FACELIFT / 1990
●NIRVANA / NEVERMIND / 1990
●RED HOT CHILLI PEPPERS / BLOOD SUGAR SEX MAGIK / 1991
◇ LFO / FREQUENCIES / 1991
●A TRIBE CALLED QUEST / THE LOW END THEORY / 1991
●TEENAGE FUNCLUB / BAMDWAGONESQUE / 1991
●PRIMAL SCREAM / SCREAMADELICA / 1991
●MY BLOODY VALENTINE / LOVELESS / 1991
●GUNS N' ROSES / USE YOUR ILLUSION I / 1991
○ BUTTHOLE SURFERS / BUTTHOLE SURFERS / 1991
●MASSIVE ATTACK / BLUE LINES / 1991
○ SEBADOH / III / 1991
●DINOSAUR JR. / GREEN MIND / 1991
●PEARL JAM / TEN / 1991
●U2 / ACHTUNG BABY / 1991
◇ METALLICA / METALLICA / 1991
●MUDHONEY / EVERY GOOD BOY DESERVES FUDGE / 1991
●808 STATE / EX:EL / 1991
●THE KLF / THE WHITE ROOM / 1991
●JESUS JONES / DOUBT / 1991
●LENNY KRAVITZ / MAMA SAID / 1991
●CYPRESS HILL / CYPRESS HILL / 1991
●RAGE AGAINST THE MACHINE / RAGE AGAINST THE MACHINE / 1992
●R.E.M. / AUTOMATIC FOR THE PEOPLE / 1992
●THE BLACK CROWS / THE SOUTHERN HARMONY & MUSICAL COMPANION / 1992
●MANIC STREET PREACHERS / GENERATION TERRORISTS / 1992
◇ FAITH NO MORE / ANGEL DUST / 1992
●APHEX TWIN / SELECTED AMBIENT WORKS 85-92 / 1992
●DR. DRE / THE CHRONIC / 1992
●ARRESTED DEVELOPMENT / 3 YEARS 5 MONTHS & 2 DAY ON THE LIFE OF / 1992
●LEMONHEADS / IT'S A SHAME ABOUT RAY / 1992
●HELMET / MEANTIME / 1992
●BRAND NEW HEAVIES / HEAVY RHYME EXPRERIENCE VOL.1 / 1992
○ THE ORB / U.F.ORB / 1992
○ ORBITAL / ORBITAL II / 1992
●MARY J. BLIGE / WHAT'S THE 411 ? / 1992
●NIRVANA / IN UTERO / 1993
●UNDERWORLD / DUBNOBASSWITHHEADMAN / 1993
●WU-TANG CLAN / ENTER THE WU-TANG / 1993
●JELLYFISH / SPILT MILK / 1993
◇ SUEDE / SUEDE / 1993
●PJ HARVEY / RID OF ME / 1993
●JAMIROQUAI / EMERGENCY ON PLANET EARTH / 1993
●WEEZER / WEEZER / 1994
●NINE INCH NAILS / THE DOWNWARD SPIRAL / 1994
●OASIS / DEFINITELY MAYBE / 1994
●NAS / ILLMATIC / 1994
●GREEN DAY / DOOKIE / 1994
●TLC / CRAZYSEXYCOOL / 1994
●PEARL JAM / VITALOGY / 1994
●OFFSPRING / SMASH / 1994
●THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION / ORANGE / 1994
◇ PORTISHEAD / DUMMY / 1994
●HOLE / LIVE THROUGH THIS / 1994
●MELVINS / STONER WITCH / 1994
●BLUR / PARKLIFE / 1994
●JEFF BUCKLEY / GRACE / 1994
●BEASTIE BOYS / ILL COMMUNICATION / 1994
●PAVEMENT / CROOKED RAIN, CROOKED RAIN / 1994
●G LOVE & SPECIAL SAUCE / G LOVE & SPECIAL SAUCE / 1994
●SOUND GARDEN / SUPERUNKNOWN / 1994
◇ DAVE MATTHEWS BAND / UNDRE THE TABLE AND DREAMING / 1994
◇ STONE TEMPLE PILOTS / PURPLE / 1994
●THE NOTORIOUS B.I.G / READY TO DIE / 1994
●BJORK / POST / 1995
●FOO FIGHTERS / FOO FIGHTERS / 1995
●BEN FOLDS FIVE / BEN FOLDS FIVE / 1995
●THE SMASHING PUMPKINS / MELLON COLLIE AND THE INFINITE SADNESS / 1995
●PAUL WELLER / STANLEY ROAD / 1995
●PULP / DIFFERENT CLASS / 1995
●ALANIS MORISSETTE / JAGGED LITTLE PIL / 1995
○ RADIOHEAD / THE BENDS / 1995
●GOLDIE / TIMELESS / 1995
●ELASTICA / ELASTICA / 1995
●OASIS / (WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY ? / 1995
○ THE CARDIGANS / LIFE / 1995
●TRICKY / MAXINQUAYE / 1995
○ RANCID / ...AND OUT COME THE WOLVES / 1995
◇ FOUNTAINS OF WAYNE / FOUNTAIN OF WAYNE / 1996
●BECK / ODELAY / 1996
●STEREOLAB / EMPEROR TOMATO KETCHUP / 1996
●DJ SHADOW / ENDTRODUCING / 1996
○ MARILYN MANSON / ANTICHRIST SUPERSTAR / 1996
○ FIONA APPLE / TIDAL / 1996
●BELLE AND SEBASTIAN / IF YOU'RE FEELING SINISTER / 1996
●KULA SHAKER / K / 1996
●THE FUGEES / THE SCORE / 1996
●DAFT PUNK / HOMEWORK / 1997
●RADIOHEAD / OK COMPUTER / 1997
●THE PRODIGY / THE FAT OF THE LAND / 1997
●YO LA YONGO / I CAN HEAR THE HEART BEATING AS ONE / 1997
●SPIRITUALIZED / LADIES AND GEBTLEMEN WE ARE FLOATING IN SPACE / 1997
○ THE CHARLATANS UK / TELLIN' STORIES / 1997
●COLDCUT / LET US PLAY ! / 1997
●BJORK / HOMOGENIC / 1997
●THE CHEMICAL BROTHERS / DIG YOUR OWN HOLE / 1997
●ELLIOTT SMITH / EITHER/OR / 1997
●ERYKAH BADU / BADUIZM / 1997
●MISSY ELLIOTT / SUPA DUPA FLY / 1997
●KORN / FOLLOW THE LEADER / 1998
●MERCURY REV / DESERTER'S SONGS / 1998
●FATBOY SLIM / YOU'VE COME A LONG WAY, BABY / 1998
●TORTOISE / TNT / 1998
●AIR / MOON SAFARI / 1998
●ASIAN DUB FOUNDATION / RAFI'S REVENGE / 1998
◇ UNKLE / PSYENCE FICTION / 1998
●RUFUS WAINWRIGHT / RUFUS WAINERIGHT / 1998
●LAURYN HILL / THE MISEDUCATION / 1998
●RAGE AGAINST THE MACHINE / THE BATTLE OF LOS ANGELS / 1999
●LIMP BIZKIT / SIGNIFICANT OTHER / 1999
○ THE FLAMING LIPS / THE SOFT BULLETIN / 1999
○ MOGWAI / COME ON DIE YOUNG / 1999
●SIGUR ROS / AGAETIS BYRJUN / 1999
●UNDERWORLD / BEAUCOUP FISH / 1999
●BASEMENT JAXX / REMEDY / 1999
●SQUAREPUSHER / MUSIC IS ROTTED ONE NOTE / 1999
○ TRAVIS / THE MAN WHO / 1999
●RED HOT CHILLI PEPPERS / CALIFORNICATION / 1999


2000~2007年 59枚選出

●EMINEM / THE MARSHALL MATHERS LP / 2000
●AT THE DRIVE-IN / RELATIONSHIP OF COMMAND / 2000
●PRIMAL SCREAM / XTRMNTR / 2000
○ BADLY DRAWN BOY / THE HOUR OF BEWILDERBEAST / 2000
●DEFTONES / WHITE PONY / 2000
●RADIOHEAD / KID A / 2000
●AUTECHRE / CONFIELD / 2000
●THE STROKES / IS THIS IT / 2001
○ JIMMY EAT WORLD / BLEED AMERICAN / 2001
◇ TOOL / LATERALUS / 2001
○ ASH / FREE ALL ANGELS / 2001
◇ GORILLAZ / GORILLAZ / 2001
●PREFUSE 73 / VOCAL STUDIES + UPROCK NARRATIVES / 2001
○ JAY-Z / THE BLUEPRINT / 2001
◇ SUPER FURRY ANIMALS / RINGS AROUND THE WORLD / 2001
◇ MUSE / ORIGIN OF SYMMETRY / 2001
●COLDPLAY / A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD / 2001
◇ ...AND YOU WILL KNOW US BY THE TRAIL OF DEAD / SOURCE TAGS & CODES / 2002
●THE LIBERTINES / UP THE BRACKET / 2002
●THE MUSIC / THE MUSIC
◇ QUEENS OF THE STONE AGE / SONGS FOR THE DEAF / 2002
●WILCO / YANKEE HOTEL FOXTROT / 2002
●THE CORAL / THE CORAL / 2002
●NAS / GOD'S SON / 2002
○ BOARDS OF CANADA / GEOGADDI / 2002
◇ SUM 41 / DOES THIS LOOK IBFECTED ? / 2002
◇ BRIGHT EYES / LIFTED OF THE STORY IS IN THE SOIL, KEEP YOUR EAR TO THE GROUND / 2002
○ THE WHITE STRIPES / ELEPHANT / 2003
●YEAH TEAH YEAHS / FEVER TO TELL / 2003
●LINKIN PARK / METEORA / 2003
●THE RAPTURE / ECHOES / 2003
●JET / GET BORN / 2003
●OUTKAST / SPEAKERBOXXX/THE LOVE BELOW / 2003
●KASABIAN / KASABIAN / 2004
○ GREEN DAY / AMERICAN IDIOT / 2004
●FRANZ FERDINAND / FRANZ FERDINAND / 2004
○ MODEST MOUSE / GOOD NEWS FOR PEOPLE WHO LOVE BAD NEWS / 2004
◇ THE ARCADE FIRE / FUNERAL / 2004
○ THE STREETS / A GROUND DON'T COME FOR FREE / 2004
●INTERPOL / ANTICS / 2004
●THE KILLERS / HOT FUSS / 2004
●!!! / LOUDEN UP NOW / 2004
●BLOC PARTY / SILENT ALARM / 2005
●KANYE WEST / LATE REGISTRATION / 2005
●THE MARS VOLTA / FRANCIS THE MUTE / 2005
●SCISSOR SISTERS / SCISSOR SISTERS / 2005
●LCD SOUNDSYSTEM / LCD SOUNDSYSTEM / 2005
●RAZORLIGHT / RAZORLIGHT / 2006
●ARCTIC MONKEYS / WHATEVER PEOPLE SAY I AM, THAT'S WHAT I'M NOT / 2006
●MY CHEMICAL ROMANCE / THE BLACK PARADE / 2006
●AMY WINEHOUSE / BACK TO BLACK / 2006
●CLAP YOUR HANDS SAY YEAH / CLAP YOUR HANDS SAY YEAH / 2006
●THOM YORKE / THE ERASER / 2006
○ RADIOHEAD / IN RAINBOWS / 2007
●BATTLES / MIRRORED / 2007
●THE VIEW / HATS OFF TO THE BUSKERS / 2007
◇ THE ENEMY / WE'LL LIVE AND DIE IN THESE TOWN / 2007
●M.I.A. / KALA / 2007
●KLAXONS / MYTHS OF THE NEAR FUTURE / 2007


●うんざりした?ワケ分かんない人には意味のナイ呪文みたいなモンですね、ちょうど般若心経くらい意味わかんないでしょ。
●とにかくですね結果を申しますと。ボクの保有枚数は、60年代=46枚/79枚(58%)、70年代=83枚/140枚(59%)、80年代=74枚/95枚(78%)、90年代=102枚/127枚(80%)。00年代=39枚/59枚(66%)合計=344枚/500枚(68.8%)。ちなみに全然持ってない率は約10%でした。うーん、15歳から音楽聴き始めて20年。ロックの歴史街道はまだ7割も歩いてない。でもディスクガイドに示された道はあくまで国道とか幹線道路ってコトで。ホントの秘宝は謎のケモノ道に転がっている(はず)。ホント果てしないな~。そしてボクは、またヨレヨレとCD屋を彷徨い、無駄金を費やして不毛な買物を続けていくのであろう。

今日は七夕。しかし雨。
●朝。窓の外を眺めながらヒヨコ「アメだと、アマのガワがあふれちゃうね~。アメプチちゃん(ヒヨコにしか見えない雨の妖精)がたなばたしたいって、あそびにきちゃったんだね。アメプチちゃんは、きのうくればよかったのに」でも、夜には雨は上がった…。

我が家の七夕

●ヒヨコのお願い事。「おうきなってら でさいなあ になりたい ひよこ」(訳注:大きくなったらデザイナーになりたい)
●ノマドのお願い事。「はつめいか と うちゅうかがくしゃ に なりたいです のまど」


今日も横浜の精神病院に行った。が、内容が濃過ぎてよく分からん。
●心理テストの結果、カウンセリングの結果、そして「リワークプログラム」の内容……。いっぺんにダダーッと説明されて把握しきれない。来週他の担当者さんも現れて、もう一度より細かく説明されるそうだから、その時まとめてご報告します。……やっぱり、心理テストの結果をザックリ見ると、ボクはある意味では極端な性格に出来てるみたいね…。今まではそれが長所であったんだけど、仕事が段々ハードになり、かかる責任も重くなるにつれて、その長所が裏目に出た、そうな。


●そんなこんなしてるウチに、もう夏は爆発寸前だよ。

夏は爆発寸前



●そんな感じで?今日も60年代のフラワームーブメントを感じさせるロックバンドを聴いてる。

LOVE「FOREVER CHANGES」

LOVE「FOREVER CHANGES」1967年
●サイケなジャケから、もっと焦点の合わないポヤポヤアシッドフォークを予想してたけど、思ったより骨格のハッキリしたロックで、安心というか拍子抜けというか。ビートが明確で、スパニッシュな匂いを放つギターやマリアッチなホーンアレンジが活躍する曲があったり(さすがロサンゼルス)、ガレージサイケっぽいギターが暴れたりと勇ましい筋肉を見せつけてくれる。「LOVE」なんて甘い名前だけど、お花を握ってフワフワしてる軟弱モンってワケじゃないぜ、とピシャリかまされた。
●それでも世間的にはアシッドフォークってコトなの? 聴き進めていくとストリングスアレンジとともにライトな陶酔感を遠くから静かに持ってくる曲も出てくる。コーラスもキャッチーで、爽やかな美しさ。最後の曲「YOU SET THE SCENE」は7分弱の時間を、次々と展開しながら、ストリングスとホーンがキラキラと空間を埋め尽くしていく感じ。これが西海岸のドラッグ/トリップ観なのかな、すごく牧歌的でピースフルだなあ。
●それに比べて同時代ニューヨークの THE VELVET UNDERGROUND はスッゴく殺伐としてて悲観的だね。ボクにとってのサイケデリックロックの標準座標は、彼らのサウンド、耳をキリキリ捻り上げるような轟音ギターの中で LOU REED「ヘ~ロ~イン、イッツマイライフ、マイワイフ!」って呻いてる感じだから。
●でも結局バンドのサブリーダーがヘロイン中毒でダメになって、この後 LOVE は急速に活動の質を下げていってしまう。やっぱクスリはよくないね。自分が今浴びるように飲んでるクスリが、さてさて連中の飲んでたクスリとどんだけ違うのか、自信はないけどさ。
●あと、すごく細かくしょーもないギモン。ジャケットは「ジスイズサイケ!」な極彩色アートワークだけど、5人のオトコの顔が描かれてんのね。でもバンドは四人組なの。なんで一人多いの?

ノマド、真剣に将棋を研究。
「将棋入門」とかいう本を与えたら、本文はろくに読めないのに、盤図面にたくさん書き込みをして、新たな陣形の組み方をセッセと覚えてる。たった一人で。今日はお手製の将棋ハンドブックを自分で作って、「ぎんかんむり」とか「みのがこい」の陣形を図にしてた。「みのって、テレビにでてるみのさんのコトかな?」とか言いながら。
●もはやボクの知識を超えているので、ボクはノマドと将棋をプレイすることで、ノマドが覚えた新陣形を自分のアタマにコピーする。今日は「ぎんかんむり」を張るつもりが、互いに陣形が完成する前に前線が衝突し、ボクの王将が敵陣に突っ込むまで追いつめられた(いわゆる「入玉」ってヤツ?)。でもやっぱ最後はパパが勝つ。そんで二人で反省会。「ノマドは、パパが入玉する時に連れて来てた金将を桂馬で殺すチャンスを実は見逃してたんだ。アレを見逃さなかったら、パパの王は防御がなくなって死んでたな」とか言って。


「猫の恩返し」

昨日の夜は、ジブリの「猫の恩返し」。
宮崎駿は企画だけで制作に深く関わってないのでスルーしてました。でも家族四人で見たらオモロかった。ヒヨコ真顔で「ヒヨコは、ネコでもいいな~」今でも既にネコみたいなもんだろ。



●恒例の花も。すいませんね、毎度。

akahana.jpg


●今日は眠いわ~。昨日は日光に当たり過ぎた。で疲れてるんだな。BGMはこんなヤツにしてみた。

JEFFERSON AIRPLANE「SURREALISTIC PILLOW」

JEFFERSON AIRPLANE「SURREALISTIC PILLOW」1967年
●タイトルを日本語に訳せば「超現実まくら」ドラえもんのひみつ道具か、霊感商法グッズの名前みたいだ。しかし効きまくる。ナゼか眠くなる。どうしても最後まで聴き通せない。気付くと爆睡してる。午後いっぱいズーッと、フトンの前にあるラジカセを何度もプレイしかし爆睡、プレイ&爆睡、プレイ&爆睡を6回くらい繰り返した。
●歴史的事実を振り返れば、60年代西海岸のフラワームーブメントの中心だったサンフランシスコで、サイケデリックロックを鳴らした男女混合ロックバンドだ。ロックの教科書に出てくる名盤ですな。んーでも、サイケだから絶大な催眠効果があるって訳じゃない。つーか、今の耳じゃどのヘンがサイケか正直よく分かんないなあ。むしろ日光イッパイの明るいフォークロック/カントリーロックとして楽しいと思って聴いた。「SOMEBODY TO LOVE」とかチカラ入った女性ボーカルがタフで、普通にカッコいい。で、中盤「TODAY」「COMIN' BACK TO ME」あたりの実に優しいアコースティックサウンド(フルートの隠し味が美しい!)にスヤスヤ眠らされてしまうのだ。で気付くと8曲目の美しいコーラスワーク「HOW DO YOU FEEL」&9曲目のインスト小品「EMBRYONIC JOURNEY」になってて、再びスヤスヤしてしまうのだ。だからその後出てくるヒット曲「WHITE RABBIT」は全然印象に残らない。どんだけボクは眠いんだ?
●60年代では絶大なる支持を集めていたこのバンドだが、時代の流れと共に、JEFFERSON STARSHIP(飛行機から宇宙船に出世魚?)と改称したり、単純に STARSHIP だけになっちゃったりするんだけど、その影にはメンバー同士の泥沼な集合離散があってソレはソレは複雑でよくわからん。少なくともこの繊細な「超現実まくら」から「シスコはロックシティ(WE BUILT THE CITY)」のあっけらかんな80年代ヒットポップスへの紆余曲折は、当事者にしちゃ筆舌し難い苦しみがあったんでしょう。ヒッピーなカウンターカルチャーからマーケティング地獄のMTV時代への変遷、もう同じバンドとは思えないよ。…え、実際ほとんど同じ人は残ってない?



●一方で60年代からしぶとく生き残るオッサンもいる。

KEITH RICHARDS「TALK IS CHEAP」jpg

KEITH RICHARDS「TALK IS CHEAP」1988年
泣く子も黙る THE ROLLING STONES のオリジナルギタリストだよ!ドラッグ中毒でボロボロになっても結局生き残って来た伝説の一人。とはいいつつも、80年代はストーンズにとっても危機の時代で、スットンキョウなディスコサウンド(「MISS YOU」)や、気色悪い裏声レゲエ(「EMOTIONAL RESCUE」)なんぞをやって自分らの音楽をアップデートしようと必死だった時期。まー、あの無理さ加減もひっくるめてボクは楽しんで聴いてますが。
●でこの KEITH のファーストソロは、そんな中でメンバー間の緊張が最高潮に達してた頃のヤツだね。1986年「DIRTY WORK」をバンドがリリースした時には、文字通りダーティな現場だったようで、MICK はやる気なし(自分のソロが気になる)、CHARLIE はドラッグ漬けと最悪。KEITH 主導で勧めた結果、ジャケの座り位置までに力関係が反映する結果になる。ボクはこのアルバム収録の「HARLEM SHUFFLE」はルードなファンクで大好きだけど。

THE ROLLING STONES「DIRTY WORK」 THE ROLLING STONES「DIRTY WORK」

●そんで半ばキレ気味で始めた KEITH のソロ活動。ジャケの顔から貫禄剥き出し!タバコは指焼くってくらいギリギリまで吸う!そんでリングはしゃれこうべ!さすが JOHNNY DEPP「パイレーツ・オブ・カリビアン」ジャック・スパロウの役作りに参考にしたってのが頷ける。
●さて実際聴いてみると、第一印象は「声高え!」そうだそうだ、この人渋み効きまくってるけど、歌声は高いんだった。1972年「EXILE ON MAIN ST.」収録の KEITH ボーカル曲「HAPPY」も声高かったもんね~。忘れてたよ。なんか、OASIS NOEL GALLAGHER が初めて歌った時「兄ちゃん、声高いよ!」って突っ込みたくなった感じと一緒。しかも「HAPPY」の頃ほど歌えてりゃイイけど、酒ヤケしてるのか全然歌えてませーン。
●あとね、恐ろしいほどギターがユルいんだよ。伝説のロックバンドの屋台骨を支えて来たギタリストのソロよ、どんだけスゲエギター弾くのかと思ったら、スッカスカのゆるーいストロークで、味だけで押し通す作戦。「ロックは技術じゃねえんだよ!イキフン勝負だよ!わかるか若造!」ははーっ、ありがたいお言葉ありがとうございます。
●ボクの持論で、「ストーンズはアントニオ猪木である」というテーゼがあります。最近のアントニオ猪木って普通に見たらへんなオジさん。123、ダーッ!しか言わない。でも全盛期のカリスマを知ってる人から見たらナニやってても神。ストーンズも、知らない人から見たら還暦ジイさんがよくハシャグよ~だけど、そのカリスマに飲み込まれたら最後、ナニやってもスゴく思えちゃう。このソロは、スッゲー内容ないのに、なんだかカッコいいと思えてしまう、思わされてしまう、驚異の魔法を思い知る一枚。だからストーンズに興味のない人には単なる産廃ゴミですので気をつけて下さい。


ノマド、サッカーの練習試合。初体験。
完全文系少年(ガンダムとか将棋とかレゴとか図鑑が好き)であるノマド、このままだとホントに親父(つまりボク)そっくりのインドア野郎&ひきこもりスレスレになりかねないので、敢えてギャク張りで渋谷区のサッカークラブに先月入会させたのだった。ま、近所の仲間や小学校の友達も一緒なのでその勢いでブチ込んだというか。ルールもヘッタクレもない球の蹴り合いに過ぎないレベルだが、少しでも太陽の光に当てる工夫をしない限り、コイツ一生自発的にこんな事しない。ボク自分の性格を慮れば、アタマん中父親と生き写しのノマドの思考パターンはお見通し。ヤツ自身は興味があるんだかないんだか?やれば夢中になるが、深い思い入れもない様子…。
そんで、早速練習試合の誘いが来た。ルールも知らなければユニフォームすら持ってないけど、とにかく参加してみる事にした。このクソ炎天下の下、初台の小学校まで親子で出向く。

のまどサッカー1

コーチ意外過ぎる采配で、なんとノマド、スタメン出場!……実はヘタッピな子から順番に出して入れ替えていく作戦だったようだが。訳も分からず戦場に立つノマド、でもそれなりに動いてみせる。背番号2番のゼッケンがノマドね。ミドリチームが味方。なんとかチームメートとリンクを試みる。しかし敵も味方も同い年なのに、ガンダムに飛び乗ったアムロの初陣のようにはいかない……、ボールにはチョッピリ触れるが見せ場はないな。


のまどサッカー2

そして早速スタミナ切れ。最深部DFとしてキーパーの子と、遠くの戦線をボケーッと見守る。時にはキーパーの子の後ろにいたりする。そりゃねーだろチョーヘタレ、と思いつつ、初陣だししょうがねえかと思う事にする。そもそもボクのコドモがサッカーって段階で画期的だわ。自分の少年時代じゃ考えられん。
一方ヒヨコは、踏み台使って逆上がりの練習。アリエルのパンツをオッピロゲてクルクル回っとった。「パパ!ヒヨコ10かいできたよサカアガリ!」

ひよこ逆上がり

●試合後、喫茶店で反省会。「ノマド、今日は暑くてスグにくたびれちゃったけど、日本代表はオマーンやバーレーンで戦ってるんだぞ。ノマドの知っている通り砂漠の国だ」もっと暑い中で試合するんだから。サッカーは暑くても寒くても雨が降っても雪が降ってもやるものなの。それと、DFするとしても、もっと前に出て敵の邪魔をするのがイイ。一番後ろにいる桂馬より、前に出た桂馬の方がウンと敵の邪魔になって防御になる。将棋知ってるノマドならわかるだろ。


●この反省会を行った喫茶店が、これまた不思議な所だった。

かんてんぱぱ

「かんてんぱぱ cafe 初台店」
●寒天メーカー「伊那食品工業(株)」という会社が直営してるカフェで、寒天メニューが異常に豊富。豆かんてんとか、珈琲かんてんとか、冷やし寒天麺(!)とかがある。しかも歯ごたえ満点の寒天でコダワリ見事って感じ。その心意気やヨシ! 場所:渋谷区初台1ー32ー24。

●今日は、ノマドたちとココで別れて涼しい夕方になるまでココで読書。iPod のBGMは、COLDPLAY。だってバンドの名前が涼しげじゃん。……まあ、最近ボクはなんだかメッキリ疲れちゃってるので、昨日に引き続きこのバンドが代表するような「メソメソロック」(←ボクの造語)を聴いてみようという気分になったわけよ。はい、アルバム4枚まとめ聴き!



COLDPLAY「PARACHUTES」

「PARACHUTES」2000年
COLDPLAY がシーンに登場して来た時、2000年頃にはこのバンドをボクはほぼスルーしてしまってた。コイツらこそ00年代メソメソロックバンドの元祖(最新型メソメソバンド DEATH CAB FOR CUTIE については前回の記事を見てね)。ピアノポロポロの叙情的な表現は、ひねくれたもの勝負の90年代ロックから見ると普通すぎて退屈きわまりなかった。90年代ダンスミクスチャー路線の狂気から目が覚めたU2 のマネをしてるつもりなのか?その割にはボーカルがあまりにも迫力不足。シリアスな音作りは RADIOHEAD のマネなのか?でも彼らの旺盛な実験精神とはほど遠い平凡なサウンド。中途半端~。よって無視!
●ところがどっこい市場では全世界で大受け大ヒットで、このUK野郎は一気にスターダムに乗っかった。その後の叙情的ピアノロック、ボクの造語では「メソメソロック」の大家として00年代に君臨。フォロワーもイッパイ出てくるわけよ。
●聴き所は、シングルにもなった「YELLOW」かな。一番このバンドっぽいサウンドだから。切なげな細いボーカル、ギターがポロポロ、ピアノがポロポロ、コーラスがサァーっと入って来て、間奏にガキっとギター。決して急がず、ジワジワと温度を上げていく。で、ロウソクを吹き消すようにフッと消える。


「A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD」

「A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD」2002年
「アタマに血が上る」ってタイトルのくせして、アタマ半分ちょん切れてるじゃないか。…そんな子供のような抗議はどうでもいいね。COLDPLAY サウンドはココに完成。よりピアノの音が可憐な「CLOCKS」はその手法の最高傑作じゃないかな。朗々と響くボーカルに寄り添う澄み切ったシンセとソレを追うピアノのリフレイン。その次の曲「DAYLIGHT」のギターリフが、ほんのりオリエンタル/インディアなサイケ風味を出してるのが気になる。あくまで基調はタンタンと響くピアノ、そこにわずかに揺らぐギターと、焦点のぼやけたボーカルが、1ミリだけサイケ。同時期 OASIS「THE HINDU TIMES」と同じくらいの、なんちゃってサイケ。KULA SHAKER ほどもイケテナイほどなんだけど、アンパンマンカレー程度の甘口好みなら雰囲気のメリハリとして楽しめる。「A WHISPER」は曲名に反してギターが珍しくゴツい。


xy coldplay

「X&Y」2005年
リアルタイムでこのバンドに興味を持ったのは、このアルバムの時だった。ココからカットされたシングル「SPEED OF SOUND」のプロモがキレイだったからだ。何千本ものネオン管をステージに立て込み、整然とした制御で美しく光り輝かせる。曲うんぬんよりも、この舞台照明にココロ奪われた。そんで結果このバンドの必殺ピアノロックに、陥落した。こっから遡って前のアルバムに手をつけたんだよな~。アルバムタイトルは何の意味があるんだろう?男女の染色体かな?



「VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENDS」

「VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENDS」2008年
メソメソロックがいつのまにやら段々タフになってきた。ジャケも力強いじゃないか。19世紀の画家ドラクロワが描いた「民衆を導く自由の女神」を使っている。実は DRAGON ASH「VIVA LA REVOLITION」 とちょっとカブっちゃったね。DRAGON ASH の連中は描き直しててホンモノは使ってないけど。

Viva La Revolution

でもでもでも19世紀絵画とか言って古臭い古典美術かよ、と思うなかれ。20世紀初頭の印象派が座標軸になってる今の一般的美術観ではオールドタイプだけど、当時は絵画革新運動のリーダーだったんですよドラクロワは!ソレまでの既存画壇は聖書の逸話や古代ギリシャ&ローマの神話ばっかりを画題に選び型にハマった描き方をそのまま踏襲して満足してた。この保守派を「新古典主義」って言いますけどね。でもドラクロワ率いる「ロマン主義」チームは、画題に斬新で生々しい実際の事件や戦争を取り上げセンセーションを起こす。ドラクロワの時代とココに描かれたフランス革命は40年も離れているけど、最近の血なまぐさい政治的事件をリアルに、いや劇的にロマンチックに描くのは、センセーションであり、お決まりの神話ネタばっか見てたヤツらを戦慄させるに十分な所業だったわけ。結果世間の逆風をモロにカブるドラクロワだけど、近代絵画がより大きな自由を手に入れる準備を整えた偉人なんです。
●そんで、この絵。「民衆を導く自由の女神」フランス革命の火ぶたが切って落とされて、民衆が一斉に絶対王権に叛旗を翻した!フランス国旗を握って戦士を鼓舞する女神は、敵の兵士を踏みつけて、オマケにオッパイ丸出し。オッパイ丸出しの美人さんに煽られたら、周りの義勇兵もジットはしてられねえぜ!このままバスティーユ監獄まで突撃だ!センセーション!絵は1789年のフランス革命を描いてるけど、描かれた時代は1830年のフランス7月革命(王政復古打倒)の時期。作者の政治的意図は丸見えだよね。左のライフル紳士はドラクロワ本人だって言われてる。やっぱセンセーション!
●おっと、たまたまボクがこの絵が好きだったので、説明が長くなった。ちなみに「VIVA LA VIDA」はスペイン語で「人生バンザイ!」の意。音楽のトーンは一気に躍動的になり、いつもの裏声ボーカルは、時に深く低く響く。ピアノが重要なのは変わらないが、音像をキレイにまとめずに混乱と不安を余韻に残してアルバムは進行する。7分前後の長尺曲(組曲?)を二曲も配置。その「LOVERS IN JAPAN」「YES」は聴き応え確かにアリ。メソメソロックのリーダーは、メソメソロックを卒業しつつあるぞ。



ついでにもう一枚だけ、メソメソロックを。


LEELAND「SOUND OF MELODIES」

LEELAND「SOUND OF MELODIES」2006年
●コッチはアメリカはテキサスのバンド。主役は LEELAND MOORING という男だがデビュー段階でまだ17歳。それでコレだけ繊細なメソメソロックが書ける、そして歌えるなんて立派なものだ!なんといっても表題曲「SOUND OF MELODIES」がキャッチーでたまらない。ジックリと大地を踏みしめて響くギターロックに瑞々しく青い声が響く。ブッシュ大統領の出身地テキサスは、大味で武闘派でキリスト教原理主義のマッチョ野郎(または肥満)しか住んでないのか?と偏見タップリで見てたけど、こんな繊細な青少年がいるなら大丈夫だ。アメリカよ、次の大統領の時代で正気を取り戻してちょうだい。……レコード会社のページだと「エモ」だって紹介されてるけど、これも「エモ」なんだ…。「エモ」って定義付けが難しいね…。



季節はもう夏。
●オヤジ趣味と言われようと、植物接写シリーズドンドン出しちゃいます。だって季節がどんどん変わって、花がどんどん入れ替わっちゃうんだもん。

あじさいとひまわり


ふうりん


せいたかあわだちそう


はなとはち


むらさき


●ボクは仕事の仕過ぎで神経を病んでから、嗅覚が機能しなくなってたんだけど、最近は花や草木や植物の香りを感じることができるようになってきた。だから、こんなにも草花に目を魅かれるのかも知れない。反対に言えば、嗅覚を失ってた頃のボクには、植物や自然の美しさなんて微塵の価値もなかった。嗅覚って大事だよ。食べ物だって全然味が違うんだ。激務に夢中になってたボクは、食事すらも忘れて仕事に夢中になってた。ランチはマジで10秒チャージのみ。「ヴィダー・イン・ゼリー」「カロリーメイト」だけ。むしろ食事するのが面倒くさかったくらいだ。今は随分変わったよ。毎日ワイフの手料理を食べているからね。



先週は、後輩たち大勢に会い、結果ぐったり疲れた。
●事務的な会話ならば、何の苦もなくこなせるのだが、こと情緒的な会話(友人や同僚との会話)となると、スゴくエネルギーが消耗する。情緒的感性のバッテリーが完全にアガってしまい、すぐ充電が必要になる。携帯電話で言うと買換えのタイミングだが、情緒バッテリーはソフトバンクでもドコモショップでも扱いがない。できれば全身新製品に機種変更したいのが本音だが、21世紀の科学ではまだソレは無理っぽい。職場の後輩達と沖縄居酒屋で盛り上がってしまったのは先週金曜だが、今だにボクのバッテリーは赤表示だ。
●心療内科のオバさん先生は、「そりゃ疲れるわよ。ダイジョウブ、それがフツウだから。疲れないようだったらまた別のクスリ出さないといけないトコロよ」でもホントダルいんすよ。どんなに寝ても疲れがとれない、カラダ中にドロ水が入って重くてしょうがない感じっす。まあ、後輩に会うって段階で覚悟してたから、かまわないっちゃーかまわないんだけど。


最近ボクが携帯で取り集めている植物の写真。
●ワイフが文句をつける。「オジさんの写真趣味と同じじゃない」んまー、変わらないだろうな。でも見てくれよ、お花の中じゃアリンコが大忙しなんだよ。34歳になるまでそんなコトも知らなかったよ。

しろいはな




くたびれているから聞いてる音楽も、ちょっとメソメソした感じ。
DEATH CAB FOR CUTIE というワシントン州のUSインディロックバンド。初めて聴いた時は、COLDPLAY 以降のメソメソロック(←ボクの造語だけど、言わんとしてる事はわかるでしょ)なんだろうな~と思って聴いた。メジャーに移った後の新しいアルバムから順番に聴いていったのでそう思ったんだけど、インディ時代はそこそこガキッとギターロックだったんだなとも思った。でも絶えずメソメソしたメロディを、細い声で切々と歌い上げる感覚は一貫してる。インディな暗い文学少年がメランコリックな気持ちから抜け出せずに深い森を彷徨ってるうちに、メジャーのキレイな草原に到達しちゃって、より一層メソメソし放題。一気に4枚まとめ聴き。


The Photo AlbumThe Photo Album
(2007/01/22)
Death Cab for Cutie

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「THE PHOTO ALBUM」2001年
●インディ時代で三枚目くらいのアルバム。日本盤だと、ボーナストラックになんとあの名曲 BJORK「ALL IS FULL OF LOVE」のカバーが収録されてる!インディギターでこの曲やるとこんな風になるんだあ、と感心。この曲選んじゃう所で一体どれだけメソメソしてるかが予想つくでしょ。


TRANSATLANTICISMTRANSATLANTICISM
(2003/09/18)
デス・キャブ・フォー・キューティー

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「TRANSATLANTICISM」2003年
●インディ時代最後のアルバム。各所で希にガーンとギターが鳴ります。ボーカルはいつも通り貧弱。このアルバムの曲が沢山のテレビドラマや映画に使われたから、彼らはグッと世間の注目を浴びてメジャーへの切符を手にするらしい。地に足が離れる事はないけれど、確かにスケール感が大きくなった印象。アルバム表題曲は8分弱もあるんだよ。極上のメソメソロックだよ。


PlansPlans
(2005/09/05)
Death Cab for Cutie

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「PLANS」2005年
●メジャー移籍でメソメソ度急上昇。基本的な姿勢はメジャーだろうと全然変わらない。しいていえばシンセが増えてより音がまろやかになったのかな。楽曲はよりキャッチーに。


Narrow StairsNarrow Stairs
(2008/05/13)
Death Cab For Cutie

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「NAROW STAIRS」2007年
●声の澄み切った響きが完全に COLDPLAY だと思った。思い切りメソメソ出来るんで、お疲れの時には是非お勧めします。ピアノの音がポロポロ落ちて、ココロの表面に静かな波紋を起こします。



●でね、全然関係ないけど、昨夜の夢のハナシ。


このバンドを iPod でかけっ放しにして夜寝てたら、THE BEATLES の夢を見た。
●不思議な夢だった。普段は悪夢しか見ないのに、夢らしい夢だった。1963年デビュー間もないマッシュルームカットとお揃いスーツの THE BEATLES がなんとプラネタリウムでライブをするのだ。それはそれはロマンチックで、会場を見上げれば満天の星空と天の川。プラネタリウムの席に座ってライブを見てるんだけど、隣にいるのは学生時代の女友達。もう十何年も会ってないのに。そもそも仲も別に良くなかったような…。彼女は一体今ナニをしてるのか?
●すると GEORGE HARRISON がおもむろにギターをチェロに持ち替えて(絶対ありえない!)、それはそれはサイケデリックな音響を奏で出した。曲は「STRAWBERRYFIELDS FOREVER」から「TOMORROW NEVER KNOWS」のメドレーだ。で、ボーカルとるのがなんと RINGO STARRえ、歌うの RINGOなの? マジ? ギター持ってセンター立ってるぞ! ……がしかし、この貴重なライブの途中でボクは強烈な尿意に襲われてしまう。「そりゃナイぜ、ここで席は立てない!この名曲の途中では!」しかし演奏はインプロビゼーション炸裂のサイケなジャムジャム状態になり全然終わる気配がない。「だめ!もうトイレ行く!」……と思ったら夢だった。そんでフトンを出てトイレに行く。



そんな夢を見たから、THE BEATLES 前半戦を聴く。
THE BEATLES のキャリアは、「赤盤」/「青盤」、または「PAST MASTERS VOL.1」/「VOL.2」、アルバムで言えば「RUBBER SOUL」と「REVOLVER」の間、1966年8月で人前でのコンサートを全部ヤメる前と後、つまり前半戦と後半戦でザックリ割れますわね、まるでスイカ割りのスイカのように。でドッチもおいしい。しかし味は全然違う。THE BEATLES 大好きって人は両方聴くだろうけど、どうでもイイ人は片ッポしか聴かないだろう。そんくらい作風が違うから。
完全後追い世代のボクは、後半戦こそがオモシロい。キャッチーで甘く楽しい所もタップリなのは当然だが、(スイカに例えれば)タネが多過ぎて食べづらい。腐りかけてる場所もあるし、腐りかけてるからこそ完熟味が出てる。あの4人がヤバい煙やクスリを目一杯吸い込んで制作した不健康造形だから、しばしば奇妙なカタチにひるむ。でも高校時代の悪友ナツエスくん(仮名)が、ドラッグカルチャーやサイケカルチャーとの関連や、チャールズマンソンホワイトアルバム聴いてカルト殺人したとか、「SGT. PEPPERS~」には「田中さ~ん田中さ~ん田中さ~ん」というフレーズがサブリミナル的に仕込まれているとか、人生には一切役に立たない知識を解説してくれたコトがずっと20年間影響してて、スタジオに籠り切ってロックの錬金術実験に勤しんでたバンドを夢想する方が好きになってしまったのだ(この事は以前の記事で書いたなあ、ヒマ人の方は「ナツエスくん」でブログ内検索して下さい)。
●前半戦の楽曲は、ポップアイドルの THE BEATLES のイメージが先行してて、キャッチーで甘く味わい易い。曲も短くシンプルでシンガロングできる馴染み易さと愛嬌のよさがある。リアルタイムであの時代を体験した人は、コッチの方が印象深いと思う。反対にボクはあんまりマジメにこの時代の曲を聴いた事がなかった。でも夢には前半戦マッシュルームの FAB4が出て来たのだ! そこでCD棚からゴソゴソ引っ張り出して、この時代の彼らの音楽を聴いてみる。



Past Masters, Vol. 1Past Masters, Vol. 1
(1990/10/25)
The Beatles

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「PAST MASTERS VOL.1」1962-1965年
●アルバム未収録のシングル曲をまとめたシリーズ。「SHE LOVES YOU」「I WANT TO HOLD YOUR HAND」ドイツ語バージョンとか入ってる。メジャーデビュー直前の THE BEATLES はドイツのハンブルグに行ってロック武者修行をメチャメチャやってるからな。アイドルづらしてシャツ脱ぐとタフなロック筋肉で腹筋6つに割れてます的な感じ?
THE BEATLES 後半にナツエスくんという人物が導入してくれたように、THE BEATLES 前半にボクを導入してくれた人物もいる。「ローリー」ってニックネームの女の子である。ローリー寺西とは関係ない。ローリー「ロリコン」に由来するあだ名で、彼女は「やっぱ男子は年下の子がイイ!」と公言しまくってたので、こんなあだ名に収まった。高校時代の三年間、違和感なくこの名前でボクは彼女を呼び切ったのだから、本人も気に入ってたんだろう。童顔だから周囲は気付かないが実は結構危ない小悪魔系だった。ホントに年下が良かったんだろうか?彼女も今は主婦になり、たしかダンナさんは同い年だったような…。
ローリーは素朴に PAUL のタレ目が好きであって、PAULの声ならナンでもよかった。ボクもこのアルバムでは、PAUL のばびーん!っと響くベースの一撃から始まる「I FEEL FINE」が一番好きだ。



Please Please MePlease Please Me
(1990/10/25)
The Beatles

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「PLEASE PLEASE ME」1963年
●FAB4のファーストアルバムですわ。一曲目の「I SAW HER STANDING THERE」からロックンロールが疾走。最初のヒットシングル「LOVE ME DO」も、ジョンの喉も破れんばかりの絶叫「TWIST AND SHOUT」も格納。ボクはこの「TWIST AND SHOUT」 THE ISLEY BROTHERS のカバーだって今回初めて知った。
●ここでも個人的な思い出を。このアルバムを最初に聴いたのはイモウト経由だったと思う。アメリカに留学していたイモウトは、メガネでヤセっぽっちの金髪ドイツ系のオトコのコと友達になってた。その彼がイモウトに勧めたのが「PLEASE PLEASE ME」と、PINK FLOYD「狂気」 NEW ORDER だったらしい。なんちゅーセレクションだろう。THE BEATLES は置いといたとして、「狂気」 NEW ORDER じゃ、マジ陰気なヤツなんだろうなーと思った。今の時代なら髪の毛真っ黒に染めてダークなエモとかにハマってたのかな…?



With the BeatlesWith the Beatles
(1990/10/25)
The Beatles

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「WITH THE BEATLES」1963年
●この頃の THE BEATLES はマジリリースペースがハンパない。デビューのこの年2枚アルバム作って、翌年も2枚アルバム作って、オマケにそのうち1枚は自分たちの出演アイドル映画のサントラで、撮影と同時並行だっつーんだから、殺人的だよ。でもニンゲン大事なのは勢いよ!CHUCK BERRY「ROLL OVER BEETHOVEN」でクラシックの神様をひっくり返して、「ALL MY LOVING」「I WANNA BE YOUR MAN」の自作ロックをかます。あの有名なクレジット「LENNON/McCARTNEY」も登場。「PLEASE MR. POSTMAN」「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」など外部作家経由でモータウン風味もチャレンジ。日本に THE BEATLES 旋風が到来するのはこの辺の頃らしいよ、よくわかんないけど。



A Hard Day's Night - ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!A Hard Day's Night - ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
(1998/03/11)
ザ・ビートルズ

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「A HARD DAY'S NIGHT」1964年
「ハードな一日だったぜ、犬みたいに働いた、ハードな一日だったぜ、丸太みたいに寝るしかねえ、でもオウチに帰ってキミがいてくれたら、もうそんだけで全部オーライ」……ぶっちゃけ、ボクもこの前まで、毎日「A HARD DAY'S NIGHT」な生活してたんだよな……。病気になって、もうできなくなっちゃったけど。くそ、この痛快なロックンロールでセンチな気持ちにさせられるとは。
●クソみたいにハードな毎日なのに、カバー曲が消えて全曲「LENNON/McCARTNEY」のクレジット。「AND I LOVE HER」から「TELL ME WHY」「CAN'T BUY MY LOVE」までおセンチから痛快ロックまで量産体制が整う。それはまるで次から次へと登場するジオン軍の新型モビルスーツのように。



Beatles for SaleBeatles for Sale
(1990/10/25)
The Beatles

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「BEATLES FOR SALE」1964年
●再び CHUCK BERRY 作のド直球キラーチューン「ROCK AND ROLL MUSIC」を投下、全世界のダンスフロアをナパーム爆撃で焼き尽くす。とはいいつつ、ジャケの雰囲気どおり、ちょっとシットリめの落ち着いた曲調が爽やか。「MR. MOONLIGHT」「EIGHT DAYS A WEEK」とかね。「I'LL FOLLOW THE SUN」「I'M A LOSER」「EVERY LITTLE THING」も見逃せない曲じゃないか。今まで気付かなかったけど。



HELP! - 4人はアイドルHELP! - 4人はアイドル
(1998/03/11)
ザ・ビートルズ

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「HELP !」1965年
●さすがに、あまりの多忙にアップアップになってきましたようです。もう「助けてくれ!」 状態。またアイドル映画のサントラだし、撮影の合間を縫って10日間で録り切ってるぞ。あのニギやかなヒットチューン「HELP !」なんてもはや限界状態を叫ぶウタだもんね。

「ヘルプ!誰か来てくれ!ヘルプ!誰でもイイから!ヘルプ!分かってんだろ!ヘルプ!
  ……オレが若かった時、今よりうんと若かった時、
  どんな事だって他人の助けなんて絶対要らなかった。
  でもそんな日々は過ぎ去って、もうオレは自分で自分に自信が持てない。
  意識を変えなきゃダメなんだ、ドアを開けて出て行くぜ
  ……キミ、マジで助けてくれないか、オレはもう何もできない。
  お願いするからオレのそばにいてくれよ、そんで足を地面に下ろすのを手伝ってくれよ。
  ホントにホントにお願いだから!ヘルプミー!」


U2 がかつてこの歌をスローバラードで朗々と歌ったのを観たことがある。ズタボロ男の悲哀の歌なわけよ。そんで、ボクのココロの気分には、このリリックが一番シックリくるんだよ。
●失恋哀歌「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」&「TICKET TO RIDE」、そんでメソメソ名曲「YESTERDAY」を搭載。オーケストレーションを見事に駆使した「YESTERDAY」THE BEATLES はやっとタダの一過性アイドルの評価を覆す事ができた。



ラバー・ソウルラバー・ソウル
(1998/03/11)
ザ・ビートルズ

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「RUBBER SOUL」1965年
●どんなにボロボロでも一年2枚のペースは崩さない勤労青年 THE BEATLESしかしジャケに漂う退廃感が、このバンドが後半期に突入しつつある事を示している。煮詰まり切ったアイドルは、自分たちの溢れ出す才能を既存のコマーシャリズムに嵌め込めなくなっちゃった状況。ドでかいホールに釣り合わない貧弱なサウンドシステムと、キャーキャーわめくだけで音楽もろくに聴かないファンの女の子に決別すべく、翌年このバンドは一切のコンサート活動をやめる。バカげた映画ももう撮らない。別に公言はしないが、悪いクサだって吸っちゃうよ。ロゴはサイケなティアドロップタイポだし、サイケロックの影響は間違いない。でも恐ろしくカッチリとポップソングに仕上げるのは、絶対にブレない彼らの信条みたいね。
「YESTERDAY」で成功したアレンジ冒険の延長か、「NORWEGIAN WOOD」(←つまりノルウェイの森村上春樹が拝借したタイトルだね)ではシタールがびびゅおーんって鳴ってるし、「NOWHERE MAN」のダルなメロディ&コーラスとか、イロんな所にサイケの意匠が施されてる。
●サイケじゃないけど、「GIRL」「MICHELLE」「IN MY LIFE」も彼らの新路線であり、やっぱ後世に残っちゃう必然の名曲だと思う。GEORGE「IF I NEED SOMEONE」もいいな~。

●アルバムに収録されてないんだけど、このアルバム同日発売で「DAY TRIPPER / WORK IT OUT」という両A面シングルも発売されてる。「PAST MASTERS VOL.2」に収録されてて、後半期扱い。「DAY TRIPPER」は当然その名の通りキャッチーなトリップソングで、あの何度も何度も反復されるギターリフが脳ミソに刷り込まれる。でもボクが大好きなのは「WORK IT OUT」だ。切ない PAUL の熱唱がたまらない。「WE CAN WORK IT OUT ! - ボクらはきっとウマくやりこなせるコトが出来るよ!」レンアイのピンチにハマり込むカップルを歌うこの歌の、素晴らしく明るい感じがとてもボクを元気づけてくれる。……多分ローリーもこの曲が一番大好きだったはずだ…。

Past Masters, Vol. 2Past Masters, Vol. 2
(1990/10/25)
The Beatles

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さらに蛇足を。コレは後期の名曲「ACROSS THE UNIVERSE」の話。
●ブログを通じて知り合った女性が、この曲を FIONA APPLE がカバーしたプロモに激感動したと綴っていたので、ボクも観てみた。激良かった。(ちなみに RUFUS WAINWRIGHT のバージョンも結構よかった)。

「くだけ散った光のイメージが、まるで100万の瞳のように、ボクの前を踊り跳ねる
  そしてボクを何度も呼ぶんだ、あの宇宙を超えて…
  郵便箱の中でざわめく風のように、ボクの意識はとりとめもなく彷徨い出す
  目も見えないまま、つまづき転びながら、道を探すのさ、あの宇宙を超えて…
  …ジャイ…グールー…ディーヴァ…オーム…
  ナニもボクの世界を変える事は出来ない、ナニもボクの世界を変える事は出来ない
  …ジャイ…グールー…ディーヴァ……ジャイ…グールー…ディーヴァ…」


自律神経失調症とのお付合い(その58)~「横浜の精神病院でのカウンセリング」編
●電車賃往復1500円くらいかけて、遠い遠い横浜の病院に通っている。週一で。電車を乗り継いで、そっから更にバスに乗り換えるってのがもうブルー。なーんもない住宅街をトコトコ進んで、ホントになんにもない所で降りて、そっから更に5分ほど歩く。


コレ見て。なんだが分かる?「箱庭療法」で使うグッズたち。

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●今日のカウンセリングルームにこの棚と、真っ白な砂を敷き詰めた大きな箱(1メートル四方?)があった。ボク「コレッてあの『箱庭療法』ってに使うヤツですよね」この人形や模型を自由に砂地の箱庭に自由に配置させて、患者の心理状態を読み取ったりする手法だ。ハナシに聴いたことがある。当然現物は初めて見た。カウンセラーさんの隙を狙って撮影しちゃった(だからブレた)。オモシロいんだ~!ミニカーやディズニーのお人形さん、ウルトラマン、動物フィギュア、鉄道模型で使うような草木に、戦車の小さいプラモまで!写真でも見えるでしょ、ティラノサウルスやジュゴンまでいるんだよ!好きに箱庭作れって言われたらどんな箱庭にしようかな~。


さて、昨日まででひとまず3回のカウンセリングが終わった。

●病院が違えば、注目されるポイントも全然違う。今までの病院では主だって仕事の仕方のことについて散々聞かれて来たけど、ここではもっと昔の事から事細かに説明させられる。臨床心理士のチーさん、一番最初に言ったのは「家族構成と、生い立ちについて聞かせてもらえますか?」ボク「ふ~ん…、別になんかドラマチックな事件はナニもないですよ、フツウっす」手首も切らないし、プチ家出もDVもないよ。
●質問はホントに細かくて、小中学校の思い出、高校や大学での様々な経験や、幼稚園の記憶まで聞き出される。わからないコトは「うーん、さすがに覚えてません」って答えたけど。親子関係や、両親の性格まで細かく聞かれる。会社のこと20%、ソレ以外の個人的なこと80%の比率だよ。チーさん「unimogrooveさんの病気には、小さい頃の家族環境などに原因があるかも知れないって少し考えているんですよ、もちろんお話を始めて間もないですから、まだ全然わかりませんけど」ほう、随分遠回りするもんだ。ボクに喋らせるよりも、ボクの親に聞いてもらいたい。そんなにイビツな子供だったか?イビツだって言われたらしょうがないかも知れないけど、本人的にはマトモなつもりだ。コンプレックスや挫折経験とか、そのテの話は全世界の人間が2,3個くらい常備しているモンだろ。


そんで来週。今後の方針が示される。
●会社のカウンセラーでもある、この横浜の病院の院長先生の診察があって、そこで前回提出した心理テストの結果発表があり、実際ボクの為に考案された「リワークプログラム」の内容が伝えられるという。この病院に週何回、何時から何時まで滞在して、ナニをするのかが明らかになる。果たして一体ナニが待っているのか、ホントに手芸クラブまでやらされるのか? 小田急線の途中駅、大和の駅前にあるユザワヤを見学しちゃったよ。どんと来い、手芸部!


●病院から帰るとき、ちょっとポッチャリ気味でニコニコ笑ってるオンナノコが病院の門の所に立っていた。クセっ毛の濃い黒髪でパッチリ二重、多分24歳くらいかな。待合室でもウロウロしてたので何度か目と目があった。首からぶら下げているのは、名札と多分病室を表す数字とアルファベットの記号。
●ボクが道端の植物をしゃがみ込んで、覗き込んでいると(最近ホントに植物の細かい所を見るのが好きになっちゃった)、彼女が「おーい」って声をかけて来た。最初は気付かなかったが、3回目の「おーい」で彼女はボクに声をかけているんだとわかった。そん時は、病院の門(つまり彼女が無断で出ては行けない境界ライン)から100メートル離れてしまっていたので、ボクは振り返って手を振って返した。


●バス通りに出たら、20分に一本のバスが目の前を通り過ぎていった。乗り逃してなるものかと全力疾走した。つーか、全力疾走なんて何年ぶりだよ。やっぱ突然ムチャしちゃいけない。帰りの電車はサイアクの気分で吐きそうだ。「絶対見た目上理解してもらえないだろうが、ホントに病人だから席譲ってくれ」とココロの中だけで叫んでた。家帰って4時間寝込んだ。


●以前の「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは下記の記事にまとめております。ご参考に。
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html


1センチ以下の小さな世界に、目一杯の生命力が潜んでるんだよね。しゃがんでよーく見ないと見つからないんだ。芽吹く直前のつぼみとか、小さな小さな種のなりかけとか。それを見てると退屈しないんだ。

実を見つけた