娘ヒヨコのお誕生日プレゼント。キーボードが我が家にやってきました。

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●ボクとワイフの立場では、ホントは自転車がイイと思ってた。が、本人の身長が全然伸びないのでイマイチサイズが合うモノがない。そこで躊躇してたら、ヒヨコ本人が「ピアノ欲しい」と言い出した。どうした突然?ヒヨコ、音楽がしたいのか?「オンガクが好きなの!」
●しかしイキナリピアノってのも覚悟が要るので(値段、おけいこ代、家が狭いなどなど)、カシオのキーボードが現実的かなあとなりまして。ジジババにお金を出してもらい、吉祥寺のヨドバシカメラで購入しました。本格的な楽器としては物足りなくても、小学一年生の入門としては適当かと。プリセットの音色も沢山あるし、100曲以上の楽曲を自動演奏してくれる。押すべき鍵盤が赤く光るなんてギミックも。マイクがついてて、カラオケも出来ます。ヒヨコにとってマイクが一番大事だったかも。

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●画像は、「千の風になって」を歌い上げるヒヨコと、赤く光る鍵盤を追いかけるノマド。ホンモノ聴いた事がないのにウマいコト歌うヒヨコの歌声は癒し系。「ワタシのオナカのマエでーなかないでください~」オナカじゃないよお墓だよ。で、赤い鍵盤に全然追いつかないノマドの演奏は、タダのモグラたたきゲームになってて非常に耳障りなのでした。勝手にボクがいじるとヒヨコが怒る。「パパ、手あらった?五分だけよ!プンプン!」

●収録されてる自動演奏楽曲は、サティ「ジムノペディ」「きよしこの夜」「エリーゼのために」とかから始まって、嵐「BELIEVE」アンジェラ・アキ「手紙~拝啓十五歳の君へ」みたいなジェイポップまで網羅。矢島美容室「ニホンノミカタ~ネバダカラキマシタ」みたいな既に経年劣化してる曲まで入っててチト痛い。でもSDカード経由で、ネットから新曲を落とす事も出来るんだよ。

●洋楽ポップスとして収録されてたのは、ABBA「DANCING QUEEN」だった。あ~コレはイイ!是非ヒヨコに歌ってもらいたい。早速原曲音源を引っ張り出して、ヒヨコに沢山聴かせた。歌詞もカタカナに直してプリント。コレで歌ってよ、お願いだから。「ユーアー ザ ダンシン クイーン! ヤング アン スウィーツ オンリー セブンティーン!」

ABBA「ARRIVAL」

ABBA「ARRIVAL」1976年
●100円で入手したLPアルバム。コレに「DANCING QUEEN」は収録されてる。ABBA はご存知スウェーデン出身のポップスグループで、男女4人組。オマケにこの男女は二組のご夫婦でもありました。
●ヒット曲はそれなりにアレコレあるけど、この曲「DANCING QUEEN」は格別だ。学生時代、仲間内でクラブイベントする時、明け方も近くなるといつもこの曲かかってたんだよねー。もちろんボクにとってもリアルタイムじゃないよ、でもこの曲好きなヤツがいて、彼がいつも最後にプレイしてたんだよ。でフロア全員でシンガロング。実に安っぽいディスコファンクがパチモンくさ過ぎて逆に個性になってる。白人ディスコ/ユーロディスコの先駆ですもんね。サビメロディの高揚感は圧倒的だし。この曲で踊ってる女の子はナゼかカワイく見えるんです。そんくらいの魔力。
●でも、そんな曲をジブンの娘に「歌って歌って」とお願いするようになるなんて、20歳前後のボクは想像もしてなかったね。

●一応、動画ね。ご本人たちより、フロアで踊ってる娘たちの方がカワイい。



YOU TUBE 検索してたら、キャンディーズの「DANCING QUEEN」カバーを発見した。



●1978年の「ミュージックフェア」らしいよ。元から薄口のディスコファンク感覚を完全脱臭してるトコロ、間奏の微妙なダンス、やはり微妙な訳詞も含めてイイ味わい。スーちゃん A.K.A. 田中好子(右端)の二の腕が太くて肩幅ガッツリで、若いって恥ずかしい、と思った。


ABBA はあくまで懐メロ感覚なんだけど、THE WANNADIES はもっと楽しく聴ける。

THE WANNADIES「BAGSY ME」

THE WANNADIES「BAGSY ME」1997年
スウェーデンのロックバンドが世界の関心を集めた時期がその昔ありました。90年代の真ん中頃かな。渋谷系ともリンクしてた(カジヒデキとか)。THE CARDIGANS とか EGGSTONE とかが出てきた時期だね。わざわざこの時代のスウェーデンモノを集めて聴いてた時期(コチラの記事)があったんだけど、THE WANNADIES だけは安く手に入れる事が出来なくて(ユニオンとかでもナカナカ値崩れしない)未聴のままだったのです。そんで、やっとアマゾンUKからイイ値ごろでアルバムを入手できたのでした。
とってもチャーミングなバンドです。だってジャケからカワイいでしょ。ワナダイズだけに「女の子の死んだフリ」ジャケです。内ジャケでもカワイい女の子数名が死んだフリしてます。ホントに死んだ設定なのではなく、「死んだフリ」って感じがグッドセンスです。こんなオシャレな死体ありえないもん。
●内容も良質なギターポップ/パワーポップで、それなりにラウドな90年代風ギターロックなんだけど、甘ったるい声でキャッチーなメロディをなぞるボーカル男子が実に虚弱文系で草食系。メンバーには女子一名もいて、彼女のマヌケなピアニカやコーラスがカワイく聴こえる。

THE WANNADIES「BE A GIRL」

THE WANNADIES「BE A GIRL」1994年
●このジャケの子は死んでないな…ただ寝てるだけだ…。「BAGSY ME」の一枚前のアルバムだけど、内容でいうとコッチの方が好き。より陽気でポップでチャーミング。1990年あたりから北欧を代表するバンドとして、アイスランドの THE SUGARCUBESBJORK が在籍してたバンド)と同じレベルで注目されてた THE WANNADIES。このアルバムでホントに国際的な注目を浴び、ココからカットしたシングルがUKチャートに食い込む。そんでUKやアメリカのメジャーレーベルと契約を結ぶキッカケになった訳です。特に「YOU AND ME SONG」「MIGHT BE STARS」あたりは耳馴染みがイイ!捨て曲なし。おススメですよん。
●予備情報。「THE WANNADIES (1997)」ってアルバムがあるんです。1997年にアメリカでリリースされたヤツ。やっぱり死んだフリ女の子ジャケです。コレは「BAGSY ME」「BE A GIRL」の内容をゴチャマゼにした内容。お得盤とも取れますが、ダブり盤でもありますのでご注意を。ボクはダブりに気づかず買っちゃって失敗しました。紛らわしい事に「THE WANNADIES (1990)」というアルバムもあります。コレ1990年リリースのインディデビューアルバム。コイツはボクも未入手。まだ聴いた事がないし、現物も見た事がない。

「YOU AND ME SONG」ディカプリオの映画「ROMIO+JULIET」サントラにも収録された出世作。ボクもこの映画で初めて彼らの音楽を知ったです。



歌詞の気分を知るなら、コッチの方がイイかも。
●ポルトガルの学生さん duasmanas さんが作ったチャーミングなフォトコラージュを楽しみましょう。



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●素人動画の世界は奥深いなあ。世界中の人たちのナマナマな気分が伝わって楽しい。

今日は、フィリピンの大学で美術を勉強してる KURICHEL ちゃん。
●日本文化やポップカルチャーが大好きで、独学で日本語を勉強してるそうです。普段は日本語のビデオブログを綴ってたんだけど、ナニか思い立つ事があったのか、「いつもと違うコト」を始めました。PERFUME のダンスをPCの前で踊るのです!コレがえも言われぬ癒し系。マイク代わりに懐中電灯握るトコロもユルくて良し!22歳にしてアイドルごっこに一人興じる天然スタイルも含めてボクは敢えて評価するね!



●やっぱ、このダンスはのっちのパートかな?「チョコレートディスコ」の次は「LOVE THE WORLD」



●ちなみに KURICHEL ちゃん、最近髪の毛をさらに短くしました。似合ってますよ!



●ちなみに彼女は、大野智くんがタイプなんですって。天然は天然に魅かれるのかな?

今週はホントに仕事がハードだった。ビョウキ明け復職以来最大のピンチ。
●月曜日、突然持ち上がった問題のデカさに一瞬マジで思考停止した。「コレもう無理じゃね?もうこの仕事やってられねーよ、デリカシーってモンがねーよ」とホンキで思った。職場全体にも衝撃が走った。…今まではボクの健康問題がピンチって場面しかなかった。今度はチーム全体のピンチだ。
●しかし、ヤベエと思った瞬間こそ前に進まないと、事態はもっとヒドくなる。理不尽を嘆いてもナニも始まらない。同期の盟友と二人狭い会議室で10分だけ深く沈んで、そっからバキバキ会議資料作りました。打合せのアポ作りまくりました。臨時のキモイ会議がバキバキ立ち上がって、今日なんて8時間会議ぶっ続け。カネなしヒトなし知恵なしだけど、問題だけは過積載。…そんなこんなで、ホント金曜までやっとたどり着いたって気分。月曜以降も激闘の連続、高波警報発令中。

ココがフンバリどころっすよ。と虚勢を張る、しかない。
●しかしボクの師匠が言う。「だけどなおまえ、結局は、なるようにしかならねーぞ。無理はすんな」……すんません、こんな時に、無理の利かないカラダが悔しいです…ちと波風が高過ぎます。「高いな~。でもそういう時はな、BOB DYLAN を聴くんや。」答えは風の中にある、ですか……。ボクの職場にはこんなコトを言う先輩がおるんです。
●いつポキッとココロが折れるか、実は不安だ。今はテンションを保ってるが、ドコかでブツッと途切れるかもしれない。…でもその一方で、頓服の安定剤を使わずにこの荒波と格闘出来たのも事実だ。先月のボクなら即座にデパスの一錠二錠パクッとキメルところだね。でもソレをしないで済んでる。

The Freewheelin Bob Dylan

(BOB DYLAN「THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN」1963年「BLOWIN' IN THE WIND」収録)


でも世間はオリンピック。
●ボクの職場、テレビがイロイロな所においてあるんだよね。今日の会議室にもテレビがあって、そんでソレが熱弁を振るうボスの後ろに置いてあるのよ。ボクはボスの顔を見てるんだけど、同時に男子フィギュアフリーの生中継が見えちゃって、コレが少々メンドクサイ。音声はオフにしてても、日本の選手の出番は気になっちゃうよね。
●そしたらだ、織田信也くんの靴ひもが切れやがった。この五輪の大舞台で靴ひもが切れるという不運。ボクの36年間の人生では靴ひもが切れたコトなど一度もない。コレが天下統一目前に落命した信長の遺伝子か? ピリピリしてるボスの手前、必死にガマンしてたのに、思わず「おお!」ってうめいちゃった。
●その瞬間初めてボスは会議参加者全員の視線が自分じゃなくて、後ろにあるテレビに集まってるコトに気がついた。ヤバ!ボス怒っちゃうかなーって思ったら、ボスまで「えーっ!」と驚きつつ音声を上げて自分でテレビ見始めちゃった。ボス「みんな朝から会議続きでオナカ減ったでしょ、コンビニでパンと飲み物買ってこさせて。ワタシはティーオレお願い」ココから高橋大輔くんのメダル確定までしばしティータイム。長い長い会議の中で一服のナゴミ時間。


●スポーツニュースを見てた我が愛娘ヒヨコが名言を放った。
「ねえ、トリノオリンピックってなーに? トリノオリンピックって、スズメとか?」……あ?つーか、今なんて言った?それは…「鳥のオリンピック」って言ってるのか?!ヒヨコ「カラスとか?ダチョウとか?」キミスゴいよマジで!


●一応、今日の音楽。
●昨日はニュージーランドのオトコノコだった。今日はオーストラリアのサーフミュージック。これ聴いてダラーッとして寝たいわけよ。

THE BEAUTIFUL GIRLS「WERE ALREADY GONE」

THE BEAUTIFUL GIRLS「WE'RE ALREADY GONE」2005年
●シドニーのサーファー三人組が鳴らすロックは、SUBLIME 風味のレゲエアクセントがついたリズムとベースがユルユルで気持ちイイ。あまりカッチリ作り込まないスキマ感が手作り気分で安心させてくれる。新橋の古本屋(ブックオフ的な)で300円だった。あ、バンド名はアレだけど、キレイなオンナノコなんていないよ、声からすると多分ロクデナシ系の野郎しかいないよ。

●いきなりですが、最近、ニュージーランドに知合いが出来ました。とってもうれしいです。

●そんな折り、またまたイイ味の素人演奏動画を発見してしまいました。
●ニュージーランドに住んでる少年 Ethan2Rock くん。撮影時12歳だったカレが、クリスマス会でオアシスをアコギカバーしてます。もう一生懸命なトコロが最高にオカシクて!カワイいー!



「WONDERWALL」ってこんな曲だったっけ?!サビのハズれっぷりがチャーミング!サイゴの一秒までキチンと見て下さい。癒されます。

●一応、ホンモノも貼っときます。感覚がマヒするから。



●この頃は、マユゲ兄弟もまだコザッパリしてるのね。

バンクーバー五輪も始まったコトだし、今日は、カナダの音楽を聴いてます。
THE DEARS「NO CITIES LEFT」
THE DEARS「NO CITIES LEFT」2004年
●ウソウソ、たまたま聴いてたCDがカナダのバンドだったってだけのコジツケ。内容はカナダとか全然カンケイなく、普遍的に素晴らしい叙情派ロックです。実はイギリスのバンドだと最初思ってた。だって、節回しやリズムの気分が一瞬 MORRISSEY っぽく聴こえるんだもん。
●カナダ・ケベック州モントリオールの出身。MURRAY LIGHTBURN という男が中心となった大所帯のロックバンド、とは言いつつもあまりにメンバーが流動的に入れ替わってて、実質 MURRAY のオレバンドって感じがする。コイツが人呼んで「黒いモリッシー」。いやマジで英語版WIKIにそう書いてある。実は黒人さんなのよね。黒人さんなのに節回しがモリッシー。不思議。でも本人は大真面目。「モリッシーのためなら死んでもイイ」と公言してるほど。実際このバンドはモリッシーの前座もやってるらしい。
●だからと言って、THE SMITHS のような小気味イイギターロックを連想してはいけません。それはそれはペシミスティックな、トコトンまでイジけ切った物悲しい気分を、ジワジワとしたテンポで歌い綴っていくのです。暗いねえ。ホントキミ性格暗いよ。だからメンバーもすぐ入れ替わっちゃうんだよ。しかし!彼のメランコリー世界は、モノクロの野暮な暗さではないのです。悲しみの淵に沈みながらも、その音像は実にカラフルで、まるで万華鏡の世界にいるような陶酔感を味あわせてくれるのです。華麗なコーラスワーク、エレクトロ楽器、シューゲイザーなノイズ嵐、メランコリックなピアノ、豪華なストリングス、時にサックス隊まで率いて、悲しみと繊細な可憐さをドラマティックに描いてくれる。ただのメソメソ野郎ではないのです。だからこそ、何回も聴ける。
●しかし、ここまでデコラティヴな音像はライブ向きじゃない、コイツはレコーディング・アーティストじゃないか?という予想もメコッと裏切られる。ボクの入手したCDは日本盤なのでボーナストラックにライブ音源も収録されてた。コレが実にタフ。シンセ部隊が放射する荘厳なオーラをかき消す勢いで、強靭なビートとギターがドコドコと前に出て来るが、ボーカルの声は、さすが黒人さん、ブレる事なく朗々と響く。

Murray Lightburn

●こいつが THE DEARS の首謀者、MURRAY LIGHTBURN。「黒いモリッシー」


THE DEARS「GANG OF LOVERS」

THE DEARS「GANG OF LOVERS」2006年
●気のせいか、ビートが全体的に強くなって、ギターサウンドの輪郭も強くなって、前向きなオーラが放たれてる。オーバープロデュースな密室感があった前作に比べ、風通しがよくなって、ロックバンドとしての生命力に溢れてる。モリッシー節みたいなクリシェとか全然気にならなくなって、オリジナルな逞しさがある。希望が溢れてる。コッチの方がズッと好きだわ。
●荘厳なイントロから一気に畳み掛けてくるギターロック前半戦4曲は、中ダルミするコトなく緊張感と統一性を持って全部つながって聴こえる。「TICKET TO IMMORTALITY」「DEATH OR LIFE WE WANT YOU」のあたりはホント感動的だわ。もう捨て曲一つ見当たらない。そして後半の聴き所は「YOU AND I ARE A GANG OF LOVERS」。さざ波立つシンセとピアノの繊細さを乗り越えてビートが躍動し、MURRAY の声が高く舞い上がる。うん、このオトコの芯の強さが、ブレない強さがこのバンドの強さなんだろう。ボーカルという役割だけじゃない、サウンドデザインもコイツのオレプロデュースらしいし。


THE DEARS「MISSILES」

THE DEARS「MISSILES」2008年
「NO CITIES LEFT」は新橋の古本屋でゲットした。680円。名前だけ知ってたから買ってみた程度だ。そんで仰天した。コレスゲエじゃん!そして「GANG OF LOVERS」はシモキタの中古CD屋「三枚なら70%オフ」コーナーから掘り出した。三枚で買って534円だった。うわもっとスゴい!ヤベエイイ買物し過ぎだよ!みんな評価低過ぎだよ!しかしその次の最新作を夢中で探したが、この「MISSILES」はサスガに都合良く激安ワゴンに転がってない。結果アメリカアマゾンの中古にて入手。送料込みで824円。本体価格は1.92ドル。ビバ!円高。
●んー? またテイスト変わったかな? とにかくバンドメンバーが激しく入れ変わるから、アルバムごとに気分が結構変わるって仕掛けか? 一貫して脱退せずに済んでるメンバーは、リーダー MURRAY 以外では一名の女性だけ。しかもその娘と MURRAY は結婚しちゃったっつーんだから。公私混同職場結婚。
●今回の気分は、耽美派シューゲイザー…かな? とは言いつつ、シューゲイザー的ノイズ散布はギターじゃなくてシンセサイザーが行う。その気分の中でギターがメランコリーを漂わせ、その音響に身を委ねるようにメロディ&コーラスが響く。MURRAY の激しい自己主張ボーカルは少々後退して薄口になり、繊細なファルセットがハラハラと舞い散る。1曲は女性に歌わせてるな、MURRAY の彼女かどうか? おセンチなヤツだな黒人のクセに!(あ、すいません。でもホントにユニークだよ)


たまたま偶然カナダの音楽に触っちゃったけど、なんかスゴく楽しくなっちゃった!
●コレはもっと掘り込むべきか。あの國には、BROKEN SOCIAL SCENE がいるし、そうすると FEIST もついてくるし。ARCADE FIRE もカナダ。 あ、WOLF PARADE もカナダなんだ!APOSTLE OF HUSTLE も素晴らしいバンドだ。インディロックの宝庫だわ…。老後はバンクーバーに移住しようかな。



●脈絡のナイお話をもう一つ。
「うしじまいい肉」さん、というグラビアアイドルがスゴい。いや、アイドルじゃないのか? でもタダのコスプレイヤーとは思えないんですけど。とにかくその自己演出能力がスゴい。この「うしじまいい肉」というコトバを速やかに検索して下さい。ボクは彼女の徹底したクリエイティヴ密度の濃さに、もう惚れ込んでしまった。

●コチラの記事で「うしじまいい肉」さんの存在を知ったのです。
 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/insighter/51721027
●コチラのブログはいつもチェックさせてもらってます。いつも勉強させてもらってます。



日本の古典音楽、「雅楽」のワークショップに参加してみた。
●シモキタザワは愉快な街なので、こんなワークショップがポワッと開かれる。今回は駒沢大学の学生さんがいくつかのワークショップを企画してくれたようだ。その中の一つに興味を引かれて、休日のボクは、日本の古典音楽について勉強する事にしたのでした。

神社でよく聴くじゃん。ぷぁーぷぁーぷぁー…、ってね。アレ。「雅楽」。
●なんで「雅楽」か? ボクは素朴に、「笙(しょう)」を見てみたかったのです。

笙(しょう)を吹く人

(「笙(しょう)」)

●ムカシ、チルアウト系のクラブイベントに遊びに行ったのを思い出したのです。ダンスフロアには沢山のベットマットが転がっており、お客はソコで寝っ転がって音楽を楽しむという仕掛け。まさしくチルアウト。
●そこでエレクトロニカなライブパフォーマンスがあったのです。ラップトップPCで電子音を鳴らす。コレはフツウだ。しかしソコに、なんと「笙(しょう)」のプレイヤーが乗っかって、ぷぁ~~っとあのサウンドを鳴らしたわけです。それはそれは絶妙な組み合わせでした。
●しかし、オモシロいのはソコだけじゃありません。「笙(しょう)」のプレイヤーさんは、演奏のスタンバイをするにあたって、なんか知らんけど、電熱器を使って楽器をセッセと温めているのです。楽器を熱で炙ってるって感じかな。?!アレ何してんの?スゲエ疑問。コレが長年気になって仕方なかった。そのナゾをきっとこのワークショップは解き明かしてくれるでしょう。

さてさて、音大の大学院生さんたちが「雅楽」の講義をしてくれました。
「雅楽」の楽譜を見せてくれたのです。コレもユニーク。

雅楽の楽譜

●これは「越殿楽(えてんらく)」という曲の楽譜。
●カタカナが登場するんだ…。「チラロルロタアルラアチラハテリレタアルラア」。全然イミ分かんない。その横には小さい漢字も書き込まれている。「六四エ五エ四六四」とか。むー。
●実は、コレは3つの楽器が演奏するべき音が指示されてるという。「笙」、「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」のスリーパート。「篳篥」が主旋律を担当。小ぶりのタテ笛だが、サックスやオーボエのようにアシで出来たリードを持つ。音域はひろくないが、予想以上にデカイ音が出る。「龍笛」はヨコ笛。フルートみたいな構えで鳴らすが、穴の一つ一つがデカイ。サイドラインを担当。カタカナ部分はこの2つの楽器がなぞるメロディを、漢字は押さえるべき指のカタチを示している(のかな?自信ないや)。
でも、実は楽譜で示されてる情報だけでは、楽曲を再現出来ないという。コレが西洋古典音楽とは違うトコロ。メロディの細かい部分は口述伝授によって継承される。演奏家は「唱歌(しょうが)」と呼ばれるウタを先生から直接教えてもらい、記憶しておかないといけない。具体的に言うと、「ちーらーろーるーろ、たーあーるらーあー」とカタカナをなぞって節回しを付けたウタ。「笙」「篳篥」「龍笛」の演奏家に限らず、琵琶や箏(こと)、打楽器奏者もこの「唱歌(しょうが)」を覚えないと演奏はできないらしく、ダンサーでさえもがコレを覚えるという。…オキナワ民謡の楽譜を見せてもらった時も、実に不思議な感じがしたモンだが(アレは原稿用紙みたいなモノに漢字がイッパイ書いてあったっけ)、それと同じ衝撃。音楽情報を記号化するのってタイヘンなコトなんだ。

沖縄民謡の楽譜(オキナワ民謡の楽譜。ご参考までに)

話がズレタ。「笙」だよ。
「笙」は伴奏楽器。細かいメロディは奏でない。全部で17本の竹を束ねて楽器は出来ており、その根本に1ミリほどの穴が空いてて、ソコを塞ぐ塞がないで出す音が決まる。うわーそんな所に穴が空いてたなんて気づかなかった…。この記事の冒頭に貼った写真を見て下さい。竹の一本一本にちいさい穴が見えるでしょ。楽器の構え方も、その穴を塞ぐカタチで両手が添えられてるワケだ。
●黒い部分の中には、17本の竹それぞれに繋がってるリードが仕込まれている。この意味では、ハーモニカに似た構造になってるそうだ。へー!言われてみると、あの「ぷぁーー」って音は、ハーモニカに似てるようにも思えてくる。へー!
●そんでですね、このリードが「ろう」で竹と繋がっている。この「ろう」をやわらかくして、ウマくリードが振動できるようにするために、楽器を電熱器で温めるのだそうだ。へー!へー!楽器の中は水分に弱いので、それを飛ばす為にも温める必要があるという。ちなみに、電熱器で炙るのはあくまで邪道で、本式では火鉢と炭で温めるんですって。
●実際にこのワークショップで「笙」を担当してた女性も、講義が始まる前から手元に小さな電熱器を置いて、楽器を温めてた。講義のあと、思わず聞いちゃった。「ソレってどのくらい温めるんですか?」「えー、大体、人肌程度ですね」そして触らせてもらっちゃった!いいんですか?ダイジョウブですか?…あ、でももう温かくはないな…。冷たくもないけど。温め過ぎると「ろう」が溶け過ぎて楽器がダメになっちゃうんですって。あーマジでベンキョウになったわー。
●さらに豆知識も教えてもらったんです。17本の竹があるのに、そのうちの2本は穴が空いてなくて、最初から音が出ないんですって。なんでそんな「なんちゃって」なパーツがついてるんですか?「その部分の音が、滅多に使われないモノだったので、いつの時代かで省略されちゃったんです。「笙」の音には全部に名前がついているのですが、その使われなかった音の名前が「ヤ」「ボ」。コレが「野暮」という言葉の語源になったんです」うわー、ナイスなウンチクまで出てきたわ。

もちろん、最後には、楽譜で紹介された「越殿楽」の演奏が。
●ワークショップ会場は狭い雑居ビルの一室、三人の演奏はソレに釣り合わないほどのデカい音量でぶっちゃけボクはビックリした。ボクの背後でおとなしくお話を聞いてた幼稚園児のオンナノコは、彼女の人生の数百倍の年月をサヴァイブしてきた楽曲のラウドな迫力に気圧されて、完全に怯えてしまっていた。隣に座ってるおバアちゃんにすがってた、「ウルサいよ~(涙)」と言いながら。

講義後、大学院生の皆さんに、よけいなコトも聞いちゃったよ。
●皆さんみたいに、こういう「雅楽」を勉強される方は、将来どういう場面でコレを演奏するんです?「イロイロな所に『雅楽会』というのがありまして、ソコで演奏するコトはあります……でも、あくまで副業というか、コレを専門にしていくのはナカナカ…」ああ、じゃあ神社に就職しますってのじゃないんですね。「よっぽどの神社じゃないと…伊勢神宮とか」国内最大手ですね。それじゃプロの演奏家ってのはいないんですか。「そしたら宮内庁です」宮内庁!ソコまでイっちゃいますか!一気に本丸!そっか、東儀秀樹さんも宮内庁出身でしたね。
●さらに聞いちゃいますけど、皆さん方の動機付けって…?音大に進んで、なんでこの楽器の勉強をなさってるんです?「コレは大学の授業の中に組み込まれてまして…「雅楽」の中でナニかを選べ、というコトでコレを演奏してるので…」あ、じゃあ、皆さん、フツウの西洋クラシック楽器を本線で勉強されてて、その上でコレもやってるってコト?ああ、なるほど、やっぱコレだけってのはナカナカアレですよねー。ちょっとニッチすぎますよね。

バンクーバー五輪の開会式、BRYAN ADAMS が出てきた。
●あ、BRYAN ADAMS ってカナダ人だったっけ。あれー?カナダにはもっと重要なミュージシャンがいるような気がするんだけど…。そうそう!NEIL YOUNG もカナダ出身じゃん!あ、でも、NEIL YOUNG に出てもらっても、ちょっと困るな…。ロックジジイは、ああいうセレモニーには似合わないな。


バレンタインで、息子ノマドがボクに挑戦してきた。
●今週水曜日のコト。「パパはチョコもらってないだろう。オレ1コもらったよ!」クラスメイトのユイちゃんがノマドにチョコをくれたのだ。ナニ?会社帰りのボクにイキナリモテ自慢か?ユイちゃんもえらく先行メにチョコ渡すなあ。しかもどういう意図?やっぱある意味での義理チョコ?…でもヘンなトコロでプライドが高いノマドは、完全に得意満面だぞ。調子にノッテルゾ。
●しかし、たまたまボクも水曜日に同僚からチョコをもらってたのだ。「残念でしたー。パパも一個もらったぞチョコ!コレで同点だな」まさかパパが自分と同じタイミングでチョコゲットしてるとは思わなかったのか、ノマド実に悔しそう。即座にワイフの妹、クミちゃんサッちゃんに電話連絡&チョコ発注。オマエ、そこまでしてチョコの数で張り合いたいの?
●金曜日にも、職場で義理チョコをもらったボク。「フッフッフ。コレでパパ二個目ゲットだぞ。パパが勝ってるようだなノマド」ちょっと挑発してみた。ノマドマジで悔しそう。でも、コレ義理チョコっていって、ミンナがもらうチョコなんだけどな。ノマド「それならイミねーじゃねーか!チョコは好きだからあげるんだぞ!」おいおい、パパにはママがいるから、他の人に好きって言われたってしょうがないだろ。ノマドは何人からでも好きって言ってもらってもイイけどさ。ソレは今後大人になるまでノマド個人で頑張ってくれ。
●ところでボクの愛娘ヒヨコさん、今年は誰にチョコあげるのかな?パパにはちゃんとくれるのかな?「ふーん…どーしよーかな?」明日を楽しみにしてます。



さて、ボクは今、UK ロックを彷徨ってます。
●最近聴いてるのは、KAISER CHIEFS、THE KOOKS、MUSE、MANIC STREET PREACHERS、ASH、THE VIEW、HARD-FI、THE CRIBS、MAXIMO PARK、THE LONG BLONDES、THE ZUTONS、などなど。文脈もスタイルも全然違うので、なんだか収拾がつかなくなってきた。
●だから、チョイとその辺をひとまず置いといて、ブリットポップ以前まで時計の針を戻してみる。そんで 90~00年代の UK ロックとの付き合い方が整理出来れば、と思うのです。……ホントはこんなコトしなくても、楽しく音楽を聴けるニンゲンになりたいなあ。

でさ、手をつけてみたのがさ、THE CHARLATANS なんですよ。
●このバンドはマッドチェスターシーンから登場してきて、インディダンスシーンでも活躍して、そのまま地続きにブリットポップ時代へスライドした連中じゃないですか。これ聴けば、90年代ブリットポップの成り立ちを整理出来るし、そのアトの00年代ロックとの接点も整理出来ると思ったワケですよ。
…と思ったんだけど、その試みはあんまりうまく行ってないです。ソレ前提で今日はアレコレの音源をピックアップします。この記事をご覧になる方はソコを割り引いて読んで下さい。もしくは人生の無駄ですから、速やかに読むのをヤメるのをお薦めします。ジブンでも意味ワカンネエなあ、なんでこんな事書いてるんだろう。


THE CHARLATANS、結局イチバン好きなのが、ファーストアルバム。

THE CHARLATANS「SOME FRIENDLY」

THE CHARLATANS「SOME FRIENDLY」1990年
●コレ20年前の音源です。古いね…。でさ、ボクはリアルタイムで聴いてるんです。実はココから始まってブリットポップ時代に深く食い込む1997年の5THアルバムまでを、最近聴きまくってました。それこそ数ヶ月前から。で、散々迷って到達した結論が、このデビューアルバムが一番オモシロい、というコト。
つーかさ、コレボクには実にクヤしい結論なんですよ。セカンド以降は、リアルタイムで聴いてなかった。去年、適当な値段と順番で買い集めた。それこそ、00年代のロックと同時並行で聴いてた。で、ある程度聴き込んだあげく、結局ムカシに聴いたヤツがイチバンイイって結論に行っちゃうのは、「結局、散々履き込んだスニーカーが一番カラダに馴染む」という実に無難な着地点であって、「そんなに昔がイイならもう新しいヤツ聴くなよ無駄じゃん」というコトを自分に認めてしまうような気分なのだ。

それでは、意に背いてまで、なぜこのアルバムがイイとボクは言うのか?
●それは、00年代において、この音があまりにマヌケだからだ。虚弱と言ってもイイ。タフなギターがうねるガレージロックや強靭なネバリ腰で弾き出すグルーヴ感が支配的な今のシーン。そこにこのファーストの音像は、貧弱でモヤシのように頼りない。ガッツリロックばっか聴いてたボクの耳には、ソレが裏返ってユニークに聴こえちゃった。皆さん、だからコレお薦めしませんよ、完全にウラに入っちゃってますから。
●とにかく特徴的なのは、ヘナヘナのハモンドオルガン。ヒットシングル「THE ONLY ONE I KNOW」(動画を下に貼りました)をはじめ、どっかマヌケなオルガンが「ヒャラ~~」っと鳴っとるわけですわ。コレがカラフル過ぎるジャケに象徴されるような、ムダにアッパーなヘナヘナサイケ感覚を煽ります。コレが1989年の「セカンド・サマー・オブ・ラブ」、マッドチェスター・シーンの気分。当時登場したばかりの新型ドラッグ MDMA A.K.A. エクスタシーの流行を前提とした、サイケデリックミュージック。これに、少々弱腰のダンスグルーヴが加わって、さらに弱腰のボーカルがヘナヘナ虚弱なメロディを歌います。THE SMALL FACES BRIAN AUGER のような熱いモッズビート&マッシヴオルガンと同じくらいスゴいぞ!と言えたらイイんですけど、イマイチそこまでの圧力はナシ。その中途半端さも引っ括めて、ユニーク。この時代にしかあり得なかった表現。ソコに結局ボクの耳は捕らわれてしまったという顛末です。マッドチェスターを代表するバンドって、多かれ少なかれこのマヌケさをオモシロがるべき物件だよね。THE INSPIRAL CARPETS、HAPPY MONDAYS とかね。THE STONE ROSES だけがより一層高度なユニークさを持っていて、強度の高い特殊グルーヴ感覚を持っている。
●このオルガンを引いてるのが、ROB COLLINS というヤツ。結局コイツの音をどの曲聴いても探してしまう。ソコも他のアルバムを真っ当に評価しにくくしてる要因なんだよなあ。


THE CHARLATANS「BETWEEN 10TH AND 11TH」

THE CHARLATANS「BETWEEN 10TH AND 11TH」1992年
●セカンドアルバム。バナナ。ベルベットアンダーグラウンドか? ま、ソレは関係ないけど、ギター圧力が微妙に高くなります。このヘンでワリとギターロックになります。合成麻薬エクスタシーとレイブの喧噪に浮かれた1989~90年から離れるにつれ、当時のロックバンドは徐々に強いギターサウンドへとスライドしていくのが大きなトレンドでした。ただし、微妙な浮遊感とエコー感が、レイヴの影響下にあるインディダンス・シーンとの強い結びつきを連想させます。ソコを演出してるのが、ROB COLLINS のオルガン。シングル「WEIRDO」(動画を下に貼りました)から「CHEWING GUM WEEKEND」へのつながりは、実にインディダンスなオルガンロックで、たった今ボクの目の前で娘ヒヨコがダンスしまくってます。
●ちなみにプロデューサーは FLOOD。同時期、突然ダンス路線へ変貌した U2 の下でエンジニアをしてた男です。U2 ですらダンスせにゃアカンと思った時代ですから、インディダンスというタームがいかに大きな影響力を持っていたか、っつーコトを強調しておきたいです。
●もひとつちなみに。この時期オルガン ROB COLLINS はトモダチの酒屋強盗を手伝ったというバカげた理由で4ヶ月刑務所にブチ込まれます。コイツ、演奏もユニークだけど、本人キャラも大分変わってるかもしれない。


THE CHARLATANS「UP TO OUR HIP」

THE CHARLATANS「UP TO OUR HIP」1994年
●オルガンとギターがタッグを組んでちょっとずつロック圧力を上げてる。しかしボーカル TIM BURGESS の声は青臭いウィスパー系でやっぱり貧弱だ。まだ温度は低い…今の若い UK ロックリスナーは納得しないレベルだろう。その甘過ぎるボーカルがいない、6分越えのジャムインスト楽曲「FEEL FLOWS」のドスドスしたビートとビゴビゴ唸るオルガンプレイこそがイチバン楽しかったりする。全体的に漂うソウルフルな気分はキライじゃないけど、ヤリきれてないってコトかな?
●一方でダンス機能も下落してきた。シングル曲はレイドバックしたミディアムテンポのウタもの。時代はブリットポップ発火直前。1994年は OASIS がデビューアルバム「DEFINITELY MAYBE」を投下した年。THE STONE ROSES が機能不全気味だったシーンに、新しいカリスマが登場した瞬間だ。一方で PRIMAL SCREAM 「GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP」を投下した年でもある。プライマルのこの作品で、ダンス機能とアーシーなアメリカンロックを融合させたアプローチが提示された。そのヘンの気分がココと、次のアルバムに反映されてる。


THE CHARLATANS「THE CHARLATANS UK」

THE CHARLATANS「THE CHARLATANS UK」1995年
●満を持してのセルフタイトルアルバムの登場だ。ロック濃度は大分濃いぞ。一曲目からタフでなリフロックがブチ鳴らされる。オルガンも叫んでるぞ。ギターもアーシーに鳴ってる。ビートもドカドカいってる。ボーカルも虚弱スタイルを進化させようと必死だ。ソウルフルなふくよかさはボクの好物のはず。その反面、てっとり早く言って、完全に PRIMAL SCREAM「GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP」の影響下にあるような気もする。だからガンバリは認めるけど、そんなに高く評価できません。シングル曲「BULLET COMES」は好きなタイプの曲なのに、同時代のプライマルのパクリのような気がして納得がいかない。
「ブリットポップって一体なんなの?」という問題にボクがつまづいちゃったのは、このバンドがなんかズルズルと地滑り的に、甚だユルーく、成り行き任せで、日和見的に、マッドチェスター/インディダンスから、アーシーなロック経由でブリットポップに移行してしまったという事実に、思わず戸惑ってしまったってコトなのかもしれない(ああ、ゴメンナサイ、ヒドい言い方だ)。THE CHARLATANS はこの段階でダンスであることをヤメて、完全にロックに忠実になり、そしてどんどんウタモノに走って行く。コレがブリットポップの本質か?なんか微妙に違うんじゃない?でも確実に言える事は、ファーストにボクが感じたユニークネスは消滅してしまった……。


THE CHARLATANS「TELLIN STORIES」

THE CHARLATANS「TELLIN' STORIES」1997年
●まず言わなくちゃいけない事件が、このアルバム制作過程に起こってしまった。愛すべきオルガン奏者、ROB COLLINS が交通事故で死んじゃった。飲酒運転。ちょっとヤンチャすぎるよキミは…。バンドはメッコリ凹んだ。だからジャケに映る人間の数が1人減ってる。実に残念。
●皮肉な事に、このアルバムは彼らのキャリアで最高の売上げを達成する。時代はブリットポップ真っ盛り。そして彼らのサウンドも完全にブリットポップになった。一枚前のアルバムに辛辣なコトを言ったけど、このアルバムはイイ。一皮剥けた。ナニかを振り切った。彼らのアルバムで2番目に好き。ファーストの要素は全部捨て去って、フルモデルチェンジして、それが成功したのだ。実は同時期の OASIS のサウンドに接近した気配濃厚なんだけど、1997年の OASIS「BE HERE NOW」でスベってた時期だから許す。
●いつしか TIM BURGESS のボーカルは塩辛く潰れて、ザラッとした味を醸し出してる。オルガンの ROB COLLINS は今回ピアノもメロトロンも弾いてる。清々しいフォーキーなアレンジもあれば、ピアノを添えたスケールの大きいロックも鳴らす。バラエティ感を備えつつも、メロディに色気があり、結果として実にポップだ。つまりはだ、コレが「ブリットポップ」だ。「NORTH COUNTRY BOY」(動画を下に貼りました)「TELLIN' STORIES」「HOW HIGH」が聴き所かな。全部シングル曲ですけど。

●英国音楽の伝統という部分で「ブリットポップ」を説明するのは、正直ボクにはまだできない。60年代ブリティッシュロックのエッセンスを導入しました、って安直に言っちゃってイイモノか?(ムカシは能天気にそう思ってたんだけど。)OASIS のマユゲ兄弟が THE BEATLES の音楽からの影響関係を自分たちで告白してるが、彼らが言うほど OASISTHE BEATLES の音楽は似てるように聴こえない。THE CHARLATANS がココで鳴らしてる音がモッズ魂の延長にある、ってのもギモン。だたし、メロディセンスはアメリカ的ではない、ような気がする。でボクがこのアルバムに愛着を感じるのも、この人懐っこいメロディセンスだ。シンガロング系だ。ウタモノなのだ。
●もうチョイ踏み込むと、こんな事実も。前作と今作は、エンジニア/プロデューサーに DAVE CHARLES という人物が絡んでる。この人は70年代のパブロッカー DAVE EDMUNDS と長く行動を共にしてたってコトがわかった。70年代パブロックの気分とブリットポップの気分は、どこかで繋がるかも?って予想はしてみよう。OASIS を筆頭に、ワーキングクラス出身の UK ロックはなんとなくパブの喧噪と相性がイイ、気がする。



マッドチェスター系バンドの関連記事をリンクしておきます。

「放送室で溶け合った、60年代と90年代UKロック。ブリットポップの時代。」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-410.html

「ノマドヒヨコの通信簿。そして我が青春のマッドチェスター。」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-703.html



関連音源の動画も3つ貼ってみました。

●ファースト「SOME FRIENDLY」収録、「THE ONLY ONE I KNOW」
●ダレカがわざわざヘンテコな編集加工をしたプロモを発見。結果として、この曲が持つサイケデリック感覚がホワホワと増幅しました。この空気感は確かにマッドチェスター。ボクはこのオルガンに病み付き。




●セカンド「BETWEEN 11TH AND 10TH」収録曲、「WEIRDO」
●オルガンを聴いて下さい。小学一年生の我が娘でも踊れる。確かにインディダンス。ダンサーさんも頑張って踊ってますし。




5TH「TELLIN' STORIES」収録曲、「NORTH COUNTRY BOY」
ブリットポップになってしまいました。で OASIS っぽくなったでしょ。軟弱な OASIS。でもコレはコレで好き、ウタモノとして。イングランド北部、マンチェスターの郊外から出てきた田舎モノとしての自負を歌ってるのかな?



最近は、90年代と00年代の UK ロックをたくさん聴いてます。
●でも…たくさん聴き過ぎちゃって、少々アタマが混乱気味。整理がつきません。マッドチェスター…シューゲイザー…ブリットポップ…ガレージリバイバル…その他アレコレ…。なんかさ、沢山聴いてるウチにわかんなくなっちゃった。「UK ロック」らしさって一体なんなのだろう? UK ロックが好きって人は多いと思うけど、そんでボクも好きなんだけど、ナニが UK ロックの魅力なのか、よくわかんなくなってきた。ああ、大分混乱してる。

●具体的に言うと、KAISER CHIEFS THE KOOKS を今週は夢中で聴いてたんです。そんで「コレってメチャブリットポップじゃん!」と感じてたんです。強烈なデジャヴ感。でもね、なんか沢山聴いてるウチに「ブリットポップってなんだっけ?」って気分になっちゃったんだよねー。90年代のブリットポップと聴き比べても、直接の接点や共通点があるのかないのか、よくわからないんだよねー。なんかアホっぽいねー。こんなコトでつまずくヤツってオカしいよねー。

●そんな時は、一旦、基本に立ち戻って。自分のルーツへ。


●そんでまた動画を貼ってみた。素人演奏動画。
THE STONE ROSES「DRIVING SOUTH」1994年をレスポールでガリガリ弾くオッサン。



●アルバム「THE SECOND COMING」に収録された重厚なリフロック。リリース当時から大好きな曲。込み入ったギタープレイがめっちゃ印象的ですわ~。でもでもシングル曲じゃないからプロモがないんです。

●そんな昨今、この atlanticwall さんがガッツリカバーしてる映像を見つけた。本来はギブソンSGAC/DC とかをカバーしてるイギリス人。「オレのギターだけに注目してくれ」と言わんばかりのカメラ撮りが、ますますもってロックへの深い偏愛を感じさせる。レスポールギターがいつもよりもズッとゴツく見える。いやー素人映像、実に見応えがあります。
THE STONE ROSES のギタリスト JOHN SQUIRE は、ライブにおいても、CDとソックリの、アドリブの余地が全くない演奏をするタイプだと聞いたことがある。ボーカル IAN BROWN がヨレヨレブレブレの調子っパズレを平気でブチカマすタイプであるコトの、ウラオモテ関係にある。だから、この完璧コビーを奏でるオッサンのように、JOHN 本人も正確無比にこのリフロックをライブでも鳴らしてたにちがいない…。


THE STONE ROSES ってインディダンスの頂点なんだよね。
●まず第一の評価って、マッドチェスターの中心的存在でしょ。ひいては、ブリットポップの時代を準備した重要バンドって感じですよね。一方で、「インディダンス」ってカテゴリーでも強烈な存在だったなあって思い出したわけで。同じアルバムに収録されてる「BEGGING YOU」って曲は、そのインディダンスの最高到達点みたいな存在なワケで。



●彼らの「ダンス解釈」が、つまりインディダンスと呼ばれた90年代のスタイルが、例えば FRANZ FERDINAND みたいな00年代を代表するバンドの「ダンス解釈」と随分違うのが、なんか楽しい。同じ「踊る」機能に特化しようとしてるのに、時代に応じた差異が出来るってのが興味深い。……そのヘンから、音楽を眺めると、わかりやすいかな?

THE STONE ROSES「THE SECOND COMING」

(THE STONE ROSES「THE SECOND COMING」1994年)


なんとなく、気になった動画を貼付けてみた。ボクとしては初めてのアプローチ。
●マイクにむしゃぶりつく DAVE GROHL の迫力が好きだから。FOO FIGHTERS「BEST OF YOU」


Foo Fighters - Best of you
アップロード者 cumshot53. - 他の音楽動画をもっと見る。

●この曲、そして FOO FIGHTERS に関連した記事はコチラ。
http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20100111.html


●さて、こちらは、そのFOO FIGHTERS「BEST OF YOU」のドラム部分だけを、ティーンネイジャーのオンナノコが頑張ってプレイしてる動画。



JACLYN:) ちゃんという娘だけど、あどけなさが残るのに、精一杯プレイしてるトコロがチャーミング。ぶっちゃけコッチの動画こそにココロ奪われました。むしろコッチ見て欲しいっす。ドラムパートが登場するのに40秒強かかっちゃうのはご愛嬌ね。
●彼女、RED HOT CHILLI PEPPERS「BY THE WAY」のドラムカバーもやってて、そっちもカワイいです。しかし学校のトモダチとやってるバンドの演奏は全員死ぬほどヘタクソで、ソッチには残念ゲンナリ。

●本人のプロモやライブ映像もイイけど、素人動画の方がチャーミングに見えるんだね。っていう感動を報告したかっただけです。はい。


金曜日はテレビでポニョ。
「崖の上のポニョ」地上波初登場。で、コドモたちはリビングにフトンをしいて鑑賞。

P1001468.jpg(我が家のポニョと宗介。)

●劇中のポニョは、大事なトコで眠たくなっちゃうベイビーでありますが、我が家のキッズもレギュラー就寝時間9時なので、クライマックスに到達することなく途中で寝てしまいました(アニキのノマドはギリギリ起きてたかな?でも妹ヒヨコは即座に轟沈)。翌日DVDで見直したらしい。
●人間のオンナノコになったポニョは、宗介の家でチキンラーメンをごちそうになるんだよね。あのシーン好きだわ。ホワホワの湯気と、ポニョ大好物のハムが二枚。刻んだネギにユデタマゴ。久しぶりにチキンラーメンが食べたくなった。アレルギー持ちなウチの子はカップラーメンを食べたコトがない。チキンラーメンならイケルかな? 一緒に食べてみたいなあ。

コドモにはやっぱり、動物モノ、いっぱい見せてます。
●ジブリはキチンと見せてるけど、最近は動物ドキュメンタリー、たくさん見せてます。

オーシャンズ

「オーシャンズ」
「ディープ・ブルー」「アース」「皇帝ペンギン」もキチンと見せてきたからね、コレは当然見せました。ぶっちゃけボク自身が楽しいもんね。結局、コレを楽しむのはオトコノコ的「図鑑大好き!」ココロなのだろうか? 息子ノマドとボクは魚類図鑑とか動物図鑑を眺めるのが好きなヤツなので、抵抗なくスッとこういう世界に入ってく。「おっザトウクジラだ!」「ノマド、シロイルカだぞ!」そんな男子のトーク。一方女子、特にワイフは実に冷淡だね。「だって魚しか映ってナイじゃん」またミもフタもないコメントを。「クジラは魚じゃないゾ!」ノマドの微妙にピントがズレた反論。
ただしヒヨコは、画面が煽る感情に素直に反応する。赤ちゃんのカワイさに感動し、そんな赤ちゃんが別の生き物に食われると悲しくなる。憎らしいヨシキリザメも、漁船に捕まりヒレというヒレを全部切断されて、海中にポーンと捨てられピクピク痙攣している様子には同情してしまう。「サメさんカワイソウ…」フカヒレってあーやって獲るんだ…。一方、イワシの群れに向けて、カツオドリの大群が空中からドッコンドッコン海面に突き刺さってくシーンでは、ヒヨコなぜか大爆笑!腹抱えて爆笑!えっソコオモシロポイント?

WATARIDORI.jpg

「WATARIDORI」
「オーシャンズ」とスタッフがダブってるんだよね。ノマドが見たいと言うからレンタルしました。コレも「鳥しか映ってない」硬派なドキュメンタリー。しかし根性はハンパじゃありません。鳥に並走(並飛行?)するカメラワークが絶妙。どうやって撮ってるんだよマジで? 雪の中で休憩する鳥を撮影する為に、吹雪のヒマラヤに登る根性もスゴい。アニメ「ニルスの不思議な旅」を思い出したよ。ガンの群れが北極圏に程近いラップランドを目指す話だった。アレもDVDで全部コドモに見せたね。

北極のナヌー

「北極のナヌー」
●ホッキョクグマの赤ちゃんを主人公に据えてストーリーを描くアプローチは、手っ取り早くオンナノコのハートを掴むね。コレはワイフとヒヨコの方が食いついた。地球温暖化の影響をモロにカブって戸惑う動物たち。「氷が固まらない!」というピンチがコワい。北極で氷が減ると、こんなヒドい事になるんだ~と素朴に勉強になる。
「オーシャンズ」系と違うのは、コレがアメリカ映画だってコト。ナレーターが女性ラッパー QUEEN LATIFAH だもんね。他のヤツ、実は全部ヨーロッパ映画。フランス、イギリスなど。特上の映像をボンと見せて、解釈を観客の自由に任せるヨーロッパ・スタイルに比べて、特上であってもその映像に意味付けを多く盛り込んじゃう感じがアメリカンな大味と思った。「さあココでハラハラしろ!」「さあココは悲しいシーンだぞ!」そんな押し付けがましさが、ちょっと感じられる。ちょっとウザイ。

我が家はNHKの動物ドキュメント「ダーウィンが来た」をここ数年ズーッと録画してます。
●大河ドラマの直前にやってるノンキな動物番組ね。大河見なくても「ダーウィン」は見る。…反対に言えば、動物番組を見るなんて、子供の時しかチャンスがない。ノマドヒヨコよ今のうちにタップリ見とけ。21世紀少年であるオマエらこそが、今後鋭いエコ感覚を要求されてしまう世代だからな。アマゾンからアフリカまで見渡せる想像力を身につけろ。


●コレはボクが一人で見てたDVD。

アメリカン・ギャングスター

「アメリカンギャングスター」
●監督:リドリー・スコット、出演:ラッセル・クロウ、デンゼル・ワシントン。監督もキャストも大好物だ。1960年代末のNYハーレムで、ドラッグディーラーとして成り上がる黒人と、汚職まみれの組織に拘泥しながら犯罪摘発に燃える麻薬捜査官のタタカイ。60年代のNYはイタリアンマフィアが仕切ってて、麻薬密輸ルートも南欧経由(つまり「フレンチコネクション」)が当たり前……黒人として闇社会を昇りつめていくデンゼル・ワシントンの活躍は捜査当局ですら当惑するほどだってのが、ワリと新鮮だった。闇社会においても人種差別が横行し、黒人にチャンスがなかったという事実。だからこそ主人公はピカレスクヒーローとして輝く。脇役に、COMMON、RZA が出てます。JAY-Z がこの映画に触発されて同名アルバムを出してる。そっちも聴きたい。
●コドモの手前、あんまりエゲツナイ映画を観るのが難しくなってきた。ホントは殺伐としたヤツの方が好きなのに。血みどろとかエログロとか。でもリビングで見る以上は「ナイトミュージアム2」みたいな楽しいヤツをコドモと一緒に観ようかな~?と思っちゃう。微妙だ。


今日は、節分。そして、恵方巻、ならぬ、「恵方春巻」。

P1001467.jpg

つーか、恵方巻はさ~、春巻にしちゃいけないよ。やっぱし。
●これ長さ15センチ超。ナカミは肉じゃが。マジ?ナニコレ?間違ってるだろ大幅に!ワイフ「スーパーで売ってたのよ。なんだかありとあらゆる巻物系食べ物が売ってたわよ、ロールケーキとか」ロールケーキ?おいおいそりゃないだろ!「ちゃんとした太巻きは一本500円もして、それに一気に食べられない大きさだったから」…恵方巻ってさ、元々関西の風習なんだし、東京に暮らすボクらがソコまで無理して食うもんじゃないでしょ。それでも息子ノマド小学二年生、方位磁針でキチンと西南西を確認し、必死の表情で黙々と食らい続けました…。


ビックカメラの店員に言われた。「テレビは時価です!」
●ウチ、まだ地デジじゃないんです実は。エコポイント制度もそろそろ終盤だから、今日はお店にテレビの話を聞きに行ったんだけど…。なんかテレビもブルーレイも、全部値札に斜線が引いてあって、「価格応ご相談」と書かれている。コレおいくら行くんです?「えーと、もうハッキリ言っちゃいますと、19万4800円です」おっ、イキナリ値札から2万円くらい安い。「ブルーレイレコーダーは、コチラが78500円、コチラは63500円です」テレビよりももっと安くなってるぞ。…つーか、その細かい数字が書かれてるメモは何ですか?
ビッシリと細かい記号と数字が書かれてる紙を握りしめて店員さんは話してる。「他店の価格を把握した上で価格を設定してるんです。2月3日段階の最新価格表がコレです」3日って今日じゃん。それって週刻みで作るんですか?「いえ、ほぼ毎日ですね」へー!どんだけ変動するんですか?「先週末はテレビ全体で3800円ほど高かったですね。週末はお客が多いのでやや高めです。今日は平日ですから」はあーそんな価格競争が!タイヘンですね。「ええ、テレビは時価です!」
●ちなみに、ヤラしいハナシですけど、3月の期末に追い込みでセールやったりしません?「いや、当店はないです。年度末でシメとしてませんので。でも、テレビは今、買いです、ご検討下さい!」でもまだ高いんだよなあ。サイズを一つ小さくするか。それよりも iPhone 欲しくなっちゃった。


●娘ヒヨコのシルバニアコレクションでは、テレビは地デジ化どころか、昭和スタイル/家具調デザインだった。

P1001465.jpg

(チャンネルが、ガチャガチャ型なんです。リモコンありません。昭和!)

●家具調デザインのテレビの上には、レースの敷物があって、写真立てが置いてある。
今の薄型テレビの上には、もう何も置けない…。テレビってリビングの中心にあって、家族みんなの視線の中心にもなってるから、家族の記念写真を置くには絶好のポジションだったはずだよね。でも、薄くなったら、もう大事なモノを置けない…。これから家族の中心は、リビングの中でどこに着地すればイイのかな?

本谷有希子を読む。ほぼ、一気に三冊読み通した。ふ~。コレは楽しい。

本谷有希子「江利子と絶対」

「江利子と絶対 - 本谷有希子文学大全集」

本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」

本谷有希子「生きてるだけで、愛。」

「生きてるだけで、愛。」

本谷有希子さんとは、どんな人なのだろう?興味津々。彼女が描くキャラクター、特に女性キャラは、マジでウザイ!至近距離でこんな人間に出くわしたら、ビョウキでココロが折れてるボクはポッキリ秒殺されるね。本人もそういう人なの?ウザイ人なの?そんな錯覚さえ感じるホド、ウザさ加減がハンパない。
泣く、喚く、怒る、叫ぶ、酔っぱらう、ゲロを吐く、ヒキコモリ、仕事が続かない、周囲に八つ当たり、パリパリに過敏な自意識、デタラメと分かって逆ギレ、体罰/虐待に躊躇なし。一般生活を平穏に過ごしたいボクは、絶対近づきたくないタイプだ。しかも、そのウザさは、小説の一登場人物の分際で、ページからニュッと腕を伸ばし読者であるボクの襟首を掴んで放さないようなパワーが宿ってるほどのハイテンション。そんな体験はそうザラにないね。一気読みしたんじゃなくて、一気読みさせられたんだ、小説のチカラで。キャラクターのチカラで。ハイテンションなウザさで。
●しかし、このウザさが、最終的には愛おしく見えるほどのチャーミングさを備えてしまうのだから不思議だ。結局、襟首掴んで放してもらえないという感覚よりも、コイツを最後まで見届けてやりたくなるような、同情?愛情?も入り交じる不思議な感情に到達しちゃうのであります。この珍獣は一体ドコに行ってしまうんだろうなあ?そんな気持ち。
本谷有希子さんの他の著作、早速アマゾンで注文しないとな。楽しみ。

ヴォーグ・ニッポン ウィメン・オブ・ザ・イヤーディケード2009

●年末、雑誌「VOGUE 日本版」「ヴォーグ・ニッポン ウィメン・オブ・ザ・イヤー&ディケード2009」と称して10人の女性を表彰してた。宮沢りえ、上戸彩、蒼井優、仲間由紀恵、大竹しのぶ…みたいなトコロに混じって我らが本谷有希子さんもドレスアップして表彰されていたのでした。うぉースゲエぜ大女優と同じ土俵じゃん…と思ったけど、草間彌生オノヨーコまで表彰されてるので、本谷さんソッチ系扱いなのかなあと心配にもなった…草間さんは完全にムコウガワの人じゃん…。(本谷さん、写真では右から2人目)

●ご参考まで。「劇団、本谷有希子」の公演「来来来来来」2009年の感想も以前記事にしたんで、ソッチもご参照ください。(コチラの記事


●さて、ココから少し、話題がスライドしまして。

10年以上後輩のスタッフ、ボヤマくんとの会話。「ゼロ年代とは何ぞや?」
本谷有希子さんのコトで、アレコレ職場の若者とよく会話してるんです。彼の名前をボヤマくんとしましょう。以前の記事でも紹介したけど、カレ、ボクに本谷さんのサイン本を自慢してみせるようなヤツで。ボクとの年齢差は10歳以上。二十代前半のペーペーキッズ。正直、仕事の上での接点はまるでない。職歴2年前後の彼と、14年のキャリアを持つボクとでは、やっぱ組織人としての立場は当然違うわな。
●そんなボヤマくんとボクがノンキに本谷トークで楽しめるようになったキッカケは、やっぱり音楽だ。カレ、UKロックバンド KASABIAN のキャップをカブってたんだわ。ソレ見てボクが声をかけた。キミ、カサビアン好きなんだ? えっ?カサビアン知ってるんですか? ボヤマくんは、UKロック大好き少年らしく、几帳面な事に、カレにとってはリアルタイムであるはずがない BLUR のファースト/セカンドを聴いたり、THE STONE ROSES を聴いたりしている勉強家だ。モチロン現行シーンのアーティストもチェックしてて、その意見はボクにとってとても参考になる。


●そんなカレが、ある日こうボヤいた。「ゼロ年代って一体なんだったんでしょうね?」
●…なんでそんな話になったか忘れたけど、マーケ分析を仕事として手掛けてたボクは、生きたサンプルとして20歳代の心情を聞いてみたいと思って、少々語り込む事とした。ボク「ゼロ年代、ボクも気になるよ。結局ボク自身は90年代の人間じゃん。だからゼロ年代のリアルはやっぱり知覚しきれないんだよ」データとか本とか読んでも、なんか違和感が拭えない。なんかスベッてるんじゃないか? これは仕事で要求されてる市場調査を完全に通り越して、完全に個人的興味の領域レベルでの違和感なんだけど。でも90年代と全く異質の価値観がある予感がするんだ…うーんまだイメージできない。ボヤマくんキミから見たゼロ年代はなんなの?「うーん、まだよくわかんないんです。ただ、ゼロ年代の当事者である自分たちが考えないといけないとは思うんです」キミは真面目なヤツだな!外見は頼りないけど。ゼロ世代の当事者であるキミらが発信してくれないとダメだよ。90年代組であるボクらを打倒して欲しい。

●そんなカレが、一冊のホンをボクに薦めてくれた。「ゼロ年代の想像力」。宇野常寛という1978年生まれの若手評論家による、90年代後半から2008年あたりまでの文化状況を批評した内容だ。ボヤマ「…でも、内容が難しくて、途中で挫折しました」なるほど確かに難しそうだ。

「ゼロ年代の想像力」

●しかし、帯コピーに羅列されてる固有名詞は興味深いぞ。「仮面ライダー龍騎」「最終兵器彼女」「新世紀エヴァンゲリオン」「セクリーボイスアンドロボ」「涼宮ハルヒの憂鬱」「時をかける少女」「ドラゴン桜」「ハチミツとクローバー」「ファウスト」「ONE PIECE」などなど。宮台真司さんのコメントはピンとこないけど。
ぶっちゃけ、難しいとボヤマが挫折したホンを、年の功だけでボクが読みこなせる保証はナニもない。「批評」とか「評論」とかいうモノを、サラリーマンとして世間の些事に追われてるボクが、今さら読んだトコロでその真髄がアタマとココロに染みるだろうか? そりゃ背伸びして学生時代は哲学書も読んだ。しかしそんな場所から遠ざかり、使わなくなって久しい哲学神経が今さらフル稼働させられるか?ゼロ年代のエッジーな文化運動と全然リンクしてない怠惰な生活をしちゃったし。ボヤマに対して、ボクにアドバンテージは全くない。
●ただ、いざ読み始めると、実に刺激的なメッセージがバチバチ炸裂してて、実にスリリングだ。肥大した自意識とカルマを制御できずに暴走する本谷有希子の文学もゼロ年代の象徴の一つだろうけど、あらゆる文化事情をかき集めて展開される宇野常寛の批評も、ドンキホーテのような無理メの挑戦を現代の権威に問うてる行為のように見える。オンナノコは感性と本能で、オトコノコは理屈と知識の積み重ねで、ゼロ年代と勝負しているのだ。本谷有希子1979年生まれ、宇野常寛1978生まれ。ほら、同世代だ。

「ゼロ年代の想像力」は、挫折しないように丁寧に読み進めたいので、小刻みにこのブログでレポート出来たらイイなと、構想してます。このカッチリ構築された「批評」スタイルにボクが付け加える言葉はないので、細かい部分は本書を読んでください。ボクの出来るコトは、本書に数々取沙汰される様々なキーワードをピックアップして、ソイツをかいつまんでいくような、読書メモみたいなスタイルが関の山。だから、今後数回に分けてその気になるキーワードに触れて行きたいと思います。実際、サクサク読み進めるのがもったいないと思ったくらいで。ジックリ楽しみます。


ボヤマ世代の UKロックを聴いてる。00年代のタフな生命力。

KASABIAN「WEST RYDER PAUPER LUNATIC ASYLUM」

KASABIAN「WEST RYDER PAUPER LUNATIC ASYLUM」2009年
●ボヤマおススメの KASABIAN。 三枚目になる最新アルバムはボクもキチンと聴いたよ。楽しかった。UKロックにありがちなコジンマリ感が薄くって、スタジアムロックとしてのスケールのデカさを感じさせる。2004年の特大ブレイク「CLUB FOOT」はボクだってリアルタイムで直撃を受けた。ナパーム弾がダンスフロアを焼き尽くしていくような、扇情的なベースラインに鳥肌が立った。この三枚目でもあの時の狂おしいグルーヴ感はぐるぐる渦巻いていて、凶暴なダンス衝動を刺激しまくる。およ、プロデューサーは日系アメリカ人のヒップホップトラックメイカー DAN THE AUTOMATOR だ。ヒップホップな要素は100%感じないけどドープなファンクネスは宿ってる。ユニークな人選だね。
●しかし、うねるロックの前半戦が終わると、中盤から不思議なフォークアプローチが出てくるぞ。なんかアシーッドな感じ…。まるで「LED ZEPPELIN III」のように、A面は「移民の歌」みたいなハードロックなのに、B面はフォーキーなブルースになっちゃう展開みたいな…。元来ボヘミアンな印象のあったこの連中、エキゾチックなアレンジも出てきてますますイイ味が染み出てきた。ナニナニ、SYD BARRETT のツモリで作ったって? オモシロいねえ!ボクも PINK FLOYDSYD BARRETT のいた時期しか楽しめないんだよ。

THE MUSIC「STRENGTH IN NUMBERS」

THE MUSIC「STRENGTH IN NUMBERS」2008年
●王道直球のUKグルーヴロックと言えば、こいつらも忘れられないだろう。大体バンド名が直球すぎるんだよ、なんだよ「ザ・音楽」って。ヒネリがナイじゃん。00年代は「THE」がつくバンドがワンサと登場したが、これほどソノマンマなバンド名はない。同じ「THE」のバンド名でも、80年代の THE SMITHS つまり「スミスさん一家」のようなヒネクレタ感覚から100万光年遠ざかった気分。
●彼らのアルバムは全部チェックしてるが、三枚目になっても全然芸風が変わらなくて最高。ジャストなリズムキープ感がダンス機能を研ぎすましてるし、音の輪郭に汗の熱気を感じさせる微妙なエコー感がスケールのデカさを感じさせる。この辺の処理は本作のプロデューサー FLOOD の仕業か? お!伝説の90年代テクノユニット ORBITAL のメンバー PAUL HARTNOLL も共同プロデューサーだ!ORBITAL、もう完全隠居しちゃったかと思ってたよ!再会が素朴にウレシいよ!

THE ENEMY「WELL LIVE AND DIE IN THESE TOWNS」

THE ENEMY「WE'LL LIVE AND DIE IN THESE TOWNS」2007年
●これまたバンド名が直球。「ザ・敵」。どうするよ…。ただし、アルバムタイトルはイイね…「オレたちは、この町で生きて、そのまま死んでいく」階級社会イギリスの閉塞感と焦燥感は、ロックがくすぶり大きく発火する土壌だ。この荒野の中で、若者はガスを一気に噴出し、ロックスターとして町を脱出する。じゃなきゃ、ココでのたれ死ぬまでだ。日本もそういう社会になりつつあるけどね。閉塞感と焦燥感。
●ネットで見つけたリードシンガー TOM CLARKE の言葉を引用しておきます。前置きとして言っときますが、バンドが結成された街はコベントリー。クソみたいに退屈なバショだったらしい。「やるべきことがナニもねえ!オレはバーミンガムという街で育ったが、退屈な事にかけてはコベントリーとまるで同じトコロだ。パブで飲んだくれるか、みんなとちょっと違うコトをしようと思ってバンドを始めるか、その2つしかやるコトがねえ」
●この3ピースバンドのデビューアルバムが本作。デビュー時メンバーはまだ19歳だったとか。やっぱり王道のロックが鳴ってます。ダンス駆動な気分と違って、一歩一歩ビートを踏みしめながら、大勢でサビをシンガロングする感じ、と言ってイイ?センチなメロディだって出てくるもんね。ちなみにプロデューサーは OWEN MORRIS。OASIS の初期アルバム、1~3枚目までを手掛けたオトコ。あ、この事実で聴きたくなった人もいるでしょ。



●気づけば、外では雪が静かに降り積もってる。東京地方、久しぶりの雪です。