新しい職場で組んでる同期のヨータは、宮崎あおいが好きなのだ。
「オレ、口の大きなオンナノコが好きなんだよねえ」とつぶやく。「EARTH MUSIC & ECOLOGY」のCMを思い浮かべているのだ。彼女がデカイ口を開けて THE BLUE HEARTS「1000のバイオリン」を歌うヤツ。ヘタクソ?いやいや全然イケます。ボクもヨータに全面的に同意する。「あした、なに着て生きていく?」



●原作マンガだけしかチェックしてない映画「ソラニン」でも、彼女のロックパフォーマンスがあったと思う。本編じゃ使われなかったライブシーンを朝のエンタメコーナーで見た覚えが。なんかスゴくカッコよかった。
●つーコトで THE BLUE HEARTS を聴く。
THE BLUE HEARTS「EAST WEST SIDE STORY」
THE BLUE HEARTS「EAST WEST SIDE STORY」1990-1993年
●レーベル EAST WEST 在籍時のベスト盤。「情熱の薔薇」「夢」とかが入ってる。宮崎あおいの歌ってたのは、オーケストラバージョンの「1001のバイオリン」だったのね。そういうのが元からあったんだ。
●そう言えば、EARTH MUSIC & ECOLOGY の服をかわいらしく着こなすオンナノコが前の職場にいた事を思い出した。美人さんとは言わないがナチュラルなコだ…ホントは肌がとてもキレイだって本人ちゃんと意識してるかな…仕事ではメチャ厳しくてよく怒られてた。



新しい仕事のパートナーである、イさん(40歳代後半)はラジオが大好きらしい。
●80年代の「オールナイトニッポン」全盛期をドマンナカで体験した人だから。忙しいのに今でもアレコレよく聴いてる。今ははんにゃオールナイトニッポンやってるそうな。「でも最近はFMの方がトークがオモシロいんですよ。AMはムカシの勢いがなくなってねえ」へー。ボクは全然ラジオ聞かないのでいまいちピンとこない……そもそもキチンと電波が入るラジオを持ってない。
●そんな会話をしたので、こんなCDを聴いてた。
忌野清志郎「OH!RADIO」
忌野清志郎「OH ! RADIO」2009年
キヨシローさん死後にリリースされたシングル。かつてトランジスタラジオのウタを歌った人だから、最期の録音もラジオがテーマでした。ベイエリアからリバプールからイカしたナンバーがやってくる、ラジオがインスパイアの源泉だった時代を慈しむウタ。「OH ラジオ 聴かせておくれ あの頃が まんま蘇るあのナンバー」自宅スタジオにて録音された全楽器自演のデモテイクは一切の虚飾がない剥き身のブルース。
●カップリング「激しい雨」もイイ曲。ハッとするタイミングでハッとするフレーズが聴こえる。「何度でも夢を見せてやる あの夏の陽焼けしたままの夢 RCサクセションがきこえる RCサクセションが流れてる」キヨシローさんが自分の曲の中で、自分のキャリアに自己言及してる。

RCサクセション「FEEL SO BAD」

RCサクセション「FEEL SO BAD」1984年
●だから無性に RC が聴きたくなった。このアルバムはある意味で絶頂期なのではないでしょうか?トップナンバー「自由」がボクは大好きなんだよー。「俺は法律を破るぜ 義理も恩もへとも思わねえ 責任のがれをするぜ 俺を縛ることなどできねえ だってオレは自由!自由!自由!汚ねえこの世界でいちばんキレイなもの それは俺の自由!自由!自由!」幼稚で野蛮な自由主義がメラメラ燃焼中だよ。ルードなロックンロールがふてぶてしくてタマラン。「失礼スルゼ(訣別の歌)」じゃ「せっかく稼えだ金をあいつに横取りされるのはもうまっぴらだ」と叫んで公然とマネジメント批判、そんでホントにこの直後所属事務所をヤメてしまうんだな。「失礼するぜ、バイバイ」
●ジャケだってさ、アマゾンから拾ったCD盤画像はさ、ゴールドのニンゲンがラクガキみたいに描かれてるだけだけどさ、本来のアナログ盤だと、カレの股間から長い金属バットがぽよーんと伸びてるんだよね。悪フザケだよね。しょーもないよね。

忌野清志郎「RAZOR SHARP」

忌野清志郎「RAZOR SHARP」1986年
キヨシローさんロンドン録音によるファーストソロアルバム。バンドはなんと IAN DURY & BLOCKHEADS の面々。ホンモノのパブロック野郎たちRC とは違う切れ味の良さが新鮮。BLOCKHEADS を率いてツアーもやったんだって。その間 RC はお休み状態。ココからバンドに微妙な機能不全が始まったらしいんだけど。



ラジオを聴くのは、年上世代だけではない。
「unimogrooveさん、70年代とか80年代の日本のロックって聴きます?」って聞いてきたのは24歳の若いスタッフMくん。Mくんは地方の美大でジャズドラムを勉強してたオトコで、本来は ART BLAKEY とかを聴いてるのだ、この前も COUNT BASIE のハナシで二人で盛り上がったのだ。なのに、突然不意打ちでこんな質問だ。「……あーなになに?YMO とかの話?」Mくん「えーとですね…ジョー山中です」うっひょー!渋い!「あと、甲斐バンドごめーん、その辺全然不勉強だわ。全然聴いてないよ。
●なんでなんで?なんで若いキミがそんな音楽を聴くコトになるの?『松本人志の放送室』が好きで、よく聞いてたんですよ」あーあの伝説のラジオ番組ね。「そこでいつも古い音楽がかかるんですよ」ふんふん。「最初はそんなの完全に無視してたんですけど、なんか気になる音楽も時々でてきまして、それで好きになっちゃったんです」うわー因果だねえ。ニンゲンが音楽に出会う瞬間って実に多彩だなー、ラジオは今も人をインスパイアさせてる、と思い知らされるエピソードでした。
●聞けば、「放送室」の選曲は、話し手である松本さん&高須光聖さんの二人が自分自身でやってたという。二人が育った尼崎ゲットーの気分が匂う選曲感覚。番組内容のレジュメブログで曲名をチェックしてみたが、渋過ぎてたまらない。加山雄三から板東英二、BORO、野口五郎、八代亜紀、内藤やす子、小林旭、西城秀樹……つーか、ロックでもなんでもない、ディスイズ日本歌謡曲じゃん! ココは網羅できないわ。
●でも無性に気になって、Mくんが聴いた音楽をチェックしてみたくなった。
ジョー山中「REGGAE VIBRATION IV GOING BACK TO JAMAICA」
ジョー山中「REGGAE VIBRATION IV : GOING BACK TO JAMAICA」2009年
●Mくん『放送室』のエンディングがジョー山中さんの曲なんです。『人間の証明』って曲」ああー松田優作の映画の主題歌だ。そんでジョー山中さんの代表曲でもある。で、彼の最新音源であるこのアルバムには、その「人間の証明」のレゲエバージョンが収録されてるんだな。なぜレゲエか?彼はジャマイカ系のハーフなのでした。だから暑苦しいルックスと強いノドはある意味ホンモノなのでした。「REGGAE VIBRATION」は80年代初めから取り組んでるシリーズで、現地のスタジオで現地のミュージシャンと組んで演奏される楽曲は、腰の据わったルーツスタイル。そこに彼のコクマロな声が響いて実に歯ごたえがある仕上がり。
FLOWER TRAVELLIN BAND「WE ARE HERE」
FLOWER TRAVELLIN' BAND「WE ARE HERE」2008年
ジョー山中の重要なキャリアとなったのは、1968年に内田裕也プロデュースで結成されたこのバンドだ。最も早く海外で評価された日本のロックバンド、との武名で知られてる。内田の提案で全部英詞、そして東洋的/無国籍でプログレッシヴなサウンドデザインが、ヒッピー/サイケデリックムーブメントに沸き立つアメリカで注目されメジャー契約をゲット、1971年に傑作「SATORI」をリリースする。しかしあまりに革新的過ぎたコンセプトが当時の日本市場に理解されず、1973年には解散。実はジョー山中含めメンバーは全員グループサウンズ崩れのプレイヤー。一過性のアイドル旋風のように見えるグループサウンズが、日本のロック史にはやはり重要だったと思えるエピソード。
●そんでこのアルバムは、解散から30年以上経った2007年に再結成を果たしたこのバンドが放った新譜。さすがに70年代当時の呪術的グルーヴはカタチを留めていないけど、ジョー山中のファンキーボーカルとジャムバンド気分の解放感あるロックは、還暦超えロートルの同窓会アルバム以上の価値はある。
●しかし、今年に入ってジョー山中は、肺ガンを患っている事を発表。活動を休止して闘病に専念することになる。オマケにバーベキューに失敗して自宅が全焼。なんだか泣き面にハチな展開。コレにへこたれずがんばってください。
 甲斐バンド「ロッカ・バラード」
甲斐バンド「ロッカ・バラード」2009年
●コレはダレカにもらったCDだな…。さすがに自分でカネを払った覚えがない。バンド結成35周年記念のバラードベスト盤、新曲/新録/リミックス含みます、という物件。ベストとは言うが、残念ながらボクが知ってた曲は1つしかなかった。全然通ってないんだなあ。バラード集だから曲の気分もソックリで、全部同じに聴こえてしまう。リミックスしなかったら、70年代や80年代の空気感が残って楽しめたかも知れなかったのになあ。
●唯一ボクの記憶に残ってるのは「BLUE LETTER」って曲。なんで覚えてるのかな?「あの年お前をはらませてしまうまで」ってフレーズが子供心に刺さってたのかな?
●でMくんはなんて曲が好きなの?『裏切りの街角』です」スッと曲名出るのね驚くわ。マジ好きなのね…あゴメンこのベストに収録されてない。「あとは『安奈』です」それは収録されてるね…あ~クリスマスソングなのかな。
●ムカシね、中国の広西チワン族自治区に出張したコトがあってね。中国とは言うけどもう東南アジア/ベトナム寸前な感じの土地なのよ。ソコで、バナナ畑とかを眺めながらアホみたいに長い時間ワゴン車に揺られて移動したんだけど、そこはかとなーくカーラジオから中国語にカバーされた甲斐バンドの曲が流れて来てね。同行してた年上の先輩が気づいて「おいコレ甲斐バンドだよ!メロディが甲斐バンドだよ!わかるコレ?」って。しかしボクは全然わかんなくて、タダのヘンテコ中国語ポップスにしか聴こえなくて。結果先輩は、地の果てで愛着あるメロディに偶然巡り会ったという感動とオドロキを、誰とも共有できず1人モンモンと焦れるしかなかったのでした。ボクの甲斐バンドにまつわる個人的な思い出はコレだけ。以上!

上田正樹 WITH REGGAE RHYTHM「FINAL FRONTIER」

上田正樹 WITH REGGAE RHYTHM「FINAL FRONTIER」2009年
「悲しい色やね」上田正樹も、ボクにとっては完全に接点のないシンガーなのです。でも SLY & ROBBIE がプロデュースに加わったこのレゲエアルバムは THE DOORS から BOB DYLAN、JOHN LENNON、THE ANIMALS などの名曲をカバーしているので非常に取っ付き易い。アーシーなルーツ具合は、アフリカンやスカ、ロックステディの気分まで包括しててことのほか聴ける。THE BEGINNING OF THE END「FUNKY NASSAU」のカバーもステキ!
●ネットで調べてみると、ブルースを軸足にした彼のキャリアは、いつのまにかアジア各地に広がっていて、韓国やインドネシアでも活動してるというからオドロキ。60歳を超えても新しい領域にチャレンジできるって素晴らしいね。



●この勢いだから、今も現役を続けるロックオヤジのハナシを。

CHAR「CHAR」

CHAR「CHAR」1976年
●天才ギターキッズとして世間をビビらせたファーストアルバム。外人プレイヤーと組んで、自作自演のスマートなギタープレイを長髪たなびかせて聴かせてくれるんだから、76年当時の衝撃はスゴかったんだろうな。ボクの正直な印象は RIZE の JESSIE のオヤジさんという位置づけなんだけど。
●初めて気づいたんだけど、彼のプレイは、ガリガリのハードロックギターではなくて、気持ちのイイフュージョンジャズギターだったってコト。AORにも繋がる洗練されたファンキー感覚、セクシーさも持ち合わせてる。初期代表曲「SMOKY」は言わずもがな(この曲、学生の頃クラブでスピンしたコトある)「視線」とか「朝」とかスゴくスマートだよね。一方湿っぽい歌謡曲ブルースもちょっぴり混じってる。総合的に言って実はロックじゃないかも知れない、ロックと言い切るとこのアルバムが持つふくよかな多様性を見失いそうで。そしてホンモノのロックは日本市場にはやや早かった時代なのかも。……それと、ジャケ写のバックには富士山。キレイね。
JOHNNY, LOUIS  CHAR × PINK CLOUD「SINGLES」
JOHNNY, LOUIS & CHAR × PINK CLOUD「SINGLES」1980-1994年
●時代がグッと下って、もっとノビノビロックができるようになった頃。ドラム・ジョニー吉長、ベース・ルイス加部、ギター・CHAR、によるロックトリオが、PINK CLOUD。その前身が JOHNNY, LOUIS & CHAR という名義。RIZE JESSIE CHAR の息子と言ったけど、ジョニー吉長の息子は RIZE金子ノブアキ&KENKEN。親も子もソレゾレでバンドを組んでます。
●90年代初頭の PINK CLOUD日比谷野音で観た覚えがある。なんかスゲエ貫禄だったんだよなあ。トリオとは思えない音の分厚さ、鬼気迫るプレッシャー、そんで尋常ならぬ佇まい、ジョニー&ルイスはカオコワいからね。チャーさんがベビーフェイスに見えるほどだった。その段階では確かにハードロック。
●このシングルベストは、フランクにレイドバックした曲からタフなリフロックまでバラエティ豊かなバランス感覚で選曲されてるし、ジャケにフラフープオバさんを使うような脱臼感覚もあるので、ゴリゴリのロックばかりが聴けるわけじゃないけど、クールなオヤジロックが安心して聴けるのであります。

SEENA  THE ROKKETS「CHANNEL GOOD」

SEENA & THE ROKKETS「CHANNEL GOOD」1980年
●ボクが住んでる街はシモキタザワで、フツウに歩いてるだけで「アレあの人は?」と思うような人を見かけることがある。結構前だけど鮎川誠さんをイキナリ見かけた。茶沢通りをメチャ雰囲気出ててメチャ背のデカイオッサンが歩いてる、と思ったら鮎川さんだった。多分ディスクユニオンでサイン会でもあったのかな?
●ボクの会社には鮎川さんのファンが多い。ワッキーさんは博多出身だから、サンハウス結成35周年記念ライブのチケットを、せっせとローソンに頼んでた。前のボスも社食でラーメン一緒に食いながらサンハウスがいかにスゴかったか熱く語ってくれた。
●このアルバムは Y.M.O. が所属してたレーベル ALFA からの二枚目。福岡出張の合間にゲットしたインディ(エルボンレコード )時代のファーストアルバム1978年のヒリヒリしたパンク魂とは、チト気分がチガウ。細野晴臣/高橋幸宏がプロデュースに入り、ナニゲに60年代ポップ(モータウンチック)を80年代ポップ(シンセアレンジ)に変換したようなテイストがことのほかタップリ潜り込んでる。名前が SEENA & THE ROKKETS だしなあ、SMOKY ROBINSON & THE MIRACLES とか DIANA ROSS & THE SUPREMES みたいだもんな。
●いやいや、鮎川さんが自分でアレンジを手掛けてる楽曲は、ザクザクのギターが存在感バリバリ。ボクはやっぱソッチのパンクテイストの方が好きだなあ。

SEENA  THE ROKKETS「PINUP BABY BLUES」

SEENA & THE ROKKETS「PINUP BABY BLUES」1981年
ALFA からの三枚目。プロデュースは Y.M.O. チームからミッキー・カーティスへ。ミッキー・カーティスって言われても今のお爺さんぶりだけしか知らん…なになに、平尾昌晃、山下敬二郎と共に「ロカビリー3人男」と呼ばれてたって?…平尾昌晃もものまね特番の審査員でヘッドホンしてる印象しかない。ただし、高偏差値80年代ポップス路線がなくなって、もっと自然なロックンロールの鳴りになったのは非常に肯定的にとれるのです。60年代ポップス志向は依然としてシッカリ存在してますが、コレも素直に彼らのルーツなんだなあと納得。あ、リリックには糸井重里がアレコレと参加。80年代だね。沢田研二「TOKIO」を書いてた時期の糸井さん。
●サイドBが奔放にガリガリロックしてて最高。「ハートに火をつけて」のロックンロールは THE CLASH を連想しちゃった。ほーストーンズ「SATISFACTION」のカバーもしてるのだ。ドカドカうるさいロックンロールバンドなのだ。やっぱ鮎川さんにはガムシャラにギターを鳴らして欲しい。ちなみにシナロケのLP二枚とも、それぞれ100円也。


●今日の動画。



CHAR「SMOKY」。1996年「HEY HEY HEY」出演時のパフォーマンス。ベースのデブ外人がなんかスゴい。

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●ある日のラジコン兄妹。

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ヒヨコはかけ算九九が苦手です。
●ですので、楽しい九九のウタをダウンロードしました。「たらこ~たらこ~」の彼女たち。

キグルミ「さんすう99隊」

キグルミ「みんなで!さんすう99隊」……コレが脱力リリックで爆笑。

 「にんぎょ はだかで イロっぽい」2×8=16
 「サンタ ごちそう イチゴジャム」3×5=15
 「ゴリラ ごうかい にごりざけ」 5×5=25
 「なまず むちゅうで よにげする」7×6=42
 「クジラ ロマンス ごようじん」 9×6=54 コレ、ヒヨコの一番のお気に入り。

●ヒヨコ、瞬時にこのウタを全部覚えてしまいましたが、かけ算の問題を解くのにイチイチこのウタを全部歌わないとイケナイ。結局九九は覚えないとね。ダメだこりゃ。



先日、免許の更新に行きました。
●案の定、講習の時間に爆睡。そんなボクにプレッシャーをかけるつもりか、講師のオバさんはボクのすぐ横に立ってデカイ声で講義をするのですが、どうしても睡魔に勝てない。ぐーぐー。
●うつらうつらしてる中、講師が「この中でオー型の方はいらっしゃますか?」と言うのが聞こえたので、がんばって手を挙げた。しかしそれは血液型の「O型」のハナシではなく「大型車両免許」のハナシ。完全に勘違いしたボクは、しょうがないので最後まで「なんちゃって大型ドライバー」のキャラをヤリ切った。アホアホ。



AKB48 研究。

SWITCH特別編集号 特集:AKB48

「SWITCH特別編集号 特集:AKB48」
●雑誌「SWITCH」までもが AKBアラーキー撮り下ろしのフォトセッション。その他、藤原新也×大島優子。蜷川実花×前田敦子。板野友美×藤代冥砂
●ボクも大分カオとナマエが一致するようになってきました。ノースリーブスの三人とか。小嶋陽菜 AKA こじはる、はよく見ると正統派に美人さんだねえ。でも峯岸みなみ AKA みいちゃん、の方がテレビにおける反射神経はイイかも知れない。篠田麻里子もモチロン間違いないね。ただし渡り廊下走り隊はまだチェックできてない。
「ポニーテールとシュシュ劇場盤」100円で入手。通常盤とドコがチガウかよく分かってないけど。ヒヨコが楽しんで聴いてます。

AKB48「ポニーテールとシュシュ劇場盤」

AKB48 は、勝ち組負け組の分化も含めてまだグングン伸びる、と見込む。
●全然カンケイないけど、ボクは、D-BOYS もクルかもしれない、とホンノリ思ってる。



映画「悪人」見ましたよ。

悪人

●いやー実に救いのないオハナシでしたねー。出てくる人間が全員「悪人」、様々な意味で「悪人」というコンセプト。でもね、誰もが同じレベルで平等に「悪人」というコトでもない。ボクにとっては、言わば「悪意の上下階級格差」って状況に見えた。「リア充」の屈託のナイ悪意が「非リア充」に対して猛烈に増幅して伝わり結果トンデモナイ凶悪なトラブルが炸裂。妻夫木くん扮する主人公は、不幸にも悪意のドミノ倒しの最下流にいたもんだから、最初から十分にデストロイだった人生を、より徹底的に破壊することになる。不公平だね。
●本作における妻夫木くん、完全に目が死んでます。孤独で希望もナニもないドン詰まりを、鄙びた寒村で暮らしてた若者。「オレ、今までジブンが生きてるか死んでるかもよくワカンなかったよ…」ヒロインである深津絵里も、国道沿いのデストロイな郊外地帯で、実に希望レス未来レスな人生を生きてました。「私、生まれてからズッとこの道の周りだけで生きてきた…」……実はこのテの「この先ナニも起こらないまま、オレはただ死んでいくだけかも」な鬱屈たる閉塞感を生きてる人って、全然珍しくないと思う。そして周囲の些細な悪意に翻弄されてボロボロにされていく。実にデストロイだけど、日常のすぐ側にある荒廃。
そんな2人が逃避行の上、最後にたどり着く場所が、もう絶望的に美しい。冷たい海に突き出た岬の灯台。人間社会の全てから離脱した、文字通り地の果ての風景。そこまで行かないと人間らしい希望を感じる事が出来ない皮肉。いやーマジで救いがなくて、イイねえ。

悪人/灯台

●氷点下、寒風吹きすさぶ真冬の海。孤独な灯台。ロケ地は長崎県・五島列島。



ダーティ・サウス。

OUTKAST「AQUEMINI」

OUTKAST「AQUEMINI」1998年
●アトランタのヒップホップ、ってのがボクの最近、いやココ2年ほどの大きな興味なのですが、ニューヨークやロスに劣らない、実に巨大な潮流なもんで、今だその全貌を把握できずにいます。先日は LUDACRISDISTURBING THA PEACE 一派に言及してみましたが、今日は OUTKAST DUNGEON FAMILY
●今でこそメンバー二人が分離して活動するようになってしまったけど、この頃の OUTKAST は有機的に BIG BOIANDRE 3000、そして DUNGEON のクルーが絡み合って音楽がクリエイトされてた時期。クルーの中心であるプロデューサーチーム ORGANIZED NOIZE や、OUTKAST 自身が組んだトラックは、当時隆盛を極めてたチキチキバウンスの影響を微妙に受けながらも、ドロリと生々しいファンクネスがどうしようもなく鼻につく。粘り着くビートが実に特徴的で、骨組みはチタン製超合金だけど、筋肉は泥臭いケモノの細胞で出来てます。見事なサイボーグ・ヒップホップ。
●スネアが粘る「RETURN OF THE "G"」GEORGE CLINTON 召喚のファンク「SYNTHESIZER」、むさ苦しいブラスアンサンブルが実に渋いヒップホップダブ「SPOTTIEOTTIEDOPALISCIOUS」、後述の CEE-LO や当時 ANDRE 3000 と付き合ってた ERYKAH BADU がソウルフルな喉を披露する「LIBERATION」とかがボクの聴き所。

GNARLS BARKLEY「THE ODD COUPLE」

GNARLS BARKLEY「THE ODD COUPLE」2008年
DUNGEON FAMILY の看板アーティストは、ラップデュオの OUTKAST と、あともう一つが4人組ユニットGOODIE MOB でございます。彼らの90年代作品は、実に泥臭い濃厚ダーティサウスでございます。その中でも特にインパクトの強い異能ラッパー&シンガーが、CEE-LO という男。人呼んで ”THE SOUL MACHINE"。 デブでチビという愛嬌あるルックスと、そのルックスを裏切るソウルフルでマロヤカなファルセットが愛くるしい、オチャメなヤツ。彼は2002年に GOODIE MOB を脱退&ソロ活動に突入。そして2006年、DJ DANGER MOUSE という男とユニット GNARLS BARKLEY を結成するのです。このアルバムは彼らのセカンドね。(GOODIE MOB の音楽についてはコチラもご参照)
DJ DANGER MOUSE は2004年の「THE GREY ALBUM」で名を挙げた奇才だ。JAY-Z「THE BLACK ALBUM」のアカペラを、THE BEATLES「THE WHITE ALBUM」の音源を解体再構築したトラックに乗っけて、黒+白=グレイなアルバムを作ってしまったのだ。当時の重要な音楽タームである「マッシュアップ」の傑作ね。しかし著作権処理じゃ完全無許可、グレイどころか真っ黒だったもんで THE BEATLES 側からモロ叩かれる。しかしその騒ぎが評判を呼び込み、限定3000枚リリースだったモノがネット経由で全世界に流通してしまった。「ピアトゥピア技術」つまり WINNY 経由で全世界、ってのも2004年的状況だよね。そんな武勇伝が彼の評価を上げ、メジャーからプロデュースのオファーが。特に GORILLAZ DAMON ALBERN はかなりお気に召したみたい。ロックとヒップホップの間を軽く往復できるセンスも彼の強み。そんな実にユニークな経歴を持つ男、が CEE-LO のパートナーになった。
DJ DANGER MOUSE のトラックは、フツウじゃあり得ない60年代ポップスを駆使する不思議なサンプル選びで、ホコリっぽいヴィンテージな響きをウマく残してるのが特徴。コレに CEE-LO のソウルフルなボーカルを乗せると、アレ?60年代R&B?70年代ソウル?マジでいつの時代の音楽かワカラナイよ?的な錯覚的質感に着地する。モチロンそこが彼らの狙いだが、仕掛けてる技の1つ1つは完全に00年代仕様の最先端モード。単なる回顧主義とは一線を画すクールさが漲ってる。





OUTKAST「SPOTTIEOTTIEDOPALISCIOUS」…コレがボクの中のダーティサウス。



GNARLS BARKLEY「RUN」…ホットなスピードディープファンク。つーか、てんかん起こしかねない映像でシンパイ。


●久しぶりにヒップホップを聴いてました。サザンラップ。


FIELD MOB「LIGHT POLES AND PINE TREES」

FIELD MOB「LIGHT POLES AND PINE TREES」2006年
●ヒップホップってのは、キホン都会の音楽だって思ってた。どっかの都市をレペゼンしてマイクを握るモンかなと。しかしこの FIELD MOB というラップデュオは敢えて「イナカモン」というアイデンティティを全面的に打ち出す。ジャケは外も中もゼンブド田舎の風景を背負って撮。田舎道とか草むらとか、抜ける青空ってワリと斬新じゃない?これってユニークだよね。会社の近所のレコ屋特売コーナーで105円でゲット。
●どんだけ田舎だよ?と思って、彼らの住んでる街、ジョージア州オールバニーという土地を検索してみた(グーグルマップでコチラ)。……うーむ、かなりのディープサウスね。サザンラップの重要都市アトランタと同じジョージア州だけど、そんな都会からは300キロくらい離れてる。幹線道路からも離れちゃってるし、周辺も異常に緑深い。見事に田舎だよね。
●でもそんな開き直りに愛嬌があるのか?これが微妙にポップな取っ付き易さがありまして、なんか楽しく聴ける。これはレーベルの先輩 LUDACRIS のオモシロキャラにもカンケイあるのかな?彼らは LUDACRIS が主宰するレーベル DISTURBING THA PEACE(略称 DTP) に所属してる。アルバムのラストは LUDACRIS をフィーチャーした地元讃歌「GEORGIA」JAMIE FOXX のモノマネバージョン「GEORGIA ON MY MIND」をサンプルしています。


LUDACRIS「CHICKEN-N-BEER」

LUDACRIS「CHICKEN-N-BEER」2003年
●愛嬌のあるカオが楽しいリュダ兄、よく動くデカイ口でセクシー美脚をガッツリイタダキマス。映画俳優としても活躍する彼、2005年アカデミー賞作品「クラッシュ」でも憎めない自動車強盗を熱演してました。レーベル DTP を主宰する一方で、様々な客演や共作を通じて存在感を保持。最近では JUSTIN BIEBER「BABY」に客演して世界的なアピールに成功しています。
●そもそもでいうと、サザンラップが無視できない勢力になろうとしてた2000年頃、DEF JAM SOUTH から第一弾アーティストとして登場したのがこのオトコ。当時の強力シングル「SOUTHERN HOSPITALITY」 THE NEPTUNES の硬質トラックにワイルドなリュダのラップがノッかって実にクールでありました。この「チキンとビール」というタイトルのアルバムは彼の三枚目。DTP の歌姫 SHAWNNA やサウスの大物8 BALL & MJG、テキサス野郎 LIL FLIP などを召喚。犬将軍 SNOOP DOGG も参加してます。トラックメイカーはサスガに知らないヤツばかり…KANYE WEST、ERIC SERMON がそれぞれ1曲やってます。
●この前テレビ見てて知ったんだけど、フライドチキンってのはアメリカ南部の家庭料理、もうちょっと突っ込むと南部黒人から発生したソウルフードなんだってね。貧しい人が手っ取り早く高カロリーを摂取できる料理。リュダ兄がモリモリフライドチキンを食べるジャケってのは、南部黒人のステロタイプを敢えてナゾッてる行為ってコトなんですわな。


●今日の動画。



LUDACRIS & FIELD MOB FEAT. JAMIE FOXX「GEORGIA」
●ジョージアの田舎の風景ってのはこんな感じなのね。FIELD MOB のコミカルなフロウもご理解いただけるのでは?




LUDACRIS FEAT. SHAWNNA「STAND UP」
●トラックは KANYE WEST。




LUDACRIS「SOUTHERN HOSPITALITY」
●THE NEPTUNES のトラック。このよく動くカオがボクは好き。

韓流ネクストウェーヴ。少女時代と、KARA がオモシロ過ぎる。
東方神起の分解で、韓流アイドルの流れはもう終わったと思ってた。ところがだ。やって来たぞこれまたデカイ波が!コレは無視できない!
●ワイフがあきれてる。ボクが YOU TUBE でズッと動画を見てるからだ。何回も同じ曲を聴いてナニが楽しいの?違うんだよ、韓国のテレビ番組が動画としてたくさんアップされてて、イロイロなバージョンが楽しめちゃうんだよ。口パクだろうから音は一緒でも、微妙にオンナノコたちのファッションやスタイリングが違う。見飽きない。


まず、KARA、チェックしましょう。



KARA「ミスター」2010年
●これはね、もうズルい!タレントのチカラじゃない。ヒップダンス最高。「サスペンダー」って発明が素晴らし過ぎる。コレだけで楽曲のインパクトが50倍になった。コレ考えたヤツにノーベル賞あげたいくらいの発明だよ。笑っちゃうことに、腰にキャップをくっつけて、ブラブラするモノを追加増量したりもする。加えてメンバーがトレーニング中に尾骨骨折というニュースまで。どれだけヒップ押しなんだよ!オモシロ過ぎるんだよ。

KARA「ミスター」

●まだメンバー個別のキャラまで情報が到達してないので、現時点の妄想として聞いて欲しいんですけど、ジャケと動画をよく見てください、ロングヘアの娘が3人、そうでないボブめの娘が2人、という配置になってます。なんとなく見てますと、ロングヘアの娘がフォワード、ボブめの娘がディフェンス、3/2のシステムでフォーメーションが出来てるみたいな。明らかにロングの方が美人さんでしょ。ディフェンス組はアジで攻める感じ?
●でさ、ディフェンス組の中にも格差があってさ。前髪が完全に目を隠すほどの娘がいるでしょ。フツウあり得ないでしょカオが隠れてるアイドルってマジ斬新。東村アキコのマンガ「海月姫」でいうと、絶対に目が描かれないオタク女子まやや&ばんばさんみたいなポジション(比喩が難し過ぎるか?)。しかしボクはこの娘が気になってしょうがない。多分確かにカワイくないようだが、隠されるとむしろ気になる。しかしダンスのキレはヨシ!ヒップダンスでセンター務める回数はこの目隠し彼女が一番多い!つまりは SPEED におけるヒトエちゃんの位置なのか?名前はニコル。アメリカ生まれのコリアン。
●一方、ボブっ娘のもう一人はディフェンスと見せかけてかなりアグレッシブに前に出るタイプ。愛嬌と親近感とハムスター型童顔が彼女のフィールド広げてるよね。彼女の名前はスンヨン。あ、尾骨骨折しちゃった娘だ。


さあ、次は少女時代だ。

少女時代「GENIE」

少女時代「GENIE」
●メンバーが9人!そんでこの美脚。壮観です。「この地球は思い通り!二人なら望み通り!」いやあマジでキミらの思うがママだよ誰もかなわないよ。実によく出来てるんだ振り付けが。各メンバーに細かく見せ場が作られてて実に緻密。だけどさ、コッチはホントに顔の区別がつかない…。日経エンタの記事で顔名前のプロフィールを確認しながら動画を見ても、追跡し切れない。衣装のポースや髪型がどんどん変わるから混乱しちゃうのさ。3~4人ほどの中核メンバーチームとその他のコーラス兼ダンサーチームに分かれてるような気がする…けど、正直自信がない。ただし、ボクが気になってるイチバン背の高いスヨンちゃんは、どうやらその他チーム所属らしく、センターでボーカルをとる場面が少ない事だけは分かった。



●9人横並び&ややアオリの視点がスゴく強い画になってる…地デジ化直前の2010年「16:9 」の画面比率を存分に駆使したパフォーマンスってこういうコトか!と思い知った。

●この楽曲に関して言えば、クールでジャストなシンセベースとふんわり軽いエコー仕掛けのウィスパーボーカルが素朴にカッコいいと思った。トラックの作りとしては、LADY GAGA KATY PERRY みたいなポップスと同じ気分も漂ってる。…と思ってクレジットを見てたら、ソングライターチームに、北欧系(デンマーク?)方面の人材を使ってるんだな。アメリカのポップスでも STARGATE(ノルウェー系)みたいなチームが活躍してる。その感覚と地続きなのかも。

●コチラの楽曲「GEE」は韓国のプロデュースチーム E-TRIBE の制作だそうな。だからデザインとしては、少々チャラいアイドルポップスになってる。だけど半拍のブレイクとかアレコレの装飾が実にキャッチー。




少女時代は、英語/日本語/中国語に堪能なメンバーをそれぞれ取り揃えているという。マネジメントの狙いとしては、韓国国内や日本市場だけじゃなく、最初から全アジア~アメリカまでを射程距離に捉えているのだ。実際この「GEE」の動画だって中国ファンがアップした中国語字幕付きだしさ。すでに十分グローバルですわ。

●彼女たちの所属事務所は韓国芸能界最大手 SMエンターテインメント。古くは6人組ボーイズグループ・神話(SHINHWA)を売り出し、東方神起で天下を獲った事務所だ。サムスンヒョンダイのような韓国企業が全世界で存在感を増しているように、彼らも常に世界市場進出を狙っている。韓国国内の市場は人口にして4000万人、それほど大きくはナイ。世界市場に出なくては稼げないという危機感が元来から日本より強く染み込んでいる。人口一億人を越える日本市場は音楽業界としてアメリカに次ぐ世界第二位の規模、ヤバいヤバいと言ってもソコソコ稼げるマーケットがまだ目の前にあるんだな。ココが近年の韓国と日本の差になってるとボクは思う。

BOA「BEST  USA」

BOA「BEST & USA」2001-2009年
SMエンターテインメント所属で、日本で最も成功したアーティストは、おそらく BOA だろう。2001年に日本デビュー、エイベックス産R&Bを高機能に歌いこなした彼女を、韓流アイドルと受け取ったファンはいなかったはず。完璧なジェイポップアーティストでありながら、それでいて韓国マーケットでも見事に稼いだ。このバランス感覚は素晴らしい。その足跡がこのベストに収められてる。
●そしてこのベストと二枚組というカタチで収録されてるのが、彼女のアメリカデビューアルバムだ。アメリカでは「BOA DELUXE」ってタイトルなのかな?コレが今までの彼女のイメージを裏切るモデルチェンジでスゴい。宇多田ヒカル/UTADA の区別よりもギャップが激しい。SMエンターテインメントのアメリカ戦略は本気だというコトが分かる。本人談「日本はメロディ重視の曲が多いんですけど、アメリカは声をひとつの楽器として扱う感覚の曲が多いんですよ」の通り、LADY GAGA 以降の2009年型エレクトロダンスポップの時流を掴んで、本人のボーカルは編集&加工でビガビガのトラックに溶け込んでしまってる。主だった制作陣は、北欧/スウェーデンのプロデューサーチーム BLOODSHY & AVANT。彼らは、KYLIE MINOGUE BRITNEY SPEARS、CHRISTINA MILLAN らを手掛けた一流のポップス職人。他にも SEAN GARRETT のようなアトランタのソングライターも使ってる。……ただし、UTADA が苦戦したように BOA もアメリカ制覇は難しいようだけど。


でもね、忘れちゃいけないコト。韓国のユースカルチャーは高速進化中。
●ギョウカイの思惑とカンケイなく、韓国の若者たちは自分たちのシーンをどんどん切り拓いている。他の国を見本にするだけでなく、自分たちの美学をエッジーに研ぎすましている。ボクが最近チェックしてホレボレしてるのは、韓国のイケメンくんたちが運営してると見られる TUMBLR「fuckyeahuhljjang」http://fuckyeahuhljjang.tumblr.com/)。キラキラのキレイな男女が存分にファッションを楽しんでる様子がたくさんの画像で伝えられてる。2000年頃かな?かつて原宿ラフォーレ前に集まって雑誌「FRUIT」に撮影されてたキッズたちの気分を連想させる。



彼ら韓流ネクストウェーヴを、AKB48 とムリに比較しない方がイイ。
KARA少女時代を見てて連想するのは、全盛期のモーニング娘。だね。2000~2002年頃、シングル「ラブマシーン」から「ザ☆ピ~ス!」の辺りは、ボクはマジで新譜を追っかけてたし、誰がセンターを担うのか、新メンバーがどう組み込まれるのか、なんてコトに夢中になってた。彼らはダンスチームとして実に高機能だったし、その振り付けのアイディアも斬新だった(セクシービーム!とか)。ARABESQUE みたいなキッチュな70年代末のイタナイディスコチューンをウマいコト参照した楽曲プロデュースもワザアリ!と唸らせるものだった。
●2007年の PERFUME ブレイク(「ポリリズム」)も事件だったね。テクノのテの字も知らない広島出身のインディアイドルを、世界の音楽シーンとシンクロするエレクトロトラックと作り込まれたスリルある振り付けが、一気にスターダムにのし上げた。ヤワいキャラとビターな音楽のギャップが最高。
●だから、ネットによく書き込まれてる「日本はアイドルに素人っぽさを望み、韓国は訓練されたパフォーマンスを望む」みたいな比較文化論っぽい言説には、微妙に納得できない。日本にも作り込まれたアイドルアクトはキチンと存在したし、そのニーズはナイ訳ではナイ。浜崎あゆみ倖田來未のような鉄壁の自己演出に長けたキャラもいる。

むしろ、AKB48 が特殊なんだと思う。アレは「おニャン子クラブリバイバル」であり「秋元康リバイバル」。一種の80年代リバイバルと見ればイイ。ノースリーブスはイイとして、渡り廊下走り隊はさすがにデジャヴすぎる。「素人っぽさ」至上主義は、秋元さん独自の一貫した思想信条で見事だし、アイドルの消費様式として独自の成熟を成してて素晴らしいと思う。だから AKB48 は無視できない(このブログを遡るとボクは2007年から彼らに注目してたみたいだ)。しかしコレを日本の芸能界全てに一般化して解釈するとオカシクなる。AKB48 の特殊性をも見誤る恐れがある。
一番避けたいのは「AKB48 VS. 韓流アイドル」という単純な図式でモノを見てしまう発想。そんでヒトコト付け加えれば、この図式を延長して「日本対韓国」という妙な連想までハナシが膨らむと、一気につまらないコトになる。ボクはポップカルチャーの話をしているのであって、ナショナリズムの話をするつもりはないのです。


蛇足。アメリカのアイドル消費スタイルに一番近いのは、沢尻エリカ。
AKB48「素人っぽさ」を消費させてるとすれば、アメリカンアイドルたちは徹底した「非・素人っぽさ」が売りになってる。BRITNEY SPEARS、LINDSAY LOHAN、PARIS HILTON、泥まみれのアイドルたちは、世間の常識から100万光年離れたセレブのデストロイな退廃生活ぶりで箔をつけてる。セックススキャンダルやドラッグ/アルコール依存などなどドコドコとゴシップを無限供給してくれるよね。この負のキャラ演出をヤリ切れるタレントは日本にも韓国にもいないだろう……と思ったら、一人いた。沢尻エリカ。彼女の自己演出は狙いが全然読めなくてスゴいね。自爆テロ願望でもあるんだろうか?「パッチギ!」の時はマジでホレテタのになあ。

沢尻エリカ東京ガールズコレクション 東京ガールズコレクションでのエリカ様。


●今日のオマケ画像。



●韓国の空軍&海軍の兵隊さんが、少女時代「GEE」などのアイドルソングに合わせて踊ってます。キャーキャー歓声も上がってて、ワリと受けてます。
●初めてソウルに行った1994年、ボクは街中を迷彩服でフツウに歩く軍人さんにとてもビックリした。しかし兵隊さんも軍服を脱げば一人の若者。韓国の若者が徴兵制度となんとか折り合いをつけてる気持ちが伝わって微笑ましい。

ふうふう。一週間がやっと終わった。クタクタ。
●新しい仕事場に慣れてないためか、週末はホントグッタリする。先週も今週も激しいメマイが止まらないままだ。先週は少々無理をしたかも…。今日はおとなしくヒキコモルしかない。ヒキコもって音楽聴いて過ごそう。


NHK「佐野元春のザ・ソングライターズ」。
●に、RHYMESTER がゲスト出演してた。佐野元春とアーティストが「歌詞」をテーマに対談するこの番組、ラップのリリックがこの回のお題。佐野さんが堅苦しく「ラップ詞」という言葉を使う様子が、彼の生真面目で誠実な性格を端的に表しててオモシロかった。だから、今日は佐野元春を聴く。

佐野元春「VISITORS」

佐野元春「VISITORS」1984年
佐野元春さん自身が、早くからラップにアプローチしてた、ってのはどれだけ知られてる事実なのかな。めっちゃ早いよこのアルバム1984年だもん。RUN DMC のファーストアルバムがリリースされた年。PUBLIC ENEMYLL COOL JKRS-ONEBEASTIE BOYS もデビューする前。いとうせいこうのラップも吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」でさえも翌1985年だ。佐野さんマジで早い。
●1982年「SOMEDAY」で大ブレイクを果たした佐野さんは、グングン盛り上がる周辺の評価を無視して、突然ニューヨークへ1人飛んでしまう。そんで現地のクラブカルチャーに入り浸り、ヒップホップと接触した。文字通り「訪問者」としてNYの最先端に触れ、現地のミュージシャンと共に制作したのがこの「VISITORS」ってワケだ。「COMPLICATION SHAKEDOWN」を始め数曲でラップに挑戦、トラックはスムースな80年代ディスコ風。「WILD ON THE STREET」はマジディスコだね。今の耳じゃヒップホップには聴こえないかも知れない。が、最初の一歩の冒険はそういうもんだ。歴史の一ページとして聴くべし。


●そうそう、この前、映画を見たんだ。

映画BECK

●映画「BECK」
●この前見てきたんです。原作マンガにはかなりの愛着があったので、どうしても見逃せなかった。キャストが脇役に至るまでマンガにソックリ。カンニング竹山=斉藤さん、松下由樹=グレイトフルサウンドのプロデューサー女史、中村獅童=蘭。笑っちゃうほど似てる。原作の空気感はキレイに映画へ反映された。
BECK の五人はマジでキラキラしてた。映画撮影の後もそれぞれが実力をグングン伸ばしている。特に向井理「ゲゲゲ」でココまでブレイクするなんて、きっと去年は誰も想像してなかっただろう。ボクはコレからの伸びシロがまだまだ期待できる中村葵くんの初々しさに注目。まだティーンのイノセントな笑顔が好き。そして桐谷健太。パワフルなステージパフォーマンスがカッコよかった!劇中で彼が披露するラップのリリックは自分で考えたモノらしい。
●細かいトコロでは、ドラム・サクのガールフレンドを演じた倉内沙莉ちゃんの天然ロリアニメ声が異常に気になった。ヒロイン忽那汐里をある意味で喰ってた。彼女、注目。

倉内沙莉 

倉内沙莉ちゃん。まだ18歳。スッピンで物理勉強中の図。



●だからこの映画がインスパイアされたであろう音楽を聴く。

OASIS「WHATEVER」

OASIS「WHATEVER」1994年
●映画のエンドテーマが OASIS「DON'T LOOK BACK IN ANGER」なんです。CMでもかかってるでしょ。でね、佐藤健くん演じるコユキくんは、ボーカルをとるとき、マイクスタンドを高めに構え、腰の後ろで手を組んで歌唱するのです。つまりは LIAM GALLAGHER のスタイルなんですよね。だから OASIS の音楽が聴きたくなった、のです。
●さてさて兄弟ゲンカがホンモノになって完全解散の OASIS。職場の若者たちは先日出たベスト盤「TIME FIES... 1994-2009」を買ったとのこと。でもボクはデビューの瞬間からチェックしてアルバム全部既に持ってるから、大枚はたいてそんなベストを買う意味はない。と思ったけど、オリジナルアルバムで網羅できない曲があるコトに気づいた!ソレが「WHATEVER」。日本じゃソニー・バイオのCMに使われてたけど、盗作批判トラブルがあってメンバー本人が黙殺してた楽曲。パクリを訴えたのは THE BEATLES のパロディバンド THE RUTLES のメンバー…自分もパクリで食ってるんだからオオメに見てくれよ…。ボクは日本盤ミニアルバム(6曲入り)を激安ワゴンから380円で探し出した。
●ファーストアルバムとセカンドの間、というバンド黄金期の作品だけにやっぱ素朴にカッコいいですよ。ダイナミックなストリングスアレンジは彼らが敬愛した THE BEATLES を連想させるアプローチ。ライブのシメにお決まりで披露してたという THE BEATLES「I AM THE WALRUS」カバー・ライブバージョンも収録してる。楽しい。


RED HOT CHILLI PEPPERS「THE RED HOT CHILLI PEPPERS」

RED HOT CHILLI PEPPERS「THE RED HOT CHILLI PEPPERS」1984年
●映画のオープニングテーマがレッチリ「AROUND THE WORLD」なんです。あの曲のイントロカッコいいよね FLEA のベースがメチャファンキーで。実際、ベース担当向井理くんとドラム担当中村葵くんは、演技にあたってレッチリのパフォーマンスを参考にしてくれと指導されたそうだ。でもボクはこのバンドの80年代の音源を実はあまり聴いたことがなかった。だから初期アルバムを探してきた。
●で、コレがファーストアルバム。1984年、佐野元春が今だ未知の文化ヒップホップに邂逅した時期。MICHAEL JACKSON WHAM ! が活躍してた時期。そんな段階でロサンゼルスのクソガキがこんなにファンキーなミクスチャーロックを開発してたってのは素朴にオドロキだ。吐き散らされる言葉は明確にラップだし、野太いベースもこの頃から健在。時代をモウレツに先取り。
●しかし、やっぱり80年代。ココを反映してるなあと思ったのがプロデューサーの人選。イギリスのニューウェーブ・バンド GANG OF FOUR のギタリスト ANDY GILL が登用された。ポストパンク期にコールドファンク路線を大胆に導入、プログレッシブなグルーヴで知られた GANG OF FOUR から音作りを指導してもらおうってアイディアは、それを考えたレコード会社担当としてはワリと賢明な戦略だった思ってたんだろう。でもソレはうまく行かなかったという。
●アタマデッカチなファンク解釈が先行する ANDY GILL と、肉体でファンクを理解してるバンドはバリバリに対立した。多文化ミクスチャー都市ロスに育ったクソガキの方が、イギリスの高偏差値アーティストよりもホンモノのグルーヴを知ってたのだ。実際今のレッチリに馴染んでいるボクの耳には、違和感タップリの聴こえ方がする。ギターのエコーが深すぎるのと、グルーヴの重心がやや高い位置にあってベースの音がハラに落ち切ってない。

RED HOT CHILLI PEPPERS「FREAKY STYLEY」

RED HOT CHILLI PEPPERS「FREAKY STYLEY」1985年
●セカンドアルバムのプロデューサーは、ホンモノが採用された。60年代末から70年代イッパイを最前線でファンクしてきた P-FUNK 軍団の総裁 GEORGE CLINTON。コレ以上のホンモノはありえないでしょう。GEORGE CLINTON にとっても白人のロックバンドをプロデュースするのは初めてのことだった。そしてこのケミストリーが傑作を生む。マジでファンキー。重心の低いグルーヴ、よりファットになったベースと粘るドラム。ココにキレのイイホーンが差し込まれる。これぞレッチリ!これぞミクスチャーロック!ロックとファンクを結合させる実験は数々あれど、血肉細胞のレベルまで落とし込まれたアプローチはコレ以前にない。そしてこの成果が大きなプラットフォームとなって、90年代00年代のラウドロック~ラップメタルへと継承されるコトになる。
●オリジナルメンバーでありながら契約の事情でファーストに参加できなかった HILLEL SLOVAK がこれまた個性的なギターを披露してる…彼はサードアルバム発表後、ヘロイン中毒で死んでしまうんだけど。レッチリのギターと言えば、JOHN FRUSCIANTE が印象深いけど(カレもヤク中でした)、初期の立役者は HILLEL SLOVAK。彼が FLEA にベースを教えた男であり、ANTHONY KIEDIS の親友であった。そんでジャンキー友達でもあった。

ONE DAY AS A LION「ONE DAY AS A LION」

ONE DAY AS A LION「ONE DAY AS A LION」2008年
桐谷健太くんのパフォーマンスは、RAGE AGAINST THE MACHINE のフロントマン ZACK DE LA ROCHA を参考にしてるという。チリチリアフロにした彼の熱いステージワークは、確かにドレッドを振り乱してジャンプする ZACK を連想させる。…しかしこのバンドは2000年、彼とその他のメンバーの間で分裂&解散。ナニが原因だったんだろう?完璧主義が故に遅作で知られた ZACKRAGE 以後作品リリースがめっきりなくなったコトを考えると、彼の仕事のペースに周りのメンバーがシビレを切らしてしまった、ってコトなのかなん?
●さて、ONE DAY AS A LION は、ZACK THE MARS VOLTA のドラマー JON THEODORE が二人で作ったユニット。でもこの5曲収録EPコレ一品しかリリースはナイ。それでも RAGE 後00年代の ZACK の音楽がまとめて聴けるのは唯一コレだけなのだ。荒々しいドラムと焼け付くキーボード(オルガン?)で組んだガリガリのトラックを ZACK の激しいシャウトが乗りこなすミクスチャーヒップホップ。チープになりがちと見せかけて RAGE に負けないワイルドな迫力がたまらない。ZACK にはもっとイッパイ活動してもっと沢山の作品を聴かせてもらいたい。
●そんな貴重なCDだけど、334円でゲットしちゃいました。ボクって買物上手。


●ついでだから、もっとロックのハナシをさせてください。

THE BAWDIES「JUST BE COOL」

THE BAWDIES「JUST BE COOL」2010年
●このバンドの名前を聞いたのは、去年の終わり頃だったかな?例によって職場の若者が教えてくれた、コレ絶対聴いた方がイイですよって。やっと聴いたよゴメンね遅くて。そしてもっと早く聴けばよかったと反省。ファンキーなグルーヴには50~60年代R&Bの気分が漂ってて、ボーカルの声が愉快なほどダミ声。ミシェルガンの系譜に連なるカミソリのようなパンク魂とは違い、熱いコブシでボティを攻める泥臭いロックンロールなのでした。
●カップリングは下北沢シェルターでの実況収録ライブ6曲。1トラックにライブ30分超を詰めてシングルに収録するって 9MM PARABELLIUM BULLET とかもやってる手法だよね。コレ有効だよなあマジでウレシいもん。

THE BAWDIES「HOT DOG」

THE BAWDIES「HOT DOG」2010年
●厳密に言えばコッチのシングルを先に聴いたんです。でね、決定的にボクのココロを鷲掴みにしたのがね、やっぱりカップリング曲。ココでは PRIMAL SCREAM の痛快なロックチューン「ROCKS」1994年をカバーしてるんです!そんで90年代野郎であるボクは狂喜。より一層ワイルドでね~。このバンドが大好きになりました。



●今日の動画。



ONE DAY AS A LION「WILD INTERNATIONAL」研ぎすまされてる…。



雨台風に、東京沈没。
●なんて画像がツイッター経由でどんどん入ってきた。「この写真、青山あたりかな?」「表参道の駅が水没したらしいですよ」今日のボクの職場では、ツイッターをみんなでチェックして、アチコチのどしゃ降りの様子を見守ってた。うーん明らかにマスメディアのスピードを上回ってるよなツイッターは。テレビ局も、コレでチェックして取材の場所選べるもんなあ。

●そんなハナシをワイフにしたら。
「ウチの方は全然雨降ってなかったわよ。ノマドの友達がフツウに遊びに来たわよ」あーそー。ツイッターは、事実の全てを描くものではないのよね。そしてツイッターデマ振りまくのも実は簡単なのかも知れない。民主党・小沢一郎さんのナリスマシがツイッターに登場して、それを真に受けたTBSが昼のワイドショーで報道。結局誤報にて謝罪。この意味でもツイッターがマスメディアの一枚上手をいってるのがわかる。

●というくらいのツイッターだから、そろそろクジラマークの「OVER CAPACITY」はカンベンして欲しい。
●なんか最近、ツイッター自体の調子が悪いような気がしてるのはボクだけか?


●映画監督・金子修介さんは、少女時代の大ファンらしい。だって本人がツイッターでそう言ってるんだもん。
少女時代「ソニョシデ」って呼ぶんだよ。ホンモノだよね。


人事異動で環境が変わって、ぶっちゃけしんどい。
●異文化コミュニケーション。アタマがくらくらするね。
●もっと手を抜くコツを身につけなければ。

●しかし、目の前のことだけに四苦八苦なジブンが情けない。
ヴィジョンを描く余裕が持てないよ…そこが悔しい。


槇村さとる「リアル・クローズ」10巻

槇村さとる「リアル・クローズ」10巻
●デパート業界のバイヤー競争を描くこのお話も新展開。癒し系男子キャラが退場し、主人公に個性的な女性部下が現れ、そして、かつての女ボスが外資アパレルと共に強大な敵になって帰ってきた。そんでさ、仕事に理想とプライドを乗っける発言が飛び交うのです。

「さて最後に 私たちの目標を再確認しておきましょう『日本の女性がおかれている現状をよく理解すること』『彼女たちに新しい地平を見せること』『人間らしい生き方とオシャレを提案すること』」 

「日本ブランドは海外では確固とした地位を確立してる 成熟期に入ってる 対等になってる 海外で売れる」
「ヨーロッパに売る……? 越前屋を?」
「そうだ 日本の服をバイイングしてヨーロッパの客に売る」「えっ…と」
「別にいいだろどこの客に売ったって 日本発信のファッションを世界に売る!」

●たかがマンガのハナシだよ…とも言える。でも、ハッタリだけでも、野望やビジョンや夢、みたいな発想を持ちたいと思うのです。それがヤレ切れてない今の自分が、実は悔しい。



●先日の「高校生クイズ」に夢中になってしまった息子ノマド小学3年生は「オレ開成に行きたい」と言い出した。そんで都道府県の地図を覚えようとしてる。ちょっとでも知恵をつけたいようだ。
●ボクは、ガリ勉男子校という非モテ環境に楽しさはあるのか?と思うのだが、ソレはソレで1つの野望だな、とも思う。テキトウにがんばれ息子よ。