常盤響さんのユーストリーム「レコ部」ってステキだなあ。
●日曜日も終わってブルーな月曜日を迎える真夜中。そんな憂鬱な時間にココロ和ませる選曲を聴かせてくれる。ホントほっとする。

●ワイフが寝てしまう前に二人話をしながら聴いていたCDはコチラ。

CROSBY, STILLS  NASH「CROSBY, STILLS  NASH」

CROSBY, STILLS & NASH「CROSBY, STILLS & NASH」1969年
●音楽がナイと、ホントに気が滅入ってしまう。音楽さえかかっていれば、ソレだけで心が少し楽になる。いかに音楽にボクが救われてるか。こと今夜は、彼らの絶品のコーラスワークにココロ救われた。
●ロックが爆発的に多様化する1969年ウッドストック世代の中で、フォークロックの名盤とされてるこのアルバム。THE BYRDS 出身の DAVID CROSBY、BUFFALO SPRINGFIELD の中心人物 STEVEN STILLS、ポップな作風でイギリスで大人気だった THE HOLLIES GRAHAM NASH。すでにキャリアを確立してた彼らが意気投合してスーパーユニットを結成しようと思ったのは、JONI MITCHELL の家でハーモニーを楽しんでた時のコトだったという。STILLS の友人で BUFFALO SPRINGFIELD の同僚であった NEIL YOUNG が合流して CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG に改組するのはこの作品のリリースの直後。
●可憐なハーモニーワークが持ち味とはイイながら、フォークロックにアリガチなイメージとしての、アコースティック一点張りなストイックさはなくて、グルーヴィーで洗練されたふくよかさが西海岸~ロサンゼルスの気分を目一杯吸い込んでてとても楽しい気分になれる。その後自身のバンドTHE MASANAS で展開する STEVEN STILLS の腰の据わったロックが骨格になりつつも(つーか THE MASANAS の音楽も STILLS のソロもスゴくイイから是非チェックしてください)、サンフランシスコのヒッピー人脈とも交流の深いヒゲ天然オトコ DAVID CROSBY のサイケテイストが隠し味でこくまろ風味を放ってる。そんで GRAHAM NASH の作品でシングルヒットになった「MARRAKESH EXPRESS」がワクワク気分で最高。カサブランカからマラケシュに向かう急行列車に乗って、多くのアーティストを魅了したモロッコを旅してみたいと、ここ数年ボクはずっと妄想しております。


ノマドがカメラを握ってる。だから森山大道のホンを見せてみた。

森山大道/仲本剛「森山大道 路上スナップのススメ」

森山大道/仲本剛「森山大道 路上スナップのススメ」
路上で撮影するスナップという手法にまつわる森山大道哲学が、端的に紹介されてて、そんでもちろん彼が切り取った東京の風景(砂町銀座商店街から佃島、銀座など)もタップリ収録されてるおトク新書。早速ノマドに見せてみた…字は読まなくても写真だけでも見てみろよ。ノマド「シロクロ写真が多いよ…そんなによくない」森山大道って言ったらモノクロの迫力も大事だぞ…といっても詮無いので軽くスルーしておきました。
●そしたら、今日の日曜日。ちょっとしたおデカケの場面、ノマドはマイカメラの充電をシッカリチェックして、家を一歩出た瞬間から写真をバシャバシャ撮り始める。どうしたのノマド?「あの本に「とにかく撮って獲って撮りまくれ」って書いてあった!」…あの帯コメのコト言ってるのかな?見てないようでちゃんと見てるのね。安くてシンプルなカメラなんだけど、まるでニンテンドーDSを操作するようにアレコレの機能を器用に設定して奇妙な効果をかけてヒヨコの写真を撮影する。まあ頑張れ。実際、今日はアレコレ楽しい写真がイッパイ撮れました。そのご紹介はまた後日に。

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細野晴臣さんがユーストリームで優雅なライブを披露してるので、書こうと思ってたコトを忘れた。ふーむ。リラックス。

ノマドたちは、ジョジョ伝説世界に突入した。

荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」

荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」
「魔少年ビーティー」という激レア作品に引っかかった我が子ノマド&ヒヨコは順調に「バオー来訪者」「ゴージャスアイリーン」といった荒木飛呂彦初期作品を通過して、魅惑の「ジョジョ」サーガに突入しました。ハマっちゃうかな?ハマっちゃうよね?親子で同じ趣味が共有できるのって楽しいね。ノマド「ツェペリさんが出てきたよ。波紋法っていうのを使うんだ!名前が飛行船を作ったツェッペリンさんみたいだな」…あながちその推測は間違ってないかも…レッドツェッペリンまで迂回してツェペリさんまで着地してるからねえ。
●そんでヒヨコが見事な指摘。「パパ、あの人たちはさ、なんで立ってるだけなのに「ババーーン」とか「ドッギャーン」とか「グオオオオ」とかへんな音が鳴ってるの?」!だよね!そうだよね!やっぱ小学2年生でさえ違和感タップリだよね!荒木飛呂彦は全部そう!だからイイのよ!「ウリイイイイイ」とか「無駄無駄無駄無駄!」とか、ナニか決定的にバランスを欠いた感覚が危うくてイイのよね。
●あとは「ジョジョ立ち」だよね。登場人物たちが、みんな一様に真っ直ぐ立っていられないのよね。常に奇妙なポーズでカッコつけてるのよね。ソコも含めて楽しんでもらいたいね。

●ここのサイト「ジョジョ立ち教室」が、このジョジョの奇妙なポーズをリアルに再現してくれています。このジョジョ愛!素晴らしい。是非堪能してください。
http://kajipon.sakura.ne.jp/jojo.htm

jojo1.jpg

(早速、上の画像に描かれたジョジョのポーズを再現してくれてます)


さてさてボクは「IKKI」系コミックをちょいちょいチェック。

スエカネクミコ「放課後のカリスマ」1

スエカネクミコ「放課後のカリスマ」1巻
●クローン技術の発達で、過去の偉人のクローンが集められた学園が作られた。ナポレオンやフロイトやエリザベス1世やナイチンゲールが、ハリーポッターばりの寄宿舎生活してるって不思議な設定ね。モーツァルトが嫌なヤツだったり、ヒトラーに友達がいなかったり。

林田球「ドロへドロ」15

林田球「ドロへドロ」15巻
●クライマックスとみせかけて、なんだかドロドロな新展開でブキミでマヌケなモンスターが登場したので、しばらく完結しそうもない気配?それとも大団円直前?
●つーか「ドロへドロ」「放課後のカリスマ」月刊誌「IKKI」の連載マンガなんだよね。「IKKI」を毎月買った方がコストパフォーマンスがイイかも。「土星マンション」「海獣の子供」「ディエンビエンフー」「IKKI」連載か…。あ、松本大洋「IKKI」で新作始めたしな。買うしかないか。

五十嵐大介「SARU」下巻

五十嵐大介「SARU」下巻
●コレもイッキコミックスなんだな。「孫悟空」をテーマに伊坂幸太郎と競作する企画作品。黒と白/陰と陽、全世界に散らばる伝承と神秘主義を統合する優雅なパズル。その因果のバランスが崩れて、巨大な魔力の暴走が始まります。いかなる軍事力をもってしても止めることの出来ない化物「SARU」の脅威。

寺田克也「西遊奇伝 大猿王」2

寺田克也「西遊奇伝 大猿王」2巻
●コッチの孫悟空もパワフルですよん。絵師・寺田克也が渾身の全頁フルカラーで描く極悪西遊記。目障りなモノ全部撲殺、釈迦にケンカ売るために天竺へ行軍する痛快猿に刮目。…これは「IKKI」とはカンケイありません。


●音楽のハナシもしないと。


TIMBALAND が見出したメソメソロック。

ONE REPUBLIC「DREAMING OUT LOUD」

ONE REPUBLIC「DREAMING OUT LOUD」2007年
●先日コドモたちと一緒に見た「魔法使いの弟子」に挿入歌として使われてたバンド。実際に映画に使われてた曲はこのデビューアルバムには収録されてないけれど、主人公がヒロインとイイ感じになるセンチなシーンに使われてて実に印象的だった。繊細なメロディと情感を込めたボーカル、そしてシリアスなバンドサウンドが持ち味のこのバンド、ボクが個人的に使ってる用語「メソメソロック」の系譜(手っ取り早く言うと COLDPLAY 的なスタイル)に折り目正しく乗っかる物件です。
●ただユニークなのが、そんな彼らの才能に目をつけてフックアップしたのが、ヒップホップ界の超一流プロデューサー TIMBALAND だったというコト。EXECUTIVE PRODUCER : TIMBALAND の表記を見た時は「ヒップホップとの完全ミクスチャーなの?」と心配になりました。しかし TIMBALAND、自分のレーベルに引き込んでも特別な改造をした訳ではない。元から MYSPACE で絶大な支持を集めてたこのバンドの持ち味をそのままに伸ばしています。
●ただし、やはりブレイクのキッカケになったのは TIMBALAND のリミックス。彼らのミドルバラード「APOLOGIZE」 TIMBALAND がリミックスして自分のアルバムに収録したのが全国区進出の契機となりました。このアルバムの最後にそのリミックスが収録されてます。メリハリのハッキリしたヒップホップループに乗りつつも、ウェットな情感はむしろより誇張されてて実にポップです。


メソメソロックをもう一枚。

THE FRAY「HOW TO SAVE A LIFE」

THE FRAY「HOW TO SAVE A LIFE」2005年
ONE REPUBLIC とよく比較されているロックバンドです。このデビューアルバムには邦題として「こころの処方箋」なんてフレーズがついちゃってるほど。繊細なピアノがアクセントになってる曲があるけど、ボーカルはもうチョイざらざらしてるからロックとしての骨っぽさは残ってる。でもドカドカ暴れ回る楽しさじゃないな。夜中にラジオの小さい音で静かに聴きたいかも。
ONE REPUBLIC も THE FRAY もアメリカのバンド。でも…メソメソロックをシッカリ聴くならイギリスのバンドの方がイイかも知れない…。別の機会にそんな視点から記事を書きたいと思います。以前に書いたメソメソロックについての記事はコチラ。ご参照ください。




LADY GAGA の新曲と、それを一生懸命ウタう10歳少女が気になる!
LADY GAGA の新作「BORN THIS WAY」が分かり易く前向きで、アレンジもストレートな音楽なので、ワリとビビってます。スゲエ素直じゃん。まるでマドンナみたいだよ。歌詞もスゴく前向きだし!



 

「あなたが、一文無しであろうと、大金持ちであろうと、
 黒人でも、白人でも、ベージュ色でも、混血の系統であろうと、
 レバノン系でも、東洋系でもカンケイない
 身体に障害を持ち、追放されたり虐げられたりされたとしても、
 今の自分を祝福し愛してあげなさい
 ゲイでも、ストレートでも、バイセクシャルやレズビアンでも、
 性同一性障害の人生でもカンケイない
 私は正しい道にある 私は生き残るために生まれてきたの
 他の道なんてあり得ない 私はこの道に生まれてきたの」


●この曲を、フィリピン系のオンナノコ10歳マリアちゃんがピアノで熱唱してます。
GAGA 自身がこの動画を見て思わず感涙したとの情報もあります。この健気で無垢な演奏、たまりません。彼女の未来に幸あれ。



●この素人動画へのコメントに「彼女も私もフィリピン系。フィリピン系であることを誇りに思う」なんて言葉も見える。人種もセクシャリティも超えて自分を信じろという GAGA がこの曲に込めたメッセージをそのまま象徴しているようで、純粋に感動するよ。
●ニュージーランドの大地震。ウェリントンに住んでる先輩は大丈夫なのかな?シンパイです。


今年の芥川賞作品。フワリと読みました。

文藝春秋 2011年 03月号

●逮捕歴アリの無頼派西村賢太さん「苦役電車」の、ゲンコツで書いたようなストロングスタイルの自虐私小説パワー。この砂を噛む様なザラツキ加減はやっぱちょっと苦手でありまして。
●一方で生まれも育ちも折り目正しい朝吹真理子さん「きことわ」の、輪郭線がトボケて消えていくような浮遊感に波長をシンクロさせて、現実社会に生きてるジブンの意識を1ミリだけ別時空にスライドする淡くて甘い錯覚に浸る方が気分であります。

「こときわ」の作中には、これまた思い入れの深いレコードが1枚登場します。

manuel gottsching「e2-e4」

MANUEL GOTTSCHING「E2-E4」1984年
●突然フワッとこのレコードが登場するんです。うわ激渋!クラウトロック/ジャーマンプログレの名盤にして、プレテクノ/プレハウスの文脈から、アンビエント~チルアウトの始祖的な存在として知られる1枚。59分間シンセの同じフレーズが淡々とループされてながら、その延々たる渦巻きの中、可憐な模様を描くように様々な音色がレイヤーを重ねていく。ボクは90年代に完全なテクノ耳の流れでこの音源を聴いてるから、その無機質で数学的な構築美だけに注目してたのです。
●しかし「きことわ」においてこのレコードは「チェスの音楽でしょう?」みたいな紹介でフワリと登場する。…つーかジャケ見ればチェス以外のナニモノでもナイはずなんだけど、バカなボクは「きことわ」で指摘されるまで、チェスの対戦をこの音楽が描いていることに気付かなかったのです。「E2-E4」というタイトル自体が、どうやらチェスの駒の配置を示してるみたい。テクノ文脈だと、こうした無意味な記号的タイトルは当たり前だったから、当時はまったく意味を考えなかったよ…。古いCDが新しい価値で艶を増した感じに、ボクはとてもうれしいです。


「きことわ」の瑞々しい印象に、このCDが聴きたくなりました。

JONI MITCHELL「BLUE」

JONI MITCHELL「BLUE」1971年
「きことわ」の描く小さな世界は決して明るいモノではないけど、自我と他我の区別がボヤける優しい感性に、ボクは JONI MITCHELL のうららかな声を連想してしまいました。この名作も「BLUE」という辛気くさいタイトル&ジャケのくせして、内容はブルーどころか極彩色のユリの花が鮮やかに開くような、解放的な風通しのよさを感じさせます。このアルバムで好きな曲はイッパイあるけど、一曲目の「ALL I WANT」がスゴく素敵。たおやかでありながら、底抜けに欲張りな女性の支離滅裂なココロの動きが、明るく軽やかに、そしてとびきりチャーミングに歌われる様子が好き。というかそんな気持ちを明るく歌う女性にホレちゃいます。

●そんで1970年の BBC の動画。なんだかスゴく奇妙な楽器を鳴らして JONI がこのウタを歌います。気分気ままに歌詞メチャクチャですが、気分は十分伝わりますね。





あれこれの事情がありまして、AKB48のベンキョウをすることにしました。
●音楽産業が縮小するなかで、今のオリコンチャートは週9000枚程度の売上でもトップ10にランクインしてしまうほどだ。そんな中、10万単位のセールスを達成するシングルは、AKB系、ジャニーズ、韓流だけ。50万とするとマジで嵐とAKBだけになる。スゴい存在感だ。コレはやっぱり無視できない。
●よし!顔と名前をできるだけ多く覚えるぞ!手っ取り早い資料が我が家にはタップリある。常々買ってるマンガ雑誌のグラビア。ここ数ヶ月、グラビアの半分はAKB48に占拠されてるのでした。たまたま捨てずに残ってた雑誌を集めただけで大量のグラビア写真をゲットすることができました。

110219_174907.jpg(予想以上の大収穫でした。)

●一人でそのグラビアを切り出してたら、娘ヒヨコがやってきてパンチで穴空けて束ねてくれました。赤いスニーカーの靴ヒモでリボン結び。厚さにして2センチぐらいの分量。二人でメモを取りながら名前をインプットするのでした。ヒヨコ「ねえAKB48って全部で何人いるの?」ゴメンあまり知らないわ…48人じゃあなさそうだもんな。ヒヨコ「百人一首みたいに覚えるのだ!」ヒヨコにとっては、大島優子小嶋陽菜紫式部小野小町と同じなのだ…。

110220_144021.jpg

●ソロ仕事をする主要メンバーとノースリーブスは前からチェックしてたけど、フレンチキスは今回ガッツリ覚えました。自己暗示の結果すごくカワイく思えてきた。渡り廊下走り隊7はゴメンナサイ全員はまだムリ…だっていつの間にか増員してるんだもん。あーあと「チャンスの順番」のじゃんけん選抜はダメだ…シングルのDVD見てビックリしちゃったホントに知らない子ばかりだったから。

AKB48「チャンスの順番」

●でも…河西智美ちゃんは最近気になるなあ。



●コドモたちとDVDを見る。

DVD「魔法使いの弟子」

DVD「魔法使いの弟子」
●1000年以上の寿命を生きる魔法使いニコラス・ケイジが、物理オタクのイケテないギークくんを叱咤激励して立派な魔法使いに訓練するオハナシ。ボクのセンスじゃ絶対選ばないタイプの作品ですが、ディズニー大好きのワイフがワクワクしながらレンタルしてきました。実はこの作品には、ディズニーの古典アニメ「ファンタジア」へのオマージュ的なシーンがある。ミッキーが未熟な魔法を使ってモップに屋敷の掃除を命じたら、そのモップ軍団が暴走してバケツで大量の水をブチまいて、屋敷の中を大洪水にしてしまうというあのエピソード。それが、この作中で実写&CGで再現されてるのだ。ウチのコドモたちも「ファンタジア」は散々見てるからみんなで楽しんじゃった。魔法アクションは、まるでハドウケンやかめはめ波のようで、クールジャパンの影響下にあるという見地から実に現代チックでありました。


エモの王道。JIMMY EAT WORLD。

JIMMY EAT WORLD「BLEED AMERICAN」

JIMMY EAT WORLD「BLEED AMERICAN」2001年
「魔法使いの弟子」の冒頭部分で軽快なBGMとしてこのバンドの曲が使われてた。彼らの代表曲でもある「THE MIDDLE」だ。うぉー久しぶりー!と思ったので今日はこのCDを鳴らし続けた。アメリカのエモシーンの重要バンドの傑作アルバム。チャーミングで聴き飽きないロックです!
●90年代末から00年代中盤までは、エモの時代だった。どっちかっていうと90年代前半の世代であるボクにとって、アトからやってきたエモシーンは正直馴染みにくかった。グランジ~オルタナティブの時代はアンチ洗練/アンチメロディみたいな美学があって、分かりづらさがそのままヨシとされてる気分があった。エモはその反動から、エモーショナルなメロディの起伏で感傷や激情を表現しようとしたスタイルだ。確かに最初は90年代のパンクシーンの中から出てきたけれども(今でもエモはレコ屋の中でパンク棚に分類されてる)、シンプルなバンドサウンドだけが被ってて、その本質はもっと普遍的。そしてその後はポストロックからスクリーモまで裾野の広いシーンへ拡大していった。エモに対してボクはすごく後乗りだったので、その美学を完全に把握してるとは言えないが、このアルバムに関してはスゴくよく聴いたねえ。表題曲「BLEED AMERICAN」「SWEETNESS」とかも大好き!
●ことこのバンドは、ルックスだけ見ればパンクというにはオタクめいててなんか貧弱です。音楽もポップでバラエティに富んでる。メッセージも素朴な励ましとか飾らない前向きさが明るくて性根のよさがよくわかる連中。90年代末から支持を集めた同世代バンド、THE GET UP KIDS THE PROMISE RING あたりもそういう人たちなのかと思われます。

JIMMY EAT WORLD「CLARITY」

JIMMY EAT WORLD「CLARITY」1999年
「BLEED AMERICAN」が明るい「陽」の面を象徴しているとすれば、1枚前のアルバムになるこの「CLARITY」は、よりセンチメンタルな「陰」の面を象徴しています。どちらもシンプルで風通しのイイロックを鳴らしてることには変わらない…ただ肌触りの気分だけの問題だけ。けれども普通の感覚を持つ等身大の若者が、そのままのエモーションをただ真摯に訴えるのは、非力なギーク少年には力強い味方に思えたことでしょう。そんな甘さが JIMMY EAT WORLD の魅力になってます。……そうか、もうコレ10年以上も前の音源になったんだ…全然古びてないと思えちゃうなあ。コレはボクのヒイキ目?




●「THE MIDDLE」。オタク君への温かい眼差しプロモ。



●「THE MIDDLE」はアメリカ当地でこんな風に楽しまれてます。陽気でカワイイ子!



●「SWEETNESS」。汗だくのシンガロングライブ。



●「LUCKY DENEVR MINT」。「CLARITY」収録曲。バンドメンバーのイケてなさぶりがヨイです。

ノマドが塾に対して、前ノメリ過ぎてビックリしてる。
●今日は理科の授業だったらしい。昆虫の生態について勉強したという。ノマドによると、カブトムシやチョウのようにサナギの段階を経て成虫になるのを「完全変態」といい、バッタやセミのようにサナギにならない場合は「不完全変態」というらしい。なんでバッタ達は「不完全」呼ばわりされるんだ?サナギになるムシは、一度カラダが全部溶け切ってしまってから新しいカタチに変化するから「完全」なのだそうな。へええ…知らなかった。「オレ、塾、意外と楽しい!チョー楽しい!」そうか、それはよかったなあ。
●ノマドが寝た後に、ワイフと話した。なんかガッコウの先生って悲しいな。たった一週間の塾なのに「大爆笑!」とか「チョー楽しい!」とか言って宿題までガンバルっていうんだよ。ガッコウの先生、もう抜かされちゃったよ。「ガッコウの先生には創意工夫が足りないかもね」いやいや指導要綱とかに「コレ以上教えちゃダメ」とかのシバリがあるんじゃない?完全変態&不完全変態だなんてボクも小学校で習った覚えがないぜ。「でも子どもの関心をつなぎ止める工夫はもっとできると思うけどね。実際ガッコウは退屈だと思うもん。」PTAで頻繁にガッコウへ行ってるワイフがいうならそういうモンかも知れない。


●今月はなんだか仕事がキツくて。
だから実は安定剤の量を二倍に増やしている。
●なんだかワカラナイ、どん詰まり感を感じてる。
だから DAVID BOWIE を聴く。

DAVID BOWIE「ZIGGY STARDUST」

DAVID BOWIE「ZIGGY STARDUST」1972年
●70年代初頭のグラムロック時代な DAVID BOWIE は少々ヤリ過ぎで、過剰に芝居ガカってるので本来は苦手だ。でもたまたまこのアルバムの一曲目が最近の気分に合ってて、今はよく聞いている。この一曲目ってのが「FIVE YEARS」といって「あと五年でこの地球は滅びてしまう」ってウタなんです。「たった今、ニュースが飛び込んだ。ボクらに残された時間は5年しかないと。キャスターは泣きながら、地球は本当に死につつあると言った。顔を濡らしながら大声で叫んだ。彼がウソを言ってる訳じゃない。それはわかってる」ああなんてドン詰まりな世界。悲痛な叫びがサビで響く。「FIVE YEARS!WE GOT FIVE YEARS!」5年で全てが終わってしまう。
●そんなヤバい地球に、宇宙からジギー・スターダストというトンチンカンな男がやってくる。ヒップな女装をバッチリ極めてしまうほどの宇宙人がナゼかロックスターになってこのドン詰まりな地球をガリガリ言わすというのが、このコンセプトアルバムの骨子なんです。まーそんなお騒がせ宇宙人も最後にロックンロールな自殺を遂げるので、冷静に考えると「結局地球は救われてねーじゃん!」なオチでビックリ。風呂敷広げて回収できてません。この投げっ放しが、世にも有名な傑作の世界にボクをうまくハマらせてくれない。
●だけど「STARMAN」「LADY STARDUST」(←ジギーが女装してるウタ)は、ドン詰まりな気分を一瞬だけ吹き払ってくれるドラマチックなメロディが響いて好き。グラムのドタバタ感じゃなくてミドルバラードなんですけどね。以前、池尻大橋のカフェで「STARMAN」のスペイン語カバーを聴いたんです。アレは誰がやってるカバーだったんだろう?すぐお店の人に聞けばよかった。

DAVID BOWIE「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」

DAVID BOWIE「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」1971年
「ZIGGY STARDUST」の二枚手前にリリースされたアルバム。BOWIE、ロングドレスの完全女装バージョンです。実は個人的に BOWIE 再評価がグンと進んだキッカケはこのアルバムの収録曲「BLACK COUNTRY ROCK」があまりにもカッコよかったからです。太くドライブするベースとタフなギターリフに載せて、MARC BOLAN 風に BOWIE が声を微妙に震わせるんですよん!グラムロックの雄として知られる T.REX DAVID BOWIE って、実は音楽スタイルで明確にカブル状況がほとんどなくて、ボランブギーを期待して BOWIE を聴くとスベリます。でもコレはガッチリ噛み合ってる!
●なぜならプロデューサーに T.REX のグラムロック名盤名曲を数々手掛けた TONY VISCONTI が参加。その後 BOWIE のバンドで大活躍するギタリスト MICK RONSON も初めてココで登場する。正統派グラムロックをブチ鳴らす布陣が集合したカタチになる。……BOWIE のナルシスティックで芝居がかったテンションはナイわけではナイですが、「BLACK COUNTRY ROCK」「THE WIDTH OF A CIRCLE」の本格グラムチューンは胸躍るパワーに満ちあふれてシビレマス。
●ちなみにアルバム表題曲「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」 NIRVANA もカバーした有名曲でもあります。アレンジ次第で確かに内省的に響く曲で NIRVANA っぽくもあるんです。




「STARMAN」スットンキョウな衣装はサスガ。グラムロックは音楽スタイルじゃなくてファッション風俗だったと捉えてもイイんじゃないでしょうか? BOWIE が腕組みするギタリストが MICK RONSON です。



NIRVANA「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」。MTV UNPLUGGED LIVE 1994年より。


「プロフェッショナル仕事の流儀」石岡瑛子さんの生き様。71歳でこのパワフルさ。
●バリバリにせめぎあうのね。ギリギリまで粘る。周りにも粘らせる。妥協しないし妥協させない。ヒリヒリする。彼女がオスカーを獲ったコッポラの映画「ドラキュラ」はリアルタイムで劇場で観て、戦慄しました。ああ!ジェニファー・ロペス主演の「ザ・セル」も彼女のデザインなんだ!この映画衣装がスゴ過ぎるんで、わざわざビデオを探して買っちゃったほどだった。ブロードウェイミュージカル「スパイダーマン」観てエ。このミュージカルの音楽にU2 が関わってるのも初めて知ったよ。

●今週のブルータスは、桑田佳祐の特集。思わず買っちゃった。ゆっくり読みながら新譜を楽しみにすることとしよう。

週刊モーニングの連載「老人賭博」。原作松尾スズキ/作画すぎむらしんいち、から目が離せない。
●なにげに南Q太の将棋少年マンガ「ひらけ駒」も気になる。多分同世代な設定のお母さんがとてもキレイなんだもん。
●それと細かい連載では、ラズウェル細木「う」がイイ。うなぎ料理だけで毎週お話を作ってくというド根性。うなぎ食いたい。
●ワイフが長らく楽しんでるのはサライネス「誰も寝てはならぬ」。ボクも大好きです。

「ヤングマガジン」で22年間連載を続けた「好色哀歌元バレーボーイズ」が終了したのは感慨深いものがある。22年前はボク自身も主人公たちと同じく高校生だったからね。

●芥川賞受賞作品「苦役列車」を読み始めたけど、どろんどろんにブルーワーカーな世界観にビックリ。今このタイミングでこういう作品が評価されるんだ…。最後まで読めば意味が分かるかな?


長男ノマドは、先週から塾に通い始めました。
●塾ってどうなんだろう?去年からアレコレ考えながらワイフと3カ所くらいの塾をチェックして大分夫婦で議論して悩んで悩んで、やっとスタートした塾通いです。中学受験を想定しているというのか?いやコレも思案中。なにせボクもワイフも中高全てを公立学校で過ごしてるので私立受験がイメージできない。ある意味では見切り発車。走りながら考える。そもそもコイツにナニを学ばせるのか?ゼンブゼンブをアレコレ考えた結果なんだけど、ソレは今日はゼンブ省略。

一番大事なのはノマド本人が楽しめるかどうかなのだ。
●まだ塾を考えるタメに見学を重ねてた頃。「ノマドこいつまんざらでもないな」という感触があった。サッカー教室も水泳教室もイヤイヤイヤイヤの、習い事にチョー臆病体質なノマドが、微妙に楽しそうなのだ。コレは非常に珍しいコト。係員の説明にもろくに聞かずにブットい教科書を夢中になって読み込んだり、テストの問題を必死に解こうとする。徐々に確信していったのだが、ノマドはもっとたくさんの知恵や知識を欲しがってるのだ。ガッコウの授業だけじゃ物足りないのだ。受験はともかく、コイツの好奇心を満たす知恵や知識を注ぎこんでやりたいと思うようになった。
●塾が始まる直前。国語算数理科社会の教科書を整理してる時。調子に乗ったノマドがこういった。「よし!これでゆとり脱出だぜ!」ギョギョ!おまえゆとり教育に批判的だったのね?ズバリの当事者だから他人事じゃないのはわかるけど、小学3年生のクセしてそういうコト言うのね。塾初日の感想を聞くと「算数の時間、大爆笑だった!」おーおまえ学校の勉強で大爆笑だなんて言ったコトなかったよね。2日目の社会の授業に関しては「オレの知ってるコトばかりしか出てこなかった」と生意気を言うほどに。まずは上々の滑り出しだ。
●そんでノマドが塾を楽しめる重要な情報をワイフがゲットした。実はノマドが密かに好意をよせるオンナノコが二人も同じクラスに入ったのだ。マリちゃん&ユリエちゃんの前だから張り切っちゃうよね。コドモってそういう要素の方が大事だったりするもんだ。バレンタインデーには、休憩時間にオンナノコたちとお菓子の交換をしたそうな。存分に塾ライフを楽しんじゃってください。

一方で妹のヒヨコは。
「あたしは公文だけでいいもん!」とキッパリと公言。まあヒヨコは来年になったらじっくり考えるか。「3年生になっても来年になっても考えないもん!」あ、そうなの。「あたしは中学校まででガッコウおしまい!」高校行った方が楽しいことがイッパイあるよ。ヒヨコがしたいオシゴトの勉強するとかさ。デザイナーさんとかケーキ屋さんとかさ「もうオトナになったらやるコト決まってるもん!ペットホテルの人になるの!だから中学終わったらすぐ就職するの!」
●とはいうが、習い事に貪欲なのはヒヨコの方なのだ。3歳からやってるバレエも大好きなのに、今は日本舞踊もやってて、華道も茶道もやりたいと言うほどなのだ。公文教室も本人の強い希望で英語まで始めてしまった。コイツはコイツでやりたいコトがハッキリしてるんだよね…。


●親がそんなコトで要らぬシンパイをしてるウチに、コドモは勝手に思春期に突入していくんだろうね。
だからボーイ・ミーツ・ガールでイッパイな BASE BALL BEAR を聴く。

BASE BALL BEAR「BREEEEZE GIRL」

BASE BALL BEAR「BREEEEZE GIRL」2009年
●先日、荒木飛呂彦さんのマンガについてブログを書いたので、荒木さんがジャケを手掛けたこのシングルを紹介。意味の分からない「パァアァァァ」という擬態語も含めて完璧にクールです。「I JUST WANNA BE YOUR BOYFRIEND の季節に 陽炎の向こうに 総天然色の夏が 呼ぶ声がする」BASE BALL BEAR の甘酸っぱい青春模様はメロメロです。

BASE BALL BEAR「CYPRESS GIRLS」jpg
BASE BALL BEAR「DETECTIVE BOYS」

BASE BALL BEAR「CYPRESS GIRLS」2010年
BASE BALL BEAR「DETECTIVE BOYS」2010年
●去年同時発売された、二枚合わせて1.5枚分とされたアルバムです。現役のティーンネイジャーの人たちのブログを読んでると、特にバンド組んだりしてる女子とかに、このバンドはめっちゃ人気あるんです。一目惚れとか恋愛の一瞬だけのキラメキとかオンナノコへの錯覚だらけの憧れとかを、ただ盲目的に歌い上げるこのバンドに萌え~な感情を乗っけられるのでしょうか?BASE BALL BEAR の描く世界は「純粋ガールをひたすら信じる純粋ボーイの穢れなさ」ですから。多分オトコノコよりチョッピリ早熟でチョッピリズルいオンナノコにとっては「この子全然わかってないけどカワイいわ」的な萌えが発生するに違いない。
●ボクはそんな彼らの詩世界やシナヤカなダンスロックアプローチも大好きだけど、これまたとっても謎めいた天然ボケベーシスト女子・関根史織ちゃんが気になってしょうがない。あの無表情なこけし顔とロングヘアで黙々とベースを弾く所、無愛想にコーラスを歌う所、ダイスキです。ボーカル小出くんのツイートで「トリノオリンピックの話をしたら関根に『鳥のオリンピック?』と真顔で返された」的なエピソードが紹介されてて、なおさら萌えゴコロ逞しくなりました。彼女のボーカル曲「LOVESICK」はちょっと憂鬱気分だけどね。





ある日、息子ノマドが手品を見せてくれた。
●ボクが朝風呂にゆったり浸かってたら、突然風呂場に入ってきて「パパコレ見て!」と両手を見せる。ん?なに?「なにもないよね」はあ。「んーよっと!」あら突然10円玉が出てきた。「じゃーん!すげえだろ!」スゴいねえ。
「ドコで覚えたと思う?」うーんわかんないな。三鷹のジジに教えてもらったのか?「ちがう!」じゃあサッちゃんかフッキーか?「ちがう!正解は魔少年ビーティー!このマンガに書いてあった!」

荒木飛呂彦「魔少年ビーティー」

荒木飛呂彦「魔少年ビーティー」
●息子よシブいぞ…クラッとするほどシブイマンガを読んでるな…ボクの膨大なマンガライブラリーをアレコレ覗き見してるのは知ってたけど、わざわざコレを選ぶとは。「ジョジョ」シリーズで強烈な個性を放つ荒木飛呂彦センセイの1982年初連載作品だよ。ナゾの少年ビーティーが、トリックや心理話術を用いて己の悪巧みを実行する物語。ビーティーは小柄だがプライドの高い自信家で、自分の生命を危機に晒しても機転を利かせて相手を出し抜くコトに快楽を見出してる。ココで簡単な手品をノマドは見つけたに違いない。
大場つぐみ/小畑健「バクマン」11巻で主人公たちが描いている架空のマンガ「PCP完全犯罪党」は多分この「魔少年ビーティー」みたいな作品だと思う。作中で「小学生が些細なイタズラを完全犯罪に仕立てるストーリー」って解説されてるから。ボクは今の「バクマン」の展開はスゲエオモシロいと思ってるけど、主人公たちの描くマンガはライバルたちの作品に比べておもしろくないだろうなーと想像してた。しかし「ビーティー」を20年ぶりくらいに読み返して、もし「完全犯罪党」がこんな作品だったらサイコーに楽しめると思った。ホントに超「邪道」ですが。
●息子ノマドには、荒木飛呂彦作品の第二連載「バオー来訪者」1984年を読ませたい!マッドサイエンティストによって最凶の生物兵器に改造された少年と、その秘密研究組織の死闘が描かれた鬼作。「ジョジョ」シリーズで開花する美学が既に全部この場に盛り込まれてる。バルッバルッバルルルル!バオー・リスキニハーデン・セイバー・フェノメノン!

荒木飛呂彦「バオー来訪者」

●ノマドは江戸川乱歩「少年探偵団」を読んでたりもしてる。ノマドやっぱり怪人二十面相が犯人なのか?「んー多分そうだと思うんだけど、今イチバン怪しいのはインド人なんだよー」プッ!小林少年と共に推理の世界へキチンと潜り込んでるノマド。確かに明智小五郎シリーズって、無意味にインド人とか黒人を引き合いに出して怪しい役割をおっかぶせてたよなあ…インド人が気の毒だよなあ。


そんなノマドが、カメラを買いました。
●突然言い出したのですよ。「オレ、デジカメが欲しい!」なに?ナニが狙いなの?ヤツはお年玉貯金から1万5000円ほどを引き出して、ママといっしょに新宿ビックカメラへ出かけて、簡素なカメラを買ってきてしまいました。そんで夢中で写真を撮ってる。デタラメだけど、コレが小学生の「目ん玉チカラ」。大人には映らないドキドキの風景。

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●ノマドの世界はキラキラらしい。よかったよかった!
●ノマド、実は「戦場カメラマン」に憧れたらしかった。だからカメラが欲しかったのだ。しかし意味が分かってない。オマエホントに戦争やってる現場に行って写真なんて撮れるの?「え?戦場って戦争のバショなの?」あの温厚でおっとりした渡部陽一さんがまさか戦争の現場に出向いてるとは思わなかったという。意味が分かった今では「戦場じゃないカメラマン」がヤツの就職志望だ。



●先日、ツイッターでカワイい画像を見つけちゃった。

レゴでWHITESTRIPES

レゴブロックで、THE WHITE STRIPES のジャケを再現してる。イギリスの音楽誌「NME」のサイトで発見。ホンモノはコチラ。THE WHITE STRIPES「WHITE BLOOD CELLS」2001年。彼らの出世作だね。

THE WHITE STRIPES「WHITE BLOOD CELLS」

●ほらソックリ!彼らレゴには縁が深い。このアルバムに収録されてる「FELL IN LOVE WITH A GIRL」もレゴ尽くしのプロモビデオだから。カントクはあの MICHEL GONDRY




THE WHITE STRIPES、解散しちゃったね。
00年代前半のガレージリバイバルを強力に推進したロックアクトでした。ギター/ボーカルの JACK WHITE とドラムの MEG WHITE姉弟デュオという設定、と思い込んでたらネットの記事よく読むと彼ら姉弟なんかじゃなく元夫婦だったってハナシじゃん!なんだ初めて知ったよ。でも解散キッカケで改めて聴いてます。

THE WHITE STRIPES「ELEPHANT」

THE WHITE STRIPES「ELEPHANT」2003年

THE WHITE STRIPES「ICKY THUMP」

THE WHITE STRIPES「ICKY THUMP」2007年

JACK WHITE のヤリ過ぎぶりに圧倒されろ!
赤/黒/白というコンセプトカラーがしっかりしてる、とはいえマジでジャケが似通ってるので正直ダブり買いしそうでコワい物件でした。ダブって買ってはいなかったけど、2005年の「GET BEHIND ME SATAN」を持ってなかったコトに今まで気づいてなかった。まいっか…基本の芸風はゼンブ一緒だし…。ザックリ言えば、泥臭いカントリーそしてブルースにドップリ浸かったガレージロックをガリガリバリバリ鳴らしてるってコトですから。でもねでもね、そんな形容じゃ全然このバンドの価値を説明してないのです。カントリーもブルースもガレージも、いつの時代でも大勢の人たちがやってることだからね。
●つーか、この JACK WHITE というオトコがスゴすぎるのです。冷静に聴いてみると、相方 MEG WHITE のドラムが実は恐ろしいほどタイシタコトガナイのです。ホント最低限のコトしかしてない。ビックリする。結果翻って、こんな粗末なドラムしか仲間がいないのに、ギター一本でなんでこんなにタフなロックを鳴らすことができるのよ?というハナシになるのです。

WhiteStripesNews.jpg(JACK & MEG WHITE)

●ボクは常々思うのですが、このオトコとジョニー・デップのイメージが微妙にダブるのです。どう?無造作な髪の毛とか無精ヒゲとか帽子とか。なんかジョニー・デップっぽくないですか?でもねそういうルックスの話だけじゃないです。この二人のヤリ過ぎぶりがタマンナイのです。デップはご存知の通り「パイレーツ・オブ・カリビアン」ジャック・スパロウから「チャーリーとチョコレート工場」ウィリー・ウォンカ、「アリス・イン・ワンダーランド」マッドハッター、「エドウッド」「ラスヴェガスをやっつけろ」「ブロウ」などなどソレはソレは強烈なキャラクター造形に挑む俳優さんです。彼のヤリ過ぎ感覚がオモシロくて仕方がない。JACK WHITE も実は同じ。ロックンロールの伝道師としてのキャラクターを強烈に作り込んで徹底する。ソコがヤリ過ぎの領域に達してる。録音機材も徹底したヴィンテージアナログ主義で、キャリアが進めば進むほどルーツミュージックの真髄に突き進む。でもソコまでは誰もが到達する場所。この場所で自分のキャラをいかに増幅するか、ブチ切れたキャラをいかに演出するか、非常に緻密に計算しているような気がする。そんな延長からメキシコの街角で投げ銭をもらうマリアッチみたいなコトまでヤリ切ってしまう。イギリスのバンドだったらソコまではしないと思う。ソコがスゴい。

THE DEAD WEATHER「HOREHOUND」

THE DEAD WEATHER「HOREHOUND」2009年
JACK WHITE THE WHITE STRIPES の他にもいくつかのバンドを並行させてる。コチラは THE KILLS の女性ボーカル ALISON MOSSHART らと組んだユニット。ナカナカにエグイガレージサウンドがココでも渦巻いてる。他にも BRENDAN BENSON らと結成したロックバンド THE RACONTEURS も活発に活動している。
●けれど、これらの活動では JACK WHITEヤリ過ぎキャラはあまり出てこない。ソレゾレのバンドにはソレゾレのコンセプトがある。そして、JACK のヤリ過ぎキャラはあくまで THE WHITE STRIPES のコンセプト専用として作り込まれたキャラだというコトなのだろう。わざわざデッチ上げた姉弟ユニットという設定も、赤/黒/白のカラーも、THE WHITE STRIPES 専用のコンセプトだ。
●デビューの1999年からセッセと作り込んできたこのキャラ設定に、JACK WHITE は少々疲れたのかも知れない。このキャラは一旦ココで店じまいとし、新たな自己演出のスタイルを再構築する、そんな局面を迎えたのだ。でも失望することはない。形は変われどこのオトコの中には無限のロックンロール衝動が詰まってることには変わりないのだから。このようにボクはこの THE WHITE STRIPES 解散を位置づけたいと思います。


●それにしたって、やっぱスゴいよ。ライブはホントに二人だけ、ドラムとギター一本だけでヤルんだよ。それでこのテンションと圧力ってスゴいでしょ。




facebook の使い方は相変わらずよくワカラナイケド。
●でもプロフィール編集で「アートと娯楽」に自分の好きなアーティストの名前を書き込んでおくと、そのアーティストのアレコレ情報が入ってくるコトが分かった。SONIC YOUTHLEE RANALDO が55歳の誕生日を迎えたとか、SNOOP DOGG P. DIDDY の2ショット写真とかがウォールに出てくる。ふーん、コレはコレでオモシロい。

LCD SOUNDSYSTEM が最後のライブ

●そんな仕掛けで見つけたのが、LCD SOUNDSYSTEM最後のライブをニューヨークのマジソンスクエアガーデンで行うという告知。今回のツアーで活動停止というハナシはチラホラ聞いてたけど、とうとう最後なのね。そんな情報も facebook で流れてくる時代。だから今日は LCD SOUNDSYSTEM を聴く。


LCD SOUNDSYSTEM「SOUND OF SILVER」

LCD SOUNDSYSTEM「SOUND OF SILVER」2007年
LCD SOUNDSYSTEM は、DFA RECORDS の主宰者 JAMES MURPHY のソロユニット。DFA と言えば、00年代初頭のニューヨークを拠点にエレクトロクラッシュ/ダンスパンクのムーブメントを支えた重要レーベル。00年代フレンチエレクトロの隆盛を支えた KITSUNE と同格の、いやソレ以上の磁場を持った存在。RADIO 4、THE RAPTURE などを輩出してるからね。00年代初頭のガレージリバイバルは、この辺のダンスパンクとシンクロしてデカく盛り上がっていったとボクは思う。
エレクトロクラッシュという言葉は、今となっては死語かもしれないけど、ボクにとっては重要なターム。ニューヨークのDJ、LARRY TEE の造語で、このキーワードを中心に2001年あたりから様々なスタイルのエレクトロミュージックが生み出された。PEACHES、FISCHERSPOONER、2 MANY DJS、LADYTRON、CHICKS ON SPEED、PRINCESS SUPERSTAR、A.R.E. WEAPONS…などなど、そのムーブメントの最中から出現したアーティストは枚挙に暇がない。
JAMES MURPHY はレーベルオーナーとしてこのシーンに深く関わりつつも、ミュージシャンとして LCD SOUNDSYSTEM の名前でシーンに参入したのは実は遅くて2004年。ディスコのギラギラ感とパンクのザラザラ感をない交ぜにして疾走する2005年のファーストアルバムはリアルタイムで聴いてガツンとショックを受けました。そんでこのアルバムは2007年のセカンド。コレも個人的には大分愛聴した物件です。
●2011年にもなった現在の耳で聴けば、ココでの LCD SOUNDSYSTEM のビートには特別な新しさは見つからない。ロックのダイナミズムとテクノ/エレクトロのグルーヴの結合というアイディアは、ソレ自体は珍しいアプローチじゃないもんね。同じ00年代の出来事と比べれば、ヒップホップやUKグライムのビート実験の方がスリリングだ。ことセカンドアルバムの2007年段階ではエレクトロクラッシュシーン自体も落ち着いちゃった時期なので、ブームに乗った勢い任せのテンションは全然ない。……けどね、そのパンク経由のエレクトロには小細工にカマケナイ安定感があって、シンプルなグルーヴとソコに乗っかるウタゴコロも実にポップで安心して聴ける。だから聴き飽きない。
●最後の曲「NEW YORK, I LOVE YOU BUT YOU BRING ME DOWN」が、都市生活者の悲哀を切々と歌うスローバラードで、実に心憎い演出になってる。コレだけエレクトロでキリキリ舞いにさせといて、最後にシットリと大都市ニューヨークの冷たさを愛おしく歌う。「ニューヨークよ愛してる、でもオマエはオレをガッカリさせる…ニューヨークよ愛してる、でもオマエはオレを怯えさせる…きっとオレが間違っている、そしてオマエが正しいのだろう…」東京という大都市に寄生して細々暮らしてるボクにとって、この心細さは他人事じゃない。


LCD SOUNDSYSTEM「THIS IS HAPPENING」

LCD SOUNDSYSTEM「THIS IS HAPPENING」2010年
●去年リリースされたサードアルバム。このアルバムのライナーに、JAMES MURPHY DFA 脱退LCD SOUNDSYSTEM の活動休止が言及されていた。JAMES 本人は文筆業へ転身していきたいと考えているようだ。そのせいか、アルバム一曲目の「DANCE YRSELF CLEAN」からシッカリとボーカルパートに焦点を当てたウタモノになってる。ドコかヘナヘナしたメロディはメッチャ耳にこびり付くチャーミングさがあり、ポップスとしての強さを兼ね揃えてる。ダンスフロアの最前線から引退しようとしている大人の成熟が、エレクトロビートにウタとしての普遍性と奥行きを与えてるようだ。「ALL I WANT」「I CAN CHANGE」のようなセンチに淡いメロディは、ナニかを振り切った清々しさすら感じる。スゴく気持ちがイイ。聴き飽きない。
JAMES MURPHY は00年代の10年間ニューヨークの最深部でダンスの享楽を存分に楽しんだ。そしてそこから訣別しようとしてる。前を向いて外に出ようとしている。頭をクールにして新しい場所に行こうとしてる。「HOME」という曲の一節がボクのココロにも染みる。30歳前後のボクはそりゃメチャメチャ働いてメチャメチャ遊んでた。徹夜で仕事してそのまま徹夜で遊んだ。でも今では痛んでしまったカラダがそんなムチャを許さない。どうしても自分のカラダへの違和感は拭えないが、コレは折り合いを付けなければならない事実。この音楽はそんなボクの背中をやさしく押してくれてる。前を向いて歩く勇気をくれる音楽だ。

「夜は身内の小さな輪の様なもの 愛もロックも移ろいゆくもの 君も知ってるだろ…
 過去を忘れよう これが君の最後のチャンス… 人の声の響きを忘れてしまったのかい
 それは忘れてはいけない ぼくらが笑い飛ばしてきたものを忘れてはいけない…
 ダンスフロアで騒いだ後でも、ありがたいことに幾人かは君が家に帰ったことを
 分かっていてくれる だからそのまま家にいなよ そうすればまた元気になれるさ…」




最近は仕事が忙し過ぎて、ブログの更新もできません。
●トラブル処理などなど前向きじゃない案件が多過ぎて実に萎える。……先日はドタバタの結果、二本の携帯電話を両方バッテリー使い切るほど各所に電話してそのまま徹夜~30時間連続勤務しました。ボクビョウキからの復職以来初めて徹夜したわ。そんで度重なる休日出勤。イヤイヤな仕事で着々と回復を感じるって、なんだかイヤだわ。

そうそう、携帯電話を二本持ちすることにしたんです。
●9月に今の職場に異動して、イキナリ電話代が二倍に跳ね上がったんですわ。今の仕事はデンワ。ひたすらイロイロな人に電話して調整&確認。デンワ係のオジさんです。……で、上司に相談して、カイシャ支給の業務用携帯ってのを借りました。説明書読んでないから、まだ留守電の聞き方もわかんないんですけど。

そうそう、携帯電話を二本持ちすることにしたんです。

●で、テキトーにいじってたら、その新しい携帯電話には「万歩計」の機能がついてたコトが分かった。毎日のボクの活動量を勝手にカウントしておった。日々の棒グラフデータが表示され「歩数7371歩」とか消費カロリーが示される。実に余計なお世話だ。そんなのカイシャの手先であるオマエに教えてもらいたくない。あげくに「あなたの体重量は1週間後に0.1kg増えるでしょう」と親身に報告される。ホントに余計なお世話だ。



コドモたちにミュージカル。今回は「ウエストサイドストーリー」。

「ウエストサイドストーリー」

●ノマド小学三年生は、クラスメート数名と秘密のギャングチームを組織してる。その名も「ワルガチョウ」!先生や女子には存在を知られてはイケナイ、構成員全員が認めた者だけが入会を許される、男と男の絆のチーム。ノマドはなぜか周囲に認められて「ワルガチョウ」の一員に招かれたという。…つーかなんで名前が「ワルガチョウ」なの?ノマド「知らね!」でも本人的にはすごくクールな名前だと思ってるらしい。仲間は何人いるの?「多分8人くらい」知らないのか?「でも助っ人がいる!」準構成員という立場もあるのね。「ホーダン投げをしてる人が仲間!」なにその「ホーダン投げ」って?…ドッチボールを使ったオリジナルゲームみたい。その他にも「ゾンビ」とか「メロンパン500年分」といった独自ゲームを共有する仲間が「ワルガチョウ」というチームを作ってるみたいだ。
●ノマド「でもさ、この前ワルガチョウの中から新しいチームが出来た。チーム「おれら」っていうの!」ノマドは4人しかいない「おれら」のコアメンバーらしい。ワルガチョウの中でのセクト抗争。「おれら」に参加しなかった者は対抗チーム「ワル」を結成。友好関係を保ちつつも別個の路線を歩むらしい。…小学生男子ってオモシロいね。なにしろネーミングセンスがスゴ過ぎる。でもノマドたちはホントにマジなんですよ。
●そんなギャングチームごっこを楽しむノマドの気分には、「ウエストサイドストーリー」はピッタリだろうと思った。イタリア系ギャング「ジェット団」プエルトリカンギャング「シャーク団」の抗争、そしてその摩擦の中に芽生えた恋と悲劇。「ジェット団」「シャーク団」という和訳のカッコ悪さも「ワルガチョウ」につながるものがある。そもそもの英語では普通に「THE JETS」「THE SHARKS」なのにね。しかしノマド、最初はチーム仲間の結束感を楽しんでたのに、ギャング抗争がシャレにならない殺人の連鎖へ発展していくにつれだんだんテンションが低くなり「やっぱみんな仲良しがいいなあ」モードになってしまった。
●ヒヨコは、フリーフォール並みの高速落下で一目惚れフォーリンラブするトニー&マリアに少々引キ気味。「マリア!マリア!」と歌い上げるトニーに「なんかこの人キモイ!ウタいすぎ!」と指摘。イケメンがヒヨコヒヨコって歌ってたらどうなの?「やだ。キモいー!」……しかし結局は「トゥ~ナーイ!トゥ~ナーイ!」って声高らかに歌ってたけどね。



「ウエストサイドストーリー」より「TONIGHT (EMSEMBLE)」
●二つのギャングが決闘に向けて殺気立ってるのに、トニーとマリアだけはラブラブモードの浮かれ気分。その落差にヒヨコ「この人たち空気読めてな~い!」トゥナイトトゥナイトのテーマからヒヨコはこの楽曲を「トゥナトゥナ物語」と命名しました。


●あと「マンマ・ミーア!」も見たよ。

「マンマ・ミーア!」

ABBA の名曲に彩られてメリル・ストリープほかオバさんオジさんがドタバタ歌い踊るおハナシでした。ギリシャの景色がキレイで、ピアーズ・プロズナンは渋くていいなまるで三浦友和みたいだ、と思いました。