世田谷区長選挙、現職の引退を受けて新人・保坂展人氏が当選。
●元社民党の国会議員さんですけど、今回は無所属での出馬。これまでの区の路線とはチガウ文脈にある人だと思ってます。……正直、世田谷区の今までの路線って違和感感じてたんだよね。特に下北沢周辺の再開発計画とか!あと学校教育行政とか!保坂さんは少なくとも既定路線とはチガウ考え方の持ち主らしいとのこと。そして原発推進&石原都政にも超批判的なポジション。なので、メッチャ期待します。

「SAVE THE 下北沢」「まもれシモキタ!行政訴訟の会」の一員として活動してる木下泰之さんも、区議に当選しました……これで5選目のベテランさんなんですって。ネットで調べるとワリとギリギリ当選なんですね…でも下北沢のコトを真剣に考えてくれる人が必要なんですよね。


ツイッターで佐久間正英さんが絶賛してたバンド。

ウラニーノ「WORLD END HAPPY END」

ウラニーノ「WORLD END HAPPY END」2010年
●たしかアレは年末年始の頃だったかな?元四人囃子&元プラスチックスのベーシストで、現在はジェイポップの大物プロデューサー佐久間正英さんが、ツイッターでこのバンドを絶賛してたんですよ。彼が今まで手掛けたロックバンド、BOOWY GLAY に匹敵する存在だ、というようなコトをつぶやいてたんですよ。えー?ソレってスゴくない?スグに音源を入手しました。
●しかし、このバンドは BOOWY GLAY のようなヒリヒリするロックバンドでは全くありません。巨大会場で数万人を前にしてパワフルに叫ぶ様子も全く想像できません。むしろとてもイマドキ風の草食性男子の軟弱ポップスなのです。貧弱で繊細で、ギュッと強く押したらクシャッと潰れちゃうような線の細さが第一印象。ボーカル山岸くんの青い声と、言葉選びにハッとするリリックがキラキラ眩しい。ロックンロールな背伸びとは無縁な、等身大の若さが音楽をスゴく誠実にさせてる。70年代から音楽の世界に生きてる佐久間さんが、21世紀/00年代~10年代に相応しい音楽を、こんな感性から見出してるってコトに感心。
●青臭いほどシリアスな音楽、と見せかけて、ライブでは「前説」と呼ばれる出し物を必ず冒頭に用意する(しかもコレが結構オモシロいらしい)とか、ドラム小倉によるマンガがナニゲにイイ味を出しまくってるとか、ソコに描かれてるブサイクベーシスト、ピストン大橋のキャラが大分オモシロいとか、なんだかアレコレ引き出しが多いっぽいのも気になる。
●あと蛇足ですけど、佐久間正英さんがツイッターやブログで言及する「エノキダケマイク」ってのがスゴく気になるんだけど、レコーディングの現場なんて全然理解できないボクにはナニがなんだかわかりません。

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●渋谷にお買い物に行ったヒヨコの報告。
「パパ、今日ね、「でも」を見たの!大行列だったのよ!」「でも」ってなに?…あ、デモ行進のコトね。「そう、みんなで「バイバイげんぱつ!」って言ってた」へー。
●ヒヨコ「だけどさ、これが日本じゃなくてリビアだったら全員殺されちゃうんでしょ?」あら?社会派なコト言うね?「ニュースをよくみてるフーちゃんが、習字の時間につかったシンブンにカダフィさんの写真があったから、ビリビリにやぶいてた。スゴくイジワルな人だっていってた」……コドモたちもだんだん大きくなるにつれ、それなりのやり方で世間の見方を作っていくのね。


新学期。4年生になったノマドは「いきものがかり」。

新学期。4年生になったノマドは「いきものがかり」

●今、ノマドのクラスで人気者になってるのは、こいつ、「とかげ丸」
●4月アタマ、校舎のウラにあるビオトープで見つけられたカナヘビ。これにクラスの男子は夢中。「とかげ丸」と名付けて水槽のナカで飼育。みんなで可愛がってます。クラスの係キメの場面では当然「いきものがかり」に立候補殺到。その高倍率をノマドが勝ち取った…というわけでは実はありません。男子のほとんどが「いきものがかり」になったそうです。バランスを大きく逸脱する係キメ人員配置。しかしコレには必然性が。「とかげ丸」&カナヘビくん全般は、生きた昆虫を食べるという。この生き餌の確保が大事。そんなモン1人2人では供給できないのです。ノマド含めクラス男子全員が放課後町内各所でカナヘビのエサを捕獲すべくダッシュしてます。
●しかしノマドは、そんな男子一般のテンションよりも微妙に責任意識が高かったのか、「土日の休みに教室に放っておくのがシンパイ」といって「とかげ丸」を水槽ごと我が家に持って来てしまいました。朝六時に早起きして、ウチのマンションの狭い庭にて、ジグモ&ダンゴムシ&へんなイモムシなどを捕まえています。モチGWも我が家に「トカゲ丸」を招くつもりです。……ワイフは当然ドン引きしてます。手首に「とかげ丸」を乗っけて遊ぶコドモたちに「ヤメてー!逃げたらタイヘン!」と叫んでます。

●ちなみにヒヨコ3年生は「きれいかかり」に就任しました。黒板消しをキレイにする係です。これも憧れのポジションです。


●前回記事に続き、マンガの話題を。今日は選挙ついでにカフェ読書。

山本直樹「レッド」5巻

山本直樹「レッド」5巻
●前回紹介しました「坂道のアポロン」は60年代末の九州を舞台にしてるから、学生運動の喧噪はちょっぴりしか届かない。憧れのお兄さんが紛争の中で大学をドロップアウトしてしまう程度の表現。しかし1969~1972年の学生運動をドマンナカで描くコチラの作品世界では、人の道をドロップアウトしていきます。山岳キャンプを拠点に据えてから、その閉鎖社会の中で狂気と正気がジワジワコラボして理路整然と同志を粛正殺害するに至る。若者は徐々に消耗して、破局へのカウントダウンをカチカチと進行させていく。

さそうあきら「さよなら群青」4巻

さそうあきら「さよなら群青」4巻
●海女の少女と、野生児として育った少年が、孤島の美しい漁村でボーイミーツガール。というオハナシも完結です。美しい海を華麗にそして逞しく泳ぐ海女の姿は、映画化したらきっとキレイだろうなと思います。さそうさんの作品は数々映画化されてるしな…。次の作品も楽しみにしています。

中村珍「羣青」

中村珍「羣青」上・中巻
「群青」つながりで、別の漢字で綴る「グンジョウ」へ。本谷有希子の帯コメ「魂と引き換えに描いてるとしか思えない」がガツンと響きます。夫のDV被害に苦しむ主婦が、自分に好意を寄せるレズビアンの友人に殺害を依頼。そこから地獄巡り。人生ドン詰まりの果てのヤケクソ殺人だったのに、そんで全部がオシマイになるはずだったのに、実はそこから始まる女同士の愛情同情憐憫憎悪嫉妬虚栄とビンタ流血罵倒愚弄軽蔑号泣ドツキ合いの逃避行が、スゴく生命力溢れる感情のジェットコースターで見事。実はコレが生きてるってコト?コレも映画にしたら見応えあるだろうなあ。

東村アキコ「海月姫」7巻

東村アキコ「海月姫」7巻
モーニング連載の「主に泣いています」も絶好調の東村アキコ。どの作品にも言えるけど、この人のオモシロさって、テンポのいいセリフの応酬とそこに仕込まれてるコネタが機関銃掃射のようにバラまかれてるポップセンスなんだと思う。おまけに、女子ヒエラルキー/カーストの最下層に位置する「腐女子」が、ソレゾレの特技で大逆転するのも楽しい。

末次由紀「ちはやふる」12巻

末次由紀「ちはやふる」12巻
●競技かるた青春マンガ、現在進行形で疾走中。高校かるた選手権全国大会スタート。予選でブチ当たるのは外国人チームと、高校生クイズチーム、なぜかキワモノの登場。でもやっぱ清々しい青春を見せつけられて、ジンワリしてしまう38歳のボクであります。

黒田硫黄「あたらしい朝」

黒田硫黄「あたらしい朝」1~2巻完結
黒田硫黄、インク&筆タッチの画風も、渋い舞台設定も、チャーミングなストーリーも大好物な作家です!でも寡作なのが残念。このお話は第二次世界大戦のドイツが舞台。ノーテンキな青年マックスが街で仕出かしたトラブルから逃げるために海軍に入隊、仮装巡洋艦という少々マヌケ&ポンコツな船に乗ってグルリと世界の真裏、日本まで流れてくというモノ。1ミリの悲壮感もないアッケラカンな流転生活がなんか愉快。

羽生生純「陋巷に在り - 顔回伝記」

羽生生純「陋巷に在り - 顔回伝奇」1~3巻完結
「俺は生ガンダム」始め、ちとトチ狂った芸風画風が独自の存在感を放つ羽生生センセイ、今回は酒見賢一が小説に綴った中国古典世界を原作に据えて、なんと孔子の高弟・顔回の物語を描きます。……つーか、孔子も高校の古文漢文以来なんですけど…そういえば顔回って人もいたような…と思ってるレベルで十分オモシロい!この作品では、若き顔回を言霊を操る呪術師として描くのです。コレに羽生生流のエロティシズムまでブチ込まれて結果ドロドロです。読み応え満点。

羽生生純「ピペドン」

羽生生純「ピペドン」1巻
超才色兼備の美人なのに、目クソ鼻クソつけっ放し&エゲツナイ逆セクハラと奇行満載の超残念な女性が登場。しかし彼女はその全てを自分のマッドサイエンスな目的に向けて綿密なプランを立てて実行していた。……とは簡単に言えるけど、ソレを割り引いても彼女のエゲツナサは目に余ります。そんで目的の全容が今だ見えないので実に不安です。気持ち悪いモンて、一度気になったらもう目が離せないよね…。

安彦良和「麗島夢譚」3巻

安彦良和「麗島夢譚」3巻
●17世紀江戸時代初頭の台湾を舞台に、島原の乱を密かに脱出した天草四郎をキーパーソンに選んで、スペイン&オランダ&大明帝国&倭冦&台湾先住民族がチャンバラしまくる冒険活劇。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」安彦さんが数々描いた歴史モノの重厚さをツルリと裏切って、主人公がキンタマ握り潰されて大ピンチとか、ホントに軽妙軽薄ななアクションが意外なほど楽しいです。表紙にもシャア大佐みたいなマスクマンがいるでしょ。イギリス人系公儀隠密なんですよ。冷静に考えてムチャな設定でしょ。この3巻では亡命した天草四郎が、なんと台湾のヒーロー鄭成功に成り替わることに!ムチャなりにもワクワクする展開!

堀尾省太「刻刻」4巻

堀尾省太「刻刻」4巻
●時間が止まった世界「止界」を舞台に繰り広げられるSFアクション。「止界」のルールを破る者に死の制裁を与える「神ノ離忍」というモンスターの正体が明らかになる一方で、主人公一家を襲った宗教団体の教祖がその本当の野望を実現させるべく不穏な動きを始める。コレ、マジスゴいマンガになります。


●しかし、雑誌連載でマークしてるマンガも含め、今は読むべき作品がいっぱいあるんだよな。

小山宙哉「宇宙兄弟」:コレはもうテッパンでしょ。小栗旬&岡田将生で映画化決定だし。しかもこの二人がマジでマンガそっくりだし。

ツジモト「GIANT KILLING」:サッカーマンガでこんなに夢中になったのは生まれて初めてだね。監督視点という切り口が斬新だっただけじゃなく、戦略論やリーダー論にも符合する普遍性があるからね。「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」の100倍ヨイね。アッチはただのサッカー曲芸ショーになってるから。

中原裕「ラストイニング」:監督の組織オペレーションのオモシロさでいえば、コッチの高校野球マンガの方が「GIANT KILLING」より早かったです。そんでオモシロい。痛快。目下甲子園爆走中。

森高夕次/アダチケイジ「グラゼニ」:これまた異色の野球マンガ。グラウンドの下にはゼニが埋まってる、をキーワードに、スター選手には程遠い中継ぎピッチャーの経済感覚をリアルに描きます。イロイロと世知辛いね~。

すぎむらしんいち/松尾スズキ「老人賭博」すぎむらしんいち大好きです!ソレが松尾スズキとコラボだし!代表作「超学校法人スタア学園」のキャラもカメオ出演してます。

弘兼憲史「社長島耕作」:尖閣諸島問題ブレイクの際にはすぐさまこの事件をマンガの題材に取り込んだのも記憶に新しい中、早速3/11の大震災をストーリーに組み込む機動力の高さがスゴい。

山崎紗也夏「レンアイ漫画家」:前作「シマシマ」は絶対映像化されるな?と思ってたら案の定テレビドラマ化。コッチも絶対映像化できると思います。主人公のオンナノコが、ヘンクツ漫画家とその小学生のムスコとハゲ編集者に翻弄されてますけど、きっと全員がワケアリって流れで。今後が楽しみ。

南Q太「ひらけ駒!」:今なにげに流行の将棋マンガに南Q太が参戦。将棋少年のカワイさは我が子を連想させてニンマリだけど、彼をシングルで育てるお母さんがオシャレ&美人&ショートカットでより強く魅かれます。そこは見事に南Q太です。

かわぐちかいじ「僕はビートルズ」:タイムスリップものとしては少々陳腐な設定と思ってたけど、史実が変化して本家ビートルズが消失してしまった段階から、ヒリヒリした感覚が作品から立ちのぼってる。ソコが好き!

ラズウェル細木「う」「クッキングパパ」「美味しんぼ」「きのう何食べた?」「華麗なる食卓」も、あらゆる料理マンガに興味を持てないボクが、唯一読んでる料理マンガ。しかもコンセプトが超シンプル。うなぎの話題しかでてこない。よくぞうなぎだけでネタが尽きないモノだと感心する。おいしいうなぎを食べてみたいなあ。

南勝久「なにわ友あれ」:1990年前後の大阪環状族の青春を描いた「ナニワトモアレ」も改題第二部に突入してもう15巻。担当編集が書いてるであろう一ページ目の煽りコピーがいつも素晴らしく下品で大好き!「たとえこの世に”何億万乳”あっても、あんな気持ちエエ”二乳”は、そうないわな、のうフニャチン!!」書こうと思っても、ボクにはマネできません!

高橋のぼる「土竜の唄」:コレも大分下品なヤクザマンガ。実はヤクザへの潜入捜査官なんですけど、99%ヤクザ社会に馴染んでます。マンガにしかできないエゲツナイ表現満載でよろしいです。

ゴトウユキコ「ウシハル」:フツウの人にはフツウの牛にしかみえない、子牛ウシハル。しかし童貞中学生清春にはセクシーダイナマイトな女の子に見える!ホルスタインだけにボインボインなウシハルの魅力にメロメロ!

福満しげゆき「僕の小規模な生活」:事件です。先週のモーニングでとうとう連載復活!赤ちゃんもしゃべるようになりました。パパ!てたー!よかったよかった。

井上智徳「コッペリオン」:原発が事故を起こして無人都市となった近未来の東京に、遺伝子操作強い放射線下でも生存できるクローン人間が送り込まれるという設定のSFアクション。ぶっちゃけ、この震災で連載打ち切りになるかも?って勝手に心配しちゃったんだけど、ヤンマガ編集部は自粛などしない方針のようで健全に掲載継続、ホッとしました。


●活字も少々読んでます。

角田光代「八日目の蝉」

角田光代「八日目の蝉」
●今月末に井上真央さん&永作博美さんで映画化されます。人に奨められて読みました…角田光代さんは初めて。4歳までの自分を大切に育ててくれた女性は、自分を0歳の時に本当の両親から誘拐した女だった。家族が家族という秩序を保てない臨界点が見える。そんで小豆島。ここの風景がキレイに見える作品世界。小豆島と瀬戸内海。一度行ってみたいと思ったのです。

ノマドとヒヨコは、今日の特別ドラマ「ヤングブラックジャック」に夢中。

ヤングブラックジャック

●ウチのコドモ、手塚治虫が大好き。「ブラックジャック」「リボンの騎士」「火の鳥」「どろろ」「三つ目がとおる」「ザ・クレーター」などなどを読んでる。ヒョウタンツギアッチョンブリケも大好き。こんなオールドスクールなマンガばっかり読ませてイイのだろうか?

手塚治虫「三つ目が通る」1

●こと「三つ目がとおる」へのノマドのハマりようはスゴい。
「三つ目がとおる」ピカレスクヒーローものなのです。主人公/写楽保介は、バンソウコーで第三の目を閉じられているウチはタダのウスラボケなのですが、いざ第三の目が開くと危険なまでの知能を発揮し、善悪の境なく行動する。気分が乗れば躊躇なく殺人もするし、人を救いもする。70年代の気分を反映して、超古代文明や超能力、疑似科学やオカルトまで登場する。そんなトコロにノマドわくわく。主人公が唱える呪文も覚えちゃった。「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク!」


●そんなボクも、マンガを読んでます。

諫山創「進撃の巨人」4巻

諫山創「進撃の巨人」3~4巻
●このマンガ、ノマドヒヨコが「このお話はコワいよね~」と相談しています。ヘタクソな画やなんか陳腐な設定が若気の至りな感じ満載ですが、ソレを乗り越えて余りある狂気のテンションから目が離せないです。ニンゲンが巨人に食われる擬音が「カリッ」と表現されるトコロが絶妙ですね…ニンゲンて骨っぽくてマズそう。

小畑健/大場つぐみ「バクマン」10~12巻

小畑健/大場つぐみ「バクマン」10~12巻
●連載当初は中学生だった主人公達も20歳になりました。「進撃の巨人」の作者・諫山氏は1986年チェルノブイリ原発事故の年に生まれた24歳。そして「巨人」の着想は20歳の段階で出来上がっていたらしい。「ワンピース」尾田栄一郎さんも、連載開始時は22歳だったというからビビるよね。「バクマン」の主人公達が特別に若いというわけじゃないんだマンガ家さんて早熟だなあ。しかし、このマンガはとてもオモシロいけど、主人公達の描いているマンガは、実はオモシロくなさそうな気がする。

三浦建太郎「ベルセルク」34~35巻

三浦建太郎「ベルセルク」34~35巻
●前述の諫山氏が尊敬する作家として挙げているのがこの三浦建太郎。20年にわたり一心に取り組んでる「ベルセルク」は、34巻にして世界観が転覆するような大事件が起こり、35巻においても敵キャラが無限インフレを起こして強力になりすぎてる。この作家は死ぬまでこの作品に取り組むでしょうし、作品にイレコミ過ぎて作家が死んじゃうと、読者が心配になるほどのパワーが画面から溢れてる。

八木教広「クレイモア」18~19巻

八木教広「クレイモア」18~19巻
「ベルセルク」に比べれば線が細いが、コチラはコチラで無限のボスキャラインフレがとまらない、王道のバトルファンタジー。最終決戦が近いのか遠いのか、全然読めません。

高橋ヒロシ「WORST」25~26巻

高橋ヒロシ「WORST」25~26巻
武装戦線 VS. E.M.O.D. の闘争は清々しいカタチで終わりました……さらなる強敵の出現を仄めかして。作品初期からのコアメンバーであった藤代拓海のケンカシーンが26巻にして初めて描かれた!しかもオドロキなのは、武闘派というより戦略家として活躍してきた彼の格闘スタイルが、なんと「合気道」だったコト!ビビったね。

小玉ユキ「坂道のアポロン」6~7巻

小玉ユキ「坂道のアポロン」6~7巻
●バトル系少年マンガばっかり読んでるわけではありません。女の子のマンガも読みます。6巻の帯コメが「ジャズを題材とした漫画と言うより、ジャズそのものみたいな青春。漫画なのに、なんだか悔しい(羨ましい)。」コレで言い尽くされてます。ART BRAKEY & THE JAZZ MESSENGERS、BILL EVANS、CHET BAKER、JOHN COLTRANE、MILES DAVIS がマンガの中で鳴ってます。60年代末、高校卒業の気配が近づくにつれ、主人公たちの青春は、少々ブルージーになっていく模様…続きが気になる。


ヒヨコ、原稿用紙に夢中です。
●以前から我が家では、ナニかあったらコドモたちに文章をノートに書かせてました。簡単な日記みたいなモノを記す習慣は、身につくとアレコレ役立つかなと。しかし、そうはいっても継続的に続けられるものではなく、まー最近は特別なコトがなければ、ことさら文章を薦めてはいませんでした。
●ところが、ヒヨコ新三年生、この4月から日記にハマってます。ノートではなく原稿用紙に文章を書くというのが、本人的に非常に気に入ったようです。書きあがった原稿はパンチで穴をあけてピンクのカワイイリボンで束ねます。原稿用紙の束がだんだん厚くなっていくコトがユカイなようで、トリトメもない文章を長く長く書くのです。夜遅くなって時間切れとなったら、朝早く起きて続きを書くほどの熱の入れようです。4月アタマから書き始めて、もう400字詰めが30枚にもなりました。えーあのアホのヒヨコが12000文字?!

ヒヨコ、原稿用紙に夢中です。

●でも文章の内容自体は非常にアホでございます。句読点も改行も段落分けもありません。漢字もほとんど使えません。ボクはそのアホ具合も含めて毎日楽しく読んでしまいます。チョイと抜粋します。全文は無理なので、あくまでホンの一部だけですけど。

<4月6日>
「今日しゅうりょうしきがあって(注:始業式です)あたらしい先生がはいりました。3年1くみでした。カーちゃんとはいっしょじゃなかったけどヒナとわいっしょでした。バレエの前くもんでかりた本をよんでたらねむくなったからねました。ベッドで「うるせいやつら」を見てしまいました(注:去年MXテレビで再放送されてた「うる星やつら」の録画をヒヨコは何度も繰り返し見てます)。いいわすれていましたが、今日の朝きのうのシャンプーかリンスがかみのけにくっついててかぴかぴになってました。ママが「ひよこ、あたまになについてるの」といってごはんをたべたあとにおふろであらいました。バレエではじめての先生に名前を一ばんさいしょにおぼえてもらいました。」

<4月7日>
「きのうママに1年生のげたばこきいろとあおになってるんだよねといわれたので20分休みにみにいきました。かえりのしたくをしてるときにトノに「今日あそぼ」といいました。それではしってかえりました。すこしいそいで青少年かいかんに行きました。いったらモモちゃんがいました。モモちゃんもトノとやくそくしてたそうでした。3人でまずシールこうかんをしました。おかしもたべました。そのとき3年一くみの男のこたちがおかしをとってトノがおこってないちゃいました。そしてホッピングをしました。ひよこがホッピングでころんでてのひらが少しかわがむけてドアがあいて中がひかってるようにみえました。さいごにウノをしてまけてしまいました。「ンンンンーンンンンンン………」とたしかチョコレートディスコ(注:PERFUME の曲です)のはなうたをうたいながらかえりました。いいわすれたけど、今日きょうかしょをだいたいぜんぶもらいました。あとかねこせんせいは、いま69才らしくて5月に70才になるそうで、ヒヨコは30だいだと思いました(注:今年は脱ゆとり教育が進んで教科書がスゴく分厚くなってます。コレにコドモもボクも驚きました。担任の先生は年齢をゴマかしてますけど、ボクから見ると多分20歳代後半だと思います。)

MISONO「うる星やつらのテーマ~ラムのラブソング~/「ミィ」」_

MISONO「うる星やつらのテーマ~ラムのラブソング~/「ミィ」」2009年
倖田來未のイモウト、MISONO ちゃんによるアニソンカバー、パンクギター仕様です。ヒヨコはラムちゃんのコスプレをしたことがあります。セクシーダイナマイトでした。

結成10周年、 メジャーデビュー5周年記念! Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」

PERFUME「PERFUME LIVE @東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」」2011年
●結成10年、メジャーデビュー5周年記念ライブのDVD。ヒヨコは PERFUME 好きです。とくに「チョコレートディスコ」は完璧なヒヨコクラシックです。しかしこの巨大ライブの露骨な口パク感覚はさすがの8歳児でも違和感を感じたみたい。ボーカルの過剰なエフェクトと野太いエレクトロが PERFUME の重要な魅力とわかってても、少々ムズムズする仕上がりでございます。…でも月日が経って、あーちゃんが少し美人になったような気がします。のっちは相変わらずクールでシャープです。



昨日は、外苑前のイタリアンでお食事してました。
●トイレの壁に「かいじゅうたちのいるところ」のポスターがあって、そのスミに監督スパイク・ジョンズのサインが書かれておりました。

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●そんなお食事会で、なぜかボクは先輩とガンオタトークで盛り上がってしまいまして…。最新シリーズ「ユニコーン」から「ターンA」、OVAシリーズ「MSイグルー」と、ボク個人では近年ありえないほどミノフスキー濃度が高いトークを楽しみました。


だから今日は、一人でタップリとガンダム世界を楽しんでおります。

安彦良和「ガンダムTHE ORIGIN」22

安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」21巻/22巻
●物語はとうとう最終決戦ア・バオア・クーへ。ジオンのソーラレイ攻撃で主力を失った連邦軍艦隊は手負いのまま最強最悪の宇宙要塞へ挑む。「ア・バオア・クーを攻略できなければ我々は敗ける!」劣勢のジオン軍を追いつめるというアニメ版とは違う緊張みなぎる設定。出撃直前のパイロットの前で叫ぶブライトの言葉には、ただならぬ悲壮感が漂う。「最後の出撃なんだこれは!戦いの決着がつくまで誰もここに帰ってくることはない!判っているなみんな?!」アニメ版にはないセリフ。この戦いは、ほぼ勝算のナイ特攻なのだ。
●そしてジオンの巨大空母ドロスがメチャメチャ強い。アニメではほとんど活躍しないこの戦艦、タダでさえヨタヨタの連邦軍艦隊の後衛部隊をほぼ瞬殺。レビル将軍亡き後の総司令官ワッケインも旗艦ごと吹き飛ばされました。ここで連邦軍は残った全艦隊をア・バオア・クーに突入させるコトに。ノーガードでガチの殴り合い。
●ララァの戦死、ギレン暗殺、ジオング対ガンダムの死闘、アニメ版の名場面も見事に描かれるが、アニメにはない表現が丁寧に物語を補ってて実にたまらない!特に、ジオンの捕虜となったセイラが、ダイクンの遺児アルテイシアの素性を明かしてキシリアに対する叛乱を仕掛けるトコロ、そしてその報せを受けて、シャアだけに執心していた自分の失敗にキシリアが戦慄するトコロ。「ぬかったのかもしれぬ 私としたことが……」そして舞台は要塞の最深部へ…。

羽生生純「俺は生ガンダム」

羽生生純「俺は生ガンダム」
●雑誌「ガンダムエース」に連載されてた珍作。一般サラリーマンであるはずの主人公「木戸銭寺淡白(きどせんじたんぱく)」が、自分自身をガンダムと思い込んで、渾身の生身コスプレでそのストーリーの再現に挑む。周囲はその奇行に翻弄されると思いきや、なぜかモビルスーツそっくりな人間が次から次へと登場する。なんかデタラメなコジツケばっかでしかもキホン説明が足らないので、ガンダムのストーリーのディテールに習熟してないとナニしてんだか100%ワカラナイという、実にメンドクサイ作品だけど、反対にガンダムが大好きなら絶対に爆笑できます!

GUNDAM UNPLUGGED~アコギ de ガンダム A.C. 2009~

VARIOUS ARTISTS「GUNDAM UNPLUGGED ~アコギ DE ガンダム A.C.2009」2009年
●このCDも大分アホなアイテムです。ガンダムでアンプラグドとは?ガンダムがらみの楽曲を、様々なアーティストがアコースティックギターで演奏してるというシロモノ。「翔べ!ガンダム」をギターデュオ DEPAPEPE が、「哀・戦士」「永遠にアムロ」押尾コータローが、「めぐりあい」マーティ・フリードマンが(知日派過ぎる仕事!)、マジで演奏してます。アニメファンなら名前は知らなくとも絶対耳馴染みのあるサントラ楽曲までもをカバー。「ザビ家参集 M-46」とかマジ名曲。しかしこんな珍企画誰が考えたんだろう?

これも大分ヤバいアイテムです。南極昭和基地ジオラマに立つガンプラ。

「極」

国立極地研究所広報誌「極」NO.3 2009年冬号
●立川市にある国立極地研究所は、「南極・北極科学館」という小さな博物館を併設しておりまして、コレがコドモの見学スポットとしてチョッピリおもしろい。オーロラの映像を見せたり、極地の生物や研究活動を紹介したりしてます。そんな現場に行った息子ノマドがゲットしてきたパンフレットがコレ。極地研究の広報誌であるはずが、なぜかガンダムシリーズ総監督富野由悠季のインタビューを掲載してるのよね。ナゼか?「南極条約」つながりなんです!
●ガンダム世界で「南極条約」と言えば、皆さんご存知の通り、核兵器/大量破壊兵器の使用を禁じる戦時条約。現代のリアル世界での「南極条約」は、南極大陸での領土権主張の凍結、平和利用と科学調査の自由と国際協力をうたったモノなのです。そんなウスーい接点でムリヤリ研究所の副所長と対談しちゃってるからスゴいよね。
●しかし、こんなあまりにヒップな内容を創刊3号目にして繰り出してしまったせいか、2010年夏に出るはずの第5号が既にフリーズして発表されてません。微妙…。


話題は変わって……汐留にあるCDショップ「WAVE」が閉店します。
●今週金曜日22日で完全閉店…だけど、もうほとんど商品も引き上げちゃってお店の中からっぽです。で、激安タタキ売りワゴンだけが置いてある。これまたハシにもボウにもかからないカスばっかですけど、やっぱ真剣にディグするとそれなりの物件が出てくる。

GHOSTFACE KILLAH「THE BIG DOE REHAB」

GHOSTFACE KILLAH「THE BIG DOE REHAB」2007年
WU-TANG CLAN 一派の中でイチバン勤勉で、イチバンソロワークが盛んなオトコ、GHOSTFACE KILLAH。またの名を IRONMAN、またの名を TONY STARKS、またの名を GHOSTDINI、またの名を…なんかイッパイあってワカラン。高めの声で繰り出すキレのあるラップが印象的な WU 軍団の切り込み隊長。そんで実はかなりのソウルフリークで、オトコ汁満載のトラックセンスがマチガイなし。今回も野太いキックの中に ISAAC HAYES、ARETHA FRANKLIN、RARE EARTH などなど渋いソウルミュージックをサンプルしてる。やっぱ外さないねえ。
●客演は WU の盟友 METHOD MAN REAKWON、U-GOD、CAPPADONA、MASTA KILLA が参加。その他よくワカラン連中は WU の二軍三軍チームらしい。そんなCDが、70%オフ、742円でございました。


●あまりに安いので買ってしまったハードロック。

GUNS N ROSES「LIES」

GUNS N' ROSES「LIES」1988年
●今も生けるハードロックの悪童伝説、1986年と1988年のライブパフォーマンスをまとめたアルバム。なにしろ100円だったもんで買っちゃいました。ハードロックは本来苦手なんですが、ガンズはやっぱリアルタイムで通ってしまった物件なので、少々の思い入れはあるのです。実際高校生の頃はカセットにダビングしてこのアルバムもよく聴いてました。AXEL ROSE のキンキンしたハイトーンボーカルに若い頃は夢中だったけど、実はバンド全体のグルーヴ、突進力がスゴい。全然聴き飽きない。AEROSMITH のカバー「MAMA KIN」が昔は好きだったけど、後半のアコースティックライブも今は聴けてしまいます。アコースティックでもここまでグルーヴするんだ!

「STAIRWAY TO HEAVEN : HIGHWAY TO HELL」

VARIOUS ARTISTS「STAIRWAY TO HEAVEN / HIGHWAY TO HELL」1989年
●邦題「メイク・ア・ディファレンス」BON JOVI、MOTLEY CRUE、SKID ROW、SCORPIONS などなど80年代後半に活躍してたハードロックバンドが集結して、ドラッグ/アルコール問題に対する基金を募ったベネフィットアルバム。基金の運営組織が MAKE A DIFFERENCE FAUNDATION という名前なので、こんな邦題になりました。アルバムコンセプトは、ドラッグ/アルコールで命を落としたロックスターの名曲を80年代ハードロックでカバーするってコト。MOTLEY CRUE とかは自分たちがジャンキーじゃん!って感じがしますけど。400円也。
●高校生だったボクはコレもカセットで散々聴いてて、コレ入り口で60~70年代ロックに接近した経緯もあるんです。カバーされてるのが THE WHO、JANIS JOPLIN、LED ZEPPELIN、THIN LIZZY、SEX PISTOLS などなど。OZZY OSBOURNE がカバーしたジミヘン「PURPLE HAZE」は今でもマジでカッコイイと思ってます。
●当時はソビエト連邦末期~冷戦終結の時代。一曲目がモスクワのハードロックバンド GORKY PARK(ゴーリキーパーク)ってのもゴルバチョフ政権のグラスノスチ/ペレストロイカ気分が漂ってまして、実に1989年っぽい。カバーの選曲も THE WHO「MY GENERATION」と新時代の到来を予感させるナイスセンス。アレンジも原曲を大きく裏切るヘビメタ~ロシアテイストが秀逸です。


●フツウにマジメに仕事に集中しようと思ってるけど。
突然の雷雨とか、突然の余震とかで、全然調子が出ない。
●ちょっと、一旦、地震のコト忘れたいです…地震酔い?気分が悪い。


●気分が悪いクセして、実に気分が悪くなるDVDを見ておりました。

DVD「告白」

「告白」
「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」と鮮烈な作品を次々とドロップする中島哲哉監督。そのグリッターな色彩美とポップな密度感が毎回大注目なのです。しかし今回は、微妙に青ざめたグレーを基調にしつつも、黒から白へのグラデーションだけで、これまたディープな感情を立体的にあぶり出しました。ストーリーの暗黒深淵ぶりにそのまま気分が滑落死することなく、うわこりゃ救いのナイ話だわ~、と半ば呆れ半ば笑ってしまうほどの痛快さにシビレルコトができたのは、何回も短く挿入される薄暮の空のカットがとてもキレイだったからかな。松たか子が地面に両手をついて激しく激しく激しく嗚咽しまくる様子は、まるで野良猫のように凶暴でした。そして橋本愛さん。13歳にして、大人びた貫禄。凛とした眼力が印象的。
●早熟少年たちの残酷さと娘を殺された女性教師の復讐心が恐ろしい結末にドンドコ突き進むサマはわざわざ今さら言わなくてもいいでしょう。ただし不安のなのは長男ノマド今年で10歳。デストロイな思春期にそろそろ到達してしまう。あの小賢しくてクソ生意気で陰険な連中の仲間入りまで時間の問題? 中学校は野蛮な社会だな。さあ、オマエは生き残れるか?

映画「告白」の主題歌は、RADIOHEAD なのでした。
RADIOHEAD「IN RAINBOWS」
RADIOHEAD「IN RAINBOWS」2007年
●このアルバムの、二枚組ボーナスディスクに収録されてる「LAST FLOWERS」という曲が、「告白」の主題歌に使われてるのです。叫びなのか、祈りなのか。絶望なのか、希望なのか。THOM YORKE の声がスゴく耳に残る曲でした。しかしボクは二枚組セットでこのアルバムを持ってるワケじゃありません。今CD棚から引っ張り出して久しぶりにプレイヤーに乗っけてるんだけど、やっぱり映画の曲は入ってないのでした。ガクッ。それでもシリアスなスロー楽曲にテンションを合わせて、映画の余韻に浸っております。シングルにもなった「NUDE」や、「RECKONER」「HOUSE OF CARDS」は、THOM YORKE の声が美しく響くヨイ曲ですね。プロデューサーは NIGEL GODRICHBECK から PAVEMENT、U2、TRAVIS まで手掛けるボクのダイスキな音楽家です。RADIOHEAD に関しては、1997年からズッと一緒に仕事してます。

●さて、今夜は RADIOHEAD NIGEL GODRICH が初めて仕事した名作アルバム「OK COMPUTER」1997年を聴いて眠ろう。
RADIOHEAD「OK COMPUTER」

●あ、「告白」は、THE XX も挿入歌に使ってたよ。どこで使ってたかは分からなかったけど。


コドモたちには、DVD「コララインとボタンの魔女」を見せてました。

コララインとボタンの魔女

●ノマド「あ、これ、ジャックを作った人と同じでしょ!?」ジャックってなんだっけ?ジャック・スパロウ?「チガウよ、ガイコツのジャックだよ!」…?あ、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のコト言ってるのね?主人公の名前で覚えてるのかよ。コッチはコッチで世界観が少々アメリカンゴシック過ぎて、小学生には微妙に後味が悪かったようです。

●ぜんそく持ちのノマドとボクは、呼吸器が苦しくせきが止まらない。
●気圧のせいかな?季節の変わり目にはそういうコトがよく起こる。
●せっかくのお花見日和なのに、今日は選挙以外の外出が出来なかった。

結局「はだしのゲン」を長男ノマドには読ませた。
●ノマド「原爆、スゲーやべえ」だって。
●ボクとノマド二人で「はだしのゲン」を回し読みしながら、放射能や核兵器、チェルノブイリについてオトコ同士で話をした。ついでに石原慎太郎の話までした。あのオジイさんの弟は映画俳優だったんだ、その弟はもう死んじゃったんだけど。ノマド「大スターってワケ?でもオレは21世紀少年だからカンケイないね」最近は一丁前なコトしゃべるようになったよナマイキだねえ。
●マンガで活躍する少年ゲンは丈夫で元気な男の子なので、原爆症に苦しむ瀕死の青年をフルチンで励ましたりする。チンチンが出てくるだけで爆笑するアホ小学生ノマドは、そこもひっくるめて楽しんでいた。「パパこれ見て!ゲンのチンポ!」
●ゲンはユカイな時は大きな声で笑い、悲しい時は大きな声で泣き、理不尽に対しては相手が誰であろうとコブシを振り上げて怒りを露にする。ボコボコに痛めつけられるコトもあれば、相手をボコボコにする時だってある。底抜けの生命力を持ってる。そんなゲンを見てノマドが笑うのは健全な反応だと思った。この作品は戦争や原爆の恐怖を、ただイタヅラにメソメソと煽るモノじゃないからね。戦争や原爆に負けない生命力を描いてるんだな。
●ノマド「パパ、昔の人はスグにパンチするんだね。センセイもオトナも」あーそう見えるのね。確かにこのマンガの中じゃ「この非国民が!」といって殴られ「ピカの毒がうつるわ!」といって石が投げられる。21世紀少年はこのテのリアルな暴力に臆病すぎるような気がするな。ゲンに比べて線が細いねノマドは元から泣き虫だし。かといって、今の教室で先生&生徒問わずパンチを振るったら、その場で吊るし上げられるのも事実だけどね。


昨日はマイファースト「ねこカフェ」。

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●シモキタザワには、2つの「ねこカフェ」があるそうで。昨日のボクは、コドモたちから「ねこカフェ行きたい!」とせがまれて、よくも分からず連れて行かれるハメになりました。生まれて初めての体験。一時間1人1000円(子供大人カンケイなし)。安くねえなと思いつつも、コドモたちのハシャぐ様子は楽しくて、よい時間を過ごしました。
●夕方の時間は、ネコにとっては眠たい時間らしく(「夜行性だから」って説明された)、ボクらがカフェに行った時にはどのネコも実にアンニュイな雰囲気を醸し出してて、積極的な接客態度じゃなかった。それでもコドモたちには馴染みのネコがいるらしく「ムムちゃんはドコ?このコはシロちゃんだよ!」と随分勝手知ったる風でありました。カフェの中で一番活発な小動物は、結局ボクのコドモ二匹であった。多分、いちばんカワイイ動物も、このコドモ二匹だったような気がする。

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●こちらは、ノマドが撮影した、ネコの肉球の写真。



●アレコレの音楽を聴いています。

MELVIN RILEY「GHETTO LOVE」

MELVIN RILEY「GHETTO LOVE」1994年
●90年代R&Bでございます。声がいいなあ~。少し鼻にかかった高めの声が実に芳醇で、キラキラしたピアノと絡まるスロージャムがとても華麗でございます。トラック感覚は今となっては少々積年劣化したヒップホップソウルだけど、オーセンティックなボーカルスタイルは安定感があって時代を越えた普遍性があります。スローっていいなあ。ジューシーだなあ。
●この MELVIN RILEY というオトコは、80年代半ばから READY FOR THE WORLD という名前のファンクバンドでリードボーカルをしてたヤツ。そんでコレが彼の初ソロアルバム。当時のシーンを一世風靡したニュージャックスウィングの発明者 TEDDY RILEY とは、名字が一緒ながら兄弟でも親戚でもないようです。ニュージャックスウィングというよりも西海岸発のGファンクの気分が一部混入。DR.DRE のぴーひょろろ~なシンセ使いを、実にカッコ悪くパクってるトコロが、今となっては実に愛嬌たっぷりに見えてしまうトコロも、1994年の気分です。あ、でも表題曲「GHETTO LOVE」は全然Gファンクではなくて、非常にジューシーなスロージャムです。


ダダ漏れだよ。とうとう海に垂れ流しだよ。
●だんだんハラが立ってきた。
●そろそろガマンの限界です。ムカムカ。


●職場の若い子と話してて、マジ驚いた。
「ワタシ、チェルノブイリって最初だれかエラい人の名前なのかなって思ってたんです」ええ!知らないの!「だってワタシが生まれる前の事件なんですもん!」マジ?キミいくつよ?「22歳です」え、22歳だとあの事故知らないんだ…そういう世代が大人になってるのね。そこに別の子24歳が「ワタシは学校の英語の時間に習いました」エイゴかよ!微妙な教わり方だなあ…つーか、むしろチェルノブイリの英語ツヅリがボクには分からないよ。

あれ?じゃあさ、みんな知らなかったの?
「原子力がコワい」って、今まで知らなかったわけなの?
●ショックだわ…。
原子力って、ヒロシマナガサキ以来の、日本人最大のトラウマじゃん。


●実は、この震災と全然カンケイない時期に、我が家は長崎旅行の計画を立ててたんです。
●「龍馬伝」を楽しんでたウチのコドモたちに、龍馬にユカリ深い長崎の街を見せると見せかけて、原子爆弾の恐怖を刷り込んでやろうと思ってたんです。9歳8歳程度の時にピカドンのトラウマを仕込んだ方が効果テキメンだから。ヘンに知恵がついて小賢しくなる前に、理屈ヌキの絶対的恐怖として、原子爆弾と第二次世界大戦の知識をブチ込ンでやる方が、結果としてよい教育になると考えてたんです。日本人として大事なトラウマを植え付ける作業。…ボクが忙しくなって、結局休みがとれなくなっちゃったんだけどね。

そこで、長崎旅行の代替プランとして「はだしのゲン」の単行本をゲットしたんです。
「はだしのゲン」は最高のトラウマアイテム。小学生だったボク自身がトラウマ刷り込まれたディープインパクトでした。これ読ませたら、もう夜眠れないね。泣くね。
●…とはいいながら、20年ぶりくらいにページめくったら、なんかボクがドン引きしたわ。コレ、リアルタイムにたった今絶賛ダダ漏れ中の現段階に、幼いフニャフニャの脳ミソにブチくらわすのはサスガに酷。「昔々コワい戦争がありました、それはそれはムゴい爆弾がありました」じゃないもんね、「あの爆弾に似たようなモンが今日本のドテッパラでグラグラ煮えくり返って、ヤバいモンをガンガンブチまいてます」としか聞こえないもんね。マジでコワ過ぎるね。トラウマ越えるわ。酷。…だから、この物件は今ボクの部屋に隠してます。
「はだしのゲン」
●古本屋で、一冊300円だったんです。お買い得でした。


●一方で、ノマド9歳、ヒトラーに引っかかりやがった。

わが闘争 (まんがで読破)

●いやコレ職場の人にたまたまもらった本だったんで、考えなしにテーブルに置いておいたんです。そしたら、ノマド「パパがヒトラーの本読んでる!ヒトラーやべえよ、ヒトラーこええよ!」とキョドリまくってたそうな。ヨーロッパ全土を戦火で焼いて、殺人工場を作って数十万人殺したオッサンの存在が、キチンと刷り込まれてやがった。なにかの映画を見た時に、ナチスドイツのコトをアレコレ教えてやったのよね。やっぱ子供のアタマは吸い込みがいいなあ。


●やばい…最近音楽のハナシしてない。とってつけたように音楽の話題。

グループ魂「1!2!3!4!」

グループ魂「1!2!3!4!」2010年
宮藤官九郎さん、ドラマ「うぬぼれ刑事」向田邦子賞受賞「うぬぼれ刑事」はハードディスクに全部録画してます!でも一回も観てません!ガクッ!余裕がないオトコだなボクは!録画モノすら見る暇がない。
グループ魂は、今回もカッチリとおもしろいです。シングル曲「べろべろ」が少しセンチで、でもギラギラのセイシュン風ロック(ホントは中年ロックですけど)で、ナイスです。「進め この夜を超えて 行こう おもしろい明日 進め この夜の向こう 何がある 知るか 前だけはわかる おもしろの彼方」もうね、笑っていくしかないんです。オモシロいと思う方へ、ただひたすらに突き進んでいくしかないんです。
●あ、プロデューサーが元ユニコーン阿部義晴 a.k.a. アベB だ。今気づいた。

クドカン監督、宮崎あおい主演、「少年メリケンサック」も爆笑しました。目一杯笑いたい。本当に。


●最近はブログの更新も滞っておりました。すみません…。
●でも、徐々に調子を取り戻しつつあります。風邪も落ち着きました。地震以来行けてなかったヨガ教室で久しぶりにカラダを動かしたら、大分気分が晴れました。カラダとココロは密接に関係してるなあと、しみじみと感じてます。仕事も4月異動で一新、転校生気分で新しいチームに組み込まれようとしています。


「この地震騒ぎが一息つかないと、この原発騒ぎが一息つかないと、先のコトはわからないよね」
という言い訳で、アレコレの仕事が滞ってるコトを「しょうがない」と思うのは、やめます。

●だって、絶対「一息」つかないでしょ。
●来週になれば?来月になれば?来年になれば?いやいや絶対解決しないでしょ。


「地震」も「原発」も、これからの日本社会が全員で背負わなければならない宿命になりました。
●震災が引き起こした非日常から、徐々に日常生活に戻る局面。しかし3月11日以前の日常生活とこれからの日常生活は、完全に異質なものであることはキッチリ認識しなければならない。ボクらの日常に、原発や地震はペットリくっついてしまいました。放射能や節電のコトを毎日毎日考えながら、ボクらはこの国に暮らしていくのでしょう。それがボクらの新しい日常。薄暗い地下鉄や商店街…動かないエスカレーターやエレベーター…レコード屋ですら早くお店を閉めてしまう。そんな生活にはもう慣れました。野菜のおいしさを無邪気に味わえなくなったコトはちょっと複雑な気持ち…我が家の食卓に出てきたレタスとトマトがスゴく瑞々しくて、コレが貴重な幸せだったコトに今さら気づいたボクでした。
●ボクのコドモたちに、そんな日常を背負わせてしまったコトについては、実に申し訳ないと思っている。「外で遊ぶ時は長袖とフードのある上着を着なさい」というと「お、放射能だね!わかった!」とノマド9歳は軽く答え、上着をつかんで玄関を飛び出していく。「学校では水道の水を飲まず、水筒のお茶を飲みなさい」ヒヨコ8歳はそんな水筒のお茶をおいしいおいしいと喜んでいる。……不憫だな。この時代を生きる大人として、ボクらは失敗してしまったんだなと思う。
●ヒヨコが、飼い主が被災して全員行方不明になってしまった犬のハナシをボクに説明する。「ワンちゃんだけは津波から助かって、親戚の人に会えたんだって!きっと一生懸命イヌカキして脱出したんだよ、よかったね!」ニュースで聴きかじった内容を身振り手振り加えて語るのだ。ヒヨコ、この地震のコトはよく覚えておきな、ヒヨコに赤ちゃんができてそのコが小学生になったら、あの地震の時はこんなだったよ、って説明できるようにするんだよ。「うん、わかった!社会の時間に先生がお母さんにおハナシ聞いてきなさいって言ったら、イッパイ教えてあげるワヨ!」


ワイフがコドモたちに「赤毛のアン」を見せてる。

DVD「赤毛のアン」
DVD「アンの青春」

●DVD「赤毛のアン」「アンの青春」
●先日「若草物語」のDVDをレンタルしてきたワイフは、そのノリの延長で今度は「赤毛のアン」を借りてきた。ワイフはアニメ「世界名作劇場」シリーズの大ファンであり、そこで取り上げられた原作小説は関連作も含めて全部読んでいる。ボクはそのテのヤツは読んだコトない…と言ったら「若草物語も赤毛のアンも読まなかった子ども時代なんて!」と真顔で切り返された。ノマドはボクに似てこのテの世界観に少々馴染みきれないようだが、娘ヒヨコはアンの大活躍を大層楽しんでる。完全にワイフの美学がヒヨコの中に移植&蓄積されてる。確かに少し落ち着いた物語が一番気持ちをリラックスさせてくれるのは事実。ボクも楽しみました。
「若草物語」は全部で第四部まであって、最後は4姉妹の次女ジョーの子供たちが主役になってしまう、という事実はその全てを読んだワイフからつい先日教えてもらったのだが、この「赤毛のアン」はなんと主要シリーズだけで第八部まであり、50歳代のアンまでが描かれてるのだそうな。そんな一大サーガに及ぶ大作だったとは知らなかった。80年代に制作されたこの2つの映画は、孤児だった11歳のアンがカスバート家に引き取られるトコロから小説第四部の20歳代前半までを描いている。夢見がちでトラブルメーカーだったみなしごは、利発で度胸のある女性教師になって、それなりにナイスな男性とのロマンスもあって(ヒヨコ大興奮!)、小説家デビューまでしちゃいます。
●物語の舞台は、カナダの東部プリンスエドワード島の北岸に面したアボンリーという小さな村。孤児として流浪の幼年期を過ごしたアンにとって、初めて周囲の愛情を感じることができたこの土地はとても大切なモノで、学生として都会に出たとしても常にこの土地とそこに住む家族や知人を忘れない。ボストンで成功した大富豪にプロポーズされたのに、そしてその男性にメチャメチャ好意を抱いていたのに、彼女は「あの村に帰りたい」という理由で結婚の申し出を断ってしまうのだ。えーマジ?あの村にソコまでの価値があるの?大都会の裕福な暮らしを捨てちゃうの?男性もその家族もアンを本当に大事に思ってくれてるのに?「夏休みには帰れるよ、入江に別荘を買おう」「そういうことではないんです…あなたの言ってるコトと私が考えていることは違うのです」えーチガウの?ホントに?ワイフとヒヨコはアンの判断を不思議と思わないようだが、ボクがビビってしまった。
プリンスエドワードは緯度としては北海道よりも北に位置する場所。冬には雪と厳しい寒さが、春夏秋には木々や森に多様な色彩がある。リンゴの木にはたわわな実がつき、牧場では牛や羊が優雅に草を食べている。きれいな海も見える。…実はこの景色は、日本の北国と同じなんだな。そして今そんな故郷から震災によって引き剥がされた人たちが十数万人もいる。アンが故郷を深く愛する気持ちと、東北地方で住まいや町を壊されてしまった人たちの身上が一瞬ダブって見えた。引越を重ねて東京周辺をフラフラ移動して生きてきたボクは、住居も故郷も置き換え可能なモノに思えてしまう。だからボクの発想はボストンの富豪と同じ。しかし、アンの強さ逞しさは、愛する土地とソコに暮らす人々の強い絆に深く結びついているからこそのもの。土地にしっかり根を下ろしているモノの強さが彼女の凛々しさなのだ。その時、原発を中心にコンパスで円を描いた地図の向こう側に、愛する土地を理不尽に汚された人々のやるせない思いが渦巻いているのを、アンの凛々しい顔に感じてしまった。疎開できる人はしてもいいでしょうが、疎開しない疎開できない人の心情を慮るコトを忘れちゃいけないと思った。……ボクは疎開できるのかな…大阪とか沖縄とかアメリカとか…うーん、仕事がなさそうだなあ、今でさえギリギリな仕事だもんな、他にボクなんかが務まる仕事があるような気がしない。そんな理由か…不自由だな、ガクッ。



●あ、先週の土曜日。渋谷に用があったので、ついでに「電力館」に行こうと思った。ニュースで解説されてる原子力発電所の仕組みを、ノマドと一緒に再確認しようと思ったのだ。そしたら休館してました。……まーそりゃそうか。サスガに無理か。

●なんで今敢えてそんな本を読むの?とワイフに言われた。でも今読むしかないでしょ。

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録

「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録」
●1999年、茨城県東海村で起きた臨界事故で致死量の放射線を浴びた男性と、彼の治療にあたった医療チームを巡るルポルタージュ。この事故で男性が被爆した放射線はなんと8シーベルト。マイクロとかミリシーベルトじゃないんです、ただのシーベルト。8シーベルト。桁違いに激しい放射線。それを一瞬のうちに浴びたのです。
●しかし。致死量といえど、その場で即死です、というコトではないのです。事故後数日で東大病院に転院してきた時には、看護師さんと普通に朗らかな会話が出来る状況、ほぼ健常者と変わらなかったのです。しかし細胞の検査をすると染色体がズタズタに分解されている。つまり新規の細胞分裂が行われなくなるのです。結果、徐々に皮膚が被れ、内臓の壁面が剥がれ落ち、全身の細胞が一斉に崩れ始める。体液がリットル単位で滲み溢れてくる。健常者にしか見えなかった人間の身体が、数週間でグチャグチャになっていく。全力で治療に努める医者たちも、放射能の圧倒的な力の前に、成す術がない。放射能はスグに命を奪わない。しかし確実に仕留める。ジックリ時間をかけて。実に陰惨に。なんて残忍なのだろう。被爆男性は事故時35歳で今のボクと同世代。奥さんと6歳の息子さんがいた。面会に訪れる奥さんに「愛してる」と話す優しい夫だった。その数週間後に声も意識も奪われてしまうのだけれども。くう。ツライなあ。…ワイフにしてみれば、消耗気味のボクがそのキツい本をわざわざ今読むのは自爆行為だと思ったのだろう。
●正直ボクは、原子力に楽天的だった。CO2削減のためにはやむを得ない方策だと思ってた。その反省を込めて、今からコツコツと原子力の勉強をする。ドロナワだよと笑われても仕方がない。その本当の恐ろしさをキチンと知ることから始めようと思うのです。