CDを2000枚分片づけて、ダンボール詰め。
●これを国立の実家に預かってもらうことにした。
●ふう。これでだいぶ狭い我が家がスッキリしたぞ。
●息子ノマドに言わせれば「全然かわってないよ」とのことだが。

CD片づけたのに

●かなり汗かいて、自動車で実家に搬入。20箱分をABC順に仕分けてある。
●当然、全部を iTune 〜 HD に受けたよ。時間かかった。3ヶ月かかった。
●ダンボールは、Amazon 経由でディスクユニオンから買った。プロ仕様とあって持ちやすい。

●と、思ったら、運んだ翌日に iTune のライブラリーがおかしくなって。
たくさんのデータがなくなってしまった!とほほほほほ…。
●外付けハードディスクに受けてたのだけれども、コイツのツナガリが不安定で、その都度 PC のイロイロなトコロにデータを受けてたらしい。
●だからデータを整理してライブラリーを一本化しようとしたら、フォルダの上書きでたくさんのデータが消えてしまった。あー!
●一方で同じ曲が2曲3曲登録されてしまってる。コレの整理も大変。なにしろ4万曲が8万曲に増えてしまったんだから。 ああ、白目むくわ…。



テレビ東京のせいで、人生最高体重。テレビ東京、今、とてもヒップ。

孤独のグルメ

「孤独のグルメ Season3」がイイ。そして、先日このブログで触れた「たべるダケ」がイイ。
深夜に、うまそうな料理の映像をコダワリタップリに見せるこの二つの短いドラマにハマってる。松重豊さんがただひたすらメシを食ってるだけ。セリフは少なめ…内面のモノローグをナレーションで謳い、あとは松重さんの表情だけで、美味そう!を演出。松重さん演じるスーツのサラリーマンの枯れ寂びた佇まいと、素朴なメニュー選びが絶妙。あと、深夜という放送時間帯がタマランね。夕飯は既に食ったが、なんかもうちょっと食べたいと思えるタイミング。あータマラン。ということで、カロリー摂取が増える。
「たべるダケ」後藤まりこは、もう女神のような食いっぷりだよね。大きな口、綺麗な歯並び、そんで全くセリフがない!人間じゃないみたい…むしろケモノというか、美しい猛獣というか。メスのジャガー。そんで突然デカイ声で「いただきます!」しゃべった!?みたいな。全ての生物は栄養をとって生きているんだーって、感じさせてくれる。そんで結果、最近は食欲に歯止めをかけるのをヤメてしまってる。ムダにハイカロリーなジャンクフードを食う。飲み会でもモリモリメシを食う。ボクはオサケ飲まないからひたすら食う。
●で、昨日、久しぶりに体重量ったら、69.5キロだった。人生最高記録。70キロ台まで寸前。

テレ東は今、スゴい。
●深夜ドラマ「リアル脱出ゲーム・密室美少女」が始まった。TBSが単発ドラマとして先行した SCRAP とのコラボレーションだが、後発で参入したテレビ東京「リアル脱出ゲーム」連続ドラマ化&映画化!観てるボクは謎解きにガチで挑んでるから、美少女キャスティングに全然関心が向かないほど。第一週はクリアできたが第二週はまだ謎が解けない。

密室美少女

●それに加えて、池上彰さんの選挙特番。ネットでも大変なバズりようだったけど、視聴率でも民放横並びトップを奪取。これ記録的な事だわ。
●それと、隅田川花火大会の中継特番。これも見ものだった。テレビ東京にとっては、日テレでいう24時間テレビ級の一大行事とのこと。だから今年はなんとスマホでセカンドスクリーン展開まで仕掛けてた。しかし残念ながら突然の雷雨で花火大会そのものが中止。放送時間一時間を残してやることが100%なくなった戦慄の事態に、ゲストの樹木希林さんが爆笑しててコッチも笑っちゃう。虚しく振返りVTRをリピートで繰り返すのを、淡々と眺め言葉を添える出演者一同に、希林さん「みなさん、フツウにお話ししててスゴいわね!だってココもうズブ濡れよ!」屋外特設セットも豪雨にサラサレっぱなしなのだ。もう笑うしかない。


久保ミツロウ「アゲイン!!」8〜9巻

久保ミツロウ「アゲイン!!」8〜9巻
テレ東深夜ドラマがスゴいと認識したのは、久保ミツロウ「モテキ」ドラマ化のタイミングだった…その後の「勇者ヨシヒコ」もスゴかったが、やっぱ「モテキ」だろう。あの同世代としてのシンクロ感が絶妙だった…奇妙なサブカル自意識のネジレていくダメさ加減は、ボクの内部にずっと巣食っているモノと同質。そんで多くの人にとってもそうだったのだろう。
フジテレビが深夜で不定期に仕掛けている「久保ヒャダこじらせナイト」の第三弾を観てしまった。動く久保ミツロウ初体験。うわこんなトークの人なんだ…想像以上に…こじらせている…。独特の毒舌&妄想が予想以上の手数で発射されてお見事すぎる。ヒャダインが完全に受け役じゃん。おまけに能町みね子まで登場して(こっちも動く能町みね子初体験)、なんかパワフル過ぎる…負のパワーが渦巻くわ。リア充としての真っ当な青春を送ることが出来ず、その鬱屈たる怨念をそのままマグマのようにグラグラ煮えたぎらせて創作にぶつける姿勢。その怨念の高圧力たるや、もうそのルックスで一目瞭然(ハリセンボンの近藤春菜っぽいのよね)、ちと失礼か。
●現在連載中の「アゲイン!!」が、これまた熱い。久保自身が高校時代に打ち込んだという演劇部にフォーカスを当てた8〜9巻、鬱屈コンプレックスが爆発する「しにたいミュージカル」開催!「し〜に〜た〜い〜!」絶叫!この絶叫はフザケたくそデタラメな自己否定に見えて、人生の正解を選び取れない人間をマトモ扱いをしない社会全般に対する強烈な異議表明プロテスト。
●思春期は、ドコに怒りのハケ口を持っていけばイイのか皆目見当がつかないから、そのコブシはそのママ自分のアタマをブン殴るだけになる。そんな時に、音楽/マンガ/芝居、全ての表現が実は思春期の鬱屈を爆発させるための建設的な回路になっていて、だからこそ若者はそんなモノに夢中になる、見苦しいほどに。で、その見苦しさは思春期特有のモノではなくて、久保ミツロウ自身がそのど真ん中を体現し続けている。つまり「青春をこじらせている」のだ。そしてそれは、ボク自身が40歳になろうというのに音楽やマンガにまみれながら生きているコトと、まるで同根の問題で、結局ボクも「こじらせている」当事者の一人というわけだ。
こじらせてて、なんか文句あるか?!結局、こんな風にしか生きられないんだよ!

「モテキ的音楽のススメ COVERS FOR MTK LOVERS盤」

「モテキ的音楽のススメ COVERS FOR MTK LOVERS盤」2011年
久保ミツロウがズバ抜けた音楽愛好家ってコトは、すでにマンガ作品の中でかいま見れることで、結果「モテキ」ブレイクの際には、そんな作品の雰囲気を吸い込んだコンピレーションがたくさん出たもんですわ。これは、現在進行形のアーティストが、90年代の「こじらせ」ソングをカバーするという企画盤。
●で、完全にボクのツボにハマってるのです。90年のボクは高校二年生だからね。「こじらせ」放題だった時期だね。もう一曲目の小沢健二カバー「ぼくらが旅に出る理由」BY フジファブリックでクラクラくる。FLIPPER'S GUITAR は90年代渋谷系スノビズムの頂点のような存在だったけど、あの気取りっぷりは「こじらせ」自意識の極北状態だったとも言える。そんな肥大化した自意識をイメージの煙幕でモクモクとケムに巻いていたあのバンドを絶頂期で分裂させ、ジェイポップのど真ん中でアイドルスターに変貌した小沢健二のソロワークは衝撃だった。ボクはあの時期の小沢健二を若造の1人として眺めながら「ああ、この人はこの人なりのやり方で大人になろうとしているのだ」と漠然と感じた。居心地のイイ仲間内カルチャーを決然と卒業し、もっと多くの人々に、世間に社会に晒され打たれる場所に移動した。遊びの時間はオシマイ。「ぼくらが住むこの世界には旅に出る理由があり、誰もみな手をふってはしばし別れる」そんな時がやってきた。
BARBEE BOYS カバー「目を閉じておいでよ」BY N'夙川BOYS はより一層のワイルドさを増して、歌詞に描かれていた男女のエロチックなぶつかり合いが生々しくなってる。ゆらゆら帝国「空洞です」小泉今日子が歌ってるって状況もヤバい。来週発売の「潮騒のメモリー」も速攻でDLするしかない。チャゲ&飛鳥「SAY YES」さよならポニーテールが無感情フラットで歌うアプローチは逆説的で大成功。元ミドリにして食いっぷりの女神・後藤まりこ広末涼子「大スキ!」をカバーしてるってのもウレシいね!広末涼子スキだったんです…写真集3冊とビデオ今でも持ってます。彼女の主演映画「20世紀ノスタルジア」はマジで名画だと思ってます。

「モテキ的音楽のススメ MTK PARTY MIX盤」

「モテキ的音楽のススメ MTK PARTY MIX盤」2011年
●さてこちらのコンピは、モテキ的音楽のミックスCD。ギラギラのジェイポップを日本語シバリのDJミックスで知られる(有)申し訳ナイタズがコンパイル。とかいって、中身はサイプレス上野掟ポルシェ電撃ネットワークギュウゾウだったりする。申し訳ナイタズ代表、ミッツィー申し訳さんのアイドルから電気グルーヴまでを往復するセンスが最高。ライナーノーツにある彼の紹介文「あらゆるジャンル・年代の曲を日本語というククリだけで独自に調理してしまうバレアリックな手腕」にニンマリ。バレアリックって言葉をこんな風に使うんだー。イビザ!
●アイドル百花繚乱の今となってはもはや鉄板のクラシックに聴こえるももいろクローバーのビッグアンセム「走れ!」から、電気グルーヴ×スチャダラパー「TWILIGHT」へ流していく感覚…このキラキラはタマラン。90年代サブカルと10年代アイドルが感覚的に地続きに繋がってる気分は、20年以上もムダに音楽を聴き続けているボクにはタマランのです。
●サソリ男・ギュウゾウさんはマッシヴな日本語ロックをスピン。ヒダカトオルと合体した MONOBRIGHT「TIMELESS MELODY」が異常にキラキラしててビックリ。そんでワイルドすぎる黒猫チェルシーから、一気に岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」という鉄板90年代クラシックへワープ、そのままニンシンおめでとうのチャットモンチー「シャングリラ」、からの1986年の名曲 THE STREET SLIDERS「BOYS JUMP THE MIDNIGHT」で鼻血が出そう。このルードなロックンロールがスキなんだわ!「夢に追い越される前に かじかんだ指先を チャンスであたためて」。シメは10年代日本が産み落とした鬼子、神聖かまってちゃん「ロックンロールは鳴り止まない」…。
サイプレス上野のアーバンファンクもタマランね。七尾旅人×やけのはら「ROLLIN' ROLLIN'」DORIAN のリミックスでアーバン濃度上昇。からのサイプレス上野とロベルト吉野「YOKOHAMA LAUGHTER」でウエッサイに流して、RHYMESTER「MAGIC HOUR feat. さかいゆう」のセクシーファルセットで参上。再結成キングギドラのシングル曲「F.F.B」まで登場。

「モテキ的音楽のススメ 土井亜紀 林田尚子 編」

「モテキ的音楽のススメ 土井亜紀 林田尚子 編」1988〜2010年
●さて、映画版「モテキ」だけじゃなくてドラマ版まで到達してしまいました。ホントは「中柴いつか 小宮山夏樹 編」とのペア構成なんだけど、そっちは入手してない。ちなみに、今まで挙げた3枚は全部西船橋の駅前 TSUTAYAさん で100円にて購入。千葉県船橋市の西船橋は、ボクの個人史の中でこじらせ思春期の発端になった土地。幕張メッセに行く仕事の用事が多くなった最近、思わずちょっと立ち寄ってみたら、ツタヤを見つけて、このCDを見つけてしまった。
●主題歌・フジファブリック「夜明けのBEAT」から始まって、90年代と10年代の反復横跳び…っていうか、90年代に比重偏り過ぎか。大江千里「格好悪いふられ方」とか、当時からカッコ悪いと思ってたもんね。FISHMANS「いかれたBABY」も思い出いっぱい…ライブ何回も見た。ともさかりえ「カプチーノ」椎名林檎提供曲で話題に。ホフディラン「恋はいつも幻のように」も甘く懐かしい。岡村靖幸「どぉなっちゃってんだよ」もいい。「週刊誌が俺について書いていることは全部ウソだぜ!」と叫ぶトコロとかリアルタイム段階で自意識過剰と思ったね。近年の見事な復活劇がスゴい、もう絶対ダメだと思ってた。そんで真心ブラザース「サマーヌード」のソウル感が絶品。ビデオクリップにデビュー以前の PUFFY が出演してるって有名?
スチャダラパー「GET UP AND DANCE」は、「ウゴウゴ・ルーガ」を経てサブカル化甚だしかった「ポンキッキーズ」のテーマにも使われてた曲。そのトラックはアメリカ・ディスコ時代末期のファンクバンド FREEDOM の大ネタカバー。GRANDMASTER FLASH & THE FURIOUS FIVE がネタに使ったトコロからの本歌取り。あ、演奏はスカパラね。ここで LB NATION のメンバーがマイクリレーするんだけど、ANI に続いて二番手を担うかせきさいだぁのリリックが「こじらせ」ててタマラン。実は自作「冬へと走り出そう」1995年からのまんまの借用なんだけど、原曲発表当時から沁みてた。「バイバイもう疲れたよ 夏休みの終わりのような毎日にはウンザリ 小鳥がドコかで瞬きする音もボクにはちゃんと聞こえてるさ ハタチを過ぎた自慰行為だってことも解ってるつもりさ 750ライダー気取って風に向かってこう言うんだ さあアスピリン片手のジェットマシーン そんな気分なのです」当時就職活動〜社会人一年目だったボクは、遊び呆けた夏休みという思春期を終わらせて、二学期〜寒い冬に向かっていくつもりだった。でもあの時代の「こじらせ」はまだボクの胸の中にくすぶっていて、実はあの夏休みの終わりからまだ一歩も抜け出せていないのではないかと思うことがある。アソコからボクは全く成熟していない。神聖かまってちゃんは、そんな気分に由来してか?アルバムに「8月32日へ」という名を付けた。夏休み延長戦。素晴らしいタイトルだと思った。
●今年歌手活動を再開させて歌番組に登場した森高千里も収録されてる。彼女がその珍妙なリリックセンスを最初に披露した楽曲「ザ・ミーハー」1988年。「お嬢様じゃないの わたしただのミーハー だからすごくカルイ 心配しないでね 若いうちがハナよ 普通の恋つまらないだけよ!」ある意味ミもフタもないスッカラカンの自意識を堂々と喧伝する彼女の姿勢は、無敵のリア充〜アイドル・オブ・アイドルがその内面を逆説的に批評告発するアクロバチックな「こじらせ」構造。芸能界の超ど真ん中から発信された彼女の怪電波を大槻ケンヂなどサブカルサイドがキャッチして話題になったもんです。そんで彼女は「非実力派宣言」してバブル日本の無責任体質を謳歌し、セレブママ〜美魔女として現役リア充を体現している。お見事。

「深夜高速 - 生きててよかったの集い -」

「深夜高速 - 生きててよかったの集い -」2009年
●上記「土井亜紀 林田尚子編」に収録されてる曲に、フラワーカンパニーズ「深夜高速」という曲がある。この曲がタマラン。フラワーカンパニーズってあんま知られてないバンドでしょ。でもメンバーチェンジもせずに20年以上も活動を続けてるんです。そんな彼らが日々のライブ活動をくぐり抜けていく深夜の機材車移動を綴った名曲。本来は2004年に発表された曲なんだけど、そのリリックの素晴らしさに共鳴したミュージシャンが結集してこの曲だけをカバーしていくアルバムがこの2009年に作られた。斉藤和義、金子マリ、怒髪天、ミドリ、中孝介、泉谷しげる、キャプテンストライダム、かりゆし58、GO! GO! 7188、YO-KING などが参加。ムチャな企画なのに、仕上がった全てのカバーが愛おしく聴こえる。
●いうなれば、この曲は、青春を「こじらせ」きったあげく、完全に出口を見失った者への歌。でも、誰がこの曲と無縁であろうか?サビのフレーズ「生きててよかった そんな夜を探してる」と無縁になれるものがあろうか?誰もが迷い道をアテもなく歩いている。ボクは10年前くらいにこのバンドのライブを見に行ってた。暑苦しくてバタ臭いバンドだった。そんな彼らもボクも、完全に同じ意味で旅人なのだ。

「青春ごっこも今も 続けながら旅の途中
 ヘッドライトの光は 手前しか照らさない
 真っ暗な道を走る 胸を高ぶらせて走る
 目的地はないんだ 帰り道も忘れたよ

 壊れたい訳じゃないし 壊したいものもない
 だからといって全てに満足しているわけがない
 夢の中で暮らしている 夢の中で行きていく
 心の中の漂流者 明日はどこにある?

 生きててよかった 生きててよかった 生きててよかった そんな夜を探してる」




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「ジョジョの奇妙な冒険」第七部「スティール・ボール・ラン」に夢中。
●息子も夢中。二人で爆読み。
時代は1890年代のアメリカ。馬を駆っての北米大陸横断レースに集まる曲者たち。ディオ・ブランドー、ジョナサン・ジョースターなどなど、今でのジョジョシリーズで因縁の深い固有名詞がたくさん出て来るが、キャラクターは似通っていても直接のツナガリ設定はないらしい。それでも同窓会気分で設定のチガウキャラに思い入れをタップリ抱いてしまう。
●掟破りの過激なレースと数々の死闘。様々な陰謀と、主人公に迫り来る「スタンド使い」の刺客たち。それぞれの特殊能力を駆使しての頭脳戦。その果てに出て来るクールなセリフ。もうタマランわ。

「飢えなきゃ」勝てない。ずっとずっともっと気高く「飢え」なければ! BY ジョニィ・ジョースター

オレは「納得」したいだけだ。「納得」は全てに優先するぜッ!!でないとオレは「前」に進めねえッ!「どこへ」も!「未来」への道も!探す事は出来ねえッ!! BY ジャイロ・ツェペリ

「社会的な価値観」がある そして「男の価値」がある。昔は一致していたがその「2つ」は現代では必ずしも一致はしていない 「男」と「社会」はかなりズレた価値観になっている……… だが「真の勝利への道」には「男の価値」が必要だ…おまえにもそれがもう見える筈だ… レースを進んでそれを確認しろ…… 「光輝く道」を… BY リンゴォ・ロードアゲイン

今年で40歳になろうとしているのに、少年マンガに鼓舞される安っぽい人間性。ダメか。


●さてさて、音楽。

STEPHEN STILLS「MANASSAS」

STEPHEN STILLS「MANASSAS」1972年
●さて、「スティール・ボール・ラン」は気分で言えば主人公の一人・ジャイロ・ツェペリ2つの鉄球に不思議な回転を加えて投げる事で特殊能力を発揮する様子がアクションの軸になっており、それを象徴したタイトルに思えるが、設定の上では、サンディエゴ〜ニューヨークを爆走する大陸横断レースの名前ということになっている。バート・レイノルズジャッキー・チェン、サミー・デイヴィス JR. らが出演した80年代のアメリカ映画「キャノンボール」を連想する…アレは大陸横断自動車レースだったが、一般道を無勝手に暴走する非公認ぶりが当局と摩擦しまくってオモシロかった。
●で、このレース大会主催者の名前がスティーブン・スティール。英語でつづれば STEVEN STEEL とかになるのかな。でも、ロックミュージシャンから登場人物の名前を拝借するのが著者・荒木飛呂彦先生のクセじゃないですか。で、ボクはこいつが STEPHEN STILLS(スティーブン・スティルス)に由来していると勘ぐっています。
STEPHEN STILLS とは誰か? 60年代のロサンゼルスで NEIL YOUNG とともに BUFFALO SPRINGFIELD を結成。その後はフォークロックトリオ CROSBY, STILLS & NASH で活躍。NEIL YOUNG とも合流して CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG にもなったり。AL KOOPER らとのセッション盤、「BLOOMFIELD, KOOPER & STILLS」でも活躍。もちろんソロ活動もさかん。コイツがけっこう地味なようでカッコイイ。
CS&N、または CSN&Yフォークロックで武名を上げたグループだったので、彼自身がフォークな男なイメージがあったんだけど、彼がこのアルバムで組織した MANASSAS というバンドは、結果的にファンキなーブルースロックを鳴らす粋な連中なのであります。BUFFALO SPRINGFIELD も実にふくよかなソフトロックの洗練がその価値を色褪せないモノにしているんだけど、その BUFFALO SPRINGFIELD の音楽的頭脳の役割を果たした STEPHEN のセンスはこのバンド MANASSAS でも十分発揮されていて、彼自身の見事なギタープレイを軸としたファンキーな分厚さとちょうどイイ案配の土臭さ(そこがウエストコースとの洗練)が楽しい1枚になってる。
●ジャケにメンバー7人が写ってる…わりと大所帯ってワケです。ここにパーカッション奏者とかエレピ/オルガンプレイヤーとかがいる。アレンジに応じてはフィドルやマンドリン、ムーグシンセサイザーも採用。ここからタダのブルースロックやフォークロックにならない、多様なグルーヴが生まれる。カッコイイ。

STEPHEN STILLS「STEPHEN STILLS」

STEPHEN STILLS「STEPHEN STILLS」1970年
●雪がこんなに積もってるのに、半袖でギターをシレッと弾いてる。このアメリカ人の気温感覚が理解出来ない。このノリで半袖短パン富士山登山とかしちゃうんでしょ。ワケワカラン。
●コレは、彼の初めてのソロアルバムで、時期的には CSN&Y で大活躍していた頃。そもそも CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG は既に経歴のあるミュージシャンが合体したユニットで、別個のソロ活動はフランクに行われていたよう。DAVID CROSBYTHE BYRDS の中核メンバーだったし、この頃ソロアルバムの制作をしてた。GRAHAM NASH はイギリスで THE HOLLIES というバンドのフロントマンを務めてたヤツで、CSN&Y が分裂した後も CROSBY & NASH で活動を続けた。NEIL YOUNG BUFFALO SPRINGFIELD 前後ですでにソロを繰り出していたし、その後もソロ道を邁進。
●そんな時期だからか、DAVID CROSBY CRAHAM NASH、おまけに RITA COOLIDGE などが気さくにコーラス参加してゴスペルっぽいコーラスワークを繰り広げてくれている。その後の MANASSAS に参加するメンバーも参加。人脈の広さも見せつけたいのか、JIMI HENDLIX ELIC CLAPTON、BOOKER T. JONES が参加している曲もある。JIMI のプレイは見事にアグレッシブだがソコに STEPHEN は熱いオルガンプレイで対抗。CLAPTON とはルードなブルースギターで絡み合う。もちろんソロだから、本人1人でギター一本勝負のフォーキーなアプローチもある。多彩で多芸。



●財布に現金が足りなかったので、ワイフのヘソクリからオカネを借りた。
●そしたら、娘ヒヨコ小学5年生が「ヘソクリ」という言葉にヒッカカル。
「ヘソクリ?クリ?クリ?クリのほかにもあるの?ヘソブドウとか?!ヘソバナナとか?!」
「ヒヨコはね、ヘソイチゴとね、ヘソメロンがいい!」


●昨日、REO SPEEDWAGON の記事を書いたら、やっぱり緊急で「ジョジョ」が読みたくなって。
●だから、「スティール・ボール・ラン」を10巻までマトメ買いしてしまった。
●息子ノマド小学6年生、狂喜して「じょじょじょじょ!」
「じぇじぇじぇ!」からウマいコト言ってみた気分らしい。
●まー久しぶりに、ノマドから尊敬された。「やっぱりパパは役に立つなあ!」



さてさて、元ミドリの後藤まりこが、ドラマ主演とは驚いたよ。

たべるダケ

テレビ東京「たべるダケ」
●テレ東深夜ドラマは、どんどんヒップになっていく…。

●<説明引用>柿野義孝(新井浩文)は、朝から晩まで3人の元妻への慰謝料を稼ぐ毎日を送り、仕事もうまくいかない。貧乏くじばかり引いている人生に嫌気がさし、自殺しようとするがそれすら失敗してしまう。失意の日々を送る柿野はある日、謎の女・シズル(後藤まりこ)に出会う。腹の音が止まらないシズルを牛飯屋に連れて行った柿野は、豪快ながらも優雅で、色香すら感じるシズルの食事姿に見惚れ、シズルから目が離せなくなってしまい…。

「たべるダケ」だけに、ひたすら食べるだけ。シンガーのでかい口は、そのままモノを食べるのにも最適って納得。やっぱ、モリモリ食わないと、生きるパワーは湧いてこないね。今回、彼女が新井浩文とモリモリ食ったのは牛めし赤玉ミックス牛メシ+カツ2枚+カレー+生タマゴ!美味そう。そして、結果として後藤まりこはカワイイ。来週は、ハンバーグ。

●つーことで、よるゴハンは、下北沢の有名店「マジックスパイス」

マジックスパイス

●スープカレーの元祖。カオティックなエスニック趣味の店内では、店員さん同士は日本語じゃない言葉でヤリトリしている…「ねえ、店員さん、外国の言葉しゃべってるよ!」と娘ヒヨコ。マジであれは何の言葉か?暗号文か?
●ヒヨコはレギュラー&チーズのあまちゃんだが、息子ノマドは辛さランク「悶絶」に挑戦。「カライというか、クチビルがピリピリ痛ええ!」。ボクは辛さランク「涅槃」= NIRVANA。辛い。あー汗かいてサッパリした。
●やっぱ、モリモリ食べ物を食べないと、結局元気にはなれないワケだよ。食べよう!
 


●若気の至りで暑苦しいヤツを。

THE STRYPES「BLUE COLLAR JANE」

THE STRYPES「BLUE COLLAR JANE」2013年
●クソ暑い。気温が高い。暑苦しい。でもカレー食って元気が出たし、午前中はヨガで思いっきりカラダを伸ばしたので、死ぬほど暑苦しいロックを聴く。
コイツラは、なんと平均年齢15歳のロックバンド。出身はアイルランド。コレがイギリスの音楽メディアを賑わせているという。しかも好きな音楽が、60年代のブルースロックや70年代のパブロックだという。THE YARDBIRDS なんぞを聴いてきたらしい。実際、この来日編集盤の半分以上はドタバタしたブルースのカバーで、THE ROLLING STONES THE KINKS も演ってた曲。ボクには THE WHO のバージョンで親しんでいる「LEAVIN' HERE」がクラクラするほどツボにハマる。JEFF BECKPAUL WELLER も絶賛らしい。もう若いからね、純粋だからね、直球で熱いわクソ暑いわ。ドラムがバタバタ、ギターがよじれて、ブルースハープがピヒャーーーだわ!しかし、なんでこんなにネットやPCの環境が整ってるのに、こんなにアナクロなロックンロールをバンドでやろうと思ったのか?ボクみたいなオッサンしか喜ばないじゃないか!
●まだ高校1年生だからな…すぐ解散したりしないでね。CAJUN DANCE PARTY というネオアコ風味のバンド、彼らも16歳でメジャー契約して、デビューアルバムをリリースした次の年には分裂してたからね…。

THE YARDBIRDS「FIVE LIVE YARDBIRDS」

THE YARDBIRDS「FIVE LIVE YARDBIRDS」1964年
さて、試しにそのまま元祖 THE YARDBIRDS も聴いてみようか。コイツは、彼らのデビュー盤で熱気溢れるライブ盤。かの ERIC CLAPTON がリードギターで参加してるよ当時19歳。ライブが始まる前の呼び込みMCが「リードギター、エリックスロウハンドクラプトン!」って叫ぶのよ。「スロウハンド」の異名はココの時点でバッチリだったのね。正直言って、録音が悪くてナニをしているかよく分かんないけどね。ジャケのセンターに立つ爽やかなグレーのスーツが CLAPTON。若い!
●逆に録音が粗雑なトコロがワイルド気分を掻き立てる。若さがグシャグシャと悶えるようなブルースを振り回してガサガサ暴れている。アタマから CHUCK BERRY で走り出して、THE STRYPES もカバーした SLIM HARPO「GOT LOVE IF YOU WANT IT」HOWLIN' WOLF、BO DIDDLEY を生意気ぶり一杯で演る。
●その後、CLAPTON はバンドを脱退してギタリストは JEFF BECK JIMMY PAGE へと交代していく。「THE YARDBIRDS の三大ギタリスト」ってヤツだね。ロックの古典的な歴史教科書に出て来るフレーズ。全く役に立たない教養で、若い人には1ミリも価値がナイ情報だけどね。

BLONDELLE「BLONDELLE」

BLONDELLE「BLONDELLE」2006年
●さて00年代に時計の針を合わせて、暑苦しいガレージロックを。コイツラも小細工抜きでガンガン進むだけのロックバカ。一瞬で消えた泡沫バンドという印象…。改めて WIKI を見てみたら、このデビューアルバムって日本だけでしか流通しなかったとな。セカンドはイタリア系のインディでリリース。そんで2007年には解散。オマケに、フロントマンの男は、元 EURYTHMICS で敏腕プロデューサーとして活躍する DAVE STEWART の息子だった。



「Glee」の人気俳優 コリー・モンティスさん、ホテルで急死

 スポニチアネックス 7月14日(日)15時35分配信
 カナダ出身の俳優で歌手のコリー・モンティスさん(31)が13日、同国のバンクーバーにあるホテルの部屋で亡くなっているのが発見された。地元警察が発表したと14日、米芸能サイト「People.com」が伝えている。

 モンティスさんはカナダのカルガリー生まれ。2009年、高校の合唱部を舞台にした米国のテレビドラマ「Glee/グリー」にフィン・ハドソン役で出演し、一躍人気者となった。今年初めには薬物依存症克服のためリハビリ施設に入所し、4月に出所していた。

 警察によるとモンティスさんは12日夜に友人と外出、翌朝早く一人で部屋に戻ったという。死亡したのは6日にチェックインしたホテルの21階の部屋。13日にはチェックアウトする予定だったが、現れなかったためスタッフが確認のため部屋に行き、モンティスさんを発見した。死因については不明。


cory monteith

うわ、マジでショックなんだけど!フィンが死んじゃったよ!
「Glee」の主役である彼がいなくなってはタマラン。せっかく来週から地上波でシーズン3が始まるトコロなのに。
●彼が演じたフィン・ハドソンはチャーミングなキャラクターだった。アメフト部のリーダーでスポーツ万能のイケメンなのに、どこか天然ボケで、バカがつくほどのお人好しの性格が災いしてグリークラブに深入り。見事リア充からスクールカーストの最下層に転落するも、持ち前の不器用な義侠心やクソマジメな実直さで周囲の信頼を集めていく主人公。ダンスは下手だけどドラムが得意で、男子メンバーではリードボーカルをとることがしばしば。自意識過剰/上昇志向満点の委員長タイプ、でも抜群のボーカル力を持つ女子レイチェルを演じたリア・ミッシェルとは、劇中だけでなくリアルでも恋人交際。薬物やアルコールに未成年の頃から依存していたという事実は、ボクは今回初めて知ったが、リハビリ施設で復帰を目指し、無事退院していたという…のに。


REO SPEEDWAGON「THE HITS」

REO SPEEDWAGON「THE HITS」1973〜1988年
フィンこと、コリー・モンティス(CORY MONTEITH)が劇中でボーカルをとった曲は数々あってスグにドレが一番などと決められないが、特に印象深いのは、このバンドのバラード「CAN'T FIGHT THIS FEELING」。なんてったって「GLEE」シーズン1第一話で登場する歌だ。学校のダメダメ集団であったグリークラブを再生させるためには、新しいメンバーを募るしかない!というコトで、ウィル・シュースター先生はあの手この手でスカウト作戦を展開する。そんな時、アメフト練習終わりのシャワールームで一人全裸でこの歌を熱唱するフィンを発見。小細工を弄して見事グリーに入部させてしまうのだ。そのダマサレ様はチョイと気の毒だけど、その後のストーリーを追うと彼は常に周囲からポコポコとダマされまくって、その都度ヘコんで、でも健気にガンバル男。だからこそ魅力的になるワケだ。勝ち組と負け組を往復し結果的に両者の架け橋になる彼の存在、彼の笑顔が、スクールカーストをドギツイジョークにくるんで描くこのドラマの、一番のイノセントを体現していた…。



REO SPEEDWAGON というバンドは、音楽はさておき、マンガファンには馴染み深い。荒木飛呂彦先生の四半世紀に及ぶ大河物語「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズにおいて、ロバート・E・O・スピードワゴンという人物が大活躍しているからだ。第一部〜第二部で活躍、その死後も彼が設立した「スピードワゴン財団」は間接直接にわたって主人公たちを支援し続けている。そもそも、「ジョジョ」の登場人物にはミュージシャンやアーティスト、名曲の名前に由来しているモノが多い。ではバンド自身がなぜこんな名前を選んだかというと、メンバーが「輸送史」の教科書で見つけた自動車メーカー「REO SPEEDWAGON TRUCK CAMPANY」から拝借したらしい。意味深な「REO」はこの会社の創業者、RONSOM. E. OLDS の略称で、なんだか思ったよりヒネリがないな。
●ちなみに、荒木飛呂彦先生はマンガの執筆時にCDをラウドにプレイするのが習慣で、その作品にあわせた音楽を地下の書庫室にしつらえたCDライブラリーからピックアップするのが楽しみだという。これ、NHKの番組「SWITCHインタビュー 達人達」での千住明との対談で話してた。イタリアの少年ギャングスタを扱った第五部「黄金の風」の執筆時は SNOOP DOGGY DOGG をはじめとしたギャングスタラップを聴いてたという。

●それと、個人的な思い出としては、この曲が高校の下校放送に使われてたってのが重要。2コ上の女の先輩が選曲した数曲の中に入ってた。その先輩は、当時では(多分今でも)明らかに異色だったプログレッシブロック大好き女子高生で、同じ下校放送に EMERSON, LAKE & POWELL「LAY DOWN YOUR GUNS」を選曲してた…フツウの EMERSON, LAKE & PARMER じゃなくて、POWELL だから尚のコト渋いわ。だから、ボクは REO SPEEDWAGON のコトも長くプログレバンドだと思ってたんだけど、実はもっとフツウのアメリカンロックバンドだったね。


JAZMINE SULLIVAN「FEARLESS」

JAZMINE SULLIVAN「FEARLESS」2008年
●ついでに、「GLEE」に取り上げられた音楽をもう一つご紹介。このアルバムの1曲目「BUST YOUR WINDOWS」が、グリークラブのブラックディーバ、メルセデスの熱唱で使われています。クラブのオシャレな美少年、カートの態度がツレナイことに苛立つメルセデスが、怒りのあまりにクルマのフロントガラスをブチ割る!でもしょうがない…彼はゲイなんだもの。以後、カートメルセデスは親友になるんです。ディーバとしての貫禄と、愛嬌のある笑顔で、彼女は見事なクラブのムードメーカー。ボクとワイフはメルセデスの大ファンです。
●で、このアルバムのプロデューサーが、SALAAM REMI MISSY ELLIOTTMISSY ELLIOTT が手掛ける二曲目「NEED U BAD」野太いダブ仕様のワイルドなラヴァーズロックで、重たいベースとスクエアなビート進行にドコか不機嫌な JAZMINE のボーカルがパワフルに乗っかってて実にカッコイイ。アルバム全体の基調としては SALAAM REMI60年代スロウバック気分を濃厚に湛えたトラックがこれまた冴え渡る。聴けば聴くほど味が出るタイプ。代々木のブックオフで500円で採取したんだけど、期待以上の内容に大満足。

GLEE CAST「GLEE THE MUSIC, VOLUME 1」

GLEE CAST「GLEE : THE MUSIC, VOLUME 1」2009年
●実は、サントラもシーズン2までは全部揃えちゃってるんだよね。シーズン3まで買い揃えることも出来たけど、ネタバレはイヤだから敢えて買わないことにしてる。ちゃんとドラマ見てから買う。買ったCDもスグには聴かないで、ドラマを見終えた部分だけ聴くことにしてた。
●そんなサントラの一枚目に、前述の「CAN'T FIGHT THIS FEELING」、「BUST YOUR WINDOWS」、そして以前に記事(コチラ)として紹介した JOURNEY のカバー「DON'T STOP BELIEVIN'」が収録されてる。他にも、KANYE WEST「GOLD DIGGER」CELINE DION「TAKING CHANCES」QUEEN「SOMEBODY TO LOVE」THE SUPREMES「YOU KEEP ME HANGIN' ON」などなどが「GLEE」風にカバーされてる。
●有名ミュージカルナンバーなどは、ボクには知識がなくて、このシリーズで知ったモノも多い。劇団四季でもお馴染みのミュージカル「WICKED」の代表曲「DEFYING GRAVITY」は特に素晴らしいと思った。「重力に逆らって飛ぶわ!」ドラマの中では、この曲をレイチェルカートが競い合うように歌う。レイチェルの説得力は当然ながらも、彼女と同じ高音キーでこの歌を歌いきるカートの、ミュージカル愛が迸る名演が素晴らしい。





●今日は、FREEDOMMUNE ZERO だよね。
●で、YOUTUBELIVE で GOTH-TRAD のダブステップを聴いてる。

freedommuneGOTH-TRAD.png



●でも、文章は別のことを書く。

●先週の「下北沢音楽祭2013」のお話、コチラの記事のつづき。

ライブハウスEKI

●7月6日7日の二日間にわたって行われた「下北沢音楽祭2013」、下北沢のさまざまな場所にミニステージが組まれ、街中がブンジャカブンジャカ騒がしかったのでありました。特にユニークだったのが、駅前市場を取り壊して出来た更地に大きめのステージが出来たコトと、そしてこの写真の「らいぶはうすEKI」だ。
●小田急線の地下化によって、下北沢駅舎は急速にそのカタチを変えつつある。今年3月まで駅の改札があった場所は、現在は駅内部の導線とは完全に切り離され、駅の北口と南口をつなぐ大袈裟な歩道橋としてそのボロッちい姿をさらすだけだった。そんで、こうした使われなくなった旧駅舎部分はドンドン取壊しが進み、この歩道橋も再来週あたりには閉鎖され解体されるという。
●そんな駆け込みのタイミングに、この歩道橋と化した旧駅舎を一瞬だけ解放して、フリーライブを行うライブハウスにしよう!そんなことが今年の音楽祭では企まれたワケだ。電車の掲示板や時計(止まってる…)がまだ残って駅の風情が漂うままの空間に、低いステージとパイプイスを持ち込んで、即席のライブハウスが出現。その名も「らいぶはうすEKI」!ここでの最後のライブを、たまたまボクは見ることが出来た。出演するのは、曽我部恵一さん。たった1人のアコギ弾き語り。

曽我部恵一BAND「キラキラ!」

曽我部恵一BAND「キラキラ!」2008年
●下北沢を拠点に自主レーベル ROSE RECORDS を展開し、カフェ CITY COUNTRY CITY を経営する曽我部さんは、下北沢のインディシーンを代表する人物だ……というか、ホントに駅前をフツウに家族で歩いてたり、レンタルビデオを選んでたりしてる様子を度々目にするので、完全に街に馴染みきってる…。
●でも、久しぶりに観る曽我部さんは、なんだか思いっきりヤセてたんですけど。30歳代頃からデップリとした貫禄が出てきちゃってたような印象だったんだけど、この日の曽我部さんは見事なダイエットを果たしたのか SUNNY DAY SERVICE 時代の20歳代と同じくらいにスリムダウンしてた。ビビった。
●外見で言えば、曽我部さんは顔がコワい。大き過ぎる口と無造作に伸ばした髪が、秋田のナマハゲみたいに見えるほど。でも、最初のバンド SUNNY DAY SERVICE の頃からこの人の歌は目一杯センチメンタルで、ビックリするほど純情で前向きだ。このフリーライブも突然の夕立に「雨が止むまでずっとやろうか?小田急さんがよければ?どうせ今日もオレはノーギャラだし」と軽口を叩きながらも、そのエモーショナルな演奏は、目一杯繊細だったり、目一杯情熱的だったり。汗だくで、白熱のあまりギター弦を二本も切ってた。
●ここに紹介するアルバムは、曽我部恵一BAND の最初のスタジオアルバム。SUNNY DAY SERVICE の名曲「青春狂走曲」のカバー、表題曲「キラキラ!」、そんでシングルにもなった「魔法のバスに乗って」が今回のライブで演奏された。どれもみなキラキラしてる青春ソング。
曽我部さんのお子さんも今回の音楽祭に出演しているという。小学生バンドの部、って出演枠があるらしくて…実際、地元の子供やアマチュアバンドが出演出来る枠があるんだよね。下北沢で子供を育てるって、実はオモシロいチャンスに溢れてるってことだな。その意味では曽我部さんは、ボクとボクのコドモたちと同じ楽しみを生きている。

カジヒデキとリディムサウンター「TEENS FILM」

カジヒデキとリディムサウンター「TEENS FILM」2010年
●さて、90年代渋谷系の中で、曽我部恵一さんとカジヒデキさんはボクの中でワンセットになってる。ホントは全然違うんだけど、もうイメージの中でワンセット。実は大学生の頃、ギターポップ系のクラブイベントで二人を同時に招いたコトがあるからだ。あの時、曽我部さん、最後はベロベロに酔っぱらってたな。
●どこか肉弾戦でロマンチックをぶつけてくる曽我部さんに対して、カジヒデキさんは圧倒的にスノッブですわ。オシャレですもん。北欧ですもん。それはおいといて。ここで彼に相対するバンド、RIDDIM SAUNTER は実に興味深い。カジヒデキテイストと合体した結果、超一流に洗練された80年代ネオアコ風味になってますが、ネオアコを飛び越えるブラックミュージック由来のミクスチャー感覚がこっそり忍び込んでくる絶妙さにシビレル。ドラムも饒舌でファンキーだし。


●<追記>:これが取り壊される旧駅舎ね。もう半分くらいなくなっちゃってるんだけどね。

取壊し直前の北口階段

●<追記2>:それと、下北沢ディスクユニオンが改装されました。本屋さん部分が拡充。アナログターンテーブルの在庫もファットに。イイ感じ。下北沢、どんどん変化する街。

ディスクユニオン改装




●木曜日は、会社の先輩や同期と新橋でメシを食う。
●みんなアレコレあるけど、それぞれのやり方で人生を楽しんでる。その気分が感じられてよかった。



レコ屋旅情に誘われて…。

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ミズモトアキラ「D.J. ディスカバリー・ジャパン」2002年
●この週末に、下北沢の古本屋さんで300円で見つけた本であります。著者は伝説の名レコード店「マニュアル・オブ・エラーズ」の店長〜バイヤーからキャリアを起こして、ライター、エディター、写真/音楽/映像アレコレを扱うクリエイターとして活躍している人。ボクとしては、「レコードやくざ」の異名を持つ内門洋氏との共著「レコード・バイヤーズ・ダイアリー」が鮮烈で。海外でのレコード買付けの様子を克明にかつ愛を込めて綴ったその本は、ボクにとっては憧れのような生活でありまして、国内外問わず旅すればレコ屋巡りをしていたボクと絶妙にシンクロするモノがあったのでした。この「D.J. ディスカバリー・ジャパン」は、常磐響氏とのDJユニット TMVG の活動で日本全国を旅し、そのDJ活動で出会った地方のレコ屋、古本屋、カフェ、オーガナイザーさんたち、などなどを、これまた旅情たっぷり?に描いてくれている。既に踏破したお店もあれば(札幌「フレッシュエアー」や仙台「パラダイスレコード」)、その高名こそ耳にすれどまだ訪れたことのナイお店(金沢「レコードジャングル」!)も紹介されてる。うーん!旅に出たい!


●でさ、この前、奈良に旅行した時に、もう一つオモシロいお店を見つけてたんです。今日はソコをご紹介。

THROAT RECORDS

THROAT RECORDS(奈良市小川町14−1グランテール1F)
●先日コチラの記事で、奈良のレコードショップ DJANGO RECORDS のコトを書きました…地方都市でレコードショップを営む困難と、それでも音楽にコダワリ続ける根性みたいなモノをあのお店に嗅ぎ取りました。あの流れで、実はもう一件、レコ屋を発見してたんです。コチラはコチラでまた実にユニークな立場のお店で。
●JR奈良駅と奈良公園を結ぶメインストリート・三条通りの、ちょうどまん中あたりに上三条町という交差点があります。そこを南に折れて5分ほど歩く…おミヤゲ屋さんとかはなくなってチョイと寂しいフツウの道…で、通りの東側にコンビニ・ローソンがあって、その対面にこのお店があります。まだ新しいみたいね、オープンして一年経ってないみたい。

LOSTAGE「LOSTAGE AT SHIBUYA CLUB QUATTRO」

LOSTAGE「LOSTAGE AT SHIBUYA CLUB QUATTRO」2013年
●で、このお店がユニークなのは、オーナーがこのバンド LOSTAGE のボーカル&ベース、五味岳久さんであるというコトだ。LOSTAGE は2001年に奈良で結成したロックバンド。彼らは自分たちの故郷にお店を開いたというわけだ。THROAT RECORDS はこのお店の名前でもあるけど、彼らが主宰するインディレーベルの名前でもある。この渋谷クワトロでのライブ盤2枚組も THROAT RECORDS からのリリースだ。
ミュージシャン自身がレコードショップを持つというのは、これまた深い意味を持つ。メジャーレーベルに制作や宣伝や流通を任せて万事オーケーな時代が終わってしまった昨今、音源制作にまつわる全てをアーティスト自身が自分でこなすコトが実は一番効率的かも知れない。その意味で、敢えて故郷に拠点を構える、そして自分たちで音源を売る、という方法を選んだ彼らは新しいタイプの音楽活動に踏み込んでいる、気がする。
●ボクと世代が近いからなのか?…つーか厳密にはボクより若い…なんだか品揃えはボクの趣味にピッタリフィットする内容。90年代のオルタナティブロック〜パンクを軸にして、00年代〜80年代に拡散していくロックの系譜をまんべんなく網羅。そしてこの時代とシンクロするダンスミュージックやヒップホップ、古典ソウル、レアグルーヴなどなどをポイントで押さえるバランスの良さ。まるで自分の部屋のレコード棚を見ているかのようなデジャヴ感すら感じた。アーティストとしては、自らのルーツについてこのお店の在庫でキュレーションしているようなコトにもなるし、ファンにとってはバンドの音楽を深く理解する上で大きなヒントになる。そしてバンドの過去/現在/将来や周辺の仲間たちの音源をココで紹介することもできる。お店は効果的なメディアで、メッセージに溢れている。
●でも、おかしいなあ…LOSTAGE のメジャー時代の音源は確かボクは持ってるハズなんだけど、名前以外はさっぱり思い出せない。どうやらカウンターの中で接客しているニコヤカなお兄さんが、ズバリバンドの中核である五味岳久さんらしいんだけど、確証がないし、音楽の内容も忘れちゃってるからお話もできない…微妙。一方で、バンドのファンとおぼしき女の子たちや常連さんがたくさんお店にやってくるようで、そんなに広くない店内はナニゲにトークでニギヤカなのであります。お客さんがいない DJANGO RECORDS の窮状とは対照的だな。お店に、バンドメンバー本人がいるってのは、代え難い強力コンテンツだわな。
●で、この音源だ。ジャケが猛烈にカッコイイので、コレは迷わず手に取った。LPレコード4枚組ってヤツもあったね…やっぱLPの方がカッコイイ。実際に聴いてみても、そのパワフルでブレのないガレージロックはカッコイイ。激しくドライヴする推進力が熱くて最高。シンプルで骨太でシナヤカな弾力があって。そして、少し甘さがあるボーカルがチャーミング…これは実際にカウンターを挟んでヤリトリした五味岳久さんご本人の印象も影響してるかな。
●それと、この五味岳久さんは、多くのミュージシャンのツイッターアイコンを、えも言われぬロウファイなタッチで描いて世間の注目を集めてしまった人でもある。あの味のあり過ぎるイラストは誰が書いてるんだろ?と常々思ってたんだけど、このお店に来て当事者はこの人なのかと初めて知った。だって、このロウファイタッチなアイコンを集めた画集がこのお店で売られてたんだもん。ツイッターでこの人の絵を使っている人といえば、ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文いとうせいこう田淵ひさ子POLYSICSフミKEN YOKOYAMAチャットモンチー福岡晃子PHEWジョージ・ウイリアムズ、などなど!…うお、この似顔絵を自分で作るコトが出来るスマホアプリまでがあるぞ!マジで?(コチラ
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(この絵、見覚えあるでしょ?)


●さて、このお店でゲットした他の音源、バンドに関連する音源に言及したいかも。

静カニ潜ム日々「THE PRESENT」
静カニ潜ム日々「THE PRESENT」2013年
全然、静カじゃない。ササクレ立って流血必至のギターの振動が、聴くモノの全神経を鋭利に研ぎ澄まして耳をヒリヒリさせる。ドラマチックな展開と小細工ナシに絶唱するボーカルのシッカリしたメロディラインが実に潔いロックトリオ。…あ、これ、つまりはエモか!激情をラウドに増幅するも、正々堂々とメロディを描く。90年代後半にオルタナティブロックの中から登場、ポップパンクとラウドロックの間で良心的なシーンとファッションを作り、エモというカテゴリーの中で硬軟さまざまなアプローチへと分化して00年代のUSインディを支えたスタイル。このバンドは、その血脈を絶妙に受け継ぎ、英詞を駆使して自分たちの表現に着地させている。「THE PRESENT」=<現在>。彼らにとっての最初のフルアルバムとなる本作は、疾走する激情の一瞬を見事に切り取っている。その凛々しい佇まいが眩しい。
●で、クレジットを見ると、UK PROJECT / RX-RECORDS のロゴが。なんだよ、このバンド、下北沢発信なのかよ。奈良まで来て、ボクは結局地元の下北沢の音楽を買ってるのか!あらら。下北沢ってホントに日本のインディシーンの首府なのかも知れないのね。

きのこ帝国「EUREKA」

きのこ帝国「EUREKA」2013年
●バンドの名前がちょっとカワイイからってナメてかかると痛い目に会うよ。スマホをなでてなめこを育てるのとはワケが違う。神経にピリリと痺れと奇妙な甘味を感じさせる、ヤバい色の毒キノコ。訥々とした趣きの女性ボーカルを、深いリバーブと渦巻くツインギターの甘美なシューゲイザーサウンドでコーティング。逞しく空間を切り刻むギターの逞しさがドラマチックな展開を描くのはやっぱりエモ風で、ノイズの奔流にかき消されないシリアスな構築美がクールで知的。
●で、コレも、UK PROJECT / DAIZAWA RECORDS、つまり下北沢発信の音楽。灯台下暗し。ちゃんと地元をチェックしようよ、ボク。

THE PARTYS「ワールドワイドワンピース」

THE PARTYS「ワールドワイドワンピース」2013年
こちらはキチンと奈良〜大阪を拠点としたバンド。きのこ帝国が、ボーカル/ギター&リードギター2名が女子だったのに対し、コチラはボーカル/ギター&ドラムが女子という編成。ロマンチックに鳴り響くシューゲイザーサウンドと、幼さが漂う女性のボーカルのミスマッチに新味。ピアノが効果的に挿入される気分もよし。

RAY「THREE SONGS DEMO」

RAY「THREE SONGS DEMO」2013年
●こちらも折り目正しく奈良の4ピースバンド。収録スタジオのクレジットが「スタジオ法隆寺」って書いてあるんだからマチガイないでしょう。ただそれしか情報がない…。ジックリと積み上げていくギターの音壁に再びシューゲイザーの香り。慎ましやかに「DEMO」と題された3曲入りCD-Rは、キャリアの最初ってコトなのか?

オノマトペ「せかいのひみつ」

オノマトペ「せかいのひみつ」2011年
●こちらは愛媛県松山市を拠点とするバンド。今まで紹介してきたバンドのトーンとは大きく異なる、センチメンタルで明るいギターロック。SPECIAL THANKS のクレジットにウラリーノのメンバーの名前があったけど、なるほど確かにウラリーノみたいな陽性のリリシズムを感じることが出来る。

VOLKIN「止揚」

VOLKIN「止揚」2011年
●こちらは広島のロックバンド…奈良で買ったんじゃなくて、去年の夏休みに行った広島旅行で発見した音源。こちらは大分ハードコアでスラッシャーなラウドロックであります。次々に展開する暗黒リフと吐き付けるようなボーカルが、コワいです。ちょっと文脈がチガウけど、今まで紹介するのを忘れてたから…。



8otto「REAL」
8otto「HYPER HYP8R HYPER」

8otto「REAL」2007年
8otto「HYPER HYP8R HYPER」2008年
このバンドは大阪出身なのかな?インディ時代に初期の LOSTAGE とともにスプリットシングルを出したりしてた関係らしい。彼らはキャリアスタートと共にニューヨークに武者修行、そこで出会ったヨシオカトシカズ氏(THE STROKES のセカンドでエンジニアを務めた人物)とともにメジャーアルバムを制作するにいたる。ソレ以来、現在もソニー系でメジャー街道まっしぐら。今回の旅行でゲットした音源ではなくて、それこそ2006年あたりから気になってるバンドでした。
THE STROKES アレコレってのは、実は既にあまり関係なくって、小細工抜きのシンプルなロックグルーヴを4人の中でグツグツと沸騰させ、一丸になって推進するのみ、シンプルなロックのケモノ。ボーカルは淡々としておりメロディの起伏もない。特別なギミックもない。ツインギターとベースがソリッドな音塊をガッチリと積み上げていくだけ。その意味ではシンプルで実直な LOSTAGE の音楽と印象が似ている。


8otto「HELLLOW ! WE ARE 8otto ! - LIVE TOUR 2008」

8otto「HELLLOW ! WE ARE 8otto ! - LIVE TOUR 2008」2009年
●2008年暮れのライブを収録した CD/DVD の二枚組。ココで初めて知ったんだけど、このバンド、ドラムがボーカルをとってたのね。珍しい構成だね。ギター二本の絶妙な一体感がカッコイイ。



あ、そうそう、THROAT RECORDS で買い物したら、オマケでマッチをくれた!
●ボクはタバコをヤメて10年経つから、マッチそのものが懐かしくて珍しくて。

THROAT RECORDS で買い物したら、オマケでマッチをくれた!




●クソ暑い。夏が来ちゃった。
●仕事に夢中になり過ぎると、季節の変化に気付かない。

●どっかに遊びに行きたい気分。

●それと、なぜかアメリカ合衆国の歴史の本を読んでる。
●オモシロくないトコロがオモシロい。



●神経がささくれ立つ夜に、やさしく聴く音楽。

BRIAN WILSON AND VAN DYKE PARKS「ORANGE CRATE ART」

BRIAN WILSON AND VAN DYKE PARKS「ORANGE CRATE ART」1995年
●流行りのサーファーボーイと見せかけて、全くの非リア充系ポップソング狂&ジャンキーだった THE BEACH BOYS の中心人物と、広いアメリカの大地とその文化を独特の眼差しから切り取ったポップ職人。結局完成には至らなかった伝説のアルバム THE BEACH BOYS「SMILE」で、タッグを組むはずだったこの二人が30年の時を挟んでコラボレーション。
●イニシャティブは基本的に VAN DYKE PARKS の方か。詞曲ともにほとんどが PARKS のモノ。いかにも PARKS 風のユニークなアレンジと奇妙なメロディは、ロックという文脈をすり抜けて着地の仕方がへんちくりん。かつて「DISCOVER AMERICA」1972年でアメリカを発見したといいながら、カリプソ音楽にドップリ浸かって見たコトもない国を描いたように、かつてアメリカ西海岸の浮かれ気分を体現しきった男の声を使って、オリエンタル風味アリ/ミュージカル風味アリ/などなど様々な要素をごった煮にしたアメリカの重層的な魅力を、結果として無国籍音楽みたいなミュータント感を漂わせて聴かせてくれてます。ああ、夢のアメリカ、アメリカの夢。

THE ORIGINAL FLYING PICKETS「VOLUME 1」

THE ORIGINAL FLYING PICKETS「VOLUME 1」1994年
●1984年のエレポップ時代に、100%アカペラ/ドゥーワップを聴かせるという、ある意味アナクロ/逆に斬新なアプローチで、見事な一発屋になったイギリスの白人グループ6人組。オリジナルアルバム「LOST BOY」をボクは80年代の名譜だと思ってるし、ヒット曲「ONLY YOU」は90年代にウォン・カーウァイの映画にも取り上げられていた…。
●そんな彼らが、なんとか再起をはかるべく繰り出したこのアルバムでは、80〜90年代ヒット曲をムリヤリアカペラカバーしました、という根性がスゴい。ぜひ聴きたいと思いアマゾンで取り寄せました。RED HOT CHILI PEPPERS「UNDER THE BRIDGE」 NIRVANA「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」をアカペラカバーしてると聞けば、90年代育ちのボクとしては黙っておれないよね。元来からの持ち味だった80年代風リバーブ処理の中で、余計な人間クサさを脱臭したアレンジは音響をクールにしてて、レッチリもニルヴァーナも意外なほどカッコよくアカペラ化されてます。
●その他のカバー献立は、PRINCE「WHEN DOVES CRY」BERLIN「TAKE MY BREATH AWAY」(←映画「トップガン」!)、FINE YOUNG CANNIVALS「SHE DRIVES ME CRAZY」(←1989年の畸形R&B!)、ヒット曲「ONLY YOU」の再録(←コレもそもそも YAZOO のカバー)。そんで、THE BEATLES、SAM COOKE、VAN HALEN、TALKING HEADS などなど。
●なんで THE FLYING PICKETS THE ORIGINAL FLYING PICKETS と名義が変わったか? 一発屋 THE FLYING PICKETS は音源リリースもなくなってメディアに登場しなくなったけど、そのコンセプトがユニークだから長く営業活動で生き残ってたそうで。でもメンバーはいつしか全員入れ替わって名前こそ同じだけど中身のチガウ THE FLYING PICKETS が活動中だった模様。で、ここに集まった初期メンバーは本家を名乗るべく「ORIGINAL」をくっつけたとのこと。あ、ちなみにアルバムタイトルは「VOLUME 1」だけど、そこから続けるつもりであっただろう「VOLUME 2」とか「3」は結局存在してません。なんだか大変ね。ま〜そんなコト抜きで、すごく楽しめる音楽だけど。

THE FLYING PICKETS に関しては以前書いた記事もご参考に。
 コチラ→http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-905.html



「♪暦の上ではディセンバー でもハートはサバイバー」
●すでに我が家で大流行。娘ヒヨコを中心に。もうビッグアンセム。

暦の上ではディセンバー


●7月の大仕事、ボクは生き残れるんだろうか?


ーーーー<追記>ーーーー

アメ横女学園芸能コース

アメ横女学院芸能コース「暦の上ではディセンバー」2013年
●このチロッとした記事を書いた直後の6月29日頃に、ネット配信開始。MORA で早速ダウンロードしました。 MORA で買い物したのは初めて。だって長らく MAC に対応してなかったもんね。
果てしなく貪欲貪欲!あてどなく暗躍暗躍!「潮騒のメモリー」からもっとシュールさに磨きがかかったリリックと、80年代チックなウスいシンセのブリッジがたまらん。ヤケクソなラップパートもたまらん。
そんで、今日7月9日に新しい発表が。この曲を歌っているのは、能年玲奈ちゃんはじめドラマのキャストではなくって、ベイビーレイズというアイドルグループだとのこと。おー、また新しいグループが登場してきたぞ。「乗り込み!乗っ取り!アイドル」って売り文句、事務所はレプロエンターテインメント川島海荷ちゃんが所属する 9nine とは事務所メイトにあたる存在。結成は去年で、17歳から13歳と若い子たちであります。シングル4枚目を今月末リリース、5枚目として「ディセンバー」ベイビーレイズ名義で8月に再リリースする予定。

ベイビーレイズ

●楽曲はまだちゃんと聴いてないけど、気になるのはクレジット。楽曲制作に、會田茂一とか、SEX MACHINEGUNS、SNAIL LAMP、BACK DROP BOMB、DRAGON ASH、ニューロティカ、などなどロックバンド関係者の名前が散らばってるのよね。もしかしたら、とってもロッキンな音楽なのかも。メイン楽曲のライターは塚本けむって人物。



土曜日に、大きなプロジェクトを終えた。
うわああ。マジで緊張した。直前2日前に激しい仕様変更があって、チームの誰もが動揺。そこからのアレコレを乗り越えて、ゴールへ突っ走る感じ。ミスは許されない。…で、なんとか企画実施成功!あまりに嬉しかったのか、オサケ飲めないクセして会社で缶ビールの祝杯を挙げて珍しくガブガブ飲んで、そんで顔真っ赤。フラフラのほろ酔いで、終電帰宅した。6月のプロジェクトはソロプレイの性格が強かったが、7月は新しいパートナー/メンバーとのガブリ四つのチームプレイだった…ああ、また楽しい仕事ができて新しい仲間ができた。うれしいね。
土曜当日なんて、ゲンを担ぐほどの気持ちにまでなった。神頼みなんて絶対しないタイプなのに!なにか運気が良さそうなモノを身につけようと考え、五十嵐大介「海獣の子供」×BEAMSコラボTシャツを着て「海と世界の神秘よ、ボクとボクのチームにご加護を!」と真剣に願った。海のブルーに、京都で買った藍染めの和柄シャツとブルーのADIDASスニーカーを合わせた。なんだか意味ワカランが、よっぽど緊張していたのだろう。実際、周囲もボクが妙にキョドってると思ってたらしい。

五十嵐大介「海獣の子供」×BEAMSコラボTシャツ

<海獣の子供 × MANGART BEAMS T> RUKA(琉花) BEAMS ブログから拝借。

●そんで明けての日曜日、マジでカラダの節々が緊張で痛んでる。筋肉痛というか筋肉が凝り固まっているというか。で、しょうがないから、下北沢のタイ古式マッサージに行く。最近、マッサージが多いね。


で、ふらり駅前に出ると、なんだか街がニギヤカ。「下北沢音楽祭2013」。

下北沢音楽祭(フライヤーだよ。)

●街の至る所にミニステージが組まれて、たくさんのミュージシャンがアンプラグドな音楽を奏でてました。そんで大勢のボランティアさん。お祭りであります。

●でね、下北沢駅北口の、駅前市場跡地がスゴく盛り上がってた!

駅前市場の更地 下北沢音楽祭2013金子マリ2

●以前
コチラの記事で紹介した、駅前市場の取壊し。その跡地が舗装されて、イベントスペースとして活用されていたのだ!
●上の写真は、左が今年四月の取壊し直後。そんで右が日曜日の音楽祭の様子。この街はどんどんカタチを変えていくけれども、一方でソコで生まれた無粋な空白をスグに埋めてしまうバイタリティが健在。そのコトがスゴく嬉しかった。

●しかも、このステージに登場したのが、なんと金子マリ& CHAR

下北沢音楽祭2013金子マリ1 下北沢音楽祭2013金子マリ3

●人呼んで「下北沢の JANIS JOPLIN」。 シルバーに光るドレス。フツウにしゃべってるだけでソウルとブルースがまとわりつく声。70年代からロックとソウルの現場で戦い続けたゴッドマザー、金子マリが降臨!そんな彼女に「40年来の親友」と紹介されて、CHAR さんものそりと登場。呼吸のピッタリ合った二人のアンプラグドなセッション、でもギターも声も豊穣すぎてアンプラグドに思えない。CAROL KING「I FEEL THE EARTH MOVE」をファンキーに歌いこなし、そのままの流れで CYNDI LAUPER「TIME AFTER TIME」をタップリのタメを効かせてソウルフルにカバー。うわあ、やっぱホンモノはスゴいわ。ミニライブのシメは、かつて子供が生まれた時(子供ってのは RIZE のメンバー 金子ノブアキ KENKEN ってコトね)に、去年4月に世を去った夫・ジョニー吉長と作ったという曲「ありがとう」一瞬だけ声を詰まらせたのは、母として妻として走り抜けた年月への思いだろうか。
金子マリは、下北沢にある葬儀屋さんに生まれた生粋のシモキタ人。そして音楽活動の傍ら、その葬儀屋さんを社長として今も経営している。家業の経営、育児、離婚と、音楽活動に専念できないジレンマを抱え悩んだ時期もあったようだけど、マイクを握ればそれをハジキ飛ばすようなパワフルさを発揮する。実にカッコイイ。

●ボクの撮った写真じゃ全然彼女のカッコよさが伝わらないので、ネットで見つけた写真を貼っておこう。カッコいいでしょ。

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金子マリ「JUST LOVE」

金子マリ「JUST LOVE」1993年
●ボクが持ってる彼女のCDはコレ。「ありがとう」も収録されてる。


●直接は関係ないけど、70年代の日本のロックバンド。

頭脳警察「悪たれ小僧」

頭脳警察「悪たれ小僧」1974年
●ついこの前、マンガ雑誌「ヤングマガジン」に連載中の安童夕馬/朝基まさし 「サイコメトラー」の中で、「頭脳警察1」のLPレコードが登場してきた。70年代の学生運動を戦った中高年グループが警察の不正を暴くために爆弾テロを仕掛ける…この犯人グループを追う主人公・エイジたちは、このLPレコードから犯人たちの意図を読み取ろうとする…。しかし、マンガの脇役たちは、収録曲の「世界革命戦争宣言」も有名な「三億円事件のモンタージュ写真」ジャケも、意味しているトコロがさっぱりわからない…しょうがないよね、現代の高校生という立場だもん。かつて音楽と政治が結びついていたという事実は、今の感覚だと掴み切れない。…とボクは思う。
ロックバンドが政治批判や社会批判を表現するためのフォーマットだというコトを、前提として認識してない世代が今の若者のマジョリティだ。「音楽が政治のことを取り上げるのは不自然で不純だ」そんなコメントをツイッターで見かけたことがある。コレもしょうがないね。政治批判や社会批判をしたいと思えば、ロックバンドなんて面倒なことを仕立てる前に、ツイッターか2ちゃんねるで自説をブチ上げればイイ。気に食わない政治家や企業には、直接文句を言うコトさえ出来る。
●そんな状況の中で、ロックバンドには何の意味があるのか?…考えると暗くなる。こんだけ音楽業界がショッパイ状況で、わざわざ政治活動にアタマを突っ込むアーティストをメジャーメーカーが支援するだろうか?俳優・山本太郎は参院選出馬を表明、今週下北沢で街頭演説をしているらしいが、彼も芸能界での立場を全て失った。主張のあるアーティストにもうヤレル事はナイね。しょうがないね。

70年代のロックバンド・頭脳警察は、放送禁止や発売禁止などのトラブルを抱えながらも、熱い政治の季節を戦い続けた。革命を歌い、戦争を歌い、反権力を歌った。…しかし、6枚目のこの作品の後にバンドは解散をする。本作「悪たれ小僧」はワイルドでアグレッシブなリフ演奏で見事に無骨なハードロックになっているが、実は歌詞は抽象的になって政治色はグッと後退している。キッカケは72年あさま山荘事件(&山岳ベース事件)だろうか?左翼運動はただのテロリストになってしまい、急速に学生運動は冷めていった。共産主義は厳格な理論のようであって社会改造に向けてのロマンチックな情熱の対象だった。しかし、そのロマンが破れてしまったのだ…。だから、頭脳警察も解散してしまったのだろう。この状況において彼らは役割を終えたのだ。
さて、2013年の状況。去年までの民主党政権の失策は、左派政権への淡い期待というロマンを完全に吹き飛ばす巨大なインパクトになった。フクシマ状況への対応は誰が政権を担っていてもヤリ切れなかったと思うが、結果的に彼らにトドメを刺してしまった。そんな昨今は、歯切れよいトーンでザクザクと世間を斬る右派政治家の方が人気があるっぽい。70年代中盤以降のシラケ状況と、2013年の保守右傾化は、状況がシンクロしているようにボクは思える。つーか、そもそも、右も左もなんだかよくワカラナイ。ワカラナイって、この前職場の若者にハッキリ言われた。ボクの先輩は「ああ、嘆かわしい!」と叫んでたけど、コレもしょうがない。冷戦終結〜ソ連崩壊の時、彼らは幼稚園生だったんだもん。

●右も左もワカラナくてイイ。ただし、今自分たちが感じている社会不安や政治不信を音楽に乗せるのは、実は有効な手段であることにもっと気付いて欲しい。今の状況で、歴史問題やTPP問題、原発問題を音楽に着地させるコトは意味がある。根本の部分で政治はエモーションな問題だ。エモーションの衝突を制度として調整しているのが政治だ。ブログやツイッターでどんなに議論を重ねようと、エモーションに到達しないメッセージは支持されないし、問題を解決しない。ヘイトスピーチや人種差別は、エモーションの最もゲスな表現形態だ。エモーションを洗練させ芸術に昇華させる。これこそがアーティストの仕事だ。見事な表現で、ゲスなヘイトスピーチを一掃してほしい。音楽なんかに社会は変えられないという人がいるかもしれない。しかしボクは同等に140文字でも社会は変えられない、と思っている。しかしゲスな表現は駆逐されるべきだ。
●2001年以降、頭脳警察は再結成してライブ活動を続けているという。かつてのように革命の歌を歌っているのだろうか?そして、そこから新しい世代への継承はなされているのだろうか?