昨日は「カゾクの肖像」撮影の日。
我が家では、毎年1枚、家族四人の記念写真を撮ります。シモキタザワの商店街にある写真スタジオを予約して、そこのオジイさんカメラマンに撮影してもらうのです。そんで八つ切りサイズの大きな写真にしてもらうのです。……デジカメや携帯カメラの時代だからこそ、カチッとしたカタチで記録を残しておきたいなあ、という願望がありまして、そんで誰に見せる訳でもないけど、毎年記念写真を撮るのです。ヒヨコが生まれてから毎年やってるから、これで7回目ってコトか。
●七五三でも年賀状でもナンでもないノーキッカケなタイミングでやってくる我が家のコトは、写真屋さんの老カメラマン夫婦も認知してくれてます。「お、オニイちゃんいくつになったのかな?」その狙いがなんだかよく分からないながらも「今回はどうやって撮ってみましょうか?」とアレコレレイアウトのアイディアを出してくれます。今回は長男ノマドが生き生きとした笑顔を見せてくれたのでイイ写真になると思います。
●撮影のアトは、ヒヨコのたっての希望で、駅前のクレープ屋さんに行きました。胃もたれ寸前の生クリームたっぷりクレープを女子高生のオネエさんたちと一緒に食べました。

IMG_0319.jpg(チョコ生クリームいちごクレープ。)


週に一回のヨガが大切です。
●土曜のお昼、ボクは近所のヨガ教室にキチンキチンと通ってます。ヨガを始めてもう一年半。別にカラダが柔らかくなったとか目に見える上達ぶりなどは100%ないんですけど、気持ちの中ではスゴくハマってます。一週間の中で、自分のカラダのコトだけをジックリ考える時間を作る。それがとても大事に思えるのです。
●最近は仕事がバタバタしててホントに息つくヒマがありません。週の半分が終電帰り、地下鉄の駅までダッシュしてます。寝ても覚めてもアレコレ余計なこと考えている。まフツウの現代人はそうやって生きてるモンでしょうけど。そんなノリでヨガ教室に行くと、マットの上に正座をするだけで足首の関節がバキバキと音を立てるのです。「くはああ…」マリアナ海溝級の深いため息が思わずコボレ出ます。「unimogrooveさん、今週もグッタリですねえ」ヨガメイトのお姉さんたちに慰められます。すんませんビタ一文余裕がなくて。
●床に寝そべってウォーミングアップするだけで、カラダ中の筋肉や骨が不自然にコワバッテルのを感じます。右半身と左半身で関節の可動角度が全然違うのです。そしていくつかのポーズをセンセイと一緒に作っていくことで、肋骨が骨盤が肩甲骨がアキレス腱が背筋が手首や手のひらが、いかに調子が悪いか、ジックリ知覚することができるのです。たとえば両手を床につけた時、なぜか左手だけ人差し指の付け根が浮いてしまうとか…イテテ手のひらの筋がつりそう!そんなコト。……ヨガのポーズはシンプルに見えますが、人間のカラダは諸般の事情でシンプルに稼働しないのです。日々状況が違う「人体」としてのジブンを、克明に観察するチャンス。腰を下ろして足を伸ばすだけで発見があるのです。昨日のボクの右足は、なぜか腿の前側の筋肉が無意味に緊張していたので、意識してその緊張を分散し、膝関節から余計な力みを取り去ることができました。
●これはボクのセンセイの個性なんでしょうか?ヨガにありがちなスピリチュアルなイメージだけではなく、解剖学的なフレーズで意識すべき箇所を指摘してくれるのが、元来理屈っぽいボクの性質にマッチしてる気がします。「尾骨をもっとおヘソの方に向けるように」「ノドから鎖骨の内側を意識して」「横隔膜や胃の外壁に空気を入れるように」「今日は股関節を動かしていきますよ」ボクはここで今まで聞いたコトのなかった骨の名前をたくさん知りましたよ…仙骨とか腸骨とか坐骨とか肩甲骨の肩峰とか。
●結果2時間のクラスが終わると、仕事アレコレの雑念がアタマから完全になくなってることに気付きます。いやいやクラスの序盤は雑念だらけですよ、ヘタすると週明けの心配事でセンセイの言ってるコトが聞こえないほどです。でも、毎週やってるシンプルなポーズを作るために、予想もしないトコロがバキバキと痛み出して、そんな雑念を握りしめてる余裕がなくなるのです。右足がイテエ!真っ直ぐ伸びねえ!左脇腹がパンパンに張ってる!胃のウラ側の背筋がゴリゴリだ!そんな痛みやオドロキで、余計な雑念がムリヤリ剥ぎ落とされるという感じ。だから毎週やってるコトは全然変わらないのに、発見が多彩で退屈しないのです。……ボクはこんな風にナニかのスポーツにハマるってことは生まれて初めて。


さて、先週。そんなヨガ教室の忘年会がありました。
●ヨガ教室そのものでは、他のヨガメイトさんとアレコレ会話することがありません。名前と顔を知ってる程度。メンツも固定的じゃないし。だから細かい素性ってお互い知らないんです。だからたまたま開かれた忘年会で、アレコレ新しい発見があってビックリでした。コレはシモキタザワという土地柄なのかな…ゲームデザイナーとか映画配給とか大手SNSのエンジニアとかアパレルのデザイナーとかマンガ家とか、実は皆さんオモシロい職業の人がイッパイで、実に興味深いおハナシが聞けました。
●ただソレ以上に興味深かったのは、ソレゾレがなぜヨガに出会ったのか、という事情。女性は皆さんとってもオシャレさんなアラサー/アラフォーお姉サマな外見なので、素朴に美容とか体型維持とか健康とかって動機なんだと思ってました。ところが。「実は以前、甲状腺がんをやりまして」「ワタシは膿腫瘍を患ってこの10年で5回手術してきたんです」「パニック障害と不眠で、ずっとクスリを飲んでます」「毎日12時間以上の長時間労働でヘルニアが悪化して…」わあー。皆さん激しく病んでますね!ボロボロだったんですね!それなりの大病を患った人は、体力を回復しようにもフツウの運動をすることが出来ない…そこまでの体力すらナイから。だからヨガに至る。そんな事情がみんなにあったコトに素朴に驚いた。ボクがヨガを始めたのも、うつ病/自律神経失調症に対するリハビリという明白な動機がありますからね。そうそう、センセイ自身も、ヨガに出会ったは病気がキッカケだって言ってた。背骨の重い病気で入院してスポーツインストラクラーを辞め、そこからヨガの修行を始めたと。ヨガは病人に優しい。
●みんながハッキリとジブンの病歴をハッキリとカミングアウトするから、ボクも言いましたよジブンのビョウキを。メンタル系の持病を持つ人とはクスリトークで盛り上がりましたよ。あーパキシルですかボクはソレあまり合わなかったなあ…睡眠薬はミオナール?あサイレースですかイイクスリですよね。


●休日の音楽。80~90年代、イギリスっぽいモノを中心に。

XTC「SKYLARKING」

XTC「SKYLARKING」1985年
XTC の音楽にはあまり馴染みがなくて…。どんなバンドだがそんなに詳しく知りません。フムフムアレコレ検索してみると、ロックバンドとしての荒削りな部分が抜けて、THE BEATLESBEACH BOYS をこよなく愛すソングライター ANDY PARTRIDGE のヒネクレポップセンスが高い純度で発露した時期の作品とな。確かにわかりやすい展開を避けながらも、どこかチャーミングなメロディにニヤリとさせられる内容。ツカミドコロが分かりにくいけど、多彩なアレンジと地に足がついたポップセンスがジワジワにじみ出てきます。よく見るとプロデューサーが TODD RUNDGREN。ヒネクレモノ同士の共闘じゃないか。シモキタザワにて400円で採取購入。


●ヒネクレ具合じゃコッチの方がビター。

THE GO-BETWEENS「BEFORE HOLLYWOOD」

THE GO-BETWEENS「BEFORE HOLLYWOOD」1983年
●80年代のネオアコバンドというイメージで見てたのですが、いざキチンと聴いてみますと、ことのほかヒネクレててビックリしました。ロックのカタルシスを巧妙に避けてしまうアンチクライマックス主義?ビートに奇妙な脱臼感が仕込まれてて、気持ちよくノレないムズガユサを常に強要するテンション?そのタメなら変拍子リズムも奇妙なコードチェンジもダルなメロディラインも目一杯駆使して、疾走感のコシをベキベキへし折る。結果的に、特段音響的に耳障りなコトはナニもしてないのに、実に鬱屈として油断のならないギターポップに仕上がりました。最初は聴きづらいと思ってたのに、いつの間にかこのヒネクレ具合が苦甘いクセになって中毒的な魅力に見えてくる。むーんアナドレナイ。
●実はオーストラリア出身のバンド。この時期は3人組でドラムが女性でした。イギリスのインディ名門 ROUGH TRADE に見出されて UK でキャリアを確立。このセカンドアルバムで一気に知名度を上げるのです。「ネオアコ」というムーブメントがカチリと焦点が合う時期はこの後で、THE GO-BETWEENS もその一群の中に入っていくようなのですが、このアルバムが制作された80年代前半はポストパンクの音楽実験が微熱を保ち続けてた時代。結果としてその音楽にはアヴァンギャルドの匂いが忍び込んでいるよう。ORANGE JUICE もファンキーであろうとしたし、SCRITTI POLITTI も特殊グルーヴを目指してた。THE GO-BETWEENS もそんな場所にいたとボクは考えるのでした。


●ネオアコからブリットポップの中間地点。

THE MOCK TURTLES「TURTLE SOUP」

THE MOCK TURTLES「TURTLE SOUP」1990年
●90年代初頭のマンチェスターのバンド。活動開始時期は1985年代頃というから、THE STONE ROSES と同時期、つまりマッドチェスターと同じというコト。でもね、彼らの音楽はスゴく素直なギターポップ。ネオアコースティックそして地元のセンパイ THE SMITHS の流れをキチンと汲んでいます。そしてそのまま良き英国のアイデンティティを体現したブリットポップに繋がる部分も感じさせます。代表曲「CAN YOU DIG IT ?」はじめ清々しいギターサウンドがよい感じ。「LAY ME DOWN」の浮遊感あるグルーヴにだけ、ホンノリとマッドチェスターの香りが漂ってます。同時期のバンドでいうと、THE HIGH とか、THE LA'S に近い触感?


●マッドチェスター~バギーサウンドの直前期。

THE SOUP DRAGONS「THIS IS OUR ART」

THE SOUP DRAGONS「THIS IS OUR ART」1988年
●コチラはスコットランドのバンド。90年代を迎えるとこのバンドは新型のダンスミュージックを積極的に導入して露悪的なギラギラドラッギーかつ享楽的なヘナヘナサウンドを鳴らすコトになります。つまりはマッドチェスター・スタイルな音楽。しかし彼らはマンチェスターではなくスコットランド出身。彼らのようなマンチェスター以外で育った、90年代初頭のダンスオリエンテッドなロックを総称して、バギーサウンド、というんだそうですイヤ実はボクもワリと最近知った言葉なんだけど。この時代のヨレヨレな若者たちはみんなバギーパンツをはいてたってのが理由だそうです。そんなコトバを知ってても何の役にも立ちませんが。
●ボク個人はそんな90年代の彼らの方が親しみがあるのです。アルバムでいうと「HOT WIRED」、シングルでいうと「DIVINE THING」とか。しかしこの度彼らの80年代のアルバムを発見しました、400円のクズ箱の中でね。ジャケの気分も音楽の内容も全然違うように感じたので、最初はたまたま名前が一緒の違うバンドと思ったほど。ですけど、検索の結果同一のバンドと判明しました。
●この88年段階では、むしろ BUZZCOCKS のようなポップパンクテイスト。ボチボチに威勢のイイボーカルも野趣があります。ここにどうしてダンスミュージックの要素が入ってくるのかイメージが全然掴めません。ただし彼らがパンク様式に心中するタイプではなく、どうしたらポップとしてのチャーミングさを掴めるのかアレコレ試行錯誤するタイプであったコトが、この段階でハッキリしています。シングルカットされた「THE MAJESTIC HEAD ?」とかが実に象徴的。この美学が、新時代の感覚を自分たちの血肉にしていこうという逞しさに繋がるんでしょうね。


●インドからやって来たブリットポップのお姫様。

ECHOBELLY「ON」

ECHOBELLY「ON」1995年
●90年代中盤ブリットポップ旋風のドマンナカにいたバンドの1つ。特に女性ボーカルってのは目立つ存在でした。ELASTICA とかも女性ボーカルバンドとして存在感を放ってたもんね。しかし彼らにはもうイーハン乗っかってまして。ボーカルの SONYA MADAN 嬢がデリー生まれのインド系移民だったということね。今でこそ UKエイジアンの活躍はフツウになってきた?ような気がするけど、当時の感覚ではポップスター/アイドル的存在感でインド系の女性が活躍するのは珍しいコトだったと思う。2歳の頃からイギリスに育った彼女は多分完璧にフツウのキレイな女の子で、むしろロックバンドのボーカリストとしては育ちがよすぎるほどに見えてたけど、とかくその出自が注目され過ぎてたのは気の毒に思えた。
●彼らのセカンドアルバムであるこの作品は、そんな偏見を振り払うような強さ、前向きに開かれた逞しさが漲っていて、痛快だ。実にブリットポップ的なギターサウンドに、伸びやかな SONYA 嬢の声が気持ちよく響いてる。


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