ノマドヒヨコの百人一首。
●世田谷区の小学校には国語とは別に「日本語」という授業がありまして、そこでノマド小学三年生が百人一首のベンキョウを始めています……ボクが百人一首やったのは中学二年くらいの古文だったような気が?早いねえ。
●なので、最近の我が家では短歌の暗唱がアチコチで飛び交ってます。妹ヒヨコも、大学で国文学を専攻してたワイフも、ノマドにつきあって1000年前の和歌を諳んじてます。この際だからボクも覚えちゃおうか?

●ノマドの一番ダイスキな歌はコレ。

「このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに」

管家 a.k.a 菅原道真の歌です。ノマド「菅首相みたいな名前のヤツ」学問の神様なんだから無下にしないように。さてこの歌のドコが好きかって?一番最後の「まにまに」って音が好きなんだと。「まにまに」は確かにマニマニもにもにな感じタップリで愉快な気分になれるな。でもかるた遊びでこの歌を他人に取られると悔しくて泣き出すのはヤメて欲しい。

「たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ」

山部赤人。ノマドは田子の浦がドコにあるのか地図帳で確認。実は静岡県富士市の太平洋に面した海岸だ。ノマドいわく「このバショじゃ富士山と海を同時に見ることはできない!」富士山を前に見れば確かに海は背後になるね…しかも、大した内容じゃねえな田子の浦に来たら白い富士山に雪が降ってたってだけのハナシじゃないか。ただし平安時代においては、富士山は超辺境に位置するハイパースペクタクルな風景だったに違いないと思えば、現代における地球の裏側ギアナ高地の光景を伝えるような意味があったのかも知れない。

●ヒヨコは自発的に百人一首楽しんでます。

「はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに」

小野小町のこの歌をメモしてトイレに貼付けてます。紫式部も覚えました。ヒヨコはキレイな絵札がただひたすらに好きなのです。女性が身につけてる衣装が好きなのです。貴人が座る畳のデザインが重要なのです。素っ気ない取り札ではなく、読み札だけが好きなのです。だからかるた遊びではひたすら読み手になりたがるのだけど、歌を読む前に「きゃーお姫様!」とか「チャイロの服のおぼうさんです」とかの印象報告が入ってしまいます。



ヒヨコとチャットモンチー・デート。
チャットモンチー「サンタが中野にキスをした。」@中野サンプラザ。に行ってきました。当初の予定では当然ボク一人で行こうと思ってた。でもソコにワイフの提案が。実はチャットモンチーは娘ヒヨコも大好きなバンド。あの印象的な声はヒヨコの声にも似ておりまして、彼女はカラオケで実に器用にチャットモンチーのウタを歌うのです。ヒヨコはこんな音楽がとっても好きだし、せっかくだから今回は父娘二人でコンサートに行ってきたら?とても楽しいわよ。うん、スゴくタノシいような気がする!小学二年生がロックコンサートと衝突する瞬間を眺めるって、素晴らしいと思う。
●実はロックのライブに興味津々なヒヨコ。彼女が暮らすシモキタザワの街はご存知の通りライブハウスがたくさんあるわけでして。フツウにサイゼリヤでメシを食ってるだけでも、階下の CLUB QUE からズンズン音が響いてくるのです。その度にヒヨコは「ずんずんしてる!ライブハウスいってみたいなあ~パパライブハウスってどんなトコロ?」と言うのです。下北沢シェルターの前にパンクキッズがタムロしてるのもヒヨコには日常の風景でありまして、その地下へ続く階段の先にスゴくオモシロい世界があると彼女は夢想しているのであります。で、チャットモンチーはこんだけブレイクした今日でもそんな下北沢シェルターに突然出演してしまうバンドでありまして。今回のライブは中野サンプラザということでホール級の座席指定(2階席)ではあるが、実は下北沢感覚と地続きと言えなくもない。
●コンサート前日。ヒヨコ「パパ、明日のライブは、ペンライトとか持ってくの?」ペンライトは…特に必要ないだろうな。「じゃあウチワとかは?」…それ、ジャニーズ系と混同してるだろ?しかし仕方ない、ヒヨコのクラスでは既にはじめジャニーズタレントのコンサートに行くような早熟なオンナノコもいるのだ(きっとお母さんの影響ね)。しかし今回はヒヨコ、オマエが行くのはロックコンサートなのだ!ライフハウスと違って大きなホールだけど、音がスゴくデカイぞ。ヒヨコが今想像しているデカイ音の100倍くらいデカい音が鳴るぞ。

●でね。結論から言うと、フツウのオンナノコと本気でデートするのと同じくらいガチで気を使った。中野までの移動で手をつないで人ゴミを避けてやったり、マックに入ればコートを脱がしてやったりバッグを預かってやったり紙ナプキンを用意してやったり、サンプラザでも自販機でお茶買って来たり、コンサート中もアレコレ声をかけてやったり。つーかこんなことワイフにもしたことないわマジで!うやうやしくレディ扱いしてしまったわ!
●前座の OKAMOTO'S も含め約3時間弱の内容、本来おフロ入って就寝する時間という状況で、ヒヨコ絶対途中でくたびれて寝ちゃったりするんじゃないかと思ってた。だってコイツ7歳だからね。ところが!彼女は最後まで8ビートのタテノリにカラダを揺すぶり、手を叩き、歌えるウタはシンガロングし続けた。OKAMOTO'S の荒っぽい演奏と今までの人生で遭遇したことのナイ大音量に一瞬だけたじろいたけど、やはり人生で初めて体験する美しいステージライティングに目を輝かせてその音楽体験にノメり込んでいった。「パパ、これじゃライトの電気代すごく高いよね!」

さて、正味の部分である、チャットモンチーのライブは。
●秋にリリースしたミニアルバム「AWA COME」以来、ワンマンのパフォーマンスは実はコレが初めて。その新譜を中心に、でも10年前の曲から3月にリリース予定の新曲まで内容十分の演奏を見せてくれました。…実はボク自身も生でチャットモンチーを観るのは初めて。想像していた以上にタフでエッジーなサウンド。サポートゼロのトリオだけで、ココまで分厚いガレージロックに仕上がってるコトに素朴に驚きました。強靭で正確なリズム隊に、メリハリのハッキリしたギター。カッコイイなあ!わー多少カラダに無理してでもこのコンサートに来てよかった!
●で、やっぱりイチバンの興味は橋本絵莉子さんのボーカルってわけで。あの個性的な声がどう機能するのか。CDとかでパッと聴きの印象では細くカワイイアニメ声。でもそうじゃない。あの声にガレージロックの圧力に負けない破壊力が宿る瞬間がある。このバンドのソングライターでもある彼女は、楽曲の中にキチンと爆弾を丁寧に仕掛けていて、アニメ声のようにチャーミングでありながらそのまま殺気漲るテンションにシフトチェンジする場面が準備されてる。コレが生だとより一層スゴミとして伝わって来てメチャスリリングだった。高域音をヒキムシるように叫ぶ橋本嬢にマジ感動。MCでも言葉数が少ないのに、しかもリリックは他のメンバーが書いているのに、なぜ彼女はココまでロックのナカで雄弁になれるんだろう?スピードでごまかさないミドルテンポ楽曲が特にステキ。「海から出た魚」「キャラメルプリン」「やさしさ」。また観に行きたい。
●あ、でも、橋本さん、歌う声だけじゃなく、地の声もあのカワイい声だってのは、新鮮な発見だった。おまけに徳島ナマリでしょ。でニコニコしてる。キュートだわ。ヒヨコも深刻にアニメ声だから、ウマいコト育ってほしいわ。
チャットモンチー「AWA COME」
チャットモンチー「AWA COME」2010年
●アルバムタイトルの「AWA」「阿波」って意味?徳島県出身の三人は、地元に戻ってセルフプロデュースでこの作品を作ったという。徳島ってどんな土地なんだろう?行ったコトナイんだよね。でも彼女たち徳島ナマリを隠しも直しもしない人だし、この作品にも故郷への思いがイッパイ盛り込まれててなんかイイ感じ。学生時代に一人徳島出身のオンナ友達がいたっけ。阿波踊りの季節は絶対に実家に帰って地元のトモダチと一緒に祭りに参加すると言ってた。プロモみてるとキレイな街っぽい。故郷があるってウラヤマシイ。
●アニメ「海月姫」主題歌「ここだけの話」、そして「青春の一番札所」「雲走る」「あいかわらず」が好き。そして新作も楽しみ。


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