●渋谷にお買い物に行ったヒヨコの報告。
「パパ、今日ね、「でも」を見たの!大行列だったのよ!」「でも」ってなに?…あ、デモ行進のコトね。「そう、みんなで「バイバイげんぱつ!」って言ってた」へー。
●ヒヨコ「だけどさ、これが日本じゃなくてリビアだったら全員殺されちゃうんでしょ?」あら?社会派なコト言うね?「ニュースをよくみてるフーちゃんが、習字の時間につかったシンブンにカダフィさんの写真があったから、ビリビリにやぶいてた。スゴくイジワルな人だっていってた」……コドモたちもだんだん大きくなるにつれ、それなりのやり方で世間の見方を作っていくのね。


新学期。4年生になったノマドは「いきものがかり」。

新学期。4年生になったノマドは「いきものがかり」

●今、ノマドのクラスで人気者になってるのは、こいつ、「とかげ丸」
●4月アタマ、校舎のウラにあるビオトープで見つけられたカナヘビ。これにクラスの男子は夢中。「とかげ丸」と名付けて水槽のナカで飼育。みんなで可愛がってます。クラスの係キメの場面では当然「いきものがかり」に立候補殺到。その高倍率をノマドが勝ち取った…というわけでは実はありません。男子のほとんどが「いきものがかり」になったそうです。バランスを大きく逸脱する係キメ人員配置。しかしコレには必然性が。「とかげ丸」&カナヘビくん全般は、生きた昆虫を食べるという。この生き餌の確保が大事。そんなモン1人2人では供給できないのです。ノマド含めクラス男子全員が放課後町内各所でカナヘビのエサを捕獲すべくダッシュしてます。
●しかしノマドは、そんな男子一般のテンションよりも微妙に責任意識が高かったのか、「土日の休みに教室に放っておくのがシンパイ」といって「とかげ丸」を水槽ごと我が家に持って来てしまいました。朝六時に早起きして、ウチのマンションの狭い庭にて、ジグモ&ダンゴムシ&へんなイモムシなどを捕まえています。モチGWも我が家に「トカゲ丸」を招くつもりです。……ワイフは当然ドン引きしてます。手首に「とかげ丸」を乗っけて遊ぶコドモたちに「ヤメてー!逃げたらタイヘン!」と叫んでます。

●ちなみにヒヨコ3年生は「きれいかかり」に就任しました。黒板消しをキレイにする係です。これも憧れのポジションです。


●前回記事に続き、マンガの話題を。今日は選挙ついでにカフェ読書。

山本直樹「レッド」5巻

山本直樹「レッド」5巻
●前回紹介しました「坂道のアポロン」は60年代末の九州を舞台にしてるから、学生運動の喧噪はちょっぴりしか届かない。憧れのお兄さんが紛争の中で大学をドロップアウトしてしまう程度の表現。しかし1969~1972年の学生運動をドマンナカで描くコチラの作品世界では、人の道をドロップアウトしていきます。山岳キャンプを拠点に据えてから、その閉鎖社会の中で狂気と正気がジワジワコラボして理路整然と同志を粛正殺害するに至る。若者は徐々に消耗して、破局へのカウントダウンをカチカチと進行させていく。

さそうあきら「さよなら群青」4巻

さそうあきら「さよなら群青」4巻
●海女の少女と、野生児として育った少年が、孤島の美しい漁村でボーイミーツガール。というオハナシも完結です。美しい海を華麗にそして逞しく泳ぐ海女の姿は、映画化したらきっとキレイだろうなと思います。さそうさんの作品は数々映画化されてるしな…。次の作品も楽しみにしています。

中村珍「羣青」

中村珍「羣青」上・中巻
「群青」つながりで、別の漢字で綴る「グンジョウ」へ。本谷有希子の帯コメ「魂と引き換えに描いてるとしか思えない」がガツンと響きます。夫のDV被害に苦しむ主婦が、自分に好意を寄せるレズビアンの友人に殺害を依頼。そこから地獄巡り。人生ドン詰まりの果てのヤケクソ殺人だったのに、そんで全部がオシマイになるはずだったのに、実はそこから始まる女同士の愛情同情憐憫憎悪嫉妬虚栄とビンタ流血罵倒愚弄軽蔑号泣ドツキ合いの逃避行が、スゴく生命力溢れる感情のジェットコースターで見事。実はコレが生きてるってコト?コレも映画にしたら見応えあるだろうなあ。

東村アキコ「海月姫」7巻

東村アキコ「海月姫」7巻
モーニング連載の「主に泣いています」も絶好調の東村アキコ。どの作品にも言えるけど、この人のオモシロさって、テンポのいいセリフの応酬とそこに仕込まれてるコネタが機関銃掃射のようにバラまかれてるポップセンスなんだと思う。おまけに、女子ヒエラルキー/カーストの最下層に位置する「腐女子」が、ソレゾレの特技で大逆転するのも楽しい。

末次由紀「ちはやふる」12巻

末次由紀「ちはやふる」12巻
●競技かるた青春マンガ、現在進行形で疾走中。高校かるた選手権全国大会スタート。予選でブチ当たるのは外国人チームと、高校生クイズチーム、なぜかキワモノの登場。でもやっぱ清々しい青春を見せつけられて、ジンワリしてしまう38歳のボクであります。

黒田硫黄「あたらしい朝」

黒田硫黄「あたらしい朝」1~2巻完結
黒田硫黄、インク&筆タッチの画風も、渋い舞台設定も、チャーミングなストーリーも大好物な作家です!でも寡作なのが残念。このお話は第二次世界大戦のドイツが舞台。ノーテンキな青年マックスが街で仕出かしたトラブルから逃げるために海軍に入隊、仮装巡洋艦という少々マヌケ&ポンコツな船に乗ってグルリと世界の真裏、日本まで流れてくというモノ。1ミリの悲壮感もないアッケラカンな流転生活がなんか愉快。

羽生生純「陋巷に在り - 顔回伝記」

羽生生純「陋巷に在り - 顔回伝奇」1~3巻完結
「俺は生ガンダム」始め、ちとトチ狂った芸風画風が独自の存在感を放つ羽生生センセイ、今回は酒見賢一が小説に綴った中国古典世界を原作に据えて、なんと孔子の高弟・顔回の物語を描きます。……つーか、孔子も高校の古文漢文以来なんですけど…そういえば顔回って人もいたような…と思ってるレベルで十分オモシロい!この作品では、若き顔回を言霊を操る呪術師として描くのです。コレに羽生生流のエロティシズムまでブチ込まれて結果ドロドロです。読み応え満点。

羽生生純「ピペドン」

羽生生純「ピペドン」1巻
超才色兼備の美人なのに、目クソ鼻クソつけっ放し&エゲツナイ逆セクハラと奇行満載の超残念な女性が登場。しかし彼女はその全てを自分のマッドサイエンスな目的に向けて綿密なプランを立てて実行していた。……とは簡単に言えるけど、ソレを割り引いても彼女のエゲツナサは目に余ります。そんで目的の全容が今だ見えないので実に不安です。気持ち悪いモンて、一度気になったらもう目が離せないよね…。

安彦良和「麗島夢譚」3巻

安彦良和「麗島夢譚」3巻
●17世紀江戸時代初頭の台湾を舞台に、島原の乱を密かに脱出した天草四郎をキーパーソンに選んで、スペイン&オランダ&大明帝国&倭冦&台湾先住民族がチャンバラしまくる冒険活劇。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」安彦さんが数々描いた歴史モノの重厚さをツルリと裏切って、主人公がキンタマ握り潰されて大ピンチとか、ホントに軽妙軽薄ななアクションが意外なほど楽しいです。表紙にもシャア大佐みたいなマスクマンがいるでしょ。イギリス人系公儀隠密なんですよ。冷静に考えてムチャな設定でしょ。この3巻では亡命した天草四郎が、なんと台湾のヒーロー鄭成功に成り替わることに!ムチャなりにもワクワクする展開!

堀尾省太「刻刻」4巻

堀尾省太「刻刻」4巻
●時間が止まった世界「止界」を舞台に繰り広げられるSFアクション。「止界」のルールを破る者に死の制裁を与える「神ノ離忍」というモンスターの正体が明らかになる一方で、主人公一家を襲った宗教団体の教祖がその本当の野望を実現させるべく不穏な動きを始める。コレ、マジスゴいマンガになります。


●しかし、雑誌連載でマークしてるマンガも含め、今は読むべき作品がいっぱいあるんだよな。

小山宙哉「宇宙兄弟」:コレはもうテッパンでしょ。小栗旬&岡田将生で映画化決定だし。しかもこの二人がマジでマンガそっくりだし。

ツジモト「GIANT KILLING」:サッカーマンガでこんなに夢中になったのは生まれて初めてだね。監督視点という切り口が斬新だっただけじゃなく、戦略論やリーダー論にも符合する普遍性があるからね。「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」の100倍ヨイね。アッチはただのサッカー曲芸ショーになってるから。

中原裕「ラストイニング」:監督の組織オペレーションのオモシロさでいえば、コッチの高校野球マンガの方が「GIANT KILLING」より早かったです。そんでオモシロい。痛快。目下甲子園爆走中。

森高夕次/アダチケイジ「グラゼニ」:これまた異色の野球マンガ。グラウンドの下にはゼニが埋まってる、をキーワードに、スター選手には程遠い中継ぎピッチャーの経済感覚をリアルに描きます。イロイロと世知辛いね~。

すぎむらしんいち/松尾スズキ「老人賭博」すぎむらしんいち大好きです!ソレが松尾スズキとコラボだし!代表作「超学校法人スタア学園」のキャラもカメオ出演してます。

弘兼憲史「社長島耕作」:尖閣諸島問題ブレイクの際にはすぐさまこの事件をマンガの題材に取り込んだのも記憶に新しい中、早速3/11の大震災をストーリーに組み込む機動力の高さがスゴい。

山崎紗也夏「レンアイ漫画家」:前作「シマシマ」は絶対映像化されるな?と思ってたら案の定テレビドラマ化。コッチも絶対映像化できると思います。主人公のオンナノコが、ヘンクツ漫画家とその小学生のムスコとハゲ編集者に翻弄されてますけど、きっと全員がワケアリって流れで。今後が楽しみ。

南Q太「ひらけ駒!」:今なにげに流行の将棋マンガに南Q太が参戦。将棋少年のカワイさは我が子を連想させてニンマリだけど、彼をシングルで育てるお母さんがオシャレ&美人&ショートカットでより強く魅かれます。そこは見事に南Q太です。

かわぐちかいじ「僕はビートルズ」:タイムスリップものとしては少々陳腐な設定と思ってたけど、史実が変化して本家ビートルズが消失してしまった段階から、ヒリヒリした感覚が作品から立ちのぼってる。ソコが好き!

ラズウェル細木「う」「クッキングパパ」「美味しんぼ」「きのう何食べた?」「華麗なる食卓」も、あらゆる料理マンガに興味を持てないボクが、唯一読んでる料理マンガ。しかもコンセプトが超シンプル。うなぎの話題しかでてこない。よくぞうなぎだけでネタが尽きないモノだと感心する。おいしいうなぎを食べてみたいなあ。

南勝久「なにわ友あれ」:1990年前後の大阪環状族の青春を描いた「ナニワトモアレ」も改題第二部に突入してもう15巻。担当編集が書いてるであろう一ページ目の煽りコピーがいつも素晴らしく下品で大好き!「たとえこの世に”何億万乳”あっても、あんな気持ちエエ”二乳”は、そうないわな、のうフニャチン!!」書こうと思っても、ボクにはマネできません!

高橋のぼる「土竜の唄」:コレも大分下品なヤクザマンガ。実はヤクザへの潜入捜査官なんですけど、99%ヤクザ社会に馴染んでます。マンガにしかできないエゲツナイ表現満載でよろしいです。

ゴトウユキコ「ウシハル」:フツウの人にはフツウの牛にしかみえない、子牛ウシハル。しかし童貞中学生清春にはセクシーダイナマイトな女の子に見える!ホルスタインだけにボインボインなウシハルの魅力にメロメロ!

福満しげゆき「僕の小規模な生活」:事件です。先週のモーニングでとうとう連載復活!赤ちゃんもしゃべるようになりました。パパ!てたー!よかったよかった。

井上智徳「コッペリオン」:原発が事故を起こして無人都市となった近未来の東京に、遺伝子操作強い放射線下でも生存できるクローン人間が送り込まれるという設定のSFアクション。ぶっちゃけ、この震災で連載打ち切りになるかも?って勝手に心配しちゃったんだけど、ヤンマガ編集部は自粛などしない方針のようで健全に掲載継続、ホッとしました。


●活字も少々読んでます。

角田光代「八日目の蝉」

角田光代「八日目の蝉」
●今月末に井上真央さん&永作博美さんで映画化されます。人に奨められて読みました…角田光代さんは初めて。4歳までの自分を大切に育ててくれた女性は、自分を0歳の時に本当の両親から誘拐した女だった。家族が家族という秩序を保てない臨界点が見える。そんで小豆島。ここの風景がキレイに見える作品世界。小豆島と瀬戸内海。一度行ってみたいと思ったのです。

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