●ボクの人生、迷子のまんまです。
●暑さのせいなのか?湿度のせいなのか?アタマがうまく回らない。
●でも最近は、仕事がなぜか薄いので、その暑さに浮かされて、フラフラと出歩いている。
●なんか、出歩くコトで、ナニかに繋がれたら、素敵だなと思ってる、ような気分。
●たとえそれが錯覚だとしても、今はそれしか出来ないし…ね。

ビビビ、というインスピレーションが欲しい。と思ってます。



●インスピレーション探し。その1。
下北沢に新しい小劇場ができてます。「アトリエ乾電池」。

アトリエ乾電池

柄本明さん率いる「劇団東京乾電池」が、今年の4月に下北沢のスミッコ、一番街/茶沢通り方面に作ったミニスペース。芝居の内容にもよるけど、多分60席程度のキャパ。実にセマイです。普通じゃ気づかない場所にあるんですが、たまたまボクがよく歩く小さな抜け道に出来たもんだから、なんとか存在を察知できました。
●で、ここで行われた7月公演に行ってみたんです。柄本明さん主演/演出、ウジェーヌ・イヨネスコ「授業」柄本さんと二人の女優さんだけの3人芝居という内容。先月の散歩の時にチラシをココでゲットしてたから、その日は芝居が初日だってコトは知ってた。でも正直わざわざ観るつもりは直前まではなかったんです。でも、いきなり気が変わった。だってさ、演出と主演を務める柄本明さんが、この小劇場の前に立ってんだもん。あの柄本さんがニコニコしながら、チケットカウンターの横に立ってるんですよ。ちょっとビックリするでしょ。あ!柄本明さんだ!と思い、ボクはついフラフラとカウンターに近寄って、そしたら当日券販売のカワイイお姉さんにニッコリされて、結果そのまま「当日券ありますか」と口走ってた。
ウジェーヌ・イヨネスコさんという人は、ケラリーノ・サンドロビッチ的なヘンテコ・ペンネームと一瞬疑ってしまったのですが、実はルーマニア系のフランス人劇作家で、サルトルカミュと同時代人の不条理系作家なのでした。シンプルな美術の前で、シュールな内容の「授業」が、柄本教師&女生徒の間で延々繰り広げられる。どんどん常規を逸脱する柄本教師の奇妙なテンション。そんで彼は汗だく。謙虚だったはずの紳士がわめき叫び頭を掻きむしる。狙ったつもりはなかったのに、キャパ60席の最前列中央に座ってしまったボクは、柄本さんの汗のニオイまで届くカブリツキで観劇。笑ってイイのかワカラナイけど、分かりやすく笑った方が演ってる人に響くだろうと思って、ついオーバーにリアクションしてしまう。コッチはお客として観劇してるけど、この距離感は、役者からも観察される間合いだもん。つまりは緊張するんです。
●カーテンコール的なモノ(つーか厳密にはカーテン的なモノがあまりない)を経て、柄本さんがアイサツ。共演者の女優さんたちの名前を失念してたのはご愛嬌だけど、小箱の緊張感を小気味よく感じてるのがしみじみ伝わる。「夜の回は結構お客が入ってくれましたが、昼の回はお客が8人だけでした。ま関係者もいたからもうちょっと席は埋まってましたが。でもソレがオモシロいのです。だって8人しかいないとお客も緊張するでしょ」あーやっぱりソコが醍醐味なんだ。こんな大御所の名優さんがこんな小箱をわざわざ作って芝居をやる理由。柄本さんはこの小空間で今後もオモシロいコトを仕掛けるつもり、ボクもボチボチ散歩がてらにココのポスターやチラシをチェックして、その仕掛けを面白がりに行きたいと思ったのでした。



●インスピレーション探し。その2。
あらかじめ決められた恋人たちへ。レコ発ライブ@渋谷 WWW。7月9日。
あらかじめ決められた恋人たちへ「CALLING」
あらかじめ決められた恋人たちへ「CALLING」2011年
●持病&体力的問題からこの数年間自分に課してきたライブハウス自粛を、ライブ:面影ダンスホール@渋谷 WWW で解禁したボク(7月2日の記事参照)。即座にライブハウス参戦第二弾を実施しました。先日ライブに誘ってくれた先輩とまたまた二人で渋谷スペイン坂へ参集です。
あらかじめ決められた恋人たちへ、というバンドは、ピアニカ奏者&トラックメイカー池永正二を中心としたユニット。ボクとしては全くの予習&予備知識なしでのトライ。先輩のMUTE BEAT みたいなダブと思えばマチガイない」とのヒトコトでもう安心。ダブ!しかもピアニカ!AUGUSTUS PABLO みたいじゃないですか!もうソレで十分ですよ絶対楽しめますね。
●しかしライブの内容は「絶対楽しめますね」予想の数十倍の迫力でありました。各所で評判な渋谷 WWW の高品質PA を限界までコキ使ったフルパワーの爆音!鉄壁のドラム&ベース隊が少々ハイテンポ&手数テンコモリの密度濃い重低音グルーヴで腹がビリビリ鼓膜ヒリヒリ。ああこの超大音量久しぶり…ライブならではの迫力だよ。サイドにはテルミン奏者がアナログ気分でロマンチックな旋律をフワフワと編み出す。そしてフロントマンの池永が、両足を大きく開いてピアニカを光線銃のように構える。一見貧弱に見えるピアニカだけど、強力にダブワイズされた音響効果の結果、轟音グルーブの中で雄弁に空間をシャープに切り裂き、センチメンタルなドラマを紡ぎあげる。バンドがステージ後方に背負った大型スクリーンにはリアルタイプオペレーションで抽象絵画のようなグラフィックが次々と繰り出される。そんでダブバンドの最高の醍醐味、ライブPA。ミキサーコンソールでせわしなく機材をいじくるオペレーターがそのライブの現場でバンドサウンドにダブ効果を施す。スネアがツカーーンと空間を切り裂く瞬間。ディレイエコーが膨張して爆発しそうになる瞬間。限界の爆音のさらに上へと突き抜けてスピーカーがバリと破れるような、またはコッチの鼓膜がパリと破れるような、ギリギリの勝負。そして終盤にはゲストギタリストが登場。ダブは野蛮ギターを取り込んで、荘厳なシューゲイザーサウンドに到達する。
●ピアニカを時に手放し、ステージ上のPCをイジくってシーケンサーを操作する池永は小柄で猫背。しかしその彼が大きく見える。古代宗教のシャーマンのよう。ナニかに憑依されたように、長い手を大きく振ってダブの波動を全身で受け止めようとする。爆音がブレイクする瞬間を捕まえて大きく身をよじらせる。ダブワイズの渦をその身に吸い込もうとするかのしているようだ。ダブの神官。
●結果として、ライブのハイボルテージなパフォーマンスを観てしまっては、CDのテンションはちとやはり見劣りがする。生バンドのケミストリーが荘厳だったのに対して、打ち込み比率が大きく見えるCDは分が悪い。そもそもは池永のソロエレクトロニカユニットだったのだから、CD音源はその出自に忠実な鳴りなんですけど、やっぱライブの方がイイワ。でも iPod を限界までハイボリュームに上げて聴けば、イイ感じのトコロまでは到達します。「Back」は古典ダブの枠を超えたハイテンポが清々しい秀作。そして旧譜もチェックね。

あらかじめ決められた恋人たちへ「ブレ」
あらかじめ決められた恋人たちへ「カラ」
あらかじめ決められた恋人たちへ「ブレ」2005年
あらかじめ決められた恋人たちへ「カラ」2008年

池永さんがノーMCでパフォーマンスしてた時に着てたバンドTシャツ(アルバム「CALLING」ジャケのモノクロバージョン)は、あまりに池永さんがカッコよかったのでその場で購入。翌週すぐに会社に着ていく。
●そんでテルミン奏者のクリテツさんが現場でミニアルバムを500円で販売してた。コレも買っちゃった。
●ちなみに、このバンドのベース奏者、剣樹人さんは神聖かまってちゃんのマネジャーでもあります。ベースカッコよかったなあ。
池永さんの別ユニット、シグナレスもファーストアルバムをリリースしてます。コレもチェックしたい!



●ニューアルバム収録、多幸感溢れるオープニングチューン「BACK」のプロモ、貼付けます。

●あ、ハナシ逸れるけど、面影ラッキーホールの新譜、やっとゲットした。

面影ラッキーホール「TYPICAL AFFAIR」

面影ラッキーホール「TYPICAL AFFAIR」2011年
●救いのナイ人間のオロカサを、無駄に華麗なファンクレビューでお届けするこのバンド。曲名が相変わらず秀逸。「ラブホチェックアウト後の朝マック」とか。「あたしだけにかけて」は元ミドリ後藤まり子さん参加でピリリとシビレル絶叫入り。「あたしにかけて いっぱいかけて 罠にかけて鼻にかけてシーツをかけて 時をかけて生命かけて生死かけて」…ギリギリというかアウトというか。



インスピレーション探し。その3。ももいろクローバーZ。いまだ底知れないポテンシャル。

ももいろクローバーZ「バトルアンドロマンス」

ももいろクローバーZ「バトルアンドロマンス」2011年
●5月くらいから、異常に気になってました。このアイドルグループ。とうとう今週ファーストアルバムをドロップ。発売日当日には新宿アルタ前広場でゲリラライブ。そんで選挙カーを稼働、都内を練り歩いて彼女ら自身がマイクで自己アピール。…「選挙」イメージはアチラ様への対抗意識か?本人たちには邪気はないけど。
●でその後、彼女たちは東京タワー駐車場で記者会見。ソレをわざわざボク見に行っちゃった。彼女たちの生身の正体を見極めたくて。でも今だに彼女たちのスゴい部分を、ボクはちゃんと言語化できる段階にないのよね。アイドルってボクにとってはアウェイな領域だし。ただね…とにかくなんかスゴいのです。その「熱量」というか、ギミック1つ1つに仕込まれた「やり過ぎ感」というか、「ベタを突き詰めた上で、ベタを超越する」、ある意味での「ハードコアな姿勢」というか。

●だって、この写真一枚で、カッコイイって思っちゃったんだもん。

ももクロゲリラライブ

なにコレ?なにこのエビ反りジャンプ?ココまでやるか?
AKB48 がやるか?少女時代がやるか?モーニング娘。がやるか?つーか、やり過ぎだよ!
●そんでさ、ナニゲに、足に履いているのがリングシューズなの。機動性から考えたら実に合理的ってこと?
●彼らのコンセプトは多くをプロレスから援用してるっぽい。
●彼らの決めフレーズがあるんです。玉井詩織 A.K.A.しおりん(黄色)「ここが、この場所が、アイドル界のど真ん中だぁー!オマエら、ついて来い!」ど真ん中じゃないよ…スゲえオルタナティブだよ…。でもコレ、プロレスちっくだよね。ファンを「オマエら」呼ばわりだもんね。…あ、でもファンはコレを楽しんでるよ。アンコールに答えて百田夏菜子 A.K.A かなこ(赤)「オマエらも好きだなあ~!」って言うんだもん。

●でもボクは、やっぱ音楽ファンだから、最初のトッカカリは楽曲だったんです。
●サウンドプロデューサー前山田健一 A.K.A. ヒャダインは、PERFUME で言うトコロの中田ヤスタカのポジション。つか、2011~2012年のサウンドシーンを牽引する存在になるかも知れない。モノスゴイ密度感で様々な音楽様式/音楽文脈をレイヤードするテクニックは、一時期の小西康陽「慎吾ママのおはロック」的な仕事をしてた頃)のド真ん中ポップテイストを、さらに突き詰めてハードコア化したような饒舌さ。今どきのアニソンスタイルを軸にしてる気分が多分2011年のリアルを感じさせるんだけど、ソコに収まりきらないスリルが満載。息つかせぬ激しい転調やアザトイブレイク、超高速BPMは百凡のアイドルポップスを突き放すテンションで、ソレに過積載で押し込まれたリリックは、言葉ヅラのバカバカしさが消し飛ぶほどのビートのスピードの中、完全に意味が剥ぎ取れて、結果彼女たちの純粋な熱量だけがビリビリ響く。シングル「Z伝説~終わりなき革命」は、いったいドコに向かう永久革命なのかサッパリわかんないけど、ブレイクビーツテクノとしては実は高性能。楽曲によっちゃキワキワのハイエナジーサウンド「行くぜ!怪盗少女」)から ASIAN DUB FOUNDATION 寸前のバングラ系ドラムンベース「天手力男」)まで援用するセンスがニクい。で、楽曲に仕込まれた様々なギミックに彼女たち自身が完全に無自覚無関心なトコロもナイス。多分、ハイテンションなダンスをやりこなす以上のコトは考えてないでしょう。
ヒャダイン名義のソロ楽曲もリリースされてるけど、やっぱ女子声の方がイイな。ダウンロードだけしてそう思った。


●ちなみに、多分ももクロと正反対のポジションにあるタイプのアイドルグループ。

東京女子流「鼓動の秘密」

東京女子流「鼓動の秘密」2011年
●コッチのサウンドは、ビックリするほどスムース。AKB48 よりもずっと洗練されてると思った。ましてやギトギトの脂っこさが売りのももクロとは正反対。洋楽のなんらかのスタイルを援用してるコトはない、あくまでジェイポップ、アイドルポップス。しかしそのツヤツヤして小気味のいいリズムが実に丁寧で、楽曲がとってもモダーン。エイベックス渾身のプロダクションだね。



インスピレーション探し。その4。満島ひかり「ラビットホラー3D」

『ラビット・ホラー』

「呪怨」シリーズなどホラー映画に定評ある清水崇監督の新作「ラビットホラー3D」の試写会まで行ってしまいました。主演の満島ひかりさんが舞台挨拶に出てくるってのがお楽しみでね。映画「悪人」そしてフジのドラマ「それでも生きていく」でもスゴい存在感を示す注目の女優さん。サントリーCM「ナチュライ」、坂道で自転車を汗だくで漕ぐ様をドアップで見せる、ただソレだけでビックリするほど画になる!
●ウサギのヌイグルミがキーアイテムになって、怪現象が発生するサイコパスホラーの本作でも、彼女はヒリヒリするような存在感を放ってる。なんなんだあの緊張感は。画面の中であの黒い瞳が動くだけで、張りつめた弦のように強い意志の存在を感じさせる。しかし彼女の魅力もまだ言語化しきれないんだよ…本当にナニモノ?
●そのワリには、舞台挨拶に登場した彼女は、年相応の若い女子としてリラックスしたフニャフニャトークで場をホワホワ和ませて、共演者の香川照之さんと「3D映画って面倒くさいね、普通の映画でイイのにね」とミもフタもない会話をしたエピソードを紹介して、うーん、あの画面を完全に支配する緊張感を感じさせない…。ん、そんなの素の場面までに期待するのがマチガイ?
●ちなみにこの映画の撮影監督は、ウォン・カーウァイとの仕事で有名なクリストファー・ドイルが担当。清水監督は「死ぬ程メンドクサイ奴だった」とコメントしてた。役者と話をしたいのに、クリスがアレコレ文句をつけてきてその打合せにメチャメチャ時間を取られたとな。

●あ、ちなみに、3D映画は、ボクも苦手です。だってメガネの上にメガネって、やっぱシンドイ!



インスピレーション探し、その5。雑誌「バーフアウト!」編集部がカフェになりました。

BROWNS BOOKS  CAFE

BROWN'S BOOKS & CAFE。@下北沢南口方面
●下北沢のカフェでブラックコーヒー飲みながら読書するのが、大好きな休日の過ごし方。そんなボクのお気に入りスペースになるだろう場所がまた増えました。コチラこの7月からオープン。本来は雑誌「バーフアウト!」のオフィスだからウィークデイは普通にオシゴト、カフェ営業は土日だけ、なんですが、お店に行けばマジで編集長の山崎二郎さんがカウンターの中でコーヒーを作っている状況。つーか、オフィススペースよりもカフェスペースの方が広いじゃん!壁一面には「バーフアウト!」のバックナンバーや数々の資料本がタップリあって、それをパラパラめくるだけでとても楽しい。もち BGM にもコダワリあり!ナイスなカフェミュージックから、懐かしの渋谷系までがウッディな店内に流れてます。
お店のメニューが、そのまま興味深い記事を掲載するフリーペーパーになってるのも心憎い演出。7月は金子ノブアキさん(俳優/バンド RIZE のドラマー。やはり下北沢在住)のインタビューを収録。これもマンスリーで更新するみたいです。今後は、ココを拠点に、様々なイベントを発信する予定とか。8月は山下達郎ニューアルバムリリース記念DJイベントを開催。詳しくはコチラ http://brownsbooks.jp/booksandcafe/


「バーフアウト!」経由で知った、オーセンティックなジェイポップ。

松千「光のピース」

松千「光のピース」2007年
●一時期の「バーフアウト!」「AUTHENTICA」というフレーズをキーワードに、有名無名を問わずポップスとして洗練されたシックな音楽を次々と紹介してた。コンピアルバムをリリースしたり、イベントを開催したり。この時期のスタンスが、ボクがこの雑誌が好きになるキッカケでありました。フリーソウル/カフェ・アプレミディ的なスタイルが世間一般に浸透した段階で、ジェイポップの中から同じ美学を共有するアーティストを発見開拓しよう、という立場が新鮮だった。
●この長崎佐世保出身の男女デュオは、そんなイベントライブで知ったユニット。時に甘く、時に渋く響く、ボーカリスト花田千草の声の貫禄。洗練されたプロダクションを経て、ブルースとしてはライト感覚に着地したけど、気負いのない軽さが爽やか。ライブじゃもっと熱い印象があったけどね。

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