●前提として、クジケそうなほど気分が凹んでて。
●体力的にも、実にゲッソリしてるんですけど。
●でも敢えて、前向きになろうとして、ムリヤリ書いてます。
●さて、イケルかな?


自律神経失調症とのお付合い(その121)~「病気をイイワケに出来ない段階」編

この前のクリニック診察にて。
●今でもボクは毎月二回程、精神科のカウンセリングに通ってるんです。通院歴で言うと、もう5年になってしまったか。別にフツウの習慣としてカラダのリズムに組み込まれたんで苦痛でも面倒でもない。むしろ、静かなロビーで診察を待つ時間は、日々の雑事を忘れて自分のコトを冷静に考える貴重なひとときになってる。
●この前の診察で、センセイに言われました。「いやー本当によくぞココまで立ち直ったものだねえ」………え、突然ナンなんですか…?脈絡なくそんなセリフが出たのでビックリした。ボクは今の心配事やうまく行かない悩みを語ってた所だったのに。コレ立ち直ってるの??あまりに自分の体感とズレたコメントだったので、無言でスルーしてしまった。皮膚感覚としては、毎日が大分シンドイんですけど。むしろ過酷さは増すばかりなんですけど。

●ちょっと一拍時間をおいて、ふとセンセイの言葉をもう一度反芻してみた。それが今週。
●今週は、ナゼか山梨県の富士の裾野に出張してたりしてて。そんで9月のマルイお月サマを、マダ暗闇の朝4時、服をジットリ湿らす深い霧の森の中で見上げてた。…「いやー本当によくぞココまで立ち直ったものだねえ」。そんな場所で、この言葉をもう一度噛み締めた。

a20full20moon201.jpeg(丸いお月サマ。)

●ま~このセンセイとの付合いは、2006年以来だ。2007年から2009年にわたり約2年仕事を休職してしまうほど病状が深刻になった時のボクと比較すれば、そりゃ確かに「立ち直った」と言えるだろう。
デパスというパキパキの精神安定剤を一日に何回も飲んで、ムリヤリテンションを維持して一日20時間以上の長時間労働をしまくってた時期、そしてそんな生活がとうとう破綻してカラダがボロボロになった時期。クスリの服用ルールをあっさり乗り越えてラムネみたいに錠剤をあおってたボクは、マジでジャンキーみたいな状況だったし、あきらかに正気を失う場面もあったもんね。クスリ飲んでないと手の震えやアゴの震えが止まんないんだもん。あ、ボクの診断名は、自律神経失調症とうつ病。ハードでしたよ、PCは打てるけどボールペンは握れなくて、手書きの文書は全部他の人に代筆してもらってた時もあったもん。真夏の7月に激しい悪寒でドテラ着て過ごしたコトも。気づけば体力が衰弱し切って500メートルも歩けないカラダになってた。人間失格。
●つーか、あんな段階まで堕ちたジャンキーが社会復帰なんて出来る訳がない、と医者としてフツウに感じた場面が、あのセンセイにはあったんだろうね。休職直後のボクを見た後輩クンが、復職した後のボクに気まずそうに言った言葉もココで思い出した、「あの時はナンの病気だかも知りませんでしたけど、目がスゴくおかしくなってて、ホントに悲しくなりましたよ」…自分としてはそのヤバさを客観視できてなかったけど、見た目はマジの廃人だったんだろうなー。
通院生活やリハビリ施設に通ってた時に知り合った人たちの中には、ホントに社会復帰できない人たちもイッパイいた。安定剤をワンシート一気飲みして、泡吹いて倒れて胃洗浄を受けたあのオンナノコ……スゴくユニークなセンスの持ち主でオモシロい子だっだけど、その後失踪しちゃったっけ。ボクがあんな風にならない保証はナンもなかった。あんな場所から無事に戻ってきて、フツウに通勤生活を送ってるボクは「いやー本当によくぞココまで立ち直ったものだねえ」なのだ。

●山梨県富士山麓なんて東京から車で2時間弱の距離、でも実は復職後の初めての地方出張。
初めてやるコト、新しくやるコトが、異常なほどコワいと思う。病気以前のボクはそんなコトを感じなかった…むしろスリルを楽しめた。けど今は、昔なら平然とこなせたコトに異常に怯えてしまう。実はこの初めての地方出張が、コワくて仕方なかった。メチャメチャ緊張して、吐きそうになるほど。ブログも更新できなくなるほど。
●なにぶん少々イレギュラーで、アホみたいに早朝稼働、というかほぼ徹夜みたいな出張スケジュール。フツウに通常勤務をこなした後、夜中に出発して徹夜の業務。そんで昼過ぎまでにやるコト全部こなして都内に戻り、再び通常勤務に合流する。ホントにこの仕事こなせるのかよこのボクに…。不安だなあ…。
●それでも、なんとか無事に現地に入って、そんで超早朝のお月サマを眺めて思ってたのは、確かにちょっとはフツウの人間みたいなコトができるようになった、ってコトかーという妙な納得。センセイの言ってたコトはそういうことか~。夜霧でちとフォーカスが甘くなったお月サマは、確かにキレイだった。(ごめんなさい、写真はネットから拝借しました…サスガにお月サマ撮影する余裕なんてない!)

●でもね、依然として安定剤睡眠薬もろもろを飲まないとダメな現状はあるわけで。なんとか見た目だけは健常者になったボクの課題は、フツウの人間以下でありながらフツウの人間と同じだけのパフォーマンスをどうやって達成するか。…イヤイヤ、そんなモンじゃない、生まれてこの方ずっとダメ人間であるボクがどうやったら人様並みに立ち振る舞えるようになるのか、ってこと。病気になるにはソモソモの理由があって。不器用過ぎる自分への劣等感、強烈な自己評価の低さが子供の頃から刷り込まれてるのよね。今一度、キチンと正面からその問題に向き合えってコトだ。一時期はクスリをガブガブあおって目を背けた問題の本質に。
●特に今年に入ってから未体験の仕事がどんどん増えて、経験不足からくるコンプレックスがデカイ岩のように膨れ上がり、背中に重くノシカカッテル気分。こと今月はさらに仕事が多く、週末も半分以上が仕事で埋まってる。慣れない人々と慣れない仕事で慣れない摩擦。無知をさらして、恥をかいて、失敗して、無力感に晒される。そんな毎日の繰り返し…。

いやいや、実はもう病気なんて関係なくて。
今ボクがブチ当たってるのは、病気とは関係ないコト。健康な人でも誰もが同じように悩む、仕事やキャリアなどなどへの行き詰まり。ボクもサラリーマンだしさ、異動を重ねた結果ボクの病歴知ってる人なんてほとんどいなくなっちゃったしさ、ただ「コイツ使えねえな」という周囲の白い目があるだけだしさ。…こんなコトブログでわざわざぼやく意味があるのか、そのこと自体も随分悩んだくらい。もーいっそのこと、この2003年から続けてるこのブログも全部スッパリヤメちゃおうか、なんて思ってました。そんな8月~9月のボク。

「ご縁」。

3か月まえほどに、病気メイトのMさんから電話をもらった。
●6年ほど前に仕事でミッチリお付き合いした人、音楽の趣味もピッタリ合って実に楽しい思いを共有できた人、Mさん。その後この人とボクは精神科のクリニックで再会しちゃうのです。ホント完全な偶然。待合ロビーでいきなり顔を合わせてお互いビックリ。ボクは既に休職中の頃。Mさんは激務の中で変調をきたし、職場に黙って密かに通院していた。病気のコトを体感を以て共有できる間柄ってとてもレアで、以前よりもさらに強い親近感を感じたものです。だからMさんとボクは病気メイト。
●Mさんはその後も続く激務に耐えかねて、当時の会社を辞めるに至りました。職場の理解や助けがなければこの手の病気はどうしたって立ち居かなくなる…でも間をおかず同業他社に転職したとのこと。その後復職したボクを訪ねて会社まできてくれたコトもあった。その時は、新しい上司の方とも一緒で、病気の悩みも全て共有してもらっているような様子だった。Mさんの生き生きしてる様子はステキだったなあ。
●しかし、そんなMさんから今年6月頃に電話をもらった時は、普段の朗らかさとは裏腹の重く疲れた口調に、ボクはヒドく驚いた。その異常は電話を受けた瞬間でハッキリその異変に気づくほど。コレはMさん病気が再発気味なのでは?安定剤が重過ぎて舌がもつれてるようだ…。仕事の要件を一区切り伝えた後に、Mさんは自分から打ち明けてくれた…今、調子を崩していると。正直、参ってしまってると。

Mさん変調のキッカケは、3/11だ。
Mさんの出身は宮城県だったのだ。大きなくくりにおいては沿岸部だけど、ことさら海が近い場所だと思ったことはなかったらしい…しかし、ご実家は津波に呑まれて全壊。ご家族は幸いにも無事だったそうだが、友人や親類を大勢亡くされたという。そもそもが激務ベースの仕事をしているMさん、しかしその合間を縫って実家へ度々足を運び、地元の復旧活動を手伝ったり支援物資を持っていったり…。「もうどうしたらイイのかわからないんです…」疲労困憊の上、完全に混乱している様子…。上司もムチャをするなと言ってくれる様子だけど、元来真面目なMさんはどの仕事も手を抜けず、しかし実家や地元が心配で、タマラナイ気持ちになるという。

●その後も数回、Mさんと電話で話した。
●今月会話をした時も声は低く沈んでいた…それでも幾分の落ち着きを取り戻してるようだった。相変わらずクスリが重たく効いているのか、しゃべり方がゆっくりしてて呂律が微妙だ。お体、大丈夫ですか?……そこでのMさんの会話が、実はジンとボクのココロを揺さぶった。「…今は仕事を少し減らして、昔からのご縁の中でゆっくりやらせてもらっています…。」
「ご縁」……Mさんのように誠実な人には、そこまでに積み重ねた「ご縁」があるんだろうな……結局、人を救うのは人なのです。クスリでも医者でも福利厚生でも社会保障でもなく、人を取り巻く人間関係「ご縁」が人を助ける。Mさんは被災した故郷を支えようとしているし、そんなMさんを支える人たちがいる。……「ご縁」

人と人のつながりって何なんだろうな?と考えることが多くなった。「ご縁」って何だろう?「ご縁」に足る人間関係がボクの周りにあるのだろうか?…ボクの場合、病気以前と以後、休職と復職で人間関係が一変してしまった…。失われてしまったお付合いがたくさんある…新しいお付合いにシックリしてないトコロがある…元から得意でない人付合いに怯えるコトもある。
●でも、ココから先、財産になるのは結局「ご縁」しかない。もう人間としての能力/スペックを伸ばしていける程の余裕はない…病気というハンディキャップはやはり現存してて、山梨出張の後もやはり一日寝込んでしまった…こんなコトで新しいスキルを植え込むのは無理がある…人並みの中でこなすしかないのだ。「ご縁の中でゆっくりやる」…そんな場所こそが人生で一番大事な財産なんだろう。


今は、正直しんどい時期。「ご縁」を意識すると「孤独」がツラくなる時がある。街にはこんなに人がイッパイいるのに、どうしてこんなに孤独なんだろう。facebook や twitter のタイムラインは、たくさんの人々の声でイッパイなのに、どうしてこんなに寂しいんだろう。そんなコトを考えているのです。


●あ、Mさんがボクに電話してきてくれたってコトは、彼にとってボクも「ご縁」の一部だったってコトかな?もしそうならとてもウレシい。


「自律神経失調症とのお付合い」シリーズは、過去120回分の記事をいくつかのページにまとめています。どうぞご参考に。

<2007年7月~2008年12月/シリーズ(1)~(79)のまとめ>
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-223.html
<2009年1月~12月/シリーズ(80)~(113)のまとめ>
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-557.html
<2010年1月~2010年12月/シリーズ(114)~(120)のまとめ>
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20100126.html

●まだこのシリーズが続くなら、この下に関連ページをヒモづけていきます。でも、コレ以上続くかな…?よくワカランです。
●それと、今後もクダラナイ音楽の話題とかは、ダラダラ更新させていただきますので、よろしくお願い致します。

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