「伝説のすた丼」下北沢店。スタミナをつけないとね。

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板垣恵介「範馬刃牙」×「伝説のすた丼」コラボTシャツ。「強き者たちよ食らえ、伝説のすた丼」

●時々訪れるこのお店、いつもカベに暑苦しいメッセージが掲げられてて、微妙な気持ちになる。
●この日に見つけたフレーズは、「蝉を想え。一分一秒を死に物狂いで生きてるか。」

●…セミも気づけばいなくなっちゃったね。そりゃそうだ10月だもん。秋です。


秋ロック。アラフォーは人生の秋なのか。

ARCTIC MONKEYS「SUCK IT AND SEE」

ARCTIC MONKEYS「SUCK IT AND SEE」2011年
●最近、コレが沁みるのです。ARCTIC MONKEYS の4枚目、今んトコロの最新作。リリースは夏だったけど、ジワリと滲む渋みが、秋にこそ馴染む。今、とても耳に馴染む。
●実は、前作サード「HUMBUG」が正直よくワカランかった。ファースト、セカンドでバリバリに押し出されてた持ち味、キレのイイガレージサウンドとスリリングな展開が、サードにおいてはトボケてしまったように思えた。60年代音楽回顧、と言われてもあまりピンと来なかった。この4枚目はその前作「HUMBUG」の延長にある。60年代音楽回顧という流れを汲んでおり、従ってキレキレのガレージロックは登場しない。しかし、今回はピンと来てる。ピンピン来まくってる。
急くことなくジックリとビートを刻む質実さが、甘く苦い。ジワリとエコーに滲むギターの音が、甘く苦い。よく磨かれている古い木製テーブルのように、地に足が着いた存在感。25歳前後のバンドメンバーたちが放つザラついた緊張感はファーストの時代から全く劣化してない。しかし、ビートの速さや激しい展開といった勢い任せだけに依存しない貫禄が、今まで以上に音を分厚くさせている。小細工ヌキで響くロック。

実は、このアルバムを進めてくれたのは、44歳の先輩だ。
●一曲目「SHE'S THUNDERSTORM」が素晴らしい、とその先輩は言った。でも、どんな風に素晴らしいか、なんてハナシまではしなかった。だから、ココからはボクの想像。そしてボク自身がこの音楽から感じ取った甘さと苦さ。
44歳という年齢にとってロックがどんな風に響くのか?…アラフォーという地点も過ぎようとしているタイミング。かつてロックに憧れてた時代に比べ、見た目は随分変わった…顔はシワっぽくなったし、体重も増えたし、髪の毛も少なくなった。しかし、仕事人としても、男としてもまだ枯れるつもりはない。まだ子供のような無邪気さも、十代の頃のようなイキガリも、この胸の中に残っている。チリチリと燃えるモノが残ってる。
ARCTIC MONKEYS の今の音楽には、誰もが持っているはずのチリチリと燃える炎が備わっている。しかしその情熱の炎をこれ見よがしに見せびらかすのを彼らはヤメた。グッと内面に密度濃く押し込めて、その熱が滲み出る様で音楽を聴かせている。そんな彼らの、急がずにジックリとうねるグルーヴが、44歳の先輩、またはボク自身が抱えている情熱の炎の今のカタチを思い起こさせる。かつては大きく無軌道に燃焼していた情熱の炎。年齢を重ねた分だけその炎のカタチも変わった。その距離感を想う時、胸の中はノスタルジックな甘さと、遣り残した後悔の苦さでイッパイになる。エコーが淡く音を滲ませる時、胸に広がる景色が淡くセピアに滲む。

人生を四季に喩えるならば、アラフォーは晩夏なのか初秋なのか。熱い夏休みは終わり、二学期がいつの間にか始まる。淡々と日々は続く。やるコトはあるし、するコトはする。でも少し涼しい風が吹く。太陽は明るいが、空気は乾燥していく。大きな実りを得る季節。でも収穫の大きさを知ってしまう季節。甘く苦い季節。
●……25歳ほどの若者たちが鳴らす音楽に、ココまでオッサンがココロ揺さぶられるなんて。ARCTIC MONKEYS はソレだけで十分素晴らしいバンドだと思う。




ARCTIC MONKEYS「SHE'S THUNDERSTORM」
●様式とかスタイルの話をするとヤボになるような気がする。けど、敢えて言えば、こりゃモータウンだね。トトトトトトトトタタタタタタタタと刻まれるビート。どこか甘美なメロディ。キチンと60年代の香りがしてる。

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