1人でモンモンと考え事してると、あまりヨクない気分になるので。
今日は家に帰ってきて、夕食終わりの食器洗いをしました。
●ワイフがビックリしてる……普段のボクは全然家事を手伝ったりしないから。

ボクはボクで、普段は近づかないキッチンで新しい発見をする。
●牛乳パックを開いて乾かしたもの20枚以上が輪ゴムで束ねてある。ナニに使うのコレ?「小学校に持っていくのよ。ベルマークがついてるの」ベルマークってまだあるんだ…。
●あれ、このまな板は…大学時代の親友カズの結婚式でもらった引き出物だよね?「スゴく長く使わせてもらってるわよー」あー彼とも長く会ってない…。随分不義理をしてしまってるねー。また自己嫌悪。



「時をかける少女」、3本いっぺんに見ました。

大林宣彦カントク版「時をかける少女」

大林宣彦カントク版「時をかける少女」1983年
「時間旅行パラドックスもの」でコドモを楽しませようと思ったワイフがレンタルしてきた物件。筒井康隆原作、大林宣彦監督「尾道3部作」原田知世デビュー、というポイントも含めて見どころあるだろー、安心してコドモに見せられるしねー、なんて思いながら、ボクら夫婦にとっても懐かしのこの映画を見てみた。
●しかし!サスガに80年代の時代感覚は21世紀少年少女たちにはキビシいらしい。尾道の情緒溢れ過ぎるロケーションが、東京暮らしのコドモたちには江戸時代や明治時代くらい遠い世界に感じられたようで、途中でニンテンドーDSをやり出す始末。しかしある意味しょうがない。ストーリー展開が遅過ぎて、本編スタート30分経過しても、ドキドキする場面が現れない。……後半はコドモたちもキチンとストーリーに食い込めたけどね。尾美としのりさんの存在感が奇妙な磁力を帯びていて、イイ感じ。当時17歳の原田知世さんも可憐…実はボク昔からショートカットのオンナノコがタイプなもので……。
●地図帳で尾道の場所を指差してコドモたちに解説する。この映画監督さんは、この街で3本の映画を撮った。そのうちの一本は、男の子と女の子のココロが入れ替わっちゃうおハナシだ。「えー!そのDVD借りてきて!」ヒヨコさっそく食いつく…80年代映画のスローペースにツイテいけないクセして。ノマドはどうする?大好きなアスちゃんとココロが入れ替わっちゃったら?「マジ?(真剣に悩んだ上で)…しばらく学校休む」でも見た目がアスちゃんになってるからウチには帰って来れないぞ、アスちゃんチで休めよ。「えー!じゃあ家出する!」

細田守カントク版「時をかける少女」

細田守カントク版「時をかける少女」2006年
●さてさて、21世紀アニメ版「時かけ」「サマーウォーズ」細田守監督&マッドハウス。テンポが速い。本編開始9分でド派手にタイムリープ。おしとやかな原田知世と違って、主人公のマコトちゃんは跳ねたり飛んだり泣きわめいたりと、少年のような活発さで実にチャーミング。オンナノコの描かれ方は80年代と00年代じゃこうもチガウのね。コドモ二匹はハートをガッツリワシ掴まれました。ヒヨコ、リビングでぴょんぴょんジャンプしてタイムリープの練習してたもんね。
「よかった、オマエがバカで。タイムリープを悪事に使われたら大変だった」的なセリフがある。息子に聞く。ノマドならこの能力をどんな悪事に使う?ノマド小学4年生「宝くじ!アタリ番号を調べて過去に行く!あと競馬!レースの結果を調べる!高校生クイズで全問正解を覚えて優勝!」おまえ瞬間的に思いつくのねワルイなー悪事に使えるなーダメだね時間旅行の資格ナシ。ヒヨコ小学3年生「んーんー!えーとえーとえーとえーと、プリン100回たべる!100回ねぼうする!100回ディズニーランドいく!」ヒヨコはバカだねー時間旅行の資格アリかもね。

谷口正晃カントク版「時をかける少女」

谷口正晃カントク版「時をかける少女」2010年
細田守カントク版「時かけ」で、主人公マコトの声を担当した仲里依紗が主演女優としてこの作品に再挑戦。今回の主人公は、大林版の主人公の娘にあたる設定。自分の母親の代わりにタイムリープ、1970年代に旅立つ。よく動く仲里依紗さんの表情が実にチャーミングで。かつて原田知世さんが演じた「芳山和子」は安田成美さんが、尾美としのりさんが演じた「ゴロウちゃん」は勝村政信さんが担当。全員がイイ感じに歳をとっております。70年代に生きる若者を中尾明慶青木崇高が好演。
●チョイ役で柄本時生という若い俳優さんが出てる。この人、ドラマ「Q10」でも見かけた。実は柄本明さんの息子さん。柄本さんは下北沢界隈に在住&出没する上に「妖怪人間ベム」にも出演しているから、コドモからも注目の的。「エモトさん!」とヒヨコも夢中です。



原田知世さんカンケイで音楽。

松任谷由実「VOYAGER」

松任谷由実「VOYAGER」1983年
大林版「時をかける少女」DVDには、原田知世さんによる主題歌「時をかける少女」、それと「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」2曲のクリップが収録されてる。二つともユーミンの提供楽曲ね。17歳の知世さん、ぶっちゃけウタ下手。か細いウィスパーボーカルを味として飲み込めというのか…これはサスガにキツいなあ…コレで成立するのか80年代アイドルポップスは?AKB48 の方がずっとマシ?
●つーことで、ユーミン本人による「時をかける少女」を聴こうと思ってアナログを引っ張り出す。コレ下北沢レコファンで200円で買った。ユーミンが優れたボーカリストだと思ったコトは今までなかったけど、原田知世バージョンと聴き比べると大幅に安心できる。ユーミン本人も自分で歌っておかないと安心できなかったんじゃなかろうか。ちなみに2010年版はいきものがかりが担当、実直なジェイポップでちゃんと今どき感覚。一番よいと思った。「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」ユーミンご本人の安心バージョンが聴けてやっと気持ちが落ち着いた。
ユーミンには「VOYAGER~日付のない墓標」というシングルもある。小松左京原作のSF映画「さよならジュピター」1984年の主題歌。ボクにとっては「時かけ」よりもコチラこそがリアルタイム体験で、小説も読んだし映画も見に行った。地球に接近するブラックホールを、木星を爆破するコトで軌道修正させようと挑むお話。あの頃のボクは小松左京が好きだったのかな…「日本沈没」「復活の日」「首都消失」とかをよく読んでた。しかしナゼかアルバム「VOYAGER」にはこの曲収録されてません。ガッカリ…それが聴きたくてコレ買ったのに。今回の「時かけ」で初めて意味が出来ました。
●ちなみに。ジャケの中で泳ぐ赤い水着の女性は、ユーミンご本人。内ジャケ見るとネタばらしがある。ユーミンの水着なんてレアだよね。

松任谷由実「スユアの波」

松任谷由実「スユアの波」1997年
●時代はグッと下った90年代後半。このアルバムに「時をかける少女」に関係ある曲が収録されてる。「時のカンツォーネ」「時をかける少女」のリリックをほぼそのまま流用しつつも、完全に別のメロディに乗っけた楽曲。「時をかける少女~愛は輝く舟~過去も未来も星座も超えるから抱きとめて」この有名なサビの詞はそのまんま。しかし楽曲/メロディが全く違うので、非常にモドカしい気分になる。

原田知世「撫子純情」

原田知世「撫子純情」1984年
原田知世さん本人のアルバムも聴いてみた。「なでしこ」って漢字で書くと「撫子」っていうんだ…。坂本龍一プロデュース、詞曲提供に大貫妙子、白井貴子、来生えつこ、康珍化、などなど80年代の才能がドコドコ投下されてます。でも100円くらいで買えました。値段に釣り合うかのように、内容は…やっぱキツいです。
●重要シングル曲は「天国にいちばん近い島」。もちろん彼女の主演で制作された同名映画の主題歌。そんで大林宣彦監督作品です。ニューカレドニアです。…でも見てない…オモシロくなさそう。主題歌聴いてもボク的にはピンと来ない。裏返せば、当時はホントに彼女本人のパワーが重く評価されてて、そのパワーに乗っかった映画や音楽がメチャメチャ量産されたっつーコトですかね。AKB48 ならナンデモアリ的な今の気分と同じで。

松任谷由実「SURF  SNOW」

松任谷由実「SURF & SNOW」1980年
●さて、またまたユーミンです。原田知世さんを考えるのにあたっては、「尾道3部作」「時かけ」だけでは足りません。「ホイチョイ3部作」「私をスキーに連れてって」1987年&「彼女が水着に着替えたら」1989年もとても重要です。時代はバブル!トレンディなリゾートへゴー!サーフ&スノー!ってワケです。この後起こった空前のスキーブームで、大のスポーツ嫌いのボクですらマイスキーを購入してしまったほどですよ。この時期の知世さんは成人して髪の毛もロングヘア。
●でもこのアルバム自体のリリースは、映画の公開年に比べて大分先行してて1980年。「時かけ」よりも原田知世さんのデビューよりも早い時代。アルバム収録曲「恋人はサンタクロース」はバブル崩壊後もスキー場ではヘビロテだったので(今でもそうなのかな?)、90年代なイメージすら感じるんだけど、ホントは古い曲なんですね。
ユーミンサーフィンとスキーへの思い入れは本当に大きなモノのようで、彼女は今でも苗場プリンスホテル「SURF & SNOW」というシリーズイベントを仕掛けてるし、一時期までは逗子マリーナでも同じようなコンセプトのショーを展開していました。わざわざリゾート地でステージを企画するなんて当時としてはかなりエッジーなコンセプトだったと思われます。前述の「スユアの波」もジャケに写ってるのはサーフボードですしね。70年代後期のアダルトオリエンテッドロック~リゾートロックの気分が伝播して、こういう表現に着地したのかな…。結果的には、甘くレイドバックしたポップ感覚がほどよくレトロで、居心地のよいカフェのような優しさで耳にフィットします。

サヨナラCOLOR~映画のためのうたと音楽~

ハナレグミ、クラムボン、ナタリーワイズ「サヨナラCOLOR ~映画のためのうたと音楽~」2005年
●これも原田知世さんの印象的な仕事。竹中直人さん監督・脚本・主演映画「サヨナラCOLOR」で、彼女はガンに冒されたヒロインを演じています。キレイな海が見えるロケーション…そんな海岸で原田さんが竹中さんと一緒にオシッコするシーンがあるんです…スゴくドキッとした…文字で書くとドン引きするかもしれませんけど、ソレが美しく見えてしまうほどロマンチックなのです。
●ご存知、SUPER BUTTER DOG(永積タカシ=ハナレグミ)の同名曲からインスパイアされたのがこの映画。このサントラでは、ハナレグミ人脈として、クラムボン、ナタリーワイズBIKKE、高野寛など)が結集してキラキラしたトラックを共作しております。スチャダラパーのラップから、竹中直人さんの口笛、原田知世さん本人のコーラスまで収録。実にチルアウト。そんで再録「サヨナラCOLOR」には故・忌野清志郎さんが参加。この翌年に清志郎さんはがん発症を発表する。「サヨナラからはじまることがたくさんあるんだよ」

竹中直人「竹中直人のオレンジ気分」

竹中直人「竹中直人のオレンジ気分」2011年
原田知世さんとカンケイないけど、もう一枚。竹中直人さんが今年リリースしたカバーアルバムにも「サヨナラCLOR」が収録されてます。竹中さん本人のボーカルを脇で支えているのは、ハナレグミクラムボン原田郁子さんたち。スチャダラパーも参加。世を去った忌野清志郎さんを意識したのか、RCサクセションの楽曲を3つもカバー。まるで「サヨナラCOLOR」サントラの続編のようなアルバム。フィッシュマンズのカバーも感動的。


●関連動画。



●原田知世「時をかける少女」
●大分ヤバいでしょ、このボーカルの不安定加減。しかしウタは下手でもカワイイ。それはマチガイナイ。



●いきものがかり「時をかける少女」
●娘ヒヨコがリピートしまくってる。このバージョンが一番安心する。一番立派に歌えてるよ。



●松任谷由実「恋人はサンタクロース」
●「わたしをスキーに連れていって」…たかがスキーに恥ずかしいほどハシャギまくってる…コレがバブル。
●アルバムを通して聴くとイイ感じなんですよ。この曲が少し違和感を作っちゃってるけど、それはユーミンのせいじゃないし。



●ハナレグミ&忌野清志郎「サヨナラCOLOR」
●こりゃ、神がかってる。



●竹中直人「いい事ばかりはありゃしない」
●RCサクセションのカバー。「カネが欲しくて働いて眠るだけ。」

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