●いつのまにか、ブログのカウンターが20万を超えておりました。ビックリ。
●何のコンテンツにも情報にもならない文字の羅列なのに。


●うーん。チビチビと、安定剤や睡眠薬の分量を調節しようとしてます…が、上手くいってません。
●気力/体調ともに、実に不安定。


「コクリコ坂から」を見ました。
●先週で公開はおしまい、そこに駆け込むように劇場へ足を運びました。新宿バルト9では実にディープなレイトショー、23時55分スタートでタクシー帰り前提。コドモが観るのを望まなかったので、ボク一人がこんな時間の映画館で1人っきりジブリを観るハメになった…映画館ではお客はたったの5人、贅沢なセミ貸し切り状態になったのでした。

「コクリコ坂から」

●知人の評価が最低だったので、どんだけヒドいか?と思ってたけど、まー普通に楽しみました。
●凛とした女の子が、下宿の家事を一手に切り盛りしてて、颯爽と学校に通ってて、海で亡くした父親のことを常に慕ってて、好意をよせた男の先輩にハッキリと気持ちを伝える。なんかとっても単純明快だぞ。全部が直球じゃないか。ストレート過ぎるぞ。1963年の横浜はこんなにもシンプルだったのか?……いやいやそうじゃない、2011年のボクらの生活がメンドクサすぎるのだ。原発までが爆発しちゃう時代だ。そのヤヤコシさをジブリは批判しようとしてるのだ。
●主人公の少女・海ちゃんはキチンとしまくってる。健全過ぎる。非の打ち所がない。朝目を覚まして、フトンたたんで身支度して髪の毛を三つ編みにして。その身のコナシだけで、意志の強さが伝わるわ。彼女の強さの根拠は、おいしいゴハン。このコは毎日おいしい料理をテキパキ作ってる。その目的は実にシンプル。日々の生活をしっかり生きるコト。その原則に忠実だからこそ、健全になれるんだよなー。お釜でゴハンたいて目玉焼きたくさん焼いて、下宿のみんなで「イタダキマス」する。買い物も洗濯もお金のやりくりも彼女の仕事。そこから制服に着替えて高校へ歩いていく。
●彼女の高校の講堂が取壊しの危機に直面している。この講堂のあだ名が「カルチェラタン」「千と千尋」の湯屋や「ハウル」の動く城に匹敵するような、ユカイな空間。今回のジブリはココが描きたいんだ!ってのが伝わってくる。秘密基地のように魅力的な文化系の部室が数々ひしめき合う魔窟。海ちゃんが暮らす女性だらけの下宿と違って、ココは生活から少し遊離した男の子の世界。太陽の黒点を必死に観測したり、実存主義やニーチェの哲学について思索したり。学園紛争まではイカナイ、ほどよい湯加減もちょっと牧歌的。
「コクリコ坂から」は結局、しっかりファンタジーになってる。魔法もオバケも小人も王蟲も出てこない。けど、現実感が薄まるほど健全過ぎる女の子が、男の子の夢想空間と出会うという意味でファンタジーになってる。1963年はもう半世紀も昔の大過去で、ノスタルジーも感じない。かろうじて山下公園と氷川丸、マリンタワー(1961年開館)がチラリと見えるから横浜だって感じるけど、それがなければ外国だと思うかも。そして、別にとりたてて面白がる程のスジもない。気持ちのイイ人たちが、(物質的には貧しくとも)シンプルで気持ちのイイ暮らしをシッカリ生きている。そして、今の日本には、ソレが実に大切なことだった、という今さらながらのメッセージになる。


実は、映画をもう一本観た。「モテキ」。
●1人でレイトショー23時55分スタート、じゃサスガに時間が余るでしょ。だからその前にもう一本映画を観てたんです。一日に二本立て続けに観るって、大昔の「二本同時上映」以来初めてじゃないかな。しかしこの「モテキ」、「コクリコ坂」の正反対の映画だったな。

映画「モテキ」

現代日本は、なんでこんなにクソみたいに記号と情報が溢れて、ヤヤコシイことばかりになってるんだろう!
●ボクはコレ、身悶えしながら観ました。主人公・フジがまるで自分のコトのように思えて…。彼の部屋が大量のマンガとCD/レコードに囲まれてて、そんで下北沢の街の風景がたくさん出てきて。登場人物の全員が iPhone いじってて、twitter のポロンという着信音が何回も響いて。そんでメガネで。これじゃボクの生活そのまんまじゃないか!(あんなにカワイイ女子たちとは無縁ですけど)
●しかも、画面から滲み出てくる主人公のサブカル人生遍歴がめちゃめちゃシンクロして。枕元にある「まんが道」愛蔵版とか。床に落ちてる日本橋ヨヲコ単行本とか。ネットで鑑賞するももいろクローバーZとか。突然 Perfume が登場する本気のダンスパフォーマンスとか。そしてそのラストカットが BJORK「IT'S SO QUIET」のMV演出(スパイク・ジョンズ監督)のパクリになってるとか。飲み屋のカベに本多劇場系列のスケジュールが貼ってあるとか。毛皮族の江本純子さんの芝居のビラも貼ってあるとか。主人公が泥酔するカラオケ館の一階ファーストキッチンには一時期毎日ボクは通ってコーヒー飲んでたとか。ディスクユニオンのバッグとか。ナタリーとか。DOMMUNE とか。スターバックスとか。バックステージパスとか。FISHMANS とか岡村靖幸とか在日ファンクとか TOKYO NO.1 SOULSET とかが普通にBGMやライブシーンに登場するとか。曽我部恵一バンドとか。ピエール瀧とか。TM NETWORK「セルフコントロール」が実はキライじゃないとか。なぜか下北沢駅前ガード下で水中、それは苦しいジョニー大蔵大臣がアコギ片手に「安めぐみのテーマ」を絶叫してるとか。「神聖かまってちゃんもちゃんと YOU TUBE でチェックするから~(号泣)」とか。憎き恋敵の部屋に飾ってある JACKSON BROWNE のファーストアルバムとか(ちょうど先月400円でLPを買ったトコロだったよ)。エンドテーマが「今夜はブギーバック(SMOOTH RAP)」とか。もうカンベンしてくれーボクの過去をホジクリ返すようなコトはヤメてくれー。
●で、深く反省するのです。主人公もボクもアホみたいにこんな情報と日々戯れてるから、女の子に決定打カマせないのだよーと。勝手に情報や記号をかき集めて勝手に人生ヤヤコシくコジラセてしまっている!実に愚かだ。なんであんなにカワイイ子のオッパイに手を置いてナニもできないのかー!なんであんな愚かな言葉を彼女に浴びせてしまうのかー!身悶えしながら観てた。実は精神安定剤を途中で飲みながら観てた。確かに爆笑映画なのだが、自分を爆笑してるような気分になってくる。自嘲映画だわコレじゃ。
●つーか、この映画観にくるヤツで、主人公・フジを普通に他人として笑える人間はいるのだろうか?レイトショーニ本観終わって家に帰って、ワイフに「ホントにボクと結婚してくれてどうもありがとう」って言ってしまったよ。…即座に「まだ安心してイイ段階かなんてワカラナイわよ」って即座に返されましたけど。

久保ミツロウ「アゲイン」

久保ミツロウ「アゲイン」1巻
●映画「モテキ」が大驀進中の久保ミツロウが新作をドロップ。暗黒の高校三年間を終え卒業式を迎えた主人公が、タイムスリップで高校入学式にワープ&高校生活最初から再スタート。かつて気になってた応援団の女子団長を巡って、彼の青春が変わり始める…。もしかしたらイイ感じの青春をゲットしちゃうかも?
高校3年間が終わって、その瞬間からまたやり直し、なんて個人的にはムリです!またやるの?もう一回なんてとてもムリ!未来を知ってるから上手くやりこなすとか考えられない。神様がやってきて「過去のどのタイミングにでも連れて行ってあげるから、やり直しなさい」と言っても「スイマセン、ムリです。どの場面もギリギリでしのいできたんです、もう一回だなんてホントにカンベンして下さい」とボクは返してしまうだろう。悔いはイッパイあります、でも、なんとか「まだマシ」なトコロで止まってるんです。もっとヒドいコトになってた可能性の方が高い。やり直しなんて考えられません。


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