「池ノ上ふれあいバザール」。商店街でフリマをしてたんです。
●下北沢のお隣の駅、池ノ上の商店街で、先週フリーマーケットをやってたんです。そこで娘ヒヨコと、休日の午後をブラブラ過ごして買い物をしてました。

池之上ふれあいバザール

●例によって掘り出し物が結構ありました。
三谷幸喜カントク「THE 有頂天ホテル」DVD300円とか。朝倉世界一の1992年のマンガ「アポロ」150円とか。東村アキ子「テンパリストベイビーズ」150円とか。吉田秋生「イブの眠り」全五巻125円とか。PRINCE の1981年のアルバム「CONTROVERSY」100円とか。

PRINCE「CONTROVERSY」

PRINCE「CONTROVERSY」1981年
●邦題が「戦慄の貴公子」。同時代の CHAKA KAHN のアルバムをこの前聴いてたんだけど、そこから比べちゃうと突然変異のような新しさがココにある。タイトでジャストでミニマルなファンクグルーヴに痙攣的なギターと両性具有的なボーカル。ホントに戦慄です。

吉田秋生「イブの眠り YASHA NEXT GENERATION」

吉田秋生「イヴの眠り YASHA NEXT GENERATION」全5巻
吉田秋生の代表作「BANANAFISH」の系譜に繋がるアクションマンガで、「YASHA - 夜叉 - 」
の続編にあたる作品…なんだけど、「YASHA」を読んでないから正直しんどかった。ただし、物語のバックグラウンドには、ハワイやポリネシア、沖縄の自然信仰が溶け込んでいて、微妙な隠し味になってる。

●個人的にチョー嬉しかったのは、中山康樹さんのジャズ評論を二冊100円でゲットできたこと。
「黒と白のジャズ史」(平凡社/定価1800円)と「ジャズ・ヒップホップ・マイルス」(NTT出版/定価1700円)。中山康樹さんは日本のジャズ評論の第一人者で、とくに MILES DAVIS には非常に詳しく、そんで THE BEATLES BOB DYLAN などのロックや、桑田圭祐さんの音楽にも造詣が深い。非常に興味深い。これが100円ですわ!フリマの醍醐味だね。たまたま菊池成孔/大谷能生「M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究」を毎日ワクワクしながら通勤電車で読んでいるボクにはうってつけの発見。わーここはタップリとジャズが聴きたい。


ということで、CHARLIE PARKER を聴く。
●1940年代。ジャズの革命児。ビバップの創始者。通称「バード」。天才的アルトサックス奏者…でありながら、その実生活は麻薬とアルコールとスキャンダルだらけ、そしてあだ名の由来通り大好きなチキンだらけで、手っ取り早く言えばサックスを持ったチンピラ、36歳の短い人生を焼尽してしまったダメ人間であります。

CHARLIE PARKER「Bird On 52nd Street」

CHARLIE PARKER「BIRD ON 52ND STREET」1948年
●アルバムタイトルにある「52丁目」ってナニ?ビバップジャズのムーブメントが発生した場所は、ニューヨークの52丁目にたくさんあった小さなジャズクラブと言われております。普段はビッグバンドで白人好みのスウィングミュージックを演奏しながらも、いざ仕事が終われば夜な夜なこうした黒人クラブに集まって、サケとクスリにまみれて発狂したような強烈なアドリブプレイをゲームのように交換してたのがビバップの始まりです。
●そんな場所で演奏されてたワケですから、この時代の音楽にマトモな録音がキチンと残ってるわけではありません。この音源はバードの熱心な信者が個人的に録音してたモノ。そのワイルドすぎる録音状態は今の耳には大分強烈です。狭苦しいアングラクラブの喧噪や熱気がザリザリしたノイズの中にそのまま封じ込まれています。ドラムのドバドバとバードの奔放過ぎるサックス以外はナニがなんだかわかりません。しかし、そこも含めてビバップ!曲芸めいたアドリブの乱暴ぶりにひたすら浸るしかないのです。
●実は、ボクの父親は熱心なバードファンでした。ボクが幼稚園生~小学生だった頃、父親はこの手の最低な録音環境のLPをデカイ音で鳴らしておりました。ボクはそれがイヤでイヤで。ジャズといえばこのガサガサした録音と神経症のようにパラパラパラパラせわしく動きまくるラッパの音、この世で最も耳障りなジゴクの音楽と思ってました。このCDを聴いた瞬間、その当時の古い少年時代の印象がウワッと蘇りました…ボクにとっては昔も今も正しくバードビバップは死ぬ程耳障りで、世間のイメージとしてジャズがなんとなく身にまとっている洗練された気分とは程遠い凶暴さをキチンと備えていました。

CHARLIE PARKER「CHARLIE PARKER STORY ON DIAL VOL.1 WESTCOAST DAYS」

CHARLIE PARKER「CHARLIE PARKER STORY ON DIAL VOL.1 WESTCOAST DAYS」1946~1947年
●1940年前半あたりから評判を集め出したバードたちの新しいジャズの潮流ビバップは、録音物としては1944年あたりから登場。徐々に評判を高めてゆきます。そんで1945年の暮れ、バードとその盟友 DIZZY GILLESPIE のバンドは西海岸巡業を実施、これがビバップが初めて西海岸エリアで演奏された瞬間。そんで一行はニューヨークにフツウに帰る…はずだったのですが、バード本人は飛行機のチケットを払い戻して使い込んじゃう。マジで家に帰れなくなったバードは、そのままロスに居着いて一年以上もクラブで演奏するハメになったのです。ほら、バードってダメ人間でしょ。
●このCDは DIAL という名前のロサンゼルスのレーベルが録音したバードの演奏。レコードショップから進化した新興レーベルが、この居残りバードと約束して録音の契約を取り付けたのだ。5回に分けて行われたセッションだけど、初回はメンバーのドタキャンでほぼ不発。3回目は奇跡的な内容が収録できたけど、クスリで完全にラリってたバードレコーディング直後に精神病院へ入院。半年空けて行ったセッションでは、入院先のカマリロ精神病院の名前を拝借して「RELAXIN AT CAMARILLO」という曲を書いてきた。でも、スタジオ録音はクリアで明瞭。

CHARLIE PARKER「CHARLIE PARKER STORY ON DIAL VOL.2 NEW YORK DAYS」

CHARLIE PARKER「CHARLIE PARKER STORY ON DIAL VOL.2 NEW YORK DAYS」1947年
●さて、やっとロスからニューヨークに帰ってきたバード。でも DIAL との契約はまだ残ってる。しかしこの人性根がチンピラですからそんなの無視してニューヨークの他のレーベルとサクサク録音を始めちゃうのです。DIAL はしょうがないので拠点をロスからニューヨークに移してまでして、バードの録音を企画します。これがこの音源。文字通り「鳥」のように空高く舞い上がるように自由なソロを展開しております。ちなみにバンドメンバーは、若き MILES DAVIS、ドラムに MAX ROACH、トロンボーンに J.J. JOHNSON、ピアノに DUKE JORDAN、ベースが TOMMY POTTER


●ついでに、最近気になるマンガ。ふと気づくと全部女性作家だ。
東村アキコ「海月姫」8巻。むーん、このマンガ、だんだんクサレ縁になってきたかも。「テンパリストベイビース」も読んだことだし、完結編が出た「ママはテンパリスト」に乗り換えるか。「主に泣いています」は連載でチェック中。久保ミツロウ「アゲイン!!」2巻。「時をかける少女」を3本まとめて見てからタイムスリップものが気になる。石井あゆみ「信長協奏曲」1~5巻。こちらは現代高校生が織田信長にすり替わるタイムスリップもの。オモロい。羽海野チカ「3月のライオン」6巻。南Q太「ひらけ駒!」しかり、女性の将棋マンガがイイ!末次由紀「ちはやふる」13~14巻。アニメも評判イイらしい。実写映画化も時間の問題か。杉田圭「うた恋い。」1~2巻。百人一首の当事者たち、在原業平小野小町、文屋康秀といった歌人の生活や恋愛をマンガ化。そもそも小倉百人一首自体が600年分の和歌作品アーカイブを整理選択した結果という事実に驚愕する。杉浦日向子「百日紅」上下巻。江戸・化政年間、葛飾北斎の日常をホワッと描く。変わらない日常を豊かに、粋に生きる江戸都市生活。カンケイないけど娘ヒヨコに「サルスベリの花ってキレイだよね!」と言われてビビった…だってボクはサルスベリの花なんて意識してみたことがない。もう一冊杉浦日向子「ゑひもせず」。江戸時代に心魅かれてる。でもこの作家、故人。下北沢のガレージセールで10円で買ったんです。西炯子「西炯子のこんなん出ましたけど、見る?」。この作家さん、最近本屋で異常に目立つ。気になる。

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