先週の金曜日は「LIVE NEXUS PRESENTS 岡村ちゃんとかまってちゃん」@新木場 STUDIO COAST。

岡村ちゃんとかまってちゃん

神聖かまってちゃんと、岡村靖幸の対バンイベントだなんて!スゲエ!ある意味ムチャ。
●あのカッコイイ赤いスピーカーが天井からぶら下がるスタジオコーストはホントに久しぶり。前にココに来たのは MADONNA のシークレットギグだったです…。

神聖かまってちゃんの方は、まー相変わらずでした。相変わらず音がガチャガチャで。サポートのバイオリンのオネエさんが、とても楽しそうにその小柄な身体をビートに合わせて揺すぶっていたのが印象的でした。

そんで、岡村ちゃん。岡村靖幸。
●3回も薬物の不法所持で逮捕されながらも、失われないそのカリスマ。90年代サブカル~「モテキ」世代からの再評価、そして復活アルバム「ETIQUETTE」で最前線完全復帰。「岡村ちゃんは絶対見た方がイイ」と先輩からも大推薦されて、今回は無理矢理時間を作っての参戦でありました。
●腹に響くドでかいキックとベースのファンクビートにのって、ブラックスーツにブラックタイ、そんであの黒ブチメガネの岡村ちゃんが登場。誰にもマネできない痙攣的なダンスにコッチのテンションも急速沸騰!一曲目から代表曲「どおなっちゃってんだよ」、続けざまに名バラード「カルアミルク」、出し惜しみしない展開に鳥肌が立つ!そしてそのままノンストップのファンクショー。強靭なビートを完璧に支配してステージ狭しと踊り歌う岡村ちゃんは、確かにカリスマなのでありました。この人46歳なのになんでこんなにカラダが動くんだろう?天才とナントカは紙一重、MCなど1ミリもせずに楽曲だけに集中する彼のパフォーマンスには狂気寸前の近寄り難さがあるのでした。ライブ後半の「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」の流れには、思わず涙チョチョ切れ、胸熱くなる思い。この辺りの楽曲を収録したアルバム「家庭教師」は1990年のリリース。20年以上も前のコトなのね。「青春って123ジャンプ!」ボクの青春って一体ドコ行ったのだろう?

エチケットLIVE2011

●これ、近日発売の「エチケット」ツアーを収録したブルーレイ。見たい!そんでこのメガネが欲しい!

http://okamurayasuyuki.info/「岡村靖幸 OFFICIAL SITE」
●現在、こちらでは「BU-SHAKA LOOP」という楽曲が無料ダウンロードできます。ミュージックプロモ全編もこちらで見られます。100%意味のナイ歌詞に妙な説得力が宿る天才が速やかに味わえます。「ペンペンペンペンペンペン草!」

●会場では、女優・成海璃子さんを見かけました。ゲストパスをつけたとてもキレイな美人さん…と思ったら、わホンモノだよ!みたいな。彼女、有名な日本パンクファン。フェイバリットにあぶらだこを挙げるような人ですから、この日は神聖かまってちゃんを見に来てたのかな。


●マンガ生活

久保ミツロウ「アゲイン!!」3

久保ミツロウ「アゲイン!!」3巻
「モテキ」岡村靖幸再評価に一役買った90年代サブカルマスター・久保ミツロウさんは、なぜか応援団にも一家言あるようで。絶滅寸前の応援団文化を背景にして、男子&女子高校生たちのアレコレすったもんだと逆ギレがギクシャクし続ける物語。この人こそ、青春をコジラセまくってるタイプなんだろうな。

天堂きりん「きみが心に棲みついた」

天堂きりん「きみが心に棲みついた」1巻
●コレも大分痛々しいマンガです。カワイい絵柄なのに、サディスティックな男が主人公の女の子・キョドコの感情をガチガチ踏み壊す様子が残酷過ぎます。恋愛ダークサイドキョドコPTSD寸前な挙動不審ぶりは、なんだかボクのビョウキ面を微妙に刺激して、他人事に思えないリアルさで迫ってきます。コレ痛過ぎて、続きが読めないかも。

西炯子「姉の結婚」

西炯子「姉の結婚」1~2巻
アラサー女性の枯れ専願望を甘く描いた「娚の一生」にボクは確実にシビレタのでありますが、コチラはさらに妄想度が深くてややついてイケない予感。中学生時代のブサイク級友がイケメン医師になってアラフォーの主人公をストーキングしてきて、結果なんだかマンザラでもありません、みたいな微妙なカンケイって…サスガにリアリティがない。でもでも、人生全般に醒め切ってるアラフォー女性の、潜在的な恋愛本能再点火願望ってのは社会的なニーズがある観点なのかもしれない。

中川いさみ「ストラト」1巻

中川いさみ「ストラト」1巻
●アラフォー女性が、老後をボンヤリ眺めながら、それでも自分のセクシャルな部分に仄かな残り火を感じてるという状況に比べ、ここに登場する47歳/男性/マンガ家&その周辺の人々は大分幼稚っぽいのであります。「どーも最近なんもかんもうまくいかない。仕事は減る一方だし、すぐ疲れるし、頭はどんどん薄くなるし…でもとにかくこのまま一生懸命がんばれば楽しい老後が待っているとでもいうのか?待っている訳がない!!楽しい隠居生活なんてありえない!もう老後なんてない!!楽しみを老後にとっておくなんてナンセンスだ!」で、結果思い至るのが、ギターを演奏する事。ギター初心者のまま棺桶に入りたくない!なんだか底の浅い思考でないですか?
●そんで中川いさみ氏は、楽器を買い、合宿で練習して、バンドを結成して、泉谷しげるに怒られたりすることになる。なんのこっちゃ!?でも結局のトコロ、男はこういう生き物で、奇妙なオモチャをイジって一生を終えるモノなのかも知れない。女性は常にオトナで、男は常にコドモ。

山田芳裕「へうげもの」

山田芳裕「へうげもの」(講談社文庫)
●この作品は「モーニング」の連載でチェックしてるんですけど、改めてマンガ文庫の一巻から読み返してます。連載では関ヶ原の合戦に突入、主人公・古田織部のキャリアもあともう少しで絶頂期に入るのかと。そこで今一度最初から読み直して、織田信長配下の弱小武将だった彼をおさらいしたいと思ったのでした。
中川いさみはギターにハマったワケだけど、この人は戦国の世にあって骨董や茶器、様々な美術に心奪われている。戦国武将文化系。物欲に命を懸けられるか?ある意味でナンセンスだし、ある意味でホンモノ。ボク自身は明らかにフェティッシュな文化系物欲礼賛主義者で、毎日楽しくCDやレコードを聴いたり、好きなマンガや本を読んだり、映画やDVDをゆっくり観て過ごしたい人間。根本は変わらないような気がする。彼の愚かさはボク自身の愚かさ。

石井あゆみ「信長協奏曲」6

石井あゆみ「信長協奏曲」6巻
●日本人は戦国時代が大好きで、この時代を様々なアプローチで描いて楽しんでる。「へうげもの」も抜群にユニークだが、ココに描かれる織田信長像もユニーク。彼は脱力系ゆとり美少年で、その脱力ぶりがそのままこの時代の革新性となって戦国社会を出し抜く。
●たくさんの戦国マンガが同時並行で、ときどき混乱する。「へうげもの」が1600年の関ヶ原で、「信長協奏曲」は1570年の姉川の戦いヤングマガジン連載の宮下英樹「センゴク天正記」は1581年因幡鳥取城の兵糧攻めが描かれている。ちなみに、野球マンガも混乱するんだよね。どこで誰がどんな立場で戦ってるのか、一瞬区別がつかなくなってくる。中原裕/神尾龍「ラストイニング」三田紀房「砂の栄冠」の甲子園大会は、両方ともオモシロ過ぎて混乱してしまう。

しりあがり寿「あの日からのマンガ」

しりあがり寿「あの日からのマンガ」
まーこんな風にムダに日々を浪費しているうちに、3月11日がやってきてしまう。あの日から一年。あっという間だったか、長い長い一年だったか。
●震災発生を受けて、3月15日の朝日新聞夕刊連載「地球防衛家のヒトビト」しりあがりさんは震災/原発/放射能に言及し始める。この本はそこから7月12日までに各所で発表された震災関連の作品を束ねて、なんと8月5日に発売された単行本だ。なんてテンポ感だろう。
●ココには、あの瞬間の不安がそのままの空気感で閉じ込められている。今は意識のスミに追いやってしまったあの恐怖や義憤や苛立ちや怯えや絶望がそのままのカタチで刻まれている。ウマいコト折り合いをつけて生きていくのが適応力の高い人間の賢いスタンスかもしれないけど、ボクはそんなに賢くないタイプの人間で、こんな時代を作ってしまったダメな世代としての後ろめたさを、どうすることも出来ずにずっと抱えて生きていくのだと思う。


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