●うー。忙しい。しんどいよー。
●昨日、ヨガに行ったら、あまりに左右不対称なカラダの動き方にビックリした。
●右で出来る動きが、左だと激痛が走るとか。今日は特にヒドかった。
●それと、ポーズを作ってる途中でそのまま眠るとか。先生に言われる「ハイ、コッチ戻ってきて下さい」

●でも、まだ多少の余裕はあるんだろうな。
なぜなら、ハードな音楽を聴くことができるから。
●ホントに心底疲れてたら、ハードロックなんて聴けないもん。その日に聴いている音楽が、ボクのコンディションのバロメータです。自分の感情の反響が、音楽を聴く行為に見えたりするものです。皆さんも、そういうことありませんか?


AEROSMITH「YOU GOTTA MOVE」

AEROSMITH「YOU GOTTA MOVE」2004年
●今週、お付合いの食事会がありまして。そこでエラい人がロックコンサートの話を始めまして。「日本のコンサートは豪華で大動員も立派だけど、AEROSMITH のコンサートには叶わない」みたいな話。この人は本来音楽に興味もない人で、ロクにファン意識も事前知識もなかったのに、たまたま誘われたホールコンサートで激しい衝撃を食らって実に感動したという。特別の演出があるわけでもないのに、一曲目の一発目の音の鳴りだけで人を興奮に掻き立てるパワーがあった!
●つーことで、そんなバンドの2004年のライブDVDを見ることにする。ブルースカバーアルバム「HONKIN' ON BOBO」のリリースに合わせた、北米&日本をめぐるツアー、そのフロリダ/オーランドのライブを収録してます。アルバム収録メイキングやツアーのオフ風景、本人インタビューなどなども混じってます。30年のキャリアにはメンバーの不和や分裂の危機、ドラック/アルコール問題などなどもあったけど、90年代にその勢いを盛り返しトップバンドの地位を確立してる彼ら…その貫禄がたっぷり堪能できます。STEVEN TYLER は現在お酒もヤメちゃったそうです。健全なカラダに健全なパワーは宿るのです。
●ボクとしては、もちろん迫力満点のバンドも最高なんですが、ライブの随所にカットバックで差し込まれるお客さんたちの様子が最高で!アリーナを埋め尽くす数万人の中から選りすぐったナイスなリアクションのお客さん。ブロンドのロングヘアと大きなバストを目一杯強調した女の子たちがフェロモンモンと踊りまくってる。さすが南国フロリダ、スキニーなTシャツでおヘソ丸出し&ボディラインくっきり、そんな子たちがビール片手に「イェーイ!」ってやってるとかなりゴージャスですよ。全員がそれぞれ気ままに歌ったり踊ったり…そのフランクな気分がタマラン。いやーアメリカンロックッてイイですねー!ヘルシーなエロが全開です。
●でね、もうこうなるとお客さんカットばかり気になり出して。よーく見ると、別段カワイくない子も大勢いる。バストよりも5倍の迫力をもつ二の腕をボヨンボヨンさせて踊る女の子とか。よく見ると実はオバさんだとか。でも全員がすごく楽しそう!ローティーンの早熟な女の子が友達とドキドキしてる様子、メガネの地味っ子が目一杯自分を解放してシンガロングしてる様子。恋人同士でウデ絡ませてビートに身を揺する様子。オッサンだって目が離せない。ポロシャツをテッペンのボタンまで留めてるマジメな男性が絶叫しまくってる。ウデに入れたタトゥーがマッチョ気取りだが実はただの百貫デブがビールをガブガブあおってる。とにかくミンナの笑顔が眩しいね。
●実はハードロック/ヘヴィメタルは本来ボクにとってかなりの苦手分野なのです。でもこんなヘルシーなエンターテインメントとして成熟してる音楽ならば、そこにネガティヴになる理由はないよね。

VAN HALEN「A DIFFERENT KIND OF TRUTH」

VAN HALEN「A DIFFERENT KIND OF TRUTH」2012年
VAN HALEN の新譜ですよ。こんなの聴いちゃった。25年前に袂を分けた初代ボーカリスト DAVID LEE ROTH の完全復帰アルバムという触れ込み。でも「YOU REALLY GOT ME」を収録したファーストと「1984」しか聴いたコトないボクは、2代目シンガー SAMMY HAGER の声なんてそもそもロクに知らないので、そのご利益はよく分かりません。確かにワイルドな DAVID の声はとてもユニークで、ザクザクしたギターとの相性は抜群。
●これはボクの自説ですが「普段マジメな社会生活を送っている人ほど実は密かにハードロック/ヘヴィメタル好き」という傾向が世間にはあるような気がします。普段はとてもキレイな敬語を話し、気配りや礼儀を重んじ、常に贈り物やお手紙を欠かさない、ビックリするほどマジメな知人が、facebook で「久しぶりにタワーレコードで買い物をしてしまいました」と報告した時の写真が、ビックリするほどのハードロック20枚マトメ買いだったのを見て、より一層この自説の信憑性を確信しました。おどろおどろしいジャケのヨーロッパ系ヘヴィメタCDをドバッとマトメ買い……ヤバい!この人、普段の生活で溜めてるナニモノかを、このヘヴィメタで代謝してるのか…あの温厚な物腰のウラに思いっきり濃いドロドロの闇が潜んでるのね…それからその人と会うのがちょっとコワくなりました。
●実はこの VAN HALEN の新譜は、その知人が買ったCDの山の中で一番ライトなモノでした。アメリカンロックのヘルシーな痛快さは、大切なコトのような気がします。

VAN HALEN「VAN HALEN」

VAN HALEN「VAN HALEN」1978年
●久しぶりに引っ張り出して、この歴史的デビュー作も聴いてみました。ライトハンド奏法とか、そのへんのテクニカルな意義は、プレイヤーではないボクにはわかりません。でも「YOU REALLY GOT ME」はやっぱりヒリヒリしてる。うん、カッコイイ。今冷静に見ると、完全にパンク革命期にカブってるのね。あ、最新作は、DAVID LEE ROTH 復帰ではありますが、完全オリジナルメンバー集結ではありません。長くベーシストを務めた MICHAEL ANTHONY は2006年で脱退しており、その代わりに EDDIE の実子 WOLFGANG VAN HALEN が加入しております。DAVID 以外は全部家族だわ。

BON JOVI「GREATEST HITS - THE ULTIMATE COLLECTION」

BON JOVI「GREATEST HITS - THE ULTIMATE COLLECTION」1984~2010年
VAN HALEN が切り拓いた80年代のヘルシーなハードロックのあり方を、ポップミュージックシーンのド真ん中で引き取ったのがこのバンドなんでしょうね。LAメタルと呼ばれた一群(MOTLEY CLUE とか GUNS N' ROSES とか)はやっぱ素行不良甚だしかった気がしますが、ニュージャージー出身の BON JOVI には親御さんを安心させる育ちのよさを感じます。オルタナティブロックが台頭する90年代の逆風時代も一応キチンとサヴァイブした理由は、やっぱこの堅実さにあるのでしょうか。
●CD二枚組の分量でブチカマされるヒット曲の数々は、特別なファンじゃなくても聴き馴染みのあるモノばかり。かつて、ちょっとダサイオールジャンル系のクラブに行った時、1986年のヒット曲「LIVIN' ON PRAYER」がフツウに EARTH WIND & FIRE などの定番ディスコに混じってプレイされてて、そんでフロアが全員で大合唱してる様子を見たのが印象的でした。ああこの曲ってそういうポジションにあるんだ…ある世代の大きな共有体験になってるってことでしょ…ちょっと感動した、意味は自分でもよく分からんけど。
●90年代に AEROSMITH が完全復活したアタリで、シーンの主導権は彼らに奪われてしまった気がしますが、まだまだ現役。がんばってくださいな。

JEFF BECK「EMOTION  COMMOTION」

JEFF BECK「EMOTION & COMMOTION」2010年
●うわ。ヤードバーズ三大ギタリストまで来てしまいましたよ。この人の長いキャリアの中では、60年代末、ROD STEWARTRON WOOD と一緒にやってた第一期 JEFF BECK GROUP に親近感があります。それとハードロックな BECK, BOGERT & APPICE とか。名作と言われる「BLOW BY BLOW」「WIRED」といった70年代フュージョンは正直ピンとこなかった…まーこのヘン聴いてたのは高校生の頃だから、今聴けば全然違う印象を受け取って楽しめるかも。
●年齢も60代後半、立派なジジイになったギターヒーローは、このアルバムにおいてオーケストラを背負ってプッチーニ「誰も寝てはならぬ」をやったり JUDY GARLAND「OVER THE RAINBOW」をやったりと、完全にハードロックとは別の領域へ突っ込んでしまっています。一方で、JOSS STONE などのシンガーをフィーチャーした曲も収録されてる。英国 R&B 女傑の JOSS STONESCREAMIN' JAY HAWKINS「I PUT A SPELL ON YOU」を渋くカバーする様子はフツーにカッコいいです。

ここまで紹介したCDは、実は全部 SHM-CD。高音質らしい。
●だから、iPod でなく PC でもなく、CDプレイヤーで聴きました。どれだけ違うかよく分からない。だけど、ダウンロードではダメという必然性/付加価値がなければ、もう音楽はパッケージメディアで買ってもらえないってコトなんでしょうかね。この買い手/売り手の発想、ムダ金持ってるオヤジにムダCD買わせるだけに留まってませんよ。韓流ファンの若い子がボヤいてましたもん。「韓流のCDって、ムダにパッケージが大きくて大変なんです。写真集とかのオマケがつき過ぎてる。片づけるのが大変」これも付加価値。ダウンロード対抗策なんだろうなー。


●読書。

樋口毅宏「さらば雑司ヶ谷」

樋口毅宏「さらば雑司ヶ谷」
●ハードボイルドな暴力小説。最近話題なのか、平積みになってたんで読んでみました。「小説界のタランティーノ現る!!」って帯コメ。新興宗教、中国ギャング、殺人殺人殺人。少々露悪的すぎる気も…。つーか、雑司ヶ谷ってドコ?こんな物騒な街だっけ?池袋と護国寺と目白と早稲田の間あたり?作者は…コアマガジン社「BUBKA」の編集をしてた人なんだね。
●本人が一番最後のあとがき?で、この作品を書くにあたっての元ネタを列挙してる所が斬新であります。「池袋ウエストゲートパーク」(ドラマ)「グラップラー刃牙」「さくらの唄」「カメレオン」(マンガ)「人間交差点」「ドランクモンキー酔拳」中島みゆき「悲劇の誕生」ランボー詩集「北斗の拳」Q・タランティーノ「嘔吐」みうらじゅん「幕張」…などなどと様々な固有名詞が続きます。コレらの要素を見事カットアップして引用編集するセンスがとりもなおさずタランティーノ的というコトなのですね。

百田尚樹「風の中のマリア」

百田尚樹「風の中のマリア」
●予備知識もほぼない中で読んで、すっごく楽しんだ小説!主人公がスズメバチらしいってコトがひっかかって読んでみたんだけど、コレが予想以上にオモシロい。確かにスズメバチばっかり、そしてその生態をしっかり描いてるんだけど、それがSF小説のようにも見えるし、ハードボイルド小説にも見える。2日間程度で読めちゃうので、是非先入観なく読んで欲しいです。それと、「ヴェスパ」ってラテン語でスズメバチの意味だったのね。モッズが愛したあのスクーターは、スズメバチだったんだ。


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