先日、たむらぱんのライブを見ました。

たむらぱんのライブ

たむらぱん「mitaina TOUR」@渋谷 O-EAST 3月21日
●あ、わりと時間経ってた。早くブログに報告しなきゃと思ってたのに。

たむらぱん「mitaina」

たむらぱん「mitaina」2012年
●このアルバム、一時期めっちゃ愛聴していたのです。たむらぱんと言えば、ロッテのガム「フィッツ」CMソングで「噛むんとふにゃんにゃんにゃにゃにゃんにゃにゃん」と楽しいボーカルを披露しているシンガーソングライター。とはいえあの曲はあくまでオールドスクールアニメ「狼少年ケン」の替えウタであって彼女のオリジナルではありません。そこで彼女の本質がナニかと考えて聴いてみたこのCDがとてもステキだった。楽曲の1つ1つが実にチャーミングでポップ、でもよく聴くと一曲の中で実に様々な展開を盛り込んでてその贅沢ぶりがもうプログレッシブなほど。そこでさらにもう1つこんな展開に行くんだ!?というオドロキがある。楽しい。
「ファイト」という曲が、ボクの中では完全にプログレッシブ。オモチャのようなイントロダクションから大きなオーケストレーションに急展開するスケールが好き。それでいて平易な言葉で聴く者の背中を押すメッセージがある。新プロジェクト立ち上げの長いトンネルの中で、この曲に励まされたことは何回もある。ルールなき世界に立ち向かう勇気がわくのです。のちのちの良い事を待つつもりで。

 「楽しくなるさ だからあきらめないで 楽しくなるさ のちのち良いことあるよ
  振り回される事も仕方ない 人は皆それぞれ自我があって 
  だからこそここは面白いんだ 運命無き世界」
      FROM 「ファイト」
  
●一方で、敢えてハードコアパンクなアプローチもあって。UKハードコアバンド SNUFF とコラボした曲「フォーカス」オイパンク寸前までイッてて笑っちゃう。気負いのない軽い言葉で実は地球規模のエコを歌う「イェイ」もステキだね。
●マイペースな人柄がフワワンと伝わってくるライブはホントにピースフル。6人バンドを背負ったリッチなサウンドも、たむらぱん本人のヘンテコなサルエルパンツも、楽しかったです。



●最近気になる、女子の音楽。
チャットモンチー「テルマエ・ロマン」
チャットモンチー「テルマエ・ロマン」2012年
●ドラマー脱退を経て二人体制になったチャットモンチーの再始動シングル第二弾。深夜アニメ「テルマエ・ロマエ」の超脱力演出や、入浴というテーマにアリガチなノホホンな癒し感を、大きく裏切るソリッドなガレージロックで実は何度もリピートしてしまった中毒性の強い曲。あくまで「おフロ」ネタで歌詞を構成してるんだけど、全部が疲れた女子の孤独なブルースとマイナーコードに着地してる。さすが!

 「ここは一日の最後の場所 湿度の神がつかさどる
  びしょ濡れの心をさらして 乾くまで見守ってもらおうじゃないか
  裸の付き合いは うん 嫌いじゃないよ
  隠しても無駄なものが この世には多すぎる」
  

●二人体制シングル第一弾「満月に吠えろ」は、実はピンとこなかった…んだけど、実はホントに2人という単位にこだわって制作されてるコトに気付いて驚いた。ホントにドラムとギター1本だけで構成されてるんだもん。
ねごと「ex Negoto」
ねごと「ex Negoto」2011年
●まだ20歳を過ぎたばかりの女子4ピースバンドのデビューアルバム。今どきのロックバンドに共通してる瑞々しい感覚が、疾走するビートと淡く滲むギターとピアノの旋律にのってフワリと浮かぶのが好き。線が細いボーカルがバンドサウンドの中で精一杯に振る舞おうとしているバランスが愛おしい。

MASS OF THE FERMENTING DREGS「MASS OF THE FERMENTING DREGS」

MASS OF THE FERMENTING DREGS「MASS OF THE FERMENTING DREGS」2008年
●この神戸出身のガールズトリオの音楽は実にクールだね。今は亡き ITUNE MUSIC STORE のオススメフリーダウンロードでこのアルバムの収録曲「IF A SURFER」をタダ聴きした瞬間からガッチリハメられたです。ギター&ベース&ドラムの3ピースが、シューゲイザー/ノイズ系オルタナ的な爆音グルーヴを展開します。意味蒸発気味のボーカル&リリックが凶暴なロック推進力の中で甘いアメの棒のように美しく溶け伸びて行く様子は実に甘美で、BLONDE REDHEAD、ASOBI SEKSU、はたまた YO LA TENGO といった海外バンドの音楽を連想します(←比喩が意味不明?)。いやベースが力強く弾む疾走スピードは今挙げたどのバンドよりも高性能で分かりやすいよ。まさに痛快。重力を無視して浮遊する女子ジャケの気分も音楽にスゴくマッチング。音楽の中で女子はいつも自由だよ。

MASS OF THE FERMENTING DREGS「ゼロコンマ、色とりどりの世界」

MASS OF THE FERMENTING DREGS「ゼロコンマ、色とりどりの世界」2010年
●メンバーチェンジを経てドラマーが男子になり、そんでメジャーからリリースとなったこのアルバム。リリック&ボーカルの意味合いがやや膨らんだ印象がメジャー仕様。ゼロコンマの刹那に宿る爆音カロリーがマグネシウムのように激しく燃焼して極彩色の虹を描くよう。渦巻くロックグルーヴにサイケ混じりのエコーが滲みます。もちろん従来通り、意味蒸発グルーヴでバキバキに疾走するところも目一杯です。あれ?幾何学的ギターリフがちょっとマスロック入ってます?
●このアルバムの発表後メンバーが徐々に抜けていって、現在は、ほぼ全ての作詞を担当するベーシスト/ボーカルの宮本菜津子だけのソロユニットになってしまっている模様。

GO!GO!7188「アンテナ」

GO!GO!7188「アンテナ」2009年
●このガールズバンド(ドラムは男性)は、先日<解散してしまいました。タフなガレージ風パンクロックと奇妙に和風なメロディの節回しが個性的な音楽で、ホンノリと椎名林檎を連想させるスタイルが面白かったのですが。最近はバンドが生き残るのに厳しい世の中なのかも知れません。


●ちょいと視点を海外アーティストにも移して。

TAM「TAM」

TAM「TAM」2006年
●これは例によってレコ屋の激安ワゴンから、何の正体も分からないまま買った物件。たしか100円。手に取った理由は、レーベルが ECSTATIC PEACE だったから。このレーベルは SONIC YOUTH のフロントマン/ギタリスト THURSTON MOORE が主宰しているトコロだ。ドレもコレも難解な SONIC YOUTH メンバーのサイド仕事、このレーベルの作品もかなりビターな内容ばかりです。それでもボクはソコに吸い寄せられちゃうんだよね。
●で、聴いてみたら、TAM ISABEL PARDO という女性シンガーソングライターのソロユニットでありました。これまた激しくロウファイ。90年代のニオイがぷんぷん。恐ろしく粗末な録音、無惨なテコテコリズムにすっとんきょうなギター&ボーカルが鳴っております。愛嬌があるんだかないんだかよく分からない地点で騒音だけがガリガリ響いてます。

SLEATER-KINNEY「DIG ME OUT」

SLEATER-KINNEY「DIG ME OUT」1997年
●これも380円程度で買った物件。そしてロウファイ。ホンモノの90年代。グランジの震源地となったシアトルの隣町ワシントン州オリンピアで活躍したガールズトリオ。当時はライオットガールと呼ばれるシーンがございました(「ライオットガール」の関連記事はコチラ http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-757.html)。その一翼を担ったバンドが彼女たちです。あ、レーベルは彼の地の名門 KILL ROCK STARS です。
●他のゴツいバンドやイカレた女子と違って、不思議な育ちの良さを醸すのが彼女たちの魅力。とはいえパリパリ弾き出すツインギターの圧力は十分にスリリングでカッコイイ。90年代ってこんな音がイッパイあったはずなんです。今の若い子が聴いたらどんな反応するんだろう。どうせ激安ですから、見つけたら是非聴いて下さい!



●関連動画



●MASS OF THE FERMENTING DREGS「ひきずるビート」〜「ゼロコンマ、色とりどりの世界」



●ねごと「カロン」〜「ループ」



●チャットモンチー「テルマエ・ロマン」〜「満月に吠えろ」


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