むー。完全に風邪引いた。ゼンソク持ちなので、呼吸が苦しい。
●せっかくの連休だけど、昨日も明日も仕事。今日でなんとかこの風邪なおさないと。
●ということで、白湯にといた葛根湯を静かに飲んでおります。


facebookを眺めると、大勢の知人たちがアチコチにお出かけしててビックリ。「昨日仕事で一緒だったAさんが、瀬戸大橋にいるって書いてるよ。スゴいね」とワイフに行ったら「ワタシにしてみれば、出不精連休なんて当たり前のコトよ!アナタ連休にまともに休めたことなんてナイじゃない!」と切り返された。仕事のナイGW連休なんて確かにあまり記憶にないな…。


●あー。首筋にできてる帯状疱疹も、気になる。ときどき、ヒリ痛む。


●探してる本が、どこの本屋に行ってもナイので、結局アマゾン
●書店がアブナいと言われているから、出来ればリアル書店で買い物したいと思うのに、本当に一番のトコロへは手が届かない。残念。
下北沢レコファンも今年7月にクローズするそうだ。渋谷BEAMS店と合併だそうな。合併だからってナンだって感じ!ショックだよ!リアル店舗がなくなるのはやっぱよくないと思う。


ですので、今日は耳と心と、風邪によさそうなサーフミュージックを聴いてる。

JACK JOHNSON  FREINDS「BEST OF KOKUA FESTIVAL」
JACK JOHNSON & FREINDS「BEST OF KOKUA FESTIVAL」2012年
●これは、ハワイ在住のアーティスト、JACK JOHNSON が地元で仕掛けてきた KOKUA FESTIVAL というイベントの、2005年から2010年にかけての名演奏をまとめたライブ盤でございます。彼は、奥さんと共に「KOKUA HAWAII FOUNDATION」という基金を立ち上げて、地元ハワイの子どもたちの教育や環境に対して様々な活動をしてきたそうな。そんで毎年このようなフェスを開いて活動資金を集めていたという。ちなみに「KOKUA」ってのはハワイの言葉で「手助けする」という意味だそうな。地元に貢献するって、よいね。
●で、JACK JOHNSON 本人と豪華なフェス参加アーティストのコラボがいっぱい。そもそも彼がアーティストとしてデビューするキッカケとなった G.LOVE BEN HARPER など縁深い友人たちはもちろん、シアトルグランジの雄 PEARL JAM のボーカリスト EDDIE VEDDERZIGGY MARLEY DAMIAN "JUNIOR GONG" MARLEY といった BOB の息子たち(見事なレゲエを聴かせてくれます!)、さらには、JACKSON BROWNE、TAJ MAHAL(←現在ハワイ在住なんですって)、WILLIE NELSON、といった大ベテランまで参加してる。日本でもお馴染みのウクレレプレイヤー JAKE SHIMABUKURO をはじめ地元ハワイのミュージシャン、JACK 本人が主宰するレーベル BRUSHFIRE RECORDS のアーティストたち…手作り感満載です。
JACKSON BROWNE JACK JOHNSON が気持ちよく歌い上げる EAGLES のヒット曲「TAKE IT EASY」は爽やかでイイねえ〜。WILLIE NELSON はカントリー世界の大御所という認識であまり個人的には馴染みがないのですが、実は筋金入りのヒッピーで保守系のカントリー界では異端視されている存在らしい。バイオディーゼルの普及運動にも熱心で、これが JACK JOHNSON のエコ志向との接点になっている模様。ああ彼も今はハワイ暮らしなんだ。ボクも老後はハワイに移民しようかしら。

JACK JOHNSON「SLEEP THROUGH THE STATIC」

JACK JOHNSON「SLEEP THROUGH THE STATIC」2008年
●ハワイ生まれハワイ育ちのこの人はそもそも早熟なサーファーで、10代にして大きな大会に招かれる程の実力をもっていたそうな。お父さんも有名なプロサーファー。しかしそのサーフィンで大ケガを負ってプロ生活は引退。西海岸の大学へ進んで映像を学び、その延長で作ったサーフムービーに自分のギターでサントラを付けたのがキッカケになって、その音楽が注目されたという人。G.LOVE のアルバムに楽曲を提供し、BEN HARPER が関連するレーベルからアルバムを出すに至るのです。
●そもそも、なぜサーフィンと彼のようなアコギ一本でのフォークミュージックが結びついたのか?60年代の段階では、サーフロックって「デンデケデケデケ!」 THE VENTURES または映画「パルプフィクション」 DICK DALE「MISALOU」的な荒々しいアプローチだったですよね。サーフ&ホットロッドとかいって、当時の最先端ユースカルチャーとして、自動車爆走ヤロウとかとも結びつけられてたもんね。THE BEACH BOYS もモチロン有名だけど彼らはカリフォルニア育ちってだけでサーフィンしてたのはたった一人だけだったはず。その後の再評価の場面でも、ドチラかといえばパンクシーンとの結びつきが強い印象が。西海岸スケーターロックとかもバリバリのハードコア発だし、SUBLIME もレゲエとパンクの結合形態でしたよね。まさに JACK JOHNSON たちがその世界観を変えたのでしょう。
サーファーが元来持っていた「サーフィンへの愛」や「地元への愛」「同胞への愛」という部分がより際立って、特殊なスピリチュアリズムやエコ意識、ピース思想に到達している感じがします。JACK JOHNSON DONOVAN FRANKENREITER は自分自身にサーファーだった過去があり、その延長の中でこのシンプルでオーガニックな世界観が熟成されたのかも。サーフィンをしているその瞬間の興奮というよりも、サーフィンに寄添う生活全体、サーフィンを囲む環境、人間の暮らし振り…それらを全部飲み込んだ人生のサウンドトラックというべき境地。ボクのヨガの先生が、JACK JOHNSON の音楽にハマっているってのも、ナニかが繋がってる感じがする。オマケに、このアルバムは、ソーラー発電によって電力が賄われているスタジオへ、ハワイからロスまでワザワザ出向いて作ったらしい。
●シンプルがゆえに、この音楽はヘッドフォンで聴いた方が効く。その息づかいも実はキチンと封じ込まれてるから、ゆっくりゆっくり深呼吸するように、この音楽を耳イッパイに吸い込んだ方がイイ。

「THIS WARM DECEMBER - A BRUSHFIRE HOLIDAY VOL.2」

VARIOUS ARTISTS「THIS WARM DECEMBER - A BRUSHFIRE HOLIDAY VOL.2」2011年
●さて、こちらは JACK JOHNSON が主宰するレーベルの BRUSHFIRE RECORDSクリスマスコンピレーション。なぜゴールデンウィークにクリスマスなの?とはツッコマナイで下さい。「KOKUA FESTIVAL」にも参加していたミュージシャンがこちらにもイッパイ。現在は G.LOVE 自身もこのレーベルに移籍、イイ感じのブルースを温もりタップリに紡いでいます。ROGUE WAVE という名前のバンドによる「JINGLE BELL ROCK」が陶酔感漂うエコー気分で最高。BEASTIE BOYS の日系キーボーディスト MONEY MARK もいつの間にかココにおりました。とってもピースでチャーミングな音楽!変わりドコロではUKのシューゲイザーバンド SLOWDIVE のオリジナルギタリスト NEIL HALSTEAD という人物がヒョッコリ在籍。ギターの一音一音の響きを大切にした優しい音楽を鳴らしている。JACK JOHNSON 自身も新曲を2曲投下。東日本大震災当日には公演のために大阪に滞在していた JACK。この年のクリスマスには思う事がいっぱいあったのかも。東北を含むツアーはキャンセルされたけど、スグに寄付を申し出たと言います。
●6枚目と鳴る新作アルバムはいつ?という質問に対し、JACK 本人は「現在予定なし」と答えてるらしい。「曲作りの時間と、ただ生きるだけの時間のバランスが難しい」とのこと。「ただ生きるだけの時間」って一体どんな時間の事だろう?ボクは仕事バカリしてて、実は「ただ生きる」なんて行為は全くしていないのかも知れない。



もうちょいサーフ系の音楽をいってみましょう。女性版 JACK JOHNSON。

TRISTAN PRETTYMAN「TWENTYTHREE」

TRISTAN PRETTYMAN「TWENTYTHREE」2005年
女性版 JACK JOHNSON という触れ込みで登場したアメリカ西海岸はサンディエゴ出身のシンガーソングライターさん。タイトル通り、彼女が23歳の時にリリースしたデビューアルバム。訥々とした彼女の声はやや色気不足な気もしますが、アフターサーフでレイドバックした気分は伝わるのです。当時のボーイフレンドだった JASON MRAZ も参加しております。

TRISTAN PRETTYMAN「HALLO...X」

TRISTAN PRETTYMAN「HALLO...X」2008年
●つつましやかながら、それなりにリッチなバンドサウンドが多くなって、より取っ付きやすくなったセカンドアルバム。WIKIPEDIA を読むと、サーフィンに夢中な彼女が音楽に興味を持ったのは、ANI DIFRANCO の存在を知ってからだそうだ。ここで NY のパンクフォーク女傑が登場するのはなんだが意外だけど、目の前の日常を心こめて歌うという意味では一緒なのかも。サンディエゴの日常を見つめると自然とこんな表現に着地するってコトか。ボクが20年近く前に訪れたサンディエゴの街はキレイな観光都市で(シーワールドとかでシャチのショーを見てしまったよ)、ロサンゼルスの殺伐とした気分からはもっとリラックスした様子だった。

ANI DIFRANCO「DILATE」

ANI DIFRANCO「DILATE」1996年
●せっかくだから、TRISTAN PRETTYMAN が刺激されたというシンガーソングライター ANI DIFRANCO まで行っちゃう。まー彼女にはサーフ感覚は無縁です。ニューヨークという激しい都会生活で、バリバリとトゲトゲしくなってしまったパンクな自意識が、フォークという実は DO IT YOURSELF 精神と実に相性のイイ様式を借りて、絶叫しています。とはいえ、そこは文字通りの絶叫はなく、実にウネリあるオーガニックなグルーヴが緊張感と張りつめた色気を漂わせて渦巻く感じ。時にスキンヘッド、時に長いドレッドでパリパリの気合いを周囲にまき散らす彼女の音楽は、だいぶアナドレナイです。彼女もまた自分のレーベルを持ち、そしてコンスタントにアルバムをリリースし続けている勤勉な活動家であります。




川上未映子さんの本を読む。

川上未映子「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」

川上未映子「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」
●芥川賞作家となる川上未映子さんが、その受賞以前からブログに綴っていた文章をまとめたエッセイ集。気取らない大阪弁で語られるその文章に独特のグルーヴがあって、内容に関係なくその文章グルーヴにグルグル巻き取られてしまうような感触。これほどの体験はないってホドの中毒性グルーヴに、こりゃ楽しい!とクスクス笑いながら読んでしまうのです。こんな文章を書けるようになれたらな…なんて一瞬だけウットリと考えました。
●あ、芥川賞作品「乳と卵」も読みました。おもしろかった…。グルーヴィにという性が語られています。
●音楽アーティストとしての、未映子さんの作品はまだ触れた事がない。いつか聴いてみたい。

山崎ナオコーラ「指先からソーダ」

山崎ナオコーラ「指先からソーダ」
●やはり女性作家のエッセイ集。川上未映子さんのような不定形グルーヴというよりは、硬質で透明度の高い文章が印象的。美しい言葉の力を信用している感じが伝わってくる。文章家としての潔さというか。なんだかマンガ家・今日マチ子さんと印象がかぶるのはマチ子さんの作品「炭酸水の底」とタイトルの印象がカブルからかな?


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