「地上最大の手塚治虫」展@世田谷美術館、に行ってきた。
●あまりにも、フライヤーのグラフィックが秀逸なので、デカ目に掲載。

地上最大の手塚治虫展


●我が家は、ボクもワイフも、そしてその教育の結果、息子ノマドも娘ヒヨコも、完全な手塚治虫ファンなのでありまして、「火の鳥」「ブラックジャック」「どろろ」「三つ目がとおる」「プライム・ローズ」「ザ・クレーター」「七色いんこ」「ミッドナイト」「日本発狂」「ユフラテの樹」も、全部全員が読んでいるのであります。だから一家でワザワザこんな催しに行くのです、京王線芦花公園駅徒歩5分。

●そんで、今回のお目当ては、企画上映会で、懐かしのアニメを見ること。

100万年地球の旅 バンダーブック

「100万年地球の旅 バンダーブック」1978年
●かつての日本テレビ「24時間テレビ」では、2日目日曜日の午前中に2時間アニメを放送するのが慣習であった時期があります。「愛は地球を救う」というサブタイトルと現在の人気企画「24時間マラソン」にシンクロするモノはナニも感じませんが、この当時の2時間アニメのスケールの大きさに小学生のボクは「愛」と「地球」を感じておりました。そんなシリーズ企画の第一弾がコレ。
●随所に、ブラックジャック「三つ目」写楽保介など、超重要キャラがカメオ出演する…そのツド娘ヒヨコが「ヒゲオヤジが出てきたよ!」と耳打ちしてくる…。作品を横断して同じキャラが様々な設定で登場してくる手法は手塚治虫の独自のスタイルだよねー。一流作品がたくさんあるから、多少のイジクリにも耐え得るキャラがたくさんあるということなんだろう。だってブラックジャックはこの作品では宇宙を放浪する一匹狼のギャングという設定だもん。
●企画展の方で知ったんだけど、「リボンの騎士」の主人公・サファイア姫「ブラックジャック」の数エピソードでシッカリ出演しているという。それはボクも十分読んで覚えてたエピソードなんだけど、サファイア姫だとは思ってなかった…普通に女性の役だったから。

●いつも思うけど、手塚治虫の描く女性は、どうしてもエロチックだよな…。



しかし、我が家の今のマンガブームは、「ジョジョリオン」。

荒木飛呂彦「ジョジョリオン」第2巻

荒木飛呂彦「ジョジョリオン」1〜2巻
●フツウにボクがこのマンガを買って、フツウにボクの自室にしまっていたら、ある日ノマドが「パパズルい!オレにジョジョかくしてただろ!」…すげえ勢いで非難された。オマエそんなにジョジョ好きだったっけ?確かに我が家はワイフもノマドもヒヨコも全員第3部「ジョジョの奇妙な冒険〜スターダストクルセイダーズ」までは全部楽しく読んでいるのだ。第8部スタートは、確かに彼らにとっても事件なのだ。
●そんで、ジョジョリオン。舞台は「S(仙台)市杜王町」。第4部「ジョジョの奇妙な冒険〜ダイアモンドは砕けない」の舞台と同じ。そしてポスト311状況を受けて、東北の郊外都市・杜王町も傷ついた。突如出現した「壁の目」…地震活動で隆起したには不自然過ぎる地形の変化…を受けて、記憶を持たないナゾの主人公が登場する。
吉良吉影、広瀬康穂、東方定助、虹村さん…第4部の登場人物を否応なく連想させる新しいキャラクターは、まだナゾだらけで何が起こるか分からない。もうこれはガマンならぬと、まだ買いそろえてなかった第4部のマンガ文庫全部を一気買い。そんで家族全員で爆読み。そのままの勢いで、イタリアを舞台にした第5部「黄金の風」をコンプリート、そして第6部「ストーンオーシャン」も半分くらいそろえてしまいました。ヤバい、無駄遣いがトマラナイぜ。「スティールボールラン」まであともう一歩。
●1987年に連載がスタートして25年経ってます…その最初を中学生として読んだ自分が小学5年生になった息子と一緒に全く同じマンガを楽しむだなんて予想していただろうか?「ジョジョ」以前の荒木飛呂彦作品「バオー来訪者」「魔少年ビーティー」「ゴージャスアイリーン」も全部息子ノマドは読んでるモンね。ムリヤリ読ませてるんじゃないですよ、アイツはボクの本棚から勝手にピックアップして読んでるんですから。第4部も全部読んだトコロなので、まだ見せてなかったフルカラー・バンドデシネ「岸部露伴ルーブルへ行く」も読ませるコトにしました。「ジョジョリオン」の絵のタッチは、バンドデシネからの影響なのか、手描き斜線多用の立体感がとても丁寧で、25年の成熟がジワリ滲んでおります。

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

荒木飛呂彦「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」
荒木世界の副読本として必修の、ホラー映画の解説書。荒木先生の物腰の柔らかいノーブルな人となりと、異常なほどの粘着性コダワリが、自身の筆で文章化されててこれまた一興。ゾンビへの偏愛とか、たまらんです。
●これに味をしめたのか、集英社新書「GANTZ」の筆者・奥浩哉さんに「GANTZなSF映画論」を書かせてしまって、それが本屋で平積み中。うーん読んだら面白いのかな?


荒木飛呂彦ワールドとロック。

DIO「HOLY DIVER」

DIO「HOLY DIVER」1983年
「ジョジョ」シリーズでは常識ですが、荒木飛呂彦先生はキャラクターなどなどの名前に、ロック史上重要な固有名詞(アーティスト名や楽曲名)をたくさんたくさん用いるのですよね。その趣味に一貫性があるのかないのか、そこは微妙ですが、ドメジャーな名前がガツンと登場するのでビックリです。敵スタンド「グリーンデイ」「オアシス」がタッグを組んで主人公たちに攻撃を仕掛けてくるとか、ちょっと大味すぎるアプローチがガッツリ出てきます。強敵にはそれに相応しい名前が与えられます。「キラー・クイーン」とか「キング・クリムゾン」とかね。
●さて、「ジョジョ」史上最強最凶最重要のライバルが、ディオ・ブランドーです。「無駄無駄無駄無駄無駄無駄」とか「ウィリリリリリリリリリ」とか「貧弱!貧弱!」とか数々の名言があります。「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」も素敵なセリフです。彼は殺した人間の数はカウントしない主義なのです。さて、そんな強敵の名前は、このロックバンド DIOに由来してるってのが定説です。
DIO のリーダー、RONNY JAMES DIO は、RICHIE BLACKMORE'S RAINBOW のオリジナルボーカリストで、OZZY OSBOURNE が脱退した後の BLACK SABBATH に加入した二代目ボーカリストであります。もう立派過ぎるほどのヘヴィメタルエリートであります。その後自分のバンド DIO を結成したのが1982年、このどーしょーもなく仰々しいジャケのアルバム「HOLY DIVER」がデビューアルバムであります。スゴいよねこのジャケ、「ホーリーダイバー」と言いながらも、バタ臭いルックスの悪魔によって荒れ狂う海に放り込まれた男がチビメガネハゲ…どこもホーリーと思えないよ。本来ならヘヴィメタが苦手なボクですが、「ジョジョ好き&ロック好き」というボクの性質を知ってる人がわざわざプレゼントしてくれた物件であります。自分じゃ買えないよね…ヘヴィメタルの面白がり方がよくわかってないボクには、かなり手に負えないスタイル…実に暑苦しいボーカルに、仰々しいギターソロ、ヤベえ、どうしたらイイか、わからない。
●あ、今ウィキみて知ったんだけど、この RONNIE JAMES DIO さん、2010年に胃がんで亡くなってる…。

AC:DC「HIGHWAY TO HELL」

AC/DC「HIGHWAY TO HELL」1979年
AC/DC もその名前をジョジョの強敵に借りられています。第2部に登場する「エシディシ」という敵。まー初めて読んだ20年以上前においても、AC/DC「エシディシ」とするのはムチャじゃないかとマジで思いました。エシディシの仲間は、カーズワムウ「THE CARS = カーズ」は直球ですが、「WHAM ! = ワムウ」もだいぶ無理があると思いました。
AC/DCハードロック/ヘヴィメタルに分類されることの多い音楽のような気がしますが、ボクにとっては全然違う響き方をします。それはオーストラリア出身というお国柄?70年代後半〜パンクイヤーズという時代性?永遠のギター悪童兼永遠の半ズボンヒーロー ANGUS YOUNG のザクザクザクザク歯切れの良いギブソンSGのギターリフはロックとしての普遍性があります。乱暴な熱量と小細工ナシのグルーヴ先行姿勢。面構えも最高。この時期のハードロックって微妙な距離感でパンクロックと共振してる雰囲気があって興味深い。この時代に初めて登場したスラッシュメタルIRON MAIDEN とか)もパンクと同じスピード感を持ってるでしょ。彼ら AC/DC の音楽は、THE WHO のようなラフな60年代ロックと70年代末のパンクロックを、シンプルに「ロックンロール」という言葉で串刺しにする中継点みたいな存在感がある。

●ちなみにエシディシって、コイツです。本当に強敵です。

エシディシ

ディオさまはコイツね。魔王。

ディオブランドー



●明日は、日食だから、もう早く寝るか。くだらないこと書いてないで。


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