「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」
●@東京都現代美術館、に行ってきました。

「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」2

●なんもない連休に、やっと最後で家族らしいイベントを入れたよ。まーテンション上がってたのはボクだけかもしれませんけど。
●この展覧会のキャッチがとにかくスゴかった。「エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。」ズルいわ。衝撃的だけどこの造形がソレを納得させちゃうもんね。
●そして短編映画「巨神兵 東京に現る」。企画:庵野秀明/巨神兵:宮崎駿/監督:樋口真嗣。ココだけでしか見られない!これが見たい!会場入って、全てをすっ飛ばして即座にこの上映スペースに行っちゃったもんね。
●…突如として東京上空に現れる巨神兵。その巨大さと禍々しい造形に圧倒される。そしてゆっくりと大地にそそり立つ。何が起こるのか?大きく開かれた巨神兵の口の中からあのビーム発射装置が現れて…そして圧倒的で絶望的な破壊!破壊!破壊!「ナウシカ」本編では描かれなかった「炎の七日間」の様子が描かれる。徹底的なカタストロフィ。まさにエヴァンゲリオンのセカンドインパクトを連想させる。
「特撮博物館」というコンセプトのもと3DCGは使用不可。その他の展示やメイキング映像で明らかになる、コダワリと職人技の数々にひたすらビックリする。え、そこまで手作業で撮影してるんだ?これホンモノの街を撮影してたんじゃないんだ?本編を観た後に、もう一度巻き起こる興奮。実際にメイキング映像のユカイな事!素晴らしい大人たちが大勢集まって、破壊破壊破壊の有様を爆笑しながら組み上げているのだから。

●ぶっちゃけ、「モスラ」「ゴジラ」「ウルトラマン」と続く日本の優れた伝統の特撮文化は、21世紀生まれの我が子にはあまりにもアナクロに見えたようで、全然楽しんでませんでした。息子ノマド「なんか古くさいよー」いやいや庵野秀明監督がコレを子供の頃に見て、今ノマドが見てるアニメとかを作ってるんだぞ!この「海底軍艦」轟天号なんて「ふしぎの海のナディア」のノーチラス号そっくりだろう!…全然食いついてきません。

「巨神兵東京に現る」の撮影に使われたミニチュアセットがドデカく展開してるスペースでは、娘ヒヨコが盛り上がってました。

特撮博物館4

●ガレキ積み重なる街を踏み荒らす怪獣ヒヨコ。東京タワーも崩壊。ビルの広告看板まで細部の作り込みがスゴいんです。

特撮博物館1

●ヒヨコの足下にある戦車隊の様子。リアルでしょ。戦車1つ1つは30センチほどもあるんです。

特撮博物館5

●崩壊した東京タワーを撮影するお客さんたち。客層のコアはボクより年上のオジサン層です。そうだよね〜特撮世代ってそういうことだよねー。

特撮博物館2

●パッと見においては、マジでフツウの街並を高い建物から撮ったように見えますが、全てがミニチュアです。このヘンの瓦屋根な木造家屋を見ると娘ヒヨコは「カミナリさんの家だね」と言います。必ず野球のボールが庭に飛び込んで、窓ガラスか盆栽が粉砕される家です。反対に、こんな木造家屋はヒヨコの周囲ではすでにレアなのです。

特撮博物館3

●ミニチュアで再現されたアパートの一室の窓越しに、巨神兵が歩くシーンを撮影したセットです。畳の上には初代プレイステーションが!別の場所には初代ファミコンのディスクシステムが置いてありました。何が狙いの作り込み?!

IMG_0863.jpg

●会場で見つけたフォトボード。巨神兵に命令するクシャナ殿下のノリで。「焼き払え!どうした、それでも世界で最も邪悪な一族の末えいか!」…腐ってやがる…早すぎたんだ。


●個人的には、ウルトラマンタロウに登場する戦闘機の模型を見られたのは感動でした。
「コンドル1」という飛行機。リアルタイム当時の子供心でもアリエネエ造形と思ってました…これサスガに飛ばねえだろって。コレはサイケ造形なんだ、と勝手に納得してました。タロウのメカ造形はドレもコレも飛び抜けてサイケでヒップです。

con_fry1.jpeg(画像はヨソから拝借しました)





●音楽の話。

TOKYO POLICE CLUB「A LESSON IN CRIME」

TOKYO POLICE CLUB「ELEPHANT SHELL」

TOKYO POLICE CLUB「A LESSON IN CRIME」2006年
TOKYO POLICE CLUB「ELEPHANT SHELL」2008年
●カナダ・オンタリオ出身の、ガレージロックバンド。THE STROKES 以降の00年代ガレージ/ポストパンクリバイバルの系譜にあるバンドですわ。出世作にあたる「A LESSON IN CRIME」は8曲収録ながら全部で16分強の内容、1曲2分と潔い勝負で完結にシンプルなバンドサウンドを鳴らし切る度胸は若気の至りか本物の大胆さか。そしてファーストアルバム「ELEPHANT SHELL」においても3分いく曲はほとんどないシンプルさ。いやー痛快です。暑苦しい日にはこのアタリがちょうどイイ。弾けるギターに跳ねるベース、ココに少々甘めのボーカルが乗っかって実にキュート。エコーにじわり滲むキーボードがアオくさいトキメキを音楽に乗っけてくれるので、結果的に実にポップ。
「ELEPHANT SHELL」は日本盤で購入したので(代々木の BANANA RECORDS にて800円!)ディスク2にボーナストラックがたくさん。LOS CAMPESINOS ! DNTEL が手掛けたリミックスもいいんですけど、個人的な注目は「FRIENDS OF P」WEEZER のベーシストが作った別ユニット THE RENTALS のカバー。これキュートなポップで大好きな曲だったんですよ、めっちゃマイナーな音源だと思うけど。


00年代ガレージ/ポストパンクリバイバル、もうちょっと行ってみます。

THE FUTUREHEADS「THE FURUREHEADS」

THE FUTUREHEADS「THE FURUREHEADS」2004年
●ガリガリしたギターサウンドは実に00年代的なんだけど、それ以上にキョーレツな個性があるUKバンド。変則的な楽曲展開が XTC とか DEVO を連想させるのです。ギターリフもメロディも奇妙なクセがあってヤミツキ。GANG OF FOUR の頭脳 ANDY GILL が半分プロデュースを手掛けてるってのも納得できる話。80年代ポストパンクリバイバルってのは、ホントに人脈的交流があるのね。残り半分のプロデュースを手掛けているのは、PAUL EPWORTH。この時期に A BLOC PARTY.「SILENT ALARM」 BABY SHAMBLES「KILLAMANGIRO」を手掛けてその後のシーンで大活躍する人物。この盤は今は亡き下北沢レコファンで480円でゲット。

THE LONG BLONDES「SOMEONE TO DRIVE YOU HOME」

THE LONG BLONDES「SOMEONE TO DRIVE YOU HOME」2006年
●所属レーベルは ROUGH TRADE、出身はシェフィールド。ポストパンクリバイバルに特徴的なカリカリしたギターでドライブするグルーヴが実にクールな女子主体バンド。クールな佇まいはマチガイナイのだがサビに突入するとどこかキャッチーな気分も出てくる案配が絶妙。どこかシニカルだけど、どこかポップなバランス感覚は、プロデューサーが元 PLUP のベーシスト STEVE MACKEY だからだろうか。

THE LONG BLONDES「COUPLES」

THE LONG BLONDES「COUPLES」2008年
ギター主体のサウンドから、一気にダンスオリエンテッドなアプローチに方向転換した意欲作。BLONDIE みたいな妖しい浮遊感が漂うようになりました。DJ として活躍しつつ様々なエレクトロアクトのリミックスを手掛ける EROL ALKAN がプロデュースを担当。このバンド、女子3人&男子2人という構成なんだけど、メンバー同士で付き合っちゃってるんだって。つまり二組のカップルがいるわけ。だからアルバムタイトルが「カップルズ」

THE LONGCUT「A CALL AND RESPONSE」

THE LONGCUT「A CALL AND RESPONSE」2006年
●マンチェスター出身のロックトリオ。ポストパンクの気配だけでなく、シューゲイザーの気分さえ漂わせる印象的なギターサウンド。メロディやサビなどのポップソングの構造を放棄して、グルーヴが立ちあがるコトに全てをフォーカスした姿勢がちょっとプログレッシブ。淡く滲んで深くエコーする音響と、細く切ないボーカルが、ダイナミックに暴れていくデザインがスケールの大きさを感じさせる。リズムはワリとチープなはずなのに、聴く者のダンス感覚をキチンと狙撃するセンスのよさ。

CAZALS「WHAT OF OUR FUTURE」

CAZALS「WHAT OF OUR FUTURE」2008年
●ロンドン出身の6人組ロックバンド。フランスのエレクトロレーベル KITSUNE からのアルバムリリースというトコロでダンスミュージックに近いバンドと思いきや、性急なビート感覚でドライブするキチンとしたガレージ/ポストパンクサウンドを鳴らしてます。まーシンセの味付けはキチンとついていますが。この手の分野に意外といない、男臭いボーカルが個性的。ただし、結局このアルバム一枚で解散しちゃいました。

MAXIMO PARK「OUR EARTHLY PLEASURES」

MAXIMO PARK「OUR EARTHLY PLEASURES」2007年
●コチラもテクノの名門 WARP からのリリースということで一体どんなサウンドだろうと注目を集めたバンド。しかしその正体はことのほか骨太なガレージロック。それでも少々スクエアな印象があったファーストアルバムを乗り越えて、より一層生命力溢れるギターロックを鳴らすに至った感じ。メロディ展開がユニークで実にキャッチー。



●2006年から2008年あたりにはもっとたくさんの名盤があるはず。それをもっと紹介したいと思ってます。
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