●毎週木曜日のライブ配信。

AZUMA HITOMI のじっけんじゅんびしつ

「AZUMA HITOMI のじっけんじゅんびしつ」
●フジテレビの深夜アニメ「フラクタル」の主題歌「ハリネズミ」でデビューを果たした宅録系女性シンガー AZUMA HITOMI さん。彼女が自分の自宅からユーストリームで作曲作業の様子をライブ配信しているモノでございます。メディアに顔出ししない、ライブもめったにしない、完全にナゾめいた存在の彼女。そんな彼女が自らをプロモーションするのが、おそらく一番生き生きしているであろうこの機材だらけの真っ暗なオヘヤという状況が既にオモシロ過ぎる。
●実年齢24歳という AZUMA さんは素っ気なさ過ぎの長袖ルームウエアを着てるってコトだけが認識できるけど、モニターの明かりだけで得られる情報はそれだけで、もちろん顔は全く分かりません。しかし素のしゃべり声は、楽曲の中での超然とした雰囲気からはワリと印象がズレるフツウ女子な気分タップリで、宅録系イメージに相応しい地味地味トーンの訥々とした一人語りが、この夜23時のチルアウトな状況に実にマッチするのであります。「みなさん、波形って好きですか?…おいしいのにな」「あ、黙々と作業してしまいました…」えーどうぞお仕事続けて下さい。ちょいと浮世から遊離したピントボケ加減が、個人的には大好物です。シンセの音にフィルターかけたりなどなどの様子がチクチク進んでいきます。
●でもサスガにそれだけじゃアレなので、オリジナル楽曲やカバー曲を演奏してくれる場面もありました。この日は八神純子「みずいろの雨」カバーを歌唱。「アコースティックピアノの音でやってみます…」そんで演奏&歌唱。そんで急停止。「ちょっとタイム。生ピアノが生すぎますね。ディストーションかけてみます」そんでまた歌唱。歌うまい。
●演奏してる時は、シンセのペダルを踏む動作で、ハダシの両足がちょこんと画面のはしっこに出てきます。やっぱ生身の人間なんだ。地味地味トーンが機械っぽいから錯覚しちゃいそうだった。あ、上原ひろみさんのブルーノートのライブのことしゃべってる。そう昨日だったんだよボク会社中抜けして行こうと思ったくらいだったんだよねー。



●そんな流れで、エレクトロニカを2枚。

MATTHEW DEAR「ASA BREED」

MATTHEW DEAR「ASA BREED」2007年
●アメリカ・デトロイトのゲットーテック・シーンから登場したDJ兼プロデューサー。WIKI の略歴を見ると完全にミニマルテクノ出身という感じなのですが、その来歴をベースにしつつも、ココでは落ち着いたウタモノエレクトロポップを聴かせてくれます。佇まいは JOY DIVISION NEW ORDER、または YELLOW MAGIC ORCHESTRA 的なんですが、より地味に、より辛気くさく、でも音響はきめ細かく、そして奥ゆかしく、スキマも含めてシットリと鳴る、といった感じ。ウタモノとはいえボーカルの果たす役割はかなり薄め、どこかに解決や到達点があるかというとそんなモノドコにもない密室感が、まるで MACBOOK の筐体のツヤをぽーっと眺めてるような自己完結閉鎖系の落ち着きになってしまってます。そしてキックの丸く硬い響きが仄かに仄かに甘く、モダンでしっかり00年代してます。

FOUR TET「ROUNDS」

FOUR TET「ROUNDS」2003年
●エレクトロニカ系という前提を知りつつ、所属レーベルがガレージロックで名を馳せる DOMINO なので多少はロック要素あるんじゃね?と思って買ったけど。やっぱりしっかりエレクトロニカでした。つーか、ダブステップでした。前述 MATTHEW DEAR の日本盤ボーナストラックでこの人がリミックスを手掛けてるつながりでプレイ。
●ポストロックバンド FRIDGE のメンバーであり、あまた多くのアーティストのリミックスを手掛けるプロデューサーでもある KIERAN HEBDEN のソロプロジェクト。リミックス物件として、APHEX TWIN のようなテクノの大物から、BATTLES、THE XX、FOALS といった個性派ロックバンド、BURIAL = ダブステップ、MADVILLIAN = オルタナティヴヒップホップまでカバーする芸の広さ。
●そんな彼の三枚目のアルバムがこちら。下北沢レコファンで480円で採取。イギリスのアーティストらしくスモーキンなエコー処理のスローテンポが夜の霧を連想させる。打ち込みエレクトロニカとはいえ、スネアの一打、ベルの一鳴り、それぞれ個々の音響は基本生楽器由来のサンプルで、結果その響きはいわゆるフォークトロニカ。憂いのこもったメロディが微妙にオリエンタル風味で日本人の侘び寂び美観にちょいちょいフィットするのは、彼がインド系のハーフだからかな?




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