●最近は余裕がなくて、ブログの更新が滞ってます。
●今日は、とりとめもないメモのツモリで。



●アメリカのアマゾンに頼んでたCDが届いた。
●また「glee」モノですけど。

The Rocky Horror Glee Show

GLEE CAST「THE ROCKY HORROR GLEE SHOW」
●ボクの大好きなドラマ「glee」で名画「THE ROCKY HORROR SHOW」にオマージュを捧げる回があったコトは、以前の記事(コチラ)で書きました。そこで「glee」版のサントラをアメリカに注文してたのね。やっと届いた…送料コミで900円程度かな。為替がやや円安に振れつつあるからちょい高い。日本で買うよりはモチロン安いけど。

●CD1曲目に収録されてる「SCIENCE FICTION DOUBLE FEATURE」は映画「THE ROCKY HORROR SHOW」本編のオープニングテーマ。ドラマ「glee」本編でも映画と完全に同じ演出(真っ黒バックに真っ赤な唇だけ)でそのフル尺をワザワザ聴かせていた。ケバケバしいミュージカルナンバーが全体のトーンをカシマシイものにしてるのとはウラハラに、この曲だけはダラダラと気だるい雰囲気を醸し出している。メランコリックでノスタルジック。映画では誰が歌ってたのだろう?ドラマ版では、ちょっとイジワルな肉食系ラティーナのサンタナちゃんが珍しくメインボーカルを取ってる…全編を彼女だけが歌うって他にないんじゃないかな?

●この曲、タイトルを直訳すると「SF映画、二本立て」。このウタの歌詞には沢山の名画が登場する。「透明人間」「禁断の惑星」「キングコング」「フラッシュゴードン」…。様々な映画のことを歌詞に折り込み、最後に「ボクは行くんだ…レイトショーの二本立て」と締めくくる。人気の少ない映画館、カビ臭いイスに座って真夜中を過ごす、目の前の銀幕が描く幻想に夢中になって。そんな映画フリークの姿を描くウタ。「THE ROCKY HORROR SHOW」を作った人たちも、それに影響を受けて「glee」を作った人たちも、ソレをこうして楽しんでるボクや、映画をウットリと楽しむのを今も愛している人たちに対する、優しい優しいウタ。映画が終わって客席に灯りがつけば霧散してしまう淡い夢に、ただ浸っていたいと思っている、内気な人々の哀愁を歌っている。メランコリックでノスタルジック。




●そんな映画好きの話。


たまたまのご縁があって、ある有名な映画監督とゴハンを食べる機会があったのです。
●ボクが社会人になりたての頃に面倒を見てくれたK先輩は、当時も現在もハイパー映画オタクでボクの尊敬の対象であります。スターウォーズのロケセットが残っているチュニジアの砂漠まで遊びに行ったり、ロサンゼルスに毎年行ってはしょーもないグッズを山のように買ってきたり、ハリウッドの有名人が現れるというバーに夜な夜な通ってB級芸能人やロートルのミュージシャンと記念撮影したりしてる…つーか一般人は絶対気付けないようなタダのオッサンを、その先輩は「あ、あいつは○○という70年代のバンドのヤツだ」と認知する事ができるのだオタク過ぎるのだ。
●で、そのK先輩。あまりのオタクぶりに、ひょんなコトで知り合った有名映画監督(以下、カントク)と意気投合。「あの映画、オマエ持ってないか?」と電話やメールで問い合わせを受けるほどの間柄になってしまったのだ。「あーそれはVHSで持ってますよ」「持ってないですけど、アマゾンで500円で売ってますから取り寄せておきます」すげーよ先輩!
●で、そんな先輩がカントクとの食事会を催してくれた。ボクはカントクの映画もボチボチ見てたので大興奮。ベテランで辛口と有名なカントク、ホントは気難しい人だったらどうしようと思ってたけど、「あのシーンってスゴいですよね!」とアレコレ印象に残ってる映像の話を挙げてアレコレ質問したら、楽しそうに数々の作品のウラ側を説明してくれた。カントクがスゴいコトは当然であって、カントクの周りにいる様々な職人がスゴかった。CGスーパーバイザーは常にリアルな現場に立ち会ってその空気を吸った上で自分の仕事をする。「カントク、この爆発シーンはできるだけリアルでやってください。ソッチの方が絶対にイイです。マズいモンが映ったら、ソレはオレが全部消します」衣装の濡れ具合がどうしても自然にならない時に「ココはオレが書きますから大丈夫です」うわ、PC仕事だと思ってたら思った以上に現場感で仕事するんだ!他にも劇伴音楽家、音楽プロデューサー、銃器専門の小道具スタッフ(アメリカや韓国から招くらしい)、潜水撮影スタッフ…ホントは役者さんのコトを聞こうと思ってたのに、役者以外のトコロで十分に盛り上がっちゃった。クリエーターってのはココまでやるんだ、と発奮されたのです。
●それと。カントクが、やっぱり大変な量の映画を観てるってコト、そしてソレを愛しているコトがわかった。世間的には辛口批評で知られてるカントク、確かにアレコレいうんですけど、それって全部観てるから言えるコトと納得した。やいのやいのいいながらも「ハリーポッター」「ロード・オブ・ザ・リング」も全部観てる。観てるとボクらに言う訳じゃないけど、観ないと言えない批評が出て来る。最後はアメリカンニューシネマの時代の映画トークになって、「ダーティハリー」の狂った悪役を演じたアンディ・ロビンソンという役者さんが素晴らしい、オレはアイツに会いたい!という結論に到達した。

Dirty Harry 2

(「ダーティハリー」の殺人鬼・スコーピオを演じた、アンディ・ロビンソン)


カントクがボクらに言った言葉は。「映画と夢は一緒だから」
●小学生が作文で自分の見た夢を書けとかやるだろ、それは全部後付けなんだ。夢を文字や理屈で表現しようとすると、どうしても後付けの解釈がつく。その夢を見た瞬間の感情の動きは消えてしまう。映画も一緒だ。後からナニかを語ろうとしても、もうソコにはその瞬間揺さぶられた感情は残っていない。反対に、何か語れてしまうようなモノならば、それは最初から文字にしてしまえばイイ。わざわざ映画で描くモノじゃない。
●ココからはボクの踏み込んだ解釈が加わる話です…。反対に映画の作り手としては、文字や理屈に置き換えられない、カタチのない夢を、フィルムの上に実体化することが使命となる。アタマの中にしかない風景や事件、感情の揺れ動きを、大勢の集団を率いて具現化するコトの素晴らしさムズカシさ。コレに日夜挑戦している人たちがいる、ということだ。


●この日に得た、ちょっとした映画ウンチクを、ひけらかしたいです。

スティーブン・スピルバーグは、母子家庭で育ったオトコ。ある一定時期までの彼の映画には、実は父親がほとんど出て来ない。「E.T.」の主人公の少年も母子家庭だった。コレはスピルバーグ本人も認めてるコトらしい。
ジョージ・ルーカスは両足の長さが全然違っているという。かつてレーサーに憧れてたというが、若い頃の自動車事故で大ケガを負ってその夢を諦めた。結果、彼の作品にはカーチェイスのシーンが沢山出て来る。「アメリカングラフィティ」のチキンレースとかね。
「ロード・オブ・ザ・キング」の監督ピーター・ジャクソンにK先輩が会った時のコト(実際に会ってるからビビる)。ピーター・ジャクソンはビックリするほどのチビだった。身長160センチピッタリのK先輩よりもチビ。この監督が、小人=ホビット族が活躍する世界を描く理由がその瞬間わかったとのこと。実際この監督は「チビは世界をよく見ている」と発言しているらしい。




●ここからはホントにメモ。
●ロバート・アルドリッチという監督がいいらしい。1956年、初期の代表作「攻撃」は当時の赤狩りで上映禁止の憂き目に。最近やっとDVDが発売され、K先輩速やかに購入してた代官山ツタヤで。1966年の「飛べ!フェニックス」も有名らしいけど、ボクは2004年のリメイク版を観てしまった。
●ジョン・ミリアスという監督もイイという。熱烈なタカ派/反共主義者で、1984年「若き勇者たち」ではアメリカの田舎に突如ソ連とキューバとニカラグアの軍隊がパラシュートで強襲してくるというあまりに大味な設定のストーリーを描いているという。原題「THE RED DAWN」でリメイクされる予定だったが中国軍の侵攻にしたモンだからオトナの事情でお蔵入り、あわてて北朝鮮に描き直したらしい。
●ジョン・ミリアスは、「ビッグ・ウェンズデー」1978年の監督でもある。デビュー作のギャング映画「デリンジャー」もかなりいいらしい。実は脚本家としても活躍してて「ダーティハリー」1971年も書いている。「地獄の黙示録」1979年も脚本担当だったのだがコッポラと衝突して降板している。
●チャールズ・ロートン監督の「狩人の夜」1955年もいいらしい。本国アメリカや日本では不振だったが、フランス・ヌーヴェルヴァーグの作家たちに評価されてその後に再評価が進んだモノという。
●ルイス・ブニュエルも観といた方がいいよ、とのこと。シュルレアリスム。
●ポール・トーマス・アンダーソン監督の、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」と最新作「ザ・マスター」も絶対観た方がいいらしい。絶対売れないけど。



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