●2013年、開けました。今年もよろしくお願いします。
●娘ヒヨコ画。「八岐大蛇」。ウサギが好きなヒヨコが書いたので耳がついてます。

やまたのおろち


●初詣にも行きました。浅草・浅草寺。

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●ヒヨコ、浅草をナメちゃダメだ、浅草は昔は東京の最先端の街だったんだから。今ならスカイツリーだけどね、昔は「浅草十二階」というタワーがあってミンナがそこに遊びに来たんだ。でもね、今はナイの。関東大震災で崩れたから。ヒヨコ「えー、ムナイ!」…ムナイは、虚しいの意。

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●今年も、ちゃんと過ごせるとイイな。新しい音楽を聴いていこう。



のんびりと、フランスのポップバンド、TAHITI 80 を聴く。

TAHITI 80「PUZZLE」2

TAHITI 80「PUZZLE」1999年
TAHITI 80 は英語で歌うフランスのバンド。小山田圭吾に発見されて世界デビューに結びついた、親・渋谷系チックなポップス感覚の持ち主。60年代サイケポップの色彩感と80年代ネオアコの瑞々しさを折衷して、90年代ポストロックの技術と、スイートなウタゴコロで包み上げたカワイらしいポップス。ダンス感覚も多少振りマブして、ワクワクする気持ちの推進力も備えてます。これはそんな彼らのファーストアルバム。フワフワした音の感覚は、ほぼ同時代に登場したフランスのエレクトロニカ・ユニット AIR を連想させるのでした。

TAHITI 80「WALLPAPER FOR THE SOUL」

TAHITI 80「WALLPAPER FOR THE SOUL」2002年
●セカンドアルバム。浮遊感溢れるポップ感覚に、ストリングスやホーンのアレンジが分厚く加わって、THE STYLE COUNSIL のような楽しさ、上品なファンキーさが増幅されました。こころなしか、ウタゴコロもより起伏が生まれてスイートさも増量。エレクトロニカも援用するし、実はベースのグルーヴも重くて太いんだけど、血のかよったポップスを純粋に目指している感じがする。それがこのバンドの魅力。

TAHITI 80「A PIECE OF SUNSHINE」

TAHITI 80「A PIECE OF SUNSHINE」2003年
●セカンドアルバムのシングルB面曲やリミックスで構成したミニアルバム。前のアルバムの表題曲「WALLPAPER FOR THE SOUL」ポストロック・ミーツ・トラッド風にリミックスするのは、SEAN O'HAGAN。エレクトロニカユニット THE HIGH LLAMAS の中の人で、英国ポストロック STEREOLAB のメンバーの一人。やはり前アルバム収録曲「1000 TIMES」のアコースティックライブバージョンもイイ感じ。ネオアコの気持ちよさ。

TAHITI 80「FOSBURY」

TAHITI 80「FOSBURY」2005年
●今までのバンドの大事な持ち味だったスウィートなウタゴコロや華麗なコーラスワークを前提にしつつも、ダンスミュージック駆動のグルーヴが大胆に採用されて有機的に合体。ファンキーさに磨きがかかり、AOR のような洗練も汲み取られてる。プロデュースは基本的に自分たちバンドでやってるみたいだけど、今回はミキシングの場面でヒップホップ系の仕事をしてる人物の力を借りたという。N.E.R.D.「IN SEARCH OF ...」 OUTKAST「SPEAKERBOXXX / THE OVE BELOW」いづれも名盤!のそれぞれのミキサーを一本釣りしたとな。気合いで異種交配実験に挑む姿勢。「YOUR LOVE SHINE」という曲で LINDA LEWIS というUKシンガーと共演。これがキュートでファンキーな女子声でイイ感じ。この人を検索すると、1968年から活動してるジャマイカ系女性に行き当たる…わーなんて若々しい声だ!

●この流れで、非英語圏のバンド、もう少々。

THE WANNADIES「YEAH」

THE WANNADIES「YEAH」1999年
北欧・スウェーデンからやってきた90年代のギターポップバンド。以前コチラ記事でも紹介した事があります(http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-886.html)。女の子が大好きになっちゃうようなキラキライノセントの清らかなサウンドとメロディが売り物、そして渋谷系文脈で大人気、だったハズが、5枚目になるこのアルバムではコトノホカ、ガキッとクるグランジ/オルタナティブロックのラウドなギターの鳴りとタフなリフが目立ってビックリ。でもWIKI読むと、初期は THE PIXIESTHE SISTER OF MERCY に影響されたって書いてあるなあ。本作のプロデューサーは THE CARS RICK OCASEK ってポイントも重要か。あ、このバンド、この後2003年にもう一枚アルバムを作った後、2009年に解散したって書いてある。

KASHMIR「ZITILITES」

KASHMIR「ZITILITES」2003年
●こっちはデンマークのロックバンドです。キラキラポップス量産地域と見られてる北欧スカンジナビア半島から見て、海を挟んで反対側にあるデンマークは根っ子の部分でドイツの繋がってるからか?このバンドの音楽は実にダークでメランコリック。1991年から活動開始、本国ではトップバンドの存在感、既にこのアルバムで4枚目になるベテラン組。やっぱバンド名は LED ZEPPELIN の同名曲に由来してるのかな。アレはヘヴィなリフロックだな。
●作風は、RADIOHEAD から COLDPLAY、それとボクの中では TRAVIS、SNOW PATROL、MUSE に繋がる系譜の、シリアスでスケールの大きなロック。肌を切り裂く強い冬風のような冷たいハードさと、ソコに負けない誠実さと実直さを感じさせる繊細さが同居してる。丁寧なアコギのストロークとウタゴコロ。アルバムタイトルのツヅリがゴツくて不安になるけど、読みは「シティライツ」。北国、街の灯りに温もりが宿る。

KASHMIR「NO BALANCE PALACE」

KASHMIR「NO BALANCE PALACE」2005年
●コチラは5枚目のアルバム。プロデューサーに TONY VISCONTI。ゲストに DAVID BOWIE LOU REED。おおなんだか一気に豪華になったぞ。70年代のレジェンド超人が集まってるぞ。ダークなメランコリーはさらに磨きがかかる。もっとロックの圧力は強まって、悲壮感が漂う。
●一曲目「KALIFORNIA」からかなり低い重心から速く突き進むダークロック。「K」から始まる「カリフォルニア」という映画があった…ブラッド・ピットジュリエット・ルイス主演の、救いのナイ作品。三曲目「THE CYNIC」 DAVID BOWIE がデュエットの形で見参。シューゲイザーすら連想させるギターの渦の中で冷たく沸騰する情念。LOU REED は終盤2分弱の小品でポエトリーリーディングを披露。そしてそのまま最終曲「NO BALANCE PALACE」8分強のクライマックスへと繋がる。




古本屋で買った美術雑誌を読んで見つけた「ラファエル前派」という言葉が気になる。
●英語では、PRE-RAPHAELITE BROTHERHOOD、PRE-RAPHAELITES。これで検索するとアレコレが引っかかってくる。19世紀中盤イギリスで起こった芸術運動。ルネサンス期の天才ラファエロで確立する西洋美術を批判するアンチアカデミズムを標榜。ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティからとっかかって、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレイ。そしてローレンス・アルマ=タデマ、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス。最後の人、今とても気になる。

The Siren—John William Waterhouse

「セイレーン」ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 1900年

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「オフィーリア」ジョン・エヴァレット・ミレイ 1852年
KASHMIR「NO BALANCE PALACE」「OPHELIA」という曲が収録されてた。シェイクスピア「ハムレット」に登場する悲劇の女性。この絵も有名だよね…。で、冷静に考えたら「ハムレット」デンマーク王家が物語の舞台だった。デンマークのバンドがこの物語をテーマに選ぶのは、確かに必然だ。


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