●風邪だ…。完全に風邪引いた。だめだ。

●ということで、この土日、フトンの中でずっと過ごしてました。
●クスリをガブガブ飲んで、なんとかヒトココチ。明日は会社にイケルだろう。

●そんで、フトンの中で何してたかというと、ひたすらポッドキャスト聴いてました。

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TBS ラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」
●つい先日、インドネシアのクラブミュージック・ファンコットについて記事を書いたら、大学時代からのサブカル友達 K くんから「ウィークエンドシャッフルのポッドキャストをぜひチェックしてほしいです!」との熱いメッセージをいただきました。実はこのラジオ番組、ジングルにファンコット使ってるんですわ。せっかくの週末なのに散歩にもイケナイし、iPadにイヤホン突っ込んでダラダラ宇多丸さんのシャベリでも聞いてるかーと思ったんですけど。
ヤバい。ヤバ過ぎる。

この宇多丸さんのアイドルシーンに対する敬意と知識、丁寧な洞察が刺激的過ぎる。
●今月から公開してる映画「DOCUMENTARY OF AKB48 - NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」と、その前作である「DOCUMENTARY OF AKB48 - SHOW MUST GO ON 少女たちは傷つきながら、夢を見る」を、ホットすぎるニュースである「峰岸みなみ丸刈り事件」に関連づけて解説していく。「総選挙」をはじめとした AKB48 独自のシステムは、メンバーたちに強い負荷を与えて演出する「残酷ショー」の性質を持つと喝破(そして「少女たちは傷つきながら、夢を見る」ではソレが見事に描かれていた)。周辺でそれを楽しんできた宇多丸さんサイド(彼らは自分たちを「BUBKAチーム」と呼びます)は、峰岸みなみを丸刈りまでに追い込んだ責任は誰のモノなのか?オレらもソレに加担していたのではないか?しかしオレらは彼女たちにそんなコトを望んでいたのか?と自問する。ココには1986年「岡田有希子自殺事件/享年18」の記憶が前提になっており、もはや自傷行為ともいえそうな峰岸みなみの丸刈りに同じモノを嗅ぎ取ってる。

●23日の生放送は、OAでチェックしちゃった。ラジオじゃなくてアプリ radiko で聞きました。宇多丸&秋元康直接対談が放送されたんですわ。秋元康氏は宇多丸の映画批評を全スタッフに聞かせたとのコトで、そんな縁から敢えてこの番組への出演を受けたという。モチロン「峰岸みなみ」事件の話題も避けずに秋元はインタビューに応えていく。

●あの事件を取り上げて宇多丸は聞く。「周りのオトナがコレをイイと思ったのか?それは世間の常識と離れているのでは?」…ボクは峰岸みなみという20歳の若い女の子が自分の行為について思い詰めるコトは予想できる…しかし、ソレをそのままにネットに晒した周囲の体制に強い違和感と疑問を感じた。なにしろアレはAKB公式チャンネルで公開されたのだ。
秋元氏もこの事態を知ったのは YouTube で全てが公開された後だったという…もちろん、メッセージをネットで公開する、その際に少々髪の毛を短くする、程度の報告が上がっていた。しかしあんなアウトプットになるとは思っていなかった。秋元氏自身がその場にいたら彼女を止めただろう。そう前提した上で「問題は、スキャンダルとの対峙の仕方。そうまでして反省の意を見せたかったコトの難しさ」を語る。峰岸みなみ本人にとっては気合いを見せる思いだっただけだったかもしれない。そしてハードコアなファンにとっては「その気合いやヨシ」という場面もあるかもしれない。しかし AKB48 を知らない人には奇異に見える。ニュースが大きくなったら、何をしても何もしなくても結局炎上。あの峰岸事件の直後、心配した初期メンバーが自発的に彼女の周りに集まり、彼女を囲んでにこやかな写真を撮った。同僚としてのサポートの気持ちだったのだろうが、コレに「反省していないのではないか」という意見が出る。AKB48というシステムが世間にメッセージを投げる事の困難さ。コレに秋元康ですら正解を持っていない。

峰岸みなみ丸刈り事件

高橋みなみ、篠田麻里子、峰岸みなみ、板野友美、前田敦子。この写真に2ちゃんねる「実は全然反省してない」「今回もまた茶番だったか」と反応。

「そもそもで、恋愛禁止はそんなに罰されることなのか?」それはちょっと違う…と秋元氏。
AKB48 が従来のアイドルと違うのは「ファンの身近にあるアイドル」ということ。スキャンダルに対して周囲のオトナが完全に情報をコントロールすることが従来のアイドル。そこには不可視の領域があって、超然たるイメージを周囲が作ってきた。恋愛スキャンダルが起きようと、周囲のオトナが鎮火させてきた。でも AKB48 はメンバー個人が google+ を使う時点で既に全てダダ漏れ。これだけSNSが発達していれば、あらゆる場面で様々なコトが表面化してくる。そんな時代に全てを管理するのが大事なのか?それはワカラナイ。
秋元氏いわく「恋愛禁止条例」は一つのネタ。恋愛する時間なんてないくらい活動に没頭することになる。でもホントに好きな人が出来たらしょうがない。そんなコトはメンバーに話している。ただ、どうしたら今まで応援してくれたファンがどう許してくれるのか?それは考える。それぞれのケースでペナルティの内容が違うのは、あくまでそこへの配慮。「ただ…もう…万策尽き果てた。メンバーに任せると自分の中のアピールも出てくるし、ナニやっても狙ってるように思われちゃう」戦略家として名高い秋元康、とはいえ彼も人間。全てを掌握してはいないし、全ての動きをプランしてるわけじゃない。その限界を吐露。彼は80年代おニャン子クラブの時代から、アイドルの構造に揺さぶりをかけてきた。そしてその構造解体によって吹き出すリスクに対峙すべく、今も必死に思案している。



●この「宇多丸&秋元康対談」の後には、しまおまおの人生相談に映画評論家・町山智浩さんが出てきて、ツイッター炎上でトホホな目にあった思いを語ってた。結構前からサブカル K くんに町山さんのコトも薦められてたので、アレから何冊か読んだです。「超大国の三面記事的真実 USA カニバケツ」とか「キャプテンアメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢」とか。


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●さて、「ウィークエンドシャッフル」の別の放送回には、BASE BALL BEAR 小出祐介が登場。
●彼は、年間で500ものアイドルソングを愛聴するアイドル「在宅リスナー」であるとのことで、彼の音楽視点から2012年のベストアイドルソングを紹介してくれました。うーん、また新しい音楽世界が目の前に開いた気分。
●このヘンの楽曲を、YouTube チョイ見程度でアレコレいうのは実は気が引けるんだけど(ダウンロード購入はしましたよ)、あくまでメモ程度のツモリで列挙しておきます。紹介順も番組OA内とは関係ないです。

乃木坂46「制服のマネキン」

乃木坂46「制服のマネキン」2012年
●注目すべきはこの歌詞。サビに気になるフレーズ。「恋をすることはいけないことか?キミの気持ちは分かってる 感情を隠したら制服を着たマネキンだ」「どんな自分を守っているのか?ボクは本気で好きなんだ その意思はどこにある?制服を着たマネキンよ」もちろんリリックは秋元康。恋愛禁止を掲げつつも、そのルールと少女の内面で起こる葛藤をすでにこの歌で描いている。アイドルの宿命をメタ視点で描いた注目作。
●ちなみに、このグループで気になる子は、MVでセンターを担うショートカット美少女の生駒里奈ちゃんと、クールボブな橋本奈々未ちゃんです。

℃-ute「悲しきヘブン」

℃-ute「悲しきヘブン」2012年
●個人的にハロプロ系は、モーニング娘。1999年後藤真希加入〜「LOVEマシーン」から2001年「ザ☆ピ〜ス!/でっかい宇宙に愛がある」のアタリ、そして周辺ユニットにはかなり夢中になりました。アイドルポップスに、ディスコファンクやオイ!パンクまでを忍び込ませた数々のギミックにシビレタもんです。でももう今のハロブロは全然ワカラン。ボクの TUMBLR のタイムラインではハロプロがかなりアクティブなので、現在のモー娘。第9期10期11期が活躍してる気分や、その他のユニットがガンバッテルのはなんとなく知ってるけど、音楽は全く聴いてない。
●だからこの ℃-ute を聴くなんてマジで初めて。でもコレはカッコいいと思った。小出祐介いわく、全編におよんでハーモニーがベッタリついていることが実に素晴らしい。これがかなり高度。さすがつんく♂さん。このグループでは前衛は鈴木愛理ちゃんと矢島舞美ちゃんが担ってるらしいけど(ボクが知ってる顔も彼女ら二人だけ)、ここで鈴木愛理ちゃんのワキに立つのはミッドローレンジを担当する岡井千聖ちゃん…全然知らない子。この二人がパワーロックボーカルで疾走する様が実にスリリング。ちなみにこの曲は「会いたい会いたい会いたいな」のカップリング。小出さんも細かいトコロまでチェックしてるなあ。
●ちなみに、小出氏によると、姉妹ユニット(といっていいのか?)Berryz工房「LOVING YOU TOO MUCH」もよかったとのこと。シングル「CHA CHA SING」のカップリングだが、両曲ともタイのベテラン男性シンガー、トンチャイ・メーキンタイのカバー。原曲と聴き比べたトコロ、見事元ネタを超えているとのことです。
●同じ事務所アップフロント系列として注目は、アップアップガールズ(仮)「チョッパー☆チョッパー」もよいらしい。170BPMの超ハイスピード EDM。

ひめキュンフルーツ缶「iの奇蹟」

ひめキュンフルーツ缶「iの奇蹟」2012年
●アルバム「恋愛ミラクル!!」収録曲。今日まで知らなかったよ彼女たちのことなんて。愛媛県のご当地アイドルグループなんですって。ボクも一時期(2004年頃)注目していた愛媛県ベースの青春パンクバンド・ジャパハリネットを仕掛けたプロデューサーが、地元の活性化を狙って起こしたプロジェクトらしい。
小出裕介さんいわく、この楽曲は、ある意味で00年代邦楽ロックのようなアプローチをしているという。喩えればアジカンのような。ガリッとしたギターロックではないけど、その青春の刹那的感覚が透き通った女子ボーカルを通してクールに響く。「恋愛対象のタブーなキミだけど それでいいんだ 人生をキミにかける ボクは決めた キミと滅ぶ!」アイドルとの奇妙な距離感から「キミと滅ぶ」までの覚悟に昇華させるそのファナチックさがキラキラしてる。
●シングル曲「恋の微熱」も今どきのエレクトロ〜EDM感覚が反映されててついでにダウンロードしちゃった。

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ESPECIA & ナンブヒトシ「GOOD TIMES」2013年
●こちらは大阪・堀江を拠点に活動する女子6人組。つーか、ニューレイヴ風80年代カラーリングを通り越して、大阪のオバちゃん風一歩手前のギリギリな色彩感覚、どことなくバブル再来を願ってるような、もっと手っ取り早くいえば、無意味にケバ過ぎる!とツッコミドコロ満載なトコロがたまらん。あれ?堀江って大阪の中でもオシャレ地帯じゃなかったっけ?
●実際の小出裕介さんオススメは「ナイトライダー」って曲で(「ナイト2000」?ことごとく80年代だな)、その80年代末期〜90年代初頭のアーバンファンク感覚があえてイイ感じという評価。でも同じアーバンファンクなら、このナンブヒトシさんというラッパー(詳細不明)をフィーチャーしたこちらの方がよりファンキーに聴こえちゃったので。音楽サイト OTOTOY でフリーダウンロードできちゃったし(コチラ)。
●あ、レーベルはつばさレコードなんだ…。川島あいのトコロだね。

FAIRIES「ONE LOVE」

FAIRIES「ONE LOVE」2012年
●こちらはシングル「WHITE ANGEL」のカップリング。小出さんマジで研究範囲が広いなあ。3分弱の小品で、小出さん自身も言及してるんだけど、アウトロがなくって唐突に終わるのが残念。クレジットが外人さん3人で、おそらくストックとして持ってた楽曲を3つ合わせて編集したのかもと予想。でもコレが00年代以降の KYLIE MINOGUE 風エレクトロ四ツ打ちハウスでクール。かつて SPEED、安室奈美恵、DA PUMP、w-inds.、三浦大知を世に送り出した名門プロダクション、ヴィジョンファクトリーが送り出す7人組。

●ココから先は、ボクの個人的な関心で。

E-GIRLS「THE NEVER ENDING STORY」

E-GIRLS「THE NEVER ENDING STORY」2013年
●こちらは EXILE の所属事務所 LDH が送り出すガールズグループだね。もちろんコレは映画「ネバーエンディングストーリー」主題歌で、KAJA GOO GOO の元ボーカル LIMAHL が歌ったあの曲。やっぱりダンス能力がハンパないです。でも人数が多すぎてなんだかワカラン。ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」のタイアップ曲。

私立恵比寿中学「仮契約のシンデレラ」

私立恵比寿中学「仮契約のシンデレラ」2012年
●宿願の紅白出場を果たして今後どうなっちゃうのか?のももいろクローバーZの妹分という予備知識だけを耳にしつつ、その陳腐な学芸会級のライブを見て舌をまいたのは確か去年6月頃でした。でも確実に存在感は増しているし、ホントにアナドレナイです。幼さと生意気さが入り交じった感じもさすが中学生って感じ。カップリング「放課後ゲタ箱ロックッロールMX」前山田健一プロデュース。ハイスピードEDM。この中村祐介風ジャケの「サブカル盤」だけに収録されてる「結果オーライ」たむらぱんの楽曲提供。ここもポイントね。ボクが気になってるメンバーは、鈴木裕乃ちゃんかな…年齢に釣り合わないおマセな背伸び加減が立ち振る舞いにちょっと滲み出てるように思えて、そのアンバランスさが興味深かったから。

SUPER★GIRLS「EVERYBODY JUMP !!」

SUPER★GiRLS「EVERYBODY JUMP !!」2012年
●コチラはエイベックスが全国オーディションを行って募ったガールズグループだね。実は、タワーレコードのフリーペーパー「BOUNCE」が、2012年の50枚を選出した時にこのアルバムを8位にしたのですわ。邦楽だけに限れば第二位の位置づけ。えーそんなにハイランクなの!ぶっちゃけ、聴き所が一体ドコにあるのか今だにワカッテナイ物件。王道といえば王道なんだけど、保守反動とも言えるしね…。
●でも他のグループには見つけられなかったカワイ子ちゃんもここにはちゃんといるからヨシとするか(なにがヨイのか?)。名前だけ言っときますと、宮﨑理奈ちゃん田中美麗ちゃん荒井玲良ちゃん順不同ってコトでヨロシク!

RHYMESTER「WALK THIS WAY」

RHYMESTER「WALK THIS WAY」2010年
宇多丸さんの本業を忘れちゃいけませんね。この人RHYMESTER の一員として日本のヒップホップを牽引してきた傑物であって、ただのアイドルおたくではないのです。シングル表題曲を担当するは最近その名前が目立ってきたプロデューサー BACHLOGIC。彼のメジャー感あるトラックを拝聴するのは初めて。そこを独特のメリハリで言葉を配置する2MCのスキルは確実でカッコよさ満載。ライブ音源で KICK THE CAN CREW「マルシェ」を鮮やかにカバーしてるのもヨシ。
●とはいえ、最近この手の日本語ヒップホップから遠ざかってるからなー。ちゃんとチェックしておかないと。




●関連動画。

●℃-ute「悲しきヘブン」。ライブでも確実に機能する高い技術。



●E-GIRLS「THE NEVER ENDING STORY」。前半のダンスも見もの。

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