「今の子供の65%は現在存在しない職業に就く」。

週刊 東洋経済 2013年 3:2号

「週刊東洋経済」2013年 3/2号 特集:2030年 あなたの仕事がなくなる
●ワイフのママ友の話によると、ダンナさんがこの特集を読んでブルーに落ち込んでたという。気持ちがワカランでもないけどね。IT技術の発展で合理化が進むコトで失業者がどんどん増えるって話が書いてある。さて、ボクの仕事はこの先も存在するか?そんなのワカンナイよ。2030年に自分が何をしているか想像がつかない。今の仕事をそのまま続けているワケにもいかないだろう。ナニシロボクはその頃には50歳中盤だし、今のような現場ベッタリ仕事など出来ているハズがナイ。新しいスペックを身につけるためにナニかをしていくしかないな。
●前述した中吊りの「今の子供の65%は現在存在しない職業に就く」というフレーズに引っ張られた。「将来の夢はなんですか?」と聞かれて答えられない子供が多いと聞くが、そんなコト聞いてもしょうがない、だって今の社会に彼らのロールモデルはないのだから。ロールモデルがないのはボクも同じだ。参考になる見本が周囲にない。定型や前例のないサービスを常々模索して開発しなくてはいけない。すでにボクの目の前で起こってることだ。
●ウチのコドモの世代はどうなることやら。「今の子供の65%は現在存在しない職業に就く」というフレーズを裏返せば、現行の産業の中に必要とされてる雇用は2030年には65%がシュリンクして消滅する、新産業や新技術が新しい雇用と分化した新しい職業を創出しなければ全部失業者になる、ってコトともとれる。スペインの若者失業率は40%と聞く。そんな時代を日本も迎えるのかも。


●そんな流れから、マンガ「就職難!! ゾンビ取りガール」BY 福満しげゆき

ゾンビ取りガール

ゾンビ取りガール2

『就職難!! ゾンビ取りガール』

●あるサブカル系女子に「てっとりばやくゾンビ系を押さえときゃサブカル男子は大丈夫です」と、すごく大雑把な言葉をもらいました。このマンガ読んでると、ソレが実はなんか超説得力あるテーゼに思えてきました。本来は花沢健吾「アイアムアヒーロー」からいくのが王道なんでしょうけど、「ゾンビ取りガール」の緊張弛緩ぶりは目からウロコのゾンビ解釈でかなりイイ湯加減です。まー「就職難」は、この作品にはほとんど気分程度しか意味してないですけど。

「桐島」もゾンビ落ちだった。

「桐島、部活やめるってよ」

DVD「桐島、部活やめるってよ」
●アメリカの「glee」ほど露骨なスクールカーストじゃないけど、日本らしくソコはヤンワリと、でも確実にクラスの中の序列はできてるわけで。でもその序列を形成している根拠は「桐島、部活やめるってよ」というフンワリした情報だけで思った以上にユサユサと動揺する。「桐島」はバレー部のトッププレイヤーで極上の彼女までいるカーストの頂点だが、彼がその立場を放棄したら彼を中心にした秩序がその根拠を失うのだ。そして、同カーストに属していながら、その中での勝ち組/負け組がいて、やっぱり摩擦があるわけで。
●そんで、我らが神木隆之介くんはカースト最下層の「映画部」所属で、自主制作のゾンビ映画を作ってる。上部カーストの動揺などはヨソの世界の出来事だけど、アレコレと肩身のせまい思いをしてる。かつて高校生だった自分を思い起こせば神木くんの映画部がボクに一番近い存在。思春期のあり方に正解なんてないんだけど、あの頃の自分がボンヤリ夢見てた職業や生活に、結局は今現在のボクが実際に関わってるってコトで、ボクは十分満足してる次第。
●あとは、ウチのコドモたちがこれからうまくやれるかが問題。娘ヒヨコ10歳は天然ボケのお人好しだから結果敵を作るコトなく、世知辛い女子グループ闘争の中で特別追いつめられるようなコトになってないけど、まーそれなりにストレスフルなようで。ホントは教室の窓から見えるコブシの木にヒヨドリが何羽来て、どんな風に鳴いていったか、みたいなコトだけを考えていたいみたい。いつのまにか、ヒヨコは鳥や虫や植物に詳しくなってて、道端の植栽や鳥の模様などはボクの知識よりもずっと豊かになってる。映画でも人間が死ぬのには何も感じないが、戦争でウマが巻き添えになったり森が燃えたりするとスゴく怒る。オマエはナウシカか?


「レミゼ」みてきました。
レ・ミゼラブル~サウンドトラック
「LES MISERABLES」SOUNDTRACKS
ユーゴー原作にもミュージカルにも、全然興味が持てなかったので、1ミリも内容を知りませんでした。自分がこんな映画を観る日がくるなんて予想もしてなかった。でも facebook のタイムラインで異常に評価が高かったコトと、ワイフが元来からのミュージカル好きってコトがあって、今回は観に行くことにしたのです。全てのセリフがウタで表現されてたので、ホントにもう、100%ミュージカルです。だからサントラも入手したよ。
で、オモシロかった。

今年のオスカー・助演女優賞を獲得した ANN HATHAWAY のウタが素晴らしかった。貧困に追いつめられて娼婦に身を堕とす彼女が自分の人生を憂いて絞り出す歌「I DREAMED A DREAM」。感情を乗せて涙を流しながら、しかもワンカットで一気に歌いきった迫力は確かにスゴいと思った。全くの救いの余地もナイ絶望を、こんなにも美しく歌うなんて。実はこの曲「glee」にも取り上げられてた楽曲。
●主人公のジャン・バルジャンは、さすがウルバリンを演じた HUGH JACKMAN だけあって、分厚いコートを脱ぐと猛烈に首が太くて激マッチョだってことがわかる。とはいえ、冷静に年齢設定考えると50〜60歳過ぎのオッサンなはず、なのにその設定に釣り合わない腕力を発揮してピンチをグイグイ切り抜ける。ここにフツウにビビる。フランス革命〜ナポレオン戦争から王政復古に続く動乱の時代を生き抜くには、結局、体力と腕力が一番大事と思い知った。オッサンになっても筋力が必要だ。どうしよう。
●バルジャンの養女となるコゼットを演じるは AMANDA SEYFRIED。ドコかで観たことあるな?と思ってたら、映画「マンマ・ミーア!」 MERYL STREEP の娘役として ABBA のナンバーを歌いまくってた子だった。やっぱり歌がうまいって大切。
●そして幼き日々のコゼットをいじめてた宿屋主の夫婦に SACHA BARON COHEN と、HELENA BONHAM CARTERSACHA はイギリスのユダヤ系コメディアンで、MADONNA「MUSIC」のプロモビデオでエイジアン系Bボーイのリムジンドライバーを珍演したり、「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」という悪フザケ映画で、カザフスタンのキチガイレポーターを振る舞ってアメリカ人にドキツいドッキリを仕掛けまくるなどなどとオモロい仕事をしまくってる人だ。一方、HELENA の方は一目でワカル個性的な顔つきでボクの中では有名人、「ハリーポッター」シリーズの凶悪な魔女ベラトリックス・リストレンジ「アリス・イン・ワンダーランド」赤の女王を演じたりしてる(「アリス」では ANN HATHAWAY 白の女王として出演してたね)。脇役もオモシロかったね。
「ああ無情」っていうんだから、もっと救いのない破滅的な物語をイメージしてた…ある意味でキチンと報われるお話でよかった。ユーゴーの原作は確かにもっとデストロイな気配がするけど。



●音楽の時間。日本のインスト系バンドを中心に。

blue building blocks

HOW TO COUNT ONE TO TEN「BLUE BUILDING BLOCKS」2012年
下北沢ヴィレッジヴァンガードで見つけた一枚。男女5人組、ギター三本+ドラムとベースという構成で、端正なインストのロックを紡ぎ出す東京のバンド。緻密なアンサンブルで織り成すポリリズミックな構造が、まず最初にマスロックという言葉を連想させた。でも、THE BATTLES DON CABALLERO のような、ヘヴィなリフロックの印象や、パンク/ポストパンクのささくれようは感じられない。澄み切った音楽家の、音への入れ込み様だけが感じられる。軽く乾いて固く細かい。そこが新味。

TOE「THE BOOK ABOUT MY IDLE PLOT ON A VAGUE ANXIETY」

TOE「THE BOOK ABOUT MY IDLE PLOT ON A VAGUE ANXIETY」2005年
HOW TO COUNT ONE TO TEN と似た質感をもつバンドを探してみたら、まずココに行きついた。TOE、東京を拠点とした4人組。インストのポストロックというコトで寡黙な印象はあるけれども、とても饒舌に手数を繰り出すドラム、少しウエットに滲むギターの響き、スムーズに忍び込む複雑な変拍子が、何度聞いても気持ちがイイ。ドラムの柏倉隆史さんは THE HIATUS にも所属しているとな。

PEOPLE ON THE BOX「BIRD HOTEL」

PEOPLE ON THE BOX「BIRD HOTEL」2008年
●今日は日本のインディロックが気分だな。コレは3ピースのロックバンド。ボーカルを備えているけど、乾いたドラムとポストロックな質感を持つバンドアンサンブルという意味で前述2枚と同じ感覚で聴ける。3ピースとはいえ楽曲が複雑に展開していくので全然安心出来ない。
●ジャケに登場しているのは、飼育がカンタンな熱帯魚として有名なベタというサカナだと思う。オス同士で激しく戦う性質があるから闘魚にも使われるらしい。実は、我が家はコレと同じ青いベタをごく最近飼い始めたトコロでして。グッピーの水槽のトナリで娘ヒヨコにエサをもらってる。

SLY MANGOOSE「MYSTIC DADDY」

SLY MONGOOSE「MYSTIC DADDY」2009年
●コチラも日本のインストバンド6人組。だがドチラかといえばファットなベースが唸ってファンクネスが黒光りするタイプの佇まい。スチャダラパーとの合体ユニット THE HALLO WORKS 名義でバンド部門を担当してたという予備知識だけで聴いてみたけど、タフなリフと変幻自在な変拍子に舌をまく思い。カオティックな熱帯雨林をさまよう気分。猛獣が出てくるぞ!つーことで石野卓球が11分越えの大曲でボーカル参加。

SPECIAL OTHERS「THE GUIDE」

SPECIAL OTHERS「THE GUIDE」2010年
●こちらは横浜発のジャムバンド。インスト主体でありながら今日の他のバンドと違うのは、どちらかというと即興演奏の余地を多く残した気ままさが際立つ点。奔放なキーボード/オルガンの存在がモッズジャズのビンテージ感を連想させて気持ちイイ。このオルガンとジャズロックなギターがイニシャティブを交換しながらテンションを高めていく感触。


●全然関係ないけど。
「ulzzang」という言葉をネットでよく見かけるけど、「オルチャン」と発音する韓国語で「最高にカワイイ顔」って意味だってことにやっと気付いた。「ulzzang」で検索するとカワイイ女の子がたくさん出てくる。「ulzzang」タグで検索すると「K-FASHION」「KOREAN FASHION」といったタグもついてるコトが多い。「K-POP」と並んでこのアタリは一つのクラスタになってるみたい。
●コレに対応してるような「kawaii」「J-POP」「J-FASHION」が、安易にマネが絶対出来ないエクストリームなファッション、極端な人は現代美術みたいになっちゃってる(いわゆるきゃりーぱみゅぱみゅ的な原宿ストリートとかアイドルとかアニメとかコスプレとかサンリオとか)一方で、「ulzzang」な女の子たちは皆一様にコンサバめなカジュアルスタイルでハードルが低く、しかもそんなにオカネかかってなさそうな(東大門市場に売ってそうな)感じがイイ感じ。海外から見たら、東洋人の女の子の二大潮流みたいに見える気がする。見ててオモシロいのは「kawaii」、でも実際に彼女にしたいのは「ulzzang」とかだったりして。

ulzzang.png

●ボクの中での典型的な「ulzzang」/「K-FASHON」。パステルカラー重視で、カジュアルだけどコンサバフェミニン。

●さらに関係ないけど。
●この流れで、東南アジア方面のファッションを。インドネシアの現地市場でアパレルを起こした日系人の双子姉妹がいるっぽくて。しかも本人たちがモデルを務めてるってほどの若い起業家。気になった。ちなみに、GOWIGASA って名前のブランド。http://gowigasa.com/shop.php

GOWIGASA.jpg

JESS YAMADA って子と ELLE YAMADA って子がいるっぽい。この写真の子はどっちだろ?


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