「♪ぎゅうーにゅうーにー、コッペパン、コッペパン」
スターウォーズ「ダースベイダーのテーマ」にはこんな歌詞があるという。by 我が子ノマドヒヨコ。小学生ってどうしてこんなヘンなフレーズ思いつくんだろうか?今のリッチな給食ではコッペパンなんて登場しないというのに。思い返せば90年代的には「電波少年」T部長登場のテーマソング。
●そんなこんなで、この春リニューアルしたという東京ディズニーランド「スターツアーズ」に行きたいなと思う。ボクは復活「キャプテンEO」も実は見てないからね。


期間限定で、マンガ「キングダム」10巻分無料公開!

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●なんてキャンペーンをやってたから、iPhone や iPad で爆読みしちゃったよ。
●アニメ化とかの話題もあってこの作品、気になってたからね。以前も「ソーシャルキングダム」と称して、単行本一冊分の内容を、一コマ一コマ全部を一般から募集するというキャンペーンをやってた。コレもオモシロかった。「部分的にフリーで読ませて続きは課金」というスタイルは、佐藤秀峰さんが代表作「ブラックジャックによろしく」をフリーにした結果「新・ブラックジャックによろしく」電子書籍売上が一億円になった、ってエピソードと同じトコロを狙ってる気がする。電子書籍も徐々に読み慣れてきたぞ。見開きのデカいカットをキチンと見られないのだけは納得いかないけど。
「ヤングジャンプ」連載の原泰久「キングダム」は、春秋戦国時代の中国を舞台に、秦国が中華全土を統一する過程をとある少年兵の視点から描く歴史アクション。単細胞&ド根性を突き詰めて仲間を惹き付け強敵をブチ破る主人公・信の活躍は、どこか「ワンピース」の主人公ルフィを連想させるようで、ただひたすら一元的に垂直進化/強化成長し続けるシンプルさはドサドサとお話を読み進めるのにちょうどイイし、正しく「ジャンプ」的な価値観でイイ感じ。続きは、マンガ喫茶にでも行ってドカッと一気読みしたい。
●それと、古代中国の「異形」っぷりを、斬新な解釈で描くデザイン感覚が、スキ。

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●リアルのマンガも読んでるよ。

ドリヤス工場「あやかし古書庫と少女の魅宝」

ドリヤス工場「あやかし古書庫と少女の魅宝」1〜2巻
●これ、最近のヒット!大笑いしちゃった。わざわざ、水木しげるタッチ。このバカバカしいこだわりテイストがスキ。実際この本を娘ヒヨコが完全に水木しげる作品と思ってフムフムと読んでたもんね。タネ明かししたら「え〜ホント?ソックリじゃーん」って笑ってた。しかも、タッチでこそ水木しげるなのに、男子高校生が不思議な能力を持つツンデレ女子に振り回されて謎の戦いに巻き込まれる、という、まー最近実にありがちな展開のお話で、その世代間落差もスゴい。妖怪表現に最適化した様式だから、モンスターは実にイイ感じに描かれてるけど。こんなタッチで描かれるヒロイン少女も、最後は魅力的な美少女に見えてくるから不思議。
●20歳の頃「水木しげるマンガの脇役に出て来るメガネのショボイサラリーマンみたいな大人だけにはなりたくない」と友人と語り合ったのを思い出した。今はもうどうでもイイと思えてる。ルックスにカンケイなくショボイヤツはこの世間に大勢いることが分かったからだと思う。

すぎむらしんいち「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ」

すぎむらしんいち「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ」1〜2巻
花沢健吾「アイアムアヒーロー」よりもオモシロい!爆笑!オタクな主人公は全編にわたって半裸でフルチンだし。タイトルの「ブロードウェイ」中野ブロードウェイのコトだもんね。

諫山創「進撃の巨人」10巻

諫山創「進撃の巨人」10巻
人間が巨人に補食される時の擬音「パキッ」が印象的。あんなに軽い音がするんだ…この擬音のセンスはマンガ家の世界観を示すよね。「ジョジョ」「ドドドドドド」みたいなモンだ。

●他に読んだマンガ。
小畑健/大場つぐみ「バクマン」17〜20巻。堂々完結!
石井あゆみ「信長協奏曲」7〜8巻。
山口貴由「エクゾスカル零」4巻。
朝倉世界一「そよそよ」1巻。
堀尾省太「刻刻」6巻。
三浦建太郎「ベルセルク」37巻。
山本直樹「レッド」7巻。内ゲバ大虐殺開幕までもう目前。
押見修造「惡の華」1〜3巻。逃げ場ナシ。地方都市の空白感に窒息寸前の思春期。
末次由紀「ちはやふる」19〜20巻。かるたのルール、知らないのになんでこんなに楽しめるんだ?


音楽は、音の数が少ないオーセンティックなジェイポップで。
そして、2003年状況へと思いをはせる。穏やかなジェイポップが鳴っていた頃。

高鈴「ヒビノウタ」

高鈴「ヒビノウタ」2009年
●現在のジェイポップ/アイドル一極集中時代になる前の00年代中盤を振返ると、地味で落ち着いたジェイポップがアンダーグラウンドのレベルでもイッパイいた。オーガニックな質感と、オーセンティックな音楽様式、ジャンルミュージックに傾かず、ヒネクレたギミックもなく、メロディの普遍性と素朴なアレンジで勝負する姿勢があった。そんなコトを思い出した。ここでポイントは2003年。「2003年状況」と名前を付けておく。
高鈴は京都出身の男女デュオ。2004年のファーストアルバム「5月のせいにして」がボクの中でスゴくよかったんだけど、随分前に手放してしまった…コレ後悔。これは3枚目のアルバムでメジャーでは最後のアルバム。ボーカル山本高稲の透明な歌声と、それに寄添う澄み切ったピアノ/アコギ主体アレンジの落ち着きが休日によく響く。ネットで検索すると、自主レーベルに移行してからの方が活発に活動しているみたいだね。

SANTARA「DREAM DIVER」

SANTARA「DREAM DIVER」2007年
SANTARA「HEY, ROMANTIST !」2008年
SANTARA「HIGH & LOW」2003〜2006年
●こちらも男女デュオ。高鈴と同じ京都出身で、高鈴と同じタイプのオーガニックな落ち着きを放射するユニット。ただし、彼らはアーシーなブルース/カントリーロックを軸足にしてて、そのワイルドなザラツキをうまくフックに使っている。「HIGH & LOW」は2003年のインディーズアルバムを2008年に再発したもので、2006年のライブ音源を足したもの。この時点でもう世界観がカッチリ出来てる。メジャーデビューが2004年で自主レーベルに移行したのが2009年。ココも高鈴と同じようなタイミング。というか、2003〜2009年あたりがそういう時代だったということだ。
男女デュオって、この時代にはイッパイいたね。LOVE PSYCHEDERICO とか。中田ヤスタカ CAPSULE とか。音楽のスタイルに関係なく、沢山いた気がする。バンドより経費がかからないというメリットがあったのかな。

JIMAMA「BEST OF JIMAMA 〜君に贈るうた〜」

JIMAMA「BEST OF JIMAMA 〜君に贈るうた〜」2004〜2010年
沖縄出身の女性シンガーソングライター。やはりゆったりした癒し系のメロディとピアノベースの可憐なアレンジが優しい。やっぱり、高鈴、SANTARA と時期がかぶっているでしょう。そしてやっぱり同系統のサウンドと美学。…実は、高鈴、SANTARA、JIMAMA三組のライブをイッペンに見るショーケースをボクは見てる…たしか2004〜05年頃?渋谷タワーレコード地下一階で。ああコレが、この静かな感覚が時代なんだ、とその時感じたモノだ…アイドルの大喧噪時代が来るなんて予想もせずに。
沖縄という磁場。日本の南端は様々な場面で日本のポップカルチャーに刺激を与えてくれている。この時期は ORANGE RANGE MONGOL 800、HY が活躍してた。失われた10年で活力を失った中央に対して、辺境がナニかを発信するというのは意味が深いがありそうだ。2004年に JIMAMA はデビューするが、その前年2003年に夏川りみが「涙そうそう」でブレイク。さらに前の2002年は奄美大島から元ちとせが「ワダツミの木」で登場。南から風が吹いていた。ここまで来てハッキリしてきた。2003年という地点においてジェイポップに特殊な状況が生まれてた。オーガニックでオーセンティックなジェイポップで優しさと落ち着きを届ける。これが2003年状況。

一青窈「BESTYO」

一青窈「BESTYO」2002〜2006年
彼女のデビュー「もらい泣き」は2002年。一青窈は、ボクの中では前述の2003年状況の流れに先立って登場したシンガーだ。台湾人とのハーフという出自、由来不明に見える不思議な名前、ちょっぴりエキセントリックな歌詞、裸足でステージに立ち巫女のように立ち振る舞う様子などが、ジェイポップのど真ん中でありながら「辺境」を連想させた。沖縄や奄美大島と同じような異境から来た女性。ホントは日本育ちで慶応大学までキチンと進学したメインストリーム出身の女性なんだけどね。

平原綾香「MY CLASSICS 2」

平原綾香「MY CLASSICS !」2009年
平原綾香「MY CLASSICS 2」2010年
彼女がホルストの組曲「惑星」から「木星」に日本語詞を付けて登場したのも2003年のコトだ。音楽家一家に育ちクラシックの正統教育を受けてきた彼女は「辺境」からやってきた才能ではないけど、彼女が持ち込んだクラシックとジェイポップの新しい結合関係は、2003年状況の音楽をよりオーセンティックなモノに傾けていったと思える。このアルバムは、そんなクラシックの斬新なジェイポップ解釈をさらに突き詰めていったシリーズ。もちろん「JUPITER」も収録している。「2」ともなると、クラシックのアレンジがゴスペル様式までに及んでて、その幅広い表現と解釈にワクワクとした楽しさを感じてしまう。

アンジェラ・アキ「WHITE」

アンジェラ・アキ「WHITE」2011年
彼女はちょっぴり後発で2005年にデビュー。しかしアコースティックピアノを軸に展開する彼女の世界観は、実にオーセンティックでオーガニック。そしてメッセージが強い。日本とアメリカの間で分裂したアイデンティティを持つ彼女の、不安定な自意識が強い主張となって聴くモノに迫る。英語ができないハーフとして育ち、でも15歳で渡米。異郷でOL生活を送りながら音楽活動を志すも挫折、そして日本で得たチャンス。そんなネジレた動きの中で奮闘してきた彼女の強さに敬意を感じる。結婚出産を経ての復帰アルバムは、真っ白な場所からの再出発。メジャーデビュー曲「HOME」のリメイクBILLY JOEL「HONESTY」〜石川さゆり「津軽海峡冬景色」のカバーと、彼女のルーツ再探訪を追う。

森山直太朗「素敵なサムシング」

森山直太朗「素敵なサムシング」2012年
彼のメガヒット「さくら(独唱)」も2003年の出来事だった。2003年状況は女性だけじゃない。彼のような男性シンガーもいた。彼らの中でのフォークへの信頼感はスゴく強いものに思えるが、しかし彼の作品は音楽のスタイルに依存するものではない。メロディメイカーとしての才能以前に、シンガーとして絶品。キャリア10年を越えてのこのアルバムでも、その声が独特の瑞々しさを放っている。


つい最近と思えて、もう十年前のコトになる。そんな「2003年状況」。何が起こっていたのか、記憶があるウチにキチンとメモしておきたかった。そんな今日の文章でした。



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