この前の週末は、ロックフェス COACHELLA だった。
アメリカ・カリフォルニアで行われる巨大フェス、なんだけど、なんと今年はマルッとほぼ全部の内容が YOUTUBE LIVE で生中継されとった。ほほー!とんとロックフェスと縁遠くなった書斎派音楽リスナーであるボクにとってはウレシイ話だ。土曜日しかゆっくり見ることは出来なかったけど、今でも YOUTUBE にはライブの素材が散らばっており、その大判振る舞いぶりに驚嘆する。

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YEAH YEAH YEAHS。

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FOALS。

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THE STONE ROSES。
●あれ、BLUR もスクリーンショットしてたつもりなんだけど、なくなっちゃったな。
LEE SCRATCH PERRY もよかった。JOHNNEY MARR もよかった。RED HOT CHILLI PEPPERS もよかった。JAMES BLAKE もよかった。FRANZ FERDINAND もよかった。
●つーか、総合的に、技術が進んで楽しみが海を越えて共有出来ることが、なによりもよかった。




内山清行「韓国 葛藤の先進国」

内山清行「韓国 葛藤の先進国」
●ボクは最近、CDの整理に夢中。あまり聴かれないCDをセッセとダンボールに詰めている。だいぶ片付いてきたね。とりあえずの目標の1000枚整理まであと一歩。
●そしたら、韓国の音源がイッパイ出てきたんですよ。2002年、日韓共催ワールドカップの頃、ボクは仕事で韓国と接点があって、6回くらい出張に行ってる。ソコでたくさんCDを買ってたんです。まだ KPOP という言葉が一般的になる前の時代。ただボクは、そこでゲットしたCDを聴いてポップシーンがスゲエ成熟しているコトを知ってかなりビビった。うわーR&Bやヒップホップがこんなに発達しているとは。マジでそう思った。
●そんで日韓W杯をキッカケに両国が急速に接近していくのを、あのお祭り感覚の中で無邪気に歓迎していた。その前後、韓国映画やドラマ、音楽がどんどん日本に紹介され、移入されてくるのもそんな流れの延長と思ってた。2001年「猟奇的な彼女」。そして「殺人の追憶」「オールドボーイ」「グエムル 漢江の怪物」「トンマッコルへようこそ」…振返ればイイ映画をイッパイ見た。そして2003年「冬のソナタ」〜ヨン様ブレイク2005年東方神起の日本デビュー。一気に韓国文化が日本市場でクローズアップされる。そして2010年、KARA と少女時代の上陸。たくさんのアイドルグループが日本デビューを果たす。正直、ヨン様以降のブームにはノレナイ部分もあったが、トムクルーズとかがキャーキャー言われるのと同じようなモンかと思ってた。

さて、率直に言って、今、日本と韓国の関係はワルい。ボクはワルいと思ってる。
●多分、両国の観光客の往来は90年代なんかよりずっと増えている。情報の交換も活発に行われている。でも、ワルい。なんでだろ?日韓W杯の頃には前向きな気持ちがあった。ワダカマリがなかったとは言わない、仕事で本音をブツケ合う中では文化の違いやそれぞれが持つ偏見が余計な軋みを生む場面もあった。でも、今ホド悪くない。と思う。なんでだろ?
●そんな日韓関係を分析するなんてビッグな問題は、とてもボクには取り扱い切れない。ただ、ふと思った。あれ、韓国って一体どんな国なんだっけ?あの国の中がどうなってるか、ボクはよく知らない。日本に対してアレコレ不思議なコトを言うなんてニュースは、ネットを通じてどうしても耳に入ってくるが、あの国がどんな立場にあるのか、あまりにボクには知識がなかった。ということで、ボクはこの本を読んだ。日本経済新聞ソウル支局長による、今の韓国事情を伝える新書だ。歴史問題はひとまず置いておいて、現代韓国社会を知りたいと思った。

●ポイントを箇条書きにしてみる。

韓国社会は、日本よりももっと激しい「勝ち組」VS「負け組」社会。
●韓国は、全体の1%にすぎない財閥系企業が市場を支配している。韓国の輸出業は彼らの力に追う部分が大きすぎるのでムゲにできないが、99%の中小企業には大きな不満が鬱積している。そして正社員と非正規雇用労働者のギャップも激しくなっている。韓国の常用雇用者は全体の62.7%(2012年)に留まる。日本は80%を越えているのに。

韓国は、日本よりももっと激しい学歴社会。若者にキツい社会。
●結果、財閥系企業への就職は若者たちの悲願となっている。しかし、1996年アジア通貨危機で強烈な体質改善を迫られた財閥は、大きな雇用を収容出来なくなった。大学/大学院の新卒人口は66万人、なのに財閥系の採用枠は10万人弱。失業率は3%前後、しかし若年層では7.5%まで跳ね上がる。受験戦争を勝ち抜いて大学/大学院を卒業しても、結局正規雇用にありつけるのは2人に1人という。

韓国は、老いる者にもキツい社会。高齢化。
●韓国の実質的な定年年齢は55歳。若い!その後は家族に養ってもらうのが儒教社会の当たり前。しかしソレが破綻しつつある。少子高齢化が進み、貧困老人がどんどん増えている。家族の相互扶助を前提にしているので、基本的に社会保証制度は「低負担低給付」型。年金だけでは絶対に暮らせない。

結果的に、韓国国内はストレスフルな状況にある。
●高齢者と若年層。正社員と非正規雇用。財閥と中小企業。この国は利害のベクトルで様々な方向から引き裂かれてる。コレに加えて、南北分裂という戦後一貫して続いている緊張が大きな影を落す。
●そんな国内事情がそのままポンと一足飛びに「竹島」問題や「慰安婦」問題や「仏像返さない」問題に結びつくとは思わない。そのヘンはどういうつもりだか全然わからない(この本には詳しくそのへんの事情も書いてあるけど、ボクは今は言及しない)。ただ、今の韓国はサムソン/ヒュンダイ/LGが代表する破竹の巨大企業のイメージだけで捉えると大きく錯覚してしまう気がした。ノンキに経済成長を謳歌するものはごくわずか、激しい競争に晒されて転落する者も多い。もしかしたら、今の日本なんかよりずっと息苦しい社会なのかも知れない…。



●2002年の韓国もボクにとっては思い出深いが、ソレ以前にもボクは韓国に行ってる。1993年、まだ大学生だった。80年代末の民主化運動を経て穏当な社会になってまだ日が浅い雰囲気…ポップカルチャーはまだ薄いモノで、明洞も東大門市場もまだ寂しい感じがした。ほぼ同時期にボクは台湾や香港にも行ってるけど、そこから比較してもまだまだという印象だった。ソレがココまで力をつけた!2002年から韓流初期にボクはその強い勢いを率直に感じた。
●しかし現在。ワルいカタチになってしまった日韓関係。さらに北朝鮮の新しい指導者がアレコレ挙動不審で困ったモンだという昨今。なんだか煮詰まり気味になってしまった状況を、誰がどんな風に解決するのか?ボクにはまだよくわからない。



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