NHK朝の連ドラ「あまちゃん」が楽しくて、朝早起きになった。
●かわいいよね、能年玲奈ちゃん。
●そして、小泉今日子さんがスゴすぎて。かつて最強のアイドルだった貫禄が滲み出てる。
●キョンキョンの全盛期の音楽を聴き直したいなあ。

●そもそもワリと80年代オシなこのドラマ、ちょいちょい挿入歌で懐かし80年代がかかる。
YMO「君に胸キュン」とか、もう3回くらい使われてる。
●だから、今夜はこんなの聴いてる。

高橋ユキヒロ「SARAVAH !」

高橋ユキヒロ「SARAVAH !」1978年
●これ、高橋幸宏じゃなっくて高橋ユキヒロ名義なんです。しかも帯のあおりコピーが「人気ドラマー高橋ユキヒロ(サディスティックス)初のソロアルバム!」。つまり、まだ、YMO以前なわけです。YMO以前において、サディスティックミカバンドサディスティックスでもって彼は十分なキャリアを持つミュージシャンだったわけです。
●とはいえ、実はYMO始動はこのアルバムと同じ年。共同プロデュース、鍵盤演奏/ブラス・ストリングスアレンジに坂本龍一が参加、そんでベースは細野晴臣と、完全に座組は整った状態であります。しかし、テクノ前夜にしてそんな気配はここには1ミリもありません。オシャレでオーガニックなシティポップ。鈴木茂、高中正義、加藤和彦、斎藤ノブ、山下達郎、吉田美奈子などなど、豪華なメンバーがこの色男のダンディズムに彩りを添えるのであります。
●これは確か下北沢で420円で買ったんだっけな。


●ユキヒロさんキッカケで、ジャパニーズ・シティポップを聴くのです。

加藤和彦「ガーディニア」

加藤和彦「ガーディニア」1978年
フォーククルセダーズ、サディスティックミカバンドで60年代末〜70年代のシーンを牽引してきた加藤和彦には多くのソロアルバムがある。その中でこのアルバムになにかトピックがあるとすれば、作詞家・安井かずみとのパートナーシップが始まったということか。1977年に結婚した二人は以後、作詞:安井/作曲:加藤のコンビで多くの作品を手掛ける。竹内まりあ「不思議なピーチパイ」飯島真理「愛・おぼえていますか」もこのコンビの作品だ。
●さて、このアルバムも完全無欠のジャパニーズ・シティポップスであります。世界的に盛り上がりつつあったAOR、アダルトオリエンテッドロックの流れ。とくにボサノヴァ濃度が濃い。ボサノヴァ風の貧弱ボーカルとスウィンギーなメロウネスがシック。参加ミュージシャンは、坂本龍一、高橋幸宏、鈴木茂、斎藤ノブ、そしてベースに後藤次利。このヒトは、ボクのようなアラフォー世代にとっては、<80年代アイドル、とくにspan style="color:#0000FF">おニャン子クラブへ多くの楽曲提供をしてたコトで有名。そんでとんねるずへもたっぷり楽曲提供。この時代においては気鋭のフュージョンベーシストだった。
●このアルバムの3曲目である完璧なボサノヴァ「気分を出してもう一度」は元ピチカートファイブ・野宮真貴さんのソロアルバムでカバーされてるらしい。そっちはまだ聴いたコトないけど。この時代の音楽は90年代渋谷系にも影響を及ぼしているんだね。

加藤和彦「マルタの鷹」

加藤和彦「マルタの鷹」1987年
●だいぶ時代が下りました。今作のテーマは「フェイクジャズ」とな。二曲でパリ録音のオーケストラアレンジを試みているけど、後は当時全盛だったシンセサイザー・フェアライトCMIを駆使した打ち込み作業で骨格を構成しているとな。でも結果的にはピコピコした印象は全く嗅ぎ取れず、見事に爛れたジャズ空間を醸し出してる。洒落たホーンソロパートが実にダンディ。結果的に仕上がるこの空気は琥珀色の円熟を成してて、かの有名な同名小説〜ハンフリー・ボガート主演の同名映画のハードボイルド美学を見事に体現している。ちなみに、このハードボイルドなジャケは金子國義

加藤和彦「ボレロ・カリフォルニア」

加藤和彦「ボレロ・カリフォルニア」1991年
安井かずみとの最後の共作であり、加藤にとっても最後のソロ名義アルバムとなった作品。安井はこの頃に肺ガンを発症、1994年に病没する。加藤はその後、市川猿之助のスーパー歌舞伎や映画のサウンドトラックを手掛けたり、サディスティックミカバンド(三代目ボーカルに木村カエラ)再々結成なども行うが、2009年に自殺する。
ここで鳴る音楽のポイントは「ITALIAN GRAFFITTI」1974年で AOR の始祖となった男 MICK DE CALO とガッツリタッグを組んでいるコト。完全ロサンゼルスレコーディングで、現地のミュージシャンとジャジーな世界に浸っております。1991年ともなればダンスミュージックのデジタルな質感がメジャーになってたはずで、このオーガニック過ぎるスタイルは当時の感覚であっても少々アナクロに聴こえてたような気がするけど、ご本人的にはこの直前にやってた二回目のサディスティックミカバンド(ボーカルは桐島かれん)で打ち込みに飽きてたそうで。だから全面アナログ。あえてレトロ。前作「マルタ」でパリ録音をしたので、今回はアメリカ・ロス。ビッグバンドや爛れジャズ、パチクサいラテン歌謡に耽溺するのであります。
●ちなみに、今日とりあげた3枚の加藤和彦作品は2008年の紙ジャケリマスターで、エンジニアはオノ・セイゲン。彼は自分名義の作品も多くリリースしている。彼が手掛けたコムデギャルソンのサントラがスゴすぎて、もう見逃せない。

鈴木慶一「SUZUKI白書」

鈴木慶一「SUZUKI白書」1991年
高橋幸宏さんとは、THE BEATNIKS というユニットで不定期に活動している鈴木慶一氏。もちろん MOONRIDERS の中心人物ってことで有名なんですが、ここではまず1991年にリリースされたソロを。実はソロ名義はこれが初めてらしい。…とはいいながら、実はボク自身は、MOONRIDERS鈴木慶一さんの音楽も今までほとんど触れた事がない…ニューウェーヴ風味のポップを朗々と歌う慶一氏の微妙なボーカルに、まだあまり馴染まない。とはいえ、わざわざ台北レコーディングを仕掛けて、現地のユニークな女性コーラス&オリエンタル風メロディを組み込んでるトコロがエキセントリックな珍味でオモロい。さらには THE ORB によるチルアウトなリミックス14分超まで仕込んでて。あなどれないなあ。
●このCDは、下北沢一番街商店街のレコ屋オトノマドにて、激安ワゴン100円セールで採取。まーこっからをとっかかりにして。

MOONRIDERS「BIZARRE MUSIC FOR YOU」

MOONRIDERS「BIZARRE MUSIC FOR YOU」1996年
●これもオトノマドにて100円で採取。バンド結成20周年記念アルバムらしい。このバンドとなると、鈴木慶一さん一人のイニシャティヴだけじゃ収まらない。白井良明というユニークなギタリスト/アレンジャー/プロデューサーがいるわけだし、岡田徹というキーボーディスト、鈴木慶一の実弟であるベーシスト鈴木博文、その他のメンバーそれぞれが個性的な仕事をしている。…が故に、MOONRIDERS の個性はこの一枚だけじゃ当然掴みかねるワケで。実際、作風も楽曲単位で全然違ってるので、ワケワカラン。ホームレスのおっちゃんのことを矢野顕子と共に歌った「ニットキャップマン」(作詞は糸井重里)とか、実際とらえどころがない…。長いキャリアを持つこのバンド、今後機会があれば引き続き研究していきます。


●ついでに、もう一枚、日本の AOR。

寺尾聡「REFLECTIONS」

寺尾聡「REFLECTIONS」1981年
●収録曲「ルビーの指輪」はこの年の音楽賞を総なめ。「ベストテン」「トップテン」では10週以上の連続1位を獲ってしまうほどのメガヒットとなった。当時小学生だったボクもこの頃のこの曲の勢いは覚えている。だって毎週飽きるほどこの曲がかかるんだもん。結局は、ズバリ昭和歌謡って感じの暗いウタというイメージが強くて、そんなにスキになれない。
●しかし!ヒット当時の解説や、Amazonのレコメンドを読むとこのアルバムが日本の AOR の代表作ということになっててビックリ。ああ、これは洋楽のエッセンスたっぷりと解釈されてたんだ。だからあんなにヒットしたんだ。あんなにレンジが狭いメロディをブツブツとつぶやくように歌うローテンションにそんな価値が含まれてたなんて。へー。あ、作詞は松本隆さん!へー。
●あの頃は石原プロも全盛だったし、「西部警察」はカッコよくて毎週見てたし、クールなニヒリズムを気取った刑事役を演じてた寺尾さんもスキだったけど、この曲はスキじゃなかったし、今回聴き直してもその印象は結局覆らなかった。でも、その後の、枯れ寂びた風格が滲み出る演技、とくに映画「博士の愛した数式」での活躍は素晴らしいモノで、森永の棒アイスを頬張るCMなんかもボクは大好きであります。

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