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「ジョジョの奇妙な冒険」第七部「スティール・ボール・ラン」に夢中。
●息子も夢中。二人で爆読み。
時代は1890年代のアメリカ。馬を駆っての北米大陸横断レースに集まる曲者たち。ディオ・ブランドー、ジョナサン・ジョースターなどなど、今でのジョジョシリーズで因縁の深い固有名詞がたくさん出て来るが、キャラクターは似通っていても直接のツナガリ設定はないらしい。それでも同窓会気分で設定のチガウキャラに思い入れをタップリ抱いてしまう。
●掟破りの過激なレースと数々の死闘。様々な陰謀と、主人公に迫り来る「スタンド使い」の刺客たち。それぞれの特殊能力を駆使しての頭脳戦。その果てに出て来るクールなセリフ。もうタマランわ。

「飢えなきゃ」勝てない。ずっとずっともっと気高く「飢え」なければ! BY ジョニィ・ジョースター

オレは「納得」したいだけだ。「納得」は全てに優先するぜッ!!でないとオレは「前」に進めねえッ!「どこへ」も!「未来」への道も!探す事は出来ねえッ!! BY ジャイロ・ツェペリ

「社会的な価値観」がある そして「男の価値」がある。昔は一致していたがその「2つ」は現代では必ずしも一致はしていない 「男」と「社会」はかなりズレた価値観になっている……… だが「真の勝利への道」には「男の価値」が必要だ…おまえにもそれがもう見える筈だ… レースを進んでそれを確認しろ…… 「光輝く道」を… BY リンゴォ・ロードアゲイン

今年で40歳になろうとしているのに、少年マンガに鼓舞される安っぽい人間性。ダメか。


●さてさて、音楽。

STEPHEN STILLS「MANASSAS」

STEPHEN STILLS「MANASSAS」1972年
●さて、「スティール・ボール・ラン」は気分で言えば主人公の一人・ジャイロ・ツェペリ2つの鉄球に不思議な回転を加えて投げる事で特殊能力を発揮する様子がアクションの軸になっており、それを象徴したタイトルに思えるが、設定の上では、サンディエゴ〜ニューヨークを爆走する大陸横断レースの名前ということになっている。バート・レイノルズジャッキー・チェン、サミー・デイヴィス JR. らが出演した80年代のアメリカ映画「キャノンボール」を連想する…アレは大陸横断自動車レースだったが、一般道を無勝手に暴走する非公認ぶりが当局と摩擦しまくってオモシロかった。
●で、このレース大会主催者の名前がスティーブン・スティール。英語でつづれば STEVEN STEEL とかになるのかな。でも、ロックミュージシャンから登場人物の名前を拝借するのが著者・荒木飛呂彦先生のクセじゃないですか。で、ボクはこいつが STEPHEN STILLS(スティーブン・スティルス)に由来していると勘ぐっています。
STEPHEN STILLS とは誰か? 60年代のロサンゼルスで NEIL YOUNG とともに BUFFALO SPRINGFIELD を結成。その後はフォークロックトリオ CROSBY, STILLS & NASH で活躍。NEIL YOUNG とも合流して CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG にもなったり。AL KOOPER らとのセッション盤、「BLOOMFIELD, KOOPER & STILLS」でも活躍。もちろんソロ活動もさかん。コイツがけっこう地味なようでカッコイイ。
CS&N、または CSN&Yフォークロックで武名を上げたグループだったので、彼自身がフォークな男なイメージがあったんだけど、彼がこのアルバムで組織した MANASSAS というバンドは、結果的にファンキなーブルースロックを鳴らす粋な連中なのであります。BUFFALO SPRINGFIELD も実にふくよかなソフトロックの洗練がその価値を色褪せないモノにしているんだけど、その BUFFALO SPRINGFIELD の音楽的頭脳の役割を果たした STEPHEN のセンスはこのバンド MANASSAS でも十分発揮されていて、彼自身の見事なギタープレイを軸としたファンキーな分厚さとちょうどイイ案配の土臭さ(そこがウエストコースとの洗練)が楽しい1枚になってる。
●ジャケにメンバー7人が写ってる…わりと大所帯ってワケです。ここにパーカッション奏者とかエレピ/オルガンプレイヤーとかがいる。アレンジに応じてはフィドルやマンドリン、ムーグシンセサイザーも採用。ここからタダのブルースロックやフォークロックにならない、多様なグルーヴが生まれる。カッコイイ。

STEPHEN STILLS「STEPHEN STILLS」

STEPHEN STILLS「STEPHEN STILLS」1970年
●雪がこんなに積もってるのに、半袖でギターをシレッと弾いてる。このアメリカ人の気温感覚が理解出来ない。このノリで半袖短パン富士山登山とかしちゃうんでしょ。ワケワカラン。
●コレは、彼の初めてのソロアルバムで、時期的には CSN&Y で大活躍していた頃。そもそも CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG は既に経歴のあるミュージシャンが合体したユニットで、別個のソロ活動はフランクに行われていたよう。DAVID CROSBYTHE BYRDS の中核メンバーだったし、この頃ソロアルバムの制作をしてた。GRAHAM NASH はイギリスで THE HOLLIES というバンドのフロントマンを務めてたヤツで、CSN&Y が分裂した後も CROSBY & NASH で活動を続けた。NEIL YOUNG BUFFALO SPRINGFIELD 前後ですでにソロを繰り出していたし、その後もソロ道を邁進。
●そんな時期だからか、DAVID CROSBY CRAHAM NASH、おまけに RITA COOLIDGE などが気さくにコーラス参加してゴスペルっぽいコーラスワークを繰り広げてくれている。その後の MANASSAS に参加するメンバーも参加。人脈の広さも見せつけたいのか、JIMI HENDLIX ELIC CLAPTON、BOOKER T. JONES が参加している曲もある。JIMI のプレイは見事にアグレッシブだがソコに STEPHEN は熱いオルガンプレイで対抗。CLAPTON とはルードなブルースギターで絡み合う。もちろんソロだから、本人1人でギター一本勝負のフォーキーなアプローチもある。多彩で多芸。


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