いつのまにかすんごく忙しくなってるんだけど。
11月真ん中と、12月真ん中、それと年末年始に2件、デカイ案件がブチ込まれた。たぶん年越しは会社で迎えるだろう。正月も2日までは1ミリも休めない。この大型案件4発の準備を速攻で組立てている。くー。そんで2月に新規モノを4発、レギュラーモノを1発。新年度4月に間に合わせたい案件があと二つある。過去実績で読めるモノもあるが、未知の領域に突っ込むモノが半分以上。相変わらずヒリヒリする。
●ココで倒れたくないという気持ちが先走って、風邪薬を毎日飲んでる。実際ノドもコエも痛んでおり、セキやハナミズも止まらない。疲れてる…。
●ていうか、寒いよ!11月になっちゃうからしょうがないけど、気温が下がると一気にテンション下がる。それと台風!気圧の変化で体調が悪くなる。ボクの不安定な自律神経に障る。


●つーことで、ブログ更新の頻度も落ちるのです。



「半沢直樹」の原作本、読んじゃったよ。
「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」なんていうタイトルじゃ絶対に手にとれない、と思った「バブル崩壊組」のボクでありますが、ドラマの意外な結末とその先が気になって原作シリーズを一気読みしてしまった。ドラマの筋を知りながらもナカナカに楽しい「バブル組」2冊、金融庁検査官・黒崎氏はマジで原作からオネエ設定なんだーとか、壇蜜演じた女性は小説ではサッパリしすぎてるなーとか。出向組の近藤くんは統合失調症を発症して一年休職してんだ他人事じゃねーなー。

ロスジェネの逆襲

池井戸潤「ロスジェネの逆襲」
●で、まだドラマで描かれていない、その後の半沢がココで活躍している。ドラマの最後で頭取から言い渡された意外な出向辞令で、系列子会社の証券会社の部長職に収まった半沢直樹。そこにいたのは1994年以降に到来した就職氷河期で辛酸を舐め、バブル入社組を恨めしく思う若い部下たちだった。キーパーソンになる部下・森山は平成元年に中学三年生だったようで、つまりボクと同い年か一年下。彼もボクもずっぽり「ロスジェネ」である。
●一方で新世代の経営者も登場する。今回半沢が立ち向かうのは、IT企業同士の買収抗争だ。その中で若き「ロスジェネ」経営者も登場する。これも納得出来る設定だ。ホリエモンこと堀江貴文氏はボクの一年上だし、サイバーエージェントの藤田晋社長はボクと同い年。これがバブル世代の経営者と対決するという構造も小説の中には仕込まれている。バブル世代の半沢がサラリーマン社会のさらなる上位と対峙対決する「バブル組」2作と違って、親近感を感じる余地はこちらの方が大きいかも。企業の敵対的買収のリアルなんてボクには1ミリも知識はないが、半沢のアクロバチックな勝ち上がり方はやっぱり痛快で、出勤の電車の中で終盤部分を夢中で読んでたボクは地下鉄の乗換えに二回失敗して会議に遅刻しそうになったほどだ。
●ただし、この「ロスジェネ」は舞台設定が2004年だ。2005年にホリエモン vs. フジサンケイグループ、楽天 vs. TBS の買収抗争があったと思えば、このストーリーはリアルな時流を捉えているが、東日本大震災はおろかリーマンショックすら通過していない。ゆーたら、まだ牧歌的だった時代の日本だ。今や「失われた10年」「失われた20年」になっていて、ロスジェネのボクらが小説世界の半沢直樹と同年代になりつつある。だって半沢を演じた堺雅人さんがボクと同い年だもんね。ロスジェネ世代は、世間や会社に不満タラタラだけ言ってられない段階にさしかかっている。オマケにボクの後輩たちはバブル時代を1ミリも知らない連中。新人として90年代生まれが入社してくる。ボクらがバブルにルサンチマンを抱いているのは、少年時代にバブルの喧噪を知っているからであって、実人生でバブルを知らなければそれはタダの大過去、この不満は実は今の若い世代と共有出来ない。その意味で今の20歳代は「失われていない」。最初からナニも持たされていないからだ。そしてその若い世代から新しいベンチャー経営者も出現している。新しいクリエーターも登場している。徒手空拳から戦うコトを知っている新しい世代。別な意味で強い。
半沢直樹は1989年/平成元年に社会人になった。そんな半沢が、自分が成人してから生まれた世代とどう向き合うのか。そんなことを考えている。実は半沢直樹シリーズは現在も進行中で、「銀翼のイカロス」という名で雑誌連載されているという。それも本になったら読むんだろうな。で、最近のボクは厳しい仕事にブチ当たった時「半沢ならココでナンて言うかな?」なんて考えてしまっているのだ。
でもね、半沢のマネはしないよ。あれだけ周囲に敵作るのってやっぱヘンだから。会社の中にはヤなヤツもいるが、あんだけの悪意の塊みたいな敵役はいないよ。そんなヤツがいたらキチンと自然淘汰される。バブル組の人数が多いのはウチの会社も同じ。でも激しい淘汰で本当の前線に立っているのは優秀な人物だけだ。窓際に追いやられたバブル組は痛ましい。肩書きがあっても仕事がナイ。一方ロスジェネは数が少ないので、窓際に追いやるほどのダブツキがない。全員が毎日を総力戦で働いている。

TBS「SPEC〜零〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」も放送したね。レギュラードラマ以前の逸話を説明する物語。そんで11月に映画「SPEC〜結〜」で全てが決着する。前後編2本あるというのがメンドクサイ。戸田恵梨香はもうこの役のイメージでしか見られない。



●明日への活力にパンクロック。

GREEN DAY「21ST CENTURY BREAKDOWN」

GREEN DAY「21ST CENTURY BREAKDOWN」2009年
●アメリカのパンクロックトリオ、GREEN DAY のメンバーもボクと同い年だ。ギターボーカルの BILLY JOE ARMSTRONG とドラムの TRE COOL は1973年生まれでピッタリ同じ。ベースの BIKE DIRNT も1972年で一年年長なだけだ。90年代のクソガキとして登場したこの連中もつまりは40歳を迎えたわけだ。そんな彼らが「21世紀」を描く。911テロに始まり、アフガニスタンとイラクでの戦争を通り抜けて、2008年のリーマンショック、そしてオバマ政権成立まで辿り着いた時点の21世紀だ。時代の混乱と不条理とヒステリーがパンクロックの弾丸となって発射される。1966年に「19TH NERVOUS BREAKDOWN」(19回目の神経衰弱)を歌ったのは THE ROLLING STONES だが、21世紀の崩壊を描くのは彼らだ。
一貫したモチーフで三部構成で描くコンセプトアルバム。グロリアクリスチャンという若い二人が対峙するアメリカ社会の矛盾と絶望と狂気。頑迷な狂信者と利己的搾取に暴走する巨大企業。目の前に広がるのは荒廃した都市と最低賃金労働。ノイローゼと臆病。忘却はロボトミー。この国に希望はどこにある?
「THE LAST OF THE AMERICAN GIRL」という曲が印象深い。アメリカ中西部、国土のど真ん中に横たわる野生野蛮のアメリカに、着の身着のままの自由を謳歌して独立独歩を目指すたった一人の少女がいる。ハリケーンのように猛々しい生命力をもってして、現代西洋文明の終焉に一番最初に手をかける。それが最後のアメリカンガール。アメリカには巨大な野生と野蛮がある。東京では忘れられた…いやニューヨークでもロサンゼルスでも忘れられているかもしれない…人智の及ばない巨大な自然がある。豊穣の実りを与えながらも、容赦なく人間の命を奪う巨大な存在。いかに大きな悪意が企てられようとも、その力が及ばない大きなナニかがアメリカにはある。キリスト教の道徳すらを併呑してしまうほどの大きな空白がある。最後のアメリカンガールはそこに直結する。そしてアメリカの価値を再生する。

GREEN DAY「AMERICAN IDIOT」

GREEN DAY「AMERICAN IDIOT」2004年
GREEN DAY がコンセプトアルバムに挑んだのは、「21ST CENTURY BREAKDOWN」の一作前である、このアルバムからだ。5部構成の組曲形式の楽曲を2曲も仕込み、アメリカの病巣へ深く切り込む内容。人々はこの作品を「パンクオペラ」と絶賛。全世界で1200万枚をセールスした。名実共にこのアルバムは傑作で、ポップパンクのクソガキという彼らを評価を一変させた。この名盤の後でナニができるのか?次作にあたる「21ST〜」のリリースまで5年のブランクがあるのは、彼ら本人の中でもこの作品が巨大なプレッシャーになっていた証拠だ。ボク自身はアルバムだけに留まらず、このアルバムツアーを収録したDVD「BULLET IN A BIBLE」を見てしまったものだ。
●作品がリリースされた2004年は、半沢直樹でいえば小説「ロスジェネの逆襲」の舞台になった時代だが、アメリカにとっては、アホのドラ息子・ジョージ.W.ブッシュ大統領が再選を果たした年だ。ヒステリックにテロ戦争を推進するこの指導者を失脚させるために、数々のミュージシャンが反対運動を起こした。このアルバムも狙い澄ました投票2か月前にリリースされた。しかし結果は再選二期目突入&戦争路線継続。「アホのアメリカ人にはなりたくねえ!」と叫ぶタイトル曲は超高性能なポップソングだったのに、予想以上に多かったアホたちに飲み込まれた…。
●しかし、このアルバムで見せた彼らの多様な音楽性は、勢い任せのポップパンク一芸勝負と思われていた彼らのイメージを一変させた。5部構成9分の大曲「JESUS OF SUBURBIA」の小気味よい転換と展開。パンクロックのフォーマットを軸足に起きながら、様々なポップスを援用して見事な成熟を果たしている。「郊外のイエス」で描かれる風景は、のっぺりと広がる東京郊外〜関東平野の抱える均一化された憂鬱と同質。そして「BOULEVARD OF BROKEN DREAMS」はそんな無慈悲な都会に夢破れた男の孤独を、スローテンポで描く。若くして死別した父親の思い出をやはりスローで切々と歌い上げる「WAKE ME UP WHEN SEPTEMBER」の切なさよ。
●それまでの彼らがレッテルされていた「ポップパンク」という言葉は、ハッキリ言って蔑称だった。本来の出自であったはずのハードコアパンクの連中からはセルアウトと罵られ、一般シーンのアイドルと祭り上げられたとしてもソレは意にそぐわないポップスターの立場だった。ポップであるコトそのものは、ソングライター BILLY JOE ARMSTRONG の見事な才能の発現であったが、パンクというフォーマットがソレを美徳としなかった。しかし、この作品でこのバンドはポップパンクであるが故の広い表現に到達し、パンクという武器に奥行きと深みをもたらした。ポップスでありながらエッジーでありうるという絶妙なバランス地点へ見事に着地したのだ。

GREEN DAY「DOOKIE」

GREEN DAY「DOOKIE」1994年
「AMERICAN IDIOT」から遡る事10年。このパンクトリオのメジャーデビューアルバムであり、全世界で1200万枚売れた出世作だ。1994年は NIRVANA KURT COBAIN が自殺した年。80年代末からうごめきつつあったアングラ発のグランジ/オルタナティヴシーンは、その陰鬱なイメージを彼の自殺で決定的にした上で、徐々にメジャーに馴染みのイイカラリとしたロックへ軸足を動かしつつあった。そんなタイミングでカリフォルニア州バークレーから登場したのが彼ら GREEN DAY だ。タイトでソリッドなパンクロックが3分かけずにカッチリ終わるという、あっけらかんとした彼らの音楽には、ボク自身においては当時まったく関心を持てなかった。「単純なパンクは様式に押し込められてて退屈」という偏見がハタチ過ぎたばかりのボクにはあったわけで。初めて彼らの音楽を聴いたのは、何度目かのアメリカ旅行で見た MTV の放送。初期の代表曲「BASKET CASE」「LONGVIEW」がかかってた。精神病棟の患者を気取ったバカサワギや、退屈すぎて家のソファを切り刻むワルフザケがビデオの中にはあったのだけど、なんだかスケールの小さい小僧のわめき声にしか聴こえなかった。
●だから、実際にこの音源を買ったのもだいぶ後になってからだ。2004年「AMERICAN IDIOT」で彼らを見直してからだったと思う。それでも買っただけでマトモに聴いていなかった。今月「21ST〜」を久しぶりに聴いて、その流れでプレイヤーに入れてみただけのことだった。そしたら、そこにあったパンクは「AMERICAN IDIOT」「21ST〜」全く同質の優れたポップネスを備えていた。初心の段階から彼らは誠実にソングライティングに取り組んでいたというわけだ。リリース以来20年近くの時間が経って、ボクは初めてフラットにこの作品に触れるコトが出来た。始まったばかりなのにフラフラしてままならない自分の人生を、マイナーコードで、足下に転がる言葉だけを使って歌っている。躁状態のイメージが強い彼らのキャラとはウラハラな、冷めたトーンさえ感じさせる世間への諦観すらが、小気味よいメロディの運びのスキマに聴こえてくる。

GREEN DAY「DOS」

GREEN DAY「DOS !」2012年
GREEN DAY「21ST〜」の後に繰り出してきたのは3枚のアルバムの連続リリースだ。「UNO !」「DOS !」「TRE !」の三枚を2か月づつ空けて連投。たっぷり作り貯めたなと思いながら、さすがに三枚全部をチェックするのはコッチの財布がついてこない。だから中途半端にも2枚目だけをゲットしてしまった。三枚通じてのコンセプトがあるのかどうかわからないが、とにかくこの2枚目にはバラエティ豊かなポップパンクがテンコモリだ。今やポップパンクこそが標準的ロックであるかのような気配すら漂う昨今、王道といえば王道のワザを繰り出している。正直全貌がワカランから、ナニが狙いなんだか全然ワカンナいんだけどね。
●ちなみに、今作のプロデューサーには ROB CAVALLO という人物が関わっている。彼は1994年の「DOOKIE」にも「AMERICAN IDIOT」にも関わった GREEN DAY の重要な後見人。「21ST〜」 SONIC YOUTH NIRVENA の作品に関わった BUTCH VIG がプロデュースを担当した。

OFFSPRING「SMASH」

OFFSPRING「SMASH」1994年
ポップパンクという言葉が一般的になる前は「メロコア」という言葉が流行っていた。和製英語なのでアメリカのレコ屋に行っても通じない言葉だが、メロディックコアって意味だろう。ハードコアパンクはホントにガムシャラなのでメロディもクソもない。(いつかブログに書きたいと思って80年代前半のハードコアを聴いているんだけど、ホント疲れる)その後継シーン・メロコアの中心を担っていたのが彼ら OFFSPRING だと思う。年齢で言うと GREEN DAY とは10歳近く離れている。GREEN DAY がロスジェネとすれば、OFFSPRING半沢直樹の世代だ。だけど実はブレイクの時期はかなり近い。だって「SMASH」「DOOKIE」は同じ年のリリース。ただし「DOOKIE」はメジャー流通で、「SMASH」はハードコアの名門インディ EPITAPH からのリリース。この世代差がメロコアとポップパンクの差なのか?実際、彼らがココで鳴らしているのは、アグレッシブで一本調子の怒号ロック。パンクの精神と美徳に忠実だ。それはそれで潔い。実際、リアルタイムのボクは彼らの方に親近感を感じてたからね。
●しかしその後メジャー進出した彼らは、元々の持ち味だったのか?コミカルでキャッチーなシングルを出してヒットを勝ち得ている。特に印象深いのは「PRETTY FLY (FOR A WHITE GUY)」1998年と「ORIGINAL PRANKSTER」2000年。あまりにキャッチーなんでシングルは買ってしまったが、アルバムを買う気にまではならなかった。ポップパンクが全てを塗りつぶしたのがこの頃なのだろう。このアルバムのシングル曲もシリアスでカッコいいのにね。「SELF ESTEEM」とか。そして次のアルバムにあたる「IXNAY ON THE HOMBLE」1997年に収録されてる「ALL I WANT」。これ、ボクの中でのパンクの傑作として五指に入る名曲。




●GREEN DAY「BOULEVARD OF BROKEN DREAMS」



●GREEN DAY「THE LAST OF THE AMERICAN GIRL」



●GREEN DAY「BASKET CASE」



●OFFSPRING「SELF ESTEEM」



●OFFSPRING「ALL I WANT」

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