●とうとうホンモノを食べた。「風立ちぬ」に登場したお菓子、シベリア。

シベリアヤマザキ

ヤマザキパンから出てたんだ…。


●先月はいい経験をさせてもらいました。
業界内セミナーのスピーカーってのを2回やらせてもらったのです。7月にこなしたプロジェクトがジワリと評判になって、事例紹介プレゼンとトークセッションをしてもらいたいとオファーを受けて。この手のカンファレンスは今の部署に異動してからお客さんとして参加するコトが増えたのだけれども、反対にお客の前で話をするというのは初めての経験。オファーにもビックリしたけど、ことのほか楽しんでいる自分にもビックリ。同業他者の人たちとも知合いになれたのもうれしい。今度このセッションメンバーで食事をする事にもなったしね。
●この手のカンファレンスは、参加料もホントはとても高いしお客さんは真剣なビジネストークを聴きにきている。実はそこに漂う空気はクソ真面目で堅苦しい。おまけにボクのセッションの直前のスピーカーはイギリス人のスター起業家なのでなおのこと空気が固くなってた。だからちょっとでもリラックスした空気が作れるようにワザとカタを外した演出やトークで気分をほぐしたつもり。準備として一番腐心したのは、パネラーとして共に登壇する人たちの仕事の研究。相手の仕事のオモシロさをコッチが掴んでないと会話のキャッチボールが盛り上がらないし。だからボクが他社さんの事例のイイトコロを挙げる場面すら作った。ホントはライバル会社なのにね。結果、みんな楽しんでくれたかなあ?
●あと、自分の新しいクセってのに気付いた。200人程度のお客を前にしてトークしてもフツウなのに、トークが終わった瞬間にドバーッと汗がでてくる。これはなんなんだろう?

●まーこの準備にも手こずって、前日は午前三時まで会社でアレコレ仕事するハメになったけどね。
●もう、アレコレのプレッシャーで限界ギリギリです。


インターネット経由定額制聴き放題サービス、SONY MUSIC UNLIMITED。

music unlimited

●このサービスで、今、PAUL MCCARTNEY のライブ盤を聴いている。THE BEATLES 時代とソロキャリアを織り混ぜた構成がいいね。こんなのを聴いているのは、娘ヒヨコの英語教材で THE BEATLES の話題が出てきたからだ。「ブラウンさんはね、ビートルズのレットイットビーが好きなんだって!」ブラウンさんはテキストに登場する外人さんらしい。ヒヨコ LET IT BE 聴いた事あるの?「ううん、知らない!」だから即座に検索してプレイ。その流れで PAUL のソロを聴くことにした。「BAND ON THE RUN」「LIVE AND LET DIE」「SAY SAY SAY」。まー全部CDで持ってるんだけど、引っ張り出すのがメンドクサイ。
でもこのサービスはもう今月でヤメるね。月額980円。高い。ここに貼付けた画面はPCのブラウザで聴いてる形で、iTune みたいな UI で楽曲リストや検索フローが分かりやすいが、肝心のスマホだと UI が微妙で曲を検索するのがヤヤコシイ。ホントにラジオを受動的に聴かされるような感覚のモノなので、たとえ多チャンネルを用意してくれているとはいえ、目的意識や到達希望がワリと明確なボクのようなリスナーには物足りなさを感じる。未知音源への偶然の出会いも楽しいと思えたが、それでもラジオ接触感覚に月額980円はね…ならフリーで radiko 聴くわ。
●そもそも「30日間お試し無料」ではじめたのに「解約はスマホじゃできません」とかヌカしやがって、結局ギリギリの解約に失敗したわけですよ。しょうがないから一月は有料で付き合うハメになった。とにかく解約がしずらい。ズルイ!まー意外とスマホのバッテリーに負担をかけないとか、地下鉄でも違和感なく音が聴けるとか、発見はあったけどね。

チャンネル/初音ミク

●でもね、「初音ミク」チャンネルは役に立ったね。ボカロ世界は広大すぎてトッカカリが見つからなかったから。ここで知った音源を中心にニコニコ動画の膨大なアーカイブに突入しよう。

U-SKE「PLEASE PLEASE」ELECTROCUTICA「Piece of Cipher」あつぞうくん「真夜中のベッドルーム

U-SKE「Please Please (feat. 初音ミク)」可憐で繊細なエレポップだね。やっぱり、テックテイストにダンサブルな気分に初音ミクは一番ピッタリだと思ってる。ここから始めよう。
ELECTROCUTICA「Piece of Cipher」:モダンでエレクトロなフュージョンミュージックに、ボカロは楽器の中に溶け込むスキャットで用いられてる。ボカロ歌詞を歌わせるだけじゃないんだ。
あつぞうくん「真夜中のベッドルーム (feat. 初音ミク)」:宅録のウサンクサさタップリのジャケだけど、カワイらしいチップチューンなアレンジがイイ感じ。

AETA(イータ)「seeds of affection匿名希望の東京都在住「ユメロケッツ -REMIX-」古墳P

AETA(イータ)「seeds of affection (feat. 初音ミク)」:ジャケイメージのままの爽やかなエレポップが気持ちイイ!
匿名希望の東京都在住「ユメロケッツ -REMIX- (feat. 初音ミク)」:ギュッと詰め込んだリリックを畳み掛けた上で、サビでノビノビとハイトーンへ飛翔する展開。テックハウス風の可憐さも好き。
古墳P「Heart up! (feat. 初音ミク)」:へんなP名?と思ったのに内容はシッカリしたテックポップで中田ヤスタカを連想。ミドルレンジに集めたボーカルラインと実直な配置で、歌詞の意味がよくわかった。

パンツ脱げるもん霊長類P純情ボーイミーツガール

TakeponG「パンツ脱げるもん!(feat.鏡音リン)」「パンツ脱げるもんね〜!脱いだらもうオトナだもん!あたしがオトナになるところ見せてあげるわ」と歌うこの曲を、ボクはワイフや娘ヒヨコ5年生の前では聴きづらい。すげーキャッチーなポップソングなのに、ギャップあるあけすけなリリックがさらにショックを増幅。80年代は「セーラー服を脱がさないで」「およしになってTHEACHER」がナゼか容認される時代だったけど、やっぱ21世紀、もう一歩踏み込んでくる。ほぼ日P「ヤバイと思ったが性欲を抑えきれなかった」にも同じ後ろめたさがある。他人と一緒に聴きづらい。その意味でヘッドホンミュージック。
U-ji aka 霊長類P「PARTY NIGHT (feat. 巡音ルカ)」エレクトロファンク!キラキラ80年代ディスコだね!この曲はミクちゃんじゃなくて巡音ルカなんだけど、ボカロのことなんて知らないと思ってた娘ヒヨコが、声だけで「この曲はミクちゃんじゃなくてピンクの髪の人だね!」と一発で聴き当てたコトにビビった。ボカロに個性がないと思ってる音楽リスナーは反省すべし。21世紀の小学生は、ボカロの声と個性を聴き分ける能力をデフォルト搭載している。
∀studio「純情ボーイミーツガール (feat. 初音ミク)」:なんだかアニメ「けいおん!」のOPソング「GO!GO!MANIAC」を連想した。高密度展開のドタバタ感がたまらんな。

エレキ「LAST CHRISTMAS守屋くんONEMORETIMELIPSYNCRECORDS.png

エレキ「LAST CHRISTMAS (feat. 初音ミク)」:言わずと知れた WHAM ! のヒット曲カバー。少々イマドキのEDMの雰囲気もある。ハロウィンも終わったし、この曲がかかる季節になるのかな。カバーも多いのねボカロ界隈は。
守屋くん「ONE MORE TIME (feat. 初音ミク)」:こっちは DAFT PUNK 2001年のヒット曲をカバー。そもそも原曲が AUTOTUNE なボーカル加工を強く施してたから、その女子版だと思うと違和感がない。トラックもかなり原曲に忠実。実はこの原曲で美声を披露していた英人シンガー・ROMANTHONY が今年亡くなってたということは、今検索してて知った事実。がーん。
LIP SYNC RECORDS「NEXT ON YOU (feat. 初音ミク)」:ボカロを軸にしたネットレーベルみたいね。前述の WHAM ! や DAFT PUNK のカバーもこちらの音源らしい。これはオリジナル?日本語だよ。

キセノンPSolpie P「漓江煙雨」DATEKEN「ワンルーム・オール・ザット・ジャズ

キセノンP「悲しみのプロローグ (feat. 初音ミク)」テクニカルなロックギターをフィーチャーしたバンドテイストの楽曲が、打ち込み主体のボカロモノの中で目立ってました。でもキチンとポップ。ミクちゃんかわいい。
Solpie P「漓江煙雨 (feat. 初音ミク)」:中国・桂林に住んでいる Solpie さんは中国語をミクちゃんに歌わせるオリエンタルアプローチでとってもユニーク。中国人だけにやっぱ本物だね。
DATEKEN「ワンルーム・オール・ザット・ジャズ (feat. 初音ミク)」初音ミク MEETS 軽妙なアコースティックジャズというアプローチが新味でシックだった。ミクちゃんの可憐なウィスパーボーカル。


●CDで聴いたボカロ音源。

ODDSENDS:Sky of Beginning

ryo feat. 初音ミク/ じん(自然の敵P)feat. 初音ミク「ODDS & ENDS / SKY OF BEGINNING」2012年
●ボカロシーンの最初期2007年から活躍するプロデューサー ryo(supercell)と、楽曲制作から小説までを手掛け、原作のコミカライズなどなど作品がメディアミックスしている気鋭のプロデューサー・じん(自然の敵P)のスプリットシングル。いつもよりもどこか小動物というかネコっぽいミクちゃんジャケに魅かれただけのトッカカリだったけど、両曲ともに超高性能なポップソングで耳馴染みが最高だった。ボーカロイド=機械が歌っていようと、作り手のエモーションはキチンと乗っかっている。つーか、これこそ日本のエモシーンなのではないだろうか。起伏のあるメロディック展開は美しくて的確に感情を揺さぶる。

sasakureuk「ボーカロイドは終末鳥の夢を見るか?」

sasakure.UK feat. 初音ミク「ボーカロイドは終末鳥の夢を見るか?」2010年
●この人が8月の「ニコニコ超会議2」でアグレッシブなボカロDJをプレイしていたトコロにたまたまボクが居合わせてたもんで。だから手に取ったCDだね。DJプレイはマッシヴなダンスミュージックだったけど、ここでは8ビット風ゲームみたいなチップチューンで柔らかなポップソングを描いている。つーか、そもそもがゲーム音楽作家としてキャリアを起こした人なのね。ん?厳密には BMS 作家っていうの?よくわからん…。

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livetune feat. 初音ミク「Re:Dial」2013年
初音ミク「ボーカロイドというソフト、アプリケーションが発信する声」って捉えるのは、たぶん狭くて残念な解釈だと思う。強烈な磁力を放つ要因に彼女のグラフィカルな側面は無視できない。というか、やっぱり偶像としての彼女はカワイイのだ。アイドルなのだ。だから、ジャケグラフィックなどに登場するミクちゃんの姿は作品のイメージに強く影響を与えるし、ソコをないがしろにしたモノには魅かれない。この作品のジャケは、監修に村上隆が関与、作画は彼の作ったアニメスタジオ「ポンコタン」の作家・mebae 氏が担当している。で、ボクはこのキラキラしたジャケが好きだ。敢えてジャケを観音開きした裏表をココにはアップする。7人のミクちゃんが宙を舞う姿と自由に流れるツインテールは、確かに村上隆チックな画面構成でしょ。
livetune supercell と同じくボカロ黎明期から活躍するアーティストで、時代の流れで supercellryo 氏のソロとなったように、livetune もサウンドメーカー kz 氏のソロユニットとなっている。その kz 氏の2007年からの代表的作品をリファインしつつコンパイルしたベスト盤がコレ。多幸感溢れるキラキラエレポップチューンの中で登り詰めていくハイトーンのミクちゃん歌唱は清らかで気持ちイイ。
●ラストトラックは、google chrome のCMソングに使われた「TELL YOUR WORLD」の英語版。今年8月末に英語版「HATSUNE MIKU V3 ENGLISH」もリリースされたことだし、シーンへ海外のクリエイターがたくさん登場してくれるとうれしい。

初音階段「からっぽの世界」

初音階段「からっぽの世界」2013年
80年代から活躍し国際的評価も高いノイズユニット・非常階段が、なんと初音ミクと合体。初音ミクに往年の名曲カバーを歌わせながらノイズをブチ鳴らすという奇妙なチャレンジを行っている。なんとムチャクチャな!ワケがわからない。ジャパニーズノイズといえば、灰野敬二 MERZBOW まではチェックしてたけど、JOJO広重T美川を軸にする非常階段はボクにとって初体験。いったいどんなことになるやら。
しかしカバーといえど選曲が渋すぎる。70年代の伝説的シンガー・佐井好子から始まって次は頭脳警察、そしたらいきなりチューリップ「虹とスニーカーの頃」ヘヴィメタルアレンジ。アングラからメジャーへの振り幅が広い!凶悪なノイズの中でただ一人動じる事なくイノセントな歌唱を続ける初音ミクが凛々しい。そんでジブリ「耳をすませば」で歌われた JOHN DENVER「カントリーロード」日本語訳詞版が続く。アレンジ基調はポップなはずなのにノイズが取り返しの聴かない傷跡を遺してる。で、「時をかける少女」カバー/ユーミンバージョンじゃなくて原田知世バージョン。まだ幼かった原田本人がヘタッピでやりきれなかった可憐な高音サビをミクがキチンと実現している。でも暴力ノイズだけどね。「炎のたからもの」って曲は宮崎駿「ルパン三世 カリオストロの城」の主題歌だとな…知らない。アニメつながりとか気の利いた事ホントに考えてるのか?なんと続くは高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」…比較的真っ当なカバーか?このヘンでノイズに麻痺してる自分がいる。うわ…由紀さおり「手紙」なかにし礼作品。ホンモノを知らないけど、ミクはキチンと歌ってるよ、ノイズにどんなに妨害冒涜されようとも。で、オフコースまで登場したぞ。「YES-YES-YES」財津和夫といい小田和正といい、透明感を売りにした男性ボーカルと初音ミクの相性のよさがナニゲに証明されてしまってる…ノイズ漬けだけど。終盤に近づいて、故 LOU REED の遺作 THE VELVET UNDERGROUND & NICO「SUNDAY MORNING」をミクが歌う。原曲に比べ重力が強い印象。そしてアルバムタイトルにもなった「からっぽの世界」BY ジャックス早川義夫作品。ノイズに浮遊するミクの不安。最後は裸のラリーズ「白い目覚め」。原曲がそもそもでノイズバンドの作品なので、遠慮のナイノイズウォールが立ちのぼる。が、SONIC YOUTH 〜 BOREDOMS 世代であるボクにとっては、このノイズがなんだか神々しいほどの美しさに映ってしまう。ああ、裸のラリーズ聴きたい。

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非常階段 STARRING 初音ミク「初音階段」2013年
●今年開催された FREE DOMMUNE 0 の中で、ボクはこの非常階段のパフォーマンスを観た。ネット配信経由でも、この「初音階段」というプロジェクトのスゴさは伝わった。なんだこの禍々しさは。彼らはもう一つの合体企画、BiS階段も披露してた。あのインディアイドル BiS とのコラボだ。なんだか血まみれだったような気がする。
●フルアルバムの「からっぽの世界」に先行してリリースされてた本盤を、この DOMMUNE での衝撃が冷める前に配信でゲット。4曲入りミニアルバムだ。選曲はやはりカバーが多い。じゃがたら「タンゴ」に、映画「やさしいにっぽん人」挿入歌の2曲。むーなんだかよくわからない。そして後半二曲は,完全に非常階段の世界。完全なノイズインプロヴィゼーション。10分と16分のサディスティックなノイズ攻撃。あーある意味で浄化すら感じる。初音ミク、ほとんど関係なくなってるけど。


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