●ちょっとくたびれてます。
●神経がササクレだっている。自律神経のバランスが崩れている。
●クスリを増やしても、うまく効かない。よくないな。


今日の音楽。STING の故郷と、故郷との距離感。

STING「THE LAST SHIP」

STING「THE LAST SHIP」2013年
STING にとって、意外なコトに新曲だけのアルバムは10年ぶりだという。他人の音楽を自分のモノにする創作やツアー活動は活発にしてきたが新曲作りに向き合えなかった…そんな本人の告白がライナーノーツに記されている。そんな彼がその長いブランクを超えて挑んだのは、彼自身の故郷を舞台にしたミュージカル作品。パッと聴いてもミュージカルらしい言葉数の多い音楽は、ササクレた神経には優しい。ボクが調子を崩し気味なのを気遣うワイフも一安心。「今日は無難な音楽を聴いてるのね」ああ、あえて、ハードコアパンクとかは避けてみたよ。でも、内容はそんなに無難でもない。
STING の故郷はイングランド北東部にあるウォールセンド(WALLSEND)という町。スコットランド寸前まで北にある土地で、ローマ帝国の北限だったハドリアヌス城壁があった場所らしい。かつては造船で有名だったそうで、タイタニック号事故の脱出者を救援した船もココで作られたという。しかしその立派な造船産業はスッカリ廃れてしまう。造船所のそばで生まれ育った STING はここの造船産業の衰退していく様を、自分の暗い少年時代、そして父親のあまり幸せではなかった人生に重ねて、ミュージカルに仕立てていく。アイリッシュトラッドやアメリカントラッドをおり混ぜて、造船所で汗水流して働く事しか知らなかった人々の息吹と暮らしを歌う。時代の変化に押し流されてしまった、人々の息吹と暮らし。今や造船所跡地はテレビの撮影所になってしまったらしい。
STING 自身は、結果としてこの町を脱出し、ミュージシャンとして大成した。今や62歳。2曲目「DEAD MAN'S BOOTS」では、造船所で働く自分たちの人生を息子に引き継いでもらいたいと思う父親の気持ちを拒否して、別の道を選んだかつての自分の姿を歌っている。62歳になっても、彼には捨ててしまった故郷と父親への思いが罪悪感としてシコリを残しているのか。彼は実父の死を迎えて「THE SOUL CAGES」1991年という美しいアルバムを作ったが、その時もなかなか曲を書けないスランプに陥ったという。少年時代とはそういうものなのか。
●ボクは自分の父親と少年時代を共有する事はできないし、自分の息子とも共有する事ができない…。息子は来年中学校に進学するが、学校選びは難しい。12歳になった彼がどんな思春期を迎え、何に目覚め、何に夢中になるのか?もうそれは彼の人生の問題でボクの関与できる余地はわずかしかない。

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