●今日アップする記事は、ホントは随分前に半分以上書き上げていた文章です。
●でも、途中でオックウになって仕上げてなかった…。やっとまとめたので、公開することにしました。
●今ね、新しい家族旅行のプランを考えてて、その気分でこの記事も完成させようかと思った次第でね…。

2011年8月に行ったメキシコ/カンクンへの家族旅行、その中の一番のハイライトであったエコパーク「XCARET(シカレ)」について、ご紹介するものであります。
●情報が古くなってるかも知れないけど、ご容赦/ご注意くださいね。


●当時アップした記事、「マヤ文明遺跡巡り」編http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20110821.html「エクスペディア」編http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-1282.html)も含めて、ご覧になって頂ければと思います。


ーーーー


いきなりですが、イルカさんと触れ合いました。

23.jpg

なんか、スゴくプニプニ!なんてサワリ心地!うわこれ最高!テンション上がるわ!
●イルカって、やっぱ魚類でなくて哺乳類ですね!サメハダ風にザラザラかも?なんて予想をしてたけど全然チガウ。シナヤカで、柔らかくて、温かくて、とても優しい!コレはボクが夢中になってしまった。

22.jpg

●臆病者の息子ノマドは、イルカに触るなんてトンデモナイ、恐くてデキナイ、なんて言ってたのに、ライフジャケットを身につけて海に浮かんでみたら、もうニコニコで積極的にナデナデやキスなんかもしてしまった。意外にも娘ヒヨコが怖じ気ついて、最後までボクにヘバリついていたけど、それでもナデナデはたっぷりヤレた。
カラダはプニプニだけど、ヒレは丈夫な樹脂のように硬くて力強い。うーん、イルカは美しい動物だ。

●ぶっちゃけ、この旅行で一番ウレシかったことは、コドモたちのこの笑顔が見れたことだった。アレは掛け値なしでいい笑顔だったわ~。


こんなイルカ体験をした場所が、「XCARET(シカレ)」というエコパークなのです。
エコパークってナンでしょ?その場にあった自然環境をそのままに生かして作られたテーマパーク、ともいうべき存在。実はココはマヤ文明の栄えた時代に港として使われてた入江であります。シカレという言葉自体が「入江」という意味。ソコがそのままビーチリゾートになっており、イルカと触れ合えるいけすがあり、洞窟を流れる川があり、ジャングルが鬱蒼としちゃったり、その中に様々な動物がいちゃったり、オマケに遺跡もホントに残ってたり、などなどナドナド、オモシロそうな場所だったのです。

P8111839.jpg

●コドモも恐くないほどの浅い入江は波も穏やか、キレイな小魚がイッパイ泳いでおります。パークの中はお客全員が水着でブラブラ。ビーチのアクティビティもたっぷり楽しめます。トロピカル!


●でもね、当初の予定ではココには行かないつもりでした。だってソレは欲張り過ぎでしょ。

●今回の旅行の第一目的は、マヤ文明の遺跡探訪。第二の目的は、ワイフの要望であるリゾートホテルライフ。それで十分だった。持病を抱えるボクやワイフ、コドモたちの体力を鑑みれば、まあソレ以上はもうキャパシティオーバー、カラダを壊す恐れもあった…。
「シカレ」は、カンクンから車で2時間以上も離れた場所にあります。そこへの往復となると実はチチェン・イツァと同じくらいの遠出になる。大冒険になります。結構、大変な覚悟が必要。
●だから、この「シカレ」をガイドブックを知って、楽しそうだなあー、と思いながらも、サスガにココに手を伸ばそうとは思ってなかったんです。 

P8101817.jpg

●とはいいながら。
●ボクの泊まってたホテル「フィエスタ・アメリカーナ・グランド・コーラル・ビーチ・カンクン・リゾート&スパ(FIESTA AMERICANA GRAND CORAL BEACH CANCUN RESORT & SPA)」の、丁度お隣に「シカレ」の予約オフィスがあるんですよ!写真の建物ね。

●いや、ちょいウソつきました。たまたま「シカレ」のオフィスが隣にあるはずがない。
●…つーか、やっぱ、アタマのスミッコに、未練があったんですよ…イルカいいよな…って。そこで旅行のプランニングの時から、シカレのオフィスの場所を細かくチェックして、そのソバにホテル仕込んだんですよ。実はボクのホテル選びは、アニメティとかサービスとかグルメとか星5つ評価とかじゃなくて「シカレ」のオフィスに軽くイケル距離という基準で考慮されてたんです。気分が乗ったら、その場で決断してオフィスに直交渉する、そんな可能性を作っておいたのです。

●さてカンクン滞在3日目。その前日に遺跡巡りも無事達成して、朝っぱらから元気にコドモがプールで泳いでるのをボケーッと眺めてた時。…うーん、コレはもしかして「シカレ」行けちゃうかもな。みんなタフな熱帯気候の中でも元気に動けてるもんな。予約センターでアレコレ詳しく聞いて、それで検討するか。
んで、オフィスに行きました。チョビヒゲのオニイさんがカウンターに1人座ってる。ツタない英語でアレコレコミュニケーション。どうやってシカレまで行くか?帰ってくるには?いくらかかる?そんで、肝心のイルカはナデナデできるのか?アレコレしどろもどろの会話で、大体の概要を把握して、パンフレットもアレコレもらって、そんで結果翌日のバスツアーを予約しました。帰国前日のシメは「シカレ」へ!
●ちなみに、日本人スタッフが常駐してるボクの泊まったホテル「フィエスタ・アメリカーナ・グランドコーラルビーチ」では、このスタッフさんが「シカレ」ツアーの予約相談に乗ってくれますし、日本からネット経由で事前に相談できる現地ツアーガイド業者さんが個別のツアーを組んでたりしてますので、直接このオフィスでごねごね予約交渉しないでも「シカレ」を楽しめるコトが出来ます。日本で準備した方がコストも安かったかもね…しょうがない、突発的に行くコトを決断したのだから。


それでは、「シカレ」ツアーの内容を、時系列的に追って、ご紹介しましょう。

◎0720時:ホテルのお隣、この「シカレ」の予約オフィスに出向き、バスに乗る。

●先ほどもちょっと触れましたように、「シカレ」は遠いです。カンクンのホテル街から60キロほど離れてて、タクシーなど自力手段で到達するにはかなり手こずる場所です。ですので、お客さんは「シカレ」が準備する観光バスちっくな大型車両にピックアップされて、まとめて運ばれていきます。
●本来なら、それぞれのホテルにバスがやってきて、スタッフさんが丁寧にお客をピックアップしてくれるはずです。オフィスに呼びつけられたボクらは、微妙に交渉に失敗してるっぽかった。我が家がピックアップされたアトも、複数のホテルにバスは立ち寄り、大勢のお客さんをかき集めていきます。
●あ、このタイミングで手首に紙ベルトのようなものを巻かれます。コレがチケットです。ロックフェスの通し券のようなモノです。チケットのランクで色が微妙に違ったりします。ここに度々マジックで記号が描き込まれたりします。海やプールでどんなに泳いでもちぎれない素材ですのでご安心を。
バスにはガイドさんがおりまして、車内では「シカレ」のルールについてアレコレ説明してくれます。とはいいながら、説明はスペイン語と英語。おまけにコレが絶妙にちゃんぽんされてまして、ドコがスペイン語でドコが英語で説明しているか区別がつきません。リスニングとしてはメチャスリルでした。「イングリッシュで説明して欲しい人?」って聞かれた時にちゃんと手を挙げて自己主張しないと、100%スペイン語で押し通されそうな気配すらあります。あ、ご心配なく。その辺の説明をキチンとココで文章にするのが今日のブログの狙いです。

◎0830時頃:バスの乗換えがあります。

P8101824.jpg

●カンクン市街を抜けて、しばらく経ったアト。快適なバスの座席で爆睡してたタイミングに、バスは乗換えターミナルのような場所に到着します。え?ナニナニ?あ、さっきのガイドさんの説明は、この乗換えのコトだったのね!
「シカレ」を経営する会社は、他にもエコパークを持っているし、その他多種彩々なパッケージツアーを主宰しています。たくさんのバスでたくさんのホテルからピックアップされた大勢のお客さんは、ここでそれぞれが注文したそれぞれの行き先へ振り分けられて行きます。現場はスゴくワサワサしてますが「とにかくシカレに行きたいんだ」と自己主張すれば、手慣れたスタッフさんがホイホイ誘導してくれます。

◎0930時頃:「シカレ」に到着!ガイドさんの説明に注目。

P8101825.jpg

●再び爆睡してると、唐突に「シカレ」に到着します。ココでガイドさんの難しい説明が再び始まります。イッツインポータント!と連呼するのでがんばって聞きます。説明される情報は、ここ「シカレ」からの帰り方です。確かにコレは重要だ。
「シカレ」からホテルまで帰るバスは1日3回だけ、とのこと。夕方1700。夜2120。最終2145。必ず20分前には今ボクらがいるバス駐車場まで集合すること。あわせてタクシー乗り場も説明される。ココに停まってるタクシーだけがオフィシャルだ(白タクが出没するんだろう)、などなどのおハナシがある。…ふん、なるほど。コドモの体力を逆算すると、夕方撤収を目指すのが無難だな。バスで2時間の距離、最終までパークにいたら帰りは2300になってしまう、消耗しちゃうよ。あ、この時間はシーズンで変わりそうだからご注意を。

◎1000時頃:パークに突入。イルカナデナデの予約。写真はガイドのアントニオさん。

P8101826.jpg

●入場前に、ガイドさんに重々注意されたことがもう一つ。特別なアクティビティはパーク入口付近の予約カウンターで予約を速やかにしてくれ!とのこと。予約カウンターの場所もザックリ教えてくれます。真っ直ぐ行って左曲がったトコロだよ!的な雰囲気で。早く行かないと予約がとれなかったり、不都合な時間になるとな。だからボクらはダッシュで走ります…でもコレ日本人的発想。メキシコの人はあくまでノンビリ、全然あわてないのね。入口でお出迎えのフラミンゴと記念撮影してる。結果予約で行列なんて全然ありえない。ガイドさんが一生懸命促さないと、お客は予約もしてくれない、という気分が前提にあると、アトからジワリと感じました。
●あ、ちなみに、ココまででガイドさんは撤収、完全に放っとかれます。好きなように遊べ、とのこと。

●さて、要予約の特別アクティビティは以下のメニュー。予約だけじゃなく別料金が発生します。
・SNORKELING TOUR / REEF SCUBA:シュノーケリングで珊瑚礁ツアー。
・SNUBA FAMILY:海上からパイプで酸素を供給されながら泳ぐ海中ツアー。
・SNORKELING INLET / SEA TREK:空気パイプで繋がれたデカいヘルメットをかぶって海底を歩く。
・SHARK INTERACTIVE ADVENTURE:サメと触れ合うみたいです。
・STINGRAYS ENCOUNTER / SEA TREK:こちらはエイと触れ合うみたいです。
・SWEAT LODGE:マヤ時代の集落を再現したエリアで楽しい事をするみたい…?
・XPA:フツウのスパっぽいです。…後半は情報が中途半端でゴメンナサイ。
・UNIQUE DOLPHIN SWIM:イルカナデナデ。/これが我が家の最重要課題。


xcaret_snuba_family_01.jpeg(SNUBA FAMILY。)
cunmx_phototour43.jpeg(SEA TREK。)

●イルカナデナデ「ドルフィンスイム」は、実は前日のツアー予約段階からあらかじめ申請&料金支払いが必要。特別アクティビティの中でもさらに特別扱いの物件でございます。前日予約段階でオカネまで支払うのですから、当日あわてなくても全回満員で体験できないなんてコトにはなりません多分。しかし、無駄に焦って予約を急いだため、1045の回にハメラレてしまいました。うわ、忙しいなあ。イルカのいる入江はパークの中の一番奥なので、ガイドのアントニオに渡された地図を必死に見ながらメッチャ早歩きしました。あ、地図もボケッとしてると平気でスペイン語バージョンが渡されますから、英語版をくれとキッチリ主張しましょう。

P8111852.jpg

ここが「ドルフィンスイム」が行われる入江です。ギャラリーもイッパイ。
●コドモを水着に着替えさせたり、荷物をロッカーに詰めたりしてたら、結果として大幅遅刻。現場1100到着となって、こりゃヤベえぞ、と心配したのですが、スタッフのお姉さんたちはアッケラカンと対応してナニゴトもなく参加グループの中に収めてくれました…。なんかこのメキシコという国はアレコレが微妙にルーズで、日本人感覚でカリカリ動くと損するような気分になります。チチェン・イツァを案内してくれた日本人ガイドさんは「メキシコ人とビジネスするのはなかなか油断できませんよ、最後にイキナリひっくり返すようなコトもしてきますから」なんて言ってたっけ…アレコレがチガウのねお国柄的に。
●10人弱のグループに分けられたお客が、青いライフジャケットを身につけて、いくつかのブロックに分けられたいけすの中にジャボっと入ります。そこで2頭のイルカがお出迎え。ただし、イルカさんを怯えさせたりしてはイケナイので、キリットしたお姉さんトレーナーの言うコトをキチンと聞かなければなりません。ピッと響くホイッスルとメリハリの効いた指示(言葉がワカラナクてもなんて言われてるか分かるほど)でシキラレます。ボクらのチームに加わっていた白人のオバサンがどうしても水中での安定した姿勢維持がデキナイので、イルカとぶつかるのを危ないとしたお姉さんトレーナーは目玉の演目をひとつスキップしました。でも、そんなこと気にならないほど楽しかったけどね。


「シカレ」はイルカだけじゃありません。イロイロな動物がおります。
●エコパークというだけあって、パークの中には各所にさまざまな生き物の展示があります。しかもソレゾレが工夫を凝らして、あたかも自然の中に住んでいるかのように展示されているのです。
●こちらの写真は、マナティ。中央に見えるイモかヘチマのような物体です。ジャングルの小道を抜けると、すっと池が現れて、そこにイキナリ体長2メートルほどのマナティが優雅に泳いでいるのです。こんな感じで突然動物が現れる演出に、長男ノマドはワクワクドキドキです。別の池には、ウミガメがワサワサ泳いでおりました。

P8111859.jpg

P8111925.jpg

●いきなり道端にデカイオウムが停まってたりしてるのも、インパクト大であります。彼らはよく手なずけられてて、お客さんの肩に乗って記念撮影に付き合ってくれたりするオリコウサンでした。
●その他、ジャガー、バク、シカ、クモザル、ジャコウネコ、チョウ、コウモリなどなどがおりました。小さな水族館があって、珍しいクラゲが展示されておりました。生き物好きの小学生男子にはタマラン内容でございます。

P8111832.jpg

コイツはイグアナくん。コレは飼われてない。フツウに野生トカゲとして道端を闊歩してます。
●体長50センチほどのデカイイグアナたちが、パーク内各所をフツウに歩いておりました。日本で言うトコロの「公園のハト」程度の存在感で、別に誰も気に留めるコトもなく、イグアナくんもナンの遠慮もなく、パーク内のヤブからヤブへトコトコ歩いているのです。当然ノマドは「お!イグアナだ!」と興奮して追いかけるのですが、連中はウザイ人間を苦々しく睨んで、スコスコとヤブに消えていくだけ。なんだかスゴくシュールな状況にボクも興奮しました。ノシノシ逃げていく彼らを走って追って撮影した一枚です。


◎ランチタイム:「XCARET PLUS」でビュッフェスタイルの食事。

P8111891.jpg

●興奮しきって、海で泳いだり、動物見たりしてたらランチは随分遅くなってしまいました…1400時くらいだったかな。ボクらは「XCARET PLUS」というコースのチケットで入ったので、食べ放題ビュッフェランチのサービス付き。メキシカンカウボーイ風のレストランで、お肉中心のメキシコ各地の郷土料理をモリモリ食べました。カントリーのライブが見られたり、乗馬パフォーマンスが見られたりとイイ感じ。裏手には厩舎があって、立派な馬たちがくつろぐ様子をコドモたちと見学しました。お酒はビール一杯までってルールだったけど、ボクは元からお酒を飲まないので問題ナシ。砂糖たっぷり?の激甘メキシカンコーヒーを堪能しました。
●記憶が不確かだけど、5カ所程度のレストランでビュッフェが食べられたはず。「XCARET PLUS」は他にもロッカーやシャワールームを無料で使えるとか、シュノーケル&フィンをタダで借りられるなどなどの細かい特典があります。なにぶん現地で直接交渉のチケット手配でしたから「メンドクセーからプラスでいいよ!」というノリで発注したものの、結果的に実に便利でした。都度都度スペイン語や英語でルールを飲み込んだり支払いをしてたらホントにメンドクサかった!だってコッチは水着だし、サイフとか持ち歩いてられないし!

P8111897.jpg


◎午後は、アンダーグラウンド・リバーでシュノーケリング。

river01.jpg

●以前の記事(「マヤ文明遺跡巡り」編:http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-date-20110821.html)で書いたように、マヤ遺跡ツアーの合間にセノーテという天然の地下池でボクらは泳いだりしたのですが、似たような経験とはいえコッチもかなり楽しかったです。天然の洞窟川に少々の細工をしたコース、その中をシュノーケルで探検!足のつかない深さで、ちいさな魚も泳いでる川の中を、ライフジャケットとフィンをつけてグングン進んでいく。マジで天然洞窟なので一部照明がないところはホントに暗い。あえて天井に穴を空けて外光を小さく取り込んだり、水中にロープを張って迷子にならないように仕込んである。まー大勢のお客さんと一緒に泳ぐので、みんなについていけば迷子にはならないと思うけど。
●ただし、これ、川といえど、流れるプールみたいなほどの勢いはないので、自力で泳がないと全然進みません。生まれて初めてシュノーケルをつけたくせしてノマドヒヨコは要領よくスイスイと前に進むのですが、閉所恐怖症気味のワイフは洞窟というだけでドン引き、オマケにフィンがウマく使えず一人遅れまくってました。全行程をくぐり抜けてゴールにつくのに約40〜50分間。かなりの大冒険でありました。

●で、この段階で気づいたのですが、すでに16時30分、このノリでは夕方の帰りのバスには間に合わない…。パークは広いし、着替えもシャワーも時間がかかる。次のバスは2100時…。しょーがない、これは覚悟して、深い時間までもっとこのパークを堪能しよう!ということで…。


◎夜:壮大な歴史絵巻「XCARET MEXICO ESPECTACULAR」。二つの世界の出会い。

P8111969.jpg

●パークの奥には客席に360度囲まれた劇場ホールがありまして。ココで、マヤ文明の時代からヨーロッパ文明との出会い、様々なメキシコの文化と歴史を、300人の出演者と音楽、ダンス、色彩豊かな衣装で描くステージが行われるのです。これが実に興味深いものだった…。

圧倒されるのが、マヤ文明時代の躍動感溢れる描写。
●鮮やかな色彩の鳥の羽を全身に飾り付けた戦士や神官が次々に登場しては、踊り舞う。まるで映画「アバター」に登場した、青い肌の異星人のよう…というかジェームス・キャメロンが中南米文明からインスパイアされてあの映画を作ったのじゃないだろうか。インカ帝国を滅ぼした征服者ピサロの部隊は、結果的には約160人でインカの軍勢8万人を打ち破ったというが、金銀の装飾品を身にまとって歌い踊りながら進軍するインディオの大軍に遭遇した瞬間には、恐ろしさに失禁するものも多くいたという。そんな誇り高い民族の雄々しい姿に感動する。
●マヤ文明ではポピュラーだったという、腰でボールをはじき合う球戯のパフォーマンスも見ることが出来た。全身に模様を描いた男たちが、ゴムマリ?のようなボールを器用に腰骨ではじき、ステージ中央に据えられた石のリングに通そうとする。ボールは派手に高く早く飛ぶし、もしゴロになったとしてもプレイヤーはキレイにスライディングをキメて高くボールをハジキ飛ばす。だから、ステージのまわりにはネットが張られて客席にボールが飛び込まないようにされるほどでした。以前から本で読むだけでイメージがつかなかったこのマヤの球戯、実演が見られてホントにウレシかった。
●この球戯は、ゲームの勝者がその名誉を祝して首を切り落とされて生け贄に捧げられる、などなどの逸話がある。研究によると、このゲームの出場者は貴族や王族だけが独占しており、権力や王権の栄華を誇示するためのものだったらしい。その中で、戦争捕虜となった敵の王族を生け贄に捧げたという。壁画などに記された様子を見ても、その衣装や装飾品に神々と結びつく象徴が見受けられ、その意味では純然たるスポーツというより宗教儀礼的な性質が強かったらしい。

MAYABALLGAME07.jpg

そして、ヨーロッパ文明との衝突。
このショーのクライマックスの一つが、スペイン人がアメリカ大陸に渡来する場面だ。スペイン人の征服者たちは、ご存知のように中南米に栄えたアステカ帝国、インカ帝国を次々に討ち滅ぼし、キリスト教を布教していった。ボクのような日本人から見ればコレは侵略の歴史だ。人類史の中でも重要な悲劇の一つだろう。
●これが、このステージでは、静謐に、厳かに描かれる。マヤの神官とカトリックの神父が向き合う。トーチを高く掲げた、マヤ人とヨーロッパ人のグループが静かに向き合う。二つのグループはゆっくりと近づき、そして混じり合っていく。その瞬間、客席から大きな拍手が起こったのだ。ボクにとっては衝撃的な反応だった。
マヤをはじめとしたメソアメリカ文明は、マチガイなくメキシコの人々にとって大事なアイデンティティだが、同じ比率でスペイン由来のカトリックも重要なアイデンティティなのだ。侵略者と被侵略者の対立関係では割り切れない、民族の歴史の積み重なりを感じた…。

P8111976.jpg

●中央でスポットライトを浴びるのが、マヤの神官とカトリックの神父。二つの民族が、溶け合っていく瞬間。


◎2100時:帰路。

●このステージ「XCARET MEXICO ESPECTACULAR」が終わると、「XCARET」全体が閉園の時間になっていく。22時が完全クローズだったっけ。ステージが終わると、みんながゾロゾロと出口に向かって歩くので、それについて行けば帰りのバス乗り場に辿り着く…ちょっぴりお土産屋さんを見る余裕もあったよ。
●バスもたくさん来ているので、一見するとどれに乗ってイイのかワカラナイ。だから運転手さんや案内係にホテルの名前を訴えて、どのバスに乗るのか教えてもらった。帰りはホテルへの直行。いくつかのホテルに立ち寄り、そこで少しずつお客を下ろして行く。カンクンのホテルゾーンは夜になると混雑する…ナイトクラブが集まってる場所は賑やかで、ソコを中心に渋滞が起こるのだ。だから、ボクらのホテルへの到着は23時過ぎだったね。車内でタップリ睡眠できたからコドモたちもスッキリした様子。有意義な一日だったよ。


「シカレ(XCARET)」ホームページhttp://www.xcaret.com/


改めて、既出記事へのリンクを。
●2011年8月21日「メキシコ/カンクン旅行記、その1。:マヤ文明遺跡巡り/チチェン・イツァ、セノーテ、エクバラム。」
 (http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-1281.html
●2011年8月29日「メキシコ/カンクン旅行記、その2。:エクスペディア、フィエスタ・アメリカーナ・グランド・コーラル・ビーチ、アエロメヒコ。」
 (http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-1282.html



●メキシコの音楽。

LOS TIGRES DEL NORTE AND FRIENDS「MTV UNPLUGGED」

LOS TIGRES DEL NORTE AND FRIENDS「MTV UNPLUGGED」2011年
●コチラの記事(http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-1280.html)でも軽く触れましたが、メキシコでも当然のようにCDをバカ買いしました。カンクンのホテルゾーンにあるショッピングモールのひとつ、ククルカンプラザ(KUKULCAN PLAZA)の一階にあるCD屋さんにてドサッと購入。カンクンのホテルゾーンにはココくらいしかまとまったCD屋さんがなかった…一般の人が生活するカンクンのダウンタウンには今回足を運ばなかったのでソッチはワカラナイ。ただし、ホテルゾーンはたった1本のメインストリートに全てのホテルとモールが並んでいるので、バスも路線がシンプルで使いやすいし、降り過ごしてしまっても単純に元に戻ればいいだけ。移動はラクチンだった…徒歩はシンドイけどね。

●さて、このバンド。なんと1968年から活動している大御所であります。LOS TIGRES DEL NORTE、直訳すれば「北の虎」メキシコのルーツミュージック「ノルテーニョ」というジャンルを代表するバンド。バンド名もこのジャンルの名前も、英語で言うトコロの「NORTH」に由来するものでして、つまりメキシコ北部〜アメリカ側から見たらディープ南部に根付く音楽であります。まだメキシコとアメリカの国境がフワフワしてた時代に流入したドイツ系〜東欧系ヨーロッパ移民からアコーディオンとポルカやワルツのリズムを受け継ぎ、バンジョーやサックスなどの楽器を交えてバンド編成に成長。結果としてカントリー&ウエスタンのイメージをクセのあるスパニッシュの節回しでさらにコッテリさせた、メキシカン・フォークロアであります。
●地域的には、南カリフォルニアやテキサス州と共振関係にあって、ロックの時代においてはテックスメックスからサザンロック、スワンプロックなどなどに影響を与え与えられた、親戚のようなモノ。アメリカ国内においてもメキシコ〜ラテン系の人口が大きくなるとともに人気を集めていくスタイルとなりました。今では重要なラテンミュージックとして00年代に入っても成長してる分野とか。だからこのバンドもあの名番組「MTV UNPLUGGED」に登板することになったワケ。収録はロサンゼルス・ハリウッド!

●で、このライブには「AND FRIENDS」という文字が示すように客演ゲストが大勢いて。しかし、そこに登場する男女のシンガーさんのほとんどがボクにはワカラナイ。しかし、ただ一人、意外な名前を発見!90年代のミクスチャーロックのど真ん中で暴れ回ったバンド RAGE AGAINST THE MACHINE のボーカリスト ZACK DE LA ROCHA が1曲に参加してる!意外すぎるよ!彼はドレッド振り回してアグレッシブなラップをブチカマすシンガーだったじゃないか!なんでフォークロアを歌うの?でも彼は RAGE~時代からメキシコの内政問題への発言や反体制運動への共感を表明してた。バンドとコラボした曲は「SOMOS MAS AMERICANOS」、どうやらアメリカとメキシコの国境をめぐる戦いをテーマにした曲らしい。内容がアグレッシヴだった。
●このバンドはその長い芸歴の中、不法移民や麻薬中毒者までを歌の題材に取り上げるコトでも有名だったらしい。それが彼らにとっての、民衆のリアリズムだということだ。音楽はどこか陽気だけど、そこにはタフな生活、人生の悲哀と怒りが描かれてるとな。まー結局スペイン語だからあまりワカラナイんだけど。



スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/1608-2f9d0aec