フラッシュディスクランチは、選挙の日に必ず割引サービスをするお店

本日、東京都知事選挙投票日。
●前日の大雪で投票率低いんじゃないのかなーと心配しながら、一応ボクもワイフと選挙へ行くよ。
●そして、下北沢の老舗レコード屋さん「フラッシュ・ディスク・ランチ」は、「選挙割 20%OFF」を実施。そんなお店が元気だから、ボクは下北沢の街が好き。



ヒップホップソウルが、保守王道に聴こえる。KEYSHIA COLE の音楽。

KEYSHIA COLE「WOMAN TO WOMAN」

KEYSHIA COLE「WOMAN TO WOMAN」2012年
「ミュージックマガジン」の2013年ベストアルバム特集を立ち読みしてて(がゆえに記憶に自信がないんですけど)、R&B 部門の傑作にコレが選ばれてるのを知った。そこで、知人にいただいたにも関わらず、ろくに聴いてなかったこのアルバムをちゃんと聴いてみたら…うお!コレいいじゃん!と感動。…あれ、冷静に見ると、アルバムの発売は2012年なのね。

このアルバム、一口にいって、ディスイズ・ヒップホップソウル。しかも、スタイルがある意味でフルクサイ。90年代に確立したヒップホップと R&B の直結形態を当時のままの気分で採用してる。00〜10年代の R&B 〜アーバンソウルはトラックやリズムの中にアレコレのギミックを仕込み過ぎて、装飾過多だったりフューチャリスティック過ぎたりして落ち着きがナイ。しかしこのアルバムは、スネアとキックを4発キチンと配置する90年代の基本的マナーを堂々と踏襲ヒップホップソウルとして実に王道。この態度が実に痛快に思えてタマラナイ。ヒップホップソウルの女王、MARY J. BLIGE の音楽をすぐ連想してしまった。
ヒップホップソウルもかつてはシーンの最前衛の表現で、90年代当時も音楽を聴いてたボクにとっては、80年代ソウルを打倒する新型フォーマットとして印象深いモノだった。それがいつの間にか、むしろ保守的表現としてしっかりとした落ち着きと安定感を醸し出すスタイルとして採用されている。90年代から10年代へ、時代がグルリと巡ったコトがボクには感慨深い。若いリスナーには意味がワカラナイかも知れないけれどもね。

●この KEYSHIA COLE というシンガー、エンターテインメントの世界に入ったのはなんと12歳。リリース時は32歳で芸歴はなんと20年、ちょうど結婚〜妊娠〜出産を通過した時期だそうだ。円熟味というにはまだ若い、少々スパイシーなボーカルスタイルはちょっとアグレッシブ過ぎて落ち着かない気分もあるんだけど、腰がドッカリと座ったスロー〜ミッドテンポだけで固めた選曲は、彼女が女性として次の段階にステップアップしているコトを象徴しているようで。WOMAN TO WOMAN。一皮剥けて新しい女性へと進化する。

●クレジットで制作布陣をチェック。ボクがノックアウトされたアルバム1曲目でリードシングルでもあった「ENOUGH FOR NO LOVE」は客演に LIL WAYNEが参上…彼は敢えて慎ましやかに振る舞ってるけど。制作はイギリス系プロデューサー HERMONY A.K.A. H-MONEY。そして DRAKE 周辺で活躍するカナダ〜トロント系プロデューサー T-MINUS を2曲で抜擢。彼が奥行き豊かでキラリと光るクールなトラックを制作。表題曲「WOMAN TO WOMAN」では、同世代でやはりヒップホップソウルで活躍してきた女性シンガー ASHANTI を召喚&デュエット。「STUBBORN」では制作に RODNEY JERKINS を登用。90年代からアーバンソウルの進化を牽引してきた大物。オーセンティックなピアノアレンジから、一気にイマドキのEDM的シンセ使いに転調する気分がワザアリすぎる。

KEYSHIA COLE「THE WAY IT IS」

KEYSHIA COLE「THE WAY IT IS」2005年
●5枚目にあたる「WOMAN TO WOMAN」から彼女のデビュー作「THE WAY IT IS」へワープ。サンフランシスコのローカルシーンから抜け出た彼女は、大手レーベル A&M 社長 RON FAIR に気に入られてロサンゼルスのショウビズ界のど真ん中に突如登場。ジックリと準備されたこのアルバムは一年以上チャートに乗り続け、結局160万枚も売れたという。黒人さん系チャンネル BET はこのデビューしたてのシンガーを6週連続放送のドキュメンタリーで描いている。よく知らなかったけど、かなりの大物なのね彼女は。
ヒップホップソウルのマナーに忠実なのは、この頃からすでに顕著。王道こそヒットの秘訣。一番ステキだと思う曲は4枚目のシングルとして全米19位までに達した曲「LOVE」。故郷シスコにいる頃から温めていた楽曲で、この曲を披露する事で大手 A&M の契約をゲットしたという。直情的なまでにエモーショナルで、少しハスキーな声が力強い。

KEYSHIA COLE「JUST LIKE YOU」

KEYSHIA COLE「JUST LIKE YOU」2007年
●大ヒットのファーストに続いて繰り出されたセカンドの本作もチャートで全米2位をゲット。売り手側も気合いが入りまくって、制作陣やゲストがメチャメチャ豪華ですわ。MISSY ELLIOTT、SCOTT STORCH、RODNEY JERKINS、TOXIC、LIL KIM、TOO $HORT、ANTHONY HAMILTON、T.I.…などなど。オーセンティックな楽曲から、ちょっとした変化球までバラエティ豊かな内容。彼女が客演した曲もしっかり収録されてますわ。 SEAN PAUL のダンスホールレゲエヒット「(WHEN YOU GONNA) GIVE IT UP TO ME」や、P. DIDDY のアーバンポップ「LAST NIGHT」ね。結果、モダン度の高い多彩なアプローチが聴けてゴージャスであります。とはいえ、流行のスパンが一番速いアーバンソウル、5年も経てばそんなにビックリするコトもない。フツウに楽しんで聴けます。
●そんな中でも、王道ヒップホップソウルの濃度が一番高いのは、ビート職人 PETE ROCK 制作のストリクトリーにヒップホップなトラックに、KEYSHIA が涼しくボーカルを乗せる「GOT TO GET MY HEART BACK」。落ち着くわー。



●動画だよ。




●KEYSHIA COLE FEAT. LIL WAYNE「ENOUGH OF NO LOVE」。




●KEYSHIA COLE「LOVE」。彼氏の役をしてるのは、TYRESE なんだって。


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