ウチの息子ノマド小学6年生が「宇宙戦艦ヤマト」に夢中である。
●写真は「1/500 宇宙戦艦ヤマト2199」。なんと全長60センチもあるドデカイプラモデルだ。
●せっせと建造、塗装も施して、細かいデカールシールまで貼ってる。気合い入ってます。

IMG_3217.jpg

IMG_3222.jpg IMG_3220.jpg

さて、なぜ今このタイミングで「ヤマト」なのか?
●息子ノマドは音楽の授業で「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」を演奏するという。しかし、当の小学生たちはさっぱり「ヤマト」が理解出来ない。ていうか、ボク自身も「ヤマト」はほとんど通っていない。ボクは「ガンダム」世代ではあるが「ヤマト」世代ではない。「ヤマト」世代はボクよりかなり年長、いうなればアラフィフだ。実際この合奏曲を選んだというH先生はずばりアラフィフ。アニメの主題歌を選んだら子供たちは喜ぶだろうと思ってのセレクトだったらしいが、全く理解出来ない小学生たちは全然乗ってこない。そこでH先生、通常のクラスを休んで「ヤマト」の映画版を授業で見せたらしい。他の子どもはどう受け止めたのかよくワカランが、少なくともノマドはその宇宙戦艦にハートを見事奪われて帰ってきた。で、ヤマト建造である。まさかこんなにデカイとは。Amazonには縮尺は書いてあったけどモノの大きさは書いてなかったよ。

●もちろん、アニメも観る。

宇宙戦艦ヤマト2199 1 [Blu-ray]

「宇宙戦艦ヤマト2199」
●これは2012年に劇場公開/DVD発売された「ヤマト」の最新シリーズだ。「2199」ってのはこのヤマトシリーズの時代設定が西暦2199年ってトコロに由来してる。これは一番最初の「ヤマト」から変わっていない設定だ。一番最初のテレビアニメ「ヤマト」ってのが1974年、つまりボクが生まれた次の年なのだから、こりゃ確かにアラフィフ向けと納得。「スターウォーズ」が1977年公開という事実をみると、その先見性は圧倒的に速いモノだったことがわかる。ちなみに「機動戦士ガンダム」は1979年。この3ブランドが今だに強い存在感を放っているコトはスゴいことだ。

●で、最新版「ヤマト」。なにぶんオリジナル「ヤマト」に関する記憶がおぼろけなモノで比較しようもないんだけど、結末もだいぶ違うみたいね。ただ思ったのは圧倒的にサブキャラが増えている。主要キャラといえば、古代進森雪沖田艦長島大介、もうちょっと付け加えて船医の佐渡先生に赤いロボット・アナライザー真田さんに機関長・徳川さんくらいしか思いつかない。なのに、最新版は現代女性の社会進出を反映してか、たくさんの女性隊員が登場する。オリジナルは森雪以外に女子乗組員は全くいなかったのだ。オマケに女性の制服はエヴァのプラグスーツばりにボディラインがクッキリわかる仕様。あと、アホ毛がどの子にもくっついてて奇妙。しかし、娘ヒヨコから見ると戦闘シーンよりも、誰が誰に好意を寄せているか、そして艦内でくつろぐオフシーンの方が大事だったようだけど。
敵であるガミラス人との交流や、ガミラス人の心情や葛藤を描くシーンは原典にもあったのだろうか?その部分は共感出来る部分があって作品の深みを増してる気がした。ガミラス社会は、ナチスからそのモチーフを拝借しているように、クッキリとした人種差別社会でその出自でキビシく階級差別が行われている。その中で被支配層から立身する事の困難さや、支配階級の選民思想が浅ましく描かれる様子がピリリと効いている。それでいて、誇り高き戦士としてのガミラス人の矜持は敬意すら感じさせる。ナルシスティックなカリスマ独裁者、デスラー総統の内面と最後の暴政は正直理解出来なかったけど。

SPACE BATTLESHIP ヤマト

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」2010年
キムタク主演の実写版「ヤマト」である。アラフィフ「ヤマト」世代の先輩からは「天下の駄作」とコキ下ろされたので(Amazonレビューも散々だね…)、正直見るつもりは1ミリもなかったのだか、そんな事情は知らないワイフが息子ノマドのために無邪気にレンタルしてきてしまった。この段階で「どんだけの駄作か見て確かめよう」そんな興味で鑑賞してみた。
●ところが。原典アニメにほとんど思い入れがないボクからしたら、なんだかごく普通に観れてしまった。すんげえオモシロいってほどはススメマセンよ。でも、最悪というほどでもない。設定はアレコレ大胆に改変されててデティールも端折られてますが、イイ向きになってる部分もある。
●特に、ヒロイン森雪の存在がかなり変わってるのは、実は時代感からするとコチラの方が今っぽいと思う。松本零士の典型的キャラ造形に由来する金髪&ロングまつげの森雪「2199」ではブリッジのレーダー監視要員、華奢で少々甘えん坊な女子ってキャラ付けなんだけど、コチラの実写では黒木メイサが演じる死闘を生き抜いた戦闘機パイロットという設定。キッツイ性格で休憩室では一人酒を飲み、平気でキムタク古代に食ってかかる。当然アホ毛なし。そのサバサバ感は今の強い職業女性を連想させて、実は安定感と納得感がある。ちょいとキムタクとラヴい感じになる進展の速さには「おいおい戦争なのにそりゃねえだろ」と思う節はありますが。
●オマケに付け加えれば、ブリッジメンバーの実直な良心・真田さんがよかった。「2199」でも副長として立派な安定感を発揮するが、実写版では柳葉敏郎がアニメのイメージそっくりにカタブツ感を演出。機関士長・徳川さんを西田敏行が演じるってのも気分として成功。ヨッパライオヤジの佐渡先生を、女医として高島礼子さんにさせるってのはイイかワルいか微妙だが、一升瓶とニャンコを常に抱えてる設定は残してる。沖田艦長山崎努ってのはマジで怖い上司だなと思った。
●ただ、そんな主要キャラをほぼ全員皆殺しにするストーリーってのは酷だわ。あ、ちょっとネタバレ。


●そんな話を、会社の先輩たちと食堂で会話してたら、アラフィフというよりアラ還暦な大先輩から新しい指摘が。
「ボクらにとって、ヤマトは大和だったのよ。宇宙戦艦じゃなかった。あの時代の子供たちは第二次大戦の戦記モノをたっぷり読んでいたからね。あの戦艦大和が宇宙に行く、と思ったんだよ」1974年当時は、まだ「戦記モノ」というジャンルが生々しく存在していたんだ…ゼロ戦も大和も、子供たちには身近な存在だったんだ。

キャプテンハーロック
「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」2013年
宇宙戦艦モノつながり、そしてなによりも松本零士つながりでこのDVDも息子に見せてみた。「宇宙海賊キャプテンハーロック」も最初のアニメは1978年。やっぱりボク自身も記憶がオボロゲで…。ただしこの映画に関していえば、オリジナルストーリーから激しく逸脱しているそうで、コアな登場人物程度しかカブリはないらしい。脚本は「機動戦士ガンダムUC」福井晴敏、声の出演に小栗旬/三浦春馬/蒼井優などが参加。ファイナルファンタジーバイオハザードかってくらいのフルCGアニメは、やや微妙な気分「ワンピース」に慣れ親しんでる息子ノマドでも、この宇宙海賊にはちょっと馴染めなかったか?艦首に大きく描かれたドクロマークで頭突きをするかのように敵戦艦に思いきり体当たりしたり、そのまま白兵戦に持ち込んだりするワイルドさは、ヤマトにはない感覚でイイ感じと思ったけどね。

  「超時空要塞マクロス」DVD

「超時空要塞マクロス」
「宇宙戦艦」に始まり「宇宙海賊」にきて、お次にとりかかったは「超時空要塞」だ。この初代「マクロス」は1982年の作品。そこから「マクロスプラス」「マクロス7」そして「マクロスフロンティア」などなどへ続く一大アニメシリーズになってる。ポスト「ガンダム」の中でも最重要アニメじゃなかろうか。戦闘機がスムーズにロボットに変形する主力兵器バルキリーの優雅なデザインは小学生だったボクのハートを鷲掴み。戦闘機とロボットの中間形態である「ガウォーク」という形状もフルフルふるえるほどカッコイイと思ってた。もちろんプラモもたくさん作ったなあ。そんなボクにとってのオールドスクールアニメを、ボクの息子と一緒に楽しんで観るってなんだかステキ。そんなことばかりしてるから、同僚からは「おまえんちはある意味サブカル英才教育だよな〜」と言われたりする。
●軍人の壮絶な自己犠牲を全面に打ち出した「ヤマト」、戦争という舞台の上で少年の成長を描いた「ガンダム」と比較すれば、80年代の新世代によって紡ぎ出された「マクロス」は、若い男女が織り成す爽やか青春ドラマだ。ていうか、ズバリ DVD パッケージに「青春SFドラマ」って書いてあるんだもん。もっと突っ込んで言えば80年代ラブコメ。60〜70年代のド根性や汗臭さを完全脱臭して、テニスサークルみたいな軍隊ライフが描かれている。ヒロインのリンミンメイちゃんは、巨大宇宙戦艦の中に暮らす5万人のコミュニティの中でアイドル活動を始める!さすが1982年!小泉今日子、中森明菜、原田知世、早見優、石川秀美、堀ちえみのデビュー年だけある!ミンメイちゃんのぶりっ子トークには娘ヒヨコですら思わず爆笑してる。「うふ!だって戦争だもん、しょうがないじゃなーい」うわこんなセリフありえねえよ。
●しかしまだこのアニメは半分程度しか見てない。これからどんな展開になることやら。注目だ。

「機動戦士ガンダムサンダーボルト」3

大田垣康男「機動戦士ガンダムサンダーボルト」3巻
●で、結局は一番居心地がイイ場所に帰ってくる。「ビッグコミックオリジナル」連載、「機動戦士ガンダム」の最新ストーリーだ。疾風怒濤のフルアーマーガンダムと、鬼子の実験機サイコザクの死闘にとうとう決着がつく。この作品に出て来る機体が、いまプラモ屋さんで目立ってる。このマンガはボク一人で楽しんでいる。
●兄の大型ヤマト建造に触発されたのか、妹ヒヨコもプラモデルを作ってみたいと言い出した。そんなヒヨコが選んだモビルスーツが下の二つ。ヒヨコいわく「潮騒のアッガイズです!」

 潮騒のアッガイズです のコピー

●ながらく近所のローソンで売れ残ってたのが、左のクマ型モビルスーツ「ベアッガイⅢ(さん)」。まー正気のガンダムファンは買わねえ物件でしょう。ただ、ヒヨコは異常に気になってたようで。ガンダムアニメ最新シリーズ「ガンダムビルドファイターズ」に登場する、改造プラモという設定らしい。右のこげ茶がこの「ベアッガイ」の原型、アッガイ。初代ガンダムでシャア大佐とともにジャブロー侵入に挑んだ地味目のモビルスーツなんだけど、そのズングリムックリなスタイルとマルまっこい腕の先がなんとなく愛くるしいということで昔から根強いファンがいる。ヒヨコに言わせれば「ドングリみたい!」。結局二体を買いそろえて、「潮騒のメモリーズ」ならず「アッガイズ」を結成することになった。



●音楽。マクロスにインスパイアされたミックステープ音源をDL。

Do You Remember Love_

VARIOUS ARTISTS「DO YOU REMEMBER LOVE ?」2013年
●ネットレーベル MALTINE RECORDS などで活躍するエレポップアーティスト MEISHI SMILE によるミックステープを彼の tumblr ブログからダウンロード。ここに「マクロス」の劇中で鳴るリンミンメイちゃんの歌が収録されてる。ミンメイちゃんのデビュー曲「私の彼はパイロット」と映画版の主題歌でありサブタイトルにもなった「愛・おぼえていますか」だ。「私の彼はパイロット」はアニメ本編で聴くとその無意味過ぎるリリックで死にそうになるが、ココで聴けるのはスマートファンクなアレンジになってるバージョン。「愛・おぼえていますか」は、よく見ると加藤和彦&安井かずみのチームが詞曲を担当していたのね。ミンメイちゃんの声優をこなし、この二曲を歌ったのは飯島真理彼女はこのアニメの成功を受けてシンガーソングライターに転向する。
MEISHI SMILE の選曲は実に渋くて、この二曲のアニソンを淡いシューゲイザー/スロウコア系のバンドサウンドやネット系のクリエイター音源と並列して提示している。ART-SCHOOL、HARTFIELD に始まり、香港女優フェイ・ウォン COCTEAU TWINS 的な楽曲まで折込んでる。そして自身 MEISHI SMILE の音楽は多幸感たっぷりのエレポップ。センスが良過ぎる。




●動画。飯島真理「愛・おぼえていますか」。





スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/1624-f3b37a71