体調がまたワルくなってきた…クスリの量が増える。
●先々週の徹夜勤務2発が結構なダメージとして効いてる。なのに、また月末に徹夜仕事がハマった。年度末のクソ忙しい場面でこりゃしんどい。先週だけで3つのプロジェクトにケリをつけたが、続く3月〜4月でもっと大型のプロジェクトを4つ抱えてる。細かい仕事は他にもたくさん。やっと辿り着く土日はホントにクタクタ。


そんな中、スーツを買ってみた。
気づけばボクはスーツ一着しか持ってない。しかもすでに7〜8年同じのを使ってる。たしかに普段は仕事でもメッタに着ないんですけどね。そんな体たらくなもんで「フリーターかオマエは」みたいなコトは職場で何回も言われてきた。「あ、正社員さんだったんですね」とか。でもねー。結婚式とかにはスーツ着ないとイケナイしねー。さすがにその一着が痛んできたからワイフと相談して買うことになった。とはいえ、好きでもないモノを買うのはオックウで。UNITED ARROWS とか BEAMS とか一人でウロウロしてると、なんか疲れてきちゃう。

●そこで、また7〜8年は着るだろうから、ちゃんとしたモノをオーダーメイドしてみよう、という話になった。西新橋一帯には老舗のテーラーがちょこちょこあって、4万円程度からオーダーメイドしてくれるという話を先輩から聞いたことがある。だからちょこちょこ歩き回って、なんだか目立ってたお店「花菱」さんに入ってみた…見た目は新しい感じだけど、この場所で数十年やってるらしい。ホームページを見たら創業は1935年!
●かつて取引先の専務さんが「シャツやスーツのオーダーメイドは楽しい」と語っていたのを思い出す。礼儀正しい店員さんが、次々と様々な生地やボタンを出してきてくれるのを、眺めたり触り心地を試したりするのは確かに楽しい!アイボリーナットというエクアドルのヤシの実から出来るボタンが可愛くて気に入った。黒に薄い藍が差し込まれた色を選ぶ。
●ボクの全身のあらゆる寸法をサクサクと測りとる手際の良さ。「お客様、右手が左手より1センチ長いですね」えー!ボクの腕は左右で長さが違うの?「そういう方は珍しくないですよ」ほー。知らない自分を教えてもらえたよ。
●日曜日の新橋界隈なんて寂しいと思ってたけど、お客は少なくなかったよ。トナリでオーダーを作ってたのは20歳くらいの男子とそのお母さん。「この子、4月からアパレルに就職するんです。だからステキなスーツをお願いします!」お母さん、息子さんアパレルに就職するならスーツくらいは自分で選ばせた方がいいと思いますよ。



●最近は、息子ノマドと将棋差したり、オセロしたり、下北沢の商店街で二人昼メシ食ったり。
●そんで、一緒にDVD選んで2人で見たりしてる。

ライフ・オブ・パイ:トラと漂流した227日

「ライフ・オブ・パイ - トラと漂流した227日」
●アニメ「マクロス」DVDをレンタルで借りる時、珍しくノマド自身が借りてみようと選んだ映画だ。ノマドはやや慎重な性格で自分の中で価値が確定しているモノでなければ取り入れようとしない。コレが親としてはややモドカシイ。そのノマドが手に取ってパッケージをシゲシゲと眺めていたので「いい趣味じゃないか、コレ借りよう」と促してみた…実はボクはそんなに興味を持ってなかった…だって、トラと海しか出てこないっぽいじゃん。でも、ノマドの自発性って貴重だから。
ところが。ノマドもボクも、その映像の美しさに圧倒されてしまった。インドの美しい動物園から物語は始まり、円周率(π)を自分の名前にした少年が、おびただしい色彩の中で利発な青年に成長する。動物たちの雄々しさ、様々な表情をみせる海の美しさ、海中に暮らす神秘の生物たち。青年を漂流生活に投げ出す遭難シーンですら、息を飲むほど美しい。過酷なサバイバルと魅惑のファンタジーが完全に合体して神々しい。パイはヒンドゥー教徒でクリスチャンでムスリムという設定なんだけど、八万の神を信じる日本人と同じようなゴッタ煮のアミニズム世界観が、魚に波に光にそしてトラに、優美な美しさを見出してしまう。そんな冒険にボクら親子は夢中になってしまった。
●監督のアン・リー氏を、ボクは勝手に女性だと思ってて(だって「ブロークバック・マウンテン」の人でしょ…)。ところが英語名 ANG LEE、中国名 李安 とつづる台湾系のベテラン男性監督だった。この映画は、いうなれば実質的に「アバター」級のCG映画だけれども、ああ地球は美しい、と素朴に感じさせてくれた。この監督の映画をもっと見てみたくなった。

●娘ヒヨコは、自称「生類憐れみの令」主義者なので、獰猛な肉食獣が他の動物を捕食するのがタマラナイ(そんな演出をカマす映画自体が許せない)ので早寝してしまった…。大河ドラマを見ても、どんなに兵隊が死のうと構わないのに、騎馬がケガするとヒヨコはメチャメチャ憤る。動物と会話が出来る「ドリトル先生」シリーズを愛読するヒヨコ。「ドリトル先生、今度はムシ語の勉強を始めたって!」と嬉々と報告するタイプなのです。


「図書館戦争」

「図書館戦争」
図書館を守るための武装部隊、ってちょっと荒唐無稽だね、なんて一番最初は思ってたんです。そしたら、誰かが「アンネの日記」数百冊を破ってまわるなどという本当にムナクソ悪い事件が起こって。コレって、表現を封じ込めるコトに躊躇がない時代に差し掛かるかの気分の今の日本を象徴しているかも知れない。実は寸前まで迫ったディストピア世界。
●映画は、表現を規制しようとする公権力と、それに対抗する「図書館」という構造で描かれていたけど、今の社会は、大衆同士が相互監視する構造。CMの表現にクレームが入れられる、ドラマの設定に放送中止の抗議が殺到する、フォアグラの弁当が発売中止になる、マンガの表現が過激だと指摘される、ゲームの表現が極端だと特別なマークが入る、不謹慎な発言がタレントの命取りになる。ソーシャルに上がった写真1枚で誰かの人生が破滅する。けしからんけしからんけしからん。誰かが誰かの行為をけしからんと非難する。
●表現の自由を守るため/爛れた表現を抹殺するために、機関銃で武装するのは少し飛躍がある。ただし、機関銃で蹴散らかしたくなるほどの摩擦とストレスがこの社会でキシキシ音を立てていると思い知った。そのストレスを乗り越えるキッカケは、榮倉奈々のベビーフェイスかもしれない。ニコニコ笑って、相互の違いを楽しむ余裕が欲しい、という意味で。

●息子ノマドには、まだワカラナイかもしれない。図書館が武装するという極端な比喩は、うまく出来過ぎてるので子どもは現実に引きつけて考えられない。ただのドンパチ映画に映ったかもな。でも、そんな映画も見られなくなったらもうオシマイなんだよ。



音楽。ROBIN THICKE。

ROBIN THICKE「THE EVOLUTION OF ROBIN THICKE」

ROBIN THICKE「THE EVOLUTION OF ROBIN THICKE」2006年
PHARRELL WILLIAMS のニューアルバムがとっても楽しみだったから、当然発売日合わせでAmazon予約したよ。そんで聴いてる。楽しい。でも今日はその新作には触れず、別の音源を聴いてしまう。PHARRELL のレーベル STAR TRAK 所属の白人ソウルシンガー ROBIN THICKE ね。PHARRELL WILLIAMS はこのアルバムのエクゼクティブプロデューサーを務めてる。
●カナダ系アメリカ人、というかカナダ&アメリカの二重国籍を持つ ROBIN THICKE は両親共に俳優女優という芸能一家に生まれた男。結果その容姿はとってもイケメン洒落男で最初はイケスカナイって思ってたんだけど、このブルーアイドソウルが実はナヨナヨの虚脱ソウルってコトに気づいて好感度アップ。最近のボクはだいぶ安定剤も増えて精神的にそれこそナヨナヨ状態だったところ、彼の音楽がうまくその凹み具合にハマった。決して力まないヘナヘナしたファルセットと、少々ヘンタイ的な甘さが香る薄くて軽いサウンドトラックが、ホドヨイなまぬるさを絶妙に演出しててカサついた神経を優しく慰撫してくれる。
●ほとんどの楽曲を、ROBIN 本人が作詞作曲プロデュースしている。ああこの微妙な浮遊感がタマラン。共作プロデューサー PRO J って人がクレジットされてるけど、この人のことはよくワカラナイ。ヘッドホンでしっかり聴いているとピアノの弾き語りは PRINCE まで連想してしまう。それと少々爛れた変態ファンク要素 PRINCE 風ね。爛れた部分は客演 LIL WAYNE がワイルドなフロウで体現。FAITH EVANS とのデュエットも美味。
●そして唯一 ROBIN 自身がプロデュースしなかったのが THE NEPTUNES 制作「WANNA LOVE U GIRL FEAT. PHARRELL」。もう一発で PHARRELL 〜 THE NEPTUNES の仕事とわかる軽妙でやや硬いドラムが特徴的。そこにフラフラとヘナヘナとボーカルを添える ROBIM。PHARRELL もコーラスで参加。ダブルファルセット。いいねえ。

ROBIN THICKE「SOMITHING ELSE」

ROBIN THICKE「SOMITHING ELSE」2008年
●前作「ロビンの進化論」とほぼ同じ体制で繰り出されたアルバム。虚脱ソウルが生々しくアレンジされてラウンジーになってる。セクシーなフュージョンサウンド、ディスコティークなホーン/ストリングスアレンジ。80年代要素だけでなく、70年代の王道ソウルの気分も射程距離に。あれ?もしかして MARVIN GAYE のつもり?
●この人は、自分で歌うだけでなく、様々なアーティストへの楽曲提供や客演、バッキングボーカルでも活躍してる。古くは1994年の BRANDY98 DEGREES、SAM SATLER、CHRISTINA AGUILERA、P!NK、USHER、JENNIFER HUDSON などなど、実はボクの中でお馴染みだった音源で裏方をやってたのねと今初めて気づく。今後はもっとこの人を掘り下げてみよう。




●動画。



●ROBIN THICKE FEAT. PHARRELL「WANNA LOVE U GIRL」。
●THE NEPTUNES(PHARRELL WILLIAMS & CHAD HUGO)制作の硬質ファンク。



●ROBIM THICKE FEAT. LIL WAYNE「SHOOTER」。
●変態度やや高めの虚脱ファンク。LIL WAYNE がイイ味出してくれてる。



●ROBIN THICKE「MAGIC」。
●80〜70年代風コスミック・ディスコティークなアレンジが王道感出してるクールさにシビレてみる。




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