さて、今日も沖縄のお話。
今回の春休み沖縄ツアーでは、マングローブの林をカヤックで見て回ったのだ。

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沖縄本島北部、つまり「やんばる」エリアの東村(ひがしそん)という場所。ここから太平洋に注ぎ込む慶佐次川(けさじがわ)河口に、10ヘクタールにも及ぶ広大なマングローブがあるという。熱帯地方に育つマングローブとしては分布の北限に近いこの場所に、これだけの規模の林があることは貴重な事で、国の天然記念物にも指定されている。

●こいつを、沖縄のガイドブックからメザトく見つけたヒヨコが「行きたい行きたい」とねだってきたのだ。まーヒヨコにしてみれば、カヤックに乗りたいだけって感じなんだけど。ふー、めんどくせー。ワイルドネイチャーにはてんで興味がない都会派インドアダメ人間であるボクにとっては、最初は興味の持てない提案だったんだ。
●けど、途中で気が変わった。メキシコ・カンクンで見た熱帯雨林/ジャングルが意外なほど脆弱な生態系だったことに驚いたのを思い出したのだ。同じように地球の熱帯地域を覆うマングローブという生態系はどんなトコロなんだろう。勉強してみたい。

マングローブというのは、実は植物の名前ではなくって、その林まるごとを差す言葉だそうで。
●ホントは、和名・ヒルギという植物が密集して育っている林をそのままマングローブと呼ぶ。ひいては、そのヒルギ林に暮らす様々な動植物の生態系全体をさす言葉にもなるそうだ。このヒルギという種類の植物は、海水と淡水が入り交じる気水域に育つ。ジャングルの伐採問題と同様に、マングローブもその保全が地球温暖化を食い止めることになる重要な生態系として注目を集めている。さらには砂漠地域の沿岸に植林を試みたケースもある。うーむ、ちゃんと自分の目で見てみたい。


ただね、ココがクソ遠いんですよ。

スライド1

ね、那覇からすげえ遠いでしょ。
美ら海水族館とこのマングローブを回ろうとすれば、ブセナテラスみたいな場所を拠点とした気持ちもわかるでしょ。
●ただ、美ら海水族館とも全然チガウ場所ってのが、メンドクサい。美ら海のついでに、って感覚で行ける場所でもない。名護市内から東西真逆に別れて行くってんだからタマラン。ましてや、今回はレンタカーがないので、タクシーで行くしかない。ブセナのコンシェルジュに聞いてみると「東村ですか…ここからタクシーなら、片道8000円ですかねー?」高い!ヤバい!カヤックツアーの間も待機してもらって復路もお願いしたら、いくらになるんだよ!20000円じゃ足りないのか?

しかし、ココも工夫と交渉でどうにかしようということで。運転手さんと相談。
●この相場感をアタマに入れつつ、別の場面でタクシー運転手さんに軽く相談してみる。前の記事で書いた、名護市内のファストフード A&W に行く時に乗ったタクシー運転手さんだ。運転手さん、慶佐次のマングローブって知ってます?「あーありますねーちょっと遠いですねー」行くとしたらイクラくらいですか?「あっちはメッタに行かないからねえ。うーんと6、7000円くらいかな?」ホテルの値段と全然チガウ…ホテルを通すと絶対高めの値段になるんだよな。あそこに遊びに行きたいんですよ。運転手さんに往復お願いしたら、勉強してくれます?「そうですねー12000円でいいですよ」カヤックツアーの間に2〜3時間待ってもらうんですよ。大丈夫ですか?「ええ、大丈夫ですよ、ただ私自身は夜勤なんで、会社に引き継いで別のクルマを手配させますけどね」じゃ!それでお願いします!運転手さんの名刺と会社の連絡先をもらってバッチリ!半額近くまで抑えるコトができたぞ!
●こんなんで、今回の沖縄ツアーは都度都度運転手さんと会話して、ディスカウント交渉をしていきました。オカネのことだけじゃない、アレコレの世間話も楽しかったね!

スライド2

翌日やってきた運転手さんは、50歳代の女性で。
「東村なんて行きませんねえ〜」どうやら現地はホントにド田舎で、タクシー需要もほとんどなく、クルマの足もない観光客がフラフラいく場所ではないようだ。ホントに行ったコトないので、運転手さん大幅に道間違えたりもしたモンね。運転手さん、今見えてる海って、これ太平洋でなくって東シナ海ですよね、なんか行き過ぎてません?カーナビは?「カーナビとかはなくってですね…スマホの地図みてるんですけど…あ、いまワタシのスマホ、海の中にいることになってます」結局ボクがスマホのマップでナビしましたよ。30分くらいの余裕をみてたのに結局ツアーの予約時間やや遅刻で到着ですよ。ただしツアー会社のお兄さんもこの遅刻を全然気に留めてる気配もなくって。あ、この程度の誤差はないも同然なのね。これがウワサの「オキナワ時間」ね。

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●「やんばる自然塾」http://www.gesashi.com/
●さて、実際にカヤックツアーを行ってくれるのは「やんばる自然塾」という会社。ガイドブックにもチョイチョイ登場しているトコロで、慶佐次を拠点にやんばるエリアの自然を堪能させてくれるエコツアーをたくさん企画してる。ホテルのコンシェルジュでも調べてもらったけど、比較してもココが一番シッカリしているように思えた。地域を愛し、自然を守り、ただ楽しいだけに留まらない学びを提供してくれる気分。カヤックツアー3時間コースでおかしとCDがついてくる。CDって?ガイドさんが写真撮影をしてくれてその場でCD-Rに焼いてくれるんだって。それで大人6000円/小人4000円。
潮の満ち引きで水位が全然違うから、カヤックツアーの開始時間はいつも変動しているので、問合せやホームページでのチェックが必要。要予約だけど、前日でも可能なら対応してくれる。カヤックがひっくり返る可能性があるので、全身ズブ濡れになってもいい服装と、着替えを用意していく必要あり。水没の危険アリだからカメラもスマホも持たない方がイイネ。もちろん更衣室やロッカーもありました。日差しが強いので帽子はあった方がイイ…けどボクは持ってなかったので麦わら帽子を借りちゃった。カヤックに乗る時にザブザブ水に足を突っ込むので、ビーチサンダルが望ましい。これもボクはもってなかったので、トイレサンダルみたいなものを借りちゃった。それと、ライフジャケットはきちんと貸してくれる。とはいえ、慶佐次川自体は、深さにして1メートル程度らしい。ビビるほどは深くない。小学生用もある。

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そんで楽しい楽しいカヤックツアー。
●今日のツアーは、ぼくら四人家族と、兵庫県から来たという四人家族の8人だった。陽気なインストラクターのお兄さんが仕切って、お互いに自己紹介。パドルをもって、カヤックの操作の仕方を教わる。お兄さんの号令でパドルをみんなが振る様子は、カンフー映画で棒術の修行をしているみたいでなんか楽しい。
●ワイフと息子、ボクと娘に分かれて二隻のカヤックで出発。河口に面したオフィスの目の前の広い空間でカヤックの操作に馴染んでから、お兄さんの先導で少し上流のマングローブ地帯に突入。

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マングローブのお勉強。
●淡水と海水の中間「気水域」ってのは、文字通り海水と淡水が混ざってるワケでして、川とはいえ単純に陸から海へ一方的に水が流れてるワケではない。満潮時を狙って行うツアーの時間帯には、むしろ海から川へ水が遡って行くコトになる。川の水をなめればややショッパイ。上手く潮の流れに乗れば、大して力まなくてもカヤックはどんどん上流に流れて行くほどだ。オマケにこの日は地球の裏側チリで大地震が起こった日で、なんと津波到達予想時刻とツアー時間がほぼカブってた状況。もちろん沖縄には警報も注意報もないのだけれども、河口の潮の流れはお兄さんから見てもややイレギュラーで、ろくにオールを漕がなくとも、すすーっと上流まで簡単に遡れてしまった。また、津波が引いていくのか、川を下るタイミングもすすーっと流れができて予想以上のテンポで下れてしまった。

●さて、そんな場所に育つヒルギの木。彼らはこの環境に適応するため、塩分と水分を分離する仕組みを体内に備えたという。結果葉っぱを舐めると排出された塩分でしょっぱかったりするらしい。お兄さんは葉っぱに塩が粉を吹いたようについているのも見たことがあるという。
●実は、ヒルギがこの程度に育つには、なんと100年の時間がかかる。ヒルギは成長の遅い植物なのだ。そのためフツウの陸上においては他の成長の早い植物に遮られて育つコトができない。そこで彼らは他の植物が育たない気水域に適応進化して、このような生態系を作るに至ったわけだ。そんな話をガイドさんに聞いて即座にボクは「ノマドヒヨコ、枝1本、葉っぱ1枚むしるなよ!枝1本でオマエらの人生分だぞー!」また、ヒルギは上へ上へと育つのではなく、横へ横へと張り出して行く性質がある。幹の途中から根が生えてそのまま海の中に伸びて行き、その新しい根に支えられながら更に枝を海の上に張り出して行くという。

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●コレ、インストラクターのお兄さんの言葉。「ヒルギは人間と似ているところがあります。みてください、一本の木で立っているわけではなく、何本かの木が絡み合って支え合うことで、激しい潮流や南国の暴風雨にも耐えられるのです。これ、テレビで有名な、金ナントカ先生かパチナントカ先生がいってたことと同じですね」なるほど。
●日本国内では、天然のマングローブは沖縄を除いては鹿児島の奄美大島にしかないそうだ。ここの木の高さは4~5メートルというところだけど、もっと南方だと20メートルくらいに育つ。しかし地球の気候変動や、海水面の上昇などでこの生態系にも危機が訪れようとしているらしい。ここのマングローブも100年後に残っているかはわからない。

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さて、小休止を経てツアーは川を下って海に出てみる。
●画像をよく見ると、川の水と海の水の色が全然チガウ。海には波があってややドンブラするが、そんな遠くまで出て行くワケではないから怖くはない。むしろ解放感があって気持ちイイ。川の中では操作を間違って木にゴツンとカヤックをぶつけてしまったりするくらいだから。ここで一巡りしてツアーは河口のカヤック乗り場に戻り終了。

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着替えも終わって、ロビーで休憩。
沖縄ドーナツ、サータアンダギーが出てきました。これがオマケのおやつね。これ大好き。ボクが子どもの頃、母親が作ってたドーナツってのがコレとそっくりだったのよね。ドーナツってのは輪っかになってるもんだと知る前から、フツウにこのまん丸いドーナツを美味しく食べてた。で、大人になってからこのサータアンダギーを知って。あの母親のドーナツはコレがお手本だったのか!もちろん今でもサータアンダギーは大好物ですよ。ちなみにボクの母親は北海道出身で、なんで沖縄ドーナツに接点があるのかは今だに不明。
●アットホームなロビーには、三線がいっぱい置いてあって。これをお兄さんが軽く弾いてみせる。「へんなオジサン!へんなオジサン!」…もはや原曲「ハイサイおじさん」より遥かに有名な志村けんアレンジね。これにウチの子ども楽しくなって、あれこれいじくらせてもらいました。



●音楽。一応、このブログは音楽がテーマなんで。

WHITNEY HOUSTIN「WHITNEY HOUSTON」

WHITNEY HOUSTIN「WHITNEY HOUSTON」1985年
今回の沖縄ツアーでもレコ屋巡りをタップリやったわけですが、結果的に80年代 R&B 系統を厚く買うことになりました。その中でもドメジャー盤のコレを、邦題「そよ風の贈りもの」というフレーズを沖縄の気持ちよい空気と重ねながら聴くのです。
●ご存知の通り、これは WHITNEY HOUSTON のデビューアルバム。叔母に大御所歌手 DIONNE WARWICK を持ち、母親もゴスペルシンガーだった彼女はローティーンの頃からエンターテイメントの世界に出入りしており、この見事な容姿からモデル業も立派にこなしておりました。そんな彼女が満を持して21歳で繰り出したのがこのアルバム。NARADA MICHAEL WALDEN や、JERMAINE JACKSON、TEDDY PENDERGRASS、KASHIF といった実に80年代っぽい才能に囲まれて、数々の名曲が制作されました。
個人的には、これもボクの子ども時代を思い出す楽曲ばかりで。当時エレクトーンを習ってた妹が、このアルバムに収録されてる「ALL AT ONCE」を耳にタコができるほど反復練習してて。「SAVING ALL MY LOVE FOR YOU」もやってたかなあ。だから、むしろ WHITNEY HOUSTON がキライなくらいでしたよ。ヘタクソな演奏でずーっと聴かされるのだから。
●90年代に入ると映画「ボディガード」で大ブレイクを果たしながらも、BOBBY BROWN との不幸な結婚生活でやや荒んできたキャリアがなんか痛々しくて。早熟な天才少女の神通力もここまでか…そんで2012年、コカイン摂取の上でバスタブで溺死。48歳。そんな今だからこそ冷静に聴けるのかなと。
●バラード「GREATEST LOVE OF ALL」は他の人のハウスカバー経由で大好きになった1曲。同じくバラードの「SAVING ALL MY LOVE FOR YOU」も今では落ち着いて聴ける。爽快なディスコファンク「HOW WILL I KNOW」もステキ。「ALL AT ONCE」だけはまだちょっと苦手なんだけどね。


●動画
●「GREATEST LOVE OF ALL」



●「SAVING ALL MY LOVE FOR YOU」



●「ALL AT ONCE」






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