●娘ヒヨコは小学六年生。塾でセッセと勉強してる。
●で、社会の授業でワカンナイコトがあったので、ある日センセイに質問カードを出したのだ。

IMG_4152.jpg

●ヒヨコの質問
「なんで女性はGHQの5つの改革がおこるまでつかまっていたのですか?まただれにつかまっていたのですか?」

●…いやいや、そうキタか。
「GHQの5つの改革」ってのは、1:秘密警察の廃止/2:労働組合の結成奨励/3:婦人の解放/4:教育の自由化/5:経済の民主化ってヤツね。日本国憲法に先行して男女平等を謳うわけです。この「婦人の解放」ってヤツを、ヒヨコは女性がどこか牢屋に入れられてたと解釈したみたいね。スゴいね子どもって。

●そこで塾のセンセイ、キチンと真っ正面からこのバカげた質問に応えてくれてる。「『解放』というのはたいほされているのを解放するという意味ではないんですよ。〜男尊女卑(だんそんじょひ)という考えがふつうでした。だから女性には選挙権がずっとなかったんですね。そうした男尊女卑から女性を解放したのがGHQ(マッカーサーたち)だったんですね。」よかったよかった、この勘違いがこのまま放置されずによかったよ。ヒヨコ自身が自分のバカげた疑問を1ミリも躊躇せずにセンセイに質問した天然力が一つの救いだし、それをキチンと丁寧に拾ってくれる塾のセンセイの姿勢もありがたい。

●ボクは、長男ノマドに中学受験をさせて私学にブチ込んだし、娘ヒヨコもこうして受験勉強的なものをやらせてる。そこの前提には、一般の公教育への絶望ってのがあって。ヒヨコの勉強している現代史、マッカーサー施政下の民主化政策なんちゅーもんは、フツウの小学校じゃ教えない。つーか、ボク自身だって小学校でGHQのことなんて勉強した覚えがない。そんな分厚い勉強に子どもが触れるには、今は塾に通わせるのが手っ取り早いのだ。ある程度の教養を子供の頃にブチ込むコトは思春期以降に自力で世界を吸収していく上で武器になる、とボクは思ってるので、最終的に受験をしなくても塾にはキチンと通わせるだろう。こと、近現代史をキチンとなぞるのは、ホント今の時代は大事だ。大人ですらワカッテナイ人が多いからね。
●ヒヨコは、ノートをキレイに作るのが楽しい!といって塾から帰ってくる。作文実習もソコソコいいモンが書けるようになってきた。なぜだろう、塾のセンセイの方が学校のセンセイより授業が楽しいらしいのだ。勉強が楽しいと思えるコトは大きな価値がある。センセイや友達と触れ合って、新しい世界を知るのが楽しいってのは価値がある。

●一方の中学一年生ノマドは、来週に初めての中間テストを迎えてビビりまくっている。それでも授業は楽しいと言ってる。音楽の授業ですら楽しいらしい。「音楽のセンセイが、人前で歌うのが恥ずかしいと思うのは当たり前だ、そうでない人は変わり者だって」なんか、話のわかるセンセイみたいだなあ。



●ボクはボクで、自分の好きなコトをコツコツ掘り下げてる。マイペースに。

Shuggies Boogie Shuggie Otis Plays The Blues

SHUGGIE OTIS「SHUGGIE'S BOOGIE : SHUGGIE OTIS PLAYS THE BLUES」1969年
●あー今夜はブルースな気分なんですわ。
●なんかイロイロ参ってて。お酒が飲めるならガブガブ飲みたいくらいだよ。

SHUGGIE OTIS。こいつは、R&B の先駆者の一人、JOHNNY OTIS の息子ってコトで、子どもの頃からバリバリにシゴカれた結果、12歳にはオヤジの横でステージに上がってプロとしてのプレイを披露してた天才児…年齢を偽るためにサングラスとツケヒゲまでつけてたらしいけど。
●そんで15歳にしてその成熟した(老成した?)ブルースギタープレイを買われ、AL KOOPER のセッションに招かれてるほどだ。MIKE BLOOMFIELD、STEPHEN STILLS AL KOOPER の三頭体制で収録されたこのニューヨークセッションはその後「SUPER SESSION」と名付けられて1968年にリリースされるのよね。あーこのアルバムも持ってる…SHUGGIE OTIS が参加してるなんて今知ったよー。

●このアルバムは、そんな早熟ギタリストだった彼の、最初期の音源をまとめた編集盤。
●早熟過ぎた彼がこのヘンの音源を収録してた1969年なんてのは、JIMI HENDLIX SLY STONE、FRANK ZAPPA とかとかの奇才の時代だったわけで。単純に「PLAYS THE BLUES」と言われても、ブルースの保守伝統をバカ正直に真に受けるスタンスはなくって。豊富なボキャブラリーと絶妙なテクニックを前提としながらも、前向きな解放感とホドホドのフランクさ、ルードさがゴッタ煮になってて、本質的にとってもフレッシュ。楽しい。彼のギターと相対するオルガンマンやピアノマンもカッコいいね!

●彼がその後に放つ名盤「INSPIRATION INFORMATION」はこれまた不思議な空気感を放つ、いや不思議な浮遊感を漂わせる特殊ブルース…サイケ?作品。これは前からの愛聴盤だったんだけど、よくよくウィキ見たら1974年の録音ってコトでつまりはまだ SHUGGIE は21歳!うわ早熟すぎるわー!
●それと、77年、THE BROTHERS JOHNSON がヒットさせるクールなファンク「STRAWBERRY LETTER 23」の原作者も SHUGGIE なんですわね。原曲もすげえ浮遊感ブルースで。聴きてー!と思ってコレが収録されてるはずの LUAKA BOP 編集盤を探してるけど、レコ棚の中で行方不明。ガッカリ。まーこの「PLAYS THE BLUES」の随所にも、チラチラと彼独特の浮遊感サイケブルースのニュアンスは散見できて。それを今は美味しくいただこう。

AL KOOPER「ALS BIG DEAL : UNCLAIMED FREIGHT」

AL KOOPER「AL'S BIG DEAL / UNCLAIMED FREIGHT」1972〜1975年
●このスーパーマリオが帽子を脱いだようなオッサン AL KOOPERSHUGGIE OTIS の西海岸ブルースから離脱、もうチョイとニューヨーク風の洗練と色気を注入して、レイドバックした夜を過ごすのだ。
AL KOOPER は、元来の古典的解釈では70年代アメリカンロックの裏方サイドを支えたキーボーディスト/プロデューサーって感じ。有名なキャリアでいえばブラスロックバンド BLOOD, SWEAT & TEARS を組織したり、電化/フォークロック化した BOB DYLAN「LIKE A ROLLING STONE」で温かいオルガンを唸らせてたり、サザンロックに注目して LYNYRD SKYNYRD を発掘したり。でもボクにとっては、90年代の橋本徹によるフリーソウル的再評価が鮮烈で。そのアーシーな温かさとエモーショナルなソウル表現と丁寧なアレンジワークが優雅。
●このCDは素朴にブルースロック視点から編集されたベスト盤だから、大分アブラっこいですよ、後半はジャムセッション主体のライブ音源ばっかだし。でも前半のスタジオ音源に含まれてるフリーソウルな名曲「JOLIE」を聴いちゃうともう甘くてメロメロですわ。「NEW YORK CITY (YOU'RE A WOMAN)」もええわ。



●動画。
●SHUGGIE OTIS「STRAWBERRY LETTER 23」。
●今日紹介しているブルースアルバムはこんなに洗練された内容じゃないんだけど。でもこの曲メッチャ好きなんですよ。



●AL KOOPER「JOLIE」。
●JOLIE って女性は、AL が当時付き合ってた QUINCY JONES の娘さんのコトらしい。




スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/1649-24292147