●先日の PAUL MCCARTNEY 日本公演3DAYS の中止騒動、当事者のみなさまご苦労様でした。
●ライブに行かない書斎派リスナーのボクは facebook で知人たちが悶絶してるのを眺めてるだけでしたが。
●ライブ当日にたまたま電車に乗ってたワイフは、「本日のポールマッカートニー来日公演は中止となりました」とわざわざ車内アナウンスがお知らせしてたのを聞いたという。スゴいねポール。JRも君のことを心配していたよ。
THE BEATLES に1ミリも興味がないワイフでさえも「もう70歳超えてるんでしょ、オジイさんに無理させちゃダメなんじゃないの?」と言ってた。「死ぬのはヤツらだ!」とかいいながらポール本人が死んじゃうと確かに困るなあ。


さて、今日は PINK FROYD。

SYD BARRETT「AN INTRODUCTION TO SYD BARRET」

SYD BARRETT「AN INTRODUCTION TO SYD BARRET」2010年
●先日、昔の仕事場の仲間たちと飲む機会がありました。懐かしい顔にも会えてとってもオモシロかった!そんな連中の中にはボクと同じく音楽が好きなヤツがおりまして。そんな彼がおススメしてくれたアイドルユニットが「BELLRING 少女ハート」なるグループ。「これ、アイドル・ミーツ・ピンクフロイドですよ!」…スゴいねプログレ&アイドルなの?どんな音楽か全然イメージわかないわ。
●つーことで、この「BELLRING 少女ハート」をぽちぽち検索しました。レーベルの名前が「クリムゾン印刷」だったり、「少女ハート」の部分がなんとなく「ATOM HEART MOTHER」な感じだったりと、なにげにプログレ気分は漂ってきます…が、音楽の部分でどのへんがプログレなのかはよくワカラナイ。そもそも PINK FROYD ってどんな感じだったっけ?

つーことで、PINK FROYD を聴き直してみた。
●ボクは、実は PINK FROYD が得意でなくて…実は SYD BARRETT 在籍時の初期モノしか知らない。「狂気」は聴いたんだけど、うまくハマれなかった。SYD 時代だけがハマれる。ナゼかしら。そしたら、そんなボクの性質を承知してる知人が、SYD BARRETT のベストをくれまして。まーそんなに SYD BARRETT が好物ってわけでもないんだけどね。でも、最近はこればっか聴いてました。

●バンド結成から初期キャリアにかけて、フロントマン/ソングライターとして活躍した SYD BARRETT は、美青年なルックスも手伝ってたちまちサブカルスターとして人気者に。ただ、元から不安定な性格だった SYD はすぐにドラッグ漬けになってブッ壊れてしまった。1967年にシングルをリリースし、最初のアルバム「THE PIPER AT THE GATES OF DAWN」を発表するも、1968年には奇行が激し過ぎてバンドから脱退。その後ソロアルバムを2枚出すも、1974年以降には完全に隠遁生活に入ってしまう。「狂ったダイアモンド」と呼ばれたその才能と楽曲たちは数々のアーティストに愛されるも、本人はそのまま世間に出ることはなく、糖尿病で2006年に世を去る。
●このアルバムは、PINK FROYD 在籍時の作品と、2枚のソロ「THE MADCAP LAUGHS」「BARRETT」共に1970年を中心にした作品をコンパイルしたもの。SYD の代わりにバンドに加入し現在でもその看板を守っている DAVID GILMORE が監修したもので2010年段階でのリミックス/リマスターが施されてる。DAVID GILMORE はブッ壊れた SYD をなんとか面倒見て1970年の2枚のソロをプロデュースした人物でもある。ジャケも PINK FROYD と縁深いデザインチーム HYPGNOSIS の中核メンバー STORM THORGERSON が手掛けてる。

●初期 PINK FROYD は、奇妙に宙吊りされたような、どこにも着地しないメロディがどことなくとってもキャッチーだ。ことファーストアルバム以前のシングルは実にポップで、当時にしてみれば新鮮だったに違いない。厳めしい巨大バンドとして君臨するその後のバンドイメージとはウラハラな、可愛らしさがある。ここらへんのシングル「ARNOLD LAYNE」「SEE EMILY PLAY」「APPLES AND ORANGES」はココで初めて聴いた。オルガンが毒々しい甘味料の色彩を放って楽しい。
「THE PIPER AT THE GATES OF DAWN」1967年は、個人的には高校生の時によく聴いてたアルバムだ。懐かしい!もうドコにあるかワカラナイのでフルで聴きたいのに聴けないよー。よりサイケ濃度が上がってきて、ユラユラ立ちのぼるカゲロウのようにエコーがぐるぐると音響をかき混ぜて景色が歪んでいく。「MATILDA MOTHER」「CHAPTER 24」もイイ曲だなあ〜再認識。フワフワしたメロディから脱線してジャム状態にハマり込む感じがタマラン。個人的には「INTERSTELLAR OVERDRIVE」って曲が好きだったけど、このアルバムには未収録だな、あれはバンド4人の共作だしノーボーカルのジャムセッションサイケだからしょーがないか。
●ソロ以降もアルバムは全部聴いてたけど、地味な曲が多くて…。つまりはコジンマリとしたアシッドフォーク。音響的なギミックが薄いけど、コジンマリながら SYD のポップセンスはこの中に封じ込まれてるわけで。そこのホンワリ感を楽しむしかない。

●あ、ちなみに、SYD のお母さんは60年代当時、実家を下宿として貸してたみたいで。そこには一人の日本人留学生が住んでたという。彼の名はその後総理大臣になる小泉純一郎小泉さんは ELVIS PRESLEY ENNIO MORRICONE のコンピアルバムを編んだりしてるが、SYD / PINK FROYD 関係音源でコンピを作ってくれたらよりオモシロかったのに。

PROCOL HARUM「A WINTER SHADE OF PALE」

PROCOL HARUM「A WINTER SHADE OF PALE」1967年
●ついでに同じ時代の同じイギリスのバンドを。表題曲「A WINTER SHADE OF PALE」(邦題「青い影」)が聴きたくてねえ。六本木のバー&ライブハウス「バウハウス」で、お店のバンドがシットリこの曲をカバーしてたのがとてもよかった。あの夜を思い出しますわ。
●このバンドも後の時代に下るに従い、徐々にプログレ化していったらしい…。ただこの段階においては、人肌の温もりが心地イイピアノとオルガンのツインキーボードが印象的で、かつブルース色濃いギタープレイとボーカルが実にソウルフル。サイケとは言えないが、その代わりに濃厚なR&Bの気配がチロチロと弱火ながら確実に燃えている。一方で端正なクラシック由来のフレーズもチラッと登場してくる。R&Bの本能とクラシックの教養が分裂気味に包含されてる感じがこのバンドのユニークさかな。



●動画。
●PINK FROYD「SEE EMILY PLAYS」。見事なサイケポップ。ブルース他既存の音楽文脈に全く寄添わない新しさがある。



●PINK FROYD「CHAPTER 24」。サンセット…サンライズ…サンライズ…サンライズ。とろける世界。



●PINK FROYD「INTERSTELLAR OVERDRIVE」。アルバムバージョンで9分超だが、別バージョンでは17分の長尺ジャムがあるという。



●PROCOL HARUM「A WINTER SHADE OF PALE」。オルガンが熱い涙を誘うねえ。衣装がある意味かわいい。







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