●中学生になった息子ノマドが、ボカロ楽曲からスピンオフしたラノベに深く深くハマり出した。
香ばしいオタクになりつつあるな…しょうがないかボクの息子だし。
●何冊かノマドに借りてボクも読んでます。ラノベ世界はよくわかんなくてね。勉強だ。


●ただ、パパはパパで、自分の世界を深めなくては。
今夜は EMINEM 関連だよん。

D12「D12 WORLD」

D12「D12 WORLD」2004年
●去年の秋だったかな。コンビニで EMINEM のラップを聴いたのです。多分その時の新譜プロモーションで有線が選曲してたのだろう。彼の声は高くて実に耳障り、神経質に響くので非常に特徴的。すぐに EMINEM とわかる。ただ、この時改めて感じたのだ…ああこの人やっぱりラップ達者だなと。緻密なラップに丁寧な押韻、キレのあるフロウ、ストイックな音響デザイン。トラブル混じりのセンセーションでややキワモノ扱いされることが多いけど、やっぱちゃんとマジメに聴いた方がイイよなと。
●そんで速やかにレコ屋に行った。しかし、その時には新譜「THE MERSHALL MOTHERS LP 2」は発売されてなくて。だからしょーがないのでコレを買った。450円の激安プライス。でも内容は、よかった!スゲエ硬派!

D12は、EMINEM が故郷デトロイトでのフリースタイルバトルなどで知り合った仲間たち。仲間の誰かが成功したら他のメンバーをフックアップする、という男気ある約束で結びついたクルー。で約束通り、EMINEM は自身が成功すると SHADY RECORDS を立ち上げて、一番最初に彼ら D12 と契約した。SWIFT、BIZARRE、KON ARTIS、KUNIVA、PROOF。もちろん EMINEM 自身もメンバーの一人だ。
●この「D12 WORLD」は彼らのセカンドアルバム。トラックメイキングでは EMINEM 自身が多くを担ってるが、彼特有の虚飾を排したストイックなビートがココでは実にクールに機能。ゴツゴツとして硬く乾いたキックがドスドスと進む上に、多彩なキャラがマイクを巧みにリレーしていく様子が実にスリリング。アルバム一曲目「GIT UP」からその硬派かつ高密度なラップが高速放射。そのまま SHADY の盟友 OBIE TRICE を召喚した「LOYARITY」へ突入。キャッチーな甘いサビなぞに流れない姿勢がコチラに緊張と集中を要求する。そこに窒息しそうになるけど、個々のラッパーのフロウにそれぞれのグルーヴがあって、結果的にシナヤカさと弾力性が宿る。まさにラップ達者。同じ姿勢の「6 IN THE MORNING」「GET MY GUN」「BITCH」「KEEP TALKIN'」もゴツい。硬派。
●その他、D12 のメンバー KON ARTIS = MR. PORTER や 師匠 DR. DRE、KANYE WEST、HI-TEK などもトラック提供。こうしたトラックが楽曲のスタイルにバラエティさを持たせつつも、いづれもがこのラップ達者たちの性質を的確に把握したファンクネスを搭載。KANYE 制作では珍しいストイックさが黒く光る「D12 WORLD」はアルバム表題曲の風格が漂う力作。ラップに EMINEM が不在でも十分にクール。

D12「DEVILS NIGHT」

D12「DEVIL'S NIGHT」2001年
●こちらは彼らのファーストアルバムね。6人の個性がノビノビしているセカンドに比べて EMINEM 主導感が強いコチラは出来で言えばチョイと劣る気もするけど、そこで出て来る少々の野暮ったさを味とするならイケルかも。シングル「PURPLE PILLS」がその代表格か。DR. DRE 師匠も複数のトラックを提供。全体的にチョイとベタな感じがするんだよね…。
「D12 WORLD」の路線を期待するなら「FIGHT MUSIC」が一番か。ココで硬派なマイクリレーは十分堪能出来る。キレキレの EMINEM 節が炸裂!

DVD「ALL ACCESS EUROPE」

●DVD「ALL ACCESS EUROPE」2002年
EMINEM が2001年に行ったヨーロッパツアーの様子を切り取ったドキュメンタリー。D12 のメンバーもツアーに帯同。ドイツやフランス、イギリスなどなど6カ国をまわってるけど、EMINEM たち御一行は地理に疎いみたいで自分たちがドコにいるのかよくワカンナイみたい。アメリカから一歩出ればヨーロッパなんてどこも一緒か?確かにホテルとライブ会場以外にはドコにも行けない、空き時間は現地メディアの取材で埋まってるとなれば、少々煮詰まるのもしょうがないか。D12 のメンバーがワルいハッパをふかしてたりとヤリタイ放題はご愛嬌?
見ドコロはロンドン公演での DIDO とのコラボか。白人シンガーソングライターである彼女の可憐な代表作「THANK YOU」をサンプルした「STAN」 EMINEM にとっても傑作の一つ。彼女の生歌唱でこの曲を披露するシーンがカッコイイ。

BIZARRE「HANNICAP CIRCUS」

BIZARRE「HANNICAP CIRCUS」2005年
●D12 のメンバーでソロを放ったのが、ユニットの中で一番のキワモノ、BIZARRE。ラップ侍のような佇まいの D12 にあって、一人,奇妙な味を放っている。巨漢デプに変態趣味、ラップスタイルも研ぎ澄ましたスキルよりもユーモラスな味わい重視。DVDのステージパフォーマンスもこいつだけヘンテコだったもんね。XXXXXラージな真っ黄色のシャツに、真っ黄色のデカイゴム長靴履いて登場。「パックランド」のパックマンかと思いましたよ。
●で、やっぱりこの味わいあるキャラを本人もキチンと意識してるようで、このソロアルバムは EMINEM 仕様のストイック/神経質なサイコパスなスタイルとは一線を画す仕上がりになってます。シングル「ROCKSTAR」ともう1曲「HIP HOP」って曲だけと EMINEM 関与は限定的。トラックメイカー KON ARTIS = MR. PORTER、SWIFT、KUNIVA、OBIE TRICE などなど D12/SHADY のメンバーは積極的に登場してますが、むしろ外部のゲストが意外に豪華でそこに目がいく… OUTKASTBIG BOI やヒューストンの大物 DEVIN THE DUDEEPMD の片割れ ERICK SERMON、ネオソウル系の RAPHAEL SAADIQ などなどが参加。そんな連中がコイツの変態世界に奉仕していると思うとスゴい。本人はひたすら「アイムサイコ〜!」とキチガイぶりをヘナヘナと叫んでますし。
●結果、買って満足の1枚。立川「珍屋」にて500円で購入。

●ソロをリリースしたのはコイツだけでないんだけど…。
●もうひとりソロをリリースしてたのは、EMINEM の親友でもあった硬派ラッパー PROOF だったのだけど。2006年、彼はクラブでの口論が元で撃ち殺されてしまう。これで D12 はユニットとしての活動をほぼ停止。PROOF の死は EMINEM にとって大変なショックだったようで、彼は PROOF のタトゥーを腕に彫ったという。この時期は、EMINEM 自身も長いツアー生活や私生活の混乱、それとドラッグ中毒で参っていたようで、完全復帰までにかなりの時間をかけることになってしまう…。

EMINEM が本格的に再稼働するのは2009年から。アルバム「RELAPSE」「RECOVERY」そして近作の「THE MARSHALL MOTHERS LP 2」については、また別の機会に。




●動画。
●D12「GIT UP」。
●EMINEM 自身の硬派なマイクさばきがやっぱりラップ達者。



●D12「FIGHT MUSIC」。
●あれ、カメオ出演が豪華?こっちの方がみんなのキャラが分かりやすいか。



●EMINEM FEAT. DIDO「STAN」。
●ずばりDVDに収録されてるロンドン公演の様子。



●BIZZARE「GOSPEL WEED SONG」
●あのへんな帽子は片時もはなさないのね。湯気が立つよなホッコリラップ。





スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://unimogroove.blog4.fc2.com/tb.php/1652-29647513