●今週は、清澄白河ってとこにある「清澄庭園」というトコロに行った。
●一応仕事のついでだよ…遊びに行った訳じゃなく。
●とてもキレイな庭園だった。写真撮っとけばよかったな。ウィキで見ると、三菱財閥創業者・岩崎弥太郎が作った庭園らしいね。この岩崎弥太郎、大河ドラマ「龍馬伝」香川照之さんが演じてからメッチャ親近感抱いてしまってる。上野の「旧岩崎邸庭園」も以前に行っちゃったしね。

●清澄白河は、普段は東京都現代美術館に行く時に使う駅って印象で。
●で、美術館にいく途中には、深川丼のお店があって。わざわざ時間を作ってそこでランチ。

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●あさりタップリ「深川丼ぶり」1260円。半熟卵をといてレンゲで食べる。美味しい!
●ボクがグルメネタ上げるのって実は珍しいですよー。でも、深川丼ってココでしか食べたことなくって。必ず吸い寄せられてしまう。
●あ、このお店のお向かいには、chim↑pom と関係が深いギャラリー「無人島プロダクション」がある。こっちも久しぶりに覗いてみた。震災直後の chim↑pom(ガレキでのインスタレーションや、原発近くまでいってのパフォーマンスの記録など、刺激的/挑発的な内容だった)以来だな。内容は、知らない作家さんの個展だった…作品の素材が芳香剤なもんで、ケミストリックな香りでいっぱいだった。


先日の週末は「HOSTESS CLUB WEEKENDER」@新木場 STUDIO COAST。

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●Lちゃんからの久しぶりの連絡で、お誘い受けたもんだから、とってもウレシかった。ソーシャルで繋がってても、生で顔を見るのは久しぶりだしね。
●お目当ては、第一日目のトリ、BLONDE REDHEAD。ニューヨークの双子兄弟&日本人女性のトリオ。90年代から活動しているベテラン。ボクがこのバンドを知った時代感からオルタナ/シューゲイザー要素に期待していたんだけど、そこもさることながら、ドリーミーな落ち着きがあって…キャリアの長さからくる余裕の風格か。今のレーベルが 4AD だからか。最初の所属は SONIC YOUTH のドラマー STEVE SHELLY のレーベル SMELLS LIKE RECORDS だったからなあ。
日本人メンバー、KAZU MAKINO さん、かっこよかった。お客には背中を見せっ放しで、背後のギターアンプと向き合って演奏と音響に集中。それでもロングストレートの黒髪を積極的に揺らしながらアグレッシブなプレイを展開。一方、自分のボーカルパートでは、澄み切った歌声が和やかで。とてもキレイな人だったよ。

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●画像は公式 facebook から御拝借。シューゲイザーっぽくてドリーミー。フロアの熱気と酸素不足か、ちょっと陶酔感と睡魔でクラクラしてきた。ライブ自体が久しぶりだったからな…。


JOAN AS POLICE WOMAN「TO SURVIVE」

JOAN AS POLICE WOMAN「TO SURVIVE」2008年
●で、この流れで BLONDE REDHEAD 聴くのかと思いきや、別の女性シンガーへ。やはりニューヨークからやってきたこの人は、HOSTESS CLUB WEEKENDER 第二日目の出演者ラインナップに入ってました。。コッチもライブで聴きたいかと言われれば、音楽の質がよりドリーミー度/チェンバーポップ度が高め設定なので、書斎派リスナーのボクとしては家でゆっくり聴いていたい。「女性警官ジョーン」なんてゴツい名前でありながら、グッと重心の低い、内省的で繊細な音楽。瑞々しいオーガニックなサウンドが、夜中にはイイ塩梅に響く。
●ゲストに DAVID SYLVIAN と言うけれど、彼のコーラスは全く聴こえない。ビックリするほど扱いが薄い。他の客演者は RUFUS WAINWRIGHT。下積みが長い彼女は様々なアーティストのバックでそのシックな声を聴かせているが、やはりチェンバーな世界観を持つシンガーである RUFUS WAINWRIGHT との仕事では徹底的にその声の使い方をしごかれたとな。そんな師匠筋の声はバッチリ聴こえるよ。彼女は他にも ANTONY & THE JOHNSONS にもメンバー参加してるし、LOU REED のアルバムにも参加してる。お、英語の WIKI によると夭折のシンガー JEFF BUCKLEY と付き合ってたみたいだぞ。うむ、味のある連中ばっかとつるんでるね。

RUFUS WAINWRIGHT「WANT TWO」

RUFUS WAINWRIGHT「WANT TWO」2004年
ヨーロッパ中世世界の肖像画のようなジャケ、RUFUS 自身が女装しております。前年発表の「WANT ONE」では甲冑騎士のコスプレでしたが、あまりに佳曲が多く出来過ぎてもう一枚つくってしまった本作「WANT TWO」では、彼がはっきりカムアウトしているゲイセクシャリティを可憐に象徴する内容になってしまってるね。
JOAN も落ち着いた声で和ませるシンガーだが、RUFUS声だけで重厚な世界観を構築できる実に達者なシンガーだチェンパーロック/チェンバーポップ、つまりクラシカルな室内楽〜宮廷楽のような趣を放つポップミュージックの丁寧で精巧な演奏を伴いながら、吟遊詩人のように、オペラ歌手のように、彼の低い声がドラマチックな奥行きと落ち着きを作る。客演には ANTONY & THE JOHNSONS ANTONY。彼もゲイであることを公言しているシンガーだね。



●中世の物語に浸って現実逃避。

塩野七生「十字軍物語」3

塩野七生「十字軍物語」2巻・3巻
●最近、仕事がシンドイ。タスクが微妙に変わって、そこにアタマがしっくり切り替わっていかない。モチベーションもドコに軸を置けばイイかよくわからない。実はジレている。困った。
●そんな時は、歴史物語を読んで、千年前のヨーロッパ/中東世界に思考をぶっ飛ばす。つい読書に夢中になって、電車を降り逃すなんてやっちゃってる。
●現在の中東問題までに因縁を残すパレスチナ事情の大きなシコりが、この二百年にわたってしつこく行われた文明間戦争に深く絡んでるという前提はアタマで理解しておいた上で、どこか美しいファンタジーの世界を旅するような感覚に浸れるのが塩野七生さんの著作の特徴だ。少数民族出身でありながらイスラム世界を統一した覇者サラディン。イギリス本土とフランスの半分を領有した大君主・リチャード獅子心王。そんな両雄が聖地を巡って激突しながらも、お互いを優れたライバルとして認め、敬意を交換するかのような交渉のヤリトリに、勇敢な男たちの美しさを感じる。とりもなおさず、塩野七生さんが彼らに敬意を払っている。大きな歴史の流れの中で、浮かんでは消えていった王侯貴族、騎士、宗教家、市井の人々に人間として深い愛着を感じているだからボクはこの本を戦争の記録ではなく人間の記録として安心して読める。むしろ中東情勢をカッチリ勉強したい人には向かない本だろう。文明間摩擦を客観視したいならアミン・マアルーフ「アラブが見た十字軍」(ちくま学芸文庫)という本が最高にオモシロいので、そっちをオススメします。
●さて、長くヨーロッパに暮らしながら非キリスト教徒であり続ける、異邦人の視点が塩野七生さんにはある。巨大な権威として機能していたはずの中世キリスト教のくびきから軽々と自由になり、異教徒/イスラム教徒と敬意をもって接した為政者に彼女はキッチリと注目していく。ビジネスの損得や経済原理を最優先して政教分離を徹底した都市国家ヴェネチアに彼女は大きな価値を見出しているし、イスラム文化とキリスト文化が溶け合ったシチリア島に信仰の自由をもって住民に接した神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ二世も魅力的に描いている。フリードリヒ二世は、当時はタブーとされていたキリスト教以前のローマ法研究を自分が作ったナポリ大学で推進しているし、学生の出自や民族を問わない医学校を復興させるなど、コスモポリタンな立場を選ぶ男だ。そんな彼が十字軍を率いる時、どんなことになるのか?読み進めるのが楽しみだ。

塩野七生「海の都の物語 - ヴェネツィア共和国の一千年」

塩野七生「海の都の物語 - ヴェネツィア共和国の一千年」上下巻
●北イタリアの観光地、ゴンドラで水路を移動する楽しい街、映画祭がある街、そんなヴェネチアが共和国としてヨーロッパ中世世界を1000年も独立を維持し続けたという事実。そして地中海貿易の一大ハブとして中東世界とヨーロッパ世界をつないでいたこと。そしてその立場を守るために緻密な政治システムと国民文化を育て上げたこと。そんな事実にイチイチ驚きを感じる。中世のエコノミックアニマルとして、宗教上の宿敵であるエジプトのスルタンと密約を結び交易の自由を確保したと思えば、フランスからの十字軍を丸め込んでキリスト教国家でありながら利害が衝突していたビサンチン帝国を攻撃させてコンスタンチノープルを陥落してしまう大胆な戦略。しかもこの本では、彼女の著作としては珍しく人物に深くはフォーカスしていない。代わりに、都市そのものに人格を与えるかのような立ち振る舞いをしている。
●この本は1980年初版。前述「十字軍物語」は2011年の近著。30年のスキマが空いている。でもそこに描かれている事件は、同じ時の流れに浮き沈みした出来事で。二つの本を同時に読んでも30年の空白があることは全く感じられない。そして30年程度のスキマはヨーロッパの動静の中では一瞬の出来事だったりもする。塩野七生さんがキャリアを起こしたのは1968年ストーンズ「JUMPIN' JACK FLASH」の年だよ。その初長編「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」も劣化を感じさせない本だったなあ。スゲエ。



●動画。
●BLONDE REDHEAD「23」
●KAZU MAKINO さんのボーカルが可憐で実に 4AD ちっくな世界。ややシューゲイザー。




●JOAN AS POLICE WOMAN「HONOR WISHES」
●DAVID SYLVIAN がいるはずだけど、全く存在感がないです。ダークな色添えにはなってるか。




●RUFUS WAINWRIGHT「HALLELUJAH」
●「WANT TWO」の収録曲じゃないです。LENARD COHEN のカバー。でも大好き!何回聴いても聴き飽きない!





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