先日。白人の若いお姉さんに英語で話しかけられた。
●泥酔して地下鉄の通路で寝てる学生を指差して「彼をどうにかすべきでは?」って言ってるみたい。うわ、ボク、こういうのワリと引くのよね。目と目が会っちゃって気さくに声かけられるのよね。でも終電間際だからカマってられないのよ。あ〜あ〜あ〜英語でこういう時どーしたらいいの?
●で、出て来た言葉が「ノープロブレム!」キャリーバッグを引いてるお姉さんは日本についたばかりの旅行者のようで、日本のスタンダードがわかんないようです…ほっといても問題ないんですよたぶん。お姉さん「WHY? LEAVE HIM HERE?」あーあーなんて言えば納得してくれるかなー?ボク「ステーションクローズスーン。ステーションスタッフイズカミングヒア。ノープロブレム。」駅員さんに任せましょう。とにかくボク終電が気になってるんです。「ラストトレイン!アーユーオーライ?」おー!お姉さんそこでビックリしてあわててキップ売場に走っていった。で、ボクもホームに走っていった。…結局、途中の乗り換え駅で見事電車はなくなった。はー。
●そんなのが先週あったのに、明後日仕事でイギリスからお客さんを迎える。通訳係がいてくれるとは聞いてるけど、なんにもお話できないのは悔しいなあ。英語、出来るようになれたらいいなあ。




●ここのところ、体調が厳しい。仕事も厳しい。
●そんな時に、耳に注ぎ込んでたロック。

WEEZER「PINKERTON」

WEEZER「PINKERTON」1996年
●ジャケは安藤広重。英語のクレジットを見ると "KAMBARA : NIGHT SNOW” って書いてある。マンチェスター大学のギャラリーの収蔵品らしいよ。真っ暗闇の雪。一日中オフィスから出ないで、地下鉄で家路について、暗い夜道、マブしいコンビニを眺めながら歩いて帰るボクの生活みたいな風景だ。背中丸めてトボトボ歩く人物たちと、ボクはそんなに変わらない生き物だ。
●とはいえ、このロックアルバムは、静謐な夜とはウラハラに、ガリガリとギターが唸るパワーポップ。やや健康が不安定で弱っている最近のボクを、なんとか支えてくれた音楽。終電が気になる時刻にオフィスを出て地下鉄に乗ったらイヤホンを耳にブチ込み、このバンドのギターサウンドを脳ミソに注ぎ込む。一旦忘れたい、ちょいと目の前の心配事を忘れて明日に持ち越したい、電車の中くらいは仕事のコトを忘れたい、そんな時、ワリと無造作に録られたガレージテイストが、凝り固まった脳ミソと眼精疲労を少し揉み解してくれる。

WEEZER はアメリカのロックバンド。RIVERS CUOMO というオタクっぽいシンガーソングライターが中心になって、90年代のオルタナティブロックのシーンに突然現れた連中。ファーストアルバム「WEEZER」1994年には見事にうだつの上がらない風体が晒されてて、その存在感でモノの見事にロックスター幻想を脱臼させてくれた。なんら特別なオーラを持たない田舎のニイちゃんでも、なんだか有名になれるらしいってのは、実は都合のイイ夢想で、結果ただのメガネ学生だったボクに根拠のない自信をくれた…もしかしたらヒトカドの人物になれるかもしれない可能性は、ボクにだってチョッピリはあるかも?まーそいつはホントに夢想でしかなかったわけだけど。
WEEZER「WEEZER」1994年のジャケはこんな感じね。左から2人目のチビが RIVERS CUOMO ね。

WEEZER「WEEZER」

●1994年にアメリカ旅行した時に、彼らの音楽がMTVで激押しされてたのですよ。「BUDDY HOLLY」という曲。文字通りに50年代のロックンロールをパロディしたかのような、メロディのクッキリした楽曲とソリッドなギター、そんでレトロ風味なプロモビデオ。洗脳寸前までヘビロテされてたので買ってしまった。

●ただ、最近聴いているセカンドアルバム「PINKERTON」は、あれから20年たった今、初めて聴いてる。20年前には WEEZER そのものには関心を持続させられなかったんだよ、だってチビじゃん。でも、今は…安藤広重に引き寄せられたのかな。そんでセルフプロデュースで収録されたザックリなガレージ風味に、肩の力が抜けたラフさ加減を感じて安心したのかな。歌詞の意味もよくわからずフラフラ聴きまくった。決して耳に優しくないよ、結構ラウドだから。でもヒネクレテナイから、何回も聴ける。そんで、ちょっとでも元気をもらう。
●この記事を書こうと思って、歌詞を読んでみたら、へんな感じのウタが多かったのね。一曲目「TIRED OF SEX」で毎日いろいろな女の子とセックスして飽き飽きしてるとうそぶく内容から始まって、あの手この手で無理メな女の子にデカイ音でラブコールを叫んでるようなウタが続く。「ACROSS THE SEA」というウタは、日本人の女の子からのファンレターをもらって海の向こうの彼女へ思いを馳せてる。日本人のハーフの子に翻弄されてるウタもあるなあ、GREEN DAY のライブに誘って「それってどんだけクールなわけ?」とフラレちゃう。ああ、このチビにますますの愛着を感じる。

●ファーストは大ヒットしたのに、この「PINKERTON」は結局50万枚程度の凡打で終わる。
●失意の CUOMO ハーバード大学に進学する(頭イイ!)も、ベースの MATT SHARP というヤツ(「WEEZER」ジャケの右から二番目ね)が自分のバンド THE RENTALS(このバンドもとっても90年代的でよいよ!)の活動に専念するためバンドを去るとベッコリ凹んでバンドは休止状態へ。おまけに大学ライフでは恋人ゼロ&友達ゼロのコミュ障状態をコジラセてさらに人生がグダグダ。ああ、このへんのダメさ加減が、なぜかボクを安心させる。ダメ人間がダメ人間を吸い付けるような「同類相哀れむ」的な奇妙な引力を感じる。WEEZER が次のアルバムをリリースするのは5年のブランクを空けて、CUOMO が大学を中退した後の2001年。その後のお話は、また別の機会に。


●動画。
●「BUDDY HOLLY」。
●狙いでレトロだけど狙い通り過ぎて恐ろしくダサダサ。これを見て20年前のボクはCD買いました。WINDOWS 95 にこの曲のプロモビデオが付録についてたってのは、ウィキで初めて知った!




●「EL SCORCHO」。
●時代で言えば、BECK の登場と時期と感覚が近いのかな。脱力気味のテンポ感が独特でマヌケ。




●「ACROSS THE SEA」。
●プロモがないなあ。だからこの手話でこの曲のリリックを伝えようとしてるぽっちゃり姉さんの動画を選んだ。ある意味で WEEZER にピッタリだ。センチメンタルでそしてちょっとトホホだ。



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